JPH08232789A - 自動車用燃料タンクおよびその製造方法 - Google Patents

自動車用燃料タンクおよびその製造方法

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JPH08232789A
JPH08232789A JP28472495A JP28472495A JPH08232789A JP H08232789 A JPH08232789 A JP H08232789A JP 28472495 A JP28472495 A JP 28472495A JP 28472495 A JP28472495 A JP 28472495A JP H08232789 A JPH08232789 A JP H08232789A
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shaped
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Application number
JP28472495A
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English (en)
Inventor
Shoichi Watanabe
正一 渡辺
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Showa Aluminum Can Corp
Original Assignee
Showa Aluminum Corp
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Publication date
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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガソリンの透過を防止する。リサイクルを容
易にする。軽量化を図る。限られた設置スペースにおい
て内容積を大きくする。内圧が上昇したさいや衝撃を受
けたさいの周壁どうしの剥がれを防止する。 【解決手段】 下方に開口したアルミニウム製上部箱状
体1および上方に開口したアルミニウム製下部箱状体2
よりなる自動車用ガソリンタンクである。下部箱状体2
の周壁3の上部内に上部箱状体1の周壁6の下部を嵌め
入れる。下部箱状体2の周壁3の上部にその周方向に伸
びる外方に突出したビード5を形成する。上部箱状体1
の周壁6の下部にその周方向に伸びかつ下部箱状体2の
ビード5内側の溝内に嵌入しうる外方に突出したビード
7を形成する。上部箱状体1のビード7を下部箱状体2
のビード5内側の溝内に嵌め入れた状態で、両箱状体
1、2の周壁6、3どうしを相互にろう付する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、2輪自動車、乗
用車、トラック、バス、特殊車等の自動車に用いられる
燃料タンクおよびその製造方法に関する。
【0002】この明細書において、「アルミニウム」と
いう語には、純アルミニウムの他にアルミニウム合金を
含むものとする。
【0003】
【従来の技術】従来、自動車用燃料タンクとしては、鋼
製のものや、軽量化を目的とした合成樹脂製のものが用
いられていた。鋼製燃料タンクは、鋼板で形成された2
つの箱状体の開口部周縁にそれぞれ外向きフランジが一
体に形成され、2つの箱状体の開口部周縁どうしが突き
合わせられるとともにフランジどうしが重ね合わせら
れ、両箱状体のフランジどうしがシーム溶接されたもの
である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、鋼製燃
料タンクの場合、次のような問題があった。すなわち、
重量が大きくなる。また、設置スペースとして、フラン
ジの幅を含めた分の広さが必要になり、限られた設置ス
ペースの中では内容積を小さくしなければならない。さ
らに、自動車事故が起こって燃料タンクの一部が凹んだ
場合、内圧が高くなり、その結果両フランジに、これら
を互いに離隔させようとする方向の力が加わり、フラン
ジどうしのシーム溶接部に応力集中が発生して溶接部が
破壊されるおそれがある。しかも、このような溶接部の
破壊を防止するためには、燃料タンクが凹みにくいよう
に箱状体の肉厚を大きくしなければならず、重量が大き
くなる。
【0005】合成樹脂製燃料タンクの場合、次のような
問題があった。すなわち、ガソリン等の燃料の透過性が
高く、環境が悪くなるとともに危険性が高まる。また、
燃料の透過防止のために種々の対策を施すと、その作業
が面倒になるとともにコストが高くなる。さらに、リサ
イクルが困難である。
【0006】この発明の目的は、上記問題を解決した自
動車用燃料タンクおよびその製造方法を提供することに
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明による自動車用
燃料タンクは、下方に開口したアルミニウム製上部箱状
体および上方に開口したアルミニウム製下部箱状体より
なり、下部箱状体の周壁の上部内に上部箱状体の周壁の
下部が嵌め入れられ、下部箱状体の周壁の上部にその周
方向に伸びる外方に突出したビードが形成され、上部箱
状体の周壁の下部にその周方向に伸びかつ下部箱状体の
ビード内側の溝内に嵌入しうる外方に突出したビードが
形成され、上部箱状体のビードが下部箱状体のビード内
側の溝内に嵌め入れられた状態で、両箱状体の周壁どう
しが相互にろう付されているものである。
【0008】上記燃料タンクにおいて、両箱状体のビー
ドは、周壁の全周にわたって連続的に形成されていても
よいし、あるいは断続的に形成されていてもよい。
【0009】上記燃料タンクによれば、上下2つのアル
ミニウム製箱状体よりなるので、鋼製の燃料タンクに比
べて軽量化を図ることができる。また、燃料の透過を防
止できる。しかも、燃料の透過を防止するための対策を
施す必要がない。さらに、合成樹脂製の燃料タンクに比
べてリサイクルが容易になる。
【0010】また、下方に開口したアルミニウム製上部
箱状体および上方に開口したアルミニウム製下部箱状体
よりなり、下部箱状体の周壁の上部内に上部箱状体の周
壁の下部が嵌め入れられた状態で、両箱状体の周壁どう
しが相互にろう付されているので、従来の鋼製の燃料タ
ンクのようなフランジが不要になる。したがって、設置
スペースとして、このようなフランジの幅を含めた分の
広さが不要になる。また、燃料タンクの一部が凹んで内
圧が高くなった場合にも、2つの箱状体のろう付部分、
すなわち下部箱状体の周壁の上部、および上部箱状体の
周壁の下部にはこれらを互いに離隔させようとする力は
加わらない。
【0011】さらに、下部箱状体の周壁の上部にその周
方向に伸びる外方に突出したビードが形成され、上部箱
状体の周壁の下部にその周方向に伸びかつ下部箱状体の
ビード内側の溝内に嵌入しうる外方に突出したビードが
形成され、上部箱状体のビードが下部箱状体のビード内
側の溝内に嵌め入れられた状態で、両箱状体の周壁どう
しが相互にろう付されているので、ビードの働きによ
り、両箱状体の周壁の強度が増大する。
【0012】この発明による自動車用燃料タンクの製造
方法は、下方に開口したアルミニウム製上部箱状体およ
び上方に開口したアルミニウム製下部箱状体をプレス成
形すること、下部箱状体の周壁の上端部に拡開部を形成
すること、下部箱状体の周壁における拡開部よりも下方
の部分にその周方向に伸びる外方に突出したビードを形
成すること、上部箱状体の周壁の下部にその周方向に伸
びかつ下部箱状体のビード内側の溝内に嵌入しうる外方
に突出したビードを形成すること、下部箱状体の拡開部
をガイドとして上部箱状体の周壁の下部を下部箱状体の
開口部内に嵌め入れるとともに、上部箱状体のビードを
下部箱状体のビード内側の溝内に嵌め入れること、なら
びに両箱状体の周壁どうしをろう付することよりなるも
のである。
【0013】上記燃料タンクの製造方法において、両箱
状体のビードは、周壁の全周にわたって連続的に形成し
ておいてもよいし、あるいは断続的に形成しておいても
よい。
【0014】上記製造方法によれば、下方に開口したア
ルミニウム製上部箱状体および上方に開口したアルミニ
ウム製下部箱状体をプレス成形すること、下部箱状体の
周壁の上端部に拡開部を形成すること、および下部箱状
体の拡開部をガイドとして上部箱状体の周壁の下部を下
部箱状体の開口部内に嵌め入れることを含んでいるの
で、両箱状体の嵌め合わせ作業を簡単に行うことができ
る。
【0015】また、下部箱状体の周壁における拡開部よ
りも下方の部分にその周方向に伸びる外方に突出したビ
ードを形成すること、上部箱状体の周壁の下部にその周
方向に伸びかつ下部箱状体のビード内側の溝内に嵌入し
うる外方に突出したビードを形成すること、下部箱状体
の拡開部をガイドとして上部箱状体の周壁の下部を下部
箱状体の開口部内に嵌め入れるとともに、上部箱状体の
ビードを下部箱状体のビード内側の溝内に嵌め入れるこ
と、ならびに両箱状体の周壁どうしをろう付することを
含むので、両箱状体のビードどうしの嵌め合わせによ
り、ろう付のさいの両箱状体の位置決めを行うことがで
き、しかも固定治具を必要としなくなる。さらに、ろう
付時の加熱による各箱状体の周壁の熱変形を防止するこ
とができる。
【0016】上記燃料タンクの製造方法において、上部
箱状体の周壁の下部を下部箱状体の開口部内に嵌め入れ
る前に、両面にろう材層を有するアルミニウムブレージ
ングシートまたはろう材からなるろう付用帯状材を、上
部箱状体の周壁下部にその外周面をビードの部分も含ん
で全周にわたって覆うように巻き付け、さらに帯状材の
下縁に一体に形成した複数の爪を上方に折り返して上部
箱状体の周壁下端部を挟着することにより、帯状材を上
部箱状体に仮止めしておくことがある。この場合、ろう
付用帯状材を上部箱状体に仮止めしているので、後工程
の上部箱状体と下部箱状体との嵌め合わせ工程までの間
に帯状材が上部箱状体から外れることがなく、その取扱
いが容易になる。また、上下両箱状体として、ろう材層
を有するブレージングシートから形成されたものを用い
ることがなくなるので、コストが安くなる。上下箱状体
をブレージングシートで形成すると、ろう付に直接関係
しない部分にまでろう材が存在することになり、コスト
が高くなる。
【0017】上記燃料タンクの製造方法において、上部
箱状体の周壁におけるビードよりも上方の部分を内方に
変位させておき、上部箱状体の周壁の下部を下部箱状体
の開口部内に嵌め入れた後、変位部分と下部箱状体の周
壁との間に、両面にろう材層を有するアルミニウムブレ
ージングシートまたはろう材からなるろう付用帯状材を
全周にわたって配置することがあり、これとは逆に、下
部箱状体における拡開部とビードとの間の部分を外方に
変位させておき、上部箱状体の周壁の下部を下部箱状体
の開口部内に嵌め入れた後、変位部分と上部箱状体の周
壁との間に、両面にろう材層を有するアルミニウムブレ
ージングシートまたはろう材からなるろう付用帯状材を
全周にわたって配置することがある。これらの場合、上
下両箱状体として、ろう材層を有するブレージングシー
トから形成されたものを用いることがなくなるので、コ
ストが安くなる。上下箱状体をブレージングシートで形
成すると、ろう付に直接関係しない部分にまでろう材が
存在することになり、コストが高くなる。
【0018】上記の上部箱状体の周壁の下部を下部箱状
体の開口部内に嵌め入れた後、変位部分と下部箱状体ま
たは上部箱状体の周壁との間に、両面にろう材層を有す
るアルミニウムブレージングシートまたはろう材からな
るろう付用帯状材を全周にわたって配置する製造方法に
おいて、ろう付用帯状材の上端部に外方屈曲部を形成し
ておくことがある。この場合、帯状材の剛性が向上し、
帯状材の挿入作業の機械化を図ることができ、作業性が
向上する。
【0019】上記製造方法において、外方屈曲部を、ろ
う付用帯状材の上端部を外斜め上方に折り曲げ、さらに
内斜め下方に折り返すことにより形成することがある。
この場合、帯状材の剛性が大きくなるので、帯状材を箱
状体の形状に合わせて曲げ加工するさいのスプリングバ
ックが小さくなり、加工後の寸法精度が良くなる。ま
た、帯状材の挿入作業の作業性が一層向上する。
【0020】上記のろう付用帯状材を使用する製造方法
において、ろう付用帯状材の両端に、互いに突き合わせ
うる傾斜部が形成されていることがある。この場合、帯
状材の両端間に若干の隙間が存在していたとしても、ろ
う切れが生じることはない。
【0021】上記製造方法において、下部箱状体の周壁
外周面における拡開部とビードとの間の部分に、線状ま
たは帯状治具を巻回し、これにより両箱状体の周壁どう
しを締め付けた状態でろう付を行なうことがある。この
場合、両箱状体の互いに嵌め合わされた周壁どうしの隙
間を極小化することができる。
【0022】上記製造方法において、下部箱状体の周壁
と治具との間に、横断面長円形の短筒状体を、その長手
方向が周方向を向くように介在させることがある。この
場合、両箱状体の互いに嵌め合わされた周壁どうしの隙
間を一層極小化することができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を、
図面を参照して説明する。全図面を通じて同一物および
同一部分には同一符号を付して重複する説明を省略す
る。
【0024】まず、自動車用燃料タンクの実施形態につ
いて、図1および図2を参照して説明する。図1はこの
発明の燃料タンクの全体構成を示し、図2はその主要部
の構成を示す。
【0025】図1および図2において、この発明による
自動車用燃料タンクは、下方に開口した方形状のアルミ
ニウム製上部箱状体(1) と、上方に開口した方形状のア
ルミニウム製下部箱状体(2) とよりなる。両箱状体(1)
(2)の開口の大きさはほぼ等しくなっている。
【0026】下部箱状体(2) の周壁(3) の上端部に上方
に向かって外方に拡がった拡開部(4) が全周にわたって
形成されている。下部箱状体(2) の周壁(3) における平
面から見て直線状の各壁部(3a)における拡開部(4) より
も下方の部分にその長さ方向に伸びる外方に突出したビ
ード(5) が形成されている。上部箱状体(1) の周壁(6)
における平面から見て直線状の各壁部(6a)の下部にその
長さ方向に伸びかつ下部箱状体(2) のビード(5) 内側の
溝内に嵌入しうる外方に突出したビード(7) が形成され
ている。そして、下部箱状体(2) の周壁(3) の上部内
に、上部箱状体(1) の周壁(6) の下部が強制的に嵌め入
れられ、上部箱状体(1) のビード(7) が下部箱状体(2)
のビード(5) 内側の溝内に嵌め入れられた状態で、両箱
状体(1)(2)の周壁(6)(3)どうしが相互にろう付されてい
る。ろう材(8) は、下部箱状体(2)の拡開部(4) 内にも
溜まっている。
【0027】なお、上記において、両箱状体(1)(2)のビ
ード(7)(5)は、それぞれの周壁(6)(3)の各壁部(6a)(3a)
にのみ形成されているが、隣り合う各壁部(6a)(3a)の連
接部である平面から見てアール状のコーナ部(6b)(3b)に
も各壁部(6a)(3a)のビード(7)(5)と連なるようにビード
を形成しておいてもよい。
【0028】上記構成の自動車用燃料タンクにおいて、
自動車事故が起こって燃料タンクの一部が凹み、内圧が
高くなった場合、両箱状体(1)(2)の周壁(6)(3)どうしの
ろう付部には図2に矢印Aで示す方向の力が加わること
になるので、ろう付部において周壁(6)(3)どうしの剥が
れが発生するのを防止することができる。しかも、両箱
状体(1)(2)のビード(7)(5)の働きにより、周壁(6)(3)の
各壁部(6a)(3a)の変形を防止し、ろう付部における周壁
(6)(3)どうしの剥がれを防止することができる。したが
って、燃料の洩れを防止することができる。
【0029】次に、自動車用燃料タンクの製造方法の第
1の実施形態について図3〜図5を参照して説明する。
【0030】まず、下方に開口したアルミニウム製上部
箱状体(1) および上方に開口したアルミニウム製下部箱
状体(2) を絞り成形する。両箱状体(1)(2)の開口の大き
さはほぼ等しくしておく。また、下部箱状体(2) の周壁
(3) の上端部に全周にわたって拡開部(4) を形成すると
ともに、下部箱状体(2) の周壁(3) の各壁部(3a)におけ
る拡開部(4) よりも下方の部分にその長さ方向に伸びる
外方に突出したビード(5) を形成する。一方、上部箱状
体(1) の周壁(6) における各壁部(6a)の下部にその長さ
方向に伸びかつ下部箱状体(2) のビード(5) 内側の溝内
に嵌入しうる外方に突出したビード(7) を形成する。ビ
ード(5)(7)の形成は図3および図4に示すようにして行
なう。すなわち、絞り成形用のオス型(9) のコーナ部を
除いた部分に、オス型(9) の周面から進退自在のビード
成形用ポンチ(10)を配置しておくとともに、絞り成形用
メス型(11)のコーナ部を除いた部分に、ビード成形用ポ
ンチ(10)が進出したさいに嵌まる凹溝(12)を形成してお
く。そして、絞り成形と同時にビード成形用ポンチ(10)
を進出させてビード(5)(7)を形成する。
【0031】なお、両箱状体(1)(2)のビード(7)(5)を、
隣り合う各壁部(6a)(3a)の連接部であるコーナ部(6b)(3
b)にも形成する場合には、絞り成形により箱状体(1)(2)
を形成した後、別工程でビード(7)(5)を形成する。
【0032】ついで、上部箱状体(1) の周壁(6) が下部
箱状体(2) の周壁(3) の真上に来るように両箱状体(1)
(2)を配置した後(図5(a) 参照)、両箱状体(1)(2)を
互いに接近するように相対的に移動させ、下部箱状体
(2) の拡開部(4) をガイドとして上部箱状体(1) の周壁
(6) の下部を下部箱状体(2) の開口部内に強制的に嵌め
入れるとともに、上部箱状体(1) のビード(7) を下部箱
状体(2) のビード(5) 内側の溝内に嵌め入れる。このと
き、まず上部箱状体(1) の周壁(6) の下端部が下部箱状
体(2) の拡開部(4) に当接し、その後上部箱状体(1) の
周壁(6) が内方に変形するとともに下部箱状体(2) の周
壁(3) が外方に変形し、ついで上部箱状体(1) の周壁
(6) のビード(7) が下部箱状体(2) の周壁(3) における
拡開部(4) とビード(5) との間の部分を通過した後(図
5(b) 参照)、ビード(7) がビード(5)内側の溝に嵌ま
る。ビード(7) がビード(5) 内側の溝に嵌まった状態に
おいても、上部箱状体(1) の周壁(6) が内方に若干弾性
変形するとともに、下部箱状体(2) の周壁(3) が外方に
若干弾性変形し、その反発力により両箱状体(1)(2)の周
壁(6)(3)どうしが密着させられる。その後、両箱状体
(1)(2)の周壁(6)(3)どうしをろう付する。このろう付
は、下部箱状体(2) の拡開部(4) にろう材を配置するか
(置きろう方式)、または両箱状体(1)(2)のうちのいず
れか一方をアルミニウムブレージングシートで形成して
おき、真空ろう付、フラックスを用いたトーチろう付、
フラックスを用いた炉中ろう付等の適宜の方法で行なわ
れる。なお、このようなろう付方法のうちでは、真空ろ
う付が好ましい。なぜならば、フラックスの残渣の処理
が不要になり、好都合だからである。特にフラックスの
残渣が製造された燃料タンク内に存在していると、残渣
の処理が極めて困難になる。
【0033】こうして、自動車用燃料タンクが製造され
る。
【0034】図6〜図8は自動車用燃料タンクの製造方
法の第2の実施形態を示す。
【0035】予め、図6に示すように、両面にろう材層
を有するアルミニウムブレージングシートまたはろう材
からなるろう付用帯状材(25)を用意しておく。この帯状
材(25)は、上部箱状体(1) の周壁(6) の下縁からビード
(7) の若干上方にまで至る幅と、上部箱状体(1) の周長
にほぼ等しい長さとを有しているとともに、その下縁に
長さ方向に間隔をおいて複数の側方突出爪(26)が一体に
形成されている。また、帯状材(25)には、ビード(7) が
嵌入しうる溝を内側に有するビード(27)が全長にわたっ
て形成されている。このビード(27)は、下部箱状体(2)
のビード(5) の内側の溝に嵌入するようになっている。
さらに、帯状材(25)の両端は、互いに突き合わせうるよ
うに同方向に傾斜させられている。この傾斜部を(28)で
示す。
【0036】そして、ろう付用帯状材(25)を、方形状に
変形させながら上部箱状体(1) の周壁(6) 下部の外周面
に巻き付ける。このとき、上部箱状体(1) のビード(7)
を帯状材(25)のビード(27)の内側の溝に嵌め入れる。つ
いで、爪(26)を上方に折り返すことにより上部箱状体
(1) の周壁(6) 下縁部を挟着し、帯状材(25)を上部箱状
体(1) に仮止めする。このとき、帯状材(25)の両端にお
いては、図7に示すようにして傾斜部(28)どうしが突き
合わされる。なお、帯状材(25)の長さが若干短い場合に
は、帯状材(25)両端の傾斜部(28)どうしの間に若干の隙
間が生じるが、上方から見れば帯状材(25)の両端部は所
定長さにわたってオーバーラップしているので、後工程
のろう付工程において、ここでろう切れが発生すること
はなく、ろう付不良を起こすことが防止される。
【0037】ついで、上部箱状体(1) に仮止めされた帯
状材(25)が下部箱状体(2) の周壁(3) の真上に来るよう
に両箱状体(1)(2)を配置した後(図8(a) 参照)、両箱
状体(1)(2)を互いに接近するように相対的に移動させ、
下部箱状体(2) の拡開部(4)をガイドとして上部箱状体
(1) の周壁(6) の下部および帯状材(25)を下部箱状体
(2) の開口部内に強制的に嵌め入れるとともに、ろう付
用帯状材(25)のビード(27)を下部箱状体(2) のビード
(5) 内側の溝内に嵌め入れる。このとき、まず帯状材(2
5)の下端部が下部箱状体(2) の拡開部(4) に当接し、そ
の後上部箱状体(1)の周壁(6) が内方に変形するととも
に下部箱状体(2) の周壁(3) が外方に変形し、ついで帯
状材(25)のビード(27)が下部箱状体(2) の周壁(3) にお
ける拡開部(4) とビード(5) との間の部分を通過した
後、ビード(27)がビード(5) 内側の溝に嵌まる(図8
(b) 参照)。ビード(7) がビード(5) 内側の溝に嵌まっ
た状態においても、上部箱状体(1) の周壁(6) が内方に
若干弾性変形するとともに、下部箱状体(2) の周壁(3)
が外方に若干弾性変形し、その反発力により両箱状体
(1)(2)の周壁(6)(3)どうしが帯状材(25)を介して互いに
押し合っている。その後、たとえば非腐食性雰囲気中、
または真空雰囲気中で加熱することにより、帯状材(25)
を用いて両箱状体(1)(2)の周壁(6)(3)どうしをろう付す
る。
【0038】こうして、自動車用燃料タンクが製造され
る。
【0039】図9は自動車用燃料タンクの製造方法の第
3の実施形態を示す。
【0040】図9において、上部箱状体(1) の周壁(6)
におけるビード(7) よりも上方の部分(6A)を若干内方に
変位させておき、この部分(6A)と下部箱状体(2) の周壁
(3)におけるビード(5) よりも上方の部分との間に、ア
ルミニウムブレージングシートまたはろう材からなるろ
う付用帯状材(20)を方形に曲げたものを配置し、この状
態で両箱状体(1)(2)の周壁(6)(3)どうしをろう付する。
【0041】図示は省略したが、この場合も、帯状材(2
0)の両端は、互いに突き合わせうるように同方向に傾斜
させられている。したがって、帯状材(20)の長さが若干
短い場合には、帯状材(20)両端の傾斜部どうしの間に若
干の隙間が生じるが、上方から見れば帯状材(20)の両端
部は所定長さにわたってオーバーラップしているので、
後工程のろう付工程において、ここでろう切れが発生す
ることはなく、ろう付不良を起こすことが防止される。
【0042】図10は自動車用燃料タンクの製造方法の
第4の実施形態を示す。
【0043】図10において、下部箱状体(2) の周壁
(3) における拡開部(4) とビード(5)との間の部分(3A)
を若干外方に変位させておき、この部分(3A)と上部箱状
体(1)の周壁(6) におけるビード(7) よりも上方の部分
との間に、アルミニウムブレージングシートまたはろう
材からなる帯状材(20)を方形に曲げたものを配置し、こ
の状態で両箱状体(1)(2)の周壁(6)(3)どうしをろう付す
る。
【0044】この場合、上部箱状体(1) を下部箱状体
(2) 内に嵌め入れるさいには、上部箱状体(1) のビード
(7) が下部箱状体(2) の拡開部(4) にガイドされる。
【0045】図11および図12は自動車用燃料タンク
の製造方法の第3および第4の実施形態に用いられるろ
う付用帯状材の変形例を示す。
【0046】図11において、帯状材(20)の上端部は、
外斜め上方に曲げられて屈曲部(30)が形成されている。
この場合、帯状材(20)の剛性が向上し、帯状材(20)の挿
入作業を、治具(31)を用いて屈曲部(30)を下方に押すこ
とにより行うことができ、機械化を図ることも可能にな
って作業性が向上する。しかも、帯状材(20)の薄肉化を
図ることができる。帯状材(20)が両面にろう材層を有す
るブレージングシートの場合0.5〜2mm程度にする
ことができ、帯状材(20)がろう材からなる場合0.3〜
0.8mm程度にすることができる。
【0047】図12において、帯状材(20)の上端部は、
外斜め上方に曲げられ、さらに内斜め下方に曲げられて
2重の屈曲部(32)が形成されている。この場合、帯状材
(20)の剛性が、図11に示すものよりもさらに向上し、
帯状材(20)の挿入作業の作業性が一層向上するととも
に、帯状材(20)の一層の薄肉化を図ることができる。し
かも、帯状材(20)の剛性が大きくなるので、帯状材(20)
を上部箱状体(1) の形状に合わせて曲げ加工するさいの
スプリングバックが小さくなり、加工後の寸法精度が良
くなる。
【0048】図13は自動車用燃料タンクの製造方法の
第5の実施形態を示す。
【0049】図13において、第1の実施形態と同様に
して、下部箱状体(2) の拡開部(4)をガイドとして上部
箱状体(1) の周壁(6) の下部を下部箱状体(2) の開口部
内に強制的に嵌め入れるとともに、上部箱状体(1) のビ
ード(7) を下部箱状体(2) のビード(5) 内側の溝内に嵌
め入れた後、下部箱状体(2) の周壁(3) 外周面における
拡開部(4) とビード(5) との間の部分に、帯状または線
状治具(21)を巻回し、これにより両箱状体(1)(2)の周壁
(6)(3)どうしを締め付けた状態でろう付を行なう。この
場合、両箱状体(1)(2)の互いに嵌め合わされた周壁(6)
(3)どうしの隙間を極小化することができる。このよう
な治具(21)による締付けは、自動車用燃料タンクの製造
方法の第2〜第4の実施形態にも適用可能である。
【0050】図14は自動車用燃料タンクの製造方法の
第6の実施形態を示す。
【0051】図14において、第5の実施形態と同様に
して、下部箱状体(2) の周壁(3) 外周面における拡開部
(4) とビード(5) との間の部分に、帯状または線状治具
(21)を巻回するさいに、下部箱状体(2) の周壁(3) の各
壁部(3a)と治具(21)との間に、横断面長円形の短筒状体
(22)を、その長手方向が各壁部(3a)の長さ方向を向くよ
うに介在させておく。この場合、両箱状体(1)(2)の互い
に嵌め合わされた周壁(6)(3)どうしの隙間を一層極小化
することができる。このような短筒状体(22)を介しての
治具(21)による締付けは、自動車用燃料タンクの製造方
法の第2〜第4の実施形態にも適用可能である。
【0052】なお、横断面長円形の短筒状体(22)の代わ
りに、横断面円形の短筒状体を用いることも考えられる
が、この場合、短筒状体と下部箱状体(2) の周壁(3) の
各壁部(3a)とが線接触することになり、力が一部に集中
して上記各壁部(3a)が変形するおそれがある。横断面長
円形の短筒状体(22)であれば、短筒状体(22)と下部箱状
体(2) の周壁(3) の各壁部(3a)とが面接触することにな
り、力の集中を防止しえて上記各壁部(3a)が変形するこ
とはなくなる。
【0053】上記自動車用燃料タンクの第1〜第6の実
施形態において、上部箱状体(1) および下部箱状体(2)
のうちのいずれか一方の肉厚を、同他方の肉厚よりも大
きくしておいてもよい。たとえば薄肉の箱状体の厚さt
を0.8〜1.6mm程度とすると、厚肉の箱状体の厚
さを1.2t〜2.0t程度とする。この場合、両箱状
体(1)(2)を嵌め合わせたさいに、肉厚の大きな箱状体が
弾性変形したときの反発力が大きくなり、両箱状体(1)
(2)の互いに嵌め合わされた周壁(6)(3)どうしの隙間を
一層極小化することができる。したがって、両箱状体
(1)(2)の周壁(6)(3)どうしのろう付のさいにろう付不良
が発生するのを確実に防止することができる。
【0054】また、上記自動車用燃料タンクの第1〜第
6の実施形態において、上部箱状体(1) および下部箱状
体(2) のうちのいずれか一方を、熱処理型アルミニウ
ム、たとえばJIS A6061、6009等のようなJIS
A6000系合金で形成しておき、予め時効硬化処理を
施して質別T10としておくこともある。この場合、両
箱状体(1)(2)を嵌め合わせると、時効硬化処理の施され
た箱状体の周壁が弾性変形したさいの反発力が大きくな
り、両箱状体(1)(2)の互いに嵌め合わされた周壁(6)(3)
どうしの隙間を一層極小化することができる。したがっ
て、両箱状体(1)(2)の周壁(6)(3)どうしのろう付のさい
にろう付不良が発生するのを確実に防止することができ
る。
【0055】上記自動車用燃料タンクの実施形態および
製造方法の各実施形態においては、上下両箱状体(1)(2)
はそれぞれ方形状であるが、これに限るものではなく、
たとえば平面から見て多角形状、L字状等であって、そ
の周壁が平面から見て直線状の壁部と、隣り合う壁部ど
うしを連接するコーナ部とよりなるものであってもよ
く、あるいは長円形状等であってもよい。
【0056】
【発明の効果】この発明の請求項1の自動車用燃料タン
クによれば、上述のように、燃料の透過を防止できるの
で、環境の悪化や、危険性の増大を防止できる。しか
も、燃料の透過防止のための対策を施す必要がないの
で、その作業を省略できるとともにコストが安くなる。
さらに、合成樹脂製の燃料タンクに比べてリサイクルが
容易になる。
【0057】また、鋼製の燃料タンクに比べて軽量化を
図ることができる。また、鋼製燃料タンクのようなフラ
ンジが不要になるので、設置スペースとして、上記フラ
ンジの幅を含めた分の広さが不要になる。したがって、
設置スペースが小さくてすみ、限られた設置スペースの
中では従来の鋼製燃料タンクに比べて内容積を大きくす
ることができる。さらに、燃料タンクの一部が凹んで内
圧が高くなった場合にも、2つの箱状体のろう付部分に
はこれらを互いに離隔させようとする方向の力は加わら
ないので、ろう付部の剥がれが防止される。
【0058】さらに、両箱状体のビードの働きにより、
両箱状体の周壁の強度が増大するので、衝撃を受けたさ
いの周壁の変形を防止することが可能になり、その結果
ろう付部の周壁どうしの剥がれを防止することができ
る。
【0059】この発明の請求項2の自動車用燃料タンク
の製造方法によれば、上述のように、両箱状体の嵌め合
わせ作業を簡単に行うことができるとともに、両箱状体
のビードどうしの嵌め合わせにより、ろう付のさいの両
箱状体の位置決めを行うことが可能になって固定治具を
必要としなくなる。したがって、作業が簡単になる。
【0060】また、両箱状体のビードの働きにより、ろ
う付時の箱状体の周壁の熱変形を防止することができる
ので、両箱状体の周壁どうしの間にろう付不良が発生す
るのを防止できる。ろう付時に周壁に熱変形が発生する
と、両箱状体の周壁どうしの間に隙間が発生し、ろう付
不良が発生してろう付後に洩れが生じることがある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による自動車用燃料タンクの実施形態
を示す全体の分解斜視図である。
【図2】この発明による自動車用燃料タンクの実施形態
を示す要部拡大垂直断面図である。
【図3】この発明による自動車用燃料タンクの製造方法
の第1の実施形態における箱状体の周壁の各壁部にビー
ドを形成する方法を示す拡大垂直断面図である。
【図4】図3のIV−IV線断面図である。
【図5】同じく第1の実施形態における両箱状体を嵌め
合わせる方法を示す要部拡大垂直断面図である。
【図6】この発明による自動車用燃料タンクの製造方法
の第2の実施形態を示し、ろう付用帯状材の部分拡大斜
視図である。
【図7】同じく第2の実施形態におけるろう付用帯状材
を方形状に変形させた状態の一部切欠き斜視図である。
【図8】同じく第2の実施形態における両箱状体を嵌め
合わせる方法を示す要部拡大垂直断面図である。
【図9】この発明による自動車用燃料タンクの製造方法
の第3の実施形態を示す両箱状体を嵌め合わせた状態の
要部拡大垂直断面図である。
【図10】この発明による自動車用燃料タンクの製造方
法の第4の実施形態を示す両箱状体を嵌め合わせた状態
の要部拡大垂直断面図である。
【図11】この発明による自動車用燃料タンクの製造方
法の第3および第4の実施形態に用いられるろう付用帯
状材の変形例を示す両箱状体を嵌め合わせた状態の要部
拡大垂直断面図である
【図12】この発明による自動車用燃料タンクの製造方
法の第3および第4の実施形態に用いられるろう付用帯
状材の他の変形例を示す両箱状体を嵌め合わせた状態の
要部拡大垂直断面図である
【図13】この発明による自動車用燃料タンクの製造方
法の第5の実施形態を示す斜視図である。
【図14】この発明による自動車用燃料タンクの製造方
法の第6の実施形態を示す水平断面図である。
【符号の説明】
(1) 上部箱状体 (2) 下部箱状体 (3) 周壁 (4) 拡開部 (5) ビード (6) 周壁 (7) ビード

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下方に開口したアルミニウム製上部箱状
    体および上方に開口したアルミニウム製下部箱状体より
    なり、下部箱状体の周壁の上部内に上部箱状体の周壁の
    下部が嵌め入れられ、下部箱状体の周壁の上部にその周
    方向に伸びる外方に突出したビードが形成され、上部箱
    状体の周壁の下部にその周方向に伸びかつ下部箱状体の
    ビード内側の溝内に嵌入しうる外方に突出したビードが
    形成され、上部箱状体のビードが下部箱状体のビード内
    側の溝内に嵌め入れられた状態で、両箱状体の周壁どう
    しが相互にろう付されている自動車用燃料タンク。
  2. 【請求項2】 下方に開口したアルミニウム製上部箱状
    体および上方に開口したアルミニウム製下部箱状体をプ
    レス成形すること、下部箱状体の周壁の上端部に拡開部
    を形成すること、下部箱状体の周壁における拡開部より
    も下方の部分にその周方向に伸びる外方に突出したビー
    ドを形成すること、上部箱状体の周壁の下部にその周方
    向に伸びかつ下部箱状体のビード内側の溝内に嵌入しう
    る外方に突出したビードを形成すること、下部箱状体の
    拡開部をガイドとして上部箱状体の周壁の下部を下部箱
    状体の開口部内に嵌め入れるとともに、上部箱状体のビ
    ードを下部箱状体のビード内側の溝内に嵌め入れるこ
    と、ならびに両箱状体の周壁どうしをろう付することよ
    りなる自動車用燃料タンクの製造方法。
  3. 【請求項3】 上部箱状体の周壁の下部を下部箱状体の
    開口部内に嵌め入れる前に、両面にろう材層を有するア
    ルミニウムブレージングシートまたはろう材からなるろ
    う付用帯状材を、上部箱状体の周壁下部にその外周面を
    ビードの部分も含んで全周にわたって覆うように巻き付
    け、さらに帯状材の下縁に一体に形成した複数の爪を上
    方に折り返して上部箱状体の周壁下端部を挟着すること
    により、帯状材を上部箱状体に仮止めしておくことを特
    徴とする請求項2記載の自動車用燃料タンクの製造方
    法。
  4. 【請求項4】 上部箱状体の周壁におけるビードよりも
    上方の部分を内方に変位させておき、上部箱状体の周壁
    の下部を下部箱状体の開口部内に嵌め入れた後、変位部
    分と下部箱状体の周壁との間に、両面にろう材層を有す
    るアルミニウムブレージングシートまたはろう材からな
    るろう付用帯状材を全周にわたって配置することを特徴
    とする請求項2記載の自動車用燃料タンクの製造方法。
  5. 【請求項5】 下部箱状体における拡開部とビードとの
    間の部分を外方に変位させておき、上部箱状体の周壁の
    下部を下部箱状体の開口部内に嵌め入れた後、変位部分
    と上部箱状体の周壁との間に、両面にろう材層を有する
    アルミニウムブレージングシートまたはろう材からなる
    ろう付用帯状材を全周にわたって配置することを特徴と
    する請求項2記載の自動車用燃料タンクの製造方法。
  6. 【請求項6】 ろう付用帯状材の上端部に外方屈曲部を
    形成しておく請求項4または5記載の自動車用燃料タン
    クの製造方法。
  7. 【請求項7】 外方屈曲部を、ろう付用帯状材の上端部
    を外斜め上方に折り曲げ、さらに内斜め下方に折り返す
    ことにより形成する請求項6記載の自動車用燃料タンク
    の製造方法。
  8. 【請求項8】 ろう付用帯状材の両端に、互いに突き合
    わせうる傾斜部が形成されている請求項4〜7のうちの
    いずれか1つに記載の自動車用燃料タンクの製造方法。
  9. 【請求項9】 下部箱状体の周壁外周面における拡開部
    とビードとの間の部分に、線状または帯状治具を巻回
    し、これにより両箱状体の周壁どうしを締め付けた状態
    でろう付を行なうことを特徴とする請求項2〜8のうち
    のいずれか1つに記載の自動車用燃料タンクの製造方
    法。
  10. 【請求項10】 下部箱状体の周壁と治具との間に、横
    断面長円形の短筒状体を、その長手方向が周方向を向く
    ように介在させることを特徴とする請求項9記載の自動
    車用燃料タンクの製造方法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1659054A2 (en) 2004-11-19 2006-05-24 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Motorcycle fuel tank
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EP1995338A2 (en) 2005-11-22 2008-11-26 Yamaha Hatsudoki Kabushiki Kaisha Cast and annealed fuel tank made of an aluminium alloy and its production method

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