JP2006104233A - 廃油の処理方法 - Google Patents

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寿一 米田
Makoto Naruseko
誠 成迫
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Abstract

【課題】廃油エネルギーを十分使用することができ、極めて効率よく廃油処理を行い、処理能力の増大を図ることが可能な廃油の処理方法を提供する。
【解決手段】廃油を加熱処理した後に、遠心分離により水、油及びスラッジに分離し、分離された少なくとも油の一部を、スラッジを焼却処理する熱源として使用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、工場、給油所、或いは船舶などからの廃油の処理方法に関するものである。
従来、工場、給油所、或いは船舶などからの、油に水分、スラッジなどを含んだ廃油は、キルンなどの焼却炉にそのまま投入して焼却されていた。この方法は、
(1)廃油の処理能力が低い。
(2)スラッジ分が多くなるとキルン操業が効率よくできない。
(3)廃油のエネルギーを十分有効に利用することができない。
(3)スラッジ分が多く、効率的なキルンへの投入ができない。
(4)スラッジを含むためストレーナやバーナチップの詰まりにより安定した噴霧燃焼が得られず、掃除が困難である。
(5)水分による失火が起こる。
(6)スラッジを含むため正規の再生油燃焼バーナーへ向けることができず、ラッパ状のストレーナやチップのない簡易スプレーで炉内へ吹き込むことを余儀なくされる。
といった問題を有していた。
一方、特許文献1には、廃油から遠心分離により不純物を除去し、この不純物を除去した廃油を加熱し、更に廃油に混入していた不純物を蒸発して除去し、蒸留により再生重油を得る廃油再生システムが記載されている。
又、特許文献2には、船内で廃油を処理するための回収装置が開示されている。この回収装置は、容器本体内に加熱器が配置された油水分離室を設け、油水分離室に供給された廃油を加熱して油分、水分及びスラッジの三層に分離し、容器本体内上部には油水分離室内で比重差により分離された油分からスラッジを分離するスラッジ分離板を設けると共に、容器本体内の一側部に水分内のスラッジを沈降させる水セットリング室を配置して、水、油及びスラッジを分離回収する構成とされる。
しかしながら、上記特許文献1に記載の廃油再生システムは、目的が再生油として外販できる性状の油を製造するために、その構成が複雑で、廃油処理コストが高いものとなる。
又、特許文献2に記載の回収装置は、比重差による静置分離のため分離境界面が明確でなく、各抽出物に混合汚染が起こる。更に、処理能力に限度があり、多量の廃油を短時間で処理することは困難であり、過大な設備となってしまう。
特開2003−306682号公報 特公平7−29001号公報
そこで、本発明は、上記従来技術が有する問題を解決するためになされたものであり、本発明の目的は、廃油のエネルギーを十分使用することができ、極めて効率よく廃油処理を行い、処理能力の増大を図ることが可能な廃油の処理方法を提供することである。
本発明の他の目的は、廃油から燃料としての再生油を効率よく得ることのできる廃油の処理方法を提供することである。
上記目的は本発明に係る廃油の処理方法にて達成される。要約すれば、本発明は、廃油を、水、油及びスラッジに分離し、少なくとも前記スラッジを焼却処理する廃油の処理方法において、
前記廃油は、加熱処理した後に、遠心分離により水、油及びスラッジに分離し、前記分離された少なくとも前記油の一部を、前記スラッジを焼却処理する熱源として使用することを特徴とする廃油の処理方法である。
本発明の一実施態様によれば、前記廃油は、加熱処理により75℃〜92℃に加熱される。
本発明の他の実施態様によれば、前記遠心分離は、3相分離スクリュウデカンタにて行う。
本発明の他の実施態様によれば、前記3相分離スクリュウデカンタにおけるスクリュウの回転数は、3000〜6000rpmである。
本発明によれば、
(1)廃油のエネルギーを十分使用することができ、極めて効率よく廃油処理が可能であり、処理能力を増大することができる。
(2)廃油から燃料としての再生油を効率よく得ることができる。
(3)廃油のスラッジ分が多くなった場合にも、焼却炉への投入を効率的に行うことができ、焼却炉の操業を効率よく行うことができる。
以下、本発明に係る廃油の処理方法を図面に則して更に詳しく説明する。
実施例1
図1に、本発明に係る廃油の処理方法を実施する廃油処理設備の一実施例の概略構成を示す。
本発明の廃油処理方法の特徴とするところは、工場、給油所、或いは船舶などからの廃油をそのままキルンなどの焼却炉とされる廃棄物処理炉にて焼却処理するのではなく、先ず、廃油を加熱した後、遠心分離機を用いて水、油(再生油)、スラッジに分離し、油は、一部を廃棄物処理炉にて焼却し、残りは焼却処理燃料用として回収する点にある。回収した焼却処理燃料用油は、必要に応じて焼却炉の熱源として利用される。
図1を参照して更に説明すると、本実施例の廃油処理設備100は、加熱槽1を備え、工場などから運搬されてきた廃油Sは、廃油受入槽T1に一旦受容され、次いで、ラインL1及びポンプP1により貯留タンクT2へと移送される。
貯留タンクT2中の廃油Sは、ラインL2及びポンプP2を介して加熱槽1へと導入され、本実施例では熱源として加熱蒸気を利用した加熱手段2により75℃〜92℃にまで加熱される。加熱された廃油Sの温度が、75℃未満であると、粘性が高まり分離度合いが悪くなるといった問題があり、92℃を越えると泡立ち突沸して加熱槽1から蒸気が発生したり、溢流してしまうといった問題が発生する。
75℃〜92℃に加熱された廃油Sは、ラインL3及びポンプP3により、遠心分離機10へと導入される。遠心分離機10は、廃油Sを、スラッジ、水(重液)及び油(軽液)に分離する3相分離機である。
本実施例にて、3相分離機10としては、タナベ株式会社製の3相分離スクリュウデカンタ(商品名「Z32L・SL−3LV」)を好適に使用し得る。3相分離スクリュウデカンタ10は、ロングボールといわれる中空ハウジング11内に、回転する中空のスクリュウ12を備え、中空スクリュウ12内へと一端から廃油Sを送給することにより、スラッジ、水(重液)及び油(軽液)とに分離され、それぞれの排出口13、14、15から機外へと排出される。
スクリュウ12の回転数は、3000〜6000rpmとすることにより、廃油Sを効率よく3相に分離することができる。回転数が、3000rpm未満であると、遠心力が低下し比重差による分離機能が減少してしまうといった問題があり、6000rpmを越えると機器の破損の虞と過剰動力の消費といった問題が発生する。
3相分離機10からのスラッジ、水及び油は、それぞれ、スラッジタンクT3、重液タンクT4及び軽液タンクT5に回収される。
スラッジタンクT3に回収されたスラッジは、沈降(比重差)分離により、下層の汚泥スラッジ分と上層の水分とに分離される。下層の汚泥スラッジ分は、汚泥ピット3にラインL7及びポンプP4により集められ、更に、ラインL8及びポンプ(ピストンポンプ)P5にて50mキルンのような焼却炉4へと送給されて焼却処理される。スラッジタンクT3の上層水分は、ラインL9により廃油タンクT6へと集められる。
重液タンクT4に回収された水は、ラインL10及びポンプP6により上記廃油タンクT6へと集められる。
軽液タンクT5に回収された油は、本実施例では熱源として蒸気を利用した加熱手段5にて加熱され、上層油(再生油)は、ラインL13及びポンプP10を介して貯留タンクT7に集められ、残りは、ラインL11及びポンプP7により上記廃油タンクT6へと送給される。
貯留タンクT7に集められた油は、ラインL14及びポンプP8を介して焼却炉4へと供給され、焼却炉バーナー用の燃料、即ち、焼却処理用燃料として使用される。
上記廃油タンクT6に集められた油混じり水は、ラインL15及びポンプP9により焼却炉4へと送給されて焼却される。
上記本実施例の廃油の処理方法によれば、廃油を前処理、即ち、加熱処理し、その後に3相分離することにより、良好な分離が達成された。また、分離された油、即ち、再生油は、焼却炉4にて焼却炉バーナー用燃料として使用することにより、廃油処理エネルギー源として使用することができ、廃油エネルギーを十分有効に使用することができる。
また、廃油Sのスラッジ分が多くなった場合にも、廃油Sから分離されたスラッジは、一旦汚泥ピット3に貯留された後適宜焼却炉4への送給されるので、焼却炉4への投入を効率的に行うことができ、焼却炉4の操業を効率よく行うことができる。
実際に、本発明者らの研究実験の結果によれば、本発明の方法を実施することにより、廃油の処理能力は、従来に比して約1.1倍に増大した。具体的には、50mキルンを使用した場合の処理能力は、従来の廃油92ton/日から100ton/日へと増大した。また、処理コストに関しても、従来に比較して大幅な低減を図ることができた。
本発明に係る廃油の処理方法を実施する廃油処理設備の一実施例の概略構成図である。
符号の説明
1 加熱槽
2、5 加熱手段
3 汚泥ピット
4 焼却炉(廃棄物処理炉)

Claims (4)

  1. 廃油を、水、油及びスラッジに分離し、少なくとも前記スラッジを焼却処理する廃油の処理方法において、
    前記廃油は、加熱処理した後に、遠心分離により水、油及びスラッジに分離し、前記分離された少なくとも前記油の一部を、前記スラッジを焼却処理する熱源として使用することを特徴とする廃油の処理方法。
  2. 前記廃油は、加熱処理により75℃〜92℃に加熱されることを特徴とする請求項1の廃油の処理方法。
  3. 前記遠心分離は、3相分離スクリュウデカンタにて行うことを特徴とする請求項1又は2の廃油の処理方法。
  4. 前記3相分離スクリュウデカンタにおけるスクリュウの回転数は、3000〜6000rpmであることを特徴とする請求項3の廃油の処理方法。

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