JP2006108896A - 多色分解装置、多色分解方法、多色分解プログラム、及び多色分解製版システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 画像データを多色分解して製版用データを作成する多色分解装置20であって、画像データを明度成分と色相成分に分離して、明度成分の特色製版用データを作成し、この特色製版用データと色相成分を記憶手段に記憶させる明度成分分離手段21aと、色相成分及び特色製版用データを記憶する記憶手段22と、記憶手段から色相成分を読み出して色相分解し、色相成分の特色製版用データを作成して記憶手段に記憶させる色相分解手段21bとを備えた多色分解装置とする。
【選択図】 図2
Description
このような印刷方式においては、紙などの印刷に見られる、色毎に独立したブランケットを用いて、1色ずつ転写する方式とは異なり、一つのブランケット上に複数の色を非乾燥状態のまま転写する必要があり、複数の色が混ざりあう部分が存在する場合には、適切な印刷結果が得られないことがあった。
このため、一般にこのような方式は、写真などの印刷には不向きとされ、異なる色が連続的に重ね合わされるような表現が含まれていないイラスト等の印刷に用いられることが多かった。
しかし、マスクカットによる特色印刷方式では、印刷すべき画像のどのエリアをどのような特色で印刷するかを人が判断する必要があるが、その判断には熟練を要し、経験豊富な画像処理作業者でなければ、十分な品質の印刷を行うことができなかった。
さらに、熟練者によって、このようなマスクカットによる特色印刷を行った場合であっても、画像の分解がエリアごとに行われるものであるため、その境界部分は滑らかには成りにくく、自然で滑らかな写真の再現は困難であり、イラストチックなものにならざるを得なかった。
しかし、この水なし平板印刷方式においても、連続階調画像の印刷についての問題は、樹脂凸版印刷の場合と同様であるため、自然で滑らかな写真の再現は困難であり、高精細に印刷可能なその性能を十分に発揮することができないという問題があった。
ここで、多色分解印刷に関する先行技術として、特許文献1に記載の近似7色分解方法を挙げることができる。
この方法は、画像をプロセス4色(シアン系,マゼンダ系,イエロー系,墨系)に色分解するとともに、分解した色のうち墨系を除くもの全てを組み合わせた色を3次色、いずれか2色を組み合わせた色を2次色、分解したそれぞれの色を1次色として、1画素を1次色のうち1色、2次色のうち1色、3次色1色の最多でも合計3色で構成する方法である。
この方法によれば、重ね刷りされるインキの転移量が少なくなり、重なるインキの色系もそれぞれが近い距離に存在するようになることから、表現する色の濁りが少なく、忠実な印刷が行えるものとされている。
このため、デザインの図柄によって抽出する色を決定するとともに、十分な再現性を確保した上で、色の混濁を排除可能とすることが望ましい。
このため、補色同士が重ならない製版分解が可能になり、従来の分解方法に比較してよりウエット印刷に適した印刷用版を作成することが可能となる。
その結果、再現性及び安定性が高く、滑らかで高品質なウエット印刷を実現することが可能となる。
なお、色相分解とは、画像データの色相成分を、色相環を基準に所定の色相毎にバランス良く分離することを意味する。
そして、全ての明度保有色成分からグレー成分を抽出してグレー版を作成するとともに、明度保有色成分からグレー版のグレー成分を消去して、それぞれの明度非保有色成分(新たなC,M,Y)を作成することができる。
このようにして、画像データを明度成分(グレー成分)と、色相成分(明度非保有色成分)に分離することが可能となる。
多色分解装置をこのような構成にすれば、分離された各色相成分について、乗算や加算、反転等を行うことによって、明度を除いた色相を特色に分解することが可能となる。
この際、各特色成分として、色相環を基準にバランスよく分解することができるほか、印刷対象とする画像のデザインが、ある特定の範囲の色相のみを表現するものである場合には、この特定の範囲の色相に分解するようにすることもできる。
なお、「乗算」,「加算」,「反転」自体は、画像データの合成において一般に使用されている方法を使用する。その詳細な内容については、後述する。
多色分解装置をこのような構成にすれば、明度成分を除いた色相成分を6色に分解して特色製版を作成することができる。
このため、再現性の高い印刷を実現することが可能となる。
このため、ウエット印刷において連続階調画像を印刷する場合でも、高精細で滑らかな印刷結果を得ることが可能となる。
このため、特にウェット印刷に優れた効果を発揮する高精細で滑らかな印刷結果を実現することが可能となる。
このため、各特色版同士の掛け合わせ量が少なく、補色同士の掛け合わせが全くない印刷を実現でき、ウエット印刷における連続階調画像の印刷においても高精細で滑らかな印刷結果を得ることが可能となる。
このため、補色同士が重ならない製版分解が可能になり、従来の分解方法に比較してよりウエット印刷に適した印刷用版を作成することが可能となる。
また、画像データに応じた特色抽出を行うことで、多様な印刷機の特性にマッチした印刷用版を作成することができ、連続階調画像についても再現性及び安定性が高く、滑らかで高品質なウエット印刷を実現することが可能となる。
以下、本発明に係る多色分解製版システムの好ましい実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、以下の実施形態に示す本発明の多色分解製版システムにおける多色分解装置は、多色分解プログラムに制御されたコンピュータとして動作するようになっている。このコンピュータにおけるCPUは、多色分解プログラムにもとづいて、コンピュータの各構成要素に指令を送り、多色分解装置の動作に必要となる所定の処理、例えば、明度成分と色相成分の分解処理や色相分解処理等を行わせる。このように、本発明の多色分解装置における各処理,動作は、多色分解プログラムとコンピュータとが協働した具体的手段により実現できるものである。
また、多色分解プログラムを格納する記録媒体は、例えば半導体メモリ,磁気ディスク,光ディスク、その他任意のコンピュータで読取り可能な任意の記録手段により構成できる。
図1に示すように、本実施形態の多色分解製版システムは、光学的読取装置10,多色分解装置20,製版装置30を有している。
光学的読取装置10は、原稿のデジタル階調画像を作成する。この光学的読取装置10としては、例えばスキャナー等を使用することができる。原稿が紙原稿やフィルム原稿の場合は、このような光学的読取装置10により読取って、作成された画像データを多色分解装置20に出力するが、原稿が予めデジタルデータで作成されている場合は、光学的読取装置10によらず、直接多色分解装置20に入力して使用することができる。
本実施形態において、光学的読取装置10により作成された画像データは、CMYK(シアン,マゼンダ,イエロー,ブラック)の4色で構成されているものとしている。また、以下の説明における「C」「M」「Y」「K」等は、画像データのうち、それぞれの色成分毎のデータを意味している。
多色分解装置20は、入力した画像データを明度成分と色相成分に分解するとともに、色相成分を特色分解して、製版用データを作成する。
この多色分解装置20は、図1に示すように明度成分分離手段21a,色相分解手段21bを備えた処理手段21と、記憶手段22を有している。この処理手段21は、多色分解装置20のCPUと、多色分解装置20において多色分解プログラムが展開されたメモリ等により構成される。また、記憶手段22は、多色分解装置20におけるメモリやハードディスクなどの記憶装置により構成される。
[明度成分分離手段21a]
明度成分分離手段21aは、入力した画像データを明度成分と色相成分に分解する装置であり、図2に示すように、ブラック成分合成手段21a−1,グレー版作成手段21a−2,グレー成分除去手段21a−3,分離ファイル作成手段21a−4を有している。
「乗算」 2つのデータを合成して、階調の合成%が100%を超える部分は100%とする。例えば、Aが50%、Bが30%の場合、AとBの乗算は80%、Aが50%、Bが70%の場合、AとBの乗算は100%となる。
「加算」 2つのデータを合成して、階調の合成%から100%を引いた値で構成する。例えば、Aが50%、Bが30%の場合、AとBの加算は0%、Aが50%、Bが70%の場合、AとBの加算は、20%となる。
「反転」 階調の反転であり、0%→100%、50%→50%、100%→0%となる。
(1)CとKを乗算で合成し、C’を作成する。
(2)MとKを乗算で合成し、M’を作成する。
(3)YとKを乗算で合成し、Y’を作成する。
これによって、画像データの見た目の再現は、CMYK≒C’M’Y’となり、ブラック成分Kを使用することなく、明度を表現することが可能となっている。なお、(1)〜(3)の順序は入れ替えてもかまわない。
この場合、必要なグレー版は、ピクセル毎に存在するC’M’Y’の階調%のうち、最小の階調%を抽出することで作成することができる。すなわち、減法混色においては、C,M,Yの3色を混ぜたものがK(ブラック)となることから、色相成分を含まないグレーを表現する場合、C,M,Yで同じ割合の成分が必要であり、3色の中で最小の階調%を基準として他の2色を同じ階調%で抽出することにより実現している。
そこで、グレー版作成手段21a−2は、以下の処理を実行する。
(4)C’と、「M’を反転したもの」を加算で合成し、α1を作成する。
(5)α1をレベル255で二階調化する。このとき、階調が0%の部分は0%で、それ以外の部分は全て100%とする。
これにより、α1は、0%と100%だけで表現される。また、α1の100%の部分は、C’のトーンがM’のトーンより高く、α1の0%の部分は逆にM’のトーンが高くなる。
(7)「C’を反転したもの」とα1を乗算で合成し、α3を作成する。
(8)「M’を反転したもの」とα2を乗算で合成し、α4を作成する。
(9)「α3を反転したもの」と「α4を反転したもの」を乗算で合成し、α5を作成する。
これによって、作成されるα5は、ピクセル毎にあるC’,M’の階調%のうち、最小の%を抽出していることになる。
これによって、ピクセル毎にあるC’,M’,Y’の階調%のうち、最小の%を抽出したグレー版を作成することができる。このグレー版を以下、「Gray」と称する。
なお、グレー版の作成において、まずC’,M’の最小の階調%を抽出した後に、Y’の最小の階調%を抽出しているが、C’,M’,Y’からの最小の階調%の抽出順序については任意に変更してかまわない。
このとき、グレー成分除去手段21a−3は、C’M’Y’記憶手段22−2からC’M’Y’を、α1・α2・α3・α4・α5・Gray記憶手段22−3からGrayを読み出し、色相成分のみを有するデータを作成して記憶手段22におけるα6・α7・α8記憶手段22−4に記憶させる。
このとき、グレー成分除去手段21a−3は、以下の処理を実行する。
(11)C’と「Grayを反転したもの」を加算で合成して、α6を作成する。
(12)M’と「Grayを反転したもの」を加算で合成して、α7を作成する。
(13)Y’と「Grayを反転したもの」を加算で合成して、α8を作成する。
これによって、画像データの明度成分をGrayで、色相成分をα6〜α8により表現したデータが完成する。
次に、分離ファイル作成手段21a−4は、明度成分をVALUE(明度)ファイルとして、記憶手段22におけるVALUE記憶手段22−5に記憶させ、色相成分をHUE(色相)ファイルとして、記憶手段22におけるHUE記憶手段22−6に記憶させる。
このとき、分離ファイル作成手段21a−4は、GrayをK版として、VALUE記憶手段22−5に記憶させるとともに、α6をC版、α7をM版、α8をY版として、HUE記憶手段22−6に記憶させる。
色相分解手段21bは、色相成分を有するHUEファイルにおけるCMY版データを色相分解することにより、特色成分の抽出を行うものであり、図2に示すように、イエロー成分抽出手段21b−1,グリーン成分抽出手段21b−2,シアン成分抽出手段21b−3,ブルー成分抽出手段21b−4,マゼンダ成分抽出手段21b−5,レッド成分抽出手段21b−6を有している。本実施形態において、色相分解手段21bは、色相環を基準にバランス良くCMY版データを6色の特色に分解して、特色製版用データを分離し抽出している。
イエロー成分抽出手段21b−1は、HUE記憶手段22−6からHUEファイルを読み出して、イエロー成分を抽出し、α9・α10(Y2)記憶手段22−7に記憶させる。
このとき、イエロー成分抽出手段21b−1は、この抽出にあたって合成されるデータをα9・α10(Y2)記憶手段22−7に記憶させるとともに、次の処理に必要なデータを読み出し、イエロー成分データY2を作成して、α9・α10(Y2)記憶手段22−7に記憶させる。
(14)CとMを乗算で合成して、α9を作成する。
(15)α9を反転する。
(16)Yとα9を加算で合成して、α10を作成する。
このようにして得られたα10をY2とする。これによって、イエロー成分(Y2)の抽出が完了する。
グリーン成分抽出手段21b−2は、HUE記憶手段22−6からHUEファイルを読み出して、グリーン成分を抽出し、α11・α12・α13・α14・α15(G2)記憶手段22−7に記憶させる。
このとき、グリーン成分抽出手段21b−2は、この抽出にあたって合成されるデータをα11・α12・α13・α14・α15(G2)記憶手段22−7に記憶させるとともに、次の処理に必要なデータを読み出し、グリーン成分データG2を作成して、α11・α12・α13・α14・α15(G2)記憶手段22−7に記憶させる。
(17)Cを反転してα11を作成する。
(18)α11とYを加算で合成し、α12を作成する。
(19)α12をレベル255で二階調化する。このとき、階調0%の部分は0%、それ以外の部分は全て100%とする。
(20)「Yを反転したもの」とα12を乗算で合成し、α13を作成する。
(21)α13を反転する。
(22)α12を反転する。
(23)「Cを反転したもの」とα12を乗算で合成し、α14を作成する。
(24)α14を反転する。
(25)α13とα14を乗算で合成し、α15を作成する。
このようにして得られたα15をG2とする。これによって、グリーン成分(G2)の抽出が完了する。
シアン成分抽出手段21b−3は、HUE記憶手段22−6からHUEファイルを読み出して、シアン成分を抽出し、α16・α17(C2)記憶手段22−9に記憶させる。
このとき、シアン成分抽出手段21b−3は、この抽出にあたって合成されるデータをα16・α17(C2)記憶手段22−9に記憶させるとともに、次の処理に必要なデータを読み出し、シアン成分データC2を作成して、α16・α17(C2)記憶手段22−9に記憶させる。
(26)MとYを乗算で合成して、α16を作成する。
(27)α16を反転する。
(28)Cとα16を加算で合成して、α17を作成する。
このようにして得られたα17をC2とする。これによって、シアン成分(C2)の抽出が完了する。
ブルー成分抽出手段21b−4は、HUE記憶手段22−6からHUEファイルを読み出して、ブルー成分を抽出し、α18・α19・α20・α21・α22(B2)記憶手段22−10に記憶させる。
このとき、ブルー成分抽出手段21b−4は、この抽出にあたって合成されるデータをα18・α19・α20・α21・α22(B2)記憶手段22−10に記憶させるとともに、次の処理に必要なデータを読み出し、ブルー成分データB2を作成して、α18・α19・α20・α21・α22(B2)記憶手段22−10に記憶させる。
(29)Cを反転してα18を作成する。
(30)α18とMを加算で合成し、α19を作成する。
(31)α19をレベル255で二階調化する。このとき、階調0%の部分は0%、それ以外の部分は全て100%とする。
(32)「Mを反転したもの」とα19を乗算で合成し、α20を作成する。
(33)α20を反転する。
(34)α19を反転する。
(35)「Cを反転したもの」とα19を乗算で合成し、α21を作成する。
(36)α21を反転する。
(37)α20とα21を乗算で合成し、α22を作成する。
このようにして得られたα22をB2とする。これによって、ブルー成分(B2)の抽出が完了する。
マゼンダ成分抽出手段21b−5は、HUE記憶手段22−6からHUEファイルを読み出して、マゼンダ成分を抽出し、α23・α24(M2)記憶手段22−11に記憶させる。
このとき、マゼンダ成分抽出手段21b−5は、この抽出にあたって合成されるデータをα23・α24(M2)記憶手段22−11に記憶させるとともに、次の処理に必要なデータを読み出し、マゼンダ成分データM2を作成して、α23・α24(M2)記憶手段22−11に記憶させる。
(38)CとYを乗算で合成して、α23を作成する。
(39)α23を反転する。
(40)Mとα23を加算で合成して、α24を作成する。
このようにして得られたα24をM2とする。これによって、マゼンダ成分(M2)の抽出が完了する。
レッド成分抽出手段21b−6は、HUE記憶手段22−6からHUEファイルを読み出して、レッド成分を抽出し、α25・α26・α27・α28・α29(R2)記憶手段22−12に記憶させる。
このとき、レッド成分抽出手段21b−6は、この抽出にあたって合成されるデータをα25・α26・α27・α28・α29(R2)記憶手段22−12に記憶させるとともに、次の処理に必要なデータを読み出し、レッド成分データR2を作成して、α25・α26・α27・α28・α29(R2)記憶手段22−12に記憶させる。
(41)Mを反転してα25を作成する。
(42)α25とYを加算で合成し、α26を作成する。
(43)α26をレベル255で二階調化する。このとき、階調0%の部分は0%、それ以外の部分は全て100%とする。
(44)「Yを反転したもの」とα26を乗算で合成し、α27を作成する。
(45)α27を反転する。
(46)α26を反転する。
(47)「Mを反転したもの」とα26を乗算で合成し、α28を作成する。
(48)α28を反転する。
(49)α27とα28を乗算で合成し、α29を作成する。
このようにして得られたα29をR2とする。これによって、レッド成分(R2)の抽出が完了する。
製版装置30は、多色分解装置20により色相成分を分解して作成された特色製版用データ(Y2,G2,C2,B2,M2,R2)と、明度成分として作成された特色製版用データ(K)を用いて作成されたネガフィルムにもとづき印刷用版を作成する。このネガフィルムの作成については、フィルム露光装置などを用いて行うことができる。
また、製版装置30として、ネガフィルム等を介することなく、光や熱等を利用して、版材料に直接製版用データを出力することにより印刷用版を作成する製版装置を用いることも可能である。
まず、光学的読取装置10によって、原稿が読取られて、そのデジタル階調画像データが多色分解装置20に入力される(ステップ10)。多色分解装置20は、入力した画像データを記憶手段22のCMYK記憶手段22−1に記憶する。
次に、多色分解装置20における色相分解手段21bは、HUE記憶手段22−6に記憶された色相成分であるCMY版データを、6色に特色分解する(ステップ12)。そして、特色分解により得られた各特色製版用データは、上述したように、それぞれY2,G2,C2,B2,M2,R2として、記憶手段22に記憶される。
製版装置30は、入力した特色製版用データにもとづきそれぞれのネガフィルムを作成する(ステップ13)。本実施形態の場合、グレー,イエロー,グリーン,シアン,ブルー,マゼンダ,レッドのネガフィルムが作成されることになる。
さらに、製版装置30は、作成したネガフィルムにもとづき印刷用版を作成する(ステップ14)。
このようにして得られた印刷用版を用いて印刷を行った場合、特色同士の掛け合わせ量が少なく、特に補色同士の掛け合わせが全くないため、連続階調画像をウエット印刷する場合でも、滑らかで高精細な印刷結果を得ることが可能となる。
例えば、本実施形態の多色分解装置における色相分解手段21bは、上述した6色の分解のみならず、その他の成分を抽出する手段を備えることも勿論可能である。すなわち、原稿のデザインが、Yを中心としたものであれば、さらに「黄緑」「橙」などの成分に特色分解するなど適宜変更することが可能である。
20 多色分解装置
20a キーボード
20b ディスプレイ
21 処理手段
21a 明度成分分離手段
21a−1 ブラック成分合成手段
21a−2 グレー版作成手段
21a−3 グレー成分除去手段
21a−4 分離ファイル作成手段
21b 色相分解手段
21b−1 イエロー成分抽出手段
21b−2 グリーン成分抽出手段
21b−3 シアン成分抽出手段
21b−4 ブルー成分抽出手段
21b−5 マゼンダ成分抽出手段
21b−6 レッド成分抽出手段
22 記憶手段
22−1 CMYK記憶手段
22−2 C’M’Y’記憶手段
22−3 α1・α2・α3・α4・α5・Gray記憶手段
22−4 α6・α7・α8記憶手段
22−5 VALUE記憶手段
22−6 HUE記憶手段
22−7 α9・α10(Y2)記憶手段
22−8 α11・α12・α13・α14・α15(G2)記憶手段
22−9 α16・α17(C2)記憶手段
22−10 α18・α19・α20・α21・α22(B2)記憶手段
22−11 α23・α24(M2)記憶手段
22−12 α25・α26・α27・α28・α29(R2)記憶手段
23 入出力手段
30 製版装置
Claims (7)
- 画像データを多色分解して製版用データを作成する多色分解装置であって、
前記画像データを明度成分と色相成分に分離して、前記明度成分の特色製版用データを作成し、この特色製版用データと前記色相成分を記憶手段に記憶させる明度成分分離手段と、
前記色相成分及び特色製版用データを記憶する前記記憶手段と、
前記記憶手段から前記色相成分を読み出して色相分解し、前記色相成分の特色製版用データを作成して前記記憶手段に記憶させる色相分解手段と、を備えた
ことを特徴とする多色分解装置。 - 前記明度成分分離手段が、
前記画像データにおけるブラック成分を他の色成分にそれぞれ合成して、前記他の色成分毎に明度保有色成分を作成し、この明度保有色成分を前記記憶手段に記憶させるブラック成分合成手段と、
全ての前記明度保有色成分からグレー成分を抽出してグレー版を作成し、このグレー版を前記明度成分の特色製版用データとして前記記憶手段に記憶させるグレー版作成手段と、
前記各明度保有色成分から前記グレー版のグレー成分を削除して、それぞれに対応する明度非保有色成分を作成し、これらの明度非保有色成分を前記色相成分として前記記憶手段に記憶させるグレー成分除去手段と、を備えた
ことを特徴とする請求項1記載の多色分解装置。 - 前記色相分解手段が、
前記各色相成分を乗算,加算,及び/又は反転することにより、特色成分を抽出し、この特色成分を前記特色製版用データとして前記記憶手段に記憶させる特色成分抽出手段を備えた
ことを特徴とする請求項1又は2記載の多色分解装置。 - 前記色相分解手段が、前記色相成分を6色の特色に分解して、前記特色製版用データを作成する
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の多色分解装置。 - 多色分解装置に、画像データを多色分解させて製版用データを作成させる多色分解方法であって、
前記多色分解装置に備えられた明度成分分離部が、前記画像データを明度成分と色相成分に分離して、前記明度成分の特色製版用データを作成し、この特色製版用データと前記色相成分を記憶手段に記憶させ、
前記多色分解装置に備えられた色相分解手段が、前記記憶手段から前記色相成分を読み出して色相分解し、前記色相成分の特色製版用データを作成して前記記憶手段に記憶させる
ことを特徴とする多色分解方法。 - 多色分解装置に、画像データを多色分解させて製版用データを作成させる多色分解プログラムであって、
前記多色分解装置を、
前記画像データを明度成分と色相成分に分離して、前記明度成分の特色製版用データを作成し、この特色製版用データと前記色相成分を記憶手段に記憶させる明度成分分離手段、
前記色相成分及び特色製版用データを記憶する前記記憶手段、
前記記憶手段から前記色相成分を読み出して色相分解し、前記色相成分の特色製版用データを作成して前記記憶手段に記憶させる色相分解手段
として機能させるための多色分解プログラム。 - 画像データを多色分解して印刷用版を作成する多色分解製版システムであって、
前記画像データを明度成分と色相成分に分離して、前記明度成分の特色製版用データを作成し、この特色製版用データと前記色相成分を記憶手段に記憶させる明度成分分離手段,前記色相成分及び特色製版用データを記憶する前記記憶手段,前記記憶手段から前記色相成分を読み出して色相分解し、前記色相成分の特色製版用データを作成して前記記憶手段に記憶させる色相分解手段を備えた多色分解装置と、
前記多色分解装置から前記明度成分の特色製版用データと前記色相成分の特色製版用データを入力して、印刷用版を作成する製版装置と、を備えた
ことを特徴とする多色分解製版システム。
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JP2004290347A JP2006108896A (ja) | 2004-10-01 | 2004-10-01 | 多色分解装置、多色分解方法、多色分解プログラム、及び多色分解製版システム |
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JP2019155771A (ja) * | 2018-03-14 | 2019-09-19 | ユニバーサル製缶株式会社 | 印刷缶の校正方法 |
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2004
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