JP2006111234A - 自動二輪車 - Google Patents

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Kinji Asamura
欣司 浅村
Takeshi Suzuki
武 鈴木
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Abstract

【課題】部品点数や製造工数を低減できる自動二輪車を提供する。
【解決手段】鋳造製車体フレーム2と、該車体フレーム2に装着されたフートレストとを備えた自動二輪車において、上記車体フレーム2のフートレスト取付領域5s′の型抜き方向は車幅方向に設定され、該フートレスト取付領域5s′に上記型抜き方向と略直交する取付座面5m″を有するフートレスト取付ボス部5mが形成され、該フートレスト取付ボス部5mに車体フレーム2と別体の支持ブラケット25が装着され、該支持ブラケット25によりフートレストが支持されている。
【選択図】 図9

Description

本発明は、鋳造製の車体フレームと、該車体フレームに装着されたフートレストとを備えた自動二輪車に関する。
自動二輪車の車体フレームは、フロントフォークを左右に操向自在に支持するヘッドパイプと、該ヘッドパイプから斜め後下方に延びてエンジンユニットを支持するメインフレームとを備えており、該メインフレームの上部にシートを、左,右側部にフートレストを配設したものが一般的である。例えば、特許文献1では、パイプ製のアッパチューブとダウンチューブとからなるフロントフレームを備えるとともに、上記ダウンチューブにフロア支持ステーを固定し、該フロア支持ステーにフートボードを配設した構造が採用されている。
特開2002−284076号公報
ところで、上記フロア支持ステーを車体フレームに取付ける場合、車体フレームに取付け用ブラケットを溶接接合し、各ブラケットを介してフロア支持ステーを車体フレームに取付ける構造が採用されている。このため上記取付け用ブラケットを要する分だけ部品点数及び、製造工数が増えるという問題がある。
また上記フロア支持ステーを車体フレームに一体的に固定する構造とした場合には、例えば転倒時の荷重がフロア支持ステーを介して車体フレームに直接作用し、車体フレームの変形が懸念される。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたもので、部品点数や製造工数を低減できるとともに、転倒時の車体フレームの変形を回避できる自動二輪車を提供することを目的としている。
請求項1の発明は、鋳造製車体フレームと、該車体フレームに装着されたフートレストとを備えた自動二輪車において、上記車体フレームのフートレスト取付領域の型抜き方向は車幅方向に設定され、該フートレスト取付領域に上記型抜き方向と略直交する取付座面を有するフートレスト取付ボス部が形成され、該フートレスト取付ボス部に車体フレームと別体の支持ブラケットが装着され、該支持ブラケットによりフートレストが支持されていることを特徴としている。
請求項2の発明は、請求項1において、上記支持ブラケットは、該支持ブラケットに荷重が作用したとき、上記車体フレームのフートレスト取付領域の変形に先立って変形するよう低剛性に構成されていることを特徴としている。
請求項3の発明は、請求項1又は2において、上記車体フレームは、車幅方向一側,他側に位置し、互いに対面する左,右縦壁を有し、該左,右縦壁同士はクロス部材により連結されており、上記フートレスト取付ボス部は上記クロス部材の近傍に配置されていることを特徴としている。
請求項4の発明は、請求項1又は2において、上記フートレストは上部に足載せ位置の自由度を得るための略水平な足載面を有し、上記車体フレームは、車幅方向一側,他側に位置する左,右縦壁を有し、該左,右縦壁のそれぞれに上記フートレスト取付ボス部が複数ずつ車両前後方向に並ぶように形成されていることを特徴としている。
請求項5の発明は、請求項4において、上記各フートレスト取付ボス部の取付座面は同一面上に配置されていることを特徴としている。
請求項6の発明は、請求項5において、上記左,右縦壁は前部同士の間隔が後部同士の間隔より狭くなるよう絞り込まれていることを特徴としている。
請求項1の発明に係る自動二輪車によれば、鋳造製車体フレームのフートレスト取付領域に型抜き方向と略直交する取付座面を有するフートレスト取付ボス部を形成し、該取付ボス部に別体の支持ブラケットを装着したので、支持ブラケットを車体フレームに取付けるためのブラケットを不要にでき、部品点数,製造工数を低減できる。
請求項2の発明では、支持ブラケットを車体フレームより低剛性としたので、例えば転倒時に支持ブラケットに大きな荷重が作用した場合、該支持ブラケットが変形して荷重を吸収することとなり、車体フレームの変形を回避することができる。その結果、支持ブラケットの交換だけで済み、ユーザ側での修理コストを低減できる。
請求項3の発明では、左,右縦壁同士をクロス部材により連結し、該左,右縦壁のクロス部材の近傍にフートレスト取付ボス部を形成したので、支持ブラケットの支持剛性を高めることができる。これにより支持ブラケットを低剛性としながら、ライダがフートレスト上に立ち上がった場合等の荷重を十分に支えることができる。
請求項4の発明では、左,右縦壁にそれぞれ複数のフートレスト取付ボス部を形成したので、足載せ位置の自由度を得るための足載面を有する大型のフートレストを確実に取り付けることができる。
請求項5の発明では、各フートレスト取付ボス部の取付座面同士を同一車幅方向間隔をなすように配置したので、取付ボス部及びフートレストを単純な形状にすることができ、鋳造及び機械加工等が簡単になる。
請求項6の発明では、左,右縦壁の前部同士の間隔を後側より狭くなるよう絞り込んだので、ライダの足載スペースを広くすることができ、余裕をもった乗車姿勢を確保することができる。また、上記各フートレスト取付ボス部を同一間隔とし、かつ左,右縦壁間を前部側が狭くなるよう絞り込む構造とすることは、車体フレームを鋳造製としているので、容易に実現できる。
以下、本発明の実施の形態を添付図面に沿って説明する。
図1〜図15は、本発明の一実施形態による自動二輪車を説明するための図であり、図1は本実施形態の自動二輪車の左側面図、図2,図3,図4はそれぞれ車体フレームの左側面図,斜視図,平面図、図5(a)はメインフレームの傾斜部の断面図(図2のV-V 線断面図)、図5(b)はメインフレームの溶接接合部の断面図、図6,図7はメインフレームの懸架部の断面図(図2のVI-VI 線断面図, VII-VII 線断面図)、図8はメインフレームの左側面図、図9はフートレスト支持ブラケットの断面図(図8のIX-IX 線断面図) 、図10,図11はフートレスト支持ブラケットの平面図,側面図、図12は補強部材の要部断面図(図8のXII-XII 線断面図) 、図13,図14は補強部材の平面図,側面図、図15は燃料タンクの上側支持部の断面図(図8のXIII-XIII 線断面図) である。なお、本実施形態における前,後、左,右及び上,下とは、シートに着座した状態で見た場合の位置関係を示す。
図において、1は自動二輪車であり、これは以下の概略構造を有している。車体フレーム2の前端のヘッドパイプ3により前フォーク4が左右に操向自在に支持され、上記ヘッドパイプ3から後方に延びるメインフレーム5の後部によりエンジンユニット6が上下揺動自在に支持され、上記メインフレーム5から後方斜め上方に延びるリヤフレーム7の上面にメインシート8及びタンデムシート8aが搭載されている。上記前フォーク4の下端部には前輪9が支持され、上端には操向ハンドル10が配設されている。また上記エンジンユニット6の後端部には後輪11が支持され、該エンジンユニット6の前後方向中央部と上記リヤフレーム7の前部との間には後輪懸架用クッションユニット12が配設されている。そして上記車体フレーム2のヘッドパイプ3からメインフレーム5に渡る部分の周囲は車体カバー13で囲まれている。
上記車体フレーム2は、アルミニューム合金を金型鋳造してなるものであり、より詳細には、車幅方向左側部分,右側部分を構成する左,右フレームピース2a,2bを金型鋳造により形成し、該左,右フレームピース2a,2b同士を溶接により接合してなるものである。上記左,右フレームピース2a,2bの型抜き方向は車幅方向に設定されている。
上記左,右フレームピース2a,2bは、上記ヘッドパイプ3部分を構成する左,右ヘッドピース部3a,3bと、上記メインフレーム5部分を構成する左,右メインピース部5a,5bと、上記リヤフレーム7部分を構成する左,右リヤピース部7a,7bとを一体形成したものである。
上記左,右フレームピース2a,2bの溶接接合作業は、まず左,右フレームピース2a,2bを位置決め治具にセットし、上記左,右ヘッドピース部3a,3b同士を突き合わせて、該左,右ヘッドピース部3a,3bを基準とし、左,右メインピース部5a,5b及び左,右リヤピース部7a,7bを車幅方向に相対移動させることにより位置決めを行い、この状態で行なわれる。そしてこの溶接作業は、熱容量の小さい部分から熱容量の大きい部分に進行するように、即ち、肉厚あるいは面積の小さい部位から肉厚あるいは面積の大きい部位の順に行われる。
上記リヤフレーム7は、平面から(上方から)見たとき、全体として上記メインフレーム5の上側後縁部5hとで環状をなすように形成されている。具体的には、上記メインフレーム5の上側後縁部5hと、該後縁部5hから後方に一体的に延びる上述の左,右リヤピース部7a,7bと、該両リヤピース部7a,7bの後端部同士を連結する後端クロス部7c,7cとで、車両前後方向に長い大略長方形状の環状の開口Aを形成した構成となっている。より詳細には上記左,右リヤピース部7a,7bは、平面視でメインフレーム5の後縁部5hから車幅方向外側に膨らんだ後、後端クロス部7cにいくほど内側に位置するように斜めになっており、また側面視で前側から後側にいくほど上下寸法が小さくなっている。
上記リヤフレーム7の左,右リヤピース部7a,7bには、前,後クロス部7d,7eが車両中心側に延びるよう一体形成され、また上記後クロス部7eと後端クロス部7cとの間に位置するようにランプサポート部7h,7hが車両中心側に延びるように一体形成されている。このランプサポート部7hにリヤランプユニット(不図示)が取付けられる。
上記前クロス部7d,7d同士,後クロス部7e,7e同士,後端クロス部7c,7c同士及び上記ランプサポート部7h,7h同士は、車幅方向に移動可能に、かつ前後方向には移動不能に重ね合わされており、該重ね合わせ部が溶接接合されている。具体的には、左側のクロス部7d,7e,7c及びランプポート部7hにはそれぞれ接合フランジ部7kが段部をなすように形成され、該接合フランジ部7kの内面に右側の各接合縁部7mが車幅方向に相対移動可能に、かつ上下方向に相対移動不能に重なるように挿入されている。そして各重ね合わせ部が溶接により接合されている。
上記前クロス部7dは横断面下向きコ字状をなしており、左側の前クロス部7dにはクッション取付け用孔7qが車両中心線Lより車外側に位置するように形成されている。該取付け孔7qに上記クッションユニット12の上端部が連結される。
上記左,右リヤピース部7a,7bの開口A内空間は物品収納空間となっており、上記後縁部5hと左,右リヤピース部7a,7bと前クロス部7dとで形成された前開口A1内にはバッテリ16a,ヒューズボックス16b等が収容される。また前クロス部7dと左,右リヤピース部7a,7bと後クロス部7eとで形成された中開口A2内には雨ガッパ等が収納可能な大きさの物品収容ボックス(不図示)が配置される。
上記前開口A1及び中開口A2は上記メインシート8で開閉可能に覆われている。また上記後クロス部7eと後端クロス部7cとで形成された後開口A3は上述のタンデムシート8aにより開閉可能に覆われている。
上記左,右リヤピース部7a,7bの外表面は車体カバー13で覆われることなく外方に露出しており、外装部品として機能している。この左,右リヤピース部7a,7bの外表面にはバフ加工が施されており、光沢を発するようになっている。
上記メインフレーム5は、上記ヘッドパイプ3から車両後方斜め下方に延びる傾斜部5cと、該傾斜部5cに続いて後方に延び燃料タンク15等を収納するとともに上記エンジンユニット6を懸架する懸架部5dとを有する。
上記傾斜部5c部分は、図5に示すように、横断面略矩形状の閉断面となっており、内部には複数の補強用リブ5gが車幅方向内側に突出するように一体形成されている。また上記懸架部5dは、図6,図7に示すように、下端側が開口した箱状をなしており、該懸架部5dの内部には複数の補強用リブ5gが車幅方向内側に突出するように一体形成されている。
上記傾斜部5c,懸架部5dを構成する左,右メインピース部5a,5bの溶接接合部は以下の構成となっている。左メインピース部5aの対向縁部に、接合フランジ部5eが上下方向外側に拡開する段部をなすように形成され、該接合フランジ部5eの内側に右メインピース部5bの接合縁部5fが挿入され、車幅方向には相対移動可能に、上下方向には相対移動不能に上下に重なるように配置されている。
ここで上記接合フランジ部5eの段部と接合縁部5fの先端との間には若干の隙間d(図5(b)参照)が設けられている。これにより上記接合フランジ部5eと接合縁部5fとは車幅方向(e方向)には相対移動可能となっており、かつ上下方向には相対移動不能となっている。そして上記左メインピース部5aの接合フランジ部5eの先端部と右メインピース部5bの接合縁部5fとの重ね合わせ部が溶接接合されている。符号fは溶接ビードを示している。この溶接ビードfは、車両中心線Lから略上記接合フランジ部5eの幅だけ車幅方向にずれた位置にて該中心線Lに沿って延びている。なお、上記左,右フレームピース2a,2bを溶接接合するにあたっては、該左,右フレームピース2a,2bの内端面同士を突き合わせて位置決めした状態で行ってもよい。
上記懸架部5dは、上記溶接接合されたドーム状の上壁5rと、該上壁5rの左右端縁から略垂直下方に延びる縦壁5s,5sと、該左,右縦壁5s,5sの前縁同士を一体的に接続する前縦壁5q及び後縁同士を一体的に接続する後縦壁5wとを有し、下端に下方に向かって開口する物品収納口5kを有する箱状をなしている。上記左,右縦壁5s,5sの下部後端にはピボット孔5jを有するピボット部5p,5pが一体形成されている。
上記左,右縦壁5s,5sは上記メインピース部に比べて上下方向寸法,前後方向寸法が拡大されており、概ね縦長の長方形状をなしている。これにより側壁の面積が拡大され、メインフレーム5の上下方向,前後方向における剛性の向上が図られている。また上記前縦壁5qは車幅方向及び上下方向に拡がるように形成され、後縦壁5wはエンジンユニット6との干渉を回避するために大きく湾曲形成されている。
上記左,右縦壁5s,5sには、上側段差部5t及び下側段差部5uが車両前後方向に延びるように形成されている。この上側段差部5tは縦壁5sの上下方向中央部より上側に形成されており、下側段差部5uは上下方向略中央部に形成されている。
上記左,右縦壁5s,5sの上側段差部5tを境とした下側部分は上側部分より車幅方向外側に膨出しており、また下側段差部5uを境とした下側部分は上側部分より内側にへこんでいる。その結果、両段差部5t,5uの間には縦壁5sより車外側に膨出する膨出部5vが形成されており、該左,右膨出部5vは斜め上向きに延びて上記左,右リヤピース部7a,7bに略連続している。
このように左,右縦壁5sの上側,下側段差部5t,5uの間に車両前後方向に延びる膨出部5vを形成したので、左,右縦壁5sの面積を前後方向及び上下方向に拡大して剛性を高める場合の面剛性の低下を回避できる。
ここで左,右下縦壁5s′間の車幅方向寸法W1は上縦壁5s″間の車幅方向寸法W2より前後方向全長に渡って大きく設定されている。また上記左,右下縦壁5s′の前部同士の間隔W1は後部同士の間隔W3より狭くなるよう絞り込まれている(図6,図7参照)。
上記左,右膨出部5vの内面には上下一対の上記補強用リブ5gが一体形成され、この各補強用リブ5gの突出高さ寸法は上記膨出部5vの膨出寸法と大略等しくなるように設定されている。
上記左,右膨出部5vの外表面にはバフ加工による表面処理が施されている。これにより左,右膨出部5vは光沢を発するようになっており、外方に露出する外装部品として機能している。また上,下縦壁5s″,5s′は鋳肌のままとなっており、一部は外方に露出している。
上記メインフレーム5の懸架部5dの左,右縦壁5s,5sの下壁部5s′はフートレスト取付領域となっており、この左,右下壁部5s′の下端部にはねじ孔5m′を有する前後一対のフートレスト取付ボス部5mが車外側に膨出形成されている。この各取付ボス部5mの外端面には左,右フレームピース2a,2bの型抜き方向と直交する取付座面5m″が形成されている。
上記前取付ボス部5mの取付座面5m″同士、及び後取付ボス部5mの取付座面5m″同士の車幅方向間隔は略同一寸法に設定されている。一方、上記左,右縦壁5s同士の車幅方向間隔は、前側部分が後側部分より内側に少し絞り込まれるように設定されている。
上記左,右縦壁5sの前,後取付ボス部5mには、図8〜図11に示すように、それぞれフートレスト支持ブラケット25が装着されている。この支持ブラケット25の上面に不図示の低床のフートレストが配設されている。なお、このフートレストは上記車体カバー13の一部を外側に張り出す棚状に形成したものである。
上記左,右の支持ブラケット25は車体フレーム2とは別体の板金製のものであり、前後方向に延びる長方形状の平板部25bと、該平板部25bの前縁,内縁及び後縁を下方に折り曲げてなる前,内,後フランジ部25c,25c′,25cとを備えた構造となっている。なお、25aは肉抜き孔である。
そして上記支持ブラケット25は、上記内フランジ部25c′を前,後取付ボス部5m,5mに当接させ、車外側から螺挿されたボルト26,26により左,右縦壁5sに固定されている。
上記支持ブラケット25は、該支持ブラケット25を上方に突き上げる荷重が作用したとき、上記車体フレーム2の左,右縦壁5sの変形に先立って変形して上記荷重を吸収するように構成されている。具体的には、支持ブラケット25の上記荷重に対する剛性がフートレスト取付領域である左,右下壁部5s′の上記荷重に対する剛性より低くなるように支持ブラケット25の板厚,形状が設定されている。なお、後述する補強部材27を備えたことにより、左,右縦壁5s,5sの上記剛性が支持ブラケット25の剛性より高くなっている。そして上記支持ブラケット25は転倒等によって変形した場合には、上記ボルト26を取り外すことによって交換可能となっている。
上記左,右縦壁5s,5sの下端部間には、ボルト孔5iを有する前後一対の取付ボス部5i′が車内側に膨出するように段落ち状に形成されている。この各取付ボス部5i′の内側面には左,右フレームピース2a,2bの型抜き方向と直交する取付座面5i″が形成されている。
上記左,右縦壁5sの下端部には、図8,図12〜図14に示すように、補強部材27が配設されている。この補強部材27により上記左,右縦壁5sの下端部同士は連結され、かつ物品収納口5kは概ね覆われている。上記各取付ボス部5i′の下側後部近傍に上述の各フートレスト取付ボス部5mが位置しており、車両側方から見たとき、上記補強部材27と支持ブラケット25とは略重なっている。
上記補強部材27は、パイプ製の前,後クロス部28,29と、前,後クロス部28,29同士を接続する幅広結合部30とから構成されている。
上記幅広結合部30上に上記燃料タンク15が搭載されている。この燃料タンク15は、4〜5リットルの容量を有するタンク本体15bの上壁部に上方に延びる給油口15aを形成した構造のものであり、この給油口15aは上記懸架部5dの上壁部5rに形成された給油開口5n内に位置している。
上記タンク本体15bの左,右側壁部には、図8,図15に示すように、碗状のボス部材34が溶接接合され、該ボス部材34にはゴムダンパ35が装着されている。このゴムダンパ35を若干弾性変形させてリブ5gに押圧させることにより上記タンク本体15bの車幅方向及び前後方向の振れが防止されている。ここで左,右縦壁5sの内側面には前,後取付ボス部5i′から概ね放射状に延びて上述のリブ5g同士を連結する複数の縦リブ5g′が形成されている。
また上記タンク本体15bの底部には前後一対の取付プレート36,36が固着され、該各取付プレート36には左,右一対のボルト37が固着されている。この各ボルト37はカラー部材38を介在させて上記幅広結合部30の前,後端部に形成された各挿通孔30cを挿通して下方に延びている。そしてタンク本体15bは、幅広結合部30の上,下面にそれぞれゴムシート39a,39bを配置し、さらに下面ゴムシート39bに下プレート40を当接させ、これをナット37aで締め付けることにより幅広結合部30に固定されている。
ここで、上記燃料タンク15を組み付けるには、タンク本体15bを予め補強部材27に取付け固定し、タンク本体15bを懸架部5dの下方から物品収納口5k内に挿入し、この後、前,後クロス部28,29を左,右縦壁5sにボルト締め固定する。
上記前,後クロス部28,29の両端面にはそれぞれ座板32が溶接接合されている。この前,後クロス部28,29は、各座板32を各取付ボス部5i′の取付座面5i″に当接させ、車外側から螺挿されたボルト33を締め付けることにより左,右縦壁5sに固定されている。
上記幅広結合部30は、前,後クロス部28,29の軸線方向,つまり車幅方向に拡がる面を有する平板部30aと、該平板部30aの左,右縁部に続いて下方に折り曲げ形成されたフランジ部30bとを有している。この平板部30a及び左,右フランジ部30bの前端面,後端面がそれぞれ上記前,後クロス部28,29に溶接接合されている。
上記平板部30aの車幅寸法は各クロス部28,29の車幅寸法より小さく設定されており、これにより平板部30aの左,右側面と左,右縦壁5sの内面との間には隙間sが設けられている(図13参照)。
本実施形態によれば、アルミニューム合金を金型鋳造してなる車体フレーム2のフートレスト取付領域である左,右下縦壁5s′に型抜き方向と直交する取付座面5m″を有する前後一対のフートレスト取付ボス部5mを車外側に膨出形成し、各取付ボス部5mに車体フレーム2とは別体の板金製支持ブラケット25を取付け固定したので、支持ブラケット25を車体フレーム2に取付けるためのブラケットを不要にでき、部品点数,製造工数を低減できる。
本実施形態では、上記支持ブラケット25を車体フレーム2より低剛性としたので、転倒時に支持ブラケット25に大きな荷重、例えば突き上げ荷重が作用した場合には、該支持ブラケット25が変形して荷重を吸収することとなり、車体フレーム2へのダメージを回避することができる。その結果、フレーム構成部品に変形が生じるような大きな荷重が作用した場合でも、支持ブラケット25を交換するだけで済み、ユーザ側での修理コストを低減できる。
本実施形態では、上記前,後のフートレスト取付ボス部5mを前,後クロス部28,29の近傍に配置したので、支持ブラケット25の支持剛性を高めることができる。これにより支持ブラケット25を低剛性としながら、ライダがフートレスト上に立ち上がった場合等の荷重を十分に支えることができる。
本実施形態では、左,右のフートレスト取付ボス部5mを前,後2ヶ所に設けたので、フートレストとして足載せ位置の自由度を有する大型の足載面を備えたものとした場合でも、確実に支持することができる。
またフートレスト取付ボス部5mの取付座面5m″同士を同一車幅方向間隔をなすように設定したので、鋳造時の型構造が簡単になり、また取付け座面5m″を機械加工する場合にはその加工が容易となる。またフートレスト支持ブラケット25についても簡単な形状のもので済む。
さらにまた上記左,右縦壁5s,5sの前部同士の間隔W1が後部同士の間隔W3より狭くなるよう絞り込んだので、ライダの爪先のスペースを広くすることができ、余裕をもった乗車姿勢を得ることができる。そして、上記各フートレスト取付ボス部5mを同一間隔とし、かつ左,右縦壁5s間を前部側が狭くなるよう絞り込む構造とすることは、車体フレームを金型鋳造製にしたことにより容易に実現できる。
本実施形態によれば、左,右縦壁5s,5sの下端部同士を補強部材27で連結し、該補強部材27を、左,右縦壁5s同士を接続する前,後クロス部28,29と、該クロス部28,29同士を結合する幅広接合部30とを備えたものとし、該幅広接合部30を車幅方向に拡がる面を有するものとしたので、前,後クロス部28,29により左,右縦壁5sの車幅方向における剛性を高めることができ、各クロス部28,29同士を結合する幅広結合部30により左,右縦壁5sの面方向における剛性を高めることができる。その結果、下端が開放された箱状の車体フレーム2を採用する場合の左,右縦壁5sの車幅方向における変形及び面方向におけるずれの両方を防止できる。この点からも、上記転倒時に支持ブラケット25を先に変形させる構造を実現できる。
本実施形態では、車両前後方向及び上下方向に拡がる左,右縦壁5sの前部同士及び後部同士を前,後クロス部28,29により接続したので、広い面を有する左,右縦壁5sの下端開口部の剛性を向上できる。
なお、上記実施形態では、左,右縦壁5sを補強部材27により結合した場合を説明したが、本発明は、車体フレーム2の前縦壁5qと後縦壁5wとを補強部材により結合してもよい。この場合には、前,後縦壁同士を左,右クロス部により接続し、該左,右クロス部同士を幅広結合部により接続することとなる。
本実施形態では、上記左,右縦壁5sの前縁同士を車幅方向及び上下方向に拡がる前縦壁5qにより接続したので、車体フレーム2の下端開口部の剛性をより一層向上できる。
本実施形態では、上記前,後クロス部28,29をパイプ製のものとし、幅広接合部30を車幅方向に拡がる平板部30aを有するものとし、該平板部30aの左,右端面と、左,右縦壁5sの下端部内面との間に隙間sを設けたので、左,右縦壁5sの面方向における剛性をより一層向上できる。
また本実施形態では、左,右に分割された鋳造製の左,右フレームピース2a,2b同士を溶接接合し、左,右フレームピース2a,2bの左,右縦壁5sの内面に型抜き方向に略垂直な取付座面5i″を有する取付ボス部5i′を形成したので、取付ボス部5i′を容易に形成することができ、前,後クロス部28,29を左,右縦壁sに取付けるための別部品を不要にできる。
本実施形態では、上記左,右縦壁5s内の平板部30a上に燃料タンク15を搭載したので、前,後クロス部28,29に接続された剛性の高い平板部30aを有効利用して重量物である燃料タンク15を支持することができ、別部品による支持を不要にできる。
本発明の一実施形態による自動二輪車の側面図である。 上記自動二輪車の車体フレームの側面図である。 上記車体フレームの斜視図である。 上記車体フレームの平面図である。 上記車体フレームのメインフレームの溶接部の断面図である。 上記メインフレームの懸架部の断面図(図2のVI-VI 線断面図)である。 上記懸架部の断面図(図2のVII-VII 線断面図)である。 上記メインフレームの側面図である。 上記メインフレームに装着されたフートレスト支持ブラケットの断面図(図8のIX-IX 線断面図) である。 上記支持ブラケットの平面図である。 上記支持ブラケットの側面図である。 上記メインフレームの補強部材の要部断面図(図8のXII-XII 線断面図) である。 上記補強部材の平面図である。 上記補強部材の側面図である。 上記補強部材に搭載された燃料タンクの断面図(図8のXIII-XIII 線断面図) である。
符号の説明
1 自動二輪車
2 車体フレーム
5s 左,右縦壁
5s′ 下縦壁(フートレスト取付領域)
5m フートレスト取付ボス部
5m″ 取付座面
25 支持ブラケット
28,29 クロス部

Claims (6)

  1. 鋳造製車体フレームと、該車体フレームに装着されたフートレストとを備えた自動二輪車において、上記車体フレームのフートレスト取付領域の型抜き方向は車幅方向に設定され、該フートレスト取付領域に上記型抜き方向と略直交する取付座面を有するフートレスト取付ボス部が形成され、該フートレスト取付ボス部に車体フレームと別体の支持ブラケットが装着され、該支持ブラケットによりフートレストが支持されていることを特徴とする自動二輪車。
  2. 請求項1において、上記支持ブラケットは、該支持ブラケットに荷重が作用したとき、上記車体フレームのフートレスト取付領域の変形に先立って変形するよう低剛性に構成されていることを特徴とする自動二輪車。
  3. 請求項1又は2において、上記車体フレームは、車幅方向一側,他側に位置し、互いに対面する左,右縦壁を有し、該左,右縦壁同士はクロス部材により連結されており、上記フートレスト取付ボス部は上記クロス部材の近傍に配置されていることを特徴とする自動二輪車。
  4. 請求項1又は2において、上記フートレストは上部に足載せ位置の自由度を得るための略水平な足載面を有し、上記車体フレームは、車幅方向一側,他側に位置する左,右縦壁を有し、該左,右縦壁のそれぞれに上記フートレスト取付ボス部が複数ずつ車両前後方向に並ぶように形成されていることを特徴とする自動二輪車。
  5. 請求項4において、上記各フートレスト取付ボス部の取付座面は同一面上に配置されていることを特徴とする自動二輪車。
  6. 請求項5において、上記左,右縦壁は前部同士の間隔が後部同士の間隔より狭くなるよう絞り込まれていることを特徴とする自動二輪車。
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