JP2016068880A - アルミニウム製燃料タンクの製造方法、アルミニウム製燃料タンク、及び鞍乗型車両 - Google Patents
アルミニウム製燃料タンクの製造方法、アルミニウム製燃料タンク、及び鞍乗型車両 Download PDFInfo
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Abstract
【課題】燃料タンクを構成する部材の寸法管理に余裕を持たせながら、溶接の精度を高めることができる、アルミニウム製燃料タンクの製造方法を提供する。【解決手段】アルミニウム製燃料タンクの製造方法は、第1パネル成型工程、第2パネル成型工程、組み合わせ工程、及び溶接工程を含む。組み合わせ工程において、第1パネル41と第2パネル61とを相互に組み合わせる際、第1フランジ43、及び第2フランジ63を対向させて、第2フランジ63の端のうち第1フランジ43の端より突出する余剰部78を有する状態とする。溶接工程において、第1フランジ43の端と第2フランジ63の端とを溶接する。【選択図】図5
Description
本発明は、アルミニウム製燃料タンクの製造方法、アルミニウム製燃料タンク、及び鞍乗型車両に関する。詳しくは、アルミニウムを主な材料とする板金を用いて成型される燃料タンクの製造方法、アルミニウムを主な材料とする板金を用いて成型される燃料タンク、及び、アルミニウム製燃料タンクを有する鞍乗型車両に関する。
燃料タンクは、例えば、鞍乗型車両に備えられている。鞍乗型車両として、例えば、自動二輪車がある。
従来、燃料タンクの素材として、一般的には鉄が用いられている。燃料タンクの軽量化のため、燃料タンクの素材として、アルミニウムを主な材料とする素材(アルミニウムやアルミニウム合金)が用いられる場合もある。以下では、アルミニウムを主な材料とする素材を単にアルミニウムという場合がある。
例えば、特開2006−168713号公報に開示される燃料タンクは、アルミニウムで形成された上部材及び下部材を有している。当該公報に開示される燃料タンクは、上部材と下部材の板厚は同じではない。燃料タンクの製造工程では、上部材が下部材を覆うように重ねられ、溶接により上部材と下部材とが接合される。
しかしながら、上記従来の燃料タンクは、上部材と下部材の溶接が難しいという問題がある。上部材と下部材の溶接が難しい理由として、アルミニウムの溶接自体が難しいという理由と、上部材と下部材との溶接の精度を保つため、上部材と下部材の寸法管理を厳格に行う必要があるという理由が挙げられる。
例えば、上部材と下部材とを溶接するため、上部材と下部材とを重ねると、寸法の誤差により、溶接する部分に隙間が生じる場合がある。隙間が大きい場合、上部材と下部材との溶接に高い精度を求めることができない。
溶接する部分に隙間が生じた場合には、隙間を修正しながら溶接を行うことが考えられる。例えば、上部材を下部材に押し付けて隙間を減らしながら溶接することが考えられる。しかしながら、下部材は中空であり、押し付けると変形する場合があるため隙間の修正は容易ではない。
また、溶接する部分を挟んで隙間を減らしながら溶接することも考えられる。しかしながら、溶接する部分を挟むには、上部材と下部材とを重ねた状態で、溶接する部分を内部と外部の両方から治具で挟む必要がある。上部材と下部材とを重ねた状態では、内部に治具を入れ難い。このため、溶接する部分を挟んで隙間を減らしながら溶接することは容易ではない。
上述のように、上記従来の燃料タンクは、上部材と下部材とを溶接する部分に隙間が生じると、隙間を修正することが難しく、溶接に高い精度を求めることが難しくなる。このため、上部材と下部材の隙間を抑えるよう寸法管理を厳格に行う必要がある。
また、板厚が異なる部材同士を溶接する際、板厚の薄い部材が板厚の厚い部材より速く溶融することがある。板厚の薄い部材が過剰に溶融すると、溶接ビードが狙いの位置に形成されなくなる場合がある。例えば、特開2006−168713号公報の図17に開示されているように、上部材の端と下部材の外面とを溶接する部分において、寸法の誤差により、上部材と下部材の重なり位置に誤差が生じる場合がある。このような状態で溶接を行うと、板厚の薄い上部材の端を正確に溶接できずに、上部材を過剰に溶融させ、溶接ビードが狙いの位置に形成されない場合がある。このため、上部材と下部材の重なり位置についても誤差を抑えるよう寸法管理を厳格に行う必要がある。
本発明の目的は、燃料タンクを構成する部材の寸法管理に余裕を持たせながら、溶接の精度を高めることができる、アルミニウム製燃料タンクの製造方法、アルミニウム製燃料タンク、及びアルミニウム製燃料タンクを有する鞍乗型車両を提供することである。
本発明のアルミニウム製燃料タンクの製造方法は、第1工程、第2工程、第3工程、及び第4工程を備える。第1工程では、アルミニウムを主な材料とする板金を用いて、燃料を保持する空間を構成する第1パネルを成型する。第2工程では、アルミニウムを主な材料とする板金を用いて、前記空間を構成する、第1パネルよりも板厚の薄い第2パネルを成型する。第1工程は、第1−1工程を含む。第1−1工程では、燃料を保持する第1パネル本体及び第2パネルに組み合わせるための第1フランジを成型する。第2工程は、第2−1工程を含む。第2−1工程では、燃料を保持する第2パネル本体及び第1パネルに組み合わせるための第2フランジを成型する。第3工程では、第1フランジ及び第2フランジを対向させて、第2フランジの端のうち第1フランジの端より突出する余剰部を有する状態で第1パネルと第2パネルとを相互に組み合わせる。第4工程では、第1フランジの端と第2フランジの端とを溶接する。
本発明のアルミニウム製燃料タンクの製造方法においては、第1フランジ及び第2フランジを対向させ、第1フランジの端と第2フランジの端とを溶接して燃料タンクを製造する。第1フランジ及び第2フランジを対向させた状態で、第1フランジと第2フランジとの間に隙間が生じる場合には、第1フランジと第2フランジの隙間を減らす修正を行うことができる。具体的には、対向させた第1フランジと第2フランジを外部から治具等で挟むことで、第1フランジと第2フランジの間に生じている隙間を減らすことができる。このため、第1フランジと第2フランジの隙間方向の寸法管理に余裕を持たせながら、溶接の精度を高めることができる。
また、本発明では、第2フランジは、第1フランジの端より突出する余剰部を有する。第2フランジは、第1フランジに対して余剰部を有するように予め形成されているため、第1フランジ及び第2フランジに寸法の誤差が生じても、第1パネルと第2パネルを組み合わせた状態で第2フランジの端が第1フランジの端より突出する位置関係は保たれやすい。つまり、第1フランジ及び第2フランジに寸法の誤差が生じても、第1フランジの端が第2フランジの端に対して突出するような逆の位置関係になりにくい。このため、第1フランジ及び第2フランジの寸法の誤差を許容して溶接することができ、第1フランジと第2フランジの端の突出方向の寸法管理に余裕を持たせながら、溶接の精度を高めることができる。
更に、第2パネルは、第1パネルよりも板厚が薄いため、第1フランジの端と第2フランジの端を溶接すると、板厚の薄い第2フランジのほうが第1フランジよりも溶融しやすい。このため、第1フランジの端と第2フランジの端を溶接すると、第2フランジの余剰部は、第1フランジよりも速く溶融していく。その結果、第1フランジの端と第2フランジの端には、余剰部のない溶接ビードが形成され、第1フランジと第2フランジが接合される。
[実施形態]
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るアルミニウム製燃料タンクの製造方法、アルミニウム製燃料タンク、及び鞍乗型車両について説明する。本明細書において、鞍乗型車両とはパワーユニットを備えた二輪車、三輪車、又は四輪車をいう。本実施形態では、鞍乗型車両として、スポーツタイプの自動二輪車を例に説明する。図中同一または相当部分には、同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係るアルミニウム製燃料タンクの製造方法、アルミニウム製燃料タンク、及び鞍乗型車両について説明する。本明細書において、鞍乗型車両とはパワーユニットを備えた二輪車、三輪車、又は四輪車をいう。本実施形態では、鞍乗型車両として、スポーツタイプの自動二輪車を例に説明する。図中同一または相当部分には、同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
[全体構成]
まず、自動二輪車の全体構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る自動二輪車100の左側面図である。以下の説明では、前後及び左右は、自動二輪車100のシート19に着座した乗員から見た前後及び左右を意味する。以下の図において、矢印Fは自動二輪車100の前方向を示し、矢印Bは自動二輪車100の後方向を示す。矢印Rは自動二輪車100の右方向を示し、矢印Lは自動二輪車100の左方向を示す。矢印Uは自動二輪車100の上方向を示す。
まず、自動二輪車の全体構成について説明する。図1は、本発明の実施形態に係る自動二輪車100の左側面図である。以下の説明では、前後及び左右は、自動二輪車100のシート19に着座した乗員から見た前後及び左右を意味する。以下の図において、矢印Fは自動二輪車100の前方向を示し、矢印Bは自動二輪車100の後方向を示す。矢印Rは自動二輪車100の右方向を示し、矢印Lは自動二輪車100の左方向を示す。矢印Uは自動二輪車100の上方向を示す。
自動二輪車100は、車体フレーム10、パワーユニット18、前輪26、後輪27、及びアルミニウム製燃料タンク30を備えている。以下、アルミニウム製燃料タンク30を単に燃料タンク30という場合がある。
車体フレーム10は、ヘッドパイプ11、タンクフレーム12、リアフレーム13、及びリアアーム14を含んでいる。ヘッドパイプ11は自動二輪車100の前部に配置されている。タンクフレーム12は、左右一対に構成されている。タンクフレーム12は、ヘッドパイプ11からそれぞれ後方へ延びている。自動二輪車100の側面視において、左右一対のタンクフレーム12は、それぞれ下方に湾曲する部分を有している。タンクフレーム12が湾曲する部分には、それぞれ左右一対のリアフレーム13が接続されている。リアアーム14は、タンクフレーム12の後端に接続されている。
ヘッドパイプ11にはステアリングシャフト17が回転自在に挿入されている。ステアリングシャフト17の上部にはハンドル16が接続されている。ステアリングシャフト17にはブラケット(図示せず)を介して左右一対のフロントフォーク15が取り付けられている。フロントフォーク15の下端には、前輪26が回転自在に支持されている。ハンドル16の操作に伴って、前輪26は左右方向に回転する。
リアアーム14の後端には、後輪27が回転自在に支持されている。後輪27は、パワーユニット18の動力が伝達されることにより回転する。
燃料タンク30は、タンクフレーム12及びリアフレーム13に取り付けられている。自動二輪車100の側面視において、燃料タンク30の後方には、シート19が配置される。シート19の前部は、燃料タンク30の後部の一部を覆っている。
ハンドル16の前方には、フロントカウル21が配置される。ハンドル16の後方には、カバー22が配置される。カバー22の後部は、燃料タンク30の前部の一部を覆っている。カバー22の下方には、左右一対のサイドカバー23が配置されている。サイドカバー23は、タンクフレーム12及びリアフレーム13に取り付けられている。サイドカバー23は、自動二輪車100の側面視において、燃料タンク30の下部の一部を覆っている。
上述のように、シート19、カバー22及びサイドカバー23は、燃料タンク30の後部、前部及び側面の下部を取り囲むように覆っている。このため、燃料タンク30のうち、シート19、カバー22及びサイドカバー23で覆われている部分は、自動二輪車100の側面視及び平面視において、外観に現れない。
[燃料タンク]
次に燃料タンク30について説明する。図2は、燃料タンク30を構成する第1パネル41と第2パネル61を示す斜視図である。図3は、燃料タンク30の平面図である。図4は、燃料タンク30の左側面図である。図5は、図4のA―A線において切断した背面断面図である。本実施形態において、燃料タンク30の上下、前後、左右は、燃料タンク30を自動二輪車100に配置した状態での上下、前後、左右をいうものとする。
次に燃料タンク30について説明する。図2は、燃料タンク30を構成する第1パネル41と第2パネル61を示す斜視図である。図3は、燃料タンク30の平面図である。図4は、燃料タンク30の左側面図である。図5は、図4のA―A線において切断した背面断面図である。本実施形態において、燃料タンク30の上下、前後、左右は、燃料タンク30を自動二輪車100に配置した状態での上下、前後、左右をいうものとする。
まず、燃料タンク30を構成する第1パネル41及び第2パネル61の概略について説明する。本実施形態では、第1パネル41は、燃料タンク30の上部を構成する。第2パネル61は、燃料タンク30の下部を構成する。まず第1パネル41について説明する。図2に示すように、第1パネル41は、第1パネル本体42及び第1フランジ43を含んでいる。第1パネル本体42は、上面51及び一対の側面52を含んでいる。上面51は、第1パネル本体42の前部から後部にかけて上部を構成する。一対の側面52は、第1パネル本体42の前部から後部にかけて側部を構成する。側面52は上面51に連続して形成されている。一対の側面52は、左右方向に対向する。
第1フランジ43は、第1パネル本体42の端に連続して形成されている。第1フランジ43は、第1パネル本体42の周囲を取り囲むように形成されている。第1フランジ43の幅、つまり、第1フランジ43の任意の端から第1パネル本体42の端までの距離は、例えば、3mmから10mmである。本実施形態では、第1フランジ43の幅は5mmである。第1フランジ43は、第1パネル41を第2パネル61に組み合わせるために形成されている。
第1パネル本体42には、段部57が形成されている。段部57は、第1パネル本体42の全周に形成されている。段部57では、階段状に一段、第1パネル本体42の面の位置が変化する。段部57での面の位置の変化量は、例えば、2mmから5mmである。例えば、上面51の前部において、段部57の近傍では、段部57より前方の部分の面の位置は、段部57より後方の部分の面の位置より、階段状に下方向に3mmから4mm低くなっている。段部57は、燃料タンク30を自動二輪車100に配置し、燃料タンク30の後部、前部及び側面の下部にそれぞれシート19、カバー22及びサイドカバー23を重ねた状態で、第1パネル41と、シート19、カバー22及びサイドカバー23との段差を小さくするために形成されている。言い換えると、段部57は、燃料タンク30を自動二輪車100に配置した状態で、第1パネル41のうち、シート19、カバー22及びサイドカバー23で覆われる部分と、覆われずに自動二輪車100の外観に現れる部分との境界となる。つまり、第1パネル本体42のうち、段部57よりも端寄りの部分、及び、第1フランジ43は、燃料タンク30を自動二輪車100に配置した状態で、シート19、カバー22及びサイドカバー23で覆われる部分となる。また、第1パネル本体42のうち、段部57で囲まれる部分は、燃料タンク30を自動二輪車100に配置した状態で、シート19、カバー22及びサイドカバー23で覆われずに自動二輪車100の外観に現れる部分となる。
第1パネル41の上面51には、開口46が形成される。開口46には、燃料給油部(図示せず)が取り付けられる。燃料給油部は、燃料給油口及び燃料給油口を開閉するキャップを備えている。
次に第2パネル61について説明する。図2に示すように、第2パネル61は、第2パネル本体62及び第2フランジ63を含んでいる。第2パネル本体62は、基部71と、前壁部72を含んでいる。基部71は、底部73、前部74、後部75、及び一対の側部76を有する。前壁部72は、基部71の前部74に連続して形成されている。
第2フランジ63は、第2パネル本体62の端に連続して形成されている。第2フランジ63は、第2パネル本体62の周囲を取り囲むように形成されている。第2フランジ63の幅、つまり、第2フランジ63の任意の端から第2パネル本体62の端までの距離は、例えば、3mmから10mmである。本実施形態では、第2フランジ63の幅は5mmである。第2フランジ63は、第2パネル61を第1パネル41に組み合わせるために形成されている。
第2パネル61は、取り付け部79、81、及び82を含んでいる。取り付け部79、81、及び82は、燃料タンク30をリアフレーム13及びタンクフレーム12に固定するための部分である。取り付け部81、及び82が形成される部分には、第2フランジ63は形成されない。
第2パネル61の底部73には、開口66が形成されている。開口66には、支持体(図示せず)が取り付けられる。支持体は、燃料タンク30の内部に配置される燃料ポンプ(図示せず)を支持する。
第1パネル41及び第2パネル61は、アルミニウムを主な材料とする板金を用いて、それぞれプレス成型される。プレス成型された第1パネル41及び第2パネル61は、相互に組み合わされ、第1フランジ43及び第2フランジ63の全周を溶接することにより接合される。取り付け部81、及び82が形成される部分には、第2フランジ63は形成されないため、第1フランジ43は取り付け部81、及び82に対して溶接される。
次に、図3、図4及び図5を参照して、燃料タンク30について説明する。図3、図4及び図5には、左右一対のタンクフレーム12及び左右一対のリアフレーム13を仮想線で示している。仮想線は、燃料タンク30がタンクフレーム12及びリアフレーム13に取り付けられた状態における、燃料タンク30とタンクフレーム12及びリアフレーム13との位置関係を示している。
図3に示すように、燃料タンク30を構成する第1パネル41は、平面視において、前部の左右方向の幅が、後部の左右方向の幅よりも大きい形状を有している。第1パネル41の一対の側面52は、平面視において、第1パネル41の前部から後部に向かうに従って、左右方向の間隔が徐々に減少する。燃料タンク30は、左右一対のタンクフレーム12及び左右一対のリアフレーム13を跨ぐように取り付けられている。
第1パネル41及び第2パネル61は、接合部32及び溶接部33で接合されている。接合部32は、第1パネル41及び第2パネル61の全周において、第1フランジ43及び第2フランジ63を溶接することで形成される。溶接部33は、第1フランジ43を取り付け部81、及び82に対して溶接することで形成される。
平面視では、段部57は、第1パネル本体42の前部及び後部に現れる。前部の段部57より前方の部分には、燃料タンク30が自動二輪車100に配置された状態で、カバー22が重ねられる。後部の段部57より後方の部分には、シート19が重ねられる。第1パネル本体42の前部に設けられた段部57より後方、かつ、第1パネル本体42の後部に設けられた段部57より前方の部分は、カバー22及びシート19で覆われないため、自動二輪車100の外観に現れる。
図4に示すように、側面視において、第1パネル41の上面51は、上方に湾曲している。具体的には、第1パネル41の前端と後端の間に位置する中間部511が最も高くなっている。上面51は、前端から中間部511に向けて、上下方向の高さが徐々に高くなり、中間部511から後端に向けて、徐々に低くなる。
第1パネル41の第1フランジ43は、側面視において、前後方向の中間部431が下方に突出するように湾曲している。具体的には、第1フランジ43は、前部から中間部431に向けて斜め下方に傾斜し、中間部431から後部に向けて斜め上方に傾斜している。燃料タンク30は、第1フランジ43がタンクフレーム12及びリアフレーム13に干渉しないように取り付けられる。
段部57は、側面52の前部では、上方から下方に向かって延びており、後部では、下方から上方に向かって延びている。側面52の中央部では、上方に向かって湾曲している。側面52の前部において上方から下方に向かって延びる段部57と、側面52の中央部において上方に向かって湾曲している段部57との連結部57Aよりも前方かつ上方の部分には、カバー22が重ねられる。側面52の後部において下方から上方に向かって延びる段部57と、側面52の中央部において上方に向かって湾曲している段部57との連結部57Bよりも後方かつ上方の部分には、シート19が重ねられる。側面52の中央部において上方に向かって湾曲している段部57よりも下方の部分には、サイドカバー23が重ねられる。
図5に示すように、第1パネル41及び第2パネル61は、燃料タンク30の内部に燃料を保持する空間31を構成する。第1パネル41は、燃料を保持する空間31のうち上部を構成する。第2パネル61は、燃料を保持する空間31のうち下部を構成する。第1パネル41の内面44及び第2パネル61の内面64は、燃料を保持する空間31に面している。第1パネル41の外面45及び第2パネル61の外面65は、燃料タンク30の外部に面している。
燃料タンク30を構成する第2パネル61の基部71は、左右のタンクフレーム12及び左右のリアフレーム13によって挟まれる空間に配置される。第2パネル61の一対の側部76のそれぞれの上部には、連結部77が形成されている。断面視において、連結部77は、基部71の側部76に対して燃料タンク30の外部に向き、かつ下方に向いて湾曲するように形成されている。連結部77は、第1パネル41の側面52の下部の形状及び左右方向の寸法に対応している。断面視において、左方の接合部32のさらに左方にはサイドカバー23が配置され、右方の接合部32のさらに右方にはサイドカバー23が配置される。
背面断面視において、第1パネル41の側面52の下部のうち、左右方向の間隔が最も広い部分は、燃料タンク30を自動二輪車100に配置した状態で、タンクフレーム12及びリアフレーム13の左右方向の外面の位置に対応する。このため、サイドカバー23がタンクフレーム12及びリアフレーム13に取り付けられた状態で、第1パネル41の側面52とサイドカバー23との段差を小さくすることができる。
[第1パネル]
次に、第1パネル41及び第2パネル61について詳細に説明する。まず、第1パネル41について説明する。図6は、第1パネル41の平面図である。図7は、第1パネル41の左側面図である。図8は、図7のB―B線において切断した背面断面図である。図6に示すように、平面視において、第1パネル41の前部から後部に向かうに従って、一対の側面52の左右方向の間隔が徐々に減少する領域を第1領域A1とする。図7に示すように、側面視において、第1パネル41の前部から後部に向かうに従って、上面51の上下方向の高さが徐々に減少する領域を第2領域A2とする。
次に、第1パネル41及び第2パネル61について詳細に説明する。まず、第1パネル41について説明する。図6は、第1パネル41の平面図である。図7は、第1パネル41の左側面図である。図8は、図7のB―B線において切断した背面断面図である。図6に示すように、平面視において、第1パネル41の前部から後部に向かうに従って、一対の側面52の左右方向の間隔が徐々に減少する領域を第1領域A1とする。図7に示すように、側面視において、第1パネル41の前部から後部に向かうに従って、上面51の上下方向の高さが徐々に減少する領域を第2領域A2とする。
図7に示すように、第1パネル本体42の側面52には、稜部55が形成されている。稜部55は、第1パネル本体42の上面51と側面52の境界に位置している。稜部55は、第1パネル41の外面45が凸となっている。稜部55は、第1パネル本体42の前後方向に延びている。稜部55の後部は、下方に向けて傾斜している。
第1パネル本体42の側面52には、凹部58が形成されている。凹部58は、第1パネル41の外面45が凹となっている曲面である。凹部58は、稜部55と段部57に囲まれる領域に形成される。凹部58は、側面視において、第1パネル本体42の中央部から後方に延びている。凹部58が側面視において後方に延びるとは、凹部58が上下方向に幅を有しながら、側面52の中央部から後方に向けて形成されている状態を意味する。
第1パネル本体42の端には、第1フランジ43が連続して形成されている。第1フランジ43は、第1前フランジ43A、第1後フランジ43B、及び第1側部フランジ43Cを有する。第1前フランジ43A、第1後フランジ43B及び第1側部フランジ43Cは連続しており、第1パネル本体42の周囲を取り囲むように形成されている。第1フランジ43は、第1パネル41及び第2パネル61を組み合わせた状態で、第2フランジ63の端が第1フランジ43の端より突出する余剰部78(図16、図17参照)を有するように形成されている。
第1前フランジ43Aは、上面51の前端に連続して形成されている。第1前フランジ43Aは、側面視では、上面51の前端から、前方に延びている。第1前フランジ43Aの下端は、第1側部フランジ43Cに連続している。
第1後フランジ43Bは、上面51の後端に連続して形成されている。第1後フランジ43Bは、側面視では、上面51の後端から、後方に延びている。第1後フランジ43Bの下端は、第1側部フランジ43Cに連続している。
第1側部フランジ43Cは、側面52の下端に連続して形成されている。第1側部フランジ43Cは、側面視において、前部から中間部431に向けて斜め下方に傾斜する部分と、中間部431から後部に向けて斜め上方に傾斜する部分を有する。つまり、第1側部フランジ43Cは、中間部431が下方に突出するように湾曲している。
図6に示すように、上面51の前端には、第1前フランジ43Aが連続して形成されている。第1前フランジ43Aは、平面視では、上面51の前端に沿って、左右方向に延びている。第1前フランジ43Aの右端及び左端は、第1側部フランジ43Cに連続している。
上面51の後端には、第1後フランジ43Bが連続して形成されている。第1後フランジ43Bは、平面視では、上面51の後端に沿って、左右方向に延びている。第1後フランジ43Bの右端及び左端は、第1側部フランジ43Cに連続している。
図8に示すように、側面52は、凸曲面54A、凸曲面54B、及び凹曲面53Aを有する。凸曲面とは、背面断面視において、第1パネル41の外面45が凸となっている曲面である。凹曲面とは、背面断面視において、第1パネル41の外面45が凹となっている曲面である。
凹曲面53Aは、背面断面視において、凸曲面54Aと凸曲面54Bとの間に形成される。凹曲面53Aは、凸曲面54A及び凸曲面54Bを接続する。
第1パネル本体42は、凹曲面53Cを有する。凹曲面53Cは、背面断面視において、凸曲面54Aの上方に形成される。凹曲面53Cは、第1パネル本体42の上面51の一部を構成する。稜部55は、凹曲面53C及び凸曲面54Aを接続する。稜部55は、背面断面視において、第1パネル本体42の上面51と側面52の境界に位置している。
凹部58は、凸曲面54Aの一部、凸曲面54Bの一部、及び凹曲面53Aによって構成される。より具体的には、背面断面視における凸曲面54Aの頂点と、背面断面視における凸曲面54Bの頂点とを結ぶ仮想線58Aに対して、凹曲面53Aは凹んだ位置に形成される。
側面52の下端には、第1側部フランジ43Cが連続して形成されている。第1パネル41の左部に形成される第1側部フランジ43Cは、左斜め下方に向かって延びている。背面断面視において、第1側部フランジ43Cと側面52とが連続する部分を通る鉛直方向の仮想線を仮想線V1とすると、仮想線V1と左方の第1側部フランジ43Cとが成す開き角度D1は、3度から60度の間で設定される。開き角度D1は、好ましくは、20度から40度となるように設定される。
同様に、第1パネル41の右部に形成される第1側部フランジ43Cは、右斜め下方に向かって延びている。背面断面視において、第1側部フランジ43Cと側面52とが連続する部分を通る鉛直方向の仮想線を仮想線V2とすると、仮想線V2と右方の第1側部フランジ43Cとが成す開き角度D2は、3度から60度の間で設定される。開き角度D1は、好ましくは、20度から40度となるように設定される。
[第2パネル]
次に、第2パネル61について説明する。図9は、第2パネル61の平面図である。図10は、第2パネル61の左側面図である。図11は、図9のC―C線において切断した側面断面図である。図12は、図10のD―D線において切断した背面断面図である。
次に、第2パネル61について説明する。図9は、第2パネル61の平面図である。図10は、第2パネル61の左側面図である。図11は、図9のC―C線において切断した側面断面図である。図12は、図10のD―D線において切断した背面断面図である。
図9に示すように、第2パネル61は、第2パネル本体62及び第2フランジ63を含んでいる。第2パネル本体62は、基部71と、前壁部72を含んでいる。平面視において、基部71が形成されている前後方向の領域を第3領域A3とする。
第3領域A3において、基部71を構成する一対の側部76には、それぞれ連結部77が形成されている。左方の連結部77は、左右方向に幅を有し、前後方向に延びている。右方の連結部77は、左右方向に幅を有し、前後方向に延びている。
第2パネル本体62の端には、第2フランジ63が連続して形成されている。第2フランジ63は、第2前フランジ63A、第2後フランジ63B、及び第2側部フランジ63Cを有する。第2前フランジ63A、第2後フランジ63B及び第2側部フランジ63Cは連続しており、第2パネル本体62の周囲を取り囲むように形成されている。第2フランジ63は、第1パネル41及び第2パネル61を組み合わせた状態で、第2フランジ63の端が第1フランジ43の端より突出する余剰部78(図16、図17参照)を有するように形成されている。
第2前フランジ63Aは、前壁部72の前端に連続して形成されている。第2前フランジ63Aは、平面視では、前壁部72の前端から、前方に延びている。第2前フランジ63Aは、取り付け部82には形成されていない。第2前フランジ63Aの左端及び右端は、第2側部フランジ63Cに連続している。
第2後フランジ63Bは、基部71の後端に連続して形成されている。第2後フランジ63Bは、平面視では、基部71の後端から、後方に延びている。第2後フランジ63Bの左端及び右端は、第2側部フランジ63Cに連続している。
第2側部フランジ63Cは、前壁部72及び基部71の左右端に連続して形成されている。第3領域A3においては、第2側部フランジ63Cは、基部71の連結部77に連続して形成されている。尚、第3領域A3においては、第2側部フランジ63Cは下方に向けて形成されているため、平面視では、幅が狭く見えている。
図10に示すように、第3領域A3において、基部71を構成する一対の側部76には、連結部77が形成されている。
前壁部72は、基部71の前部74に連続して形成されている。前壁部72の前端には、第2前フランジ63Aが連続して形成されている。第2前フランジ63Aは、側面視では、前壁部72の前端から、前方に延びている。
基部71の後端には、第2後フランジ63Bが連続して形成されている。第2後フランジ63Bは、側面視では、基部71の後端から、後方に延びている。
前壁部72の下端、及び基部71の連結部77の下端には、第2側部フランジ63Cが連続して形成されている。第2側部フランジ63Cは、前部と後部の間の中間部631が下方に突出するように湾曲している。第2側部フランジ63Cは、取り付け部81には形成されていない。
図11に示すように、側面断面視において、前壁部72の左右の端は、前壁部72の左右方向の中央部よりも前方に突出している。つまり、前壁部72の内面64は、左右方向の中央部が、左右方向の両端よりも後方に突出する凸となっている。
図12に示すように、基部71を構成する一対の側部76のそれぞれの上部には、連結部77が形成されている。
連結部77は、基部71の側部76に対してそれぞれ外向きに湾曲している。外向きに湾曲するとは、左方の連結部77については、左方に湾曲するように形成され、連結部77の端が、左斜め下方に向けて延びている状態をいう、また、右方の連結部77については、右方に湾曲するように形成され、連結部77の端が、右斜め下方に向けて延びている状態をいう。湾曲している連結部77の端には、第2側部フランジ63Cが連続して形成されている。
湾曲している連結部77の端に第2側部フランジ63Cが形成されるため、第2側部フランジ63Cは、基部71の側部76に対して角度を有している。側部76の外面65と第2側部フランジ63Cの外面65とが成す角度を開き角度D3とする。開き角度D3は、第1パネル41に形成される第1側部フランジ43Cの開き角度D1及びD2に対応させて、3度から60度の間で設定される。開き角度D3は、好ましくは、20度から40度となるように設定される。
第2パネル本体62と第2フランジ63とを接続する連結部77の曲率半径Rは、6mmから12mmに設定される。曲率半径Rは、具体的には、連結部77が基部71の側部76に対して外向きに湾曲している部分の外面65の曲率半径とする。
[製造方法]
次に、燃料タンク30の製造方法について説明する。製造方法は、第1パネル成型工程(第1工程)、第2パネル成型工程(第2工程)、組み合わせ工程(第3工程)、及び溶接工程(第4工程)を含む。
次に、燃料タンク30の製造方法について説明する。製造方法は、第1パネル成型工程(第1工程)、第2パネル成型工程(第2工程)、組み合わせ工程(第3工程)、及び溶接工程(第4工程)を含む。
[第1パネル成型工程(第1工程)]
第1パネル成型工程は、上記説明した第1パネル41を成型する工程である。第1パネル41は、アルミニウムを主な材料とする板金を用いて、プレス加工により成型される。具体的には、第1パネル本体42及び第1フランジ43をプレス加工で成型する。第1パネル本体42及び第1フランジ43の具体的な形状は、上述した通りである。第1フランジ43は、第1パネル41及び第2パネル61を組み合わせた状態で、第2フランジ63の端が第1フランジ43の端より突出する余剰部78(図16、図17)を有するように形成される。本実施形態の第1パネル41は、アルミニウムを主な材料とする1枚の板金を用いて、プレス加工により成型される。
第1パネル成型工程は、上記説明した第1パネル41を成型する工程である。第1パネル41は、アルミニウムを主な材料とする板金を用いて、プレス加工により成型される。具体的には、第1パネル本体42及び第1フランジ43をプレス加工で成型する。第1パネル本体42及び第1フランジ43の具体的な形状は、上述した通りである。第1フランジ43は、第1パネル41及び第2パネル61を組み合わせた状態で、第2フランジ63の端が第1フランジ43の端より突出する余剰部78(図16、図17)を有するように形成される。本実施形態の第1パネル41は、アルミニウムを主な材料とする1枚の板金を用いて、プレス加工により成型される。
第1パネル41の成型に用いる板金は、強度及び加工性を考慮して、Al(純アルミニウム)、Al−Mg系合金またはAl−Si−Mg系合金を用いることが好ましい。
燃料タンク30の軽量化のためには、第1パネル41の板厚を薄くすることが好ましい。第1パネル41の板厚は、加工性及び燃料タンク30に要求される強度を考慮して決定される。
[第2パネル成型工程(第2工程)]
第2パネル成型工程は、上記説明した第2パネル61を成型する工程である。第2パネル61は、アルミニウムを主な材料とする板金を用いて、プレス加工により成型される。具体的には、第2パネル本体62及び第2フランジ63をプレス加工で成型する。第2パネル本体62及び第2フランジ63の具体的な形状については、上述した通りである。第2フランジ63は、第1パネル41及び第2パネル61を組み合わせた状態で、第2フランジ63の端が第1フランジ43の端より突出する余剰部78(図16、図17)を有するように形成される。
第2パネル成型工程は、上記説明した第2パネル61を成型する工程である。第2パネル61は、アルミニウムを主な材料とする板金を用いて、プレス加工により成型される。具体的には、第2パネル本体62及び第2フランジ63をプレス加工で成型する。第2パネル本体62及び第2フランジ63の具体的な形状については、上述した通りである。第2フランジ63は、第1パネル41及び第2パネル61を組み合わせた状態で、第2フランジ63の端が第1フランジ43の端より突出する余剰部78(図16、図17)を有するように形成される。
第2パネル61の成型に用いる板金は、第1パネル41と同様に、強度及び加工性を考慮して、Al(純アルミニウム)、Al−Mg系合金またはAl−Si−Mg系合金を用いることが好ましい。
燃料タンク30の軽量化のためには、第2パネル61の板厚を薄くすることが好ましい。第2パネル61の板厚は、加工性及び燃料タンク30に要求される強度を考慮して決定される。
図12に示すように、第2パネル本体62の成型において、連結部77が形成される部分における、第2パネル本体62に対する第2フランジ63の開き角度D3は、20度から40度となるように設定される。具体的には、第2パネル本体62に対する第2フランジ63の開き角度D3が、20度から40度となるように、連結部77の湾曲部分の角度が設定される。
図12に示すように、第2パネル本体62の成型において、第2パネル本体62と第2フランジ63との接続部分である連結部77の曲率半径Rは、6mmから12mmとなるように設定される。
第2パネル61は、一枚の板金をプレス加工して成型してもよく、プレス加工した複数の部材を接合して形成してもよい。例えば、第2パネル61を構成する基部71と前壁部72を別々にプレス加工で成型してもよい。別々にプレス加工で成型した基部71と前壁部72を溶接手段で接合して第2パネル61を形成する。基部71と前壁部72の溶接には、MIG溶接などのアーク溶接手段や、レーザー溶接手段を用いることができる。第2パネル61を3つ以上の部分に分けて成型し、これらを接合して第2パネル61を形成してもよい。
[組み合わせ工程(第3工程)]
図13は、組み合わせ工程において、第1パネル41の上に第2パネル61を配置する状態を示す左側面図である。図14は、図13のE―E線において切断した背面断面図である。図15は、組み合わせ工程において、第1パネル41の上に第2パネル61を配置した状態を示す左側面図である。図16は、図15のF―F線において切断した拡大背面断面図である。図17は、図15のG―G線において切断した拡大背面断面図である。
図13は、組み合わせ工程において、第1パネル41の上に第2パネル61を配置する状態を示す左側面図である。図14は、図13のE―E線において切断した背面断面図である。図15は、組み合わせ工程において、第1パネル41の上に第2パネル61を配置した状態を示す左側面図である。図16は、図15のF―F線において切断した拡大背面断面図である。図17は、図15のG―G線において切断した拡大背面断面図である。
組み合わせ工程は、第1フランジ43及び第2フランジ63を対向させて、第1パネル41と第2パネル61とを相互に組み合わせる工程である。
図13に示すように、第1パネル41と第2パネル61とを相互に組み合わせる際には、第1パネル41の上方に第2パネル61を配置する。
図14に示すように、第1パネル41の上方に第2パネル61を配置した状態においては、第1パネル41の第1フランジ43と第2パネル61の第2フランジ63を対向させる。具体的には、第1パネル本体42の内面44に連続する第1フランジ43の第1面47と第2パネル本体62の内面64に連続する第2フランジ63の第2面67とを対向させる。
図15に示すように、第1パネル41の上方に第2パネル61を配置した状態から、第1パネル41の上に第2パネル61を配置して、第1パネル41と第2パネル61とを相互に組み合わせる。第1パネル41と第2パネル61とを相互に組み合わせた状態では、第1パネル41と第2パネル61は、全周において、第2フランジ63の端のうち第1フランジ43の端より突出する余剰部78を有する状態となる。尚、取り付け部81、及び82では、第2フランジ63は形成されていないため、余剰部78は形成されない。
図16に示すように、第3領域A3においては、第1パネル41の第1側部フランジ43Cと第2パネル61の第2側部フランジ63Cが相互に組み合わされる。余剰部78は、第2側部フランジ63Cの端のうち、第1側部フランジ43Cの端より突出する部分となる。
図17に示すように、第3領域以外の領域においても、第1パネル41の第1側部フランジ43Cは、第2パネル61の第2側部フランジ63Cと相互に組み合わされる。余剰部78は、第2側部フランジ63Cの端のうち、第1側部フランジ43Cの端より突出する部分となる。
図示は省略するが、第1パネル41の第1前フランジ43Aは、第2パネル61の第2前フランジ63Aと相互に組み合わされる。余剰部78は、第2前フランジ63Aの端のうち、第1前フランジ43Aの端より突出する部分となる。また、第1パネル41の第1後フランジ43Bは、第2パネル61の第2後フランジ63Bと相互に組み合わされる。余剰部78は、第2後フランジ63Bの端のうち、第1後フランジ43Bの端より突出する部分となる。
[溶接工程(第4工程)]
図18は、溶接工程において、図15のF―F線において切断した部分とトーチTとの位置関係を示す拡大背面断面図である。図19は、溶接工程において、図15のG―G線において切断した部分とトーチTとの位置関係を示す拡大背面断面図である。図20は、溶接工程において、図15のF―F線において切断した部分を溶接した後の拡大背面断面図である。図21は、溶接工程において、図15のG―G線において切断した部分を溶接した後の拡大背面断面図である。
図18は、溶接工程において、図15のF―F線において切断した部分とトーチTとの位置関係を示す拡大背面断面図である。図19は、溶接工程において、図15のG―G線において切断した部分とトーチTとの位置関係を示す拡大背面断面図である。図20は、溶接工程において、図15のF―F線において切断した部分を溶接した後の拡大背面断面図である。図21は、溶接工程において、図15のG―G線において切断した部分を溶接した後の拡大背面断面図である。
溶接工程は、第1フランジ43の端と第2フランジ63の端とを溶接する工程である。図18及び図19に示すように、溶接工程において、余剰部78を溶接するとき、第2フランジ63を延長した仮想面Pに対して第1フランジ43側にトーチTを配置する。仮想面Pに対して第1フランジ43側にトーチTを配置して溶接することで、余剰部78が形成された状態でも、第1フランジ43の端と第2フランジ63の端を適切に溶接することができる。これに対して、例えば、図19において、仮想面Pに対して第2フランジ63側にトーチTを配置すると、トーチTから第1フランジ43へのアークが第2フランジ63で妨げられ、第1フランジ43の端と第2フランジ63の端とを適切に溶接することが難しくなる。尚、溶接においては、MIG溶接手段やレーザー溶接手段を用いることが好ましい。
図20及び図21に示すように、本実施形態では、第2パネル61の板厚は、第1パネル41の板厚よりも薄い。第1フランジ43の端と第2フランジ63の端を溶接すると、板厚の薄い第2フランジ63のほうが第1フランジ43よりも溶融しやすい。このため、第1フランジ43の端と第2フランジ63の端を溶接すると、第2フランジ63の余剰部78は第1フランジ43の端よりも速く溶融していき、第1フランジ43の端と第2フランジ63の端には溶接ビード90が形成される。溶接ビード90には、余剰部78は残っていない。溶接ビード90は接合部32を形成する。
尚、第1パネル41の上に第2パネル61を配置しているため、第1フランジ43及び第2フランジ63を溶接すると、溶接ビード90が重力の作用によって第1フランジ43及び第2フランジ63の先端に形成されやすい。
第1フランジ43と第2フランジ63とを溶接する前に、第1フランジ43と第2フランジ63とを仮固定してもよい。第1フランジ43と第2フランジ63とを仮固定する方法としては、例えば、第1フランジ43と第2フランジ63に仮固定用の部材を予め形成しておき、この部材を溶接することで第1フランジ43と第2フランジ63とを仮固定する。第1フランジ43と第2フランジ63とを溶接で固定した後、仮固定用の部材は除去する。第1フランジ43と第2フランジ63とを直接、仮固定してもよい。
[本実施形態の効果]
以上説明した本実施形態に係る燃料タンク30の製造方法は、第1パネル成型工程(第1工程)、第2パネル成型工程(第2工程)、組み合わせ工程(第3工程)、及び溶接工程(第4工程)を含む。第1パネル成型工程は、アルミニウムを主な材料とする板金を用いて、燃料を保持する空間31を構成する第1パネル41を成型する。第1パネル成型工程は、燃料を保持する第1パネル本体42及び第2パネル61に組み合わせるための第1フランジ43を成型する工程を含む。第2パネル成型工程は、アルミニウムを主な材料とする板金を用いて、空間31を構成する、第1パネル41よりも板厚の薄い第2パネル61を成型する。第2パネル成型工程は、燃料を保持する第2パネル本体62及び第1パネル41に組み合わせるための第2フランジ63を成型する工程を含む。組み合わせ工程は、第1フランジ43及び第2フランジ63を対向させて、第2フランジ63の端のうち第1フランジ43の端より突出する余剰部78を有する状態で第1パネル41と第2パネル61とを相互に組み合わせる。溶接工程は、第1フランジ43の端と第2フランジ63の端とを溶接する。
以上説明した本実施形態に係る燃料タンク30の製造方法は、第1パネル成型工程(第1工程)、第2パネル成型工程(第2工程)、組み合わせ工程(第3工程)、及び溶接工程(第4工程)を含む。第1パネル成型工程は、アルミニウムを主な材料とする板金を用いて、燃料を保持する空間31を構成する第1パネル41を成型する。第1パネル成型工程は、燃料を保持する第1パネル本体42及び第2パネル61に組み合わせるための第1フランジ43を成型する工程を含む。第2パネル成型工程は、アルミニウムを主な材料とする板金を用いて、空間31を構成する、第1パネル41よりも板厚の薄い第2パネル61を成型する。第2パネル成型工程は、燃料を保持する第2パネル本体62及び第1パネル41に組み合わせるための第2フランジ63を成型する工程を含む。組み合わせ工程は、第1フランジ43及び第2フランジ63を対向させて、第2フランジ63の端のうち第1フランジ43の端より突出する余剰部78を有する状態で第1パネル41と第2パネル61とを相互に組み合わせる。溶接工程は、第1フランジ43の端と第2フランジ63の端とを溶接する。
本実施形態によれば、組み合わせ工程で第1フランジ43及び第2フランジ63を組み合わせたときに、第1フランジ43と第2フランジ63の間に隙間が生じても、第1フランジ43と第2フランジ63を挟んで変形させることで、隙間を減らす修正を行うことができる。具体的には、対向させた第1フランジ43と第2フランジ63を外部から治具等で挟むことで、第1フランジ43と第2フランジ63を変形させ、第1フランジ43と第2フランジ63の間に生じている隙間を減らすことができる。このため、第1フランジ43と第2フランジ63の隙間方向の寸法管理に余裕を持たせながら、溶接の精度を高めることができる。
また、本実施形態では、第2フランジ63は、第1フランジ43の端より突出する余剰部78を有する。第2フランジ63は、第1フランジ43に対して余剰部78を有するように予め形成されているため、第1フランジ43及び第2フランジ63に寸法の誤差が生じても、第1パネル41と第2パネル61を組み合わせた状態で第2フランジ63の端が第1フランジ43の端より突出する位置関係は保たれやすい。つまり、第1フランジ43及び第2フランジ63に寸法の誤差が生じても、第1フランジ41の端が第2フランジ63の端に対して突出するような逆の位置関係になりにくい。このため、第1フランジ43及び第2フランジ63の寸法の誤差を許容して溶接することができ、第1フランジ43と第2フランジ63の端の突出方向の寸法管理に余裕を持たせながら、溶接の精度を高めることができる。
更に、第2パネル61は、第1パネル61よりも板厚が薄いため、第1フランジ43の端と第2フランジ63の端を溶接すると、板厚の薄い第2フランジ63のほうが第1フランジ43よりも溶融しやすい。このため、第1フランジ43の端と第2フランジ63の端を溶接すると、第2フランジ63の余剰部78は、第1フランジ43よりも速く溶融していく。その結果、第1フランジ43の端と第2フランジ63の端には、余剰部78のない溶接ビード90が形成され、第1フランジ43と第2フランジ63が接合される。
本実施形態に係る燃料タンク30の製造方法は、組み合わせ工程において、第1パネル本体42の内面44に連続する第1フランジ43の第1面47と第2パネル本体62の内面64に連続する第2フランジ63の第2面67とを対向させる。
本実施形態によれば、第1フランジ43と第2フランジ63の間に隙間が生じた場合でも、第1フランジ43と第2フランジ63を挟んで隙間を減らす修正を行うことができる。このため、第1フランジ43と第2フランジ63の隙間方向の寸法管理に余裕を持たせることができる。
本実施形態に係る燃料タンク30の製造方法は、第2パネル成型工程において、第2パネル61本体に対する第2フランジ63の開き角度D3が20度から40度となるように設定される。
第1フランジ43と第2フランジ63を水平方向に張り出すと溶接の作業性や修正は行いやすくなる。しかしながら、燃料タンクの幅を広げられない場合は、燃料タンクの容量を確保できない。反対に、第1フランジ43と第2フランジ63を下方に張り出すと溶接の作業性や修正は行いにくくなるが、燃料タンクの容量は確保できる。本実施形態によれば、第2パネル61本体に対する第2フランジ63の開き角度D3が20度から40度に設定される。このため、燃料タンク30の容量を確保しながら、第1パネル41と第2パネル61の隙間の修正や、溶接の修正を行うための作業空間を確保することができる。
尚、第1フランジ43の開き角度D1及びD2と、第2フランジ63の開き角度D3は同じ角度とすることで、第1フランジ43及び第2フランジ63を組み合わせたときに、第1フランジ43と第2フランジの間に隙間が生じにくくすることができる。また、第1フランジ43の開き角度D1及びD2を第2フランジ63の開き角度D3より小さくすることによっても、第1フランジ43及び第2フランジ63を組み合わせたときに、第1フランジ43と第2フランジの間に隙間が生じにくくすることができる。
本実施形態に係る燃料タンク30の製造方法は、第2パネル成型工程において、第2パネル本体62と第2フランジ63との接続部分である連結部77の曲率半径が6mmから12mmに設定される。
第1フランジ43と第2フランジ63を水平方向に張り出すと溶接の作業性や修正は行いやすくなる。しかしながら、燃料タンクの幅を広げられない場合は、燃料タンクの容量を確保できない。反対に、第1フランジ43と第2フランジ63を下方に張り出すと溶接の作業性や修正は行いにくくなるが、燃料タンクの容量は確保できる。本実施形態によれば、第2パネル本体62と第2フランジ63との接続部分の曲率半径が6mmから12mmに設定される。このため、燃料タンク30の容量を確保しながら、第1パネル41と第2パネル61の隙間の修正や、溶接の修正を行うための作業空間を確保することができる。
本実施形態に係る燃料タンク30の製造方法は、組み合わせ工程において、第1パネル41の上に第2パネル61が配置される。
本実施形態によれば、第1パネル41の上に第2パネル61を配置し、この状態で溶接を行う。これにより、溶接の際に重力の影響で溶接ビード90が第1フランジ43と第2フランジ63の端に形成されやすくなり、燃料タンク30の気密性を高めやすい。
本実施形態に係る燃料タンク30の製造方法は、溶接工程において、余剰部78を溶接するとき、第2フランジ63を延長した仮想面Pに対して第1フランジ43側にトーチTが配置される。
本実施形態によれば、このようにトーチTを配置することで、第1フランジ43の端と第2フランジ63の端をトーチTで狙いやすい。
本実施形態に係る燃料タンク30の製造方法は、溶接工程において、MIG溶接手段やレーザー溶接手段が用いられる。
本実施形態によれば、MIG溶接やレーザー溶接手段は、アルミニウムの溶接に適しているため、溶接を精度よく行うことができる。
本実施形態に係る燃料タンクの製造方法で製造されたアルミニウム製燃料タンク30は、第1パネル41の板厚より第2パネル61の板厚を薄くしている。また、溶接の精度を高くすることができるため、気密性の高いアルミニウム製燃料タンク30とすることができる。
本実施形態に係る燃料タンク30は、第1フランジ43の端と第2フランジ63の端の接合部32に溶接ビード90を有するため、気密性の高いアルミニウム製燃料タンク30とすることができる。
本実施形態に係る燃料タンク30を有する鞍乗型車両100は、軽量化されたアルミニウム製燃料タンク30を有しているため、走行性能が良好となる。
[変形例]
本発明に係るアルミニウム製燃料タンクの製造方法、アルミニウム製燃料タンク、及び鞍乗型車両は、上記説明した本実施形態に限定されない。例えば、本実施形態では、第1パネル41は、燃料タンク30の上部を構成し、第2パネル61は、燃料タンク30の下部を構成するが、これに限定されない。第1パネル41及び第2パネル61は、燃料タンク30を構成する部材であればよい。つまり、板厚の異なる第1パネル41及び第2パネル61を溶接することで、燃料タンク30の少なくとも一部が構成されればよい。例えば、第1パネル41が、燃料タンク30の下部を構成し、第2パネル61が、燃料タンク30の上部を構成してもよい。
本発明に係るアルミニウム製燃料タンクの製造方法、アルミニウム製燃料タンク、及び鞍乗型車両は、上記説明した本実施形態に限定されない。例えば、本実施形態では、第1パネル41は、燃料タンク30の上部を構成し、第2パネル61は、燃料タンク30の下部を構成するが、これに限定されない。第1パネル41及び第2パネル61は、燃料タンク30を構成する部材であればよい。つまり、板厚の異なる第1パネル41及び第2パネル61を溶接することで、燃料タンク30の少なくとも一部が構成されればよい。例えば、第1パネル41が、燃料タンク30の下部を構成し、第2パネル61が、燃料タンク30の上部を構成してもよい。
第1パネル成型工程で成型される第1パネル41と、第2パネル成型工程で成型される第2パネル61はこの順序で成型する必要はなく、第2パネル61を先に成型してもよいし、同時にこれらを成型してもよい。
燃料タンク30の形状は本実施形態の形状に限定されない。図示した形状以外の外形を備えていてもよい。また、第1パネル41と第2パネル61の接合部32となる第1フランジ43及び第2フランジ63の位置は、例えば、鞍乗り型車両の意匠や構成部品のレイアウトなどを考慮し、他の位置に配置してもよい。
本実施形態では、鞍乗型車両としてツアラータイプの自動二輪車100について説明したが、例えば、ツアラータイプ以外の自動二輪車であってもよいし、3輪又は4輪の鞍乗型車両であってもよい。
以上、本発明の実施形態を説明したが、上述した実施形態は本発明を実施するための例示に過ぎない。よって、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、その趣旨を逸脱しない範囲内で上述した実施形態を適宜変形して実施することが可能である。
100 自動二輪車
30 燃料タンク
41 第1パネル
42 第1パネル本体
43 第1フランジ
61 第2パネル
62 第2パネル本体
63 第2フランジ
30 燃料タンク
41 第1パネル
42 第1パネル本体
43 第1フランジ
61 第2パネル
62 第2パネル本体
63 第2フランジ
Claims (11)
- アルミニウム製燃料タンクの製造方法であって、
第1工程)アルミニウムを主な材料とする板金を用いて、燃料を保持する空間を構成する第1パネルを成型する工程と、
第2工程)アルミニウムを主な材料とする板金を用いて、前記空間を構成する、前記第1パネルよりも板厚の薄い第2パネルを成型する工程と、
を備え、
前記第1工程は、
第1−1工程)燃料を保持する第1パネル本体、及び前記第2パネルに組み合わせるための第1フランジを成型する工程、
を含み、
前記第2工程は、
第2−1工程)燃料を保持する第2パネル本体、及び前記第1パネルに組み合わせるための第2フランジを成型する工程、
を含み、
前記製造方法は、さらに、
第3工程)前記第1フランジ、及び前記第2フランジを対向させて、前記第2フランジの端のうち前記第1フランジの端より突出する余剰部を有する状態で前記第1パネルと前記第2パネルとを相互に組み合わせる工程と、
第4工程)前記第1フランジの端と前記第2フランジの端とを溶接する工程と、
を備えるアルミニウム製燃料タンクの製造方法。 - 請求項1に記載のアルミニウム製燃料タンクの製造方法であって、
前記第3工程において、前記第1パネル本体の内面に連続する前記第1フランジの第1面と前記第2パネル本体の内面に連続する前記第2フランジの第2面とを対向させる、アルミニウム製燃料タンクの製造方法。 - 請求項1又は請求項2のいずれか1項に記載のアルミニウム製燃料タンクの製造方法であって、
前記第2―1工程において、前記第2パネル本体に対する前記第2フランジの開き角度が3度から60度に設定されるアルミニウム製燃料タンクの製造方法。 - 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のアルミニウム製燃料タンクの製造方法であって、
前記第2−1工程において、前記第2パネル本体と前記第2フランジとの接続部分の曲率半径が6mmから12mmに設定されるアルミニウム製燃料タンクの製造方法。 - 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のアルミニウム製燃料タンクの製造方法であって、
前記第3工程において、前記第1パネルの上に前記第2パネルが配置されるアルミニウム製燃料タンクの製造方法。 - 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のアルミニウム製燃料タンクの製造方法であって、
前記第4工程において、前記余剰部を溶接するとき、前記第2フランジを延長した仮想面に対して前記第1フランジ側にトーチが配置されるアルミニウム製燃料タンクの製造方法。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のアルミニウム製燃料タンクの製造方法であって、
前記第4工程において、アーク溶接が用いられるアルミニウム製燃料タンクの製造方法。 - 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のアルミニウム製燃料タンクの製造方法であって、
前記第4工程において、レーザー溶接が用いられるアルミニウム製燃料タンクの製造方法。 - 請求項1から請求項8のいずれか1項に記載のアルミニウム製燃料タンクの製造方法で製造されたアルミニウム製燃料タンク。
- 請求項9に記載のアルミニウム製燃料タンクであって、前記第1フランジの端と前記第2フランジの端に溶接ビードを有する、アルミニウム製燃料タンク。
- 請求項9又は請求項10に記載のアルミニウム製燃料タンクを有する鞍乗型車両。
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