JP2014009501A - 保護シート - Google Patents

保護シート Download PDF

Info

Publication number
JP2014009501A
JP2014009501A JP2012146693A JP2012146693A JP2014009501A JP 2014009501 A JP2014009501 A JP 2014009501A JP 2012146693 A JP2012146693 A JP 2012146693A JP 2012146693 A JP2012146693 A JP 2012146693A JP 2014009501 A JP2014009501 A JP 2014009501A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
synthetic resin
liner
protective sheet
sheet
core
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012146693A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Kuwabara
弘 桑原
Tetsuya Matsui
哲也 松井
Hidenobu Tsutsumi
秀暢 堤
Kazuo Fukunaga
一生 福永
Yasuzumi Goto
康純 後藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HYOGO OJI DANBOORU KK
MARUYU HOSO CO Ltd
Shikoku Kakoh Co Ltd
Toyo Aluminium Ekco Products Co Ltd
Original Assignee
HYOGO OJI DANBOORU KK
MARUYU HOSO CO Ltd
Shikoku Kakoh Co Ltd
Toyo Aluminium Ekco Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by HYOGO OJI DANBOORU KK, MARUYU HOSO CO Ltd, Shikoku Kakoh Co Ltd, Toyo Aluminium Ekco Products Co Ltd filed Critical HYOGO OJI DANBOORU KK
Priority to JP2012146693A priority Critical patent/JP2014009501A/ja
Publication of JP2014009501A publication Critical patent/JP2014009501A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Building Environments (AREA)
  • Panels For Use In Building Construction (AREA)

Abstract

【課題】 断熱性及び緩衝性が向上し、又、種々の遮断機能が備わる保護シートを提供する。
【解決手段】 保護シート10は、平坦なシート状の合成樹脂よりなるライナー20と、アルミニウムよりなる金属箔31とその一方面32を覆うように形成される合成樹脂層34とを側面視波形形状に形成した中芯30とからなる。中芯30とライナー20とは、底面21と波上部38を介して一体的に接続される。すると、長さA<長さCとなるので、波上部38及び波下部39の位置が移動しにくく、又、保護シート10は金属箔31により相対的に圧縮強度が向上しているために、空間42が潰れにくい。よって、保護シート10の断熱性、通気性及び緩衝性が安定して向上する。又、中芯30が輻射熱反射の機能を発揮するものとなるので、通気性と断熱性とが更に向上する。
【選択図】 図3

Description

この発明は保護シートに関し、特に断熱性に優れた保護シートに関するものである。
従来の木造住宅の屋根構造においては、防水の観点から野地板の上面にアスファルトフェルト等よりなる防水性シートが密着して設置されていた。
しかし、そのような防水性シートは、遮熱性及び断熱性に欠けるため小屋裏に結露を起こし易い。又、防水性シートが密着する野地板の上面は通気性が悪くなるので、結露により溜まった水分を放出できず、野地板にカビの発生、腐敗及び劣化が起こり易いものとなっていた。
そこで、特許文献1に示すような波板構造体が提案されている。
図15は、そのような波板構造体の一部を切り欠いた斜視図である。
図を参照して、波板構造体70は、合成樹脂(ポリ塩化ビニル樹脂やポリカーボネート樹脂)よりなる波板71を複数用いて、波板71の各々の一部を重ね合わせた構造となっている。波板71は波上部73と波下部74とが交互に、かつ、一定の間隔で形成されている。
図16は、図15に示した波板構造体が組み込まれた屋根構造の屋根の傾斜方向の断面図であり、図17は、図15に示した波板構造体が組み込まれた屋根構造の波上部及び波下部の形成方向の断面図である。
これらの図を参照して、屋根構造80は、垂木81と、垂木81に下面が支持された野地板82と、野地板82の上面を覆うように配置された波板構造体70と、波板構造体70の上に配置された桟木83と、桟木83を介して波板構造体70の上面を覆うように配置された瓦84(屋根材)とからなる。波板構造体70は、波上部73と波下部74とが並ぶ方向が垂木81の延びる方向(垂木方向)と直交するように配置されている。垂木81、野地板82、波板構造体70、桟木83、瓦84の各々は、固定釘85及び締結釘86により固定されている。
このように構成すると、波板構造体70により、野地板82と瓦84との間に軒先88から棟89の側に向かう通気路76が形成されるので、屋根構造80の換気が可能となる。又、野地板82の湿気の排出が可能となるので野地板82の結露による濡れを抑制でき、野地板82の耐久性を向上させることができる。更に、通気路76によって野地板82と波板構造体70との間に空気層90が形成されるので、断熱性も向上し、結露が抑制できる。
特開2010−242349号公報
上述のような波板構造体70は、施工の際に、波板構造体70の上面に職人が乗ることや固定釘85を打ち付けることによって荷重が掛かった場合に、波上部73及び波下部74の位置が各々の形状の形成方向に広がるように移動する。そのため波板構造体70の形状が偏平に変形し、通気路76となる空気層90を形成する空間が潰れるという問題があった。
又、施工後も、常時加わる瓦84の重みのために波板構造体70に亀裂や割れが発生する場合があり、発生した亀裂や割れより侵入した水分や湿気によって、野地板82にカビの発生、腐敗及び劣化が起こるという問題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、断熱性及び緩衝性が向上し、又、種々の遮断機能が備わる保護シートを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、請求項1記載の発明は、保護シートであって、金属箔と、金属箔の一方面を覆うように形成される合成樹脂層とからなるシート体に、金属箔の他方面側に凹む少なくとも一つの凹部を設けたものよりなる中芯と、平坦なシート状であって、少なくともその一方面が合成樹脂よりなり、該一方面にて、合成樹脂層と一体的に接続されるライナーとからなるものである。
このように構成すると、中芯とライナーとの間に生じる空間が潰れにくい。又、金属材料に応じた遮断機能を発揮する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の構成において、金属箔は、アルミニウムよりなるものである。
このように構成すると、中芯が輻射熱を反射するものとなる。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の構成において、中芯は、側面視波形形状に形成されるものである。
このように構成すると、凹部が一定間隔で形成される。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の構成において、ライナーは、平坦なシート状の合成樹脂よりなるものである。
このように構成すると、ライナーを構成する素材が単独となる。
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の構成において、ライナーは、他方面がアルミニウム箔よりなるものである。
このように構成すると、ライナーも輻射熱を反射するものとなる。
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明の構成において、中芯は、金属箔の他方面側に密着してこれを覆うように配置されるシート状の機能材と、機能材の外方面を密着して覆う、合成樹脂シートとを更に備えるものである。
このように構成すると、機能材に応じた遮断機能も発揮する。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明の構成において、合成樹脂層、金属箔及び機能材の各々の端部は整列し、合成樹脂シートの端部は、各々の端部よりも外方に位置し、合成樹脂シートの端部は、ライナーの一方面と一体的に接続されるものである。
このように構成すると、機能材がライナーと合成樹脂シートとに挟み込まれる。
請求項8記載の発明は、請求項6又は請求項7記載の発明の構成において、機能材は、不織布よりなるものである。
このように構成すると、中芯に吸水機能が付加される。
請求項9記載の発明は、請求項6又は請求項7記載の発明の構成において、機能材は、アスファルトフェルトよりなるものである。
このように構成すると、中芯に防水機能が付加される。
請求項10記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明の構成において、合成樹脂層及びライナーの一方面の各々は、熱可塑性樹脂よりなるものである。
このように構成すると、合成樹脂層とライナーとの熱溶着が可能となる。
請求項11記載の発明は、請求項6から請求項9のいずれかに記載の発明の構成において、合成樹脂層、ライナーの一方面及び合成樹脂シートの各々は、熱可塑性樹脂よりなるものである。
このように構成すると、合成樹脂層、ライナー及び合成樹脂シートの熱溶着が可能となる。
以上説明したように、請求項1記載の発明は、中芯とライナーとの間に生じる空間が潰れにくい。又、金属材料に応じた遮断機能を発揮するので、断熱性及び緩衝性が向上する。又、種々の遮断機能が備わる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、中芯が輻射熱を反射するものとなるので、断熱性が更に向上する。
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、凹部が一定間隔で形成されるので、中芯の形成が容易となる。又、保護シートが丸めやすくなる。
請求項4記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、ライナーを構成する素材が単独となるから、ライナーの形成が容易となる。
請求項5記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれかに記載の発明の効果に加えて、ライナーも輻射熱を反射するものとなるので、断熱性が更に向上する。
請求項6記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、機能材に応じた遮断機能も発揮するので、種々の遮断機能が更に備わる。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明の効果に加えて、機能材がライナーと合成樹脂シートとに挟み込まれて周囲が密閉されるので、機能材がずれにくくなり、取扱いが容易となる。
請求項8記載の発明は、請求項6又は請求項7記載の発明の効果に加えて、中芯に吸水機能が付加されるので、保護シートの防水性が向上する。
請求項9記載の発明は、請求項6又は請求項7記載の発明の効果に加えて、中芯に防水機能が付加されるので、保護シートの防水性が向上する。
請求項10記載の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の発明の効果に加えて、合成樹脂層とライナーとの熱溶着が可能となるので、合成樹脂層とライナーとの接続が容易となると共に一体性が増し、品質が向上する。
請求項11記載の発明は、請求項6から請求項9のいずれかに記載の発明の効果に加えて、合成樹脂層、ライナー及び合成樹脂シートの熱溶着が可能となるので、合成樹脂層、ライナー及び合成樹脂シートの接続が容易となると共に一体性が増し、品質が向上する。
この発明の第1の実施の形態による保護シートの外観形状を示した平面図である。 図1で示したII−IIラインの端面図である。 図2で示した“X”部分の拡大図である。 図1に示した保護シートの製造工程を示した模式図である。 図1に示した保護シートの巻回状態を示した模式図である。 図1に示した保護シートが組み込まれた屋根構造の屋根の傾斜方向の断面図であって、従来の図16に対応する図である。 この発明の第2の実施の形態による保護シートの拡大端面図であって、第1の実施の形態の図3に対応する図である。 図7に示した保護シートの製造工程を示した模式図であって、第1の実施の形態の図4に対応する図である。 この発明の第3の実施の形態による保護シートの外観形状を示した平面図であって第1の実施の形態の図1に対応する図である。 図9で示したX−Xラインの断面図である。 図10で示した“Y”部分の拡大図である。 図9で示したXII−XIIラインの端面図である。 図12で示した“Z”部分の拡大図である。 図9に示した保護シートの製造工程を示した模式図であって、第1の実施の形態の図4に対応する図である。 従来の波板構造体の一部を切り欠いた斜視図である。 図15に示した波板構造体が組み込まれた屋根構造の屋根の傾斜方向の断面図である。 図15に示した波板構造体が組み込まれた屋根構造の波上部及び波下部の形成方向の断面図である。
図1は、この発明の第1の実施の形態による保護シートの外観形状を示した平面図であり、図2は、図1で示したII−IIラインの端面図であり、図3は、図2で示した“X”部分の拡大図である。
まず、図1及び図2を参照して、保護シート10は、平面視矩形形状のライナー20と、ライナー20の底面21(一方面)側に配置される側面視波形形状の中芯30とからなる。
次に、図3を参照して、ライナー20は、平坦なシート状のポリエチレン(合成樹脂)よりなる。このように構成すると、ライナー20を構成する素材が単独となるので、ライナー20の形成が容易となる。尚、ライナー20の厚さは200μmに設定されている。
中芯30は、アルミニウムよりなる厚さ80μmの金属箔31と、金属箔31の一方面32を覆うように形成される合成樹脂層34とからなる。尚、合成樹脂層34は厚さ50μmのポリエチレンよりなる。
又、中芯30は、上述したように側面視波形形状を有するものであって、波上部38と波下部39とが一定間隔で交互に形成される。すなわち、金属箔31の他方面33の側に凹む凹部40が連続的に複数設けられたものとなっている。
中芯30とライナー20とは、ライナー20の底面21にて中芯30の合成樹脂層34の一部である波上部38の各々と接続することによって一体的に接続される。よって、中芯30とライナー20との間には空間42が生じる。尚、一方の波上部38aと隣接する他方の波上部38bとの間隔Aは6.8mmに、ライナー20の上面から波下部39までの距離Bは4.0mmに設定されている。
このように構成すると、ライナー20における一方の波上部38aとの接点から他方の波上部38bとの接点までの長さでもあるAと、中芯30における一方の波上部38aから他方の波上部38bまでの長さCとの関係が、A<Cとなる。又、波上部38a及び38bの各々の位置がライナー20に対して固定されている。すると、保護シート10に上方から荷重が掛かった場合でも寸法Aの拡がりがライナー20によって阻止されるので、波上部38及び波下部39の各々の位置が、波形形状の形成方向に広がるように移動しにくい。すなわち、中芯30の形状が潰れにくくなる。
加えて、保護シート10の構成において、中芯30を厚さ200μmのシート状のポリエチレンを上述のような波型形状に形成したものに置き換えたシートの圧縮強度と、上述のような金属箔31を含む中芯30を備えた保護シート10の圧縮強度とを比較する。
尚、圧縮強度の測定は万能試験機(株式会社島津製作所製AGS−1KNG)を用いておこなった。測定方法は、万能試験機の上方にφ18mmの円柱状の押し込み治具を設置し、万能試験機の下方に備えた平坦なステンレスの試料台との間で、測定試料に押し込み治具を押し当てるものである。測定試料は、先述の置き換えたシートと保護シート10とにおいて、それぞれ50mm×50mmの矩形状に切り取ったものとした。測定方法の詳細としては、まず、測定試料を、ライナー側が下向きになると共に押し込み治具の中心が測定試料の波下部と接するように、試料台の上に配置した。その後、押し込み治具を20mm/minの速度で下降させ、測定試料の応力―ひずみ曲線を得た。このようにして得られた応力−ひずみ曲線より読み取った最大荷重となる点(降伏点)を本願における圧縮強度とした。
結果として、置き換えたシートの圧縮強度が45N/cmであるのに対し、保護シート10の圧縮強度は124N/cmであり、保護シート10は相対的に圧縮強度が高いことが判明した。よって、中芯30とライナー20との間の空間42が潰れにくいので、保護シート10の断熱性及び緩衝性が向上する。
又、中芯30が、アルミニウムに応じた遮断機能、すなわち輻射熱を反射するという機能を発揮するものとなるので、保護シート10に輻射熱の遮断機能が備わり、断熱性が更に向上する。
更に、中芯30の凹部40が一定間隔で形成されるが、これによる取扱い上の効果は後述する。
図4は、図1に示した保護シートの製造工程を示した模式図である。
まず、図4の(1)を参照して、金属箔31と、金属箔31の一方面32を覆うように形成される合成樹脂層34とからなるシート体1を準備する。尚、シート体1は、押出成形や金属箔31にポリエチレンコートを施すことにより形成されており、金属箔31と合成樹脂層34とは一体的に接着されている。
次に、図4の(2)を参照して、図4の(1)に示したシート体1を側面視波形形状にプレス成形で変形させて中芯30を形成する。このように構成すると、一定間隔の凹部40が容易に形成されるので、中芯30の形成が容易となる。
最後に、図4の(3)及び(4)を参照して、ライナー20を準備して、波上部38の各々とライナー20の底面21とを接続する。尚、波上部38の各々及びライナー20は、いずれも上述したように熱可塑性樹脂であるポリエチレンよりなるので熱溶着が可能である。よって、波上部38の各々とライナー20の底面21との接続は、160℃の熱を加えた熱溶着により行い、保護シート10の製造工程を終了する。
このように構成すると、合成樹脂層34とライナー20との接続が容易となると共に一体性が増し、保護シート10の品質が向上する。
図5は、図1に示した保護シートの巻回状態を示した模式図である。
まず、図5の(1)を参照して、中芯30を外側にして、中芯30の波形形状の形成方向に保護シート10を巻く。すると、中芯30の波下部39はいずれも固定されていないので、中芯30の波下部39の各々が互いに離れるよう移動し、保護シート10の巻回が阻害されない。
次に、図5の(2)を参照して、今度は中芯30を内側にして、中芯30の波形形状の形成方向に保護シート10を巻く。すると、中芯30の波下部39は固定されていないので各々が互いに近寄るよう移動し、やはり保護シート10の巻回が阻害されない。
すなわち、このように構成すると、保護シート10が丸めやすくなり、運搬、設置時等の取扱いが容易となる。
図6は、図1に示した保護シートが組み込まれた屋根構造の屋根の傾斜方向の断面図であって、従来の図16に対応する図である。
図を参照して、従来の屋根構造80において、波板構造体70が保護シート10に置き換わっている。尚、他の屋根構造80の構成要素は従来のものと同一であるため、ここでの説明は繰り返さない。
このように構成すると、保護シート10と野地板82との間に通気層44が形成された状態が維持されるため、保護シート10の空間42による作用と加えて屋根構造80の断熱性が向上する。又、野地板82の湿気の排出が可能となるので野地板82の結露による濡れを抑制でき、野地板82の耐久性を向上させることができる。
尚、図6において保護シート10は、垂木81の傾斜方向と波形形状の形成方向とが側面視平行となる向きで設置されているが、垂木81の傾斜方向と波形形状の形成方向とが平面視直交する向きに設置されてもよい。そのように設置すると、野地板82と瓦84との間に軒先88から棟89の側に向かう通気路が形成されるので、屋根構造80の自然対流による換気が可能となる。
図7は、この発明の第2の実施の形態による保護シートの拡大端面図であって、第1の実施の形態の図3に対応する図である。
図を参照して、保護シート110は、第1の実施の形態の保護シート10におけるライナー20が、平坦なシート状であって、その底面121(一方面)の側がポリエチレンよりなる合成樹脂層123(厚さ50μm)よりなり、外面122(他方面)の側がアルミニウム箔124(厚さ80μm)よりなるライナー120に置き換わったものとなっている。尚、他の保護シート110の構成要素は第1の実施の形態の保護シート10と同一であるため、ここでの説明は繰り返さない。
このように構成すると、ライナー120も輻射熱を反射するものとなるので、断熱性が更に向上する。
図8は、図7に示した保護シートの製造工程を示した模式図であって、第1の実施の形態の図4に対応する図である。
まず、図8の(1)及び(2)を参照して、上述したようにライナー120以外の構成は第1の実施の形態の保護シート10と同一であるため、シート体1及び中芯30についての説明は繰り返さない。
次に、図8の(3)を参照して、底面121の側が合成樹脂層123よりなり、外面122の側がアルミニウム箔124よりなるライナー120を準備する。尚、ライナー120は押出成形やアルミニウム箔124にポリエチレンコートを施すことより形成されており、合成樹脂層123とアルミニウム箔124とは一体的に接着されている。
最後に、図8の(3)及び(4)を参照して、中芯30の構成は上述したように第1の実施の形態の保護シート10と同一であり、ライナー120の底面121の側は熱可塑性樹脂であるポリエチレンよりなる合成樹脂層123であるから、波上部38の各々及びライナー120は熱溶着が可能となっている。よって、波上部38の各々とライナー120の底面121との接続を160℃の熱を加えた熱溶着により行い、保護シート110の製造工程を終了する。
図9は、この発明の第3の実施の形態による保護シートの外観形状を示した平面図であって第1の実施の形態の図1に対応する図であり、図10は、図9で示したX−Xラインの断面図であり、図11は、図10で示した“Y”部分の拡大図であり、図12は、図9で示したXII−XIIラインの端面図であり、図13は、図12で示した“Z”部分の拡大図である。
これらの図を参照して、保護シート210は、第1の実施の形態の保護シート10における中芯30が、金属箔231(厚さ80μm)の他方面233の側に密着してこれを覆うように配置されるシート状の不織布よりなる機能材235(厚さ200μm)と、機能材235の外方面236を密着して覆う、シート状のポリエチレンよりなる合成樹脂シート237(厚さ200μm)とを更に備えた中芯230に置き換わったものとなっている。尚、他の保護シート210の構成要素は第1の実施の形態の保護シート10と同一であるため、ここでの説明は繰り返さない。
このように構成すると、中芯230は不織布に応じた機能が付加される、すなわち吸水機能も発揮するものとなるので、保護シート210に吸水機能が備わり、防水性が向上する。
尚、図11及び図13を参照して、合成樹脂層の端部254、金属箔の端部251及び機能材の端部255の各々は整列しているのに対し、合成樹脂シートの端部257及びライナーの端部250は、整列した合成樹脂層の端部254、金属箔の端部251及び機能材の端部255の各々のよりも外方に位置するように設定されている。この状態で、合成樹脂シートの端部257は、ライナー20の底面21と一体的に接続される。
このように構成すると、機能材235がライナー20と合成樹脂シート237とに挟みこまれて周囲が密閉されるので、機能材235がずれにくくなり、取扱いが容易となる。
図14は、図9に示した保護シートの製造工程を示した模式図であって、第1の実施の形態の図4に対応する図である。
まず、図14の(1)を参照して、押出成形又は金属箔231にポリエチレンコートを施して形成したことにより一体的に接着されている合成樹脂層234及び金属箔231と、金属箔231の他方面233の側に密着してこれを覆う機能材235と、機能材235の外方面236を密着して覆う合成樹脂シート237とからなるシート体201を準備する。尚、合成樹脂層の端部254、金属箔の端部251及び機能材の端部255の各々は整列している。又、合成樹脂シートの端部257は、合成樹脂層の端部254、金属箔の端部251及び機能材の端部255の各々よりも外方に位置している。
次に、図14の(2)を参照して、図14の(1)に示したシート体201を側面視波形形状にプレス成形で変形させて中芯230を形成する。このように構成すると、中芯230の外方周囲部分は、合成樹脂シート237のみよりなる。
最後に、図14の(3)及び(4)を参照して、ライナー20を準備して、ライナー20の底面21と波上部238の各々及び合成樹脂シートの端部257を含む中芯230の外方部分の合成樹脂シート237とを、各々接続する。尚、ライナー20、波上部238の各々及び合成樹脂シート237は、いずれも上述したように熱可塑性樹脂であるポリエチレンよりなるので熱溶着が可能である。よって、ライナー20の底面21と波上部238の各々及び合成樹脂シート237との各々の接続を、160℃の熱を加えた熱溶着により行い、保護シート210の製造工程を終了する。
このように構成すると、ライナー20と合成樹脂層234及び合成樹脂シート237との接続が容易となると共に一体性が増し、保護シート210の品質が向上する。
尚、ライナー20の底面21と合成樹脂シート237との熱溶着は、図9における保護シート210の左右端部をシールしろ260a及び260bとして、中芯230の波板形状の形成方向にて行われる。すると、図9、図11及び図13を参照して、合成樹脂シートの端部257及びライナーの端部250は機能材の端部255のよりも外方に位置するから、図9で示したシールしろ260a、260b及び破線の内方にて、機能材235はライナー20及び合成樹脂シート237に挟みこまれる。
尚、上記の各実施の形態では、金属箔はアルミニウムよりなるとしていたが、他の金属材料よりなるものであってもよい。例えば、金属箔が鉛よりなる場合は、放射線を遮断する機能を発揮する。
又、上記の各実施の形態では、ライナーの少なくとも一方面、合成樹脂層及び合成樹脂シートの各々はポリエチレンよりなるとしていたが、他の熱可塑性合成樹脂よりなるものであってもよく、熱可塑性を有さない他の合成樹脂よりなるものであってもよい。その場合、これらの接続は接着により行われればよい。
更に、上記の各実施の形態では、ライナー及び中芯は特定寸法に設定されていたが、他の寸法に設定されてもよい。
更に、上記の各実施の形態では、中芯は側面視波板形状を有するものであったが、金属箔の他方面側に凹む少なくとも一つの凹部を設けたものよりなればよい。又、凹部の断面形状は、半円、V字形状、矩形形状等の他の形状であってもよい。
更に、上記の第3の実施の形態では、機能材は不織布よりなるものであったが、他の素材からなるものであってもよい。例えば、機能材がアスファルトフェルトよりなる場合は、中芯に防水機能が付加されるので、保護シートの防水性が向上する。又、機能材がグラスウールやロックウールよりなる場合は、中芯に防音機能が付加されるので、保護シートの防音機能が向上する。
更に、上記の第3の実施の形態では、機能材は1枚のみ配置されていたが、複数枚配置されてもよく、異なる素材よりなる機能材を重ねて配置してもよい。
更に、上記の第3の実施の形態では、機能材はライナーと合成樹脂シートとに挟みこまれることにより、ずれが防止されるものであったが、金属箔の他方面に一体的に接着することによりずれが防止されるものでもよい。又、この場合に、合成樹脂シートは機能材の外方面に一体的に接着して外方面を覆うものであれば、自己の端部が合成樹脂層、金属箔、及び機能材の各々の端部よりも外方に位置するものでなくてもよく、ライナーの一方面と一体的に接続されるものでなくてもよい。
更に、上記の第3の実施の形態では、ライナーはシート状のポリエチレンよりなるものであったが、一方面が合成樹脂よりなり、外面(他方面)がアルミニウム箔よりなるものであってもよい。
更に、上記の各実施の形態では、保護シートは、屋根構造の野地板と瓦との間に設置されるものであったが、他の使用方法に用いられてもよい。例えば、建築用壁材や物品の梱包材として用いられてもよい。
更に、上記の各実施の形態では、中芯が側面視波形形状に形成されているため、中芯の凹部はその谷が連続するものであったが、凹部を不規則に形成する等して、凹部の谷が不連続となるようなものであってもよい。
10…保護シート
20…ライナー
21…底面
30…中芯
31…金属箔
32…一方面
33…他方面
34…合成樹脂層
40…凹部
110…保護シート
120…ライナー
121…底面
122…外面
123…合成樹脂層
124…アルミニウム箔
210…保護シート
230…中芯
231…金属箔
232…一方面
233…他方面
234…合成樹脂層
235…機能材
236…外方面
237…合成樹脂シート
250…ライナーの端部
251…金属箔の端部
254…合成樹脂層の端部
255…機能材の端部
257…合成樹脂シートの端部
尚、各図中同一符号は同一又は相当部分を示す。

Claims (11)

  1. 保護シートであって、
    金属箔と、前記金属箔の一方面を覆うように形成される合成樹脂層とからなるシート体に、前記金属箔の他方面側に凹む少なくとも一つの凹部を設けたものよりなる中芯と、
    平坦なシート状であって、少なくともその一方面が合成樹脂よりなり、該一方面にて、前記合成樹脂層と一体的に接続されるライナーとからなる、保護シート。
  2. 前記金属箔は、アルミニウムよりなる、請求項1記載の保護シート。
  3. 前記中芯は、側面視波形形状に形成される、請求項1又は請求項2記載の保護シート。
  4. 前記ライナーは、平坦なシート状の合成樹脂よりなる、請求項1から請求項3のいずれかに記載の保護シート。
  5. 前記ライナーは、他方面がアルミニウム箔よりなる、請求項1から請求項3のいずれかに記載の保護シート。
  6. 前記中芯は、
    前記金属箔の他方面側に密着してこれを覆うように配置されるシート状の機能材と、
    前記機能材の外方面を密着して覆う、合成樹脂シートとを更に備える、請求項1から請求項5のいずれかに記載の保護シート。
  7. 前記合成樹脂層、前記金属箔及び前記機能材の各々の端部は整列し、
    前記合成樹脂シートの端部は、前記各々の端部よりも外方に位置し、
    前記合成樹脂シートの前記端部は、前記ライナーの前記一方面と一体的に接続される、請求項6記載の保護シート。
  8. 前記機能材は、不織布よりなる、請求項6又は請求項7記載の保護シート。
  9. 前記機能材は、アスファルトフェルトよりなる、請求項6又は請求項7記載の保護シート。
  10. 前記合成樹脂層及び前記ライナーの前記一方面の各々は、熱可塑性樹脂よりなる、請求項1から請求項5のいずれかに記載の保護シート。
  11. 前記合成樹脂層、前記ライナーの前記一方面及び前記合成樹脂シートの各々は、熱可塑性樹脂よりなる、請求項6から請求項9のいずれかに記載の保護シート。
JP2012146693A 2012-06-29 2012-06-29 保護シート Pending JP2014009501A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012146693A JP2014009501A (ja) 2012-06-29 2012-06-29 保護シート

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012146693A JP2014009501A (ja) 2012-06-29 2012-06-29 保護シート

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2014009501A true JP2014009501A (ja) 2014-01-20

Family

ID=50106441

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012146693A Pending JP2014009501A (ja) 2012-06-29 2012-06-29 保護シート

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2014009501A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105421670A (zh) * 2015-11-25 2016-03-23 陈鹤忠 Pvc中空复合波浪瓦及其制备方法
JP2019007290A (ja) * 2017-06-28 2019-01-17 大和ハウス工業株式会社 天井構造、天井材、および天井材の取付け方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105421670A (zh) * 2015-11-25 2016-03-23 陈鹤忠 Pvc中空复合波浪瓦及其制备方法
JP2019007290A (ja) * 2017-06-28 2019-01-17 大和ハウス工業株式会社 天井構造、天井材、および天井材の取付け方法
JP7015649B2 (ja) 2017-06-28 2022-02-03 大和ハウス工業株式会社 天井材の取付け方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101005542B1 (ko) 다기능 건축용 단열방수복합시트와 이를 이용한 복합방수구조
KR100946854B1 (ko) 건축용 부재 및 건물
RU2441119C2 (ru) Композиционный теплоизоляционный материал
WO2009150639A1 (en) An insulating panel
JP2014009501A (ja) 保護シート
JP2007138409A (ja) 遮熱シートおよび屋根裏の遮熱構造
JP5300351B2 (ja) 建築用真空断熱ボード
JP5720984B2 (ja) 防火・防水構造用外装材及び防火・防水外装構造
JP3186878U (ja) 金属屋根用通気性遮熱断熱材
JP2006292063A (ja) 真空断熱材構成
JP5157119B2 (ja) 建物の壁
JP5965631B2 (ja) 屋根構造、及び屋根施工方法
KR20050120222A (ko) 발포층을 포함하는 폴리염화비닐 방수시트 및 방수시트연결부의 절연식 접합구조
JP5686337B2 (ja) 防火・防水外装構造の施工方法
KR100954977B1 (ko) 경량 방수시트 및 이의 시공방법
JP4261619B1 (ja) 瓦葺状折板屋根材及びその製造方法
KR200362798Y1 (ko) 방수시트 연결부의 절연식 접합구조
JP6752138B2 (ja) 低放射性折板
JP5756963B2 (ja) 屋根パネル
KR102175156B1 (ko) 건축물 단열재
JP6711491B2 (ja) 固定具およびシート防水構造
JP2013068042A (ja) 既存板屋根の改良断熱構造
JP5334383B2 (ja) 外装材用複合材、建築用外装材、及び建築物の外装構造
JP3199147U (ja) 断熱屋根構造
JP2011111753A (ja) 断熱パネルの固定構造および建物