JP2006103610A - 自動車のリア・シートに用いるシート・クッション・フレーム - Google Patents

Abstract

【課題】組み付けスペースに制約されずに構造の複雑化、重量化、そして、部品点数の増加などを極力避け、そして、強度を上げて必要な強度を確保可能にする。
【解決手段】リア・フレーム・メンバー１２の長さ方向に伸びてそのリア・フレーム・メンバー１２上に一体的に結合される補強ビーム１５と、フレーム・センターにおいてフロント・フレーム・メンバー１１およびその補強ビーム１５間に固定されるセンター・パネル１６と、そのリア・フレーム・メンバー１２に根元を固定させ、そして、そのリア・フレーム・メンバー１２寄りでそのセンター・パネル１６の下面に先端を沿わせて伸長させるベルト・アンカー・ブラケット１７と、そのベルト・アンカー・ブラケット１７のその先端に対応してそのセンター・パネル１６上に配置され、そして、そのセンター・パネル１６およびベルト・アンカー・ブラケット１７にボルト締めされるベルト・アンカー１８とを備える。
【選択図】図３

Description

この発明は、自動車のリア・シートに用いるシート・クッション・フレームに関し、そして詳細には、二人または三人掛けリア・シートに用いるシート・クッション・フレームに関する。

自動車の二人または三人掛けリア・シートは、シート・ベルト・アンカーがシート・クッション・フレームに取り付けられる構造を採る。
そのシート・クッション・フレームは、強度を上げて必要な強度を確保するために、フレーム・フロントおよびフレーム・リアのそれぞれに補強部材を取り付けるパネル・フレーム構造に構成され、また、リア・フレーム・メンバーが互いに断面略Ｕ字形アッパーおよびロアー・メンバーを重合状態に一体化させ、そして、それらの内側に補強板を沿えるベルト・アンカー支持フレームで補強される構造に構成されるので、そのシート・クッション・フレームは構造が複雑で組み付けスペースに制約され、過度に重量化され、そして、部品点数も多くなる。
特開平９−３０１０２４公報 実開昭６２−８６２６１号公報

この発明の課題は、組み付けスペースに制約されずに構造の複雑化、重量化、そして、部品点数の増加などを避け、そして、強度を上げて必要な強度を確保可能にするところの自動車のリア・シートに用いられるシート・クッション・フレームの提供にある。

この発明は、リア・フレーム・メンバーの長さ方向に伸びてそのリア・フレーム・メンバー上に一体的に結合される補強ビームと、フレーム・センターにおいてフロント・フレーム・メンバーおよびその補強ビーム間に固定されるセンター・パネルと、そのリア・フレーム・メンバーに根元を固定させ、そして、そのリア・フレーム・メンバー寄りでそのセンター・パネルの下面に先端を沿わせて伸長させるベルト・アンカー・ブラケットと、そのベルト・アンカー・ブラケットのその先端に対応してそのセンター・パネル上に配置され、そして、そのセンター・パネルおよびベルト・アンカー・ブラケットにボルト締めされるベルト・アンカーとを備える。

この発明では、その補強ビームおよびベルト・アンカー・ブラケットが組み付けスペースに制約されずにそのシート・クッション・フレームに取り付け可能になり、そのシート・クッション・フレームが構造の複雑化、重量化、そして、部品点数の増加などを極力避け、そして、強度を上げて必要な強度が確保可能になる。

その補強ビームが、所定の大きさおよび厚さの細長い鋼板片から断面溝形にプレス加工され、そして、パイプ構造を成すようにそのリア・フレーム・メンバー上に溶接され、また、そのベルト・アンカー・ブラケットが、所定の大きさおよび厚さの鋼板片から断面略Ｚ字形に曲げ加工されてそのリア・フレーム・メンバーの下面に根元を溶接し、そして、そのリア・フレーム・メンバー寄りでそのセンター・パネルの下面に先端を沿わせて伸長させる。

以下、特定されて図示された具体例に基づいて、この発明の自動車のア・シートに用いるシート・クッション・フレームを説明するに、図１ないし図３は、レクリエーショナル・ビークルの二人掛けリア・シートに活用されるところのこの発明の自動車のリア・シートに用いるシート・クッション・フレームの具体例１０を示し、このシート・クッション・フレーム１０は、フロント・フレーム・メンバー１１、リア・フレーム・メンバー１２、および左右のフレーム・サイド１３、１３で枠に形成されて多数のＳ字ばね１４、１４、１４、１４、１４、１４がそのフロント・フレーム・メンバー１１とそのリア・フレーム・メンバー１２との間に張られ、そして、このシート・クッション・フレーム１０では、補強ビーム１５が、そのリア・フレーム・メンバー１２の長さ方向に伸びてそのリア・フレーム・メンバー１２上に溶接され、また、センター・パネル１６が、フレーム・センターにおいてそのフロント・フレーム・メンバー１１およびその補強ビーム１５間に溶接されてフレーム全体を補強し、さらに、ベルト・アンカー・ブラケット１７が、そのリア・フレーム・メンバー１２の下面に根元を溶接し、そして、そのリア・フレーム・メンバー１２寄りでそのセンター・パネル１６の下面に先端を沿わせて伸長させ、またさらに、ベルト・アンカー１８が、そのベルト・アンカー・ブラケット１７のその先端に対応してそのセンター・パネル１６上に配置され、そして、スタッド・ボルト２１および座付きナット２２でそのセンター・パネル１６およびベルト・アンカー・ブラケット１７に締め付け固定される。

その補強ビーム１５は所定の大きさおよび厚さの細長い鋼板片から断面溝形にプレス加工され、そして、パイプ構造をなすようにそのリア・フレーム・メンバー１２上に溶接され、また、そのベルト・アンカー・ブラケット１７は所定の大きさおよび厚さの鋼板片から断面略Ｚ字形にプレス曲げ加工されてそのリア・フレーム・メンバー１２のその下面に根元を溶接し、そして、そのリア・フレーム・メンバー１２寄りでそのセンター・パネル１６のその下面に先端を沿わせて伸長させる。

このシート・クッション・フレーム１０において、１９はフロント・スプリング・リテイナー、そして、２０はリア・スプリング・リテイナーである。

したがって、このシート・クッション・フレーム１０では、そのリア・フレーム・メンバー１２がその補強ビーム１５およびセンター・パネル１６で補強され、それに加えてフレーム全体も補強され、そのベルト・アンカー１８に入った負荷がそのセンター・パネル１６およびベルト・アンカー・ブラケット１７で分散されてそのリア・フレーム・メンバー１２および補強ビーム１５に伝達され、また、そのセンター・パネル１６がそのベルト・アンカー・ブラケット１７でベルト・アンカー取付け箇所を補強され、その補強ビーム１５、センター・パネル１６、ベルト・アンカー・ブラケット１７、およびベルト・アンカー１８が組み付けスペースに制約されずにそのリア・フレーム・メンバー１２やそのセンター・パネル１６に取り付け可能になり、そして、構造の複雑化が避けられ、部品点数の増加も極力避けられて重量の増加も抑制され、そして、強度が上げられて必要な強度が確保可能になる。
さらには、そのベルト・アンカー１８がそのセンター・パネル１６の上面に配置されてシート・ベルトの取付けが簡単で容易になる。勿論、そのセンター・パネル１６には、そのベルト・アンカー１８が複数個を左右に並べて配置可能になる。

先に図面を参照して説明されたところのこの発明の特定された具体例から明らかであるように、この発明の属する技術分野における通常の知識を有する者にとって、この発明の内容は、その発明の性質（ｎａｔｕｒｅ）および本質（ｓｕｂｓｔａｎｃｅ）に由来し、そして、それらを内在させると客観的に認められる別の態様に容易に具体化される。勿論、この発明の内容は、その発明の課題に相応し（ｂｅ ｃｏｍｍｅｎｓｕｒａｔｅ ｗｉｔｈ）、そして、その発明の成立に必須である。

上述から理解されるように、この発明の自動車のリア・シートに用いるシート・クッション・フレームは、リア・フレーム・メンバーの長さ方向に伸びてそのリア・フレーム・メンバー上に一体的に結合される補強ビームと、フレーム・センターにおいてフロント・フレーム・メンバーおよびその補強ビーム間に固定されるセンター・パネルと、そのリア・フレーム・メンバーに根元を固定させ、そして、そのリア・フレーム・メンバー寄りでそのセンター・パネルの下面に先端を沿わせて伸長させるベルト・アンカー・ブラケットと、そのベルト・アンカー・ブラケットのその先端に対応してそのセンター・パネル上に配置され、そして、そのセンター・パネルおよびベルト・アンカー・ブラケットにボルト締めされるベルト・アンカーとを備えるので、この発明の自動車のリア・シートに用いるシート・クッション・フレームでは、そのリア・フレーム・メンバーがその補強ビームおよびセンター・パネルで補強され、それに加えてフレーム全体も補強され、そのベルト・アンカーに入った負荷がそのセンター・パネルおよびベルト・アンカー・ブラケットで分散されてそのリア・フレーム・メンバーおよび補強ビームに伝達され、また、そのセンター・パネルがそのベルト・アンカー・ブラケットでベルト・アンカー取付け箇所を補強され、その補強ビーム、センター・パネル、ベルト・アンカー・ブラケット、およびベルト・アンカーが組み付けスペースに制約されずにそのリア・フレーム・メンバーやそのセンター・パネルに取り付け可能になり、そして、構造の複雑化が避けられ、部品点数の増加も極力避けられて重量の増加も抑制され、そして、強度が上げられて必要な強度が確保可能になり、その結果、自動車、特に、ワゴン、バン、およびレクリエーショナル・ビークルなどの二人あるいは三人掛けリア・シートにとって非常に有用で実用的である。

レクリエーショナル・ビークルの二人掛けリア・シートに活用されるところのこの発明の自動車のリア・シートに用いるシート・クッション・フレームの具体例を示した斜視図である。 そのシート・クッション・フレームを下から見て示した下面図である。 図１のベルト・アンカー取付け箇所において示した部分断面図である。

符号の説明

１１ フロント・フレーム・メンバー
１２ リア・フレーム・メンバー
１３ フレーム・サイド
１４ Ｓ字ばね
１５ 補強ビーム
１６ センター・パネル
１７ ベルト・アンカー・ブラケット
１８ ベルト・アンカー

Claims (2)

1. リア・フレーム・メンバーの長さ方向に伸びてそのリア・フレーム・メンバー上に一体的に結合される補強ビームと、フレーム・センターにおいてフロント・フレーム・メンバーおよびその補強ビーム間に固定されるセンター・パネルと、そのリア・フレーム・メンバーに根元を固定させ、そして、そのリア・フレーム・メンバー寄りでそのセンター・パネルの下面に先端を沿わせて伸長させるベルト・アンカー・ブラケットと、そのベルト・アンカー・ブラケットのその先端に対応してそのセンター・パネル上に配置され、そして、そのセンター・パネルおよびベルト・アンカー・ブラケットにボルト締めされるベルト・アンカーとを備える自動車のリア・シートに用いるシート・クッション・フレーム。
2. その補強ビームが、断面溝形に形成され、そして、パイプ構造を成すようにそのリア・フレーム・メンバーに一体的に結合される請求項１に記載の自動車のリア・シートに用いるシート・クッション・フレーム。

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