JP2006103154A - 記録媒体および記録装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 記録装置で用いる記録媒体に形成されたマークを検出することにより、記録媒体の姿勢、記録媒体の搬送位置、および記録媒体の判別に関する情報といった複数の情報を得ることを、比較的安価な構成で可能とする。
【解決手段】 記録紙5が裏返しで給紙されると、それに形成された、本来検出されるべき穴6a、6bと長さが異なる穴7が検知され、記録紙が表裏逆であることを検地できる。また、斜行がおきた場合は、穴6a、6bの一部が記録紙5によって覆われ、それを検出することによって斜行を検知することができる。さらに、穴6a、6bがその移動に伴い、それぞれ時点のレベルとして検知される。それらの時間間隔に応じて、記録紙5が何であるかを判別することができる。さらに、記録紙5の後端で穴7が予想されるタイミングより早くまたは遅く検知されたときは、記録紙の搬送に異常があったと判断する。
【選択図】 図3
【解決手段】 記録紙5が裏返しで給紙されると、それに形成された、本来検出されるべき穴6a、6bと長さが異なる穴7が検知され、記録紙が表裏逆であることを検地できる。また、斜行がおきた場合は、穴6a、6bの一部が記録紙5によって覆われ、それを検出することによって斜行を検知することができる。さらに、穴6a、6bがその移動に伴い、それぞれ時点のレベルとして検知される。それらの時間間隔に応じて、記録紙5が何であるかを判別することができる。さらに、記録紙5の後端で穴7が予想されるタイミングより早くまたは遅く検知されたときは、記録紙の搬送に異常があったと判断する。
【選択図】 図3
Description
本発明は、記録媒体および記録装置に関し、特に、記録媒体の表裏を含めた記録媒体の姿勢の検出、また、記録媒体の搬送位置の検出、さらには記録媒体種類の判別もしくはその記録媒体に応じて記録を行うのに必要な情報の検出に用いられる穴やパターンなどのマークが予め形成された記録媒体およびその記録媒体のマークを読み取りその結果を利用する記録装置に関するものである。
記録媒体に形成されたマークを検出することにより、記録媒体の表裏や記録媒体が正しい姿勢で搬送されないいわゆる斜行など記録媒体の姿勢に関する情報、あるいは記録媒体が適切に搬送されているか否かに関する記録媒体の位置に関する情報を得、それに応じてユーザーに警告を行う記録装置が知られている。また、同様に、記録媒体に形成されたマークを検出することによって、記録媒体の種類やサイズ、ミシン目の有無などを含む、その記録に用いられる記録媒体自体に関する情報を得、記録を行う際にその情報に基づいて、例えばその用いる記録媒体に応じた記録条件で記録を行うなど、取得した情報を利用する記録装置も知られている。
例えば、特許文献1には、マークとして記録媒体の一辺に形成される切り欠きを検出することによって装着された記録媒体の表裏が正しいか否かを判断し、その判断に応じて、表裏が適正でなければ記録の実行を止める方法が記載されている。また、特許文献2においては、折り畳み紙、ロール紙、カット紙に対して記録が可能なプリンタにおいて、折り畳み紙の各頁に小穴を設けるとともに、給紙部と排紙部にそれぞれ第一の記録紙検出器と第二の記録紙検出器を設け、第一と第二の記録紙検出器による記録紙の検出の有無と小穴検出の有無で上記3種類の記録媒体の種類を判別する方法が記載されている。また、特許文献3には、単葉紙の裏面にさまざまな記録設定条件に応じたバーコードを記録しておきこのバーコードをバーコードリーダーで読み取ることによって、その記録媒体に応じた印刷条件で記録を行うことが記載されている。さらに、特許文献4には、記録媒体の搬送における位置に関する情報を得るためのマークを兼ね、記録紙の種類、画像分割数、サイズ、代理店コードの情報を示すマークが記録媒体に記録され、これらの情報を光学的または磁気的に読み取って記録に利用することが記載されている。
しかしながら、上述した特許文献1ないし4に記載の記録媒体またはそれを用いて記録を行う記録装置は、いずれも記録媒体に形成したマークによって、記録媒体の姿勢、記録媒体の搬送位置、記録媒体の判別に関する情報といった複数の情報を得ることはできない。いずれの文献に記載の記録媒体もしくは記録装置も上記複数の情報のうち、一つまたは二つの情報を得ることができるだけである。
また、特許文献2は2つのセンサを用いるものであり、また、特許文献4は記録媒体にバーコードを記録するとともにそのバーコードを読み取るセンサを必要とするものである。このため、これら文献に記載される記録媒体もしくは記録装置は比較的高価になることが多い。
本発明は、上述した問題を解消するためになされたものであり、その目的とするところは、記録媒体に形成されたマークを検出することにより、記録媒体の姿勢、記録媒体の搬送位置、および記録媒体種類の判別に関する情報といった複数の情報を得ることを、比較的安価な構成で可能とする記録媒体および記録装置を提供することにある。
そのために本発明では、記録装置の記録に用いられる記録媒体であって、記録装置において搬送される際の搬送方向における、一方の端および他方の端それぞれの近傍に形成され、それぞれ前記搬送方向に沿った直線上に配されるマークであって、前記一端または他端の近傍に形成されたマークの一方は当該形成される記録媒体に対応した前記搬送方向の長さを有したことを特徴とする。
また、記録媒体を用い該記録媒体に対して記録を行う記録装置であって、記録媒体を搬送する搬送手段と、該搬送手段によって搬送される記録媒体の当該搬送方向における、一方の端および他方の端それぞれの近傍に形成され、それぞれ前記搬送方向に沿った直線上に配されるマークを検出する検出手段と、該検出手段がマークを検出する際の、当該マークについて検出している時間、検出するレベルおよび検出のタイミングの情報を得、該検出時間、検出レベルおよび検出タイミングの組合せが、記録媒体が適切に搬送されるときの所定の組合せと異なるとき、エラー処理を行う制御手段と、を具えたことを特徴とする。
好ましくは、前記制御手段は、さらに、前記一端近傍のマークの前記検出時間によって、当該搬送される記録媒体を判別することを特徴とする。
以上の構成によれば、記録媒体の一方の端および他方の端それぞれの近傍に形成され、それぞれ搬送方向に沿った直線上に配されるマークであり、上記一端または他端の近傍に形成されたマークの一方は当該形成される記録媒体に対応した前記搬送方向の長さを有しているので、上記直線上に配されたマークをその記録媒体の搬送に伴って検出するようにすれば、第1に、記録媒体が表裏逆にして搬送されたときは、上記一端近傍に配されたマークを検出することができず、これにより、記録媒体が表裏逆であることを検知できる。第2に、記録媒体が斜行して搬送されるときは、マークを検出するレベルが正常な場合と異なって斜行であることを検知できる。第3に、他端近傍のマークの検出タイミングが正常に搬送されるときと異なるときは、紙詰まりなど搬送に異常があったことを検知できる。第4に、例えば、上記一端近傍のマークの長さがその記録媒体に応じた長さとすれば、そのマークを検出している時間によって、記録媒体を判別することができる。
この結果、記録媒体に形成されたマークを検出することにより、記録媒体の姿勢、記録媒体の搬送位置、および記録媒体の判別に関する情報といった複数の情報を得ることを、比較的安価な構成で可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の記録装置の一実施形態であるインクジェットプリンタを示す斜視図である。図1において、プリンタ1は、記録した記録媒体としての記録紙を排出するための排紙口1aと記録紙を収納するカセット2を備える。このカセット2から給紙された記録紙は図に示すプリンタケースの内部に構成されるプリンタユニットによって記録が行われた後、排紙口1aから排紙される。プリンタユニットは、図2にて後述されるように、インクを吐出する記録ヘッドが記録紙に対して走査することによって記録を行うものである。
カセット2は、図1に示すようにプリンタ1に装着されて用いられるものであり、記録する際には記録紙を1枚ずつプリンタ1へ給紙する。カセット2において、2aはカセット2にあるサイドガイド、2bは記録紙を複数枚装填する積載部をそれぞれ示す。積載部2bには通常いくつかのサイズの記録紙が装填可能であり、プリンタのユーザーは記録紙を装填後、サイドガイド2aの位置を動かし、整列させた記録紙の側面に隙間がないよう押し当てる操作を行う。
さらに、プリンタ1において、1bは液晶等による表示器、1cは記録にかかわる設定を行うためのキー群をそれぞれ示す。表示器1bには使用する記録紙のサイズ、高画質記録や高速記録などの記録モード、1枚の記録紙に何画面の記録をするかを決める記録分割数や余白の有無、記録する画像のファイル名などが表示され、これらは、キー群1cを用いて切り替えることができる。
図2は、図1に示したプリンタ1に内蔵されているプリンタユニットを示す斜視図である。同図に示すプリンタユニット3は、インクを吐出する記録ヘッド4を備え、この記録ヘッド4を図中矢印C示す方向(主走査方向)に往復移動させて記録のための走査を行う。この走査領域に対し、記録紙は図中の矢印Aの方向に給紙され、この記録紙に対して記録ヘッド4の走査がなされて記録が行われる。記録紙は、この走査の間に記録領域の幅に対応した所定量ずつ矢印A方向に搬送され、順次図中矢印B方向に排紙されていく。
以下、以上説明した構成を基本構成とする記録装置で用いられる記録紙およびそれに形成されたマークの検出についていくつかの実施形態を説明する。
(第1実施形態)
図3は、本発明の一実施形態に係る記録紙の詳細を示す平面図である。
図3は、本発明の一実施形態に係る記録紙の詳細を示す平面図である。
図3に示す記録媒体(記録紙)5は、同図に表れている表面にのみインク受容層が設けられており、これにより、記録に際して記録ヘッド4から吐出されたインクのにじみを防止したりこのインクによる記録濃度を上げたりすることができ、高品位な画像を得ることが可能となる。記録紙5の中央には記録領域5aが構成され、この領域に吐出されたインクによって画像が記録される。この記録領域5の両端にそれぞれタブ5b、5cが設けられる。これらのタブは非記録領域であり、記録領域5aとの境界に設けられたミシン目5d、5eによって、記録後にユーザーが手で折り取ることを可能としている。以上の構成を有した記録紙5に対して、記録領域5aよりやや大きくタブ5b、5cにはみ出るような領域にインクを吐出して記録を行うようにする。これにより、記録後にタブ5b、5cを折り取ることによって余白のない記録をすることができる。
タブ5b、5cのそれぞれには、穴6a、6bおよび7が形成され、これにより、プリンタ1は、後述されるようにして、記録紙5自体の判別、記録紙の表裏の判別、および記録紙5の搬送位置・搬送状態の判別に関する情報を得ることが可能となる。詳しくは、プリンタ1で記録紙5が用いられるときその搬送方向は、図3に示す記録紙5の長辺方向と平行である。穴6a、6b、7は、この記録紙5の短辺方向の中心5fから所定の距離だけオフセットした、上記長辺に平行な直線上に配されている。また、記録紙5はその長辺方向の中心5gと上記短辺方向の中心5fの交点に関して回転対称な形状を有し、タブ5b、5cのそれぞれに形成される穴6a、6b、7は、この交点に関して相互に回転対象の位置関係にある。そして、これらの穴のうち、穴6a、6bは、記録紙の種類によってそれぞれの寸法が定められている。なお、穴6aと穴7の長手方向の長さは異なるものとする。
図4は、その一例を示す図であり、同図の上下方向が上記搬送方向もしくは長手方向に相当している。同図に示すように、タブ5bおよび5cにおけるそれぞれの穴6aは、その記録紙の長手方向の2つの端のうち、記録紙端側の端は、記録紙端から一定の距離dに位置する。そして、穴6aにおける上記記録紙端側の端からの上記長手方向の長さが複数設定されている。そして、この穴6aの長さに加え、穴6bの上記長手方向の長さ、穴6bの有無、および穴6aと6bの間隔の組合せによって、10種類の記録紙を判別することができる。具体的には、図8等で後述するように、これらの穴の長さなどの組合せに対するセンサの検出に係る時間によって記録紙の種類を識別することができる。
そして、穴6a、6bによる上記の組合せによって、直接的には記録紙の種類を判別できるが、本実施形態では、その判別した記録紙ごとに、紙の種類、サイズ、記録する範囲等、記録特性や記録条件をプリンタ内部の不揮発性メモリーに格納しておく。これにより、判別された記録紙に最適な記録条件を自動的に選択することができる。
図3において、穴7は、図4に示すように設定した穴6a、6bの長さとは異なる長さが設定されている。この穴7は、図8等で後述されるように、穴6a、6bとともに、記録紙の搬送異常や記録紙の表裏を含む記録紙の姿勢を検出するのに用いられる。
図5は、プリンタユニット3と記録紙5の、記録動作をはじめる前の状態を示す縦断面図である。図において、8は記録紙の分離部を示し、記録紙積載部2bに複数枚数スタックされている記録紙5を一枚ずつ分離する。9は回動可能な圧板、10は自転および公転が可能な給紙ローラーをそれぞれ示し、同図に示す状態では、いずれも記録紙5から退避した状態で静止している。11、16は、搬送ローラー、排紙ローラーをそれぞれ示し、それぞれにピンチローラー12、17が不図示の押圧機構によって圧接されている。13はプラテンを示し、搬送ローラー11と排紙ローラー12との間に配設される。
18は反射型フォトカプラーを示し、LEDなどの発光素子と反射した光を検出する受光素子を有して構成される。19はライトガイドを示し、反射型フォトカプラー18と記録紙5が搬送される搬送路との間を導光する透明材質から成るものである。反射型フォトカプラー18とライトガイド19は図に示すように搬送ローラー11と給紙カセット8の間に配置されている。これにより、図8等で後述するように、記録紙5に形成されたマークについて検出を行うことができる。
図6は、反射型フォトカプラー18とライトガイド19の断面を拡大して示す図であり、図7は反射型フォトカプラー18を含む記録紙5の検出にかかわる回路図を示す。
これらの図において、18aは反射型フォトカプラー18の発光部、18bは受光部をそれぞれ示す。ライトガイド19には突出した導光部19aが設けられ、その上面19bは給紙された記録紙5の近くで略並行になるよう設定されている。発光部18aから発光した光は、例えば、光線20のようにライトガイド19の導光部19a内を反射しながら図中上方に向かい、導光部の上面19bから射出する。
ここで、記録紙5が存在しない場合は、光線20を反射するものがないので、受光部18bが反射光を検出することはない。一方、記録紙5が存在する場合は、その反射光は反射光線21のように、導光部の上面19bから導光部19aに入光し、導光部19a内を反射しながら受光部18bに向かう。このように、受光部18aが受光するか否かによって、反射型フォトカプラー18上に記録紙5が存在するか否かを検知することができる。
図6において、発光部18aは発光ダイオード、受光部18bはフォトトランジスタで構成されている。発光部18aのアノードと受光部18bのコレクタは電圧Vccが印可可能に接続され、発光部18aのカソードはアースに、受光部18bのエミッタは抵抗Rを介してアースに接続されている。電圧Vccが印可されると、発光部18aは発光する。ここで、記録紙5が搬送路にない場合は、反射光を受けない受光部18bには電流が流れないので抵抗Rの両端の電圧差Voは発生しない。記録紙5が存在する場合は、反射光を受けた受光部18bに電流が流れるため、抵抗Rの両端には電圧差Voが発生し、それによって記録紙5が存在することを検出することができる。このとき、導光部の上面19bを記録紙5が覆っている割合が多いほど、反射光線21の量も多くなり、電圧差Voも大きくなる関係にある。したがって、記録紙5の端部が導光部上面19bの搬送方向の幅Dを移動する間に電圧差Voは最小から最大に変化することになる。
図8は、以上説明したプリンタにおける、記録紙5に形成されたマークである穴6a、6bおよび7の検出に伴う本発明の一実施形態に係る処理を含む記録処理の手順を示すフローチャートである。以下、このフローチャートおよび図9〜図16を参照して主に、上記検出に伴う処理を説明する。
記録処理が開始されると、先ず、給紙およびそれに伴う記録紙5の先端検知が行われる(図8のステップS801、以下、ステップ番号のみ記す)。
この給紙は、図9において、不図示の機構により圧板9がピンチローラー12側を回転中心として右旋し積載された記録紙5を押圧するとともに、給紙ローラー10が左旋しながら上昇し記録紙5に当接し、記録紙5を搬送ローラー10の方向に送る。そして、積載された記録紙の最下層の一枚が分離部8aによって分離され搬送ローラー10の方向に給紙される。その過程で、反射型フォトカプラー18によって記録紙5の先端が検知される。
図12はこのフォトカプラー18による検知を示す図である。同図の横軸は時間の経過を示し、縦軸は図7に示した回路で検出される電圧差Voの変化を示す。電圧差Voは、記録紙を検知しているHレベルと検知してないLレベルの間で変化する。最初Lレベルであった電圧差Voは、記録紙5の先端が反射型フォトカプラー18上にきた時点aにおいてHレベルに変化する。このときのLレベル、Hレベルを比較し、記録紙の有無を判断するスレッショルドレベルCが決定される。このように実測された値を使ってスレッショルドレベルCを決定することにより、反射率の異なる記録紙があっても正確に有無を検知することができる。
記録紙5はその先端が検知されつつ給紙され、その先端が搬送ローラー11とピンチローラー12間に狭持されると、以降はこれらローラーによって給紙ローラー10よりも安定した搬送速度で搬送が行われる。その後、記録紙5の表裏が逆か否かを判断する(ステップS802)。
すなわち、本実施形態の記録紙5およびそれに形成される穴は、前述したように、点対称の関係にあるため、図3に示す記録し長手方向の左右どちらを先に供給しても違いはない。この場合、2列ある穴6a、6b、7のいずれの列が反射型フォトセンサー18上を、穴6a、6b、7の順で通過する。なお、穴6bと穴7との間には、記録領域5aがあるため穴6bが検出されてから穴7が検出されるまでには多少時間を要する。しかし、ユーザーが誤って裏返しに記録紙を装填してしまった場合は、裏返しに装填された記録紙が、タブ5bまたはタブ5cのいずれかを先にして給紙され、図9に示す状態において、先ず、穴7が反射型フォトカプラー18上を通過する。図13は、この場合の電圧差Voの変化を示す図である。時点aで記録紙5の先端が検知され、次に、時点b、cで穴7の端部が検知される。穴7の長さは前述のように穴6a、6bと異なっているため、このbc間の時間によって記録紙5が裏返しであると判断することができる。
このように、記録紙5の表裏が逆であると判断したときは、記録動作に入ることなく記録紙5を排紙し、表示器1bを用いてその旨のエラー表示をする、エラー処理を行う(ステップS810)。これによって、ユーザーに対して記録紙の正しい装填を促すことができる。
ステップS802の記録紙の表裏が逆か否かの判断とともに、斜行の判断を行う(ステップS803)。
記録紙をきちんと揃えずに装填したり、サイドガイド2aを記録紙側面に当てなかったりした場合などには、記録紙が斜めに傾いたまま搬送されることがある。この場合、記録紙に対し記録が斜めに傾いてしまい、見栄えの悪い物になる。
図14は、記録紙5が斜めに傾かずに正しく給紙される場合のライトガイドの上面19bと穴6a、7との関係を示す図である。穴6a、7、および不図示の6bの幅Fはライトガイドの上面の幅Eより若干大きく設定してある。従って、記録紙5が適切に給紙されて穴6a、6b(給紙時は穴7は通過しない)が反射型フォトセンサー18上を通過する際には、ライトガイドの上面19bは記録紙5によってまったく覆われない状態になり、電圧差Voは記録紙5が存在しないときのレベルLまで下がる。これに対し、斜行がおきた場合は、穴6aまたは穴6bあるいはその両方に関して電圧差VoがレベルLまで下がらない。これを検出することにより、記録紙5が斜行していると判断する。なお、この検出の詳細は、搬送される記録紙の後端部における穴7に関する検出(ステップS809)として、図15および図16にて後述する。この斜行があると判断されたときは、ステップS802で表裏逆と判断された場合と同様、ステップS810でエラー処理を行う。
ステップS803で斜行が検知されないときは、次に、記録紙の判別とそれに応じた記録紙サイズや記録モードなどの決定を行う(ステップS804)。
記録紙5が正しく給紙されて、穴6a、6bが反射型フォトカプラー18上を通過すると、それぞれの端部が、図12において、それぞれ時点b,c,d,eのレベルとして検知される。時点bからcまでの時間T1、時点cからdまでの時間T2、時点dからeまでの時間T3に対し、記録紙5の搬送速度を乗算し、図4に示したテーブルと対照することにより、10種類の記録紙のうち、記録紙5が何であるかが判別される。そして、このように記録紙が判別されると、不揮発メモリーから、判別された記録紙に対応したサイズ、適した記録モードや色再現のアルゴリズムや記録範囲などを読み取り、これらの項目について自動的に選択決定する。
次に、ユーザーがキー群1cおよび表示器1bを用いて予め設定していた内容と、上記判別した記録紙に対応して読み出し決定した内容とが一致するか否かを判断する(ステップS805)。内容が完全に一致しないときは、表示器1を介してユーザーにその旨を警告する(ステップS812)。すなわち、判定した記録紙で選択できる選択肢のみを表示したり、場合によっては通常の選択肢には現れない選択肢まで拡張して表示し、改めて使用者に選択を促す。例えば、ユーザーが実際の記録紙のサイズより大きなサイズを指定していたときに、選択可能なサイズのみを点滅して警告し、改めてキー群1cでの選択を促したり、通常は選択肢にない実際のサイズに画像の大きさを拡大縮小して合わせるのか、しないのかの選択肢を表示するようにする。これに対するユーザーの再設定があると(ステップS813)、ステップS805で、設定が一致しているか否かを再度判断し、記録に必要な条件が総て決定されたと判断すると、決定した条件を参照して画像を実際に記録するドット単位のデータを生成するとともに、記録紙5の搬送を行う(ステップS806)。記録紙5がさらに搬送され、記録紙5の先端が排紙ローラー16とピンチローラー17に狭持されると給紙動作を終了し、図10に示す状態になる。
この状態で記録動作を行う(ステップS807)。図10は記録を開始するときの状態を示す図である。このとき、この記録紙5の搬送方向位置は前述の判別された記録紙に適した記録範囲に合わせて決定され、図12に示す時点bつまり穴6aの端部からの搬送量として制御される。このとき、圧板9は左旋し記録紙への押圧が解除され、給紙ローラー10は図中下方に退避し、記録紙5の搬送は搬送ローラー11、排紙ローラー16とピンチローラー12,17のみによって行われる状態になっている。図10中に示す範囲Dは記録ヘッド4によって記録される範囲を示し、前述のように記録ヘッド4は記録紙5上を走査(スキャン)しながら範囲Dの記録をする。1スキャンの記録が終了すると記録紙5は所定量搬送され、記録ヘッド4が記録紙5の新しい部分にスキャンしながら記録する動作が繰り返されていく。
記録終了近くになり、記録紙5の位置がその穴7を検出できる位置となると、記録紙搬送が異常か否かの判断を行う(ステップS508)。
すなわち、記録紙5が適切に搬送されそれに形成された穴7が反射型フォトカプラー18の上を通過すると、その端部が図12に示すように、時点f、gのレベルとして検知される。時点fのレベルが検知されたことにより、記録紙5の記録終了位置が確認される。
これに対し、判別された記録紙5のサイズから求められるタイミングより早い時点で、または遅い時点で穴7が検知されたときは、記録紙の搬送に異常があったと判断する。この場合は、ステップS810で、記録の中止、記録紙の排出、およびエラー表示などのエラー処理を行う。例えば、プリンタの排紙口の先に障害物などがあり記録紙が正常に搬送されていなかったり、ユーザーが排紙口から強制的に記録紙を引き抜いた場合などが搬送異常として想定される。
正常に穴7が検知された場合は、次に、記録終了前の斜行の判断、すなわち、穴7を用いた斜行の判断を行う(ステップS809)。
図15は、搬送される記録紙5の後端近傍に形成された穴7とライトガイドの上面19bとの位置関係を示し、図16はそのときの電圧差Voのレベルを示す図である。記録紙5が傾いて搬送される場合に、穴6a、6bが正常に検知されても、穴7が通過する際にはライトガイドの上面19bとの位置関係が不適切なものとなり、この上面19bを穴7が完全に開放することができず、記録紙が部分的に覆ってしまうことがある。この場合、覆った部分からの反射光21は受光部19に検知されるため、図16に示す時点f、g間のように電圧差Voは、そのレベルがLレベルまで下がらなくなる。これにより、プリンタは斜行がおきたことを判別することができる。この例では穴7のみ位置関係が崩れているが、同様に、穴6aまたは6aと6bのみがレベルLまで下がらないときも斜行と判断でき、また、穴6a、6b、7すべてがレベルLまで下がらないときは記録紙5全体が短辺方向にずれてしまっていると判断できる。穴6a、6bで異常を検知した場合は。ステップS803で上述したように、記録を行わず記録紙5を排出するなどのエラー処理(ステップS810)を行うが、穴7で異常を検知した場合、ほとんど記録は終了しているので最後まで記録してしまい、記録紙の排出後エラーの表示などを行い、少なくとも次の記録紙に連続して記録するよう指定されていても次の給紙動作に入らないなどの、エラー処理を行う(ステップS811)。
上記の判断で、斜行がないと判断したときは、図11に示す状態から記録が終了し、記録紙5を図中左方に排出して動作を終了する。図12においては時点hで記録紙の後端が検知され、電位差Voは記録紙がないLレベルになる。続けて記録データがある場合は、ステップS801の処理に戻り次の記録紙を給紙し次の記録を開始する。
本実施形態においては、記録紙を回転対称形としたので、ユーザーは記録紙の表裏のみを気をつけてプリンタに装填すれば良いという利点がある。また、余白領域に形成した穴によって記録媒体の姿勢、位置、さらにはその判別に関する複数の情報を得ることができるので、その情報の取得やそれに基づく制御を安価に実現でき、また、記録範囲に影響が出ることがない。また、余白領域と記録領域をミシン目で区切ったので、記録後余白領域を簡単に切り取ることができる。
(第2実施形態)
図17は、本発明の第二の実施形態にかかる記録媒体としての記録紙を示す図である。また、図18は、本実施形態の記録紙を用いて記録を行うインクジェットプリンタの主要部の構成を示す断面図であり、上述した第一の実施形態と同じ要素には同じ符号を付し説明を省略する。
図17は、本発明の第二の実施形態にかかる記録媒体としての記録紙を示す図である。また、図18は、本実施形態の記録紙を用いて記録を行うインクジェットプリンタの主要部の構成を示す断面図であり、上述した第一の実施形態と同じ要素には同じ符号を付し説明を省略する。
図17に示す記録紙23は、第1実施形態に係る記録紙5と同様に記録領域23aと非記録領域としてのタブ23b、23cを有して構成される。タブ23bの方がタブ23cより面積が大きく、図中左方向(タブ23bの方向)が記録紙23の搬送方向である。
本実施形態では、穴6a、6bは、記録紙の短辺方向に沿った幅の中心23dに対し所定距離離れた位置で、タブ23bのみに形成される。また、穴7は、穴6a、6bが設けられる位置と記録紙の搬送方向に沿った同じ直線上で、タブ23cのみに形成される。さらに、本実施形態では、中心23dから、上記穴6a、6b、7と同じ距離だけ反対側に離れた位置で、非記録領域23b、23cそれぞれに穴24が形成される。この穴24は、搬送方向の寸法が穴7と同じものとである。穴6a、6bと穴24の上記短辺方向に沿った幅は、第1実施形態に係る記録紙5と同じFに設定され、穴7の同様の幅は、それより小さくかつライトガイドの上面19bの幅よりは広いGに設定されている。
図18に示す構成において、第一の実施形態と異なる点は、反射型フォトカプラー18とライトガイド19が、記録紙判双方向において搬送ローラー11より下流側に配置されている点である。
このような構成において、記録紙の搬送が正しく行われた場合は、上述した第一の実施形態とほぼ同じである。すなわち、給紙動作が行われ、記録紙23は一枚に分離して供給されると搬送ローラー11とピンチローラー12によってさらに搬送される。反射型フォトカプラー18上を記録紙23の先端、穴6a、穴6bが順次通過し、第一の実施形態と同様、記録紙が判別される。このとき反射型フォトカプラー18は搬送ローラー12の下流側にあるため、搬送ローラー12に記録紙23の先端が到達してから穴6aが反射型フォトカプラー18上を通過するようにしなければならない第一の実施形態と比較し、記録紙23の先端から穴6aまでの距離を小さく設定することができる。従って、その分タブ23bの搬送方向の寸法を小さくすることができる。記録終了付近で穴7を検知し異常がなかったか検知するのは第一の実施形態と同様である。
次に、装填ミスがあった場合の本実施形態の処理について説明する。本実施形態の記録紙23は、第1実施形態に関して図3に示した記録紙5とは異なり、装填方向つまり給紙方向がタブ23bの方からと決まっている。すなわち、記録紙23は記録紙5と異なり回転対称な形状でなく、また、給紙された時点で穴6a、6bによって記録紙を判別する必要があるため、タブ23bを先にして給紙されなければならない。記録紙23のこの向きが逆となりタブ23cを先にして給紙された場合、給紙動作が行われると反射型フォトカプラー18上をタブ23cの穴24が通過する。この際、上述のように穴24の長さは穴7と同じであり、その時点で正常でないことが検知される。そして、エラー表示をしてユーザーに正しい装填を促すことができる。
また、記録紙23の裏表を間違え、タブ23bを先にして給紙したときは、給紙動作時にタブ23bの穴24が反射型フォトカプラー18上を最初に通過する。また、裏表と装填方向を同時に間違え、タブ23cを先にして給紙したときは、穴7が最初に通過する。いずれの場合も、穴6a、6bが検出されないことによって異常が検知され、同様に記録紙に無駄な記録をすることなく使用者に正しい装填を促すことができる。なお、斜行の検出は、第1実施形態と同様である。
以上の本実施形態では、タブ23cには穴7と穴24のみが形成されるため、タブ23bに比較しより搬送方向の寸法を小さく設定することができる。また、穴7の幅を他の穴より小さくしているので、より小さいずれでライトガイドの上面19bを覆うようになり、斜行の検知能力を上げることができる。この例では穴7の幅はライトガイドの上面19bの幅より大きいとしたが、たとえば、同じか、またはやや小さく設定してもずれに対し敏感に電圧差Voのレベルが変化するのは同じである。
以上の第二の実施形態では、第一の実施形態と比較し、反射型フォトカプラーを搬送ローラーの排紙ローラー寄りに配置したので、記録紙の端部から穴までの距離を短く設定でき、これにより、記録紙全体のサイズを小さくすることができる。また、記録紙を非対称とし、記録紙判別用の穴を一箇所だけにすることにより、搬送方向後端側の非記録領域の搬送方向寸法を小さく設定でき、同様に、記録紙全体のサイズを小さくすることができる。また、搬送方向後ろ寄りの穴の幅を他の穴より小さくすることにより、より小さな斜行やずれを検知することができるようになる。また、記録紙を前後逆に装填したことを検知することが可能となる。
(第3実施形態)
図19は、本発明の第三の実施形態に係わる記録紙を示す図である。
図19は、本発明の第三の実施形態に係わる記録紙を示す図である。
同図における記録紙25は、記録領域25a、およびその搬送方向の前後にそれぞれ非記録領域としてタブ25b、25cを有するのは上記の各実施形態と同じである。記録紙の短辺方向に沿った幅の中心25dに対し所定量離れた位置で、搬送方向前側のタブ25bには記録紙判別用の穴6a、6bが形成され、また、搬送方向後ろ側のタブ25cには穴7が形成されている。プリンタの構成は、第一または第二の実施形態と同様である。そして、本実施形態の記録紙25を用い、正常に搬送が行われたときは、給紙動作において穴6a、6bが検知され記録紙が判別され、記録動作終了付近で穴7が検知され正常に搬送されたことが確認された後排紙されて終了する。
これに対し、記録紙の装填方向を間違えた場合、または表裏を間違えて装填した場合は、給紙動作において記録紙の先端が検知された後に穴6a、6bが検知されないことによって、異常を検知することができる。また、記録紙の表裏と装填方向を同時に間違えたときは、給紙動作において記録紙先端が検知された後穴7が検知されることによって異常を検知することができる。
本実施形態においては、穴が片側のみに存在するため使用者が目視で正しい方向を確認しやすいという効果がある。
(第4実施形態)
図20は、本発明の第四の実施形態に係わる記録紙を示す図であり、同図に表れている面が記録できない裏面を示している。
図20は、本発明の第四の実施形態に係わる記録紙を示す図であり、同図に表れている面が記録できない裏面を示している。
本実施形態の記録紙26は、ミシン目等で区分けされた非記録領域はなく全面が記録領域となっている。27a、27b、28は記録紙26の裏面に光の反射率が低くなるように予め記録されたパターンである。パターン27a、bは、記録紙の搬送方向と直角方向に記録紙中心から所定量離れた位置で、搬送方向前端部近傍に形成され、記録特性を特定するために用いられるマークである。パターン28は、パターン27a、bと、中心から離れる量および方向は同じで、搬送方向後端部近傍に形成される。また、パターン27a、27b、28は記録紙26の中心に対し点対称な位置にもう一組が形成される。プリンタの反射型フォトカプラーは、記録紙26の搬送に伴いパターン27a、27b、28それぞれを、記録紙に対する反射率の違いによって検出する。
なお、上記のパターンを給紙ローラーによる給紙時ではなく、搬送ローラーで搬送しているときに読み込むためには、反射型フォトカプラーは上記第二の実施形態のように搬送ローラーの下流側に配置するのが好ましい。
パターン27a、27bおよび28の検出に応じた記録特性の特定処理の詳細は以下のとおりである。例えば、記録紙26の先端からパターン27aまでの距離をU、パターン27aの長さをV、パターン27aとパターン27bの間隔をW、パターン27bの長さをXとしたときに、距離Uは記録媒体のサイズを表し、その距離によってA6、L版、カードサイズの3種類を特定できる。また、長さVは、記録紙26の色処理の種類を表し、その長さによってコート紙用、光沢紙用、フィルム用の3種類を特定できる。さらに、間隔Wは、所定の領域の記録をその領域に対する複数回の走査で完成する、いわゆるマルチパス記録の走査回数を表し、2、4、8回を特定できる。さらに、長さXは記録範囲を表し、ミシン目の有無と余白のない全面記録の可否が表される。また、パターン28の搬送方向長さをY、記録紙26の後端からパターン28までの距離をZとしたときに、Yとパターン27aとの距離V、Zと先端からパターン27aまでの距離Uは上述の実施形態とは異なり同じ寸法であってもかまわない。
上記読み込まれた記録特性に合わせて記録が行われ、記録終了付近でパターン28が検知され搬送が正しく行われたかどうかが判断されるのは、第一から第三の実施例と同様である。また、パターン27a、27b、28の巾の設定も上記各実施形態と同じ設定ができ、ライトガイドの上面19bとパターンとの巾方向のズレに対して電圧差Voが変化する関係も同じである。したがって、記録紙26を裏返しに装填したときはパターンが検知されないことで裏返しであることを判別でき、その他の誤装填や斜行した場合の動作は、パターンが点対称に配置されている第一の実施形態と同様である。
本実施形態では、ミシン目による余白部(タブ)を設定してないため、記録紙の大きさを小さく設定することができ、また、ユーザーが記録後余白部を切り取る手間が要らない効果がある。また、情報を穴ではなく記録パターンとしたので記録面を見ている限りはユーザーの眼に触れることがない。また、記録紙の種別ではなく記録特性を表すようにしたので、例えば、新しい記録紙を設定するときに、プリンタ内部に記憶されている種別対応表を更新する必要がない効果がある。なお、適した記録の特性や条件を特定する情報としては上記の記録モード、色再現処理の種類、記録位置、記録サイズ、以外に1枚の記録紙に複数の画像を小さいコマに分けて記録する場合の記録分割も含めてもよく、上記変数が足りなければさらにパターンを追加すればよい。
また、本実施形態では余白領域を無くし裏面に記録をしているが、これに限られることはない。たとえば、搬送方向前端部の余白領域のみ設定しそこに叙述の実施形態のように穴を形成し、後端部側のみ余白領域を無くし裏面にパターンを記録しても良い。
さらに、後端部側マーキングの幅を前端部側マーキングと同じか狭い場合を記載しているが、これに限られることはない。少々斜行しても気にならないような場合、たとえば文字のみを記録するような記録紙を使用する場合は、微小な斜行で連続記録が止まり、エラー警告が出るとかえって操作が煩雑になってしまう。そのような記録紙では後端部側のマーキング幅を広く設定し,搬送方向の異常のみ検知できるようにしても良い。
(他の実施形態)
上述した実施形態では、穴6a、6bまたはパターン27a、27bのように、記録媒体の判別もしくは記録媒体に応じた記録特性の判別のために複数の穴またはパターンを用いるものとしたが、これら穴もしくはパターンは1つであっても良い。例えば、図4に示す例では、穴6aを1つのみ用いてその長さを変化させることにより、5種類の記録媒体を判別できる。
上述した実施形態では、穴6a、6bまたはパターン27a、27bのように、記録媒体の判別もしくは記録媒体に応じた記録特性の判別のために複数の穴またはパターンを用いるものとしたが、これら穴もしくはパターンは1つであっても良い。例えば、図4に示す例では、穴6aを1つのみ用いてその長さを変化させることにより、5種類の記録媒体を判別できる。
また、上記の各実施形態では、記録紙の先端および後端の近傍にそれぞれ形成される穴6a、6bと穴7、あるいはパターン27a、27bとパターン28は相互に、記録紙の搬送方向の長さが異なるものとしたが、これらは同じものであっても良い。この場合は、例えば、穴7あるいはパターン28の記録紙端からの距離を、穴6aあるいはパターン27aの記録紙端からの距離を異ならせて、これを検出するようにしてもよい。
さらに、上述の各実施形態では、記録ヘッドを走査して記録を行う、いわゆるシリアルタイプの記録装置に用いられる記録媒体について説明したが、記録装置の方式はこれに限定されるものではない。例えば、搬送される記録媒体の幅に対応した記録素子を配列した記録ヘッドを用い、この記録ヘッドに対して記録媒体を搬送して記録を行う、いわゆるフルラインタイプの記録装置に用いられる記録媒体についても同様のマークを形成することによって、上述の各実施形態と同じ検出を行うことができる。
1 プリンタ
2 記録紙を収納したカセット
3 プリンタユニット
4 記録ヘッド
5、23、25、26 記録紙
6a、6b、7、24 穴
8 分離部
9 圧板
10 給紙ローラー
11 搬送ローラー
12 ピンチローラー
13 プラテン
16 排紙ローラー
17 ピンチローラー
18 反射型フォトカプラー
19 ライトガイド
27a、27b、28 パターン
2 記録紙を収納したカセット
3 プリンタユニット
4 記録ヘッド
5、23、25、26 記録紙
6a、6b、7、24 穴
8 分離部
9 圧板
10 給紙ローラー
11 搬送ローラー
12 ピンチローラー
13 プラテン
16 排紙ローラー
17 ピンチローラー
18 反射型フォトカプラー
19 ライトガイド
27a、27b、28 パターン
Claims (13)
- 記録装置の記録に用いられる記録媒体であって、
記録装置において搬送される際の搬送方向における、一方の端および他方の端それぞれの近傍に形成され、それぞれ前記搬送方向に沿った直線上に配されるマークであって、前記一端または他端の近傍に形成されたマークの一方は当該形成される記録媒体に対応した前記搬送方向の長さを有したことを特徴とする記録媒体。 - 前記一端または他端の近傍に形成されたマークの一方は、複数のマークからなることを特徴とする請求項1に記載の記録媒体。
- それぞれ前記搬送方向に沿った直線とは異なる前記搬送方向に沿った他の直線上に配されるマークが、前記一方の端および他方の端それぞれの近傍にさらに形成され、前記直線上に配されるマークと前記他の直線上に配されるマークは相互に点対称の位置関係を有したことを特徴とする請求項1または2に記載の記録媒体。
- それぞれ前記搬送方向に沿った直線とは異なる前記搬送方向に沿った他の直線上に配されるマークが、前記一方の端および他方の端それぞれの近傍にさらに形成され、前記他の直線上に配されるマークは前記一方の端および他方の端それぞれの近傍において1つであることを特徴とする請求項1または2に記載の記録媒体。
- 前記マークは当該記録が媒体に形成された穴であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の記録媒体。
- 前記マークは当該記録が媒体に記録されたパターンであることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の記録媒体。
- 前記記録媒体は、記録される領域と該記録領域の前記搬送方向における前および後の両方における余白領域とからなり、前記マークは前記余白領域に設けられたことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の記録媒体。
- 前記記録領域と前記余白領域はミシン目で接続されていることを特徴とする請求項7に記載の記録媒体。
- 前記他端近傍のマークの前記搬送方向と直交する方向に沿った幅は、前記一方の端近傍のマークの前記直行する方向に沿った幅と略同等か小さい幅であることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の記録媒体。
- 記録媒体を用い該記録媒体に対して記録を行う記録装置であって、
記録媒体を搬送する搬送手段と、
該搬送手段によって搬送される記録媒体の当該搬送方向における、一方の端および他方の端それぞれの近傍に形成され、それぞれ前記搬送方向に沿った直線上に配されるマークを検出する検出手段と、
該検出手段がマークを検出する際の、当該マークについて検出している時間、検出するレベルおよび検出のタイミングの情報を得、該検出時間、検出レベルおよび検出タイミングの組合せが、記録媒体が適切に搬送されるときの所定の組合せと異なるとき、エラー処理を行う制御手段と、
を具えたことを特徴とする記録装置。 - 前記制御手段は、さらに、前記一端近傍のマークの前記検出時間によって、当該搬送される記録媒体の種類を判別することを特徴とする請求項10に記載の記録装置。
- 前記制御手段は、前記検出時間、前記検出レベル、および前記検出タイミングに基づいて搬送される記録媒体の表裏を判別することを特徴とする請求項10または11に記載の記録装置。
- 前記制御手段は、前記検出時間、前記検出レベル、および前記検出タイミングに基づいて搬送される記録媒体が斜行しているか否かを判断することを特徴とする請求項10ないし12に記載の記録装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004292934A JP2006103154A (ja) | 2004-10-05 | 2004-10-05 | 記録媒体および記録装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP (1) | JP2006103154A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007313717A (ja) * | 2006-05-24 | 2007-12-06 | Seiren Co Ltd | インクジェット記録方法及び装置 |
JP2019166757A (ja) * | 2018-03-26 | 2019-10-03 | カシオ計算機株式会社 | 電磁波照射機構 |
-
2004
- 2004-10-05 JP JP2004292934A patent/JP2006103154A/ja active Pending
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CN110356126A (zh) * | 2018-03-26 | 2019-10-22 | 卡西欧计算机株式会社 | 电磁波照射机构 |
CN110356126B (zh) * | 2018-03-26 | 2021-07-27 | 卡西欧计算机株式会社 | 电磁波照射机构 |
CN113511013A (zh) * | 2018-03-26 | 2021-10-19 | 卡西欧计算机株式会社 | 电磁波照射机构、造形物制造系统以及造形物的制造方法 |
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