JP4627249B2 - 鞍乗り型車両用燃料タンク - Google Patents

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Description

本発明は、鞍乗り型車両用燃料タンクに関し、特にアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる鞍乗り型車両用燃料タンクに関する。
自動二輪車や四輪車の燃費や走行性能を向上させるために、車体の軽量化は、重要な要因となる。自動二輪車や四輪車の軽量化を図るためには、軽量の材料を用いて構成部材を形成することが考えられる。従来、フレームやシャーシをはじめ、多くの構成部材は鉄または鉄を含む鋼材から形成されていた。これに対して、近年、鉄に比べて比重の小さいアルミニウムを構造材として用いることが提案されている。アルミニウムの密度は、鉄の約1/3であるため、アルミニウムやアルミニウム合金を構成部材の材料として用いた場合、大幅に自動二輪車や四輪車の重量を軽減することができると考えられる。
特許文献1は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる自動車用燃料タンクを開示している。この燃料タンクは、絞り成形によって形成された上部箱状体および下部箱状体を備え、これらをろう付けすることによって箱状の閉空間を形成している。
特開平8−232789号公報
しかし、アルミニウムまたはアルミニウム合金を用いた自動二輪車などの鞍乗り型車両用の燃料タンクはこれまで提案されていない。これは、四輪車用燃料タンクに比べ、鞍乗り型車両用燃料タンクが満たすべき条件が多く、多くの条件を満たした燃料タンクを実現することは容易ではないからであると考えられる。ここで鞍乗り型車両とは、ライダーが跨って乗る自動二輪車やバギーなどのATVを言う。
具体的には、自動二輪車100では、燃料タンクが車両の外観の一部を構成するため、意匠性にすぐれた形状が燃料タンクに要求される。また、車体のレイアウト上、自動二輪車100用の燃料タンクは限られた空間内に配置されることが要求される。このため、一般に自動二輪車100用燃料タンクの形状は複雑であり、アルミニウム合金などの成形および接合しにくい金属を用いて構成することは難しい。また、自動二輪車100では、路面からの振動やエンジンの振動およびエンジンからの熱を燃料タンクは受け易く、振動や熱に対する十分な耐久性を燃料タンクは備えている必要がある。さらに、複雑な形状を有する燃料タンクを自動二輪車100のフレームへ固定するためには、取り付け部を燃料タンクに設ける必要がある。しかし、自動二輪車100用燃料タンクの形状が複雑であるため、取り付け部を高い位置精度で自動二輪車100用燃料タンクに設けることは一般に困難である。また、この取り付け部も上述の振動や熱に対して耐久性を備えている必要がある。
本発明は、このような要求を満たすアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる鞍乗り型車両用燃料タンクを提供することを目的とする。
本発明の鞍乗り型車両用燃料タンクは、上部部材と、前記上部部材と接合されており、前記上部部材とともに燃料を保持する空間を規定する下部本体、および、前記下部本体を車体に対して固定するための取り付け部を含む下部部材とを備え、前記下部本体および前記取り付け部はアルミニウム合金からなり、鋳造により一体的に形成されている。
ある好ましい実施形態において、前記上部部材はアルミニウムまたはアルミニウム合金からなり、プレス成形によって形成されている。
また、本発明の鞍乗り型車両用燃料タンクは、上部部材と、前記上部部材と接合されており、前記上部部材とともに燃料を保持する空間を規定する下部本体、および、前記下部本体を車体に対して固定するための取り付け部を含む下部部材とを備え、前記上部部材および前記下部部材はアルミニウムまたはアルミニウム合金からなり、互いに異なる組成を有する。
ある好ましい実施形態において、前記上部部材および前記下部部材のうち少なくとも前記下部部材は、シリコンを含むアルミニウム合金からなり、重量パーセントで表した前記下部部材のシリコン添加量は、前記上部部材のシリコン添加量よりも多くなっている。
ある好ましい実施形態において、前記上部部材は、Al、Al−Mg系合金、またはAl−Si−Mg系合金からなり、前記下部部材は、Al−Si系合金、Al−Si−Mg系合金またはAl−Si−Cu系合金からなる。
ある好ましい実施形態において、前記上部部材と前記下部部材の下部本体とは溶接、または、ろう付けにより接合されている。
ある好ましい実施形態において、前記取り付け部は、前記車体の第1のフレームに固定される第1の取り付け部と、前記車体の第2のフレームに固定される第2の取り付け部とを含む。
ある好ましい実施形態において、前記下部部材の下部本体は、底部と、前記底部の周囲から延びる側面とを有し、前記第1の取り付け部は前記側面に設けられている。
ある好ましい実施形態において、前記下部部材は、一対の前記第1の取り付け部と、前記側面に設けられており、前記一対の第1の取り付け部を互いに接続するリブ部とを含む。
ある好ましい実施形態において、前記下部部材は、前記下部本体の底部に設けられた開口および前記開口の周囲に設けられたフランジを有する燃料取り出し口を含み、前記燃料取り出し口は鋳造により前記下部本体と一体的に成形されている。
ある好ましい実施形態において、前記下部部材は、一対の前記第2の取り付け部を含み、前記第2の取り付け部は、前記下部本体の底部の外周部において対向する2辺にそれぞれ設けられている。
ある好ましい実施形態において、前記上部部材は、プレス成形された複数の上部副部材を含み、前記上部副部材は溶接、または、ろう付けにより接合されている。
本発明の鞍乗り型車両は、フレームと、フレームに支持されたエンジンと、フレームに対して固定された上記いずれかに規定される鞍乗り型車両用燃料タンクとを備える。
本発明の鞍乗り型車両用燃料タンクの製造方法は、上部部材を形成する工程(A)と、前記上部部材とともに燃料を保持する空間を規定する下部本体、および、前記下部本体を車体に対して固定するための取り付け部を含む下部部材を、アルミニウム合金の鋳造により一体的に成形する工程(B)と、前記上部部材と前記下部部材の下部本体とを溶接、または、ろう付けにより接合する工程(C)とを包含する。
ある好ましい実施形態において、前記工程(A)はアルミニウム板またはアルミニウム合金板をプレス成形する工程を含む。
ある好ましい実施形態において、前記上部部材および前記下部部材のうち、少なくとも前記下部部材は、シリコンを含むアルミニウム合金からなり、重量パーセントで表した前記下部部材のシリコン添加量は、前記上部部材のシリコン添加量よりも多くなっている。
ある好ましい実施形態において、前記上部部材は、Al、Al−Mg系合金またはAl−Si−Mg系合金からなり、前記下部部材は、Al−Si系合金、Al−Si−Mg系合金またはAl−Si−Cu系合金からなる。
ある好ましい実施形態において、前記取り付け部は、前記車体の第1のフレームに固定される第1の取り付け部と、前記車体の第2のフレームに固定される第2の取り付け部とを含む。
ある好ましい実施形態において、前記下部部材の下部本体は、底部と、底部の周囲から延びる側面とを有し、前記第1の取り付け部は前記側面に設けられている。
ある好ましい実施形態において、前記工程(B)において、前記下部本体の底部に設けられた開口および前記開口の周囲に設けられたフランジを有する燃料取り出し口を、前記下部本体と一体的に鋳造により成形する。
ある好ましい実施形態において、前記工程(A)は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる板材から、プレス成形により、複数の上部副部材を形成する工程と、前記上部副部材を溶接、または、ろう付けにより接合し、前記上部部材を形成する工程と、
を含む。
本発明によれば、鞍乗り型車両用燃料タンクを上部部材および下部部材に分けて構成し、フレームへ固定するための取り付け部を下部部材に設けている。このため、上部部材および下部部材をそれぞれの機能に適した互いに異なる組成の合金および成形方法によって形成し、接合することが可能となり、これにより鞍乗り型車両用燃料タンクに要求される多くの条件を燃料タンク全体として満たすことが可能となる。特に、取り付け部を含む下部部材をアルミニウム合金を用いた鋳造によって一体的に形成することにより、軽量でかつ取り付け部の強度が高い鞍乗り型車両用燃料タンクを得ることができる。また、この鞍乗り型車両用燃料タンクを用いることにより、高い走行性能を備えた鞍乗り型車両を実現することができる。
本発明による鞍乗り型車両用燃料タンクおよびこれを備えた鞍乗り型車両の一実施形態を説明する。本願明細書において、鞍乗り型車両とは内燃機関または電動機を備えた二輪車、三輪車、四輪車をいう。内燃機関の排気容量に特に限定はない。電動機を有する鞍乗り型車両の場合、燃料タンクには、電動機を駆動するための電気を発生する燃料が蓄えられる。図1は、本発明による鞍乗り型車両用燃料タンク(以下、単に燃料タンクと呼ぶ)を備えた自動二輪車100の模式的側面図である。自動二輪車100は、燃料タンク200、メインフレーム102、リアフレーム104、エンジン108、前輪116および後輪126を備える。自動二輪車100はライダーが跨って乗る鞍乗型車両である。
メインフレーム102は、車両の前方に位置するヘッドパイプ112から後方へ延びる一対のフレームを含み、フレームは自動二輪車100の中央部において下方へ延びるよう湾曲部を形成している。リアフレーム104の一端は、メインフレーム102の湾曲部に接続されている。メインフレーム102およびリアフレーム104は自動二輪車100の車体を構成する。これらメインフレーム102およびリアフレーム104は、好ましくはアルミニウム合金により形成されている。
ヘッドパイプ112には、回転可能なようにフロントフォーク114が取り付けられている。フロントフォーク114の一端には前輪116が回転自在に支持されている。フロントフォーク114の他端にはハンドル110が固定されている。
燃料タンク200は、自動二輪車100の中央部近傍において、メインフレーム102およびリアフレーム104に跨って取り付けられている。燃料タンク200の前方にはエアクリーナ128が設けられている。また、燃料タンク200には燃料注入口(図示せず)を覆うキャップ130が設けられている。
エンジン108は、燃料タンク200の下方に位置するよう、メインフレーム102に支持されている。エンジン108の前方には、ラジエータ106が設けられている。エンジン108の排気口には排気管118が接続されている。排気管118はエンジンの下方を通り、リアフレーム104に沿って後方へ導かれ、リアフレーム104に固定されたマフラ120に接続されている。
メインフレーム102にはリアアーム122が接続され、後輪126が回転自在にリアアーム122に支持されている。エンジン108の回転駆動力は、チェーン124を介して後輪126へ伝達される。
自動二輪車100はこのほか燃料タンク200後方のリアフレーム104上に設けられるメインシート、エアクリーナ128および燃料タンク200の一部を覆う化粧カバーなどを備えている。これらは、燃料タンク200の構造を明瞭に示すため、図1においては示されていない。
図2は、図1の燃料タンク200近傍を拡大して示す側面図である。燃料タンク200は、上側部分を構成する上部部材202と、下側部分を構成する下部部材204とを備えている。上部部材202および下部部材204はそれぞれアウターパネルおよびインナーパネルとも呼ばれる。上部部材202および下部部材204は接合部240において接続され、燃料を保持する空間を規定している。この空間の大きさは、自動二輪車100に搭載されるエンジン108の排気量や、自動二輪車100の用途等により任意に決定される。たとえば、燃料タンク200の容量は20L程度である。なお、図2では示していないが、接合部240は、自動二輪車100の外観に表れないよう、化粧パネルやメインシートなどにより覆われる。
下部部材204は、燃料タンク200をリアフレーム104およびメインフレーム102に固定するための第1の取り付け部208a、208bおよび第2の取り付け部206a、206bを含んでいる。図では第1の取り付け部208aおよび第1の取り付け部208bならびに、第2の取り付け部206aおよび第2の取り付け部206bがそれぞれ重なって示されている。これらの取り付け部には燃料タンク200をリアフレーム104およびメインフレーム102に固定するための係合部が設けられている。本実施形態では、ボルトを通すための貫通孔208h、206hが第1の取り付け部208a、208bおよび第2の取り付け部206a、206bにそれぞれ設けられている。
第1の取り付け部208a、208bおよび第2の取り付け部206a、206bは、リアフレーム104およびメインフレーム102に設けられた第1のブラケット104a、104bおよび第2のブラケット102a、102bとにボルトおよびナットを用いて接続されている。これにより、燃料タンク200がメインフレーム102およびリアフレーム104に対して固定される。なお、取り付け部に設けられる係合部は、ボルトを通すための貫通孔に限られない。たとえば、係合部は車体に係合するピン、フックなどであってもよい。また、取り付け部の係合部は直接リアフレーム104やメインフレーム102などの車体と係合してもよいし、車体に固定された他の部材と係合してもよい。
以下、燃料タンク200の構造を詳細に説明する。図3は、燃料タンク200を第1の取り付け部208a、208b側(図2中の矢印A)から見た斜視図であり、図4は、燃料タンク200の底部側(図2中の矢印B)から見た斜視図である。また、図5および図6は、下部部材204および上部部材202を示す斜視図である。これらの図において、燃料注入口および注入口を覆うキャップ130は示されていない。
燃料タンク200において、上部部材202は、主として自動二輪車100の外観に表れる部分を含んでいる。一方、下部部材204は、主として燃料タンク200をメインフレーム102およびリアフレーム104に固定するとともに、燃料タンクの構造的強度を保つ部分を含んでいる。このため、上部部材202および下部部材204はそれぞれの機能に適した組成の金属および成形方法によって製造される。
図3および図6に示すように、上部部材202は、おおむね回転楕円体を長軸に沿って2分割したドームを一部分切り取った形状を有している。上部部材202の内部に規定される空間S1は燃料タンク200が規定する空間の大部分を占める。軽量化のため、上部部材202は、好ましくはアルミニウムまたはアルミニウム合金からなる。また、上部部材202は鞍乗り型車両の意匠の一部として外観に現れ、塗装が施される。このため、上部部材202の外表面は平滑であることが好ましい。これらの条件を満たす限り、上部部材202はどのような方法により形成してもよい。しかし、平滑な外表面を容易に得やすいという点で、板状部材をプレス成形し上部部材202を形成することが好ましい。プレス成形により上部部材202を形成する場合、上部部材202の形状によっては、一枚のアルミニウムまたはアルミニウム合金板から上部部材202を形成するのが困難となることも考えられる。この場合には、複数のアルミニウムまたはアルミニウム合金板をそれぞれ所定の形状にプレス成形し、その後、溶接、または、ろう付けにより接合して上部部材202を形成してもよい。本実施形態では、図3および図6に示すように、上部部材202を対称面で2分割することにより得られる上部副部材202aおよび202bをそれぞれアルミニウムまたはアルミニウム合金板からプレス成形により形成する。その後、接合部242において上部副部材202aおよび202bを溶接することにより、上部部材202を形成する。アルミニウムやアルミニウム合金の溶接には、MIG、TIG等のアーク溶接、レーザ溶接、電子ビーム溶接などの方法を用いることができる。上部副部材202aおよび202bの接合をろう付けにより行う場合には、Al−Si系合金をろうとして用いることができる。より強い接合強度を得るためには、溶接により上部副部材202aおよび202bを接合することが好ましい。
2枚のアルミニウムまたはアルミニウム合金板から成形した上部副部材202aおよび上部副部材202bを接合することによって上部部材202を形成する場合、より複雑な形状を有する上部部材202の形成が可能となり、上部部材202の外形を設計する自由度が高まる。また、これらの部材を1枚で構成する場合に比べてプレス成形時の変形量を小さくすることができるため、製品の歩留まりも向上する。たとえば、図3および図6に示すように、ドームの一部に凹部202s、202tを設けた形状を有する上部部材202も容易に形成することができる。この形状によれば、自動二輪車100を運転するライダーは、凹部202s、202tに脚部を押し当てることによって安定して燃料タンク200を挟みこむことが可能となる。したがって、運転中のライダーの姿勢が安定する。なお、これらの利点を考慮して、上部部材202は3つ以上の副部材から構成してもよい。
上述したように、軽量化のため、上部部材202はアルミニウムまたはアルミニウム合金によって形成されていることが好ましい。プレス成形により上部部材202を形成する場合には、機械的強度および加工性を考慮して、Al(純アルミニウム)、Al−Mg系合金またはAl−Si−Mg系合金を用いることが好ましい。特に、Siの含有量が多くなるとプレス成形時にひび割れが生じ易くなるため、Si含有量の少ない組成のアルミニウム合金を用いることが好ましい。具体的には、Mgを4〜5wt%含むAl−Mg系合金またはSiを最大で1.2wt%およびMgを0.3〜1.2wt%含むAl−Si−Mg系合金を用いることがより好ましい。
燃料タンク200の軽量化のためには、上部部材202の厚さは小さいほうが好ましく、加工性および燃料タンクとして要求される物理的強度を考慮して上部部材202の最適な厚さが決定される。好ましくは、上部部材202の厚さは0.8mm以上、2.4mm以下である。0.8mmより上部部材202が薄い場合、十分な強度が得られない。また、2.4mmよりも上部部材202が厚い場合、鉄を用いた燃料タンクに対する軽量化の効果が十分には得られないからである。
次に下部部材204を説明する。図4および図5に示すように、下部部材204は、下部本体203と第1の取り付け部208a、208bと第2の取り付け部206a、206bとを含む。
下部本体203は、溶接またはろう付けによって、上部部材202と接合され、上部部材202と協同して燃料を保持する空間を規定する。図5に示すように、下部本体203は、底部203bと、底部203bの周囲から矢印Aで示す方向に立ち上がるように延びる後側面203r、右側面203sおよび左側面203tとによって構成される。後側面203rと右側面203sおよび左側面203tとは曲線を描くように連続している。後側面203rと対向するように、底部203bは、前部203b’においてなだらかに立ち上がるように延びている。前部203b’の外周近傍は、矢印Bで示すように、後側面203r、右側面203sおよび左側面203tとは逆の方向にわずかに立ち上がるように延びており、右側面203s’、左側面203t’を形成している。右側面203sと右側面203s’とは位置203eにおいて立ち上がる方向が切り替わっている。同様に、左側面203tと左側面203t’とは位置203fにおいて突出する方向が切り替わっている。後側面203r、右側面203sおよび左側面203tと、底部203bのこれらに囲まれる領域とによって、空間S2が規定される。
以下において詳細に説明するように、下部部材204は鋳造により一体的に形成される。このため、プレス成形で形成する場合とは異なり、後側面203r、右側面203sおよび左側面203tが高くなり、深い空間S2を下部部材204が規定する構造を備えていても、比較的容易に形成することができる。このため、後側面203r、右側面203sおよび左側面203tの高さを変化させ、空間S2の大きさを任意に調節することが可能である。たとえば、自動二輪車100におけるメインフレーム102およびリアフレーム104の構造やエンジン108等の配置に応じて後側面203r、右側面203sおよび左側面203tの形状を調整し、空間S2の大きさを設定することができる。これにより、空間を有効に利用することのできる燃料タンク200を形成することができる。
また、空間S2を囲む底部203b、後側面203r、右側面203sおよび左側面203tは、燃料タンク200が自動二輪車100に取り付けられた場合、底部側に位置し、燃料タンク200内の燃料を支持する。このため、空間S2を囲む領域を鋳造によって一体的に形成することにより、燃料タンク200において大きな力がかかる部分の機械的強度を高めることができる。
底部203bの後側面203r、右側面203sおよび左側面203tに三方を囲まれる領域に、図4に示すように、好ましくは一対の孔212および燃料取り出し口210が底部203bと一体的に設けられ、パイプによって上部部材202の燃料注入口に接続されている。一対の孔212は、それぞれ燃料タンク200の燃料注入口下方に滞留する水を外観性を妨げることなく排出するためのドレインおよび燃料注入口の逆止弁を通して燃料タンク200内へ空気を導入するための空気孔として用いられる。燃料取り出し口210は、開口210hおよび開口210hを取り囲むフランジ210fによって構成される。開口210hから燃料ポンプユニット(図示せず)が燃料タンク200内へ挿入され、ねじなどを用いてブラケットをフランジ210fに固定することにより、燃料ポンプが燃料タンク200に取り付けられる。
燃料取り出し口210を下部部材204とともに一体的に形成することにより、燃料取り出し口を燃料タンクに隙間なく設けることが可能となる。また、底部203bはエンジンに近接するためエンジンからの熱によって高温になる可能性がある。このため、燃料取り出し口を別途取り付けた場合、燃料取り出し口のフランジが熱により変形したり、熱膨張率の差異によって、シール性が悪くなることもある。燃料取り出し口210を一体的に形成することによってこのような可能性も排除することができる。
第1の取り付け部208a、208bは、後側面203rと継ぎ目なく一体的に設けられている。第1の取り付け部208aと第1の取り付け部208bとは、後側面203rと継ぎ目なく一体的に設けられたリブ208cによってそれぞれ接続されていることが好ましい。第2の取り付け部206a、206bは、右側面203s’および左側面203t’から延びるように、底部203b外周の対向する2辺に継ぎ目なく一体的に設けられている。これらの取り付け部を継ぎ目なく一体的に設けるため、下部部材204全体は鋳造により形成されていることが好ましい。
図7は、第1の取り付け部208a、208bの断面を示している。図7に示すように、第1の取り付け部208a、208bと後側面203rとは継ぎ目なく一体的に設けられている。第1の取り付け部208a、208bの表面と後側面203rとはなだらかな曲線によって連続しており、矢印Rで示すように、第1の取り付け部208a、208bの基部がアール形状を有している。リブ208cおよびこのアール形状による一体構造によって、第1の取り付け部208a、208bは高い強度で下部部材204の後側面203rに設けられる。また、図5に示すように、後側面203rは、側面203s、203tとともに底部203bから一体的に立ち上がるように延びているため、後側面203r自体も下部部材204の下部本体203に対して高い強度で設けられている。したがって、第1の取り付け部208a、208bは高い強度で下部部材204の下部本体203に設けられている。
図8は、燃料タンク200の第2の取り付け部206a、206bが設けられた位置における断面を示している。図8に示すように、第2の取り付け部206a、206bは側面206s’、206t’から延びるように底部203bと一体的に設けられている。このため、第2の取り付け部206a、206bも下部本体203に高い強度で設けられている。
下部部材204は、鋳造により一体的に形成される。高精度な成形が可能であるため、ダイカスト法により形成することが好ましい。また、軽量化のため下部部材204はアルミニウム合金によって形成することが好ましく、鋳造時の湯流れが良好となるよう、溶融したときの粘度が小さくなる組成を備えたアルミニウム合金を用いて下部部材204を形成することが好ましい。また、下部部材204は十分な機械的強度を備えている必要がある。このような、特性を備えたアルミニウム合金として、Al−Si系合金、Al−Si−Mg系合金またはAl−Si−Cu系合金を用いることが好ましい。特に、Mgを0.3wt%、Siを10wt%含むAl−Si−Mg系合金を用いることがより好ましい。Siの含有量が多いため、鋳造時の湯流れが良好となる。また、Siの含有量が増大するため、下部部材204は上部部材202より大きな硬度を有する。
燃料タンク200の軽量化のためには、下部部材204の厚さは小さいほうが好ましく、加工性および要求される物理的強度を考慮して下部部材204の最適な厚さが決定される。好ましくは、下部部材204の厚さは1.0mm以上、2.4mm以下である。1.0mmより下部部材204が薄い場合、ダイカスト法によって下部部材204を成形するのが困難となる。また、2.4mmよりも下部部材202が厚い場合、鉄により燃料タンクを形成する場合に比べて軽量化の効果が十分に得られないからである。下部部材204には取り付け部が設けられ、上部部材202よりも大きな力が加わる。このため、下部部材204は上部部材202よりも厚いほうが好ましい。
燃料タンク200は、このような特徴を備えた上部部材202および下部部材204を接合することにより成形されている。具体的には、図8に示すように、下部部材204の各側面を上部部材202によって外側から覆うように重ね、上部部材202の外側から下部部材204と上部部材202とを溶接、または、ろう付けによって接合する。MIG、TIGなどのアーク溶接、レーザ溶接、電子ビーム溶接などの方法により下部部材204と上部部材202とを溶接することが好ましい。下部部材204と上部部材202をろう付けにより接合する場合にはAl−Si系合金をろうとして用いることが好ましい。より強い接合強度を得るためには、溶接により上部部材202および下部部材204を接合することが好ましい。上述したように、硬度の高い下部部材204が内側に位置しているため、接合中、上部部材202および下部部材204を安定して保持することが可能であり、接合作業を容易に行うことができる。また、各側面に上部部材202が重ねられるため、接合部分は面で接触する。このため、接合中、上部部材202および下部部材204を安定して保持することが可能となり、また溶接面積を広くして接合強度を高めることができる。
接合された燃料タンク200は、図1および図2に示すように、第1の取り付け部208a、208bおよび第2の取り付け部206a、206bをリアフレーム104のブラケット104a、104bおよびメインフレーム102のブラケット102a、102bに取り付けることにより、メインフレーム102およびリアフレーム104に固定される。
上述の説明から明らかなように、燃料タンク200は上部部材202および下部部材204をそれぞれ形成し、これらを溶接、または、ろう付けすることによって製造することができる。上部部材202および下部部材204はこの順序で製造する必要はなく、下部部材204を先に製造してもよいし、同時にこれらを製造してもよい。
本発明によれば、燃料タンク200を、燃料タンクの外観に表れる部分を含む上部部材202と、主として燃料タンク200をメインフレーム102およびリアフレーム104に固定するとともに、燃料タンクの構造的強度を保つ部分を含む下部部材204とに分けて構成している。このため、上部部材202および下部部材204をそれぞれの機能に適した互いに異なる組成の金属および成形方法によって形成し、接合することによって、鞍乗り型車両用燃料タンクに要求される多くの条件を燃料タンク200全体として満たすことが可能となる。
上部部材202は、外観性に優れた形状および表面が要求される。このため、上部部材202は、良好な表面平滑性を備えたアルミニウム合金の展伸材をプレス成形することによって形成する。これにより、上部部材202は表面へ塗装等を行う場合でも、外観を得ることができる。また、複雑な形状を形成する必要がある場合には、複数の展伸材をそれぞれ所定の形状となるように成形し、溶接、または、ろう付けすることができる。上部部材202は下部部材204ほど構造的強度が要求されないため、複数の副部材を接合することによる強度の低下は、大きな影響を与えない。
一方、下部部材204は、構造的強度が要求される。このため、取り付け部を含めた下部部材を鋳造材により形成する。具体的には、下部部材204の第1の取り付け部208a、208bおよび第2の取り付け部206a、206bを鋳造により下部本体203とともに一体的に形成する。このため、第1の取り付け部208a、208bおよび第2の取り付け部206a、206bは下部本体203に高い強度かつ高い位置精度で設けられる。鞍乗り型車両では、路面の振動やエンジンの振動をフレームは受け易い。また、燃料タンク内に保持された燃料は、鞍乗り型車両の加速、減速により燃料タンク内で移動し、燃料タンクに加速力や減速力の方向と反対の方向の力を及ぼす。このような力は、繰り返し生じる。こうした振動や繰り返し加重に対し、第1の取り付け部208a、208bおよび第2の取り付け部206a、206bが下部本体に高い強度で設けられるため、振動および繰り返し加重による金属疲労の発生を抑制し、信頼性を確保することが可能となる。
また、下部部材を一体的に形成することによって、第1の取り付け部208a、208bおよび第2の取り付け部206a、206bを溶接等により、後から取り付ける場合に比べて大幅に製造時間を短縮することができる。
第1の取り付け部208a、208bおよび第2の取り付け部206a、206bを溶接により下部本体に取り付ける場合、こうした効果は得られにくい。取り付け部を溶接する場合、下部本体と取り付け部との位置合わせを行い、その状態を保ったまま、溶接を行う必要がある。このため、高精度の位置合わせを行うことが難しく、その状態を保ったまま溶接するのも困難だからである。また、溶接により取り付け部を接合する場合、溶接完了後は溶接が正しく行うことができたかどうかを確認することは困難であったり、時間を要したりする。このため、溶接の信頼性は十分とはいえない。また、溶接時の熱によって、下部本体や取り付け部を構成するアルミニウム合金が変性し、強度が低下したり変形したりする。溶接に要する時間も長い。こうした課題は、本発明の下部部材では生じない。
上述したように、上部部材202はプレス成形によって形成し、下部部材204は鋳造によって形成する。このために、少なくとも下部部材204はシリコンを含むアルミニウム合金によって構成し、重量パーセントで表した下部部材204のシリコン含有量を上部部材202のシリコン含有量より多くする。これより、ひび割れ等が生じることなく、外観性に優れた形状および表面を有する上部部材202を形成することが可能となる。また、良好な湯流れによって高い成形精度で下部部材204を形成することが可能となる。つまり、上部部材202および下部部材204を構成する材料のシリコン添加量をこのように規定することによって、それぞれの部材に要求される機械的特性を満足させることができる。
本発明の燃料タンクを備えた鞍乗り型車両によれば、燃料タンクがアルミニウムまたはアルミニウム合金によって形成されているため、鞍乗り型車両の重量を低減し、燃費の向上および走行性能の向上をはかることができる。また、上部部材の表面は平滑性に優れるため、塗装等を燃料タンクに施して鞍乗り型車両全体の外観を優れたものにすることができる。
なお、本実施形態において示した、燃料タンクの外形や、燃料タンクによって規定すべき燃料を保持するための空間の形状、および、その空間を規定するための上部部材および下部部材の形状は一例であって、図示した形状以外の形状を燃料タンクは備えていてもよい。また、第1の取り付け部および第2の取り付け部も、図示した位置以外の位置に設けられていてもよい。第1の取り付け部および第2の取り付け部の数もそれぞれ2つ以外であってもよく、第1の取り付け部のみを備えていてもよい。下部部材の下部本体は異なる方向に延びる側面を有していたが、同じ方向に延びる側面のみを有していてもよい。
また、本実施形態において、上部部材と下部部材の接合部分は、燃料タンクをメインフレームおよびリアフレームに取り付けた状態において、タンク下方および下部部材の底部近傍に位置している。このため、燃料タンクの下部をパネルなどで覆うことによって接続部分が鞍乗り型車両の外観に表れないようにすることができる。しかし、接続部分は実施形態で示した位置に限られるものではなく、鞍乗り型車両の意匠や構成部品のレイアウトなどを考慮し、接続部分を燃料タンク上の他の位置に配置してもよい。
また、上記実施形態において、上部部材はアルミニウムまたはアルミニウム合金によって形成されていた。しかし、下部部材をアルミニウム合金によって形成するだけで十分に求められる燃料タンクの軽量化を図ることができる場合には、上部部材は、たとえば、ステンレス鋼板や構造用鋼板によって形成してもよい。
本発明の鞍乗り型車両用燃料タンクは、種々の鞍乗り型車両に好適に用いられる。
本発明の燃料タンクを備えた自動二輪車の模式的側面図である。 図1の燃料タンク近傍を示す拡大側面図である。 燃料タンクの斜視図である。 燃料タンクの他の斜視図である。 燃料タンクの下部部材を示す斜視図である。 燃料タンクの上部部材を示す斜視図である。 第1の取り付け部近傍の断面図である。 第2の取り付け部近傍の断面図である。
符号の説明
100 鞍乗り型車両
102 メインフレーム
104 リアフレーム
106 ラジエータ
108 エンジン
110 ハンドル
116 前輪
130 キャップ
200 燃料タンク
202 上部部材
203 下部本体
204 下部部材
206a、206b 第2の取り付け部材
208a、208b 第1の取り付け部材
210 燃料取り出し口
240、242 接合部

Claims (19)

  1. 上部部材と、
    前記上部部材と接合されており、前記上部部材とともに燃料を保持する空間を規定する下部本体、および、前記下部本体を車体に対して固定するための取り付け部を含む下部部材と、
    を備え、
    前記上部部材はアルミニウムまたはアルミニウム合金からなり、プレス成形によって形成されており、
    前記下部本体および前記取り付け部はアルミニウム合金からなり、鋳造により一体的に形成されている鞍乗り型車両用燃料タンク。
  2. 前記上部部材および前記下部部材は、互いに異なる組成を有する請求項1に記載の鞍乗り型車両用燃料タンク。
  3. 前記上部部材および前記下部部材のうち少なくとも前記下部部材は、シリコンを含むアルミニウム合金からなり、重量パーセントで表した前記下部部材のシリコン添加量は、前記上部部材のシリコン添加量よりも多くなっている請求項2に記載の鞍乗り型車両用燃料タンク。
  4. 前記上部部材は、Al、Al−Mg系合金、またはAl−Si−Mg系合金からなり、前記下部部材は、Al−Si系合金、Al−Si−Mg系合金またはAl−Si−Cu系合金からなる請求項1に記載の鞍乗り型車両用燃料タンク。
  5. 前記上部部材と前記下部部材とは溶接、または、ろう付けにより接合されている請求項1に記載の鞍乗り型車両用燃料タンク。
  6. 前記取り付け部は、前記車体の第1のフレームに固定される第1の取り付け部と、前記車体の第2のフレームに固定される第2の取り付け部とを含む請求項1に記載の鞍乗り型車両用燃料タンク。
  7. 前記下部部材の下部本体は、底部と、前記底部の周囲から延びる側面とを有し、前記第1の取り付け部は前記側面に設けられている請求項6に記載の鞍乗り型車両用燃料タンク。
  8. 前記下部部材は、一対の前記第1の取り付け部と、前記側面に設けられており、前記一対の第1の取り付け部を互いに接続するリブ部とを含む請求項7に記載の鞍乗り型車両用燃料タンク。
  9. 前記下部部材は、前記下部本体の底部に設けられた開口および前記開口の周囲に設けられたフランジを有する燃料取り出し口を含み、前記燃料取り出し口は鋳造により前記下部本体と一体的に成形されている請求項7に記載の鞍乗り型車両用燃料タンク。
  10. 前記下部部材は、一対の前記第2の取り付け部を含み、前記第2の取り付け部は、前記下部本体の底部の外周部において対向する2辺にそれぞれ設けられている請求項7に記載の鞍乗り型車両用燃料タンク。
  11. 前記上部部材は、プレス成形された複数の上部副部材を含み、前記上部副部材は溶接、または、ろう付けにより接合されている請求項1に記載の鞍乗り型車両用燃料タンク。
  12. フレームと、
    フレームに支持されたエンジンと、
    フレームに対して固定された請求項1から11のいずれかに規定される鞍乗り型車両用燃料タンクと、
    を備えた鞍乗り型車両。
  13. アルミニウム板またはアルミニウム合金板をプレス成形することにより、上部部材を形成する工程(A)と、
    前記上部部材とともに燃料を保持する空間を規定する下部本体、および、前記下部本体を車体に対して固定するための取り付け部を含む下部部材を、アルミニウム合金の鋳造により一体的に成形する工程(B)と、
    前記上部部材と前記下部部材の下部本体とを溶接、または、ろう付けにより接合する工程(C)と、
    を包含する鞍乗り型車両用燃料タンクの製造方法。
  14. 前記上部部材および前記下部部材のうち、少なくとも前記下部部材は、シリコンを含むアルミニウム合金からなり、重量パーセントで表した前記下部部材のシリコン添加量は、前記上部部材のシリコン添加量よりも多くなっている請求項13に記載の鞍乗り型車両用燃料タンクの製造方法。
  15. 前記上部部材は、Al、Al−Mg系合金またはAl−Si−Mg系合金からなり、前記下部部材は、Al−Si系合金、Al−Si−Mg系合金またはAl−Si−Cu系合金からなる請求項14に記載の鞍乗り型車両用燃料タンクの製造方法。
  16. 前記取り付け部は、前記車体の第1のフレームに固定される第1の取り付け部と、前記車体の第2のフレームに固定される第2の取り付け部とを含む請求項13に記載の鞍乗り型車両用燃料タンクの製造方法。
  17. 前記下部部材の下部本体は、底部と、底部の周囲から延びる側面とを有し、前記第1の取り付け部は前記側面に設けられている請求項16に記載の鞍乗り型車両用燃料タンクの製造方法。
  18. 前記工程(B)において、前記下部本体の底部に設けられた開口および前記開口の周囲に設けられたフランジを有する燃料取り出し口を、前記下部本体と一体的に鋳造により成形する請求項13に記載の鞍乗り型車両用燃料タンクの製造方法。
  19. 前記工程(A)は、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなる板材から、プレス成形により、複数の上部副部材を形成する工程と、
    前記上部副部材を溶接、または、ろう付けにより接合し、前記上部部材を形成する工程と、
    を含む請求項13に記載の鞍乗り型車両用燃料タンクの製造方法。
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