JP2006107978A - ハニカムヒーター - Google Patents

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Takashi Itamoto
貴志 板本
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Abstract

【課題】第1に、接点不良が防止されて寿命が長く、安全性や耐久性が向上すると共に、第2に、工程が省け作業コストが低減されて、生産性が向上し、第3に、セルサイズの小さなものも製造可能な、ハニカムヒーターを提供する。
【解決手段】このハニカムヒーター10は、中心電極棒と外筒電極3との間に、ハニカム構造のヒーターエレメント4が収納されている。ヒーターエレメント4は、帯状をなす導電箔製の波板5と平板6と多層に巻き付けられると共に、各層7間に絶縁被膜8が介装されている。ヒーターエレメント4の最外層7’は、外側に絶縁被膜8が位置すると共に、巻終り端部11の波板5又は平板6が長目に設定され、絶縁被膜8の端12から露出している。そして外筒電極3と、ヒーターエレメント4の巻終り端部11の露出した波板5又は平板6との間が、ろう材Aにてろう付け接合されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、ハニカムヒーターに関する。すなわち、ロール状をなすハニカム構造のヒーターに関するものである。
《技術背景について》
図2はハニカムヒーターを示し、(1)図は側断面図であり、(2)図は正面説明図である。
ハニカムヒーター1は、中心電極棒2と外筒電極3との間に、ヒーターエレメント4が収納された構造よりなる。ヒーターエレメント4は、帯状をなす導電箔製の波板5と平板6とが、多層に巻き付けられると共に、形成された各層7間に絶縁被膜8が介装されている。もって、全体がロール状をなすと共に、内部がハニカム構造をなし、波板5や平板6にて多数のセル空間9が区画形成されている。
そしてハニカムヒーター1は、そのヒーターエレメント4を、中心電極棒2側から外筒電極3側へと通電することにより、各層7の波板5と平板6が発熱し、もって、各層7のセル空間9を流れて通過するエアー等を、加熱するようになっている。
《先行技術文献情報》
このような従来例のハニカムヒーター1としては、例えば、次の特許文献1に示されたものが挙げられる。
特開平8−131839号公報
《従来技術について》
図1の(2)図は、この種従来例の要部を拡大した側断面図である。さて、このようなハニカムヒーター1のヒーターエレメント4は、最外層7’について、外側に波板5や平板6が位置するタイプと、図1の(2)図に示したように、外側に絶縁被膜8が位置するタイプとがあった。
そして、前者タイプのハニカムヒーター1では、ヒーターエレメント4の最外層7’は、外側に波板5又は平板6が位置し、もってこの波板5又は平板6が外筒電極3と接する、接点構造よりなっていた。
これに対し、後者タイプのハニカムヒーター1では、ヒーターエレメント4の最外層7’は、外側に絶縁被膜8が位置し、もってこの絶縁被膜8が外筒電極3と接する、接点構造よりなっていた。なお図中Aは、ヒーターエレメント4の波板5や平板6間をろう付け接合する、ろう材である。
ところで、このような従来例については、次の問題が指摘されていた。
《第1の問題点について》
第1に、前述した前者タイプのハニカムヒーター1、つまりヒーターエレメント4の最外層7’について外側に波板5又は平板6が位置し、もって外筒電極3と接触,導通される接点構造タイプのハニカムヒーター1については、接点不良が発生し易く、寿命も短い、という問題が指摘されていた。
すなわち、このようなタイプの接点構造では、ヒーターエレメント4が使用時の通電,発熱により熱膨張すると共に、事後の冷却により収縮し、長期間これらを繰り返すうちに、ヒーターエレメント4の最外層7’の波板5又は平板6と、外筒電極3との間に隙間が発生し、もって外筒電極3との間に接点不良が発生し易かった。
つまり、ヒーターエレメント4の最外層7’の波板5又は平板6は、全面的・全エリア的に外筒電極3に対する接点として機能しているが、上述により発生した隙間が原因となって、外筒電極3に対して接触したり離れたりして、ショートやスパークを起こし易く、寿命が短かった。又、車載使用される場合は振動も加わり、このような問題が発生し易かった。
なお、このようなタイプの接点構造については、ヒーターエレメント4の最外層7’の波板5又は平板6と、外筒電極3との間を、全面的・全エリア的にろう付け接合することも行われていたが、これでは、最外層7’の波板5や平板6と外筒電極3とが一体化してしまう、という弊害があった。つまり、ヒーターエレメント4の最外層7’が外筒電極3と一体化した分だけ、発熱用の電気抵抗体として機能する部分・長さが減少してしまい、その分だけ発熱量・発熱効率が低下してしまう、という大きな難点があり、問題解決には至らなかった。
そこで、この種タイプの接点構造のハニカムヒーター1については、依然として、安全性や耐久性に問題が指摘されていた。
《第2の問題点について》
第2に、前述した後者タイプのハニカムヒーター1、つまりヒーターエレメント4の最外層7’について外側に絶縁被膜8が位置したタイプのハニカムヒーター1は、図1の(2)図に示したように、絶縁被膜8の端部を削り取ると共に、波板5又は平板6の巻終り端部(図示例では平板6の巻終り端部)と外筒電極3との間を、スポット溶接Bした接点構造よりなっていた。そして、このようなタイプの接点構造では、絶縁被膜8の削り取り箇所Cの削り取り作業が容易でなく、生産性が悪い、という問題が指摘されていた。
すなわち、この種タイプの接点構造のハニカムヒーター1については、ヒーターエレメント4の最外層7’について、外側に位置する絶縁被膜8の端部を、削り取り箇所Cとして削り落として剥がす工程が、非常に面倒で煩わしく手間がかかり、作業コストがかさむ、という問題があった。
《第3の問題点について》
第3に、更に後者タイプのハニカムヒーター1については、セルサイズの小さなハニカムヒーター1が製造できない、という問題も指摘されていた。
すなわち、後者タイプのハニカムヒーター1の接点構造では、前述したように、ヒーターエレメント4の最外層7’について、絶縁被膜8の削り取り箇所Cの波板5又は平板6の巻終り端部と外筒電極3との間が、スポット溶接Bされる。そして、このスポット溶接Bは、スポット溶接機先端を該箇所に形成されたセル空間9に挿入することにより、実施されていた。
そこで、形成されたセル空間9が小さい場合、つまりセルサイズが小さなヒーターエレメント4,ハニカムヒーター1の場合は、スポット溶接機先端が、ハニカム構造のセル空間9内にはいらず、結局、スポット溶接Bできなかった。
このように、この種タイプのハニカムヒーター1については、セルサイズの小さなものが製造できない、という問題が指摘されていた。
《本発明について》
本発明のハニカムヒーターは、このような実情に鑑み、上記従来例の課題を解決すべくなされたものである。そして、ヒーターエレメントの最外層について、外側に絶縁被膜を位置させると共に、絶縁被膜から波板又は平板の巻終り端部を若干露出させて、外筒電極とろう付け接合した接点構造を採用したこと、を特徴とする。
もって本発明は、第1に、接点不良が防止され、寿命も長く、第2に、生産性が向上し、第3に、セルサイズの小さなものも製造可能な、ハニカムヒーターを提案することを目的とする。
《請求項について》
このような課題を解決する本発明の技術的手段は、次のとおりである。このハニカムヒーターは、中心電極棒と外筒電極との間に、ヒーターエレメントが収納されている。該ヒーターエレメントは、帯状をなす導電箔製の波板と平板とが、多層に巻き付けられると共に、形成された各層間に絶縁被膜が介装され、もって全体がロール状のハニカム構造をなしている。
そして、該ヒーターエレメントの最外層は、外側に該絶縁被膜が位置すると共に、巻終り端部の該絶縁被膜側でない該波板又は平板が、該絶縁被膜の端部より長目に設定されて、該絶縁被膜の端から露出している。
そして該中心電極棒と、該ヒーターエレメントの該波板や平板の巻始め端部との間が、ろう付け接合されると共に、該外筒電極と、該ヒーターエレメントの巻終り端部の露出した該波板又は平板との間が、ろう付け接合されていること、を特徴とする。
《作用について》
本発明は、このようになっているので、次のようになる。このハニカムヒーターは、波板と平板を絶縁被膜を介し多層に巻き付けたヒーターエレメントを、巻始め端部,中心電極棒側から、巻終り端部,外筒電極側へと通電することにより、各層の波板や平板が全長にわたり発熱し、もって、各セル空間を流れるエアー等を加熱すべく使用される。
そして、ヒーターエレメントの最外層について、外側に絶縁被膜が位置すると共に、巻終り端部の波板又は平板が、絶縁被膜から露出するように長目に設定されて、外筒電極にろう付け接合された接点構造よりなる。
そこで第1に、このハニカムヒーターでは、ヒーターエレメントの最外層の絶縁被膜から露出した波板又は平板の端部エリアのみが、部分的に外筒電極にろう付け接合された接点構造よりなる。
従って、熱膨張や収縮により、ヒーターエレメントの最外層と外筒電極間に隙間が生じても、端部エリアのみのろう付け接合により、接点不良,ショート,スパーク等の発生は防止される。これと共に、ヒーターエレメントの最外層が、外筒電極に対し全面的・全エリア的にろう付け接合され、一体化されている訳ではないので、発熱量・発熱効率の低下もない。
第2に、このハニカムヒーターでは、ヒーターエレメントの最外層について、外側の絶縁被膜から波板又は平板を露出させて、外筒電極にろう付け接合した接点構造よりなる。そして、このような簡単な構成により、絶縁被膜の削り取りを伴うことなく、容易に上述した第1の点が実現される。
第3に、このハニカムヒーターは、ヒーターエレメントの最外層の波板又は平板の巻終り端部を、外筒電極にろう付け接合した接点構造よりなる。このように、ろう付け接合により接点接続が行われており、セル空間を利用してスポット溶接する必要もない。もって、セルサイズの小さなハニカム構造のハニカムヒーターも、製造可能である。
《本発明の特徴》
本発明に係るハニカムヒーターは、このように、ヒーターエレメントの最外層について、外側に絶縁被膜を位置させると共に、絶縁被膜から波板又は平板の巻終り端部を若干露出させて、外筒電極とろう材接合した接点構造を採用したこと、を特徴とする。
そこで本発明は、次の効果を発揮する。
《第1の効果》
第1に、接点不良が防止され、寿命も長くなる。すなわち、本発明のハニカムヒーターの接点構造では、ヒーターエレメントの最外層の露出した波板又は平板の巻終り端部エリアのみが、外筒電極にろう付け接合されている。
そこで、前述したこの種従来例、つまり最外層の波板又は平板を全面的・全エリア的に外筒電極に接触,導通させていた従来例のように、熱膨張と冷却により生じた隙間に起因して、接点不良,ショート,スパーク等が発生することが防止されると共に、ヒーターとしての寿命も長くなる。
これと共に、この種従来例のように、全面的・全エリア的に外筒電極とろう付け接合される訳ではないので、一体化による発熱量・発熱効率の低下の弊害もない。このように、安全性や耐久性が向上すると共に、効率低下の弊害もない。
《第2の効果》
第2に、生産性が向上する。すなわち、本発明のハニカムヒーターの接点構造では、上述した第1の点が、簡単容易に実現される。
本発明では、前述したこの種従来例、つまりヒーターエレメントの最外層の絶縁被膜の巻終り端部を削り取っていた従来例のように、面倒で煩わしく手間取る削り落し作業,剥がし工程を、要しない。もってその分、工程が省け作業コストも低減される等、生産性が向上する。
《第3の効果》
第3に、セルサイズの小さなものも製造可能である。すなわち、本発明のハニカムヒーターは、各種セルサイズのものが支障なく製造できる。
本発明では、前述したこの種従来例のように、ヒーターエレメントの最外層の波板又は平板の巻終り端部を外筒電極に対し、セル空間を利用してスポット溶接する工程を、要しない。このように、セル空間内にスポット溶接機先端を挿入する作業を要しないので、セルサイズの小さなハニカムヒーターも支障なく製造可能である。
このように、この種従来例に存した課題がすべて解決される等、本発明の発揮する効果は、顕著にして大なるものがある。
《図面について》
以下、本発明のハニカムヒーターを、図面に示した発明を実施するための最良の形態に基づいて、詳細に説明する。
そして、図1の(1)図は、本発明を実施するための最良の形態の説明に供し、要部を拡大した側断面図である。
図2は、ハニカムヒーターを示し、(1)図は、側断面図であり、(2)図は、正面説明図である。図3の(1)図は、ハニカムヒーターの斜視図、(2)図は、その外筒電極の斜視図、(3)図は、中心電極棒の斜視図、(4)図は、波板の斜視図、(5)図は、平板の斜視図である。
《ハニカムヒーター10について》
まず、図2,図3等を参照して、ハニカムヒーター10について一般的に説明する。ハニカムヒーター10は、中心電極棒2と外筒電極3との間に、ヒーターエレメント4が収納された構造よりなる。そしてヒーターエレメント4は、帯状をなす導電箔製の波板5と平板6とが、多層に巻き付けられると共に、形成された各層7間にそれぞれ絶縁被膜8が介装され、もってロール状のハニカム構造をなす。
そして中心電極棒2と、ヒーターエレメント4の波板5や平板6の巻始め端部との間が、ろう材Aにてろう付け接合されると共に、外筒電極3と、ヒーターエレメント4の波板5又は平板6の巻終り端部11との間が、ろう材Aにてろう付け接合されている。
このようなハニカムヒーター10について、更に詳述する。まず、図3の(3)図に示したように、ハニカムヒーター10の中心電極棒2は、例えばステンレスその他の導電金属製よりなり、径小の直線円柱棒状をなしており、電極接続部材や配線(図示せず)を介して、電源に接続されている。なお中心電極棒2は、係止スリットが軸方向Aに沿って形成されており、巻き取り棒としても兼用されている。
又、図3の(2)図に示したように、ハニカムヒーター10の外筒電極3は、例えばステンレスその他の導電金属製よりなり、径大の円筒状をなし、電極接続部材や配線(図示せず)を介し、電源に接続されている。なお外筒電極3は、収納ハウジングとしても兼用されている。
次に、ハニカムヒーター10のヒーターエレメント4は、波板5と平板6とを多層に巻き付けてなると共に、形成された各層7間に絶縁被膜8が介装されており、全体形状がロール状をなし、内部がハニカム構造をなす。
このようなヒーターエレメント4について、更に詳述する。まず、図3の(4)図,(5)図に示したように、波板5や平板6は、ステンレス箔その他の導電金属箔製よりなり、波板5は、波形の凹凸が短手方向に直線的に平行かつ長手方向に繰り返し連続的に、所定ピッチと高さで折曲形成されてなる。そして、同一幅と長さの帯状の波板5と平板6とが、準備,使用される。
そしてヒーターエレメント4は、図2(1)図,(2)図,図3の(1)図等に示したように、このような1枚の波板5と、1枚又は2枚(図示例では1枚)の平板6と、接合用のろう材Aとが、1組となって中心電極棒2を中心に、順次交互に位置するように、重ね合わせられつつ多層に巻き取られると共に、各層7を形成する波板5と平板6間が、ろう材Aの加熱,加圧により、ろう付け接合されている。
なお、波板5や平板6の枚数は、上記枚数によらず更に何枚でも使用可能である。又、波板5と平板6間に全周的に介装されるろう材Aは、1枚の帯状のものが軸方向Dに全体的に、又は軸方向Dに複数本の細帯状のものに分けて部分的に用いられ、例えばニッケル基ろう材が使用される。なお、このようなろう材Aを使用,介装しない例も可能である。
そして、このようなヒーターエレメント4の各層7間には、絶縁被膜8が介装されている。多くの場合、この絶縁被膜8は、波板5又は平板6の表裏いずれかの片面について、巻き取り前に予め絶縁処理を施しておくことにより、形成される。図示例では、平板6の片面について、コーティングにより絶縁処理が施されている。この絶縁処理には、例えばアルミナ,ジルコニア,又は(大気焼成によって作られる)酸化被膜、等が用いられる。
このように、このヒーターエレメント4では、各層7を形成する波板5と平板6間が、介装されたろう材Aにてろう付け接合されると共に、隣接する各層7間の波板5と平板6間が、介装された絶縁被膜8にて電気的に絶縁されている。
このヒーターエレメント4は、このような波板5と平板6にて構成されており、波板5と平板6をセル壁として、各々独立空間に区画形成された中空柱状の多数のセル空間9の平面的集合体よりなり、ハニカム構造をなす。そして、波板5および平板6の最内周の巻始め端部が、中心電極棒2に対しろう材Aにてろう付け接合され、電気的に接続されている。又、波板5又は平板6の最外周の巻終り端部11が、外筒電極3に対しろう材Aにてろう付け接合され、電気的に接続されている。
そしてヒーターエレメント4は、中心電極棒2や外筒電極3と同軸に軸方向Dに配されつつ、外筒電極3内に収納されている。
ハニカムヒーター10は、このようになっている。
《巻終り端部11の接点構造について》
さて、このハニカムヒーター10では、図1の(1)図に示したように、次の接点構造が採用されている。
すなわち、ヒーターエレメント4の最外層7’は、外側に絶縁被膜8が位置すると共に、巻終り端部11の絶縁被膜8側でない波板5又は平板6が、絶縁被膜8の端部より長目に設定されて、絶縁被膜8の端12から露出している。
そして、外筒電極3と、ヒーターエレメント4の巻終り端部11の露出した波板5又は平板6との間が、ろう材Aにてろう付け接合されている。
このような接点構造について、更に詳述する。まず前提として、このハニカムヒーター10のヒーターエレメント4は、最外層7’において、外側(最外周)つまり外筒電極3側に、絶縁被膜8が位置するタイプよりなる。つまり、そのような位置関係のもとに、波板5や平板6等が巻かれている。
これと共に、このヒーターエレメント4の最外層7’では、外側の絶縁被膜8側ではない内側の波板5又は平板6の巻終り端部11が、絶縁被膜8より長目に設定されて、絶縁被膜8の端12から露出している。図示例では、表面が絶縁処理されて絶縁被膜8が形成されている外側の平板6ではなく、絶縁処理されていない内側の波板5が、巻終り端部11において、絶縁被膜8や平板6より長目に設定され、もって絶縁被膜8の端12や平板6の端から露出している。
なお図示例によらず、最外層7’について、波板5の方が平板6より外側に位置すると共に、絶縁被膜8が波板5の表面に形成されている場合は、内側の平板6の巻終り端部11の方が長目に設定されて、絶縁被膜8の端12や波板5の端から露出するようになる。
そして、このように長目で露出した波板5又は平板6の巻終り端部11、図示例では波板5の巻終り端部11が、ろう材Aにて、外筒電極3内面にろう付け接合されている。
ところで図示例では、このようなろう材Aとして、波板5と平板6間に介装されてろう付け接合するろう材Aが、利用されている。すなわち、外筒電極3との接合用にわざわざろう材Aを介装するのではなく、波板5と平板6間の接合用に介装されるろう材Aを、図示例では波板5に準じて長目に設定して露出させ、もって波板5と外筒電極3の接合用に用いてなる。
又、このような波板5又は平板6の巻終り端部11と外筒電極3間のろう材Aによる接合は、そのエリアの全部又は一部について実施される。つまり、波板5又は平板6(図示例では波板5)の巻終り端部11エリアについて、軸方向Dに全体的・全エリアで、又は、軸方向Dに間隔を置いて分割された複数エリアで、又は、軸方向Dに部分的な一部単数エリアで、ろう材Aによるろう付け接合は行われる。
なお、このようなろう付け接合は、介装されたろう材Aを加圧,加熱することにより実施され、溶融硬化したろう材Aにて付近がブロック状に塊化される。
巻終り端部11の接点構造は、このようになっている。
《作用等》
本発明のハニカムヒーター10は、以上説明したように構成されている。そこで、以下のようになる。
このハニカムヒーター10は、ハニカム構造のヒーターエレメント4を、中心電極棒2側から外筒電極3側へと通電することにより、発熱する。
すなわち、帯状の導電箔製の波板5と平板6が絶縁被膜8を介し多層に巻き付けられたヒーターエレメント4について、その巻始め端部と巻終り端部11間に電圧を印加することにより、つまり中心電極棒2側から外筒電極3側へと通電することにより、ヒーターエレメント10の各層7の波板5や平板6が、全長にわたり略螺旋状・渦巻状の電気抵抗体となって、発熱する(図2の(1)図,(2)図,図3の(1)図等を参照)。
もって、このハニカムヒーター10は、例えばダクト等に介装され、ヒーターエレメント4の発熱するセル壁(波板5や平板6)にて区画形成された各セル空間9を流れるエアー等を、加熱すべく使用される。つまりハニカムヒーター10は、単位容積当たりのセル壁の表面積が大であるというハニカム構造の特性を生かし、各セル空間9を分散して通過するエアー等を、効果的に加熱する。
そして、このハニカムヒーター10では、ヒーターエレメント4の最外層7’について、外側に絶縁被膜8が位置すると共に、巻終り端部11の波板5又は平板6が、絶縁被膜8の端12から露出するように、長目に設定されている。そして、露出した巻終り端部11が外筒電極3に対し、ろう材Aにてろう付け接合された接点構造よりなる(図1の(1)図を参照)。
そこで、このハニカムヒーター10では、次の第1,第2,第3のようになる。
第1に、このハニカムヒーター10の接点構造では、ヒーターエレメント4の最外層7’において、絶縁被膜8から若干露出した波板5又は平板6の巻終り端部11エリアのみが、外筒電極3に対し、ろう材Aにて部分的にろう付け接合されている。
そこで、このハニカムヒーター10は、使用時の通電,発熱による熱膨張と事後の冷却による収縮との繰り返しにより、ヒーターエレメント4の最外層7’と外筒電極3との間に隙間が生じた場合でも、若干露出した波板5又は平板6の巻終り端部11エリアのみが、ろう材Aにてろう付け接合されているので、接点不良(接触不良),ショート,スパーク等の発生は防止される。
これと共に、このハニカムヒーター10では、ヒーターエレメント4の最外層7’の波板5又は平板6が、外筒電極3に対し全面的・全エリア的にろう付け接合されている訳ではないので、最外層7’と外筒電極3との一体化による発熱量・発熱効率の低下もない。
第2に、このハニカムヒーター10の接点構造では、ヒーターエレメント4の最外層7’について、外側の絶縁被膜8の端部より、内側の波板5又は平板6の巻終り端部11を、予め若干長目に設定し、絶縁被膜8の端12より若干露出するようにしておいて、これを外筒電極3に対し、ろう材Aにてろう付け接合してなる。
このハニカムヒーター10は、このような簡単な構成により、絶縁被膜8の削り取りを伴うことなく(図1の(2)図中の削り取り箇所Cを参照)、容易に上述した第1の点が実現される。
第3に、このハニカムヒーター10の接点構造は、ヒーターエレメント4の最外層7’の露出させた波板5又は平板6の巻終り端部11を、外筒電極3に対しろう付け接合してなる。
このように、ろう材Aの加熱,加圧によるろう付け接合により、外筒電極3との接点接続が行われており、セル空間9を利用してスポット溶接B(図1の(2)図を参照)する必要もない。
もって、このハニカムヒーター10は、セル空間9つまりセルサイズの小さなハニカム構造のヒーターエレメント4そしてハニカムヒーター10も、必要に応じ支障なく製造可能である。
(1)図は、本発明に係るハニカムヒーターについて、発明を実施するための最良の形態の説明に供し、要部を拡大した側断面図である。(2)図は、この種従来例の要部を拡大した側断面図である。 ハニカムヒーターを示し、(1)図は、側断面図であり、(2)図は、正面説明図である。 (1)図は、ハニカムヒーターの斜視図、(2)図は、その外筒電極の斜視図、(3)図は、中心電極棒の斜視図、(4)図は、波板の斜視図、(5)図は、平板の斜視図である。
符号の説明
1 ハニカムヒーター(従来例)
2 中心電極棒
3 外筒電極
4 ヒーターエレメント
5 波板
6 平板
7 層
7’最外層
8 絶縁被膜
9 セル空間
10 ハニカムヒーター(本発明)
11 巻終り端部
12 端(絶縁被膜)
A ろう材
B スポット溶接
C 削り取り箇所
D 軸方向

Claims (1)

  1. 中心電極棒と外筒電極との間に、ヒーターエレメントが収納されたハニカムヒーターであって、
    該ヒーターエレメントは、帯状をなす導電箔製の波板と平板とが多層に巻き付けられると共に、形成された各層間に絶縁被膜が介装され、もって全体がロール状のハニカム構造をなしており、
    該ヒーターエレメントの最外層は、外側に該絶縁被膜が位置すると共に、巻終り端部の該絶縁被膜側でない該波板又は平板が、該絶縁被膜の端部より長目に設定されて、該絶縁被膜の端から露出しており、
    該中心電極棒と、該ヒーターエレメントの該波板や平板の巻始め端部との間が、ろう付け接合されると共に、該外筒電極と、該ヒーターエレメントの巻終り端部の露出した該波板又は平板との間が、ろう付け接合されていること、を特徴とするハニカムヒーター。
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