JP2006106633A - 光スイッチ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置全体のコストとサイズとを従来例に比べて小さくする。
【解決手段】 前記複数段集積配置された各光スイッチにおける分光部3Aが一体として構成され、かつ、前記複数段集積配置された各光スイッチにおける各第1ポートから出力され空間伝搬する光ビームの経路上に一体として構成された第1光制御部2Aと、該分光部3Aから出力され空間伝搬する光ビームの経路上に一体として構成された第2光制御部4Aと、各光スイッチにおける該分光部3Aを通過したそれぞれの反射光ビームの経路上に、反射部での反射方向に対応付けられた位置の第2ポートごとに一体として構成された第3光制御部6A−1,6A−2と、をそなえるように構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、光波長を単位として方路切り替えを行なう際に用いて好適の光スイッチ装置に関し、例えば、波長多重化技術を用いて構成される光ファイバ通信ネットワークシステムにおいて、光のままで回線交換を行う光スイッチングノードに用いる光スイッチ装置に関する。特に、波長多重された光を波長毎に分離し、次いで各々の波長毎に独立に複数の経路を選択し、最後に同一経路の光を多重化して出力する光スイッチ装置に関し、更に詳しくは、単ポート対複数ポート間の光経路を光波長別に切り換える装置が複数集積化された光スイッチ装置に関するものである。
以下、本明細書に於いて、光経路を光波長別に切り換える装置としての波長選択光スイッチを、一方の少なくとも一つのポートを入力ポート、入力ポート以外のポートを出力ポートとして用いるものとし、その入力ポート数および出力ポート数に応じて、「(入力ポート数)×(出力ポート数)波長選択光スイッチ」と表記する。
従来のM×M波長選択光スイッチは、複数の独立した1×N波長選択スイッチで構成される。例えば図21は従来のM×M(M=3)波長選択光スイッチの例を示す図であり、この図21に示す3×3波長選択スイッチ100は、は3個の1×N(N=2)波長選択光スイッチ101〜103および3個のN×1波長選択光スイッチ104〜106を用いて構成したものである。
すなわち、この図21に示す3×3波長選択光スイッチ100においては、3つのポート107−1〜107−3をそなえ、各ポート107−1〜107−3に入射した光については、1×2波長選択光スイッチ101〜103で自身のポート以外の他の2つのポートのいずれかが接続された方路に選択的に出力するようになっている。又、各ポート107−1〜107−3では、2×1波長選択光スイッチ104〜106で、自身のポート以外の他の2つのポートにおける1×2波長選択スイッチからの信号のうちから1つを選んで出力する。
たとえば、ポート107−1に入射した光については、1×2波長選択光スイッチ101で他の2つのポート107−2,107−3のいずれかが接続された方路に選択的に出力するようになっている。又、ポート107−1は、2×1波長選択光スイッチ104で、他の2つのポート107−2,107−3における1×2波長選択スイッチ102,103からの信号のうちから1つを選んで出力する。従って、この図21に示す3×3波長選択光スイッチ100は、信号送出元のポートに信号を戻す経路を選択することはできない。
また、図22も従来のM×M(M=4)波長選択光スイッチ110を示す図であり、この図22に示す4×4波長選択スイッチ110は、4個の1×4波長選択光スイッチ111〜114および4個の4×1波長選択光スイッチ115〜118を用いて構成されて、信号送出元のポートに信号を戻す経路を選択可能とする例である。
具体的には、4つのポート119−1〜119−4をそなえ、各ポート119−1〜119−4に入射した光については、1×4波長選択光スイッチ111〜114で自身のポートを含めた4つのポート119−1〜119−4のいずれかが接続された方路に選択的に出力するようになっている。又、各ポート119−1〜119−4では、4×1波長選択光スイッチ115〜118で、自身のポート119−1〜119−4を含めた4つのポート119−1〜119−4における1×4波長選択スイッチ111〜114からの信号のうちから1つを選んで出力する。
たとえば、ポート119−1に入射した光については、1×4波長選択光スイッチ111で自身のポート119−1を含むポート119−1〜119−4のいずれかが接続された方路に選択的に出力するようになっている。又、ポート119−1は、4×1波長選択光スイッチ115で、自身のポート119−1を含むポート119−1〜119−4における1×4波長選択スイッチ111〜114からの信号のうちから1つを選んで出力する。従って、この図22に示す4×4波長選択光スイッチ110は、信号送出元の出力ポートに信号を戻す経路を選択可能である。
なお、上述のM×M波長選択光スイッチ100,110等に用いられる単ポート対複数ポート間の光経路を光波長別に切り換える装置である1×N波長選択光スイッチ又はN×1波長選択光スイッチとしては、一般的には、入力ポートおよび出力ポートを互いに反対として用いれば共通の構成で実現できるものが多い。
また、図21と図22の波長選択光スイッチは一つのスイッチとして描かれているが、実際にはWDM(Wavelength Division Multiplexing)光、つまり波長多重された光の波長チャンネル毎に独立に切換可能である。
ところで、以下の特許文献1には、上述のごときM×M波長選択スイッチに用いられる、単ポート対複数ポート間の光経路を光波長別に切り換える装置としての波長選択光スイッチの構成例について記載されている。
この特許文献1に記載された、単ポート対複数ポート間の光経路を光波長別に切り換える装置としての1×N(N×1)波長選択光スイッチ120は、例えば図23に示すように、N本の光ファイバで構成されたポート121(121−1,121−2,...),各ポート121に対応して配置された第1のレンズ122(122−1,122−2,...),回折格子123,第2のレンズ124および可動微小ミラー125をそなえて構成されている。
その他、1×N(N×1)波長選択光スイッチの構成例として、以下の特許文献2〜4に記載されたものもある。
米国特許第6549699号明細書 米国特許第6498872号明細書 特表2003−515187号公報 米国特許第6204946号明細書
従来のM×M波長選択スイッチは、複数、一般的には2M個、の独立した単ポート対複数ポート間の光経路を光波長別に切り換える波長選択光スイッチ(M個の1×N波長選択光スイッチおよびM個のN×1波長選択光スイッチ)で構成されるため、その製造には、単一の1×N(又はN×1)波長選択スイッチの2M倍の部材が必要になり、更に単一の1×N(又はN×1)波長選択スイッチの2M倍の組み立て工数が必要なため、装置全体に必要なコストが比較的高くなってしまう。これに加え、M個の1×N波長選択光スイッチおよびM個のN×1波長選択光スイッチを使用するため、装置全体のサイズが使用する1×N(およびN×1)波長選択スイッチの数に比例して大きくなるという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑み創案されたもので、複数の1×N波長選択スイッチおよびN×1波長選択光スイッチを組み合わせた場合の部材の数量と組立工数を従来に比べて低減し、装置全体のコストとサイズとを従来例に比べて小さくすることができるようにした、光スイッチ装置を提供することを目的とする。
このため、本発明の光スイッチ装置は、第1ポートと、該第1ポートに並列配置されて該第1ポートと光接続可能なN(Nは複数)個の第2ポートと、波長毎に異なる方向であって前記の第1ポートと第2ポートとが配列された方向に、前記の第1ポート又は第2ポートから出力された光ビームを屈折させうる分光部と、該分光部にて波長毎に異なる方向に屈折した光ビームについて波長毎に設定された反射方向で反射しうる反射部と、をそなえ、該反射部で反射された前記波長毎の反射光ビームが、当該反射方向に対応付けられた位置に配置された第1又は第2ポートに入力されるように構成された光スイッチが、複数段積み重なるように集積配置されるとともに、前記複数段集積配置された各光スイッチが該分光部を共有するように一体として構成され、かつ、前記複数段集積配置された各光スイッチにおける各第1ポートから出力され空間伝搬する複数の光ビームの経路上に一体として構成されて、上記複数の光スイッチの第1ポートから出力された複数の光ビームを、それぞれ、コリメート化された光ビームに変換して該分光部のほぼ同位置に出力しうる第1光制御部と、前記集積された光スイッチのうち、特定の一つの光スイッチを構成する第1ポート及び第二ポートから出力され分光された光のうち、同じ波長の光を一点に集光しうる第2光制御部と、iをN以下の正の整数として、前記複数積み重なるように集積配置された光スイッチのN個の第2ポートのi番目の積み重ねをi組目の第2ポートとするとき、i組目の第2ポートから出力され空間伝搬する複数の光ビームの経路上に一体として構成されて、上記複数の光スイッチの第2ポートから出力された光ビームを、それぞれ、コリメート化された複数の光ビームに変換して該分光部のほぼ同一位置に出力しうる第3光制御部と、をそなえたことを特徴としている。
この場合においては、前記集積配置される単位となる各光スイッチを、該第1ポートを入力ポートとし、前記複数の第2ポートを出力ポートとして構成することにより、該第1ポートから入力された光ビームを波長毎に出力先として設定された第2ポートを通じて出力しうる1入力N出力の波長選択光スイッチとして構成したり、該第1ポートを出力ポートとし、該N個の第2ポートを入力ポートとして構成することにより、該N個の第2ポートから入力された光ビームについて波長毎に選択的に該第1ポートを通じて出力しうるN入力1出力の波長選択光スイッチとして構成したりすることができる。
また、好ましくは、前記集積配置されている複数の光スイッチの第1ポートから出力される複数の光ビーム又は当該複数集積配置されている複数の光スイッチの第1ポートに入力される複数の光ビームが、該分光部におけるほぼ同一点を通過し、更に、当該集積配置されている複数の光スイッチのN個(Nは2以上)の第2ポートのうち、各々の光スイッチのi番目(iは1からN)の第2ポートに入力される光ビーム又は当該集積配置されている複数の光スイッチのN個(Nは2以上)の第2ポートのうち、各々の光スイッチのi番目(iは1からN)の第2ポートから出力される複数の光ビームが、該分光部におけるほぼ同一点を通過するように、該第1〜第3光制御部を構成する(なお、i番目とi番目以外の第2ポートに入出力される光ビームは必ずしも該分光部におけるほぼ同一点を通過することを要しない)。
さらに、好ましくは、該1×N光スイッチをM(M=N+1)個積み重なるように集積配置するとともに、M個のN入力合波器をそなえ、該M個の光スイッチを、前記1入力N出力の波長選択光スイッチとして構成され、かつ、1個の前記1入力N出力の波長選択光スイッチと1個の該合波器とを1組とする、M組のスイッチ・合波器組をそなえ、特定のスイッチ・合波器組を構成するN入力合波器のN個の入力ポートに、当該スイッチ・合波器組に含まれる1×Nスイッチ以外のN個の全ての1×N光スイッチの出力ポートが接続(N個ある1×N光スイッチのうち、1個の1×N光スイッチからは1個のポートだけが選択されてN入力合波器の入力ポートのいずれか一つに接続)されるように、当該特定のスイッチ・合波器組以外のスイッチ・合波器組を構成する1×Nスイッチと、当該特定のスイッチ・合波器組を構成するN入力合波器の入力を接続する光接続手段をそなえることとしてもよい。
また、該光スイッチを2×M(M=N+1)個積み重なるように集積配置し、該2×M個の光スイッチを、1個の前記1入力N出力の波長選択光スイッチと1個の前記N入力1出力の波長選択光スイッチを1組とする、M組のスイッチ組とし、特定のスイッチ組を構成するN入力1出力光スイッチのN個の入力ポートに、当該スイッチ組に含まれる1×Nスイッチ以外のN個の全ての1×N光スイッチの出力ポートが接続(N個ある1×N光スイッチのうち、1個の1×N光スイッチからは1個のポートだけが選択されてN入力1出力光スイッチの入力ポートのいずれか一つに接続)されるように、当該特定のスイッチ組以外のスイッチ組を構成する1×Nスイッチと、当該特定のスイッチ組を構成するのN入力1出力光スイッチの入力を接続する光接続手段をそなえて構成することとしてもよい。
このように、本発明の光スイッチ装置によれば、分光部および第1〜第3光制御部をそなえたことにより、各々の構成要素が集積配置される光スイッチごとに独立して設けられた場合に比べ、部品点数が全体として少なくなり、部材コストが低減される効果が得られるほか、部材規模を大幅に縮小化させることができる効果を得ることができる。
以下、図面を参照することにより、本発明の実施の形態について説明する。
なお、本発明は、複数の1×N波長選択スイッチおよびN×1波長選択光スイッチを組み合わせた場合の部材の数量と組立工数を従来に比べて低減し、装置全体のコストとサイズとを従来例に比べて小さくすることができるようにした、光スイッチ装置を提供することを目的とするものであるが、本明細書の記述によって開示される技術によって解決可能な技術的課題を、発明が解決しようとする課題とし、この課題について解決する技術にかかる物または方法を提供することを本発明の目的とすることを妨げるものではない。
〔A〕第1実施形態の説明
〔A−1〕第1実施形態にかかる光スイッチ装置10の構成について
図1は本発明の第1実施形態にかかる光スイッチ装置10を示す模式的斜視図である。この図1に示す光スイッチ装置10は、例えば図2に示すような単ポート対複数ポート間の光経路を光波長別に切り換える波長選択光スイッチ8を複数個(この場合においては3個の波長選択光スイッチ8−1〜8−3)積み重ねられて構成されたものである。この図2に示す波長選択光スイッチ8は、例えば1×2波長選択光スイッチ又は2×1波長選択光スイッチとして機能しうるものである。なお、本発明の構成は、1×N波長選択スイッチ又はN×1波長選択スイッチ(Nは3以上)に対しても適用可能であるが、以下においては、説明の便宜のため、特段の限定がない限り1×2波長選択光スイッチ8としての機能に着目して説明を進めることとする。
この図2に示す波長1選択光スイッチ8は、例えば光ファイバからなる第1ポート1,第2ポート7−1,7−2,第1凸レンズ2,分光部3,第2凸レンズ4,反射部5および第3凸レンズ6−1,6−2をそなえて構成されている。ここで、上述の第1ポート1および第2ポート7−1,7−2は並列配置されるとともに、第1凸レンズ2および第3凸レンズ6−1,6−2はそれぞれ第1ポート1,7−1,7−2に対向するように配置され、更に分光部3,第2凸レンズ4および反射部5がこの順に配置されている。
第2ポート7−1,7−2は、第1ポート1としての光ファイバと、当該波長選択光スイッチ8をなす後述の光学系を介して、光接続が可能な光ファイバなどからなるものであって、複数個(N個、この場合は2個)が第1ポート1に並列配置されている。尚、上述の第1,第2ポート1,7−1,7−2をなす光ファイバとしては、例えば、コア径がおよそ10ミクロン、クラッド径がおよそ125ミクロンのシングルモード光ファイバを用いることができる。
また、第1凸レンズ2は、第1ポート1から出力され空間伝搬する光ビームの経路上に配置されて、第1ポート1から出力された光ビームをコリメート化された光ビームに変換してそれぞれ分光部3に出力しうるものである。
さらに、分光部3は、波長毎に異なる方向であって前記の第1,第2ポートの配列方向に対応する方向(即ち略同一の方向)に、第1又は第2ポート1,7−1,7−2から出力された光ビームを屈折させうるもの(異なる波長の光が異なる方向に進むように空間的に分離させうる手段で、例えばプリズムや回折格子を用いることができ、プリズム等を用いた場合は屈折、回折格子を用いた場足は回折により波長に対応した角度に光路が曲げられ分光されるが、以下回折による場合を含め「屈折」と記載する)であって、例えば平行平板状の透過型回折格子で構成することができる。
すなわち、前述の図23に示す1×N波長選択光スイッチ120においては、図3に示す1×2波長選択光スイッチ120´のように、第1ポートに相当する光ファイバ121−1および第2ポートに相当する光ファイバ121−2,121−3を、光ファイバ121−1から入力された光が分光素子としての回折格子123での波長毎に異なる角度に屈折される際の当該光の屈折方向と垂直な方向に配列する構成であるのに対し、この図2に示す1×2波長選択光スイッチ8は、第1ポート1および第2ポート7−1,7−2を、光ファイバ121−1から入力された光が回折格子3で波長毎に異なる角度で屈折される光の屈折方向と同じ方向に配列する構成を有している。
第2凸レンズ4は、上述の分光部3から出力され空間伝搬する光ビームの経路上に配置されて、分光部3からの光ビームを波長毎に一点に集光して、それぞれ別々の光路を通じて反射部5に出力しうるものであり、例えば凸レンズにより構成することができる。
さらに、反射部5は、分光部3にて波長毎に異なる方向に屈折した光ビームについて波長毎に設定された反射方向で反射しうるものであって、例えば上述の第2凸レンズ4から出力された波長毎の光ビームの光路上にそれぞれ配置されて、波長毎に設定された方向に傾斜可能な複数のミラーをそなえてなるMEMS(Micro Electro Mechanical System)ミラーにより構成することができる。
なお、反射部5で反射された反射光ビームは、その反射光ビームの波長毎の反射角度に応じて、第3凸レンズ6−1,6−2のいずれかに、上述の第2凸レンズ4および分光部3を通過後入射されるようになっている。そして、第3凸レンズ6−1,6−2は、上述の第1凸レンズ2と同様に凸レンズにより構成されて、第2凸レンズ4および分光部3を通過後入射された反射光ビームを集光して、対向する第2ポート7−1,7−2にそれぞれ導く。
これにより、反射部5で反射された波長毎の反射光ビームは、第2凸レンズ4,分光部3および第3凸レンズ6−1,6−2を介し、当該反射方向に対応付けられた位置に配置された第2ポート7−1,7−2に入力されるようになっている。換言すれば、第1ポート1に入力された光ビームについての反射光ビームを、反射部5においてその波長成分ごとに設定された反射角度によって、第2ポート7−1,7−2のいずれかに選択的に導くことができるので、1入力2出力の波長選択光スイッチとして機能させることができる。
なお、波長選択光スイッチ8を2入力1出力の波長選択スイッチとして機能させる場合にも、上述の1入力2出力の波長選択スイッチとして機能させる場合に準じて、第2ポート7−1,7−2から第3凸レンズ6−1,6−2側へ出射される光ビームについて、反射部5における波長毎の光ビームに対する反射角度の設定によって、第1ポート1へ選択的に導く。
このように、第1実施形態にかかる光スイッチ装置10において集積配置される単位となる各光スイッチ8−1〜8−3は、第1ポート1−1〜1−3を入力ポートとし、第2ポート7−11〜7−13,7−21〜7−23を出力ポートとして構成することにより、第1ポート1−1〜1−3から入力された光ビームを波長毎に出力先として設定された第2ポート7−11〜7−13,7−21〜7−23を通じて出力しうる1入力2出力の波長選択光スイッチとして構成することができるほか、第1ポート1−1〜1−3を出力ポートとし、第2ポート7−11〜7−13,7−21〜7−23を入力ポートとして構成することにより、第2ポート7−11〜7−13,7−21〜7−23から入力された光ビームについて波長毎に選択的に第1ポート1−1〜1−3を通じて出力しうる2入力1出力の波長選択光スイッチとして構成することができるのである。
上述したように、第1実施形態にかかる光スイッチ装置10は、このように構成された波長選択光スイッチ8を3個積み重ねられて構成されている。即ち、図1中上から順に3個の波長選択光スイッチ8−1〜8−3が積み重ねられて集積されている。ここで、1−1〜1−3はそれぞれ波長選択スイッチ8−1〜8−3の第1ポート、7−11,7−21は波長選択スイッチ8−1の第2ポート、7−12,7−22は波長選択スイッチ8−2の第2ポート、7−13,7−23は波長選択スイッチ8−3の第2ポートである。ここに第2ポート7−11,7−12,7−13及び7−21,7−22,7−23はそれぞれ一組の第2ポートとなっており、第2ポート7−11,7−12,7−13を1組目の第2ポート、7−21,7−22,7−23を2組目の第2ポートということができる。同様に、一つの波長選択スイッチにN個の出力ポートがあるとき、iをN以下の正の整数として、i番目のポートの組をi組目の第2ポートと言うことができる。
なお、5Aは、各波長選択光スイッチ8−1〜8−3のための反射部5−1〜5−3が積み重なって一体に集積されてなるMEMSミラーアレイであって、例えば図4に示すように構成されている。ここで、各反射部5−1〜5−3はそれぞれ、分光部3Aでの波長毎に異なる方向に屈折され曲げられた光ビームをそれぞれ独立したミラーで反射しうるように、複数(図4中においては6個)のミラー5aが配置されている。即ち、各反射部5−1〜5−3をなすミラー5aについても、分光部3Aでの波長毎の屈折方向に対応した方向に(図4中横方向に)配置されている。
図5は上述のごときMEMSミラーアレイ5A(5)の要部の一例を示す模式的分解斜視図である。ミラー5aとしては、例えばこの図5に示すように、制御電極5bと支持突起5cを形成したガラス基板5d上にヒンジ部5eを残して島状の回転部5fを形成したシリコン基板5gを貼り付けたものを用いることが出来る。制御電極5bとシリコン基板5gの間に電圧を加えると静電引力により回転部5fが回転する。尚、図4中5iは、シリコン基板5g中でヒンジ部5eを残して島状の回転部5fを形成するために部材が除去された部分である。
すなわち、この回転部5fをミラー5aとして光ビームを入射させるとともに、制御電極5bに与える電圧の大きさにより回転部5fの傾斜角度(光ビームの反射角度)を個別に適宜設定して、光ビームの反射角度を設定することができるのである。例えば、第1ポート1−1を通じてWDM光が入力された場合に、このWDM光をなす波長チャンネル成分の光ビームごとに個別のミラー5aで反射させるとともに、各ミラー5aの傾斜角度を個別に設定することにより、各波長チャンネル成分の反射光ビームが導かれるポート7−11,7−21を個別に設定することができるようになっている。
尚、回転部5fに金メッキ部5hを設けることで反射損失が小さいミラー5aを構成することができる。このようなMEMSミラーは、例えば文献、Technical Digest of OFC(Conference on Optical Fiber Communication)'2002, Thcc3、Postdeadline Papers of OFC'2002 FB7-2 等に記載されている。
また、この図1に示す光スイッチ装置10においては、各波長選択光スイッチ8−1〜8−3をなす分光部3Aが一体化して共用に構成されている。この分光部3Aについても回折格子により構成することができるが、特に、文献 APPLIED OPTICS VOL. 18, No. 14, pp.2407-2417に記載されているような平行平板状透過型回折格子により構成することができる。
さらに、各波長選択光スイッチ8−1〜8−3をなす第1凸レンズ2,第2凸レンズ4および第3凸レンズ6−1,6−2が、それぞれ一体化して共用に構成された第1光制御部2A,第2光制御部4Aおよび第3光制御部6A−1,6A−2として構成されている。
すなわち、第1光制御部2Aは、複数段集積配置された各波長選択光スイッチ8−1〜8−3における各第1ポート1−1〜1−3から出力され空間伝搬する光ビームの経路上に一体として構成されて、各波長選択光スイッチ8−1〜8−3の第1ポート1−1〜1−3から出力された光ビームをコリメート化された光ビームに変換してそれぞれ分光部3Aに出力することができるようになっており、例えば一体の凸レンズにより構成することができる。
また、第2光制御部4Aは、上述のごとく一体として構成された分光部3Aから出力され空間伝搬する光ビームの経路上に一体として構成されて、分光部3Aからの波長選択光スイッチ8−1〜8−3についての光ビームを、それぞれ、波長毎に一点に集光して、反射部5−1〜5−3に出力しうるものであり、例えば一体の凸レンズにより構成することができる。
さらに、第3光制御部6A−1,6A−2は、反射部5−1〜5−3で反射された反射光ビームについて第2光制御部4Aおよび分光部3Aを介して入力されるとともに、上述の3つの波長選択光スイッチ8−1〜8−3における分光部3Aを通過したそれぞれの反射光ビームの経路上において、反射部5−1〜5−3での反射方向に対応付けられた位置の第2ポート7−11〜7−13,7−21〜7−23ごとに一体として構成され、反射光ビームを集光して、反射部5−1〜5−3での反射方向に対応付けられた位置に配置された第2ポート7−11〜7−13,7−21〜7−23へ出力するものである。
すなわち、第3光制御部6A−1は、反射部5−1〜5−3での波長毎の反射方向によって導かれる第2ポート7−11〜7−13の配置に対向して一体として構成されて、分光部3Aからの反射光ビームを集光し該当の第2ポート7−11〜7−13に導くようになっている。同様に、第3光制御部6A−2は、反射部5−1〜5−3での波長毎の反射方向によって導かれる第2ポート7−21〜7−23の配置に対向して一体として構成されて、分光部3Aからの反射光ビームを集光し該当の第2ポート7−21〜7−23に導くようになっている。
図6は第1実施形態にかかる光スイッチ装置10を示す模式的正視図である。この図6に示すように、第1ポート1−1〜1−3又は第2ポート7−11〜7−13,7−21〜7−23から出力された各光ビームが、分光部3Aにおけるほぼ同一点を通過するように、かつ、これら各光ビームについての各反射光ビームについても、分光部3Aにおけるほぼ同一点を通過するように、分光部3Aに対向する第1〜第3光制御部2A,4A,6A−1,6A−2が構成されている。
これにより、分光部3Aの高さとしては、積み重ねられた第1ポート1−1〜1−3(又は第2ポート7−11〜7−13,7−21〜7−23)から出力される光ビームの間隔に対応して高さを確保する必要がなく、複数の波長選択光スイッチ8−1〜8−3が積み重ねられていない場合(即ち図2に示す波長選択光スイッチ8)の分光部3が透過するビーム径とほぼ同様の高さを確保するのみで足りる。
なお、上述の第1光制御部2Aおよび第3光制御部6A−1,6A−2は、ほぼ同様の形状の凸レンズを使用することができ、そして、互いのレンズ間隔を狭くできるように隣接する部分を一部除去して構成することもできる。
また、上述の分光部3Aとしての平行平板状透過型回折格子には、周期的な屈折率分布が形成されており、屈折率分布の周期を、回折角をθ、回折次数をm、光の波長をλとすると波長毎の回折角の差の大きさ(分散,θのλに関する偏微分)は次式(1)で表される。
Figure 2006106633
ここで、m=1,Λ=1.2μm、θ=0度に選ぶと、周波数間隔100GHz(波長間隔0.08nm)に対する分散角がおよそ0.00067radになる。
よって、例えば第1光制御部2A及び第3光制御部6A−1,6A−2に焦点距離48mmの凸レンズを、第2光制御部4Aに焦点距離150mmの凸レンズをそれぞれ用いると、WDM光の周波数間隔が100GHzのとき、反射部5−1〜5−3上の焦点でのチャネル間隔が100μm、集光ビームスポット径(半径)が16μmになり、波長選択光スイッチ8−1〜8−3としては、フラットトップの透過特性を持つものを実現することができる。
〔A−2〕第1実施形態にかかる光スイッチ装置10による作用効果について
上述のごとく構成された光スイッチ装置10では、積み重ねられた個々の波長選択光スイッチ8−1〜8−3は、反射部5−1〜5−3をなすミラー5a(図4参照)の傾斜角度を適宜設定することによって、それぞれ独立して光スイッチ動作することができる。
具体的には、波長選択光スイッチ8−1〜8−3を1×2波長選択光スイッチとして構成する場合には、第1ポート1−1〜1−3から入力される例えばWDM光を第2ポート7−11〜7−13,7−21〜7−23に選択的に出力することができるが、このとき、波長毎に個別に出力先としての第2ポート7−11〜7−13,7−21〜7−23を設定することができる。
また、波長選択光スイッチ8−1〜8−3を2×1波長選択光スイッチとして構成する場合においても、反射部5−1〜5−3をなすミラー5aの傾斜角度を適宜設定することによって、第2ポート7−11〜7−13,7−21〜7−23から入力される例えばWDM光を、第1ポート1−1〜1−3に波長毎に選択的に出力することができる。
ここで、第1実施形態にかかる光スイッチ装置10においては、各波長選択光スイッチ8−1についての分光部3Aが共用に構成され、更に、各波長選択光スイッチ8−1〜8−3をなす第1凸レンズ2,第2凸レンズ4および第3凸レンズ6−1,6−2が、それぞれ一体化して共用に構成された第1光制御部2A,第2光制御部4Aおよび第3光制御部6A−1,6A−2として構成されているので、各々の構成要素が独立した3つの波長選択光スイッチを用いる場合に比べ、分光部3A,第1光制御部2A,第2光制御部4Aおよび第3光制御部6A−1,6A−2のとしての部品点数が全体として少なくなり、部材コストが低減される効果が得られる。
さらに、集積配置されている3つの波長選択光スイッチ8−1〜8−3をなす第1ポート1−1〜1−3又は第2ポート7−11〜7−13,7−21〜7−23から出力された各光ビームが、分光部3Aにおけるほぼ同一箇所を通過するように、かつ、反射部5−1〜5−3を反射した反射光ビームについても、分光部3Aにおける上記同一箇所を通過して、第1ポート1−1〜1−3又は第2ポート7−11〜7−13,7−21〜7−23から出力されるように、第1〜第3光制御部2A,4A,6A−1,6A−2が構成されているので、分光部3Aの大きさ(特に図6に示す上下方向の大きさ)を、単一の波長選択光スイッチとして構成する場合の大きさと同じにすることができ、部材規模を大幅に縮小化させることができる効果を得ることができる。
たとえば、第1光制御部2A及び第3光制御部6A−1,6A−2に焦点距離48mmの凸レンズを、第2光制御部4Aに焦点距離150mmの凸レンズをそれぞれ用いると、このとき分光部3Aとしての回折格子の高さ方向寸法を10mm以下に抑えることができる。また、第1ポート1−1〜1−3及び第2ポート7−11〜7−13,7−21〜7−23の間隔を250μmにすると、図1のように縦方向のポート数が3のとき、ポート部の高さを625μmに低減させることができ、縦方向ポート数が40に増加したときにもポート部の高さが10.125mmに低減され装置が薄型になる効果が得られる。
さらにまた、第1ポート1−1〜1−3及び第2ポート7−11〜7−13,7−21〜7−23のピッチを小さくできるため装置を小型化させることができる効果を得ることができる。
さらにまた、複数の波長選択光スイッチ分に相当する第1光制御部2A、分光部3A、第2光制御部4A、第3光制御部6A−1,6A−2および反射部5−1〜5−3を一括して位置合わせし装置を製造することができるので、複数の独立した波長選択光スイッチを用いる場合に比べ組立工数と組立コストを大幅に低減させることができる効果を得ることができる。
以上の効果を以下に具体的に説明する。例えば前述の図21に示すようなM×M(M=3)波長選択光スイッチ100を構成する場合のように、図2に示す波長選択光スイッチ8を複数個(この場合には6個)必要とする。このように、図2に示す波長選択光スイッチ8を複数個要する場合には、これら複数の波長選択光スイッチ8を単に寄せ集め、積み重ねることが容易に考えられる。
たとえば、図7に示すように、3つの波長選択光スイッチ8を寄せ集め、単純に積み重ねて光スイッチ装置10´を構成する例を示す。この図7に示す光スイッチ装置10´においては、3個の第1光制御部2−1〜2−3としての凸レンズを要し、3個の第2光制御部4−1〜4−3としての凸レンズ及び6個の第3光制御部としての凸レンズ6−11〜6−13,6−21〜6−23が必要になる。尚、図7において、3´は一体構成された分光部としての回折格子、5´は反射部5−1〜5−3が一体構成されたMEMSミラーアレイである。
これに対し、第1実施形態にかかる光スイッチ装置10によれば、図1に示すように、第1光制御部2Aとしては単一の凸レンズで足り、第2光制御部4Aとしても単一の凸レンズで足り、第3光制御部6A−1,6A−2としての2つの凸レンズで足りるので、レンズにかかる部材点数を1/3に減らすことができる。
また、図8は上述の図7に示す光スイッチ装置10´についての模式的正視図である。この図8に示す光スイッチ装置10´と、図6に示す第1実施形態にかかる光スイッチ装置10とを対比すると、図8に示す光スイッチ装置10´の構成では、個々の第1光制御部2−1〜2−3又は第2光制御部4−1〜4−3のサイズを比較的大きくしなければならないために、第1ポート1−1〜1−3間(又は第2ポート7−11〜7−13間、第2ポート7−21〜7−23間)のピッチや、MEMSミラー5´をなす反射部5−1〜5−3間のピッチを小さくすることが困難である。
これに対し、第1実施形態にかかる光スイッチ装置10によれば、図6に示すように、第1ポート1−1〜1−3間(又は第2ポート7−11〜7−13間、第2ポート7−21〜7−23間)のピッチと反射部5−1〜5−3の要素間のピッチを、ポート1−1〜1−3(7−11〜7−13,7−21〜7−23)および反射部5−1〜5−3のうちのどちらか大きい方のピッチに揃えることが出来る。第1実施形態の場合のように、ポート1−1〜1−3(7−11〜7−13,7−21〜7−23)に光ファイバを、反射部5−1〜5−3をなすMEMSミラーアレイ5Aを用いることにより、ポート間ピッチと反射部5−1〜5−3の要素(ミラー5a)間のピッチは光ファイバの外形サイズ(通常250ミクロン)に揃えることができ、装置を小型化できる効果を生ずる。
さらに、図8に示す光スイッチ装置10´の側面図と、図6とを対比すれば、分光部3Aとしてのサイズを紙面に沿って上下方向のサイズで大幅に小さくすることができるので、分光部としての部材コストを大幅に低減させることができる。
さらに、上述の図7,図8に示す光スイッチ装置10´においては、3個の波長選択光スイッチ8の一つ一つについて、第1ポート1−1〜1−3、第1光制御部2−1〜2−3,分光部3´,第2光制御部4−1〜4−3,反射部5−1〜5−3,第3光制御部6−11〜6−13,6−21〜6−23及び第2ポート7−11〜7−13,7−21〜7−23を個別に位置調節し組立・製造する必要がある。
これに対し、第1実施形態にかかる光スイッチ装置10によれば、例えば第1ポート1−1〜1−3と第2ポート7−11〜7−13,7−21〜7−23に、アレイ状に配列固定した光ファイバ等のアレイ化ポートを用いると、光スイッチ装置10として構成するために必要な部材間を1回ずつ位置合わせのみで組立製造できるので、製造工数についても大幅に削減させることができる。
なお、上述の第1実施形態においては、図2に示す光スイッチ装置8としての機能を3つそなえた光スイッチ装置10について詳述したが、これに限定されるものではなく、本発明によれば、図2に示す光スイッチ装置8としての機能をN個(Nは2又は4以上)持つように集積配置する光スイッチ装置を構成する場合に、上述のごとき利点を得ることができるものである。
本発明を用いない場合には、たとえば、図2に示す光スイッチ装置8としての機能を6つそなえた光スイッチ装置を、前述の図7に示すものと同様に構成する場合には、第1光制御部として例えば6個の凸レンズ、分光部として例えば6個の回折格子、第2光制御部として例えば6個の凸レンズ、そして、第3光制御部として例えば12個の凸レンズが必要になる。これに対し、本発明の光スイッチ装置として構成する場合には、第1光制御部、第2光制御部、そして、第3光制御部に必要な凸レンズの数は各々1/6に低減させることができる。更には、分光部として必要なサイズと個数についても、1個の1×2波長選択光スイッチを構成する場合に用いるものと同じサイズのもの1個のみで足りるため、部材コストを大幅に低減させることができる。
一つの装置に組み込む1×N波長選択スイッチの数が更に多い場合には更に大きな効果が得られる。例えば図22に例示する装置110を構成する場合には、8個の1×N(N=4)波長選択スイッチが必要なので、レンズにかかる部材コストを1/8に低減させることができる効果を得ることができる。
〔B〕第2実施形態の説明
図9は本発明の第2実施形態にかかる光スイッチ装置20を示す模式的上視図である。この図9に示す光スイッチ装置20は、前述の第1実施形態におけるもの(符号10参照)に比して、分光部3Bとして平行平板状反射型回折格子を用いている点、ならびにそれに伴って第1,第2ポート1−1〜1−3,7−11〜7−13,7−21〜7−23および第1,第3光制御部2A,6A−1,6A−2の光路上での配置が、前述の第1実施形態にかかる光スイッチ装置10と異なっている。尚、上述の相違点以外については、第1実施形態にかかる光スイッチ装置10と基本的に同様の構成を有しており、図9中、図1と同一の符号はほぼ同様の部分を示すものである。
ここで、分光部3Bとしての平行平板状反射型回折格子は、上述の第1光制御部2A又は第3光制御部6A−1,6A−2としての凸レンズを通じて入力された光ビームについて反射するものであるが、波長毎に異なる反射角度で反射されて、第2光制御部4Aとしての凸レンズに入射されるようになっている。同様に、分光部3Bとしての平行平板状反射型回折格子は、反射部5−1〜5−3を反射されて第2光制御部4Aを通じて入射された反射光ビームについて反射するものであるが、波長毎に異なる反射角度で反射されて、出力先となる第3光制御部6A−1,6A−2又は第1光制御部2Aとしての凸レンズに入射されるようになっている。
このように構成された光スイッチ装置20においても、各波長選択光スイッチ8−1についての分光部3Aが共用に構成され、更に、各波長選択光スイッチ8−1〜8−3をなす第1凸レンズ2,第2凸レンズ4および第3凸レンズ6−1,6−2が、それぞれ一体化して共用に構成された第1光制御部2A,第2光制御部4Aおよび第3光制御部6A−1,6A−2として構成されているので、前述の第1実施形態の場合と同様の利点を得ることができる。
また、分光部3Bをなす反射型回折格子の分散は透過型回折格子と同じく前述の式(1)であらわされるので、例えば第1光制御部2A及び第3光制御部6A−1,6A−2に焦点距離48mmの凸レンズ、第2光制御部4Aに焦点距離150mmの凸レンズを用いると、WDM光の周波数間隔が100GHzのとき、焦点(MEMSミラー上)でのチャネル間隔が100μm、集光ビームスポット径(半径)が16μmになり、フラットトップの透過特性を持つ波長選択光スイッチを実現することができる。
そして、このとき回折格子の高さ方向寸法については10mm以下に抑えることができる。また、第1ポート1−1〜1−3及び第2ポート7−11〜7−13,7−21〜7−23の間隔を250μmにすると、図1のように縦方向のポート数が3のとき、ポート部の高さを625μm、縦方向ポート数を40のとしたときは、ポート部の高さを10.125mmに低減させることができる。
〔C〕第3実施形態の説明
〔C−1〕第3実施形態にかかる光スイッチ装置30の構成について
図10は本発明の第3実施形態にかかる光スイッチ装置30を示す模式的斜視図である。この図10に示す光スイッチ装置30は、前述の第1実施形態における光スイッチ装置10に比して、光スイッチ装置10におけるものと対応した第1凸レンズ2C,分光部3C,第2凸レンズ4C,反射部5Cおよび第3凸レンズ6C−1,6C−2をそなえて構成されて、3つではなく2つの1×2(2×1)波長選択光スイッチ8−1,8−2が積み重ねられて構成されている。
また、第1物理状態依存光分離/合成部31が、各波長選択光スイッチ8−1,8−2をなす第1ポート1−1,1−2と光学的に接続され、第2物理状態依存光分離/合成部32−1が、各波長選択光スイッチ8−1,8−2をなす第2ポート7−11,7−12に、第2物理状態依存光分離/合成部32−2が、各波長選択光スイッチ8−1,8−2をなす第2ポート7−21,7−22に、それぞれ光学的に接続されている。
ここで、第1,第2物理状態依存光分離/合成部31,32−1,32−2はいずれも、光の物理状態に応じて光を分離又は合成するものであって、第1物理状態依存光分離/合成部31は、例えば図11に示すように、波長選択光スイッチ8−1,8−2における第1ポート1−1,1−2と光接続手段33−1,33−2を介してそれぞれ接続されるポート31a,31bをそなえるとともに、ポート31a,31bの反対側にポート31cをそなえて構成されている。
同様に、第2物理状態依存光分離/合成部32−1は、波長選択光スイッチ8−1,8−2における第2ポート7−11,7−12と光接続手段33−3,33−4を介してそれぞれ接続されるポート32a,32bをそなえるとともに、ポート32a,32bの反対側にポート32cをそなえて構成されている。更に、第2物理状態依存光分離/合成部32−2は、波長選択光スイッチ8−1,8−2における第2ポート7−21,7−22と光接続手段33−5,33−6を介してそれぞれ接続されるポート32d,32eをそなえるとともに、ポート32d,32eの反対側にポート32fをそなえて構成されている。尚、上述の光接続手段33−1〜33−6としては、例えば光ファイバを用いることができる。
そして、この図11に示すように、第1,第2物理状態依存光分離/合成部31,32−1,32−2は、入力光信号の物理状態として例えば光波長に応じて入力光信号を分離又は合成するようになっている。このとき、第1,第2物理状態依存光分離/合成部31,32−1,32−2においては、一定の光波長間隔(例えば、隣接する波長チャンネルの間隔)で出力先が順番に振り分けられるようにすることができる。
たとえば、ポート31c(32c,32f)から入力されたWDM光(波長λk;kは多重された光信号の波長配置に従って付された番号であって、k=1,2,・・・)について波長分離して、隣接する波長チャンネルごとに交互にポート31a,31b(32a,32b,32d,32e)を通じて出力することができるようになっている。
具体的には、ポート31aを通じて波長λ1,λ3,λ5,・・・の光信号を出力するとともに、ポート31bを通じて波長λ2,λ4,λ6,・・・の光信号を出力することができる。又、ポート31aを通じて入力された波長λ1,λ3,λ5,・・・の光信号と、ポート31bを通じて入力された波長λ2,λ4,λ6,・・・の光信号と、を合成して、波長λk(k=1,2,・・・)のWDM光を、ポート31cを通じて出力することができる。
これにより、第1物理状態依存光分離/合成部31で分離される光は互いに異なる第1ポート1−1,1−2を通じて第1光制御部としての第1凸レンズ2Cに出力されるとともに、第2ポート7−11,7−12,7−21,7−22から第2物理状態依存光分離/合成部32−1,32−2へ出力される光は、当該第2物理状態依存光分離/合成部32−1,32−2で合成(この場合は波長多重)されるようになっている。
さらに、上述の場合と逆方向の光、即ち、第2物理状態依存光分離/合成部32−1,32−2のポート32c,32fを通じて入力された光については、この第2物理状態依存光分離/合成部32−1,32−2において分離(この場合は波長分離)されるが、この分離された光は、互いに異なる第2ポート7−11,7−12,7−21,7−22を通じて第3光制御部としての第3凸レンズ6C−1,6C−2に出力されるとともに、第1ポート1−1,1−2から第1物理状態依存光分離/合成部31へ出力される光(反射部5−1,5−2での反射光)は当該第1物理状態依存光分離/合成部31で合成(波長多重)されてポート31cを通じて出力される。
また、第3実施形態にかかる光スイッチ装置30の反射部5C−1,5C−2についても、MEMSミラーアレイ5Cとして一体に構成することができるが、第3実施形態にかかる光スイッチ装置30では、第1,第2物理状態依存光分離/合成部31,32−1,32−2により隣接する波長チャンネルが波長選択光スイッチ8−1,8−2に交互に振り分けられているので、分光部3Cで分光された後の上側と下側の光の屈折角が千鳥状にずれる。そこで、各反射部5C−1,5C−2におけるミラー5aの配置を、例えば図12に示すように千鳥上に配列しておくことにより、各波長選択光スイッチ8−1,8−2に入力される波長毎の光ビームを高効率で反射させることができるようになっている。
なお、この場合においては、好ましくは、図12中上側(反射部5C−1)および下側(反射部5C−2)のミラー5aの(各回転体5fを支持するヒンジ部5eの形成方向に沿った)中心軸の配置としては等間隔としながら、他方の反射部(例えば反射部5C−2)におけるミラー5aの中心軸間隔の中心に、自身の反射部(例えば反射部5C−1)におけるミラー5aの中心軸が配置されるように、千鳥配列するものとする。
さらに、上述の第1,第2物理状態依存光分離/合成部31,32−1,32−2としては、例えば図13に示すように、それぞれマッハ・ツェンダー干渉計をなす光導波路デバイス34により構成することができる。この図13に示す光導波路デバイス34においては、3dBカプラ35−1,35−2の間の光路36−1,36−2の長さが異なるものであって、これにより、ポート31c(32c,32f)に入力された光を一定の光周波数間隔で2つのポート31a(32a,32d),31b(32b,32e)に交互に振り分けることができるようになっている。
これにより、第1物理状態依存光分離/合成部31及び第2物理状態依存光分離/合成部32−1,32−2を第1ポート1−1,1−2又は第2ポート7−11,7−12,7−21,7−22としての光ファイバと接続することで、光スイッチ装置30内に一体に組み込むことが容易になり、装置全体が小型になる。尚、上述の第1,第2物理状態依存光分離/合成部31,32−1,32−2としては、図13に示すものの他に、複数のマッハ・ツェンダー干渉計を梯子状に接続(ラダー接続)したものを用いることもできる。
〔C−2〕第3実施形態にかかる光スイッチ装置30による作用効果について
上述の構成により、第3実施形態にかかる光スイッチ装置30では、波長選択光スイッチ8−1,8−2を1×2波長選択光スイッチとして動作させる場合は、これらのスイッチ8−1,8−2に対し、入力されたWDM光について隣接する波長チャンネルごとに交互に上下に振り分けられてスイッチングを行なうことができる。この場合には、第1物理状態依存光分離/合成部31において、入力されたWDM光について隣接する波長チャンネルごとに2つの第1ポート1−1,1−2に振り分けて出力する。
また、波長選択光スイッチ8−1,8−2を2×1波長選択光スイッチとして動作させる場合においても、これらのスイッチ8−1,8−2に対し、入力されたWDM光について隣接する波長チャンネルごとに交互に上下に振り分けられてスイッチングを行なうことができる。この場合には、第2物理状態依存光分離/合成部32−1,32−2において、入力されたWDM光について隣接する波長チャンネルごとに第2ポート7−11,7−12,7−21,7−22に振り分けて出力する。
このように、本発明の第3実施形態にかかる光スイッチ装置30によれば、光スイッチ装置30をなす波長選択光スイッチ8−1,8−2間で、第1光制御部2C,分光部3C,第2光制御部4C,および第3光制御部6C−1,6C−2を波長選択光スイッチ8−1,8−2で共有しながら、第1,第2物理状態依存光分離/合成部31,32−1,32−2をそなえることにより、前述の第1実施形態の場合と同様の利点があるほか、反射部5C−1,5C−2をMEMSミラー5Cで一体に構成して、物理状態が異なる光の各々について独立に、且つ波長毎に独立に経路を切り換える光スイッチ装置30を実現することができるので、独立な波長選択スイッチを複数組み合わせる場合に比べ小型になり安価になる効果を生ずる。
さらに、第1又は第2物理状態依存光分離/合成部31,32−1,32−2で上下に分けられた2つの光ビームの、各々の1つ1つのビーム(上下の二つのグループに分けられたうちの上だけ又は下だけの隣り合うビームの波長間隔)に着目すると、ビームに含まれるWDMチャネルの波長間隔が第1物理状態依存光分離/合成部31への入力光に含まれるWDMチャネルの波長間隔の2倍に広げられれるので、例えば反射部5C−1,5C−2の要素(ミラー5a)の間隔を一定にする場合、第1物理状態依存光分離/合成部31の入力光に含まれるWDM光の波長間隔を1/2にして波長多重数を増加させ通信容量を増大させることができる効果を生ずる。
また、第1物理状態依存光分離/合成部31の入力光に含まれるWDM光の波長間隔をそのままとする場合には、例えば第2制御部としての第2凸レンズ4Cの焦点距離を1/2に短くし装置を小型化できる効果を生ずる。あるいは、第1物理状態依存光分離/合成部31の入力光に含まれるWDM光の波長間隔と第2光制御部としての第2凸レンズ4Cに用いるレンズの焦点距離を同じにしてミラー5aの間隔を広げ、同時にミラー5a自体の幅を広げることによりチャンネル内の透過帯域の帯域を広げ、透過スペクトルの頂点の平坦性を向上させることができる効果を生ずる。
なお、上述の第3実施形態においては、第1,第2物理状態依存光分離/合成部31,32−1,32−2では、入力される光ビームについて波長に応じて2つの方路に分離したり、2入力された光ビームを波長合成して1出力するようになっているが、本発明によればこれに限定されず、3以上の方路に波長分離したり、3以上の方路から入力される光ビームについて波長合成することとしてもよい。
この場合においても、第1物理状態依存光分離/合成部にて分離された光は、光学的に接続されている第1ポートに一定の光波長間隔で順番に振り分けられるようにするとともに、第2物理状態依存光分離/合成部にて分離された光が、光学的に接続されている第2ポートに一定の光波長間隔で順番に振り分けられるように構成することができる。そして、反射部をなすMEMSミラーアレイについても、上述の第3実施形態におけるものに準じて、適宜千鳥状にミラーを配置することができる。
〔D〕第4実施形態の説明
〔D−1〕第4実施形態にかかる光スイッチ装置40の構成について
図14は本発明の第4実施形態にかかる光スイッチ装置40を示す模式的斜視図である。この図14に示す光スイッチ装置40は、前述の第3実施形態における光スイッチ装置30に比して、第1,第2物理状態依存光分離/合成部41,42−1,42−2が、波長ではなく偏波状態に応じて分離/合成するようになっている。尚、図14中、図10と同一の符号は、同様の部分を示している。
たとえば、この第1物理状態依存光分離/合成部41は、例えば図15に示すように、波長選択光スイッチ8−1,8−2における第1ポート1−1,1−2と光接続手段33−1,33−2を介してそれぞれ接続される第1ポート41a,41bをそなえるとともに、ポート41a,41bの反対側にポート41cをそなえて構成され、ポート41cから入力された光ビームについて、直交する偏波成分であるTE成分およびTM成分に分離して、それぞれポート41a,41bを通じて第1ポート1−1,1−2へ出力することができるようになっている。
同様に、第2物理状態依存光分離/合成部42−1は、波長選択光スイッチ8−1,8−2における第2ポート7−11,7−12と光接続手段33−3,33−4を介してそれぞれ接続されるポート42a,42bをそなえるとともに、ポート42a,42bの反対側にポート42cをそなえて構成され、ポート42a,42bから入力されたTE偏波およびTM偏波を偏波合成して、ポート42cを通じて出力することができるようになっている。
さらに、第2物理状態依存光分離/合成部42−2は、波長選択光スイッチ8−1,8−2における第2ポート7−21,7−22と光接続手段33−5,33−6を介してそれぞれ接続されるポート42d,42eをそなえるとともに、ポート42d,42eの反対側にポート42fをそなえて構成されて、ポート42d,42eから入力されたTE偏波およびTM偏波を偏波合成して、ポート42fを通じて出力することができるようになっている。
また、第4実施形態にかかる光スイッチ装置40の反射部5D−1,5D−2についても、MEMSミラーアレイ5Dとして一体に構成することができるが、第3実施形態にかかるMEMSミラーアレイ5Cと異なり、各反射部5D−1,5D−2におけるミラー5aの配置については、前述の第1実施形態におけるMEMSミラーアレイ5Aに倣って格子状の配列とすることができる。即ち、各波長選択光スイッチ8−1,8−2では、偏波成分は異なるものの同一の波長の光を扱うこととなるので、第3実施形態の場合のように千鳥状のミラー配列としておく必要がない。
さらに、上述の第1物理状態依存光分離/合成部41としては、例えば図16に示すように、たとえば、特開平11−64809号公報に記載のように、ニオブ酸リチウム等の複屈折のある材料に交差型導波路45を形成することにより、1つのポート41cに入力された光を直交する偏波に分離し2つのポート41b、41cに出力しうる光導波路デバイス44とすることができる。即ち、この光導波路デバイス44は、ポート41cに任意の偏波の光が入射したとき、入射光を、直交する2つの偏波を持つ直線偏波(例えば、TE光とTM光)に分離し2つの出力導波路としてのポート41a,41bから出力することができるようになっている。
同様に、第2物理状態依存光分離/合成部42−1,42−2についても、上述の第1物理状態依存光分離/合成部41と同様の光導波路デバイスとして構成することができる。この第2物理状態依存光分離/合成部42−1,42−2としては、ポート7−11,7−12,7−21,7−22から出力された偏波成分のうち、TE光についてはポート42a,42dを通じて入力されるとともに、TM光についてはポート42b,42eを通じて入力されて、これらの偏波成分について偏波合成して、ポート42c,42fを通じて出力することができるようになっている。
これにより、第1物理状態依存光分離・合成部41及び第2物理状態依存光分離・合成部42−1,42−2を光スイッチ装置40内に一体に組み込むことが容易になり、装置全体を小型にさせることができる。
〔D−2〕第4実施形態にかかる光スイッチ装置40の作用効果について
上述の構成により、第4実施形態にかかる光スイッチ装置40では、波長選択光スイッチ8−1,8−2を1×2波長選択光スイッチとして動作させる場合は、入力されたWDM光について偏波分離されたTM光およびTE光を波長選択光スイッチ8−1,8−2に振り分けてスイッチングを行なうことができる。この場合には、第1物理状態依存光分離/合成部41において、入力されたWDM光について、TE光を波長選択光スイッチ8−1へ、TM光を波長選択光スイッチ8−2へ、それぞれ振り分けて出力する。そして、各波長選択光スイッチ8−1,8−2においては、波長チャンネルごとに通常の1×2光スイッチングを行なう。
また、波長選択光スイッチ8−1,8−2を2×1波長選択光スイッチとして動作させる場合においても、これらの波長選択光スイッチ8−1,8−2に対し、入力されたWDM光について偏波分離されたTM光およびTE光をスイッチ8−1,8−2に振り分けてスイッチングを行なうことができる。この場合には、第2物理状態依存光分離/合成部42−1,42−2において、入力されたWDM光について、偏波分離されたTE光を波長選択光スイッチ8−1へ、TM光を波長選択光スイッチ8−2へ、それぞれ振り分けて出力する。そして、各波長選択光スイッチ8−1,8−2においては、波長チャンネルごとに通常の2×1光スイッチングを行なう。
このように、本発明の第4実施形態にかかる光スイッチ装置40によれば、光スイッチ装置30をなす波長選択光スイッチ8−1,8−2間で、第1光制御部2C,分光部3C,第2光制御部4C,および第3光制御部6C−1,6C−2を波長選択光スイッチ8−1,8−2で共有しながら、第1,第2物理状態依存光分離/合成部41,42−1,42−2をそなえているので、前述の第1実施形態の場合と同様の利点があるほか、偏波多重されたWDM光について、直交する偏波毎に且つ波長毎に独立に光の経路を選定することができる利点がある。
〔E〕第5実施形態の説明
〔E−1〕第5実施形態にかかる光スイッチ装置60の構成について
図17は本発明の第5実施形態にかかる光スイッチ装置50の要部を示す模式的斜視図である。この図17に示す光スイッチ装置50は、前述の第1実施形態の場合と同様に3つの1×2(2×1)波長選択光スイッチ8−1〜8−3が積み重なるように集積配置されるとともに、合波器としての3つの3dBカプラ51〜53と、反射部5−1〜5−3をなすミラー5a(図4参照)の傾斜角度を個別に制御可能な制御装置54と、をそなえて、図18に示すような3×3波長選択光スイッチとして動作させることができるようにしたものである。尚、図17,図18中、図1と同一の符号は、ほぼ同様の部分を示している。
ここで、第5実施形態にかかる光スイッチ装置50においては、制御装置54により各反射部5−1〜5−3をなすミラー5aの傾斜角度を個別に制御することにより、波長選択光スイッチ8−1〜8−3を1×2波長選択光スイッチとして動作させるようになっている。
また、1個の1入力2出力の波長選択光スイッチ8−1〜8−3と1個の3dBカプラ51〜53とを、方路ごとに定められた1組のスイッチ・合波器組として構成し、各組のスイッチ・合波器組における1入力N出力の波長選択光スイッチ8−1〜8−3をなす2個の出力ポートとしての第2ポート7−11,7−21,7−12,7−22,7−13,7−23を、当該組以外の他の組における各2個の3dBカプラ51〜53の入力に接続する光接続手段33をそなえている。
すなわち、波長選択光スイッチ8−1〜8−3の第1ポート1−1〜1−3を3×3波長選択光スイッチの入力ポート♯1〜3とするとともに、各第2ポート7−11〜7−13,7−21〜7−23は、光接続手段33を介して3dBカプラ51〜53の各2つの入力ポート51a〜53aに接続されている。これにより、3dBカプラ53の各2つの出力ポート51b〜53bを、3×3波長選択光スイッチの出力ポート♯1〜3とすることができるようになっている。
また、図17又は図18に示すように、1×2波長選択光スイッチ8−1の第2ポート7−11は、3dBカプラ52の入力ポート52aに光接続手段33を介して接続され、第2ポート7−21は、3dBカプラ53の入力ポート53aに光接続手段33を介して接続されている。同様に、1×2波長選択光スイッチ8−2の第2ポート7−12は、3dBカプラ51の入力ポート51aに光接続手段33を介して接続され、第2ポート7−22は、3dBカプラ53の入力ポート53aに光接続手段33を介して接続されている。更に、1×2波長選択光スイッチ8−3の第2ポート7−13は、3dBカプラ51の入力ポート51aに光接続手段33を介して接続され、第2ポート7−23は、3dBカプラ52の入力ポート52aに光接続手段33を介して接続されている。
なお、上述の波長選択光スイッチ8−1〜8−3の第1ポート1−1〜1−3を、それぞれ3×3波長選択光スイッチの入力ポート(♯1〜3)として伝送路光ファイバ11に接続するとともに、3dBカプラ51〜53の出力ポート51b〜53bを、それぞれ3×3波長選択光スイッチの出力ポート(♯1〜3)として伝送路光ファイバ11に接続することにより、3方路から入力されたWDM光について、出力先方路を3つの方路のうちで波長単位に個別に切り替えることができる光通信用用中継・交換装置として構成することができる。
〔E−2〕第5実施形態にかかる光スイッチ装置50の作用効果について
上述の構成により、第5実施形態にかかる光スイッチ装置50では、制御装置54によってMEMSミラーアレイ5をなすミラー5aの傾斜角度を個別に制御することによって、3つの入力ポート♯1〜3とともに、3つの出力ポート♯1〜3をそなえた3×3波長選択光スイッチとして動作させることができる。即ち、波長選択光スイッチ8−1〜8−3の第1ポート1−1〜1−3に入力された光については、波長毎に個別にスイッチングされて、3dBカプラ51〜53の出力ポート53bを通じて出力することができる。
なお、光スイッチ装置50では、波長毎にスイッチングがなされた光について、入力されたポートの通し番号(♯の付された番号)以外の通し番号が付された出力ポートを通じて出力することができる。例えば、波長選択光スイッチ8−1の第1ポート1−1(入力ポート♯1)に入力された光については、3dBカプラ52の出力ポート52b(出力ポート♯2)又は3dBカプラ53の出力ポート53b(出力ポート♯3)のいずれかから出力される。
このように、本発明の第5実施形態にかかる光スイッチ装置50によれば、3個の1×2(2×1)波長選択光スイッチ8−1〜8−3が積み重なるように集積配置することで、前述の第1実施形態の場合と同様の利点があるほか、3×3波長選択光スイッチとしての装置規模を大幅に小型化させることができる利点もある。
なお、上述の第5実施形態にかかる光スイッチ装置50においては、3個の1×2波長選択光スイッチ8−1〜8−3と3個の3dBカプラ(2入力、1出力合波器と同様)51〜53を用いて3×3波長選択光スイッチ50を構成しているが、本発明によればこれに限らず、例えば図24に例示するように、M個の1×N波長選択光スイッチ8A−1〜8A−M、ここにN=M-1、Nは2以上、と、M個のN入力1出力の合波器(以下これをN×1カプラという)8B−1〜8B−Mを組み合わせて、M×M波長選択光スイッチとしての光スイッチ装置50Aを構成することができる(図24はN=4、M=5の例)。
この場合においては、1×N光スイッチ8A−1〜8A−MをM個積み重ねるように集積配置するとともに、M個のN×1カプラ8B−1〜8B−Mが備えられ、1個の前記1×Nスイッチ8A−1(8A−2〜8A−M)と1個のN×1カプラ8B−1(8B−2〜8B−M)を一組のスイッチ・カプラ対として、特定の組のスイッチ・カプラ対を構成する1×Nスイッチ8A−u(uは1〜Mのいずれか)のN個のポートを、当該特定の組のスイッチ・カプラ対以外の全てのスイッチ・カプラ対に含まれるN×1カプラ8B−v(vはu以外の1〜M)の入力ポート(N個あるポートのうちのいずれか一つ)に接続する光接続手段33を備えて構成する。なお、ここに、N×1カプラ8B−uの入力ポートには、異なるN個の1×N光スイッチ8A−vから1本ずつ選択された各スイッチ8A−vにつき1本のポートを接続する。
〔F〕第6実施形態の説明
〔F−1〕第6実施形態にかかる光スイッチ装置60の構成について
図19は本発明の第6実施形態にかかる光スイッチ装置60の要部を示す模式的斜視図である。この図19に示す光スイッチ装置60は、前述の第5実施形態の場合と同様に、3×3波長選択光スイッチを構成するものであるが、6個の1×2(2×1)波長選択光スイッチ8−1〜8−6が積み重なるように集積配置されている点が、前述の第5実施形態の場合と異なっている。
この図19に示す光スイッチ装置60においては、第1ポート1−1〜1−6,第2ポート7−11〜7−16,7−21〜7−26,第2凸レンズ2F,分光部3Fおよび第3凸レンズ6F−1,6F−2のみ図示しているが、光スイッチ装置60においても、前述の第5実施形態の場合と同様に、第2光制御部としての第2凸レンズおよび反射部としてのMFMSミラーアレイをそなえるとともに、MEMSミラーアレイをなす各ミラーの傾斜角度を個別制御する制御装置がそなえられている。
すなわち、6個の第1ポート1−1〜1−6が縦に配列されるとともに、第2ポート7−11〜7−16および第2ポート7−21〜7−26についても縦に配列される。即ち、1つの1×2(2×1)波長選択光スイッチ(例えば波長選択光スイッチ8−1)についてのポートとしては、各段の横並びの第1ポート(例えば第1ポート1−1)および第2ポート(例えば第2ポート7−11,7−21)が該当する。
第6実施形態にかかる光スイッチ装置60は、これらの波長選択光スイッチ8−1〜8−6の第2ポート7−11〜7−16,7−21〜7−26を光接続手段としての光ファイバ33を通じて接続することにより、図20に示すような3×3波長選択光スイッチとして構成されたものである。
ここで、図19に示す波長選択光スイッチ8−1,8−3,8−5を、1×2波長選択光スイッチとして動作するとともに、波長選択光スイッチ8−2,8−4,8−6を2×1波長選択光スイッチとして動作するように、各第2ポート7−11〜7−16,7−21〜7−26が相互に接続されるようになっている。
すなわち、2×3個の光スイッチを、1個の1入力2出力の波長選択光スイッチ8−1,8−3,8−5と1個の2入力1出力の波長選択光スイッチ8−2,8−4,8−6とで1組とする、3×3波長選択光スイッチの入出力方路の数に対応した3組のスイッチ組とし、3組のうちの個々の組のスイッチ部における1入力2出力の波長選択光スイッチをなす2個の出力ポートとしての第2ポートを、他の組のスイッチ組における2入力1出力の波長選択スイッチの入力ポートとしての第2ポートに接続する光接続手段33をそなえている。
具体的には、1×2波長選択光スイッチ8−1の第2ポート7−11は、2×1波長選択光スイッチ8−4の第2ポート7−14に光接続手段33を介して接続され、第2ポート7−21は、2×1波長選択光スイッチ8−6の第2ポート7−26に光接続手段33を介して接続されている。
また、1×2波長選択光スイッチ8−3の第2ポート7−13は、2×1波長選択光スイッチ8−2の第2ポート7−12に光接続手段33を介して接続され、第2ポート7−23は、2×1波長選択光スイッチ8−6の第2ポート7−16に光接続手段33を介して接続されている。
さらに、1×2波長選択光スイッチ8−5の第2ポート7−15は、2×1波長選択光スイッチ8−4の第2ポート7−24に光接続手段33を介して接続され、第2ポート7−25は、2×1波長選択光スイッチ8−2の第2ポート7−22に光接続手段33を介して接続されている。
これにより、図20に示すように、波長選択光スイッチ8−1の第1ポート1−1を3×3波長選択光スイッチの入力ポート(入力♯1)とし、波長選択光スイッチ8−2の第1ポート1−2を3×3波長選択光スイッチの出力ポート(出力♯1)として動作させることができるようになっている。
同様に、波長選択光スイッチ8−3の第1ポート1−3を3×3波長選択光スイッチの入力ポート(入力♯2)と、波長選択光スイッチ8−4の第1ポート1−4を3×3波長選択光スイッチの出力ポート(出力♯2)とし、波長選択光スイッチ8−5の第1ポート1−5を3×3波長選択光スイッチの入力ポート(入力♯3)と、波長選択光スイッチ8−6の第1ポート1−6を3×3波長選択光スイッチの出力ポート(出力♯3)として動作させることができるようになっている。
なお、上述の光スイッチ装置60においても、波長選択光スイッチ8−1,8−3,8−5の第1ポート1−1,1−3,1−5を、それぞれ3×3波長選択光スイッチの入力ポート(♯1〜3)として伝送路光ファイバ11に接続するとともに、波長選択光スイッチ8−2,8−4,8−6の第1ポート1−2,1−4,1−6を、それぞれ3×3波長選択光スイッチの出力ポート(♯1〜3)として伝送路光ファイバ11に接続することにより、3方路から入力されたWDM光について、出力先方路を3つの方路のうちで波長単位に個別に切り替えることができる光通信用用中継・交換装置として構成することができる。
〔F−2〕第6実施形態にかかる光スイッチ装置60の作用効果について
上述の構成により、第6実施形態にかかる光スイッチ装置60は、図示しない制御装置によってMEMSミラーアレイをなすミラーの傾斜角度を個別に制御することによって、3つの入力ポート♯1〜3とともに、3つの出力ポート♯1〜3をそなえた3×3波長選択光スイッチとして動作させることができる。即ち、波長選択光スイッチ8−1,8−3,8−5の第1ポート1−1,1−3,1−5に入力された光については、波長毎に個別にスイッチングされて、波長選択光スイッチ8−2,8−4,8−6の第1ポート1−2,1−4,1−6を通じて出力することができる。
なお、光スイッチ装置60においても、波長毎にスイッチングがなされた光について、入力されたポートの通し番号以外の番号が付された出力ポートを通じて出力することができる。例えば、波長選択光スイッチ8−1の第1ポート1−1(入力ポート♯1)に入力された光については、波長選択光スイッチ8−4の第1ポート1−4(出力ポート♯2)又は波長選択光スイッチ8−6の第1ポート1−6(出力ポート♯3)のいずれかから出力される。
このように、本発明の第6実施形態にかかる光スイッチ装置60によれば、6個の1×2(2×1)波長選択光スイッチ8−1〜8−6が積み重なるように集積配置することで、前述の第1実施形態の場合と同様の利点があるほか、3×3波長選択光スイッチとしての装置規模を大幅に小型化させることができる利点もある。
なお、上述の第6実施形態にかかる光スイッチ装置60においては、3個の1×2波長選択スイッチと3個のN×波長選択スイッチを用いて3×3波長選択スイッチを構成しているが、本発明によればこれに限らず、例えば図25に例示するように、M個の1×N波長選択スイッチ8A−1〜8A−M(ここにN=M-1、Nは2以上)と、M個のN×1波長選択スイッチ8C−1〜8C−Mを組み合わせて、M×M波長選択光スイッチとしての光スイッチ装置60Aを構成することができる(図25はN=4、M=5の例)。
この場合においては、1×N(N×1)光スイッチ8A−1〜8A−M,8C−1〜8C−Mを2M個積み重ねるように集積配置するとともに、1個の前記1×Nスイッチ8A−1(8A−2〜8A−M)と1個のN×1スイッチ8C−1(8C−2〜8C−M)を一組のスイッチ対として、特定の組のスイッチ対を構成する1×Nスイッチ8A−u(uは1〜Mのいずれか)のN個のポートを、当該特定の組のスイッチ対以外の全てのスイッチ対に含まれるN×1スイッチ8C−v(vはuを除く1〜M)のN個あるポートのうちの一つに接続する光ファイバ等からなる光接続手段33を備えて構成する。なお、ここに、N×1光スイッチ8C−uの入力ポートには、異なるN個の1×N光スイッチ8A−vから1本ずつ選択された各スイッチ8A−vにつき1本のポートを接続する。
〔G〕その他
本発明によれば、上述した各実施形態にかかわらず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが可能である。
たとえば、上述の各実施形態においては、複数段積み重ねられて集積配置される単位となる波長選択光スイッチとしては、ポートとして、1つの第1ポートと2つの第2ポートを有する1×2(2×1)波長選択光スイッチとしているが、本発明によれば、3つ以上のN個の第2ポートを有する1×N(N×1)波長選択光スイッチについて複数段集積配置することとしてもよい。
また、上述の各実施形態においては、この集積配置する段数として、第1,第2,第5実施形態における3段とする場合、第3,第4実施形態における2段とする場合、第6実施形態における6段とする場合について記載されているが、本発明によれば、少なくとも複数段であれば上記以外の段数の1×N波長選択光スイッチを積み重ねて集積配置することとしてもよく、このようにしても、第1実施形態の場合と同様に、第1,第3凸レンズの部品点数および分光部の規模を縮小させ、部品点数を少なくさせることができる。
さらに、上述の各実施形態における集積配置される単位となる1×N波長選択光スイッチにおいては、波長毎にスイッチングがなされた光について、入力されたポートの通し番号以外の番号が付された出力ポートを通じて出力するようになっているが、本発明によれば、第1ポートと伝送路ファイバ11との間に光サーキュレータ等の、光の入力方位により出力先方路を切り替え可能な素子を介装することとすれば、入力された光の入力ポートの通し番号と同一の通し番号の出力ポートを通じて出力させるようにすることも可能である。そして、このような1×N波長選択光スイッチを用いて第5,第6実施形態のごときM×M波長選択スイッチを構成することとすれば、前述の図22と同様に、信号送出元のポートに信号を戻す経路を選択可能とするような、M×M波長波長選択光スイッチを構成することが可能である。
更に本発明を、図26に例示するように、N個の1×M光スイッチ71−1〜71−N、M個のN×1光スイッチ72−1〜72−Mとともに、1×M光スイッチ71−1〜71−NのM個のポートとN×1光スイッチ72−1〜72−MのN個のポートの間を接続するN×M個の光接続手段73を有するN×M波長選択光スイッチとして動作しうる光スイッチ装置70(図2はN=3、M=5の例)の製造に用いると、例えばN個の1×M波長選択光スイッチをコンパクトに集積化すること、更に、M個のN×1波長選択選択スイッチをコンパクトに集積することが可能になり、ひいてはN×M波長選択スイッチをコンパクトに構成することが可能になる。
また、上述した実施形態の開示により、本発明の装置を製造することは可能である。
〔H〕付記
(付記1) 第1ポートと、該第1ポートに並列配置されて該第1ポートと光接続可能なN(Nは複数)個の第2ポートと、波長毎に異なる方向であって前記の第1ポートと第2ポートとが配列された方向に、前記の第1ポート又は第2ポートから出力された光ビームを屈折させうる分光部と、該分光部にて波長毎に異なる方向に屈折した光ビームについて波長毎に設定された反射方向で反射しうる反射部と、をそなえ、該反射部で反射された前記波長毎の反射光ビームが、当該反射方向に対応付けられた位置に配置された第1又は第2ポートに入力されるように構成された光スイッチが、複数段積み重なるように集積配置されるとともに、
前記複数段集積配置された各光スイッチが該分光部を共有するように一体として構成され、
かつ、前記複数段集積配置された各光スイッチにおける各第1ポートから出力され空間伝搬する複数の光ビームの経路上に一体として構成されて、上記複数の光スイッチの第1ポートから出力された複数の光ビームを、それぞれ、コリメート化された光ビームに変換して該分光部のほぼ同位置に出力しうる第1光制御部と、
前記集積された光スイッチのうち、特定の一つの光スイッチを構成する第1ポート及び第二ポートから出力され分光された光のうち、同じ波長の光を一点に集光しうる第2光制御部と、
iをN以下の正の整数として、前記複数積み重なるように集積配置された光スイッチのN個の第2ポートのi番目の積み重ねをi組目の第2ポートとするとき、i組目の第2ポートから出力され空間伝搬する複数の光ビームの経路上に一体として構成されて、上記複数の光スイッチの第2ポートから出力された光ビームを、それぞれ、コリメート化された複数の光ビームに変換して該分光部のほぼ同一位置に出力しうる第3光制御部と、
をそなえて構成されたことを特徴とする、光スイッチ装置。
(付記2) 前記の第1光制御部,第2光制御部および第3光制御部が、それぞれ凸レンズにより構成され、該分光部が平行平板状回折格子により構成されたことを特徴とする、付記1記載の光スイッチ装置。
(付記3) 該分光部をなす平行平板状回折格子が、透過型の平行平板状回折格子であることを特徴とする、付記2記載の光スイッチ装置。
(付記4) 該分光部をなす平行平板状回折格子が、反射型の平行平板状回折格子であることを特徴とする、付記2記載の光スイッチ装置。
(付記5) 前記集積配置される単位となる各光スイッチは、前記第1ポートを入力ポートとし、前記複数の第2ポートを出力ポートとして構成することにより、第1ポートから入力された光ビームを波長毎に出力先として設定された第2ポートを通じて出力しうる1入力N出力の波長選択光スイッチとして構成され、前記第1ポートを出力ポートとし、前記N個の第2ポートを入力ポートとして構成することにより、該N個の第2ポートから入力された光ビームについて波長毎に選択的に第1ポートを通じて出力しうるN入力1出力の波長選択光スイッチとして構成されたことを特徴とする、付記1記載の光スイッチ装置。
(付記6) 前記集積配置されている複数の光スイッチをなす複数の第1ポートから出力または当該複数の第1ポートに入力される複数の光ビームが分光部におけるほぼ同一点を通過するように、かつ、前記集積配置されている複数の光スイッチをなす前記N組の第2ポートのうち、iをN以下の正の整数として、i組目の第2ポートに入力される又はi組目の第2ポートから出力される複数の光ビームが該分光部におけるほぼ同一点を通過するように、該第1〜第3光制御部が構成されたことを特徴とする、付記1記載の光スイッチ装置。
(付記7) 前記の複数段集積された各光スイッチをなす第1ポートと光学的に接続され、光の物理状態に応じて光を分離又は合成する少なくとも1個の第1物理状態依存光分離/合成部と、
前記の複数段集積された各光スイッチをなす第2ポートのうち、該反射部での反射方向に対応付けられた位置ごとの第2ポートと光学的に接続され、光の物理状態に応じて光を分離又は合成する複数の第2物理状態依存光分離/合成部と、をそなえ、
該第1物理状態依存光分離/合成部で分離される光は互いに異なる第1ポートを通じて該第1光制御部に出力されるとともに、該第2ポートから該第2物理状態依存光分離/合成部へ出力される光は、当該第2物理状態依存光分離/合成部で合成されるように構成される一方、
該第2物理状態依存光分離/合成部で分離される光は互いに異なる第2ポートを通じて該第3光制御部に出力されるとともに、該第1ポートから該第1物理状態依存光分離/合成部へ出力される光は当該第1物理状態依存光分離/合成部で合成されるように構成されたことを特徴とする、付記1記載の光スイッチ装置。
(付記8) 上記の第1,第2物理状態依存光分離/合成部が、光導波路デバイスにより構成されたことを特徴とする、付記7記載の光スイッチ装置。
(付記9) 上記の第1,第2物理状態依存光分離/合成部が、波長に応じて光を分離/合成しうるように構成されたことを特徴とする、付記7又は8記載の光スイッチ装置。
(付記10) 上記の第1物理状態依存光分離/合成部にて分離された光が、前記光学的に接続されている該第1ポートに一定の光波長間隔で順番に振り分けられるように構成される一方、
上記の第2物理状態依存光分離/合成部にて分離された光が、前記光学的に接続されている該第2ポートに一定の光波長間隔で順番に振り分けられるように構成されたことを特徴とする、付記9記載の光スイッチ装置。
(付記11) 上記の第1,第2物理状態依存光分離/合成部が、偏波成分に応じて光を分離/合成しうるように構成されたことを特徴とする、付記7又は8記載の光スイッチ装置。
(付記12) 前記光スイッチがM(M=N+1)個積み重なるように集積配置されるとともに、M個のN入力合波器がそなえられ、
該M個の光スイッチを、1入力N出力の波長選択光スイッチとして構成し、かつ、1個の前記1入力N出力の波長選択光スイッチと1個の該N入力合波器とを1組とするM組のスイッチ・合波器組をそなえ、
特定のスイッチ・合波器組に含まれる前記N入力合波器のN個の入力と、特定のスイッチ・合波器組以外のN組のスイッチ・合波器組に含まれるN個の光スイッチのうちの1個の光スイッチから1個ずつの第2ポートを選択して得られるN個の第2ポートとを、各々1対1に接続する光接続手段をそなえて構成されたことを特徴とする、付記2記載の光スイッチ装置。
(付記13) 該光スイッチが2×M(M=N+1)個積み重なるように集積配置され、
該2×M個の光スイッチを、1個の前記1入力N出力の波長選択光スイッチと1個の前記N入力1出力の波長選択光スイッチを1組とする、M組のスイッチ組とし、
特定のスイッチ組に含まれる前記N入力1出力波長選択光スイッチのN個の入力と、特定のスイッチ組以外のN組のスイッチ組に含まれるN個の1入力N出力波長選択光スイッチのうちの1個の波長選択光スイッチから1個ずつの第2ポートを選択して得られるN個の第2ポートとを、各々1対1に接続する光接続手段をそなえて構成されたことを特徴とする、付記2記載の光スイッチ装置。
本発明の第1実施形態にかかる光スイッチ装置を示す模式的斜視図である。 本発明の第1実施形態にかかる光スイッチ装置を構成する1×2(2×1)波長選択光スイッチを示す模式的斜視図である。 図23に示す1×N波長選択光スイッチの構成単位となる1×2波長選択光スイッチを示す模式的斜視図である。 本発明の第1実施形態にかかる光スイッチ装置の要部にかかるMEMSミラーアレイを示す図である。 本発明の第1実施形態におけるMEMSミラーアレイの要部の一例を示す模式的分解斜視図である。 第1実施形態にかかる光スイッチ装置を示す模式的正視図である。 図2に示す波長選択光スイッチを寄せ集めて光スイッチ装置を構成する例を示す模式的斜視図である。 図7に示す光スイッチ装置についての模式的正視図である。 本発明の第2実施形態にかかる光スイッチ装置を示す模式的上視図である。 本発明の第3実施形態にかかる光スイッチ装置を示す模式的斜視図である。 本発明の第3実施形態における第1,第2物理状態依存光合成/分離部を示す図である。 本発明の第3実施形態におけるMEMSミラーアレイの要部の一例を示す模式図である。 本発明の第3実施形態における第1,第2物理状態依存光合成/分離部を示す図である。 本発明の第4実施形態にかかる光スイッチ装置を示す模式的斜視図である。 本発明の第4実施形態における第1,第2物理状態依存光合成/分離部を示す図である。 本発明の第4実施形態における第1,第2物理状態依存光合成/分離部を示す図である。 本発明の第5実施形態にかかる光スイッチ装置を示す模式的斜視図である。 本発明の第5実施形態にかかる光スイッチ装置を示す図である。 本発明の第6実施形態にかかる光スイッチ装置を示す模式的斜視図である。 本発明の第6実施形態にかかる光スイッチ装置を示す図である。 一般的なM×M(M=3)波長選択光スイッチの例を示す図である。 一般的なM×M(M=4)波長選択光スイッチの例を示す図である。 従来技術を示す図である。 本発明の第5実施形態の変形例にかかる光スイッチ装置を示す図である。 本発明の第6実施形態の変形例にかかる光スイッチ装置を示す図である。 N×M光スイッチの構成例を示す図である。
符号の説明
1−1〜1−6 第1ポート
2,2−1〜2−3,3´4,4−1〜4−3,6−1,6−2,6−11〜6−13,6−21〜6−23 凸レンズ
2A,2C,2E 第1凸レンズ(第1光制御部)
3,3´,3A〜3C,3E 分光部
4,4A,4C,4−1,4−2 第2凸レンズ(第2光制御部)
5A,5C,5D MEMSミラーアレイ
5,5´,5−1〜5−3,5C−1,5C−2 反射部
5a ミラー
5b 制御電極
5c 支持突起
5d ガラス基板
5e ヒンジ部
5f回転部
5g シリコン基板
5h 金メッキ部
5i 部材が除去された部分
6A−1,6A−2,6C−1,6C−2,6E−1,6E−2 第3凸レンズ(第3光制御部)
7−11〜7−16,7−21〜7−26 第2ポート
8,8−1〜8−6,120´ 1×2(2×1)波長選択光スイッチ
8A−1〜8A−M,8C−1〜8C−M 1×N波長選択光スイッチ
8B−1〜8B−M N入力1出力合波器
10,10´,20,30,40,50,50A,60,60A,70 光スイッチ装置
11 伝送路ファイバ
31,41 第1物理状態依存光分離/合成部
31a〜31c,32a〜32f,41a〜41c,42a〜42f ポート
32−1,32−2,42−1,42−2 第2物理状態依存光分離/合成部
33,33−1〜33−6,73 光接続手段
34,44 光導波路デバイス
35 3dBカプラ
36−1,36−2 光路
45 交差型導波路
51〜53 3dBカプラ
51a〜53a 入力ポート
51b〜53b 出力ポート
54 制御装置
100 3×3波長選択光スイッチ
101〜103 1×N波長選択光スイッチ
104〜106 N×1波長選択光スイッチ
107−1〜107−3 ポート
110 4×4波長選択光スイッチ
111〜114 1×4波長選択光スイッチ
115〜118 4×1波長選択光スイッチ
119−1〜119−4 ポート
120 1×N(N×1)波長選択光スイッチ
121(121−1,121−2,...,121−N) ポート
122(122−1,122−2,...,122−N) 第1のレンズ
123 回折格子
124 第2のレンズ
125 可動微小ミラー

Claims (5)

  1. 第1ポートと、該第1ポートに並列配置されて該第1ポートと光接続可能なN(Nは複数)個の第2ポートと、波長毎に異なる方向であって前記の第1ポートと第2ポートとが配列された方向に、前記の第1ポート又は第2ポートから出力された光ビームを屈折させうる分光部と、該分光部にて波長毎に異なる方向に屈折した光ビームについて波長毎に設定された反射方向で反射しうる反射部と、をそなえ、該反射部で反射された前記波長毎の反射光ビームが、当該反射方向に対応付けられた位置に配置された第1又は第2ポートに入力されるように構成された光スイッチが、複数段積み重なるように集積配置されるとともに、
    前記複数段集積配置された各光スイッチが該分光部を共有するように一体として構成され、
    かつ、前記複数段集積配置された各光スイッチにおける各第1ポートから出力され空間伝搬する複数の光ビームの経路上に一体として構成されて、上記複数の光スイッチの第1ポートから出力された複数の光ビームを、それぞれ、コリメート化された光ビームに変換して該分光部のほぼ同位置に出力しうる第1光制御部と、
    前記集積された光スイッチのうち、特定の一つの光スイッチを構成する第1ポート及び第二ポートから出力され分光された光のうち、同じ波長の光を一点に集光しうる第2光制御部と、
    iをN以下の正の整数として、前記複数積み重なるように集積配置された光スイッチのN個の第2ポートのi番目の積み重ねをi組目の第2ポートとするとき、i組目の第2ポートから出力され空間伝搬する複数の光ビームの経路上に一体として構成されて、上記複数の光スイッチの第2ポートから出力された光ビームを、それぞれ、コリメート化された複数の光ビームに変換して該分光部のほぼ同一位置に出力しうる第3光制御部と、
    をそなえて構成されたことを特徴とする、光スイッチ装置。
  2. 前記集積配置される単位となる各光スイッチは、前記第1ポートを入力ポートとし、前記複数の第2ポートを出力ポートとして構成することにより、第1ポートから入力された光ビームを波長毎に出力先として設定された第2ポートを通じて出力しうる1入力N出力の波長選択光スイッチとして構成され、前記第1ポートを出力ポートとし、前記N個の第2ポートを入力ポートとして構成することにより、該N個の第2ポートから入力された光ビームについて波長毎に選択的に第1ポートを通じて出力しうるN入力1出力の波長選択光スイッチとして構成されたことを特徴とする、請求項1記載の光スイッチ装置。
  3. 前記集積配置されている複数の光スイッチをなす複数の第1ポートから出力または当該複数の第1ポートに入力される複数の光ビームが分光部におけるほぼ同一点を通過するように、かつ、前記集積配置されている複数の光スイッチをなす前記N組の第2ポートのうち、iをN以下の正の整数として、i組目の第2ポートに入力される又はi組目の第2ポートから出力される複数の光ビームが該分光部におけるほぼ同一点を通過するように、該第1〜第3光制御部が構成されたことを特徴とする、請求項1記載の光スイッチ装置。
  4. 前記光スイッチがM(M=N+1)個積み重なるように集積配置されるとともに、M個のN入力合波器がそなえられ、
    該M個の光スイッチを、1入力N出力の波長選択光スイッチとして構成し、かつ、1個の前記1入力N出力の波長選択光スイッチと1個の該N入力合波器とを1組とするM組のスイッチ・合波器組をそなえ、
    特定のスイッチ・合波器組に含まれる前記N入力合波器のN個の入力と、特定のスイッチ・合波器組以外のN組のスイッチ・合波器組に含まれるN個の光スイッチのうちの1個の光スイッチから1個ずつの第2ポートを選択して得られるN個の第2ポートとを、各々1対1に接続する光接続手段をそなえて構成されたことを特徴とする、請求項2記載の光スイッチ装置。
  5. 該光スイッチが2×M(M=N+1)個積み重なるように集積配置され、
    該2×M個の光スイッチを、1個の前記1入力N出力の波長選択光スイッチと1個の前記N入力1出力の波長選択光スイッチを1組とする、M組のスイッチ組とし、
    特定のスイッチ組に含まれる前記N入力1出力波長選択光スイッチのN個の入力と、特定のスイッチ組以外のN組のスイッチ組に含まれるN個の1入力N出力波長選択光スイッチのうちの1個の波長選択光スイッチから1個ずつの第2ポートを選択して得られるN個の第2ポートとを、各々1対1に接続する光接続手段をそなえて構成されたことを特徴とする、請求項2記載の光スイッチ装置。
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