JP5334383B2 - 外装材用複合材、建築用外装材、及び建築物の外装構造 - Google Patents
外装材用複合材、建築用外装材、及び建築物の外装構造 Download PDFInfo
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Description
樋部材が、主に工場で長尺品となるため、運搬にコストがかかる。
樋部材を工場での定尺品とした場合には、樋同士の接続部分が増え、雨仕舞いの問題、作業手間の増大につながる。また、工場で成型品は重ねて梱包されるため、重さによって変形したり、擦れによって傷がつく恐れがあり、梱包に非常に手間のかかる。
現場で加工(折曲)する場合、職人(作業者)の技術に依存され、精度の観点で問題がある。特に樋に水勾配を与えながら加工する場合は、職人への依存度が増すことになる。
また、汎用されている原材料幅では、樋の幅、深さに制限を受けるため、樋内にゴミが溜まりやすく、汚れや浸水という問題が生じる恐れがある。幅を広幅にすると、樋の深さが浅くなるため、広幅になることで、ゴミ等が入りやすくなり、樋自体を堰き止める恐れがある。
しかしながら、この特許文献1の工法は、側壁部分にて複数材料をハゼ締め等によって組み合わせているので、作業が繁雑であると共に、雨量によってハゼ締め部から浸水する恐れがあった。
上記折り曲げ想定線を溝或いは小径の開口部で形成した場合、金属板は平坦状であるため、非透水性シート材と一体化した状態でも平坦状は保たれ、これをコイル状にして現場に搬入することができ、現場にて所定長さ(例えば2〜3m)としてもよい。
特に折り曲げ想定線を溝で形成した場合には、外装構造を施工した後に形成される金属層には孔が形成されていないので、防水層としても機能するものとなる。
この非透水性シート材としては、溶着、融着等を含む各種の接着手段、或いは周知の機械固定等により、隣接する非透水性シート材と一体的に重合接続できるものであれば特に限定するものではなく、例えば塩ビ系、オレフィン系のプラスチックシート材やその他公知の防水シート材を用いることもできるし、塩ビ等の樹脂層にポリクロス、フェルト層、ガラス繊維基布等の芯体又は補強体が積層された構成の複合防水シートを用いてもよく、特に耐火(防火)性能に優れた複合防水シートが望ましい。前記の樹脂層に芯体又は補強体が積層された構成の複合防水シートは、平面方向に対する伸縮変形(寸法変化)が殆ど無く、物理的応力、特に平面方向の引伸及び厚み方向の圧縮に対する耐性が高く、金属層上において弛み等を生じにくいという利点がある。
尚、図1の外装材用複合材1Aは、折り曲げ想定線21にて折り曲げ加工することにより、図1(c)に示される樋部材4Cが形成でき、図2の外装材用複合材1Bは、折り曲げ想定線21にて折り曲げ加工することにより、図2(b)に示されるカバー材4Dが形成できる。
図3は、縦長孔状の開口部211を破線状に不連続状に設けたものであって、連続的(直線的に)設けて折り曲げ想定線21としたものである。
図4は、前記図3よりも短いが縦長孔状の開口部212を破線状に不連続状に設けたものであって、連続的(直線的に)設けて折り曲げ想定線21としたものである。
図5は、円孔状の開口部213を二列並設して帯状に配列したものを、連続的(直線的に)設けて折り曲げ想定線21としたものである。
図6は、横長孔状の開口部214を点線状に不連続状に設けたものであって、連続的(直線的に)設けて折り曲げ想定線21としたものである。
図7は、円孔状の開口部215を一定幅の群状に形成した(開口部215を複数列並設して帯状に配列した)ものを、連続的(直線的に)設けて折り曲げ想定線21としたものである。
図面の左側に配される外装材4Aは、外装パネル6Aの裏面に挿入される横片である挿入部41と、谷樋の深さに相当する略垂直状の縦片である側壁部42と、谷樋の排水部に相当する横片である底部43とからなり、該底部43の端部において非透水性シート材3と金属板2とが非接着の状態になっている。
図面の右側に配される外装材4Bは、挿入部41と側壁部42を備える点では同様であるが、底部44が広幅であり、その端部は中央から左側にまで至っている。
図面の右側に配される外装材4Bは、左側のC型鋼5B上に位置する部分を固定具40で止め付け、その上から非透水性シート材7Aを被着して固定具30からの雨水の浸入を防止するようにした。
そして、この外装材4A,4Bを、谷樋等の排水部材として利用する場合、複数の外装材を幅方向に連結して幅や高さを確保することができ、雨仕舞い性にも優れた排水構造を構築することができる。
図11(a)の外装材4Eは、山状の頂部46の左右に垂直状の縦片部47,47を備える形状であって、該縦片部47を支持部材6Cに固定具48にて止め付けるものであり、図11(b)の外装材4Fでは、頂部46は同様に非透水性シート材3と金属板2が一体状であるが、縦片部47は非透水性シート材3と金属板2が非接着の状態(当該部分の非透水シート材を39、金属板を29と表記する。)であって、この部分の金属板29を支持部材6Cに固定具28にて止め付け、この部分の非透水性シート材39をその固定具28の外側に配され、その先端を接着剤にて横葺き屋根材8Aに接着されている。
この外装材4Hは、略水平状の底面と、略垂直面状の側壁面とからなる長尺材である内樋であって、底面の桁行き方向の端部には、縦樋9の上端91が連結されている。
そして、この外装材4Hの水上側の側壁面の上端に位置するフランジ49は、屋根材8Bを支持する支持部材8Cと共に躯体5Cにビス止めされ、水下側の側壁面の上端に位置するフランジ49'は、屋根材8B上に固定された外装材4Jと重合した状態でビス止め(ビス40)され、さらにその上に非透水性シート材7Bを被着して固定した。
2 金属板
21 折り曲げ想定線
3 非透水性シート材
4A〜4G 外装材
Claims (5)
- 金属板の表面側に樹脂層に芯体又は補強体が積層された構成の複合防水シートである非透水性シート材を一体化してなり、金属板には、その線幅に沿って折り曲げ加工するための溝又は小径の開口部が連続状又は不連続状に設けられた折り曲げ想定線が形成されていることを特徴とする外装材用複合材。
- 金属板の表面側に樹脂層に芯体又は補強体が積層された構成の複合防水シートである非透水性シート材を一体化してなり、予め金属板に形成された溝又は小径の開口部が連続状又は不連続状に設けられた折り曲げ想定線に沿って折り曲げ加工されていることを特徴とする建築用外装材。
- 非透水性シート材は、少なくとも一辺が金属板とは非接着の状態にあることを特徴とする請求項2に記載の建築用外装材。
- 請求項2又は3に記載の建築用外装材を敷設してなることを特徴とする建築物の外装構造。
- 非透水性シート材と非接着の状態にある金属板の一辺を下地に固定し、隣接する外装材の非透水性シート材同士を重合して接着することを特徴とする請求項4に記載の建築物の外装構造。
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JP2006276495 | 2006-10-10 | ||
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