JP2006105699A - ペプチドの定量方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 簡便に、かつ効率的に複数種類のペプチドを定量する方法を提供する。
【解決手段】 検体に含まれる第1〜第n(nは2以上の整数である。)のペプチドを定量する方法であって、(a)第1のペプチドの濃度を求める工程、(b)検体を液体クロマトグラフィー/質量分析法で処理することによって得られたマススペクトルに基づいて、第1〜第nのペプチドのピーク面積を算出する工程、及び(c)次式(1):A=B/C×D(1)[式中、Aは検体に含まれる第k(kは2〜nの整数である。)のペプチドの濃度を表し、Bは検体に含まれる第kのペプチドのピーク面積を表し、Cは検体に含まれる第1のペプチドのピーク面積を表し、Dは検体に含まれる第1のペプチドの濃度を表す。]に基づいて、第2〜第nのペプチドの濃度を求める工程を含む方法である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、検体に含まれる複数種類のペプチドを定量する方法に関し、特に、複数種類のペプチドのうちの一種類のペプチドの濃度に基づいて、他の複数種類のペプチドの濃度を求めることができる方法に関する。
動植物等から得られるペプチドは、様々な生理活性を有することが知られている。例えば、ゴマ、かつお節、イワシ等から得られるペプチドは、アンジオテンシン変換酵素活性阻害作用を有することが知られており、小麦から得られるペプチドは、インスリン分泌促進作用を有することが知られている。これらの作用を有するペプチドは、医学的、生理学的に重要な役割を果たすため、ペプチドを定量する方法が重要視され、従来、様々なペプチドの定量方法が提案されている。
例えば、ペプチドは、従来、単離精製した単一成分、又は化学合成された単一成分を標準物質として高速液体クロマトグラフィー(特許文献1参照)や電気泳動(特許文献2参照)等により定量されている。
また、チオール基を有するペプチドを蛍光ラベル化して定量する方法(特許文献3参照)や酵素免疫検定法による神経ペプチドの定量方法(特許文献4参照)なども提案されている。
特許第3388602号公報 特開2004−184092号公報 特開2003−50236号公報 特開2003−161732号公報
しかしながら、植物等の抽出物や動植物等の分解物等に含まれる複数種類のペプチドの中から特定の複数種類のペプチドを定量する場合、ペプチドが特有の発色団を有していないため、高速液体クロマトグラフィーや電気泳動では分別検出をすることが困難であった。
また、特許文献3及び特許文献4に記載の定量方法は、特殊なペプチドを定量する方法であり、煩雑な前処理等を必要とするため、汎用性に乏しいという問題があった。
このような実状に鑑みて、本発明は、簡便に、かつ効率的に複数種類のペプチドを定量することができる方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、検体に含まれる第1〜第n(nは2以上の整数である。)のペプチドを定量する方法であって、(a)第1のペプチドの濃度を求める工程、(b)検体を液体クロマトグラフィー/質量分析法で処理することによって得られたマススペクトルに基づいて、第1〜第nのペプチドのピーク面積を算出する工程、及び(c)次式(1):A=B/C×D[式中、Aは検体に含まれる第k(kは2〜nの整数である。)のペプチドの濃度を表し、Bは検体に含まれる第kのペプチドのピーク面積を表し、Cは検体に含まれる第1のペプチドのピーク面積を表し、Dは検体に含まれる第1のペプチドの濃度を表す。]に基づいて、第2〜第nのペプチドの濃度を求める工程を含む前記方法である(請求項1)。
上記発明(請求項1)によれば、検体に含まれる第1のペプチドの濃度に基づいて、第2〜第nのペプチドの濃度を求めることができるため、簡便に、かつ効率的に複数種類のペプチドを定量することができる。
上記発明(請求項1)においては、前記工程(a)において、内部標準物質を添加した検体を液体クロマトグラフィー/質量分析法で処理することによって得られたマススペクトルに基づいて、第1のペプチド及び内部標準物質のピーク面積比を算出し、第1のペプチド及び内部標準物質のピーク面積比と第1のペプチドの濃度との相関関係に基づいて、第1のペプチドの濃度を求めることが好ましい(請求項2)。
上記発明(請求項2)によれば、第1のペプチドの濃度の定量精度を向上させることができ、これにより、第2〜第nのペプチドの定量精度を向上させることができる。
上記発明(請求項2)においては、前記内部標準物質が、ペプチドであることが好ましい(請求項3)。
上記発明(請求項3)によれば、内部標準物質の化学的性質が、第1のペプチドの化学的性質と類似するため、第1のペプチドの定量精度をさらに向上させることができ、これにより、第2〜第nのペプチドの定量精度をさらに向上させることができる。
上記発明(請求項1〜3)においては、前記工程(b)において、第1〜第nのペプチドの保持時間に基づいて、検体を液体クロマトグラフィー/質量分析法で処理することによって得られたマススペクトルのピークと第1〜第nのペプチドとの対応関係を決定し、第1〜第nのペプチドのピーク面積を算出することが好ましい(請求項4)。
ペプチドの保持時間は、液体クロマトグラフィー/質量分析法で処理したときに用いた液体クロマトグラフィー/質量分析法の条件(例えば、カラムに充填された固定相の種類、カラム温度、移動相の流速等)が同一であれば、ペプチドの種類に応じて異なる。したがって、上記発明(請求項4)によれば、検体を液体クロマトグラフィー/質量分析法で処理することによって得られたマススペクトルの各ピークが、第1〜第nのペプチドのいずれのピークであるかを、第1〜第nのペプチドの保持時間に基づいて、正確に決定することができる。
上記発明(請求項1〜4)においては、前記第1〜第nのペプチドのアミノ酸残基数が、2〜50個であることが好ましい(請求項5)。
アミノ酸残基数が2〜50個のペプチドの場合、ペプチドの種類にかかわらず、ペプチドの濃度と当該ペプチドのピーク面積との比がほぼ一定になる。したがって、上記発明(請求項5)によれば、式(1)に基づいて、第2〜第nのペプチドを定量することができる。
本発明によれば、検体に含まれる複数種類のペプチドのうちの一種類のペプチドの濃度に基づいて、他の複数種類のペプチドの濃度を求めることができ、簡便に、かつ効率的に複数種類のペプチドを定量することができる。
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明は、検体に含まれる第1〜第n(nは2以上の整数である。)のペプチドを定量する方法である。
定量の対象となる第1〜第nのペプチド(「複数種類のペプチド」ということがある。)は、それぞれ種類が異なるペプチドである。第1〜第nのペプチドのアミノ酸残基数、アミノ酸配列等は特に限定されるものではない。第1〜第nのペプチドのアミノ酸残基数は、通常2〜50個、好ましくは2〜20個、さらに好ましくは2〜5個である。第1〜第nのペプチドのアミノ酸残基数が上記範囲であると、ペプチドの種類にかかわらず、液体クロマトグラフィー/質量分析法によって得られたマススペクトルのピーク面積とペプチドの濃度との比がほぼ一定になる。したがって、次式(1):A=B/C×D[式中、Aは検体に含まれる第k(kは2〜nの整数である。)のペプチドの濃度を表し、Bは検体に含まれる第kのペプチドのピーク面積を表し、Cは検体に含まれる第1のペプチドのピーク面積を表し、Dは検体に含まれる第1のペプチドの濃度を表す。]に基づいて、第2〜第nのペプチドの濃度を求めることができる。
第1〜第nのペプチドは、天然物であってもよいし、合成物であってもよい。天然物としてのペプチドは、天然に存するペプチド又は天然に存するタンパク質の分解物として得ることができ、例えば、動植物等の抽出原料を抽出処理に供することによって得ることができる。また、合成物としてのペプチドは、公知の合成方法に従って得ることができる。
抽出原料である動植物等の種類としては、例えば、脱脂ゴマ、ゴマ、大豆、イワシ、牡蠣、蓄肉(牛肉,豚肉等)等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
抽出処理は、特に限定されるものではなく、公知の方法により行うことができる。例えば、抽出原料をヘキサン等の非極性溶媒に供して脱脂等の前処理をし、抽出原料の5〜50倍量の抽出溶媒(水酸化ナトリウム水溶液等のアルカリ溶媒等)に投入する。抽出溶媒による抽出処理後、抽出液を必要に応じて至適pH及び至適温度に調整し、タンパク質分解酵素等により酵素処理を行う。その後酵素を失活させ、濾過・濃縮・乾燥・粉末化することにより粉末状の複数種類のペプチドを得ることができる。
検体は、少なくとも第1〜第nのペプチドが含まれたものであれば特に限定されるものではなく、例えば、抽出原料を抽出処理することにより得られる抽出液;当該抽出液を希釈又は濃縮した希釈液又は濃縮液;当該抽出液、希釈液又は濃縮液を精製し乾燥することにより得られたペプチド固形物;当該ペプチド固形物を溶媒に溶解したペプチド溶液;合成により得られたペプチド固形物;当該ペプチド固形物を溶媒に溶解したペプチド溶液等が挙げられる。また、検体には第1〜第nのペプチド以外のペプチドが含まれていてもよい。
検体は、液体クロマトグラフィー/質量分析法で処理する前に、必要に応じて前処理をしてもよい。検体は、複数種類のペプチド以外の不純物等を含んでいることもあり、前処理をして検体に含まれる不純物等を除去すると、ペプチドの定量精度を向上させることができる。なお、検体が不純物等を含まないものである場合は、当該前処理を省略してもよい。
検体の前処理は、検体に含まれる不純物等を除去することができれば特に限定されるものではなく、例えば、液体クロマトグラフィー、ゲル浸透クロマトグラフィー、透析、電気泳動等により行うことができる。ゲル浸透クロマトグラフィー又は透析により前処理を行えば、検体から不純物等を除去できるとともに、脱塩をすることもできるため好ましい。
「液体クロマトグラフィー/質量分析法」は、検体を液体クロマトグラフで処理した後、質量分析計で処理するすべての方法を含み、液体クロマトグラフ/質量分析計を用いた方法に限定されるものではない。また、「液体クロマトグラフィー/質量分析法」には、液体クロマトグラフィー/マススペクトロメトリー(LC/MS)分析法及び液体クロマトグラフィー/マススペクトロメトリー/マススペクトロメトリー(LC/MS/MS)分析法が含まれる。LC/MS分析法によれば、選択イオンモニタリング(SIM)ピークを得ることができ、LC/MS/MS分析法によれば選択反応モニタリング(SRM)ピークを得ることができる。本発明の方法における「液体クロマトグラフィー/質量分析法」は、LC/MS分析法であってもよいし、LC/MS/MS分析法であってもよい。
本発明の方法は、下記の工程(a)〜(c)を含む。
(a)第1のペプチドの濃度を求める工程
(b)検体を液体クロマトグラフィー/質量分析法で処理することによって得られたマススペクトルに基づいて、第1〜第nのペプチドのピーク面積を算出する工程
(c)次式(1):A=B/C×D[式中、Aは検体に含まれる第k(kは2〜nの整数である。)のペプチドの濃度を表し、Bは検体に含まれる第kのペプチドのピーク面積を表し、Cは検体に含まれる第1のペプチドのピーク面積を表し、Dは検体に含まれる第1のペプチドの濃度を表す。]に基づいて、第2〜第nのペプチドの濃度を求める工程
工程(c)は、工程(a)及び工程(b)の後に行う必要があるが、工程(a)又は工程(b)を行う順序は特に限定されるものではない。
工程(a)
工程(a)は、第1のペプチドの濃度を定量する工程である。
第1のペプチドは、第2〜第nのペプチドの濃度を求めるにあたって基準となるペプチドであるため、工程(c)を行う段階では第1のペプチドの濃度が判明していることを要する。
第1のペプチドの濃度は、例えば、下記の方法により求めることができるが、この方法に限定されるものではない。
まず、内部標準物質を添加した検体を液体クロマトグラフィー/質量分析法で処理することによって得られたマススペクトルに基づいて、第1のペプチド及び内部標準物質のピーク面積比を算出する。次に、第1のペプチド及び内部標準物質のピーク面積比と第1のペプチドの濃度との相関関係に基づいて、第1のペプチドの濃度を求める。このように、第1のペプチド及び内部標準物質のピーク面積比と第1のペプチドの濃度との相関関係に基づいて第1のペプチドの濃度を求めると、第1のペプチドの濃度の定量精度を向上させることができる。
第1のペプチド及び内部標準物質のピーク面積比を算出する際に用いる液体クロマトグラフィー/質量分析法は、LC/MS分析法であってもよいし、LC/MS/MS分析法であってもよいが、LC/MS/MS分析法を用いれば、SRMピーク面積を得ることができるため好ましい。SRMピーク面積に基づいて第1のペプチドの濃度を定量すると、定量精度を向上させることができる。
内部標準物質としては、定量対象である第1〜第nのペプチド以外のペプチドを用いるのが好ましい。第1のペプチドと化学的性質が類似する物質を内部標準物質として選択すると、第1のペプチドの定量精度を向上させることができ、これにより、第2〜第nのペプチドの定量精度を向上させることができる。
内部標準物質であるペプチドのアミノ酸配列は、特に限定されるものではないが、内部標準物質及び第1のペプチドは、共通するアミノ酸配列を有することが好ましい。アミノ酸配列はペプチドの化学的性質を決定する一因であると考えられるため、内部標準物質及び第1のペプチドが共通するアミノ酸配列を有すると、両者の化学的性質が類似する可能性が高く、第1のペプチドの定量精度を向上させることができる。
内部標準物質であるペプチドのアミノ酸残基数は、特に限定されるものではないが、通常2〜50個、好ましくは2〜5個である。アミノ酸残基数が上記範囲内であると、第1のペプチド及び内部標準物質のピーク面積比の変化量と第1のペプチドの濃度の変化量との比はほぼ一定となるため、第1のペプチドの濃度の定量精度を向上させることができる。
検体に添加する内部標準物質の濃度は、第1のペプチド及び内部標準物質のピーク面積比と第1のペプチドの濃度との相関関係を求める際に用いた内部標準物質の濃度と同一の濃度であることを要する。
上記相関関係は、例えば、第1のペプチド及び内部標準物質のピーク面積と第1のペプチドの濃度との関係を示す検量線を作成することにより求めることができる。
検量線は、下記の方法により作成することができる。
各種濃度に調整したそれぞれの第1のペプチド溶液と所定の濃度に調整した内部標準物質溶液とを等量ずつ混合して検量線用試料溶液を調製し、当該検量線用試料溶液を液体クロマトグラフィー/質量分析法で処理することによって得られるマススペクトルに基づいて、第1のペプチド及び内部標準物質のピーク面積を算出する。得られたピーク面積から、第1のペプチド及び内部標準物質のピーク面積比を算出する。得られたピーク面積比及び第1のペプチドの濃度から、第1のペプチド及び内部標準物質のピーク面積比と第1のペプチドの濃度との関係を示す検量線を作成する。
検量線作成時に用いる液体クロマトグラフィー/質量分析法は、LC/MS/MS分析法でもよいし、LC/MS分析法でもよい。LC/MS/MS分析法を用いれば、SRMピーク面積を得ることができ、LC/MS分析法を用いれば、SIMピーク面積を得ることができるが、検量線作成時にはLC/MS/MS分析法を用いて、SRMピーク面積を得ることが好ましい。SRMピーク面積に基づいて定量する方が、SIMピーク面積に基づいて定量するよりも、第1のペプチドの濃度の定量精度をさらに向上させることができる。
後述する実施例から明らかなように、第1のペプチド及び内部標準物質のピーク面積比の変化量と第1のペプチドの濃度の変化量との比はほぼ一定であり、所定の濃度範囲においては良好な直線性を示す。したがって、検体に含まれる第1のペプチド及び内部標準物質のピーク面積比が判明すれば、検量線を用いて検体に含まれる第1のペプチドの濃度を求めることができる。
工程(b)
工程(b)は、検体を液体クロマトグラフィー/質量分析法で処理することによって得られたマススペクトルに基づいて、第1〜第nのペプチドのピーク面積を算出する工程である。工程(b)で用いられる液体クロマトグラフィー/質量分析法は、LC/MS/MS分析法でもよいし、LC/MS分析法でもよいが、LC/MS分析法を用いるのが好ましい。LC/MS分析法を用いる方が、検体を液体クロマトグラフィー/質量分析法で処理するときの操作が簡便である。
工程(b)において、第1〜第nのペプチドの保持時間に基づいて、検体を液体クロマトグラフィー/質量分析法で処理することによって得られたマススペクトルのピークと第1〜第nのペプチドとの対応関係を決定し、第1〜第nのペプチドのピーク面積を算出することが好ましい。
「保持時間」は、液体クロマトグラフィー/質量分析法で処理したときの保持時間を意味する。
ペプチドの保持時間は、液体クロマトグラフィー/質量分析法で処理したときに用いた液体クロマトグラフィー/質量分析法の条件(例えば、カラムに充填された固定相の種類、カラム温度、移動相の流速等)が同一であれば、ペプチドの種類に応じて異なる。したがって、第1〜第nのペプチドの保持時間に基づいて、検体を液体クロマトグラフィー/質量分析法で処理することによって得られたマススペクトルのピークと第1〜第nのペプチドとの対応関係を決定することができる。
第1〜第nのペプチドの保持時間は、検体を液体クロマトグラフィー/質量分析法で処理したときに用いた液体クロマトグラフィー/質量分析法の条件と同一の条件の下、第1〜第nのペプチドを一種類ずつ液体クロマトグラフィー/質量分析法で処理することによって求めることを要する。
第1〜第nのペプチドの保持時間は、検体を液体クロマトグラフィー/質量分析法で処理することによって得られたマススペクトルのピークと第1〜第nのペプチドとの対応関係を決定する際に判明していればよい。なお、第1〜第nのペプチドの保持時間が予め判明していれば、第1〜第nのペプチドの保持時間を測定しなくてもよい。
工程(c)
工程(c)は、次式(1)に基づいて、第2〜第nのペプチドの濃度を求める工程である。
A=B/C×D・・・(1)
ただし、式(1)中、Aは検体に含まれる第k(kは2〜nの整数である。)のペプチドの濃度を表し、Bは検体に含まれる第kのペプチドのピーク面積を表し、Cは検体に含まれる第1のペプチドのピーク面積を表し、Dは検体に含まれる第1のペプチドの濃度を表す。
第1〜第nのペプチド濃度の単位としては、例えば、ng/mL、μg/mL等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
後述する実施例から明らかなように、ペプチドの種類にかかわらず、ペプチドのピーク面積と当該ペプチドの濃度との比は、ほぼ一定であると推測できる。したがって、検体に含まれる第1のペプチドの濃度を定量すれば、第1のペプチドのピーク面積と第2〜第nのペプチドのピーク面積との比及び第1のペプチドの濃度を用いて、式(1)に基づき、第2〜第nのペプチドの濃度を求めることができるため、簡易に、かつ効率的に複数種類のペプチドを定量することができる。
本発明によれば、検体に含まれる複数種類のペプチドのうちの一種類のペプチド濃度に基づいて、他の複数種類のペプチドを定量することができるため、簡易に、かつ効率的に複数種類のペプチドを定量することができる。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
〔実施例1〕ペプチドの抽出・精製
脱脂ゴマ160kgに抽出溶媒として0.05Nの水酸化ナトリウム3000Lを加え、55℃の温度条件下で45分間攪拌してゴマタンパク質を溶解抽出した。得られた抽出液に2Nの塩酸を加え、抽出液のpHを4.5に調整し、等電点沈殿によりタンパク質を得た。得られたタンパク質を水1500Lに懸濁させ、懸濁液に0.05Nの水酸化ナトリウム水溶液を加え、懸濁液のpHを7.0に調整した後、サモアーゼ(商品名,大和化成社製)300gを添加し、65℃の温度条件下で2時間反応させた。その後、酵素反応液に2Nの塩酸を加えて酵素反応液のpHを5.0に調整し、加熱により酵素を失活させ、濾過・濃縮・粉末化し、粉末状脱脂ゴマペプチド50kgを得た。
〔実施例2〕検量線の作成
(1)LVY標準溶液の調製
脱脂ゴマに含まれていることが知られているトリペプチド(Leu-Val-Tyr(LVY),ペプチド研究所社製)10mgを精密に量り取り、10質量%トリフルオロ酢酸水溶液を加え完全に溶解させ、10mLに定容した。この溶液を10質量%トリフルオロ酢酸水溶液にて段階的に希釈し、各種濃度(15×10ng/mL,3.0×10ng/mL,0.60×10ng/mL)のLVY標準溶液を調製した。
(2)内部標準溶液の調製
ジペプチド(Val-Tyr(VY),シグマ−アルドリッチ社製)10mgを精密に量り取り、10質量%トリフルオロ酢酸水溶液を加え完全に溶解させ、10mLに定容し、内部標準溶液原液とした。この内部標準溶液原液1mLに10質量%トリフルオロ酢酸水溶液を加えて10mLに定容し、内部標準溶液を調製した。
(3)検量線の作成
各種濃度のLVY標準溶液と内部標準溶液とを等量ずつ混合した検量線用溶液を調製し、下記の条件により、検量線用溶液をLC/MS/MS分析法で処理し、VY及びLVYのSRMピーク面積を測定した。
[LC/MS/MS分析法の条件]
カラム:ODS-80Ts(内径;4.6mm,長さ;100mm,東ソー社製)
カラム温度:30℃
流速:400μL/min
検量線用溶液注入量:20μL
移動相:0.1%トリフルオロ酢酸を含む
水/アセトニトリルのグラジエント(90:10→55:45)
UV検出波長:215nm
MS検出条件:エレクトロスプレーイオン(ESI)法
positive(測定範囲;m/z 150〜800)
MS/MS検出条件:(VY)ESI positive前駆イオンm/z 281,SRM m/z 182
(LVY)ESI positive前駆イオンm/z 394,SRM m/z 213
上記の測定結果に基づいて検量線を作成した。図1に、作成した検量線を示す。図1に示すように、作成した検量線は、LVY濃度が15×10ng/mL以下であれば、良好な直線性を示し、LVY及びVY(内部標準物質)のSRMピーク面積比とLVY濃度とは、それぞれの変化量の比が一定であることが確認された。したがって、下記式(2)が成立し、LVY及びVYのSRMピーク面積比に基づいて、LVYの濃度を求めることができることが確認された。
LVY濃度(ng/mL)=(SRMピーク面積比−0.2003)/0.033・・・(2)
SRMピーク面積比(%)=LVYのSRMピーク面積/VYのSRMピーク面積×100
〔実施例3〕各種ペプチドのSIMピーク面積の測定,保持時間の測定
脱脂ゴマに含有される複数種類のペプチド(Leu-Val-Tyr(LVY),Ile-Val-Tyr(IVY),Val-Ile-Tyr(VIY),Leu-Ser-Ala(LSA),Leu-Gln-Pro(LQP),Leu-Lys-Tyr(LKY),Met-Leu-Pro-Ala-Tyr(MLPAY))及び実施例2で用いた内部標準物質(Val-Tyr(VY))を1mgずつ精密に量り取り、10質量%トリフルオロ酢酸水溶液を加えて完全に溶解させ、それぞれ10mLに定容し各種ペプチド溶液を調製した。
上記各種ペプチド溶液を100μLずつ混合し、10質量%トリフルオロ酢酸水溶液を加え、各種ペプチド濃度が0.01mg/mLになるように試料溶液を調製し、下記の条件により、試料溶液をLC/MS分析法で処理し、各種ペプチドのSIMピーク面積を測定した。
また、下記の条件により、上記各種ペプチド溶液を一種類ずつLC/MS分析法で処理し、各種ペプチドの保持時間を測定した。
[LC/MS分析法の条件]
カラム:ODS-80Ts(内径;4.6mm,長さ;100mm,東ソー社製)
カラム温度:30℃
流速:400μL/min
試料溶液注入量:20μL
移動相:0.1%トリフルオロ酢酸を含む
水/アセトニトリルのグラジエント(90:10→55:45)
UV検出波長:215nm
MS検出条件:エレクトロスプレーイオン化(ESI)法
positive(測定範囲 m/z 150〜800)
ESI positive SIM(VY) m/z 281
ESI positive SIM(LVY) m/z 394
ESI positive SIM(IVY) m/z 394
ESI positive SIM(VIY) m/z 394
ESI positive SIM(LSA) m/z 290
ESI positive SIM(LQP) m/z 357
ESI positive SIM(LKY) m/z 423
ESI positive SIM(MLPAY) m/z 594
図2に、上記測定により得られたマススペクトルのSIMピークを示す。また、図2に示すSIMピークから算出したSIMピーク面積及び各種ペプチドの保持時間を表1に示す。
Figure 2006105699
図2及び表1に示すように、各種ペプチドのSIMピーク面積はほぼ同一であることが確認された。このことから、ペプチドの種類にかかわらず、ペプチドのSIMピーク面積とペプチド濃度との比がほぼ一定であることが推測できた。したがって、第1〜第nのペプチドが含まれている検体において、式(2)に基づいて定量した第1のペプチド(LVY)の濃度、及び第1〜第nのペプチドのSIMピーク面積を用いて、次式(3)に基づき、第2〜第nのペプチドの濃度を定量することができると考えられる。
A’=B’/C’×D’・・・(3)
ただし、式(3)中、A’は検体に含まれる第k’(k’は2〜nの整数である。)のペプチドの濃度(ng/mL)を表し、B’は検体に含まれる第k’のペプチドのSIMピーク面積を表し、C’は検体に含まれる第1のペプチドのSIMピーク面積を表し、D’は検体に含まれる第1のペプチドの濃度(ng/mL)を表す。
また、表1に示すように、ペプチドの種類に応じて液体クロマトグラフィー/質量分析法で処理したときの保持時間が異なるため、液体クロマトグラフィー/質量分析法で処理することによって得られたマススペクトルの各SIMピークが、各種ペプチドのいずれのSIMピークであるかを、各種ペプチドの保持時間に基づいて決定できることが確認された。
〔実施例4〕脱脂ゴマペプチドの定量
実施例1で得られた粉末状脱脂ゴマペプチド50mgを精密に量り取り、10質量%トリフルオロ酢酸水溶液を加え、超音波処理等により可溶性のものを完全に溶解させ、10mLに定容したゴマペプチド溶液を得た。
上記ゴマペプチド溶液と実施例2で用いた内部標準溶液とを等量ずつ混合した試料溶液を調製し、下記の条件により、当該試料溶液をLC/MS/MS分析法で処理し、得られたマススペクトルからLVY(第1のペプチド)及びVY(内部標準物質)のSRMピーク面積を算出した。また、下記の条件により、当該試料溶液をLC/MS分析法で処理し、得られたマススペクトルの各SIMピークが、各種ペプチドのいずれのSIMピークであるかを、実施例3で測定した各種ペプチドの保持時間に基づいて決定し、各種ペプチドのSIMピーク面積を算出した。
[LC/MS(LC/MS/MS)分析法の条件]
カラム:ODS-80Ts(径;4.6mm,長さ;100mm,東ソー社製)
カラム温度:30℃
流速:400μL/min
試料溶液注入量:20μL
移動相:0.1%トリフルオロ酢酸を含む
水/アセトニトリルのグラジエント(90:10→55:45)
UV検出波長:215nm
MS検出条件:エレクトロスプレーイオン化(ESI)法
positive(測定範囲 m/z 150〜800)
ESI positive SIM(LVY) m/z 394
ESI positive SIM(IVY) m/z 281
ESI positive SIM(VIY) m/z 394
ESI positive SIM(LSA) m/z 394
ESI positive SIM(LQP) m/z 394
ESI positive SIM(LKY) m/z 394
ESI positive SIM(MLPAY) m/z 394
MS/MS検出条件:(VY)ESI positive 前駆イオン m/z 281,SRM m/z 182
(LVY)ESI positive 前駆イオン m/z 394,SRM m/z 213
LC/MS/MS分析法での処理により得られた測定結果を用いて、式(2)に基づき、試料溶液中のLVY濃度を算出した。また、LC/MS分析法での処理により得られたマススペクトルから算出した各種ペプチド及びLVYのSIMピーク面積を用いて、式(3)に基づき、試料溶液中の各種ペプチドの濃度を算出した。
上記試験結果について、表2に示す。
Figure 2006105699
上記試験の結果、脱脂ゴマに含まれる複数種類のペプチドのうち、LSA,LQP,LKY,LVY,MLPAYはペプチド濃度を算出することができ、検体に複数種類のペプチドが含まれている場合であっても、その複数種類のペプチドを液体クロマトグラフィー/質量分析法で処理することによって得られるSIMピーク面積、及び複数種類のペプチドのうちの一種類のペプチドの濃度に基づいて、複数種類のペプチドをそれぞれ定量できることが確認された。
本発明の方法は、植物からの抽出物、動植物等の分解物、食品、化粧品等に含有される活性ペプチド群の定量分析等に有用である。
LC/MS/MS分析法で処理することによって得られたマススペクトルから作成した、LVY及びVYのSRMピーク面積比とLVY濃度との相関関係を示す検量線である。 脱脂ゴマに含有される複数種類のペプチドを、LC/MS分析法で処理することによって得られたマススペクトル(SIMピーク)である。

Claims (5)

  1. 検体に含まれる第1〜第n(nは2以上の整数である。)のペプチドを定量する方法であって、
    (a)第1のペプチドの濃度を求める工程、
    (b)検体を液体クロマトグラフィー/質量分析法で処理することによって得られたマススペクトルに基づいて、第1〜第nのペプチドのピーク面積を算出する工程、及び
    (c)次式(1):A=B/C×D[式中、Aは検体に含まれる第k(kは2〜nの整数である。)のペプチドの濃度を表し、Bは検体に含まれる第kのペプチドのピーク面積を表し、Cは検体に含まれる第1のペプチドのピーク面積を表し、Dは検体に含まれる第1のペプチドの濃度を表す。]に基づいて、第2〜第nのペプチドの濃度を求める工程
    を含む前記方法。
  2. 前記工程(a)において、内部標準物質を添加した検体を液体クロマトグラフィー/質量分析法で処理することによって得られたマススペクトルに基づいて、第1のペプチド及び内部標準物質のピーク面積比を算出し、第1のペプチド及び内部標準物質のピーク面積比と第1のペプチドの濃度との相関関係に基づいて、第1のペプチドの濃度を求める請求項1に記載の方法。
  3. 前記内部標準物質が、ペプチドである請求項2に記載の方法。
  4. 前記工程(b)において、第1〜第nのペプチドの保持時間に基づいて、検体を液体クロマトグラフィー/質量分析法で処理することによって得られたマススペクトルのピークと第1〜第nのペプチドとの対応関係を決定し、第1〜第nのペプチドのピーク面積を算出する請求項1〜3のいずれかに記載の方法。
  5. 前記第1〜第nのペプチドのアミノ酸残基数が、2〜50個である請求項1〜4のいずれかに記載の方法。
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