JP2006108824A - トリプレクサ - Google Patents
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Abstract
【課題】 各信号を適切に分離できる低コスト小サイズのトリプレクサを提供する。
【解決手段】 E911システムに準拠したトリプレクサであって、周波数の最も低い第1の信号Cellular、中間の周波数である第2の信号GPS、周波数の最も高い第3の信号PCSに対し、第1の信号を通過させるローパスフィルタ21と、第2の信号と第3の信号に対しては通過させるハイパスフィルタ22と、前記ハイパスフィルタを通過した信号から第3の信号を分離するノッチフィルタ23と、前記ハイパスフィルタを通過した信号から第2の信号を分離するバンドパスフィルタ25と、を備える。ローパスフィルタ21及びハイパスフィルタ22を積層基板に形成し、バンドパスフィルタ25は、位相シフタ24とSAW(表面弾性波)フィルタ25とから構成され、該積層基板上に載置される。
【選択図】図1
【解決手段】 E911システムに準拠したトリプレクサであって、周波数の最も低い第1の信号Cellular、中間の周波数である第2の信号GPS、周波数の最も高い第3の信号PCSに対し、第1の信号を通過させるローパスフィルタ21と、第2の信号と第3の信号に対しては通過させるハイパスフィルタ22と、前記ハイパスフィルタを通過した信号から第3の信号を分離するノッチフィルタ23と、前記ハイパスフィルタを通過した信号から第2の信号を分離するバンドパスフィルタ25と、を備える。ローパスフィルタ21及びハイパスフィルタ22を積層基板に形成し、バンドパスフィルタ25は、位相シフタ24とSAW(表面弾性波)フィルタ25とから構成され、該積層基板上に載置される。
【選択図】図1
Description
本発明は、トリプレクサに関し、特に、移動体通信機に使用される周波数824−894MHz帯の信号成分と、1850−1990MHz帯の信号成分と、1574−1576MHz帯の信号成分とを分離するトリプレクサに関する。
移動体通信機の分野において、米国の所謂E911法の施行に伴い、携帯電話等での緊急通報に際して通信事業者に発信位置の特定できるように、周波数824−894MHz帯のCellular(AMPS:アナログセルラ又はCDMA800)と、1850−1990MHz帯のPCS(Personal Communication Services),更に、1574−1576MHz帯のGPS(Global Positioning System)を組み込んだ機器が登場している。
機器のアンテナから上記3つの周波数帯の異なる信号成分を分離する手段としては、半導体スイッチ等を使用してアンテナからの信号を切り換える方式が一般的であったが、半導体スイッチ等を切り換える為のコントロール電源が必要であり、機器に占めるスペースも大きく、また、高価であった。
機器のアンテナから上記3つの周波数帯の異なる信号成分を分離する手段としては、半導体スイッチ等を使用してアンテナからの信号を切り換える方式が一般的であったが、半導体スイッチ等を切り換える為のコントロール電源が必要であり、機器に占めるスペースも大きく、また、高価であった。
このような問題に鑑み、省スペース化、低コスト化を狙い、3つの周波数帯の異なる信号を分離するフィルタとして一体化したトリプレクサが使用され始めている。
例えば、特許文献1には、入力信号からローパスフィルタにより第1の信号を分離し、バンドパスフィルタにより第2の信号を分離し、ハイパスフィルタにより第3の信号を分離するトリプレクサや、入力信号からローパスフィルタにより第1の信号を分離し、第2と第3の信号をハイパスフィルタで分離し、ハイパスフィルタを通過した信号からローパスフィルタにより第2の信号を分離し、ハイパスフィルタを通過した信号からさらにハイパスフィルタにより第3の信号を分離するトリプレクサが開示されている。
特開2003−8385号公報
例えば、特許文献1には、入力信号からローパスフィルタにより第1の信号を分離し、バンドパスフィルタにより第2の信号を分離し、ハイパスフィルタにより第3の信号を分離するトリプレクサや、入力信号からローパスフィルタにより第1の信号を分離し、第2と第3の信号をハイパスフィルタで分離し、ハイパスフィルタを通過した信号からローパスフィルタにより第2の信号を分離し、ハイパスフィルタを通過した信号からさらにハイパスフィルタにより第3の信号を分離するトリプレクサが開示されている。
第1の信号の周波数帯域は824−894MHz帯で、他の2つの信号とは周波数が比較的離れているのに対し、第2の信号の周波数帯域は1574MHz−1576MHz、第3の信号の周波数帯域は1850−1990MHz帯で、比較的近接しており、第2の信号と第3の信号とを分離するのが困難である。論理的には、急峻な減衰特性を有するハイパスフィルタや、ローパスフィルタ、さらには、バンドパスフィルタも可能であるが、回路構成が大きくなると共にコストが上昇する。
また、これら3つの信号のうち、1574−1576MHzのGPS信号は、ノイズの影響を受け易く、帯域外減衰量が不十分であると、GPS回路でこれを利用できないという問題がある。一方、Cellular信号、PCS信号に関しては、ある程度の信号を復調できれば、実用上の用途には供することができる。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、各信号を適切に分離できるトリプレクサを提供することを目的とする。
また、本発明は、小型で電源を必要とせず、低コストで高特性のトリプレクサを提供することを目的とする。
また、本発明は、小型で電源を必要とせず、低コストで高特性のトリプレクサを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の第1の観点に係るトリプレクサは
周波数の異なる3つの信号を分離するトリプレクサであって、
周波数の最も低い第1の信号(例えば、Cellular、AMPS/CDMA800)、中間の周波数である第2の信号(例えば、GPS)、周波数の最も高い第3の信号(例えば、PCS)に対し、
第1の信号を通過させるローパスフィルタと、
第2の信号と第3の信号を通過させるハイパスフィルタと、
前記ハイパスフィルタを通過した信号から第3の信号を分離するノッチフィルタと、
前記ハイパスフィルタを通過した信号から第2の信号を分離するバンドパスフィルタと、
を備え、
前記ローパスフィルタ及びハイパスフィルタを積層基板に形成し、
前記バンドパスフィルタは、SAW(表面弾性波)フィルタから構成されている、
ことを特徴とする。
周波数の異なる3つの信号を分離するトリプレクサであって、
周波数の最も低い第1の信号(例えば、Cellular、AMPS/CDMA800)、中間の周波数である第2の信号(例えば、GPS)、周波数の最も高い第3の信号(例えば、PCS)に対し、
第1の信号を通過させるローパスフィルタと、
第2の信号と第3の信号を通過させるハイパスフィルタと、
前記ハイパスフィルタを通過した信号から第3の信号を分離するノッチフィルタと、
前記ハイパスフィルタを通過した信号から第2の信号を分離するバンドパスフィルタと、
を備え、
前記ローパスフィルタ及びハイパスフィルタを積層基板に形成し、
前記バンドパスフィルタは、SAW(表面弾性波)フィルタから構成されている、
ことを特徴とする。
例えば、前記ローパスフィルタと前記ハイパスフィルタと前記ノッチフィルタとは、積層基板に形成され、前記SAWフィルタは、該積層基板上に載置される。
例えば、前記ノッチフィルタは、前記ハイパスフィルタを通過した信号に含まれる信号のうち第2の信号の周波数帯域に減衰域を有する。
さらに、前記ハイパスフィルタを通過した信号の位相を制御して、SAWフィルタに供給する位相シフタを備えてもよい。
例えば、前記ローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、及び、ノッチフィルタは、インダクタとキャパシタから構成される。
例えば、前記ローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、及び、ノッチフィルタは、インダクタとキャパシタから構成される。
例えば、前記ローパスフィルタは、一端に入力信号が供給される第1のインダクタ(L1)と、前記第1のインダクタ(L1)の他端に接続された第2のインダクタ(L2)及び第1のコンデンサ(C6)の並列回路と、前記第1のインダクタ(L1)の他端と基準電圧との間に接続された第2のコンデンサ(C4)と、並列回路の終端と基準電圧との間に接続された第3のコンデンサ(C5)と、を備え、Cellular信号よりも高い周波数の遮断周波数を有し、Cellular信号を通過させ、
前記ハイパスフィルタは、直列接続された第4のコンデンサ(C1)及び第5のコンデンサ(C2)と、前記第4のコンデンサ(C1)及び前記第5のコンデンサ(C2)の接続点と基準電圧との間に直列接続された第3のインダクタ(L3)及び第6のコンデンサ(C3)の直列回路から構成され、GPS信号及びPCS信号の周波数よりも低い遮断周波数を有して、GPS信号とPCS信号とを通過させ、
前記ノッチフィルタは、GPS信号の周波数域に鋭い減衰特性を有するフィルタであり、一端に前記ハイパスフィルタからの信号が供給される第4のインダクタ(L5)と、前記第4のインダクタ(L5)の他端に接続された第5のインダクタ(L6)及び第7のコンデンサ(C7)の並列回路とから構成され、前記ハイパスフィルタを通過した信号に含まれているGPS信号成分を減衰させる。このような構成とすれば、E911システム用として適切なトリプレクサが得られる。
前記ハイパスフィルタは、直列接続された第4のコンデンサ(C1)及び第5のコンデンサ(C2)と、前記第4のコンデンサ(C1)及び前記第5のコンデンサ(C2)の接続点と基準電圧との間に直列接続された第3のインダクタ(L3)及び第6のコンデンサ(C3)の直列回路から構成され、GPS信号及びPCS信号の周波数よりも低い遮断周波数を有して、GPS信号とPCS信号とを通過させ、
前記ノッチフィルタは、GPS信号の周波数域に鋭い減衰特性を有するフィルタであり、一端に前記ハイパスフィルタからの信号が供給される第4のインダクタ(L5)と、前記第4のインダクタ(L5)の他端に接続された第5のインダクタ(L6)及び第7のコンデンサ(C7)の並列回路とから構成され、前記ハイパスフィルタを通過した信号に含まれているGPS信号成分を減衰させる。このような構成とすれば、E911システム用として適切なトリプレクサが得られる。
本発明によれば、比較的簡単な構成で、入力信号から目的とする3つの信号を分離することができる。
本発明の実施の形態に係るトリプレクサについて図を参照して説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係るトリプレクサのブロック図、図2は、本実施の形態に係るトリプレクサの回路図(等価回路図)である。
本発明の実施の形態に係るトリプレクサは、E911システムに準拠した携帯電話などに使用されるものであり、図1及び図2に示すように、アンテナANTからの信号が供給されるローパスフィルタ(LPF)21と、ハイパスフィルタ(HPF)22と、ハイパスフィルタ22を通過した信号が供給されるノッチフィルタ23と、ハイパスフィルタ22を通過した信号が供給される位相シフタ24と、SAW(表面弾性波)フィルタ25と、から構成される。
アンテナANTは、携帯端末の受信部等を構成し、必要に応じて、同調回路、増幅回路等を備え、Cellular信号、GPS信号、PCS信号を含む周波数帯域の信号、例えば、800MHz〜1900MHz程度の信号に同調して受信する。
ローパスフィルタ21は、1000MHz〜1300MHzに遮断周波数を有し、遮断周波数より低い周波数の信号、即ち、Cellular信号を通過させる。ローパスフィルタ21は、例えば、図2に示すように、一端にアンテナANTからの信号が供給されるインダクタL1と、インダクタL1の他端に接続されたインダクタL2とコンデンサC6の並列回路と、インダクタL1の他端と接地端との間に接続されたコンデンサC4と、並列回路の終端と接地端との間に接続されたコンデンサC5とを備える。
ハイパスフィルタ22は、1000MHz〜1300MHzに遮断周波数を有し、遮断周波数より高い周波数の信号、即ち、GPS信号、PCS信号を通過させる。ハイパスフィルタ22は、図2に示すように、直列接続されたコンデンサC1、C2と、C1とC2の接続点と接地端との間に直列接続されたインダクタL3とコンデンサC3の直列回路から構成される。
ノッチフィルタ23は、GPS信号の周波数域に鋭い減衰特性を有するフィルタであり、ハイパスフィルタ22を通過した信号に含まれているGPS信号成分を減衰させる。減衰域の帯域幅は非常に狭く、例えば、減衰帯域の中心周波数が1575.5MHzで、4MHZ程度であり、他の周波数帯域については、減衰させることなく通過させる。結果として、ノッチフィルタ23の出力信号は、PCS信号となる。ノッチフィルタ23は、例えば、図2に示すように、一端にハイパスフィルタ22からの信号が供給されるインダクタL5と、インダクタL5の他端に接続されたインダクタL6とコンデンサC7の並列回路から構成される。
SAWフィルタ25は、1570MHz〜1580MHz程度の周波数の信号を通過させる帯域通過フィルタであり、通常知られているように、圧電基板の上に2つのIDT(InterDigital Transducer)を配置した構成を有し、高特性を有する。
位相シフタ24は、ハイパスフィルタ22を通過した信号の位相をシフトして、SAWフィルタ25とのマッチングを取ってSAWフィルタ25に供給するためのものであり、このSAWフィルタ25が減衰しようとする周波数1900MHz付近(PCS信号の周波数)をオープンに近い状態に設定するものである。
これにより、GPS信号へ漏洩するPCS信号を除去することが可能となる。
この位相シフタ24を配置した場合としない場合とのSAWフィルタ25の特性の差を、図3のスミスチャートに対比して示す。図3(a)に示すように、位相シフタ24を配置しない場合には、PCS信号の周波数である1900MHz付近でインピーダンスが低くなっており、PCS信号の電流が流入しやすい。一方、図3(b)に示すように、位相シフタ24を配置した場合には、PCS信号の周波数である1900MHz付近でインピーダンスが高くなっており、PCS信号の電流が流入しにくい。
位相シフタ24は、ハイパスフィルタ22を通過した信号の位相をシフトして、SAWフィルタ25とのマッチングを取ってSAWフィルタ25に供給するためのものであり、このSAWフィルタ25が減衰しようとする周波数1900MHz付近(PCS信号の周波数)をオープンに近い状態に設定するものである。
これにより、GPS信号へ漏洩するPCS信号を除去することが可能となる。
この位相シフタ24を配置した場合としない場合とのSAWフィルタ25の特性の差を、図3のスミスチャートに対比して示す。図3(a)に示すように、位相シフタ24を配置しない場合には、PCS信号の周波数である1900MHz付近でインピーダンスが低くなっており、PCS信号の電流が流入しやすい。一方、図3(b)に示すように、位相シフタ24を配置した場合には、PCS信号の周波数である1900MHz付近でインピーダンスが高くなっており、PCS信号の電流が流入しにくい。
上記構成における各フィルタ21、22,23,25の周波数特性を図4にまとめて示す。
この図から明らかなように、上記構成のトリプレクサによれば、ローパスフィルタ21によりCellular信号を周波数軸上で比較的余裕をもって分離することができる。
この図から明らかなように、上記構成のトリプレクサによれば、ローパスフィルタ21によりCellular信号を周波数軸上で比較的余裕をもって分離することができる。
また、ハイパスフィルタ22によりGPS信号とPCS信号を、Cellular信号から周波数軸上で比較的余裕をもって分離することができる。
そして、ハイパスフィルタ22を通過した、比較的周波数の近いGPS信号とPCS信号のうち、GPS信号を減衰帯域が狭く特性が急峻なノッチフィルタ23により減衰することにより、PCS信号をあまり減衰させないで分離できる。
そして、ハイパスフィルタ22を通過した、比較的周波数の近いGPS信号とPCS信号のうち、GPS信号を減衰帯域が狭く特性が急峻なノッチフィルタ23により減衰することにより、PCS信号をあまり減衰させないで分離できる。
また、ノッチフィルタ23は、ハイパスフィルタやバンドパスフィルタを採用した場合と比較し、少ない素子でGPS信号を除去することが可能であり、小型化及びコストダウンを図ることができる。また、ノッチフィルタ23は、本実施の形態のように、特定の周波数の信号(GPS信号)を減衰させようとする場合に有効である。
そして、ハイパスフィルタ22を通過した、比較的周波数の近いGPS信号とPCS信号のうち、GPS信号を周波数特性が良好なSAWフィルタ25を使用することにより、分離できる。しかも、位相シフタ24を使用することにより、PCS信号を高い減衰率で減衰することができる。
また、これらの動作を行うために、特段の電源回路などは必要なく、回路構成も図2に示すようにシンプルであり、簡単な構成でハードウエア量を抑えて製造することができる。
なお、アンテナANTからの信号をローパスフィルタ21と、バンドパスフィルタ25とハイパスフィルタ22とに入力し、直接3つの信号に分波させなかったのは、アンテナANTとバンドパスフィルタ25(SAWフィルタ)とを直結すると、PCS信号及びCellular信号がGPS側に漏洩するため、PCS信号及びCellular信号が減衰してしまうこと、及び、GPS側に漏洩したPCS信号及びCellular信号はGPS信号にとってノイズとなることによる。このため、アンテナANTからの信号をバンドパスフィルタ25により分波する前に、PCS信号及びCellular信号をある程度除去する回路を設ける必要がある。本発明では、ハイパスフィルタ22により、Cellular信号を減衰させた後、位相シフタ24によりPCS信号を減衰させる。これにより、新たに設ける回路を位相シフタ24のみとすることができる。
図5に上記構成のトリプレクサの外観図を、図6にその模式的な断面図を示す。
図示するように、このトリプレクサは、積層基板内にローパスフィルタ21,ハイパスフィルタ22,ノッチフィルタ23を形成し、積層基板上にSAWフィルタ25と位相シフタ24とを載置した構成を有する。
このトリプレクサへの入力信号(アンテナ入力、グランドは、)及び3つの出力信号(PCS、Cellular、GPS)は、積層基板の周縁部に配置した電極に供給される。
また、SAWフィルタ25と他の回路とは、積層基板の上面に接続されたバンプ電極等により接続されている。
図示するように、このトリプレクサは、積層基板内にローパスフィルタ21,ハイパスフィルタ22,ノッチフィルタ23を形成し、積層基板上にSAWフィルタ25と位相シフタ24とを載置した構成を有する。
このトリプレクサへの入力信号(アンテナ入力、グランドは、)及び3つの出力信号(PCS、Cellular、GPS)は、積層基板の周縁部に配置した電極に供給される。
また、SAWフィルタ25と他の回路とは、積層基板の上面に接続されたバンプ電極等により接続されている。
図7は、積層基板の構成を説明するための平面図であり、積層基板を構成する個々の基板(シート)の構成を示す。各シート内の相対的に同一の位置は、重ね合わせた時(積層後)に重なる(対向する)位置である。
図示するように、この積層基板は、グリーンシート1〜19を下層からこの順番に積層した構成を有する。なお、図中のコンデンサやインダクタの番号は、図2での番号に対応する。
グリーンシート19は、マーキングを形成(印刷)したグリーンシートである。
グリーンシート18は、グリーンシート19上に積層され、上層にGND電極が形成されたグリーンシートである。
グリーンシート17は、グリーンシート18のGND電極に対向して上層に、コンデンサC3,C4,C5、コンデンサC7の一部となる電極を形成したグリーンシートである。
グリーンシート16は、グリーンシート17のコンデンサC3,C4,C5を構成する電極に対向して上層にGND電極、コンデンサC7となる電極を形成したグルーンシートである。
グリーンシート18は、グリーンシート19上に積層され、上層にGND電極が形成されたグリーンシートである。
グリーンシート17は、グリーンシート18のGND電極に対向して上層に、コンデンサC3,C4,C5、コンデンサC7の一部となる電極を形成したグリーンシートである。
グリーンシート16は、グリーンシート17のコンデンサC3,C4,C5を構成する電極に対向して上層にGND電極、コンデンサC7となる電極を形成したグルーンシートである。
グリーンシート15は、コンデンサC3,C4,C7の他方の電極を形成したグリーンシートである。
グリーンシート14は、コンデンサC6を形成したグリーンシートである。
グリーンシート13は、配線を形成したグリーンシートである。
グリーンシート12は、インダクタL3の一部を形成したグリーンシートである。
グリーンシート11〜9は、インダクタL3及び位相シフタ24を構成するL4の一部を形成したグリーンシートである。
グリーンシート14は、コンデンサC6を形成したグリーンシートである。
グリーンシート13は、配線を形成したグリーンシートである。
グリーンシート12は、インダクタL3の一部を形成したグリーンシートである。
グリーンシート11〜9は、インダクタL3及び位相シフタ24を構成するL4の一部を形成したグリーンシートである。
グリーンシート8〜6は、インダクタL1、L2、L4、L5、L6の一部を形成したグリーンシートである、グリーンシート5は、インダクタL4の一部を形成したグリーンシートである。
グリーンシート4は、コンデンサC1の一部を形成したグリーンシートである。
グリーンシート3は、コンデンサC1及びコンデンサC2の共通の電極を形成したグリーンシートである。
グリーンシート2は、コンデンサC2の一部およびGNDを形成するグリーンシートである。
グリーンシート1は、最上層に配置され、SAWフィルタ25を搭載するパターンを形成したグリーンシートである。
これらのグリーンシート1〜19が積層され、グリーンシート1にSAWフィルタ25を載置することにより、トリプレクサが形成される。
グリーンシート4は、コンデンサC1の一部を形成したグリーンシートである。
グリーンシート3は、コンデンサC1及びコンデンサC2の共通の電極を形成したグリーンシートである。
グリーンシート2は、コンデンサC2の一部およびGNDを形成するグリーンシートである。
グリーンシート1は、最上層に配置され、SAWフィルタ25を搭載するパターンを形成したグリーンシートである。
これらのグリーンシート1〜19が積層され、グリーンシート1にSAWフィルタ25を載置することにより、トリプレクサが形成される。
コンデンサを形成するグリーンシートは、比誘電率の高い材料を使用し、インダクタLを形成するグリーンシートは比誘電率の低い材料を用いて、これらを積層して同時に焼成する。
インダクタLの配置に関しては、出来るだけ異なるLが重ならないように配置しL間の干渉をおさえることが望ましい。
なお、コンデンサC1,C2,C3,C4,C5,C6,C7,インダクタL1,L2,L3,L4,L5,L6はその定数に応じて積層数、電極形状、シート厚などは任意に設計すればよい。
インダクタLの配置に関しては、出来るだけ異なるLが重ならないように配置しL間の干渉をおさえることが望ましい。
なお、コンデンサC1,C2,C3,C4,C5,C6,C7,インダクタL1,L2,L3,L4,L5,L6はその定数に応じて積層数、電極形状、シート厚などは任意に設計すればよい。
積層基板は、このような構成のグリーンシートを形成し、これを積層し、不要部分の切断等を行った後、これを焼成し、さらに、外部電極を形成し、形成される。その後、SAWフィルタ25を配置することにより図5に記載のトリプレクサが形成される。
なお、このような所謂シート法によらず、例えば、誘電体の印刷と導体パターンの印刷とを繰り返して、その後、切断、焼成、外部(端部)電極形成等を行い、更に、SAWフィルタ25を搭載して、製品とする方法等でもよい。
なお、このような所謂シート法によらず、例えば、誘電体の印刷と導体パターンの印刷とを繰り返して、その後、切断、焼成、外部(端部)電極形成等を行い、更に、SAWフィルタ25を搭載して、製品とする方法等でもよい。
以上説明したように、本実施の形態によれば、簡単な構成で目的とする3つの信号を適切に分離することができるトリプレクサを提供できる。
1〜19 グリーンシート
21 ローパスフィルタ(LPF)
22 ハイパスフィルタ(HPF)
23 ノッチフィルタ
24 位相シフタ
25 SAWフィルタ
21 ローパスフィルタ(LPF)
22 ハイパスフィルタ(HPF)
23 ノッチフィルタ
24 位相シフタ
25 SAWフィルタ
Claims (6)
- 周波数の異なる3つの信号を分離するトリプレクサであって、
周波数の最も低い第1の信号、中間の周波数である第2の信号、周波数の最も高い第3の信号に対し、
第1の信号を通過させるローパスフィルタと、
第2の信号と第3の信号に対しては通過させるハイパスフィルタと、
前記ハイパスフィルタを通過した信号から第3の信号を分離するノッチフィルタと、
前記ハイパスフィルタを通過した信号から第2の信号を分離するバンドパスフィルタと、
を備え、
前記ローパスフィルタ及びハイパスフィルタを積層基板に形成し、
前記バンドパスフィルタは、SAW(表面弾性波)フィルタから構成されている、
ことを特徴とするトリプレクサ。 - 前記ローパスフィルタと前記ハイパスフィルタと前記ノッチフィルタとは、積層基板に形成され、
前記SAWフィルタは、該積層基板上に載置される、
ことを特徴とする請求項1に記載のトリプレクサ。 - 前記ノッチフィルタは、前記ハイパスフィルタを通過した信号に含まれる信号のうち第2の信号の信号成分を減衰するための回路である、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のトリプレクサ。 - 前記ハイパスフィルタを通過した信号の位相を制御して、SAWフィルタに供給する位相シフタを備える、ことを特徴とする請求項1、2又は3に記載のトリプレクサ。
- 前記ローパスフィルタ、ハイパスフィルタ、及び、ノッチフィルタは、インダクタとキャパシタから構成される、ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のトリプレクサ。
- 前記ローパスフィルタは、一端に入力信号が供給される第1のインダクタ(L1)と、前記第1のインダクタ(L1)の他端に接続された第2のインダクタ(L2)及び第1のコンデンサ(C6)の並列回路と、前記第1のインダクタ(L1)の他端と基準電圧との間に接続された第2のコンデンサ(C4)と、並列回路の終端と基準電圧との間に接続された第3のコンデンサ(C5)と、を備え、Cellular信号よりも高い周波数の遮断周波数を有し、Cellular信号を通過させ、
前記ハイパスフィルタは、直列接続された第4のコンデンサ(C1)及び第5のコンデンサ(C2)と、前記第4のコンデンサ(C1)及び前記第5のコンデンサ(C2)の接続点と基準電圧との間に直列接続された第3のインダクタ(L3)及び第6のコンデンサ(C3)の直列回路から構成され、GPS信号及びPCS信号の周波数よりも低い遮断周波数を有して、GPS信号とPCS信号とを通過させ、
前記ノッチフィルタは、GPS信号の周波数域に鋭い減衰特性を有するフィルタであり、一端に前記ハイパスフィルタからの信号が供給される第4のインダクタ(L5)と、前記第4のインダクタ(L5)の他端に接続された第5のインダクタ(L6)及び第7のコンデンサ(C7)の並列回路とから構成され、前記ハイパスフィルタを通過した信号に含まれているGPS信号成分を減衰させる、
ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の、E911システム用であることを特徴とするトリプレクサ。
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