JP2006103535A - ハイブリッド車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ハイブリッド車両において、エンジン、モータ・ジェネレータ、および変速機をより適切に配置し、車両の重量バランスをとりやすくする。
【解決手段】 エンジン2と、モータ・ジェネレータ3,4と遊星歯車機構9とを一体的に備えるハイブリッド変速機5と、を備えるハイブリッド車両1において、ハイブリッド変速機5をエンジン2の車両前後方向後方に離間配置した。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ハイブリッド車両に関する。
従来、エンジンとモータ・ジェネレータとを搭載するハイブリッド車両では、モータ・ジェネレータが車両前後方向の略中央部に配置される例がある(例えば特許文献1)。
特開平9−95149号公報
しかしながら、モータ・ジェネレータを車両の前後方向の略中央部に配置すると、キャビンスペースが狭くなってしまう。かと言って、モータ・ジェネレータを車両の前方に配置すると、重量の嵩むエンジンに近づき、車両の重量バランスをとりにくくなってしまう。
そこで、本発明は、ハイブリッド車両において、エンジン、モータ・ジェネレータ、および変速機をより適切に配置し、キャビンスペースの確保と車両の重量バランスをとりやすくすることを目的とする。
本発明は、内燃機関と、モータ・ジェネレータと遊星歯車機構とを一体的に備えるハイブリッド変速機と、を備えるハイブリッド車両において、前記ハイブリッド変速機を内燃機関の車両前後方向後方に離間配置したことを最も主要な特徴とする。
本発明によれば、エンジンとハイブリッド変速機とを車両前後方向に離間して配置したため、エンジン、モータ・ジェネレータ、および変速機を一体化させた場合に比べて、車両の重量バランスをとりやすくなる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。図1〜図10は、本発明の一実施形態を示しており、図1は、本実施形態にかかるハイブリッド車両の概略構成を示す平面図(下面図)、図2は、ハイブリッド車両の概略構成を示す側面図、図3は、ハイブリッド変速機が搭載される部分を拡大して示す平面図(下面図)、図4は、ハイブリッド変速機の外観を示す側面図、図5は、インバータまたはバッテリとプロペラシャフトとを示す模式図(軸方向視)、図6は、エンジンおよび前輪駆動用モータ・ジェネレータを示す斜視図、図7は、前輪駆動用モータ・ジェネレータの断面図(軸方向に沿う断面図)。図8は、ハイブリッド変速機の共線図、図9は、ハイブリッド変速機の概略構成図(断面図)、また図10は、ハイブリッド変速機の摩擦締結要素の制御例を示す図である。なお、各図中、FRは車両前後方向前方を、またUPRは車両上方を示す。また、図9は、軸より上側の半分のみ示している。
本実施形態にかかるハイブリッド車両1は、内燃機関としてのエンジン2と、二つのモータ・ジェネレータ3,4および遊星歯車機構9を含むハイブリッド変速機5と、を備えており、主としてモータ・ジェネレータ3,4の駆動力を利用して走行するモード(以下、EVモードと記す)と、エンジン2およびモータ・ジェネレータ3,4の駆動力を利用して走行するモード(以下、HEVモードと記す)との二つのモードで走行することができる。これら走行モードの切り替えは、ハイブリッド変速機5の動作によって実現されるが、これについては後述する。
また、このハイブリッド車両1では、エンジン2および二つのモータ・ジェネレータ3,4は、いずれも後輪6を駆動するのに用いられる。すなわち、エンジン2は、所謂縦置きの姿勢で車体前部空間(エンジンルーム)7内に配置されており、エンジン2の回転は、車両1の車幅方向中央に配置された駆動軸としてのプロペラシャフト8、ハイブリッド変速機5内の遊星歯車機構9、および後差動歯車10を介して後輪6に伝達される。つまり、エンジン2に関してはいわゆるフロントエンジン−リヤドライブ(FR)のレイアウトとなっている。一方、ハイブリッド変速機5内に設けられる二つのモータ・ジェネレータ3,4の回転も、遊星歯車機構9および後差動歯車10を介して後輪6に伝達される。
さらに、このハイブリッド車両1は、エンジンルーム7内に、上記二つのモータ・ジェネレータ3,4とは別に、前輪駆動用のモータ・ジェネレータ11を備えており、前輪12、後輪6の双方を駆動する四輪駆動走行も可能である。
そして、図1および図2に示すように、本実施形態では、エンジン2とハイブリッド変速機5とが、車両前後方向に離間配置されている。具体的には、エンジン2がエンジンルーム7内に配置される一方、ハイブリッド変速機5が後部座席の床下位置付近に配置されている。
このように、エンジン2とハイブリッド変速機5とを車両前後方向に離間配置することで、重量の嵩む構成要素が車両前後方向に分散される。この場合、特に、エンジン2を車両重心13(図2)より前方に、また、ハイブリッド変速機5を車両重心13より後方に配置するのが好適である。
また、図3および図4に示すように、本実施形態では、ハイブリッド変速機5を、後輪6に接続される後差動歯車10の車両前後方向前側に隣接配置し、ハイブリッド変速機5と後差動歯車10とを一体化して統合ユニット14を構成している。
この統合ユニット14は、車体骨格部材またはそれに支持される部材に、車両前後方向に離れた複数箇所で取り付けられている。
具体的には、車体骨格部材として、車幅方向両端部で車両前後方向に延在する二本のサイドメンバ15間に、後部座席のほぼ下方となる位置で車幅方向に伸びるリヤシートクロスメンバ25が架設されており、当該リヤシートクロスメンバ25の車幅方向中央に形成される凹部(フロアトンネル部28)の両端間に、トンネルステー26が架設されている。他方、統合ユニット14のケーシング18のうちハイブリッド変速機5(好適には最も前側のモータ・ジェネレータ3)が配置される部分のケーシング18aには、フランジ19が固定されており、そのフランジ19が防振マウント20を介してトンネルステー26に支持されている。
さらに、その車両前後方向後側で、リヤサイドメンバ15Aには、防振マウント22を介してリヤサスペンションメンバ21が取り付けられる一方、統合ユニット14のケーシング18のうち後差動歯車10が配置される部分のケーシング18bの前端部には、フランジ23が固定されており、そのフランジ23が防振マウント24を介してリヤサスペンションメンバ21の前側フレーム21aに支持されるとともに、ケーシング18bの後端部が、リヤサスペンションメンバ21の後側フレーム21bに防振マウント27を介して支持されている。
すなわち、本実施形態では、図3に示すように、統合ユニット14を、少なくともハイブリッド変速機5側の位置Aと後差動歯車10側の位置B,Cとを含む車両前後方向に離間した複数位置(A〜C)で、車体骨格部材に支持される部材(トンネルステー26およびリヤサスペンションメンバ21)に取り付けている。
こうすることで、従来のように後差動歯車のみがリヤサスペンションメンバ21に支持されていた場合に比べて、駆動反力として後輪6側から後差動歯車10側に入力されるトルク(ワインドアップ)に対するモーメントアーム(この場合、位置Aと位置Cとの間の距離L1)が従来(=L2にほぼ等しい長さ)に比べて長くなるため、支持点で車体骨格部材に入力される荷重を減らすことができる。また、本実施形態では、位置A〜Cの三箇所で統合ユニット14を支持する構成となっているが、このように、車両前後方向でより多くの位置(従来は二箇所)で分散支持することによっても、各位置の入力荷重を低減することができる。なお、図1,2,4中の45は、燃料タンクであり、ハイブリッド変速機5の上方を跨ぐ所謂鞍型タンクとして構成されている。
さらに、本実施形態では、図1および図2に示すように、エンジン2とハイブリッド変速機5との間に、インバータ16およびバッテリ17が設けられている。具体的には、インバータ16およびバッテリ17を、前部座席のほぼ下方となる位置で、車幅方向中心線(フロアトンネル部28およびプロペラシャフト8)を挟んで対向配置している。そして、インバータ16とバッテリ17とは、フロアトンネル部28の凹状の内壁面に沿って横断するハーネス29によって相互に接続される一方、インバータ16とモータ・ジェネレータ3,4との間、およびインバータ16とモータ・ジェネレータ11との間は、フロアトンネル部28内を縦断するハーネス30,31によって接続されている。
このように、モータ・ジェネレータ3,4用のインバータ16またはバッテリ17を、エンジン2とハイブリッド変速機5を含む統合ユニット14との間に配置することで、重量の嵩む構成要素を車両前後方向に良好に分散することができる。また、インバータ16およびバッテリ17を車両前後方向のほぼ同位置に並べ、車幅方向中心線を挟んで対向配置することで、車両の車幅方向の重量バランスを取りやすくなる上、車両前後方向にずらして配置する場合に比べ、ハーネス29の距離が短くて済む。また、ハーネス29,30,31をフロアトンネル部28内で配索することで、他の領域で配索する場合に比べて容易に配索できるようになり、かつハーネス29,30,31の保護性を高めることができる。
さらに、本実施形態では、図5に示すように、インバータ16またはバッテリ17を、プロペラシャフト8とほぼ同じ高さ位置に設け、側面衝突によりインバータ16またはバッテリ17に加わる衝撃を、プロペラシャフト8を変形させて吸収するようにし、さらに、この衝撃吸収をより確実なものとすべく、プロペラシャフト8を例えば炭素繊維やガラス繊維を含む中実または中空の強化繊維合成樹脂材等で構成し、その断面潰れ(変形)剛性を、インバータ16やバッテリ17の座屈剛性(または曲げ剛性)より低くしている。
一方、本実施形態では、図6に示すように、エンジン2と前輪駆動用のモータ・ジェネレータ11とを一体化している。具体的には、エンジン2の車両前後方向後側に、モータ・ジェネレータ11を隣接配置して、モータ・ジェネレータ11のケーシング32を、エンジン2のケーシング33にボルト締結している。なお、モータ・ジェネレータ11の回転は、車両前後方向前側かつエンジン2の下方に配置される前差動歯車34を介して前輪12に伝達される。
このモータ・ジェネレータ11は、例えば、図7に示すような形態で設けることができる。すなわち、モータ・ジェネレータ11は、ケーシング32の内側に固定されたステータ35と、ステータ35の内周側を回転するロータ36と、ロータ36に接続されるモータ出力軸37とを備えており、当該モータ出力軸37の回転が、チェーンや歯車等の伝動要素38を介して前差動歯車の入力軸39に伝達されるようにしてある。このとき、モータ出力軸37は管状(中空)に形成されており、この管内にエンジン2の回転をプロペラシャフト8に伝達するトランスファシャフト40が緩挿されている。なお、本実施形態では、エンジン2の出力軸41にフライホイル42が接続され、このフライホイル42の後段にトランスファシャフト40が接続されている。
すなわち、本実施形態では、モータ出力軸37を中空構造とし、その中空部分に、エンジン2の回転を伝達するトランスファシャフト40を貫通させるようにしたので、モータ・ジェネレータ11を、エンジン2の出力側、すなわち車両前後方向後側に、容易に隣接配置することができる。
ところで、本実施形態にかかるハイブリッド変速機5は、図4等に示すように、第1のモータ・ジェネレータ3、第2のモータ・ジェネレータ4、および遊星歯車機構9を、車両前後方向前側から後側に向けて、この順に縦続させて配置している。
このように、二つのモータ・ジェネレータ3,4を、車両前後方向前側の位置、すなわちインバータ16およびバッテリ17に近い位置に配置することで、これらの間を接続するハーネス30の距離が短縮される。また、遊星歯車機構9を車両前後方向の後側に配置して、その後方に隣接する後差動歯車10と隣接するようにしたので、遊星歯車機構9と後差動歯車10との間でギヤオイル等を共用することも可能である。また、遊星歯車機構9より重いモータ・ジェネレータ3,4を、車両前後方向前側に配置しているため、自重により、後差動歯車10の回転軸心に対して統合ユニット14を前方に沈ませる方向のモーメントが大きくなり、その分、後輪6側から後輪回転軸心に対して統合ユニット14を前方に浮き上がらせる方向のトルクとしてのワインドアップ入力が相殺され、各支持点に対する入力荷重を小さくすることができる。
ところで、このハイブリッド変速機5は、共線図上に4つ以上の入出力要素が配置される差動装置を配置し、それら要素のうち内側に配列される二つの要素の一方にエンジン2からの入力を、他方に駆動系統(本実施形態では後輪6)への出力をそれぞれ割り当てると共に、外側に配列される二つの要素にそれぞれモータ・ジェネレータ3,4を連結し、エンジン2の出力に対してモータ・ジェネレータ3,4に負担させるエネルギを小さくするようにしたものである。このため、モータ・ジェネレータ3,4を比較的小さく構成することができ、特に、本実施形態のように、ハイブリッド変速機5をフロアトンネル部28の後部に配置する場合や、さらに当該ハイブリッド変速機5内で二つのモータ・ジェネレータ3,4および遊星歯車機構9を車両前後方向に縦列配置する場合には、径方向のサイズを小さくすることができて有利である。
本実施形態では、その一例として、図8の(a)に示すように、共線図上で差動要素PG2の左端の要素に第1のモータ・ジェネレータMG1(モータ・ジェネレータ3の入出力軸)を連結し、同右端の要素に第2のモータ・ジェネレータMG2(モータ・ジェネレータ4の入出力軸)を連結し、その間の二つの要素の一方にエンジン2からの入力Neを、他方に出力Noを連結している。なお、エンジン2からの入力Neは、エンジンクラッチEC(図9)を介して差動要素PG2に入力されるようになっており、このエンジンクラッチECを締結するとHEVモードとなり、解放するとEVモードとなる。
具体的な構成としては、例えば、図9に示すように、遊星歯車機構9を、前段の遊星歯車組PG1、中段の遊星歯車組PG2、後段の遊星歯車組PG3を備えるものとし、これらをプロペラシャフト8に繋がるハイブリッド変速機5の入力軸43および出力軸44と同軸に配置して、ケーシング18に内蔵させる。そして、入力軸43をエンジンクラッチECを介してキャリアC2およびリングギヤR3に結合する一方、出力軸44をキャリアC3に結合する。また、MG1を、リングギヤR2に結合し、さらにハイローブレーキHLBによってケーシング18に固定可能とする一方、MG2をサンギヤS1およびS2に結合する。また、キャリアC1およびサンギヤS1間をハイクラッチHCにより結合可能とし、さらにキャリアC1をローブレーキLBによってケーシング18に固定可能とする一方、リングギヤR1をサンギヤS3に結合する。なお、図8および図9中、M2は、リングギヤR1とサンギヤS3とを接続する回転メンバであり、N1,N2は、それぞれ、MG1およびMG2の回転数を示す。
そして、かかる構成のハイブリッド変速機5について、図示しない制御機構によって、図10に示すように、エンジンクラッチEC、ローブレーキLB、ハイクラッチHC、およびハイローブレーキHLBの締結/解放を制御することで、HEVモード、EVモードのそれぞれについて、ロー固定変速比モード(Low)、ロー側無段変速比モード(Low−iVT)、2速固定モード(2nd)、ハイ側無段変速比モード(Hi−iVT)、およびハイ固定変速比モード(High)の5つの走行モードが実現される。
この構成のハイブリッド変速機5では、遊星歯車機構9を構成する遊星歯車組G1〜G3を全て単純遊星歯車組で構成しており、コスト的に有利である。また、図8の共線図上で出力(Out)に近い側のMG2を、直径の小さなサンギヤS1,S2に結合するため、高速回転時の遠心力を小さくすることができ、耐久性の点でも有利である。
以上説明したように、本実施形態によれば、ハイブリッド変速機5とエンジン2とを車両前後方向に離間配置したため、車両前後方向の重量バランスが取りやすくなり、より容易に車両の運動性能を向上できるようになる。
しかも、エンジン2を車両重心13より車両前後方向前方に配置し、かつハイブリッド変速機5を車両重心13より車両前後方向後方に配置したため、より一層車両前後方向の重量バランスが取りやすくなり、さらに容易に車両の運動性能を向上できるようになる。
また、本実施形態によれば、ハイブリッド変速機5を後差動歯車10の車両前後方向前側に隣接配置して一体化したため、組み付けがより容易になり、製造の手間やコストが低減されるとともに、振動点に一体化される質量が増大して振動エネルギの消費量が増大する分、車体側に伝わる音や振動の強度が小さくなり、車室内の静粛性を向上することができる。
しかも、それらを一体化した統合ユニット14を、少なくともハイブリッド変速機5側の位置Aと後差動歯車10側の位置B,Cとを含む車両前後方向に離間した複数位置A〜Cで、車体骨格部材またはそれに支持される部材に取り付けたため、ワインドアップのモーメントアームが長くなり、支持点の入力荷重を減らすことができる分、より柔軟で安価な防振マウント20,24,27を用いて所期の防振効果を得ることができる上、防振マウント20,24,27の耐久性が向上するという利点もある。
また、本実施形態によれば、モータ・ジェネレータ3,4,11用のインバータ16またはバッテリ17を、エンジン2とハイブリッド変速機5との間に配置したため、重量の嵩む構成要素が車両前後方向に良好に分散され、車両の前後の重量バランスを取りやすくなり、より容易に車両の運動性能を向上できるようになる。
しかも、インバータ16およびバッテリ17を、車両の車幅方向中心を挟んで対向配置したため、車両の横方向(車幅方向)の重量バランスを取りやすくなり、さらに容易に車両の運動性能を向上できるようになる。
また、本実施形態によれば、インバータ16またはバッテリ17をプロペラシャフト8とほぼ同じ高さ位置に設け、プロペラシャフト8をインバータ16またはバッテリ17の側面衝突用の衝撃吸収部材として用いるため、別途衝撃吸収部材を設けた場合に比べて、より簡素な構成でインバータ16やバッテリ17を保護できるようになる。
また、本実施形態によれば、ハイブリッド変速機5内で、二つのモータ・ジェネレータ3,4を遊星歯車機構9より車両前後方向前側に配置したため、ワインドアップ入力を相殺する前沈み方向のモーメントが大きくなり、その分、支持点への入力荷重が減り、防振マウントの耐久性を向上することができる。さらに、遊星歯車機構9と後差動歯車10の潤滑系を共用し、潤滑系の装置構成をより簡素化して、製造コストを低減することも可能となる。特に、インバータ16やバッテリ17をハイブリッド変速機5の前側に配置する場合には、モータ・ジェネレータ3,4とインバータ16との間のハーネス30の距離を短くすることができる分、電力損失を少なくすることができる。しかも、その場合、当該ハーネス30をより細くすることができる分、レイアウト性が向上するという利点もある。
また、本実施形態によれば、前輪駆動用のモータ・ジェネレータ11をエンジン2と一体化したため、一体化したことによる組み付け容易性の向上や製造コスト低減の効果はもとより、振動点に一体化される質量が増大して振動エネルギの消費量が増大する分、車体側に伝わる音や振動の強度を小さくして、車両の静粛性を向上することができる。しかも、従来、エンジン2に、トルクコンバータや、後輪駆動用の変速機ユニット、モータ・ジェネレータ等を直結していた部分のスペースに、前輪駆動用のモータ・ジェネレータ11を割り当てることができるようになり、その分、よりサイズが大きい高出力のモータ・ジェネレータ11を設けて、前輪12の駆動トルクを大きくすることも可能になる上、他の部品のレイアウトの自由度も向上するという利点がある。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に種々の改変を施すことができる。例えば、上記ハイブリッド変速機5はあくまで一例に過ぎず、遊星歯車機構を別構成としたり、要素間の結合構成を変えたり、あるいは二つのモータ・ジェネレータを統合したりする等、他の構成のものを用いることも勿論可能である。
本発明の実施形態にかかるハイブリッド車両の平面図(下面図)。 本発明の実施形態にかかるハイブリッド車両の側面図。 本発明の実施形態にかかるハイブリッド車両の統合ユニットが搭載される部分を拡大して示す平面図(下面図)。 本発明の実施形態にかかるハイブリッド車両の統合ユニットを示す側面図。 本発明の実施形態にかかるハイブリッド車両のインバータまたはバッテリとプロペラシャフトとを示す模式図(正面図)。 本発明の実施形態にかかるハイブリッド車両のエンジンおよび前輪駆動用モータ・ジェネレータを示す斜視図。 本発明の実施形態にかかるハイブリッド車両の前輪駆動用モータ・ジェネレータの断面図(軸方向に沿う断面図)。 本発明の実施形態にかかるハイブリッド車両に搭載されるハイブリッド変速機の共線図。 本発明の実施形態にかかるハイブリッド車両に搭載されるハイブリッド変速機の概略構成図。 本発明の実施形態にかかるハイブリッド車両に搭載されるハイブリッド変速機の摩擦締結要素の制御例を示す図。
符号の説明
1 ハイブリッド車両
2 エンジン(内燃機関)
3,4 モータ・ジェネレータ
5 ハイブリッド変速機
6 後輪
8 プロペラシャフト(駆動軸)
9 遊星歯車機構
10 後差動歯車
11 モータ・ジェネレータ(前輪駆動用のモータ)
12 前輪
13 車両重心
14 統合ユニット(ユニット)
16 インバータ
17 バッテリ
21 リヤサスペンションメンバ(車体骨格部材に支持される部材)
25 リヤシートクロスメンバ(車体骨格部材)
26 トンネルステー(車体骨格部材に支持される部材)

Claims (9)

  1. 内燃機関と、モータ・ジェネレータと遊星歯車機構とを一体的に備えるハイブリッド変速機と、を備えるハイブリッド車両において、
    前記ハイブリッド変速機を内燃機関の車両前後方向後方に離間配置したことを特徴とするハイブリッド車両。
  2. 前記内燃機関を車両重心より車両前後方向前方に配置する一方、ハイブリッド変速機を車両重心より車両前後方向後方に配置したことを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車両。
  3. 前記ハイブリッド変速機と車両の後輪に接続される後差動歯車とを一体化したことを特徴とする請求項1または2に記載のハイブリッド車両。
  4. 前記ハイブリッド変速機と後差動歯車とを一体化したユニットを、少なくともハイブリッド変速機側の位置と後差動歯車側の位置とを含む車両前後方向に離間した複数位置で、車体骨格部材またはそれに支持される部材に取り付けたことを特徴とする請求項3に記載のハイブリッド車両。
  5. 前記モータ・ジェネレータ用のインバータまたはバッテリを、内燃機関とハイブリッド変速機との間に配置したことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか一つに記載のハイブリッド車両。
  6. 前記インバータを車両の車幅方向中心の一方側に配置し、前記バッテリをその他方側に配置したことを特徴とする請求項5に記載のハイブリッド車両。
  7. 前記インバータまたはバッテリを、内燃機関とハイブリッド変速機との間で車両前後方向に伸びる駆動軸とほぼ同じ高さ位置に設け、
    側面衝突によりインバータまたはバッテリに加わる衝撃を駆動軸を変形させて吸収するようにしたことを特徴とする請求項5または6に記載のハイブリッド車両。
  8. 前記ハイブリッド変速機に二つのモータ・ジェネレータを含め、それらを遊星歯車機構より車両前後方向前側に配置したことを特徴とする請求項3に記載のハイブリッド車両。
  9. さらに、車両の前輪を駆動する前輪駆動用のモータを、前記内燃機関と一体化して備えることを特徴とする請求項1〜8のうちいずれか一つに記載のハイブリッド車両。
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