JP2006111365A - エレベータの呼び自動登録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗場またはかご内の乗客が自動登録された新規の呼びを認識することができ、呼び釦の重複操作を回避して無駄な手間を省くことのできるエレベータの呼び登録装置を得る。
【解決手段】かご呼び釦1BC〜8BCの操作に応答してかご呼びを登録するかご呼び登録装置4と、かご28の各サービス階床の乗場に設置された乗場呼び釦UPB、DNBの操作に応答して乗場呼びを登録する乗場呼び登録装置2a〜2bと、かご27の現在の運転状況に基づいて新規の呼びを自動登録する呼び自動登録手段と、新規の呼びの登録状態を表示する表示手段とを備えている。呼び自動登録手段は、乗場呼びおよびかご呼びの一方に応答して、乗場呼びおよびかご呼びの他方に対応した新規の呼びを自動登録する。
【選択図】図5

Description

この発明は、かご呼び登録装置および乗場呼び登録装置を備えたエレベータの呼び登録装置に関し、特に、かご呼びまたは乗場呼びの登録時に、所定条件を満足する他方の呼び(乗場呼びまたはかご呼び)を自動登録可能にした技術に関するものである。
従来のエレベータの呼び登録装置としては、乗場で行先階呼びを設定可能に構成するとともに、乗場で登録したかご呼びをキャンセルするために、かご呼び登録装置上にキャンセル用釦を設け、キャンセル用釦の操作により、乗場で設定したかご呼びを解除可能に構成した装置が提案されている(たとえば、特許文献1または特許文献2参照)。
一方、乗場で登録された行先階呼びの数と乗り込み人数(または、かご内の乗客数)とを比較し、行先階呼びの数が人数よりも多い場合には、乗場から登録されたかご呼びをキャンセルする(または、登録を無効とする)かご呼び登録装置も提案されている(たとえば、特許文献3または特許文献4参照)。
上記従来技術によれば、乗場で登録された行先階呼びをキャンセルするために、特許文献1、2においては、かご呼び登録装置上に外部操作可能なキャンセル用釦が設けられており、特許文献3、4においては、行先階呼び数と乗客数とを比較している。
しかし、かご呼び登録装置で既に登録されたかご呼びから、エレベータのかごが停止する階床は分かっており、乗場の呼び釦を操作しなくても、サービスを希望する乗客が待機する乗場にかごが停止し、且つ、その後、乗場の乗客が希望する行先階にかごが停止することは十分有り得る。
特開昭59−190175号公報 特開昭60−161871号公報 特開昭60−40383号公報 特開昭60−40384号公報
従来のエレベータの呼び登録装置では、既に登録されたかご呼びから停止階が分かっているにもかかわらず、乗場に待機している乗客にとっては、かご呼びの発生状態を知ることができないので、乗場での呼び登録操作とかご内での呼び登録操作とが無駄に重複する可能性があるという問題があった。
この発明は、上記課題を解消するものであり、かご呼びまたは乗場呼びの登録時に、所定条件を満足する他方の呼び(乗場呼び、または、かご呼び)を自動登録可能とし、無駄な重複登録操作を回避したエレベータの呼び登録装置を得ることを目的とする。
この発明によるエレベータの呼び登録装置は、エレベータのかご内に設置されたかご呼び釦の操作に応答してかご呼びを登録するかご呼び登録装置と、かごの各サービス階床の乗場に設置された乗場呼び釦の操作に応答して乗場呼びを登録する乗場呼び登録装置とを備えたエレベータの呼び登録装置において、かごの現在の運転状況に基づいて新規の呼びを自動登録する呼び自動登録手段と、新規の呼びの登録状態を表示する表示手段とをさらに備え、呼び自動登録手段は、乗場呼びおよびかご呼びの一方に応答して、乗場呼びおよびかご呼びの他方に対応した新規の呼びを自動登録するものである。
この発明によれば、乗場に待機している乗客は、かご内で登録されたかご呼びに応答して自動登録された新規の乗場呼びによって、待機中の乗場にかごが停止するか否かを容易に認識することができるので、自動登録された乗場呼びの中に、乗場で待機する乗客の希望する行先方向(UP方向、DN方向)があれば、改めて乗場呼び釦を押す必要がなくなり、無駄な手間を省くことができる。
また、かご内にいる乗客は、乗場で登録されや乗場呼びに応答して自動登録された新規のかご呼びによって、どの階床にかごが停止するか否かを容易に認識することができるので、自動登録されたかご呼びの中に、かご内の乗客の希望する行先階床があれば、改めてかご呼び釦を押す必要がなくなり、無駄な手間を省くことができる。
実施の形態1.
以下、図1〜図14を参照しながら、この発明の実施の形態1について説明する。
図1はこの発明の実施の形態1に係るエレベータの呼び登録装置の乗場操作盤を概略的に示すブロック図であり、たとえば4階の乗場の外観と関連させて、乗場呼び登録装置の表示形態の一例を示している。
なお、ここでは、たとえば8階床のビルを対象としており、図1と同様の乗場操作盤を有する乗場呼び登録装置が各階に設置されているものとする。
図1において、乗場には、エレベータドア1と、乗場呼び登録装置(後述する)に含まれる乗場操作盤2Pとが設けられている。
乗場操作盤2Pには、乗場呼びを登録するための上昇(UP)方向の乗場呼び釦UPBおよび下降(DN)方向の乗場呼び釦DNBと、かご(後述する)の走行位置を示す位置表示器3とが設けられている。
乗場呼び釦UPBおよびDNBには、操作時に点灯する乗場呼び釦登録灯(以下、「乗場釦灯」と略称する)が設けられており、位置表示器3には、かごの運転(走行)方向を指示する方向灯が設けられている。
ここでは、太枠線ブロックで示すように、UP方向の乗場呼び釦UPBが操作されて点灯している状態を示している。
また、位置表示器3は、矢印および「2」で示すように、現時点において、かごが2階を上昇中であることを示している。
図2はこの発明の実施の形態1に係るエレベータの呼び登録装置のかご操作盤を概略的に示すブロック図であり、たとえばかご内の外観と関連させて、かご呼び登録装置の表示形態の一例を示している。
図2において、かご28には、エレベータドア28aと、かご呼び登録装置(後述する)に含まれるかご操作盤4Pとが設けられている。
かご操作盤4Pには、かご28内から行先階を指示するためのかご行先釦1BC〜8BCと、かご28の運転方向を指示する方向灯5と、エレベータドア28aを開閉するための開釦6および閉釦7とが設けられている。
かご行先釦1BC〜8BC、開釦6および閉釦7には、それぞれ、操作時に点灯するかご呼び釦登録灯(以下、「かご釦灯」と略称する)が設けられている。
この場合、方向灯5は、矢印および「2」で示すように、かご28が2階を上昇走行中であることを示している。
また、太枠線ブロックで示すように、5階および7階のかご呼び釦5BC、7BCが操作されて点灯しており、5階および7階のかご行先階呼びが登録された状態を示している。
図3はこの発明の実施の形態1で使用される主なデータマップ構成を示す説明図である。
図3において、各乗場におけるUP方向呼びのマップHALL−CALLUには、8ビット(D0ビット〜D7ビット)の各々に対して、各乗場(1階〜8階)のUP方向の乗場呼び釦UPBが割当てられる。
同様に、各乗場におけるDN方向呼びのマップHALL−CALLDには、D0ビット〜D7ビットの各々に対して、各乗場(1階〜8階)のDN乗場呼び釦DNBが割当てられる。
また、かご呼びのマップCAGE−CALLは、かご28を実際にサービスさせるための呼びに対応しており、マップCAGE−CALLのD0ビット〜D7ビットには、それぞれ図示したように、1階〜8階の行先釦1BC〜8BCが割当てられる。
UP/DNフラグは、かご28の運転方向が上昇(UP)方向のときにセットされ、下降(DN)方向のときにリセットされる。
なお、ここでは、他の各種マップおよびフラグについては図示を省略する。
図4はかご28の運転速度(実線参照)、現在位置(1点鎖線参照)および走行中の最寄り停止可能階VP(2点鎖線)の相互関係を示す説明図である。
図4において、横軸は時間、縦軸(左)は階床(フロア)位置1F〜8Fおよび速度を示している。
図5はこの発明の実施の形態1に係るエレベータの呼び登録装置(乗場呼び登録装置2、2Pおよびかご呼び登録装置4、4P)の構成例を示すブロック図である。
図5において、各階床F1〜F8ごとに設置された乗場呼び登録装置2a〜2h、および、かご28に設置されたかご呼び登録装置4は、いずれもマイクロコンピュータを中心に構成されている。
なお、前述(図1、図2参照)と同様のものについては、前述と同一符号を付すとともに、各階床1F〜8Fに対応させて、符号の後に「a」〜「h」を付している。
機械室に設置されたマイクロコンピュータシステム8は、エレベータ制御装置9と、伝送インタフェース10とから構成されており、エレベータ制御装置9は、伝送インタフェース10および伝送線Lを介して、乗場呼び登録装置2a〜2h、および、かご呼び登録装置4に接続されている。
乗場呼び登録装置2a〜2h、2Pa〜2Phにおいて、乗場操作盤2Pa〜2Phの乗場呼び釦UPBa〜UPBhおよびDNBa〜DNBhは、それぞれ、各乗場呼び登録装置2a〜2hに乗場釦信号を入力するための乗場釦12a〜12hと、各乗場呼び登録装置2a〜2hから出力される乗場呼び登録信号により点灯する乗場釦灯20a〜20hと、により構成されている。
また、かご呼び登録装置4、4Pにおいて、かご操作盤4Pの行先釦1BC〜8BCは、かご呼び登録装置4にかご釦信号を入力するための釦29a〜29hと、かご呼び登録装置4から出力されるかご釦登録信号により点灯するかご釦灯30a〜30hと、により構成されている。
同様に、かご操作盤4Pの開釦6および閉釦7は、かご呼び登録装置4に開閉信号を入力するための釦29Y、29Zと、かご呼び登録装置4から出力される開閉釦点灯信号により点灯する開閉釦灯30Y、30Zと、により構成されている。
かご28は、電動機33によって回転駆動されるシーブ36により昇降運転される。
電動機33は、三相交流電源35から給電される電力変換装置34により、エレベータ制御装置9からのトルク指令信号Tqに基づいて駆動制御される。
かご28の移動量に対応した電動機33の回転数は、パルス発生器32および計数回路31を介して、パルスカウント量CNとして検出され、エレベータ制御装置9に入力される。
なお、シーブ36に巻回されたロープ38の他端には、かご28を重量を相殺するための釣合い錘37が設けられている。
図5の構成により、かご28の移動量は、シーブ36→電動機33→パルス発生器32→計数回路31→エレベータ制御装置9の経路で、マイクロコンピュータシステム8に取り込まれる。
このとき、パルス発生器32は、かご28の移動量に正確に比例したパルス数を発生し、パルス計数回路31は、パルス発生器32から生成されるパルス数をカウントし、パルスカウント量CNをエレベータ制御装置9に入力する。
これにより、エレベータ制御装置9は、かご28の最寄り停止可能階VP、現在のかご停止階VNおよび現在位置(図4参照)を検出することができる。
一方、エレベータ制御装置9は、トルク指令信号Tqを出力することにより、トランジスタやMOS−FETなどで構成された電力変換装置34を制御し、電動機33の回転数を制御する。
また、乗場呼び登録装置2a〜2hおよびかご呼び登録装置4は、伝送線Lを介した直列伝送によって、伝送インタフェース10を介したエレベータ制御装置9との間で、双方向にデータを授受している。
なお、直列伝送の方式については、公知特許文献(たとえば、特開昭61−194943号、特開平1−162688号など)に示されているので、ここでは詳述を省略する。
次に、図6〜図9を参照しながら、伝送インタフェース10、エレベータ制御装置9、乗場呼び登録装置2a〜2h、および、かご呼び登録装置4について具体的に説明する。
図6は伝送インタフェース10の詳細構成を示すブロック図、図7はエレベータ制御装置9の詳細構成を示すブロック図、図8は乗場呼び登録装置2(2a〜2h)の詳細構成を示すブロック図、図9はかご呼び登録装置4の詳細構成を示すブロック図である。
図6において、伝送インタフェース10は、伝送処理用CPU101と、ROM102と、RAM103と、エレベータ制御装置9に接続された2ポートRAM104と、入力ポート105と、出力ポート106と、乗場呼び登録装置2a〜2hに関連したシリアルインタフェース107と、かご呼び登録装置4に関連したシリアルインタフェース108と、伝送線Lを介して乗場呼び登録装置2a〜2hに接続されたドライバ109およびレシーバ110と、伝送線Lを介してかご呼び登録装置4に接続されたドライバ111およびレシーバ112と、により構成されている。
伝達インタフェース10とエレベータ制御装置9との間のデータの授受は、2ポートRAM104を介して行われる。
シリアルインタフェース107は、ドライバ109およびレシーバ110を介して、乗場呼び登録装置2a〜2hとの間で直列伝送データの授受を行う。
同様に、シリアルインタフェース108は、ドライバ111およびレシーバ112を介して、かご呼び登録装置4との間で直列伝送データの授受を行う。
図7において、エレベータ制御装置9は、マイコン901と、ROM902と、RAM903と、入力ポート904と、出力ポート905と、により構成されている。
入力ポート904には、パルス計数回路31でカウントされたパルスカウント量CNが入力される。
また、出力ポート905からは、マイコン901で演算したトルク指令信号Tqが生成され、電力変換装置34に供給される。
さらに、前述の2ポートRAM104を介して、エレベータ制御装置9と伝送インタフェース10との間のデータの授受が行われる。
図8において、乗場呼び登録装置2(2a〜2h)は、伝送処理用CPU201と、ROM202と、RAM203と、乗場操作盤2Pに接続された入力ポート204および出力ポート205と、伝達インタフェース10に関連したシリアルインタフェース206と、伝送線Lを介して伝達インタフェース10に接続されたドライバ207およびレシーバ208と、により構成されている。
乗場呼び登録装置2において、乗場操作盤2Pから生成される乗場釦信号は、入力ポート204を介して伝送処理用CPU201に取り込まれ、シリアルインタフェース206、ドライバ207および伝送線Lを介して、伝送インタフェース10に送出される。
一方、乗場釦信号に応答してエレベータ制御装置9から生成される乗場釦登録信号は、伝送インタフェース10から、伝送線L、レシーバ208およびシリアルインタフェース206を介して伝送処理用CPU201に入力され、さらに、伝送処理用CPU201から、出力ポート205を介して乗場操作盤2Pに出力される。
図9において、かご呼び登録装置4は、伝送処理用CPU280と、ROM281と、RAM282と、かご操作盤4Pに接続された入力ポート283および出力ポート284と、伝達インタフェース10に関連したシリアルインタフェース285と、伝送線Lを介して伝達インタフェース10に接続されたドライバ286およびレシーバ287と、により構成されている。
かご呼び登録装置4において、かご操作盤4Pから生成されるかご釦信号は、入力ポート283を介して伝送処理用CPU280に取り込まれ、シリアルインタフェース285、ドライバ286および伝送線Lを介して、伝送インタフェース10に送出される。
一方、かご釦信号に応答してエレベータ制御装置9から生成されるかご釦登録信号は、伝送インタフェース10から、伝送線L、レシーバ287およびシリアルインタフェース285を介して伝送処理用CPU280に入力され、さらに、伝送処理用CPU280から、出力ポート284を介してかご操作盤4Pに出力される。
次に、図1〜図9とともに、図10〜図14を参照しながら、この発明の実施の形態1による具体的な処理動作について説明する。
図10はこの発明の実施の形態1によるエレベータ運転制御プログラムの概略手順を示すフローチャートであり、図11は図10内のかご釦処理(ステップS2)を具体的に示すフローチャート、図12は図10内の乗場釦処理(ステップS3)を具体的に示すフローチャートである。
また、図13は図12内のかご釦灯の登録点灯制御A(ステップS310)の詳細処理動作を示すフローチャート、図14は図12内のかご釦灯の登録点灯制御B(ステップS316)の詳細処理動作を示すフローチャートである。
最初に、図10を参照しながら、概略手順について説明する。
図10において、まず、電源投入後、イニシャル処理(ステップS1)を実行する。
イニシャル処理(ステップS1)においては、各種テーブルのクリア、初期値のセット、各種入出力デバイスのイニシャル化が行われる。
続いて、かご釦処理(ステップS2)、乗場釦処理(ステップS3)およびエレベータの運行制御(ステップS4)を順次実行する。
以下、電源がダウンするまで、ステップS2〜S4を繰り返し実行する。
なお、図10の運転制御プログラムは、エレベータ制御装置9内のROM902(図7参照)に格納されている。
図10内のかご釦処理(ステップS2)においては、かご呼び登録装置4に基づくかご呼び登録を行うとともに、登録されたかご呼びとかご28の現在位置および運転方向とから、第1の所定条件を満足する新規の乗場呼びの自動登録制御が行われる。
すなわち、かご呼び登録装置4(図9参照)内において、かご操作盤4Pの行先釦1BC〜8BCから入力されたかご呼び信号は、入力ポート283→シリアルインタフェース285→ドライバ286→伝送線Lを介して、マイクロコンピュータシステム8内の伝送インタフェース10に伝送される。
また、伝送インタフェース10に伝送されたかご呼び信号は、伝送インタフェース10(図6参照)内において、レシーバ112→シリアルインタフェース108→2ポートRAM104を介してエレベータ制御装置9に伝送される。
これにより、エレベータ制御装置9において、かご呼び登録装置4に基づくかご呼びが登録される。
また、登録されたかご呼びに応答して、エレベータ制御装置9から生成されるかご釦灯登録信号は、伝送インタフェース10(図6参照)内の2ポートRAM104→シリアルインタフェース108→ドライバ111→伝送線Lを介して、かご呼び登録装置4に伝送される。
これにより、かご操作盤4Pの行先釦1BC〜8BC(図9参照)のうち、かご28内の乗客により操作された釦に対応するかご釦灯30a〜30h(図5参照)が点灯されるので、操作した乗客は、所望のかご呼びが登録されたことを確認することができる。
さらに、エレベータ制御装置9内の乗場呼び自動登録手段は、登録されたかご呼びに対応した階床の乗場呼び登録装置に対し、かご28の現在の運転状況に基づく第1の所定条件(後述する)を満たす新規の乗場呼びを自動登録し、新規の乗場呼びに対応した乗場釦灯登録信号を生成する。
このとき、自動生成された乗場釦灯登録信号は、エレベータ制御装置9から、伝送インタフェース10(図6参照)内の2ポートRAM104→シリアルインタフェース107→ドライバ109→伝送線Lを介して、各階の乗場呼び登録装置2a〜2hに伝送される。
一方、図10内の乗場釦処理(ステップS3)においては、乗場呼び登録装置2(図8参照)の乗場呼び釦UPB、DNBから入力された釦信号をエレベータ制御装置9に伝送し、乗場呼びを登録して該当する乗場釦灯20a〜20h(図5参照)を点灯させる。
また、同時に、登録された乗場呼びとかご28の現在位置および運転方向とから、第2の所定条件(後述する)を満足する新規のかご呼びを自動登録し、新規のかご呼びに対応したかご釦灯登録信号を生成して、かご操作盤4P上のかご釦灯30a〜30hを点灯させる。
このとき、待機中の乗客による乗場呼び釦操作に応答した乗場からの乗場呼び信号は、各階の乗場呼び登録装置2(図8参照)の入力ポート204→シリアルインタフェース206→ドライバ207→伝送線Lを介して、マイクロコンピュータシステム8内の伝送インタフェース10に伝送される。
また、伝送インタフェース10に伝送された乗場呼び信号は、伝送インタフェース10(図6参照)内において、レシーバ110→シリアルインタフェース107→2ポートRAM104を介してエレベータ制御装置9に伝送される。
これにより、エレベータ制御装置9において、乗場呼び登録装置2に基づく乗場呼びが登録される。
また、登録された乗場呼びに応答して、エレベータ制御装置9から生成される乗場釦灯登録信号は、伝送インタフェース10(図6参照)内の2ポートRAM104→シリアルインタフェース107→ドライバ109→伝送線Lを介して、各階の乗場呼び登録装置2に伝送される。
これにより、各乗場で待機中の乗客により操作された釦に対応する乗場釦灯20a〜20hが点灯されるので、操作した乗客は、所望の乗場呼びが登録されたことを確認することができる。
さらに、エレベータ制御装置9内のかご呼び自動登録手段は、登録された乗場呼びの階床に対応して、かご28の現在の運転状況に基づく第2の所定条件(後述する)を満たす新規のかご呼びを自動登録し、新規のかご呼びに対応したかご釦灯登録信号を生成する。
このとき、自動生成されたかご釦灯登録信号は、エレベータ制御装置9から、伝送インタフェース10(図6参照)内の2ポートRAM104→シリアルインタフェース107→ドライバ109→伝送線Lを介して、かご呼び登録装置4に伝送される。
最後に、図10内のエレベータの運転制御(ステップS4)においては、計数回路31のパルスカウント量CN、かご呼び、乗場呼び、新規のかご呼び、新規の乗場呼び、その他のエレベータ運転制御に必要な各種情報を取り込み、現在のかご28の停止階VN、走行中のかご28の最寄り停止階VP(図4参照)などを演算し、かご28を運転する。
次に、図11を参照しながら、図10内のかご釦処理(ステップS2)の詳細手順について説明する。
なお、ここでは、かご28の現在停止階をVN、走行中のかご28の最寄り停止可能階をVP、N階へのかご呼び発生をSN、N階以外へのかご呼び発生をSX、判定対象となる階床をN(=1、2、・・・、8)とする。
また、図11において、ステップS201〜S204は、かご呼び登録装置4の処理に対応し、ステップS205〜S224は、乗場呼び自動登録手段の処理に対応し、ステップS208〜S211、S215〜S217、S219、S220、S222、S223は、第1の所定条件に対応する。
さらに、ステップS215は、ステップS209と同様の処理であり、ステップS217、S218は、それぞれ、ステップS211、S212と同様の処理であり、ステップS220、S221は、それぞれ、ステップS223、S224と同様の処理である。
まず、かご呼び登録装置4からかご釦信号を読込み(ステップS201)、入力されたかご釦信号にかご呼びの発生が有るか否かを判定する(ステップS202)。
ステップS202において、かご呼びが無し(すなわち、NO)と判定されれば、図11の処理ルーチンを直ちに終了する。
一方、ステップS202において、かご呼びが有り(すなわち、YES)と判定されれば、発生したかご呼びを正式にかご呼びとしてマップCAGE−CALL(図3参照)に登録し(ステップS203)、かご釦灯30a〜30hを点灯制御する(ステップS204)。
続いて、階床カウンタNに「1」を初期設定し(ステップS205)、発生したかご呼びの中に、N階へのかご呼びの発生が有るか否かを判定する(ステップS206)。
ステップS206において、N階へのかご呼びが無し(すなわち、NO)と判定されれば、階床カウンタNのインクリメント処理(ステップS213)に進む。
一方、ステップS206において、N階へのかご呼びが有り(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、N階以外へのかご呼びの発生が有るか否かを判定する(ステップS207)。
ステップS207において、N階以外へのかご呼びが無し(すなわち、NO)と判定されれば、階床カウンタNのインクリメント処理(ステップS213)に進む。
一方、ステップS207において、N階以外へのかご呼びが有り(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、そのかご呼びが設定されたかご28が停止中であるか否かを判定する(ステップS208)。
ステップS208において、かご28が走行中であって停止中ではない(すなわち、NO)と判定されれば、後述する判定処理(ステップS215)に進む。
一方、ステップS208において、かご28が停止中である(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、UP/DNフラグ(図3参照)を読込み、かご28がUP方向に走行予定であるか否かを判定する(ステップS209)。
ステップS209において、UP/DNフラグがDN方向「FF」を示していて、かご28がUP方向に走行予定でない(すなわち、NO)と判定されれば、後述する判定処理(ステップS222)に進む。
一方、ステップS209において、UP/DNフラグがUP方向「00」を示していて、かご28がUP方向に走行予定である(すなわち、YES)と判定されれば、現在のかご28の停止階VNをインクリメントした値「VN+1」と判定対象となる階床Nとを比較し、VN+1≦Nであるか否かを判定する(ステップS210)。
ステップS210において、VN+1>N(すなわち、NO)と判定されれば、階床カウンタNのインクリメント処理(ステップS213)に進む。
一方、ステップS210において、VN+1≦N(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、N階へのかご呼びSNとN階以外へのかご呼びSXとを比較し、SX>SNであるか否かを判定する(ステップS211)。
ステップS211において、SX≦SN(すなわち、NO)と判定されれば、階床カウンタNのインクリメント処理(ステップS213)に進み、SX>SN(すなわち、YES)と判定されれば、N階に設置の乗場呼び釦のUP側の乗場釦灯20a〜20hを点灯させ(ステップS212)、ステップS213に進む。
なお、ステップS209において、かご28がDN方向(すなわち、NO)と判定された場合には、現在のかご28の停止階VNをデクリメントした値「VN−1」と判定対象となる階床Nとを比較し、VN−1≧Nであるか否かを判定する(ステップS222)。
ステップS222において、VN−1<N(すなわち、NO)と判定されれば、ステップS213に進み、VN−1≧N(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、N階へのかご呼びSNとN階以外へのかご呼びSXとを比較し、SX<SNであるか否かを判定する(ステップS223)。
ステップS223において、SX≧SN(すなわち、NO)と判定されれば、ステップS213に進み、SX<SN(すなわち、YES)と判定されれば、N階に設置の乗場呼び釦のDN側の乗場釦灯20a〜20hを点灯させ(ステップS224)、ステップS213に進む。
また、ステップS208において、かご28が走行中(すなわち、NO)と判定された場合には、UP/DNフラグ(図3参照)を読込み、かご28の走行方向がUP方向か否かを判定する(ステップS215)。
ステップS215において、かご28の走行方向がDN方向である(すなわち、NO)と判定されれば、後述する判定処理(ステップS219)に進む。
一方、ステップS215において、かご28の走行方向がUP方向である(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、走行中のかご28の最寄り停止可能階VP(図4参照)と判定対象となる階床Nとを比較し、VP≦Nであるか否かを判定する(ステップS216)。
ステップS216において、VP>N(すなわち、NO)と判定されれば、ステップS213に進み、VP≦N(すなわち、YES)と判定されれば、N階へのかご呼びSNとN階以外へのかご呼びSXとを比較し、SX>SNであるか否かを判定する(ステップS217)。
ステップS217において、SX≦SN(すなわち、NO)と判定されれば、ステップS213に進み、SX>SN(すなわち、YES)と判定されれば、N階に設置の乗場呼び釦のUP側の乗場釦灯20a〜20hを点灯させ(ステップS218)、ステップS213に進む。
なお、ステップS215において、かご28の走行方向がDN方向(すなわち、NO)と判定された場合には、現在のかご28の停止可能階VPと判定対象となる階床Nとを比較し、VP≧Nであるか否かを判定する(ステップS219)。
ステップS219において、VP<N(すなわち、NO)と判定されれば、ステップS213に進み、VP≧N(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、N階へのかご呼びSNとN階以外へのかご呼びSXとを比較し、SX<SNであるか否かを判定する(ステップS220)。
ステップS220において、SX≧SN(すなわち、NO)と判定されれば、ステップS213に進み、SX<SN(すなわち、YES)と判定されれば、N階に設置の乗場呼び釦のDN側の乗場釦灯20a〜20hを点灯させ(ステップS221)、ステップS213に進む。
ステップS213においては、階床カウンタNの値をインクリメント(「1」だけカウントアップ)する。
最後に、階床カウンタNの値が全階床数「8」を越えた(全階床終了)か否かを判定し(ステップS214)、N≦8(すなわち、NO)と判定されれば、ステップS206に戻って、全階床終了するまで上記処理を繰り返し実行し、N>8(すなわち、YES)と判定されれば、図11の処理ルーチンを終了する。
次に、図12を参照しながら、図10内の乗場釦処理(ステップS3)の詳細手順について説明する。
なお、図12において、ステップS301〜S305、S313、S314は、乗場呼び登録装置2の処理に対応し、ステップS306〜S324は、かご呼び自動登録手段の処理に対応し、ステップS308〜S310、S315〜S318、S320、S321、S322、S324は、第2の所定条件に対応する。
まず、乗場釦信号を読込み(ステップS301)、読込んだ乗場釦信号に乗場呼びの発生が有るか否かを判定する(ステップS302)。
ステップS302において、乗場呼びが無し(すなわち、NO)と判定されれば、図12の処理ルーチンを直ちに終了し、乗場呼びが有り(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、発生した乗場呼びがUP方向の呼びであるか否かを判定する(ステップS303)。
ステップS303において、UP方向の呼びである(すなわち、YES)と判定されれば、マップHALL−CALLU(図3参照)にUP乗場呼びとして正式登録し(ステップS304)、UP側の乗場釦灯20a〜20hの点灯制御を行う(ステップS305)。
一方、ステップS303において、DN方向の呼びである(すなわち、NO)と判定されれば、マップHALL−CALLD(図3参照)にDN乗場呼びとして正式登録し(ステップS313)、DN側の乗場釦灯20a〜20hの点灯制御を行う(ステップS314)。
次に、階床カウンタNに「1」を初期設定し(ステップS306)、N階の乗場において乗場呼びの発生が有るか否かを判定する(ステップS307)。
ステップS307において、N階の乗場呼びが無し(すなわち、NO)と判定されれば、階床カウンタNのインクリメント処理(ステップS311)に進む。
一方、ステップS307において、N階の乗場呼びが有り(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、かご28が停止中であるか否かを判定する(ステップS308)。
ステップS308において、かご28が走行中である(すなわち、NO)と判定されれば、後述する判定処理(ステップS315)に進む。
一方、ステップS307において、かご28が停止中である(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、発生した乗場呼びが単一階床の呼びであるか否か(複数階床の呼びか)を判定する(ステップS309)。
ステップS309において、単一階床の呼びである(すなわち、YES)と判定されれば、後述する判定処理(ステップS321)に進み、複数階床の呼びである(すなわち、NO)と判定されれば、かご釦灯の登録点灯制御Aを実行して(ステップS310)、ステップS311に進む。
ステップS311においては、階床カウンタNの値を「1」だけインクリメントする。
続いて、階床カウンタNの値が「8」を越えた(全階床終了した)か否かを判定し(ステップS312)、N≦8(すなわち、NO)と判定されれば、ステップS307に戻って、全階床終了するまで上記処理を繰り返し実行し、N>8(すなわち、YES)と判定されれば、図12の処理ルーチンを終了する。
なお、ステップS309において、単一階床の呼びである(すなわち、YES)と判定されれば、乗場呼びの発生がUP方向であるか否かを判定する(ステップS321)。
ステップS321において、UP方向である(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、かご28の現在停止階VNと対象となる階床Nとを比較し、VN<Nであるか否かを判定する(ステップS322)。
ステップS322において、VN≧N(すなわち、NO)と判定されれば、図12の処理ルーチンを終了し、VN<N(すなわち、YES)と判定されれば、N階へのかご呼びを自動登録してかご釦灯登録信号を生成し、かご操作盤4PのN階のかご釦灯30a〜30hを点灯させて(ステップS323)、図12の処理ルーチンを終了する。
一方、ステップS321において、DN方向である(すなわち、NO)と判定されれば、続いて、かご28の現在停止階VNと対象となる階床Nとを比較し、VN>Nであるか否かを判定する(ステップS324)。
ステップS324において、VN≦N(すなわち、NO)と判定されれば、図12の処理ルーチンを終了し、VN>N(すなわち、YES)と判定されれば、N階へのかご呼びを自動登録して、かご操作盤4PのN階のかご釦灯30a〜30hを点灯させて(ステップS323)、図12の処理ルーチンを終了する。
また、ステップS308において、かご28が走行中(すなわち、NO)と判定された場合には、ステップS315〜S320の処理に進む。
ただし、ステップS315〜S320は、ステップS318、S320の比較パラメータを、かご28の現在停止階VNから、走行中のかご28の最寄り停止可能階VPに置き換えた点と、かご釦灯の登録点灯制御B(ステップS316)の相違点とを除けば、ステップS309、S310、S321〜S324と同一処理なので、詳細説明を省略する。
次に、図13を参照しながら、図12内のかご釦灯の登録点灯制御A(ステップS310)の詳細手順について説明する。
図13において、まず、UP/DNフラグ(図3参照)を読込み、かご28の走行予定方向がUP方向であるか否かを判定する(ステップS3101)。
ステップS3101において、DN方向である(すなわち、NO)と判定されれば、後述する判定ステップS3105に進み、UP方向である(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、かご28の現在停止階VNと対象となる階床Nとを比較し、VN<Nであるか否かを判定する(ステップS3102)。
ステップS3102において、VN≧N(すなわち、NO)と判定されれば、かご釦灯の登録点灯制御A(図13の処理ルーチン)を直ちに終了し、VN<N(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、N階の乗場呼びがUP方向の呼び(または、UP/DN方向の呼び)であるか否かを判定する(ステップS3103)。
ステップS3103において、N階の乗場呼びがUP方向の呼びを含む(すなわち、YES)と判定されれば、N階のかご釦灯30a〜30hを点灯させて(ステップS3104)、かご釦灯の登録点灯制御Aを終了する。
一方、ステップS3103において、N階の乗場呼びがUP方向の呼びを含まない(すなわち、NO)と判定されれば、続いて、N階の乗場呼びが最上方(この場合、8階)の呼びであるか否かを判定する(ステップS3108)。
ステップS3108において、N階の乗場呼びが最上方の呼びではない(すなわち、NO)と判定されれば、かご釦灯の登録点灯制御Aを直ちに終了する。
一方、ステップS3108において、N階の乗場呼びが最上方の呼びである(すなわち、YES)と判定されれば、ステップS3104に進んでN階のかご釦灯30a〜30hを点灯し、かご釦灯の登録点灯制御Aを終了する。
なお、ステップS3101において、DN方向(すなわち、NO)と判定された場合には、続いて、かご28の現在停止階VNと対象となる階床Nとを比較し、VN>Nであるか否かを判定する(ステップS3105)。
ステップS3105において、VN≦N(すなわち、NO)と判定されれば、かご釦灯の登録点灯制御Aを直ちに終了し、VN>N(すなわち、YES)と判定されれば、続いて、N階の乗場呼びがDN方向の呼び(または、DN/UP方向の呼び)であるか否かを判定する(ステップS3106)。
ステップS3106において、N階の乗場呼びがDN方向を含む(すなわち、YES)と判定されれば、ステップS3104に進んでN階のかご釦灯30a〜30hを点灯する。
一方、N階の乗場呼びがDN方向を含まない(すなわち、NO)と判定されれば、N階の乗場呼びが最下方(この場合、1階)の呼びであるか否かを判定する(ステップS3107)。
ステップS3107において、N階の乗場呼びが最下方の呼びではない(すなわち、NO)と判定されれば、かご釦灯の登録点灯制御Aを直ちに終了する。
一方、ステップS3107において、N階の乗場呼びが最下方の呼びである(すなわち、YES)と判定されれば、ステップS3104に進んでN階のかご釦灯30a〜30hを点灯し、かご釦灯の登録点灯制御Aを終了する。
なお、図14内のステップS3161〜S3168で示したかご釦灯の登録点灯制御B(ステップS316)の詳細手順については、ステップS3162、S3165内の比較パラメータを、かご28の現在停止階VNから、走行中のエレベータの最寄り停止階VPに置き換えた点を除けば、図13内のステップS3101〜S3108と同一処理なので、詳細説明を省略する。
以上のように、かご呼び登録装置4にかご呼びが発生すると、このかご呼びの応答灯を点灯させるとともに、正規のかご呼びとして登録し、登録したかご呼びとかご28の現在位置および運転方向とから、第1の所定条件を満足する乗場呼びを自動登録することができる。
また、乗場呼び登録装置2に乗場呼びが発生すると、この乗場呼びの応答灯を点灯させるとともに、正規の乗場呼びとして登録し、登録した乗場呼びとかご28の現在位置および運転方向とから、第2の所定条件を満足するかご28に対してかご呼びを自動登録することができる。
すなわち、かご呼び登録装置4によるかご呼び登録とかご28の現在位置および運転方向とから、第1の所定条件を満足する乗場呼びを自動登録し、また、乗場呼び登録装置2による乗場呼び登録とかご28の現在位置および運転方向とから、第2の所定条件を満足するかご呼びを自動登録することができる。
これにより、乗場で待機中の乗客は、自動登録された乗場呼びに応答した点灯表示によって、かご28が自分の乗場に停止することを認識することができ、また、かご28内にいる乗客は、自動登録されたかご呼びに応答した点灯表示によって、かご28が今後どの階床に停止するのかを容易に認識することができる。
したがって、自動登録された呼びの中に、乗場の乗客が所望する方向(UP方向、DN方向)の乗場呼び、または、かご28内の乗客の所望する行先階へのかご呼びが含まれていれば、乗客が改めて釦を押す必要がなくなり、無駄な手間が省ける効果がある。
なお、自動登録された呼びに乗客の所望する方向や階床が含まれない場合や、自動登録される呼びが全く存在しない場合には、乗場で待機中の乗客またはかご28内の乗客は、目的方向または目的階の釦を押すことによって呼び登録可能なことは言うまでもない。
また、上記実施の形態1では、呼び自動登録手段が、乗場呼び自動登録手段およびかご呼び自動登録手段の両方を含む場合について説明したが、少なくとも一方を含んでいればよく、少なくとも一方の自動登録による効果を奏することができる。
この発明の実施の形態1に係るエレベータの呼び登録装置の乗場操作盤を概略的に示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータの呼び登録装置のかご操作盤を概略的に示すブロック図である。 この発明の実施の形態1で使用される主なデータマップ構成を示す説明図である。 この発明の実施の形態1で使用されるかごの運転速度、現在位置および走行中の最寄り停止可能階の相互関係を示す説明図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータの呼び登録装置の全体構成例を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータの呼び登録装置の伝送インタフェースの詳細構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータの呼び登録装置のエレベータ制御装置の詳細構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータの呼び登録装置の乗場呼び登録装置の詳細構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータの呼び登録装置のかご呼び登録装置の詳細構成を示すブロック図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータ運転制御プログラムの概略手順を示すフローチャートである。 図10内のかご釦処理を具体的に示すフローチャートである。 図10内の乗場釦処理を具体的に示すフローチャートである。 図12内のかご釦灯の登録点灯制御Aの詳細処理動作を示すフローチャートである。 図12内のかご釦灯の登録点灯制御Bの詳細処理動作を示すフローチャートである。
符号の説明
1BC〜8BC かご呼び釦、2、2a〜2h 乗場呼び登録装置、2P、2Pa〜2Ph 乗場操作盤、4 かご呼び登録装置、4P かご操作盤、8 マイクロコンピュータシステム、9 エレベータ制御装置、20a〜20h 乗場釦灯、28 かご、30a〜30h かご釦灯、L 伝送線、UPB、DNB、UPBa〜UPBh、DNBa〜DNBh 乗場呼び釦。

Claims (3)

  1. エレベータのかご内に設置されたかご呼び釦の操作に応答してかご呼びを登録するかご呼び登録装置と、
    前記かごの各サービス階床の乗場に設置された乗場呼び釦の操作に応答して乗場呼びを登録する乗場呼び登録装置と
    を備えたエレベータの呼び登録装置において、
    前記かごの現在の運転状況に基づいて新規の呼びを自動登録する呼び自動登録手段と、
    前記新規の呼びの登録状態を表示する表示手段と、をさらに備え、
    前記呼び自動登録手段は、前記乗場呼びおよび前記かご呼びの一方に応答して、前記乗場呼びおよび前記かご呼びの他方に対応した前記新規の呼びを自動登録することを特徴とするエレベータの呼び自動登録装置。
  2. 前記呼び自動登録手段は、前記かご呼びが登録された階床の乗場呼び登録装置に対する新規の乗場呼びを自動登録する乗場呼び自動登録手段を含み、
    前記乗場呼び自動登録手段は、前記かご呼び登録装置により登録されたかご呼びと前記かごの現在位置および運転方向とに基づいて、第1の所定条件を満足する前記新規の乗場呼びを自動登録し、
    前記表示手段は、前記かご呼びの発生時に前記かご呼びに対応した階床のかご釦灯を点灯させるとともに、前記新規の乗場呼びに対応した階床の乗場呼び登録装置の乗場釦灯を点灯させることを特徴とする請求項1に記載のエレベータの呼び自動登録装置。
  3. 前記呼び自動登録手段は、前記乗場呼びが登録された階床への新規のかご呼びを自動登録するかご呼び自動登録手段を含み、
    前記かご呼び自動登録手段は、前記乗場呼び登録装置により登録された乗場呼びと前記かごの現在位置および運転方向とに基づいて、第2の所定条件を満足する前記新規のかご呼びを自動登録し、
    前記表示手段は、前記乗場呼びの発生時に、前記乗場呼びに対応した前記乗場呼び登録装置の応答灯を点灯させるとともに、前記新規のかご呼びに対応したかご釦灯を点灯させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のエレベータの呼び自動登録装置。
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