JP2006102352A - 乗り物 - Google Patents

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JP2006102352A JP2004296011A JP2004296011A JP2006102352A JP 2006102352 A JP2006102352 A JP 2006102352A JP 2004296011 A JP2004296011 A JP 2004296011A JP 2004296011 A JP2004296011 A JP 2004296011A JP 2006102352 A JP2006102352 A JP 2006102352A
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章浩 鈴木
Masahiko Tanigawa
雅彦 谷川
Tatsuto Okawa
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Abstract

【課題】 見て楽しく、乗って楽しい乗り物を提供する。
【解決手段】 本発明に係る乗り物は、車体12の幅方向両側で、前後方向に並んで設置されており、各々の回転中心線が車体12の幅方向に延びるように位置決めされている多数の回転部材24と、回転部材24の回転中心から偏心した位置に回転可能な状態で連結されており、接地部を備える足状部材60と、各々の回転部材24の回転運動を足状部材60の歩行運動に変換する動作変換機構64,12pと、駆動源の回転運動を各々の回転部材24に伝達する回転伝達機構とを有している。このため、駆動源の回転運動により多数の回転部材24が回転すると、多数の足状部材60が歩行運動を行うようになり、乗り物はムカデ状に移動する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、見て楽しく、乗って楽しい遊戯用の乗り物に関する。
これに関連する乗り物が特許文献1に記載されている。
この乗り物は、タイヤの横滑りを伴うドリフト走行を体験できる遊戯車両である。この遊戯車両90は、図7に示すように、車体92の前部両側に配置された前輪94と、車体92の後部中央に配置された後輪95とからなる三輪構造である。さらに、車体92の後部両側には、遊戯車両90の安定性とドリフト走行の円滑化を図るために、進行方向が自在なキャスタ98が取付けられている。
特開平7−313735号公報
しかし、上記遊戯車両90は、車輪94,95等を使用して走行する構成のため、車両の外観が平凡であり、見る楽しさをほとんど感じることはない。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、見て楽しく、また乗って楽しい遊戯用の乗り物を提供することである。
上記した課題は、各請求項の発明によって解決される。
請求項1の発明は、車体の幅方向両側で、前後方向に並んで設置されており、各々の回転中心線が前記車体の幅方向に延びるように位置決めされている多数の回転部材と、前記回転部材の回転中心から偏心した位置に回転可能な状態で連結されており、接地部を備える足状部材と、前記各々の回転部材の回転運動を前記足状部材の歩行運動に変換する動作変換機構と、駆動源の回転運動を前記各々の回転部材に伝達する回転伝達機構とを有することを特徴とする。
本発明によると、駆動源の回転運動は、回転伝達機構により多数の回転部材に伝達される。回転部材は、車体の幅方向両側で、前後方向に並んで設置されており、各々の回転中心線が前記車体の幅方向に延びるように位置決めされている。さらに、各々の回転部材には、その回転部材の回転中心から偏心した位置に接地部を備える足状部材が回転可能な状態で連結されており、動作変換機構によって回転部材の回転運動が足状部材の歩行運動に変換させられる。
即ち、駆動源の回転運動により多数の回転部材が回転すると、それらの回転部材にそれぞれ連結された多数の足状部材が歩行運動を行うようになり、乗り物はムカデ状に移動するようになる。このため、乗り物の動きを見て楽しめるとともに、乗って楽しむこともできるようになる。
請求項2の発明によると、前後方向に並んで設置された各々の回転部材の位相が端から順番に一定角度づつズレており、前記各々の回転部材が同方向に等速回転することにより、各々の足状部材が端から順番に一定時間遅れた状態で歩行運動を行う構成であることを特徴とする。
このため、各々の足状部材が例えば前から後に波状に動くようになり、移動動作が美しく、観衆の目を楽しませることができる。
請求項3の発明によると、駆動源の前進方向の回転運動を車体左側の回転伝達機構に伝達可能な左前クラッチ機構と、前記駆動源の前進方向の回転運動を車体右側の回転伝達機構に伝達可能な右前クラッチ機構と、前記駆動源の後進方向の回転運動を車体左側の回転伝達機構に伝達可能な左後クラッチ機構と、前記駆動源の後進方向の回転運動を車体右側の回転伝達機構に伝達可能な右後クラッチ機構とを有していることを特徴とする。
このため、駆動源の前進方向の回転運動を左右の前クラッチ機構により、回転伝達機構を介して左右の回転部材に伝達することにより、乗り物を前進させることができる。また、前進方向の回転運動を左右いずれかの前クラッチ機構により、左右いずれかの回転部材に伝達することにより、乗り物を左折、あるいは右折させることが可能になる。
また、駆動源の後進方向の回転運動を左右の後クラッチ機構により、回転伝達機構を介して左右の回転部材に伝達することにより、乗り物を後進させることができる。また、後進方向の回転運動を左右いずれかの後クラッチ機構により、左右いずれかの回転部材に伝達することにより、乗り物を後進左折、あるいは後進右折させることが可能になる。
さらに、前進方向の回転運動を左前クラッチ機構により、車体左側の回転部材に伝達し、後進方向の回転運動を右後クラッチ機構により、車体右側の回転部材に伝達することにより、乗り物を定位置で右回転させることができる。
同様に、前進方向の回転運動を右前クラッチ機構により、車体右側の回転部材に伝達し、後進方向の回転運動を左後クラッチ機構により、車体左側の回転部材に伝達することにより、乗り物を定位置で左回転させることができる。
請求項4の発明によると、クラッチ機構は、ブレーキと、そのブレーキを動作可能な手動ブレーキ操作手段とから構成されており、前記手動ブレーキ操作手段でブレーキを動作させることにより、駆動源の回転運動が各々の回転部材に伝達される構成であることを特徴とする。
このため、クラッチ機構を安価に製作できるようになる。
請求項5の発明によると、駆動源は、足踏みペダルと、その足踏みペダルによって回転させられる主回転軸とを備えており、前記主回転軸の前進方向の回転運動は、前進用スプロケットおよび前進用チェーンによって左前クラッチ機構および右前クラッチ機構の入力回転軸に伝達され、さらに、その主回転軸の前進方向の回転運動は、後進用スプロケット、後進用チェーンおよび一対の歯車によって後進方向の回転運動に変換された後、左後クラッチ機構および右後クラッチ機構の入力回転軸に伝達される構成であることを特徴とする。
即ち、足踏みペダルによる一方向の回転運動から前進方向の回転運動と後進方向の回転運動とを得ることができる。
請求項6の発明によると、回転伝達機構は、各々の回転部材の回転軸に取付けられたスプロケットと、隣り合う前記回転軸のスプロケットを互いに連結するチェーンとを有していることを特徴とする。
このため、回転運動を一方の回転部材から他方の回転部材に確実に伝達可能となる。
本発明によると、駆動源の回転運動により多数の回転部材が回転すると、それらの回転部材にそれぞれ連結された多数の足状部材が歩行運動を行うようになり、乗り物はムカデ状に移動するようになる。このため、乗り物の動きを見て楽しめるとともに、乗って楽しむこともできるようになる。
以下、図1〜図6に基づいて、本発明の実施形態1に係る乗り物の説明を行う。本実施形態に係る乗り物は、人力式のメカ・ムカデであり、図1はそのメカ・ムカデを前方から見た全体斜視図である。図2はメカ・ムカデの平面図、図3、図4はメカ・ムカデの駆動源および回転伝達機構を表す斜視図である。また、図5、図6はメカ・ムカデの前進移動原理を表す模式図である。
メカ・ムカデ10は、図1、図2に示すように、前後に長い角形の車体フレーム12を備えている。車体フレーム12は、複数本のアルミ材によって角形に組立てられており、その車体フレーム12の中央上部に運転席14が設けられている。
車体フレーム12の幅方向両側(左右)には、図2等に示すように、左右にそれぞれ十本づつの回転横軸22(No.1〜No.10回転横軸22)が軸心回りに回転可能な状態で装着されている。No.1〜No.10回転横軸22は、車体フレーム12の前後方向に等間隔で並べられた状態で、その車体フレーム12の幅方向に延びるように位置決めされている。各々の回転横軸22は、内側軸受22eと外側軸受22jとによって両側から軸支されており、その外側軸受22jから突出した回転横軸22の先端に回転円板24が同軸に固定されている。
即ち、回転横軸22および回転円板24が本発明の回転部材に相当する。
車体フレーム12の前端に位置する左右のNo.1回転横軸22と、後端に位置する左右のNo.10回転横軸22には、内側軸受22eと外側軸受22jとの間に、外側スプロケット22aが同軸に固定されている。また、それ以外の回転横軸22(左右のNo.2回転横軸22〜左右のNo.9回転横軸22)には、内側軸受22eと外側軸受22jとの間に、外側スプロケット22aと内側スプロケット22bとが同軸に固定されている。そして、図2、図4に示すように、No.1回転横軸22の外側スプロケット22aとNo.2回転横軸22の外側スプロケット22aとが横軸用チェーン23によって連結されている。また、No.2回転横軸22の内側スプロケット22bとNo.3回転横軸22の内側スプロケット22bとが横軸用チェーン23によって連結されている。
以下、同様に、No.3回転横軸22とNo.4回転横軸22 … No.9回転横軸22とNo.10回転横軸22とが内側スプロケット22bと横軸用チェーン23、あるいは外側スプロケット22aと横軸用チェーン23とによって順番に連結されている。
このように、No.1回転横軸22からNo.10回転横軸22までが内側スプロケット22bと横軸用チェーン23、あるいは外側スプロケット22aと横軸用チェーン23とによって相互に連結されているため、No.1回転横軸22の回転運動は、No.2〜No.10回転横軸22まで確実に伝達される。同様に、No.10回転横軸22の回転運動は、No.9〜No.1回転横軸22まで確実に伝達される。ここで、各々の外側スプロケット22aおよび内側スプロケット22bは等しいサイズに設定されているため、No.1〜No.10回転横軸22は等しい速度で回転するようになる。
即ち、No.1〜No.10回転横軸、内側スプロケット22b、外側スプロケット22aおよび横軸用チェーン23が本発明の回転伝達機構に相当する。
車体フレーム12の左側に位置するNo.1回転横軸22の基端部は、内側軸受22eから内側方向に突出しており、その突出端が左前クラッチ機構31の出力回転部31u(図3参照)に連結されている。左前クラッチ機構31は、駆動源40(後記する)の前進方向の回転運動を車体フレーム12の左側に位置するNo.1回転横軸22に伝達するための機構であり、ドラムブレーキにより構成されている。左前クラッチ機構31は、図4に示すように、操作ワイヤ31yを介して運転席14の左外側に位置する第1サイドブレーキレバー31bに連結されている。このため、第1サイドブレーキレバー31bを引くことで、ドラムブレーキが動作し、左前クラッチ機構31の入力回転軸31pと出力回転部31u(No.1回転横軸22)とが連結される。
車体フレーム12の右側に位置するNo.1回転横軸22の基端部は、同じく内側軸受22eから内側方向に突出しており、その突出端が右前クラッチ機構32の出力回転部(図示省略)に連結されている。右前クラッチ機構32は、駆動源40の前進方向の回転運動を車体フレーム12の右側に位置するNo.1回転横軸22に伝達するための機構であり、ドラムブレーキにより構成されている。右前クラッチ機構32は、図4に示すように、操作ワイヤ32yを介して運転席14の右外側に位置する第2サイドブレーキレバー32bに連結されている。このため、第2サイドブレーキレバー32bを引くことで、ドラムブレーキが動作し、右前クラッチ機構32の入力回転軸32pと出力回転部(No.1回転横軸22)とが連結される。
車体フレーム12の左側に位置するNo.10回転横軸22の基端部は、内側軸受22eから内側方向に突出しており、その突出端が左後クラッチ機構33の出力回転部33u(図3参照)に連結されている。左後クラッチ機構33は、駆動源40の後進方向の回転運動を車体フレーム12の左側に位置するNo.10回転横軸22に伝達するための機構であり、ドラムブレーキにより構成されている。左後クラッチ機構33は、図4に示すように、操作ワイヤ33yを介して運転席14の左内側に位置する第3サイドブレーキレバー33bに連結されている。このため、第3サイドブレーキレバー33bを引くことで、ドラムブレーキが動作し、左後クラッチ機構33の入力回転軸33pと出力回転部33u(No.10回転横軸22)とが連結される。
車体フレーム12の右側に位置するNo.10回転横軸22の基端部は、内側軸受22eから内側方向に突出しており、その突出端が右後クラッチ機構34の出力回転部(図示省略)に連結されている。右後クラッチ機構34は、駆動源40の後進方向の回転運動を車体フレーム12の右側に位置するNo.10回転横軸22に伝達するための機構であり、ドラムブレーキにより構成されている。右後クラッチ機構34は、図4に示すように、操作ワイヤ34yを介して運転席14の右内側に位置する第4サイドブレーキレバー34bに連結されている。このため、第4サイドブレーキレバー34bを引くことで、ドラムブレーキが動作し、右後クラッチ機構34の入力回転軸34pと出力回転部(No.10回転横軸22)とが連結される。
即ち、上記したサイドブレーキレバー31b,32b,33b,34bが本発明の手動ブレーキ操作手段に相当する。
駆動源40は、図3に示すように、運転者の脚力を回転運動に変換して、その回転運動を前後左右のクラッチ機構31,32,33,34にそれぞれ伝達可能なように構成されている。駆動源40は、両側に足踏みペダル41が固定された主回転軸42を備えている。ここで、足踏みペダル41は、ピストンの形状に成形されており、ピストンロッド41pの重量で常にピストンの上面41uが上向きになるように構成されている。
主回転軸42は、No.1〜No.10回転横軸22と平行に位置決めされており、左右両側が軸受42j(図2参照)によって軸支されている。主回転軸42には、前進用第1スプロケット43と後進用第1スプロケット44とが同軸に固定されており、前進用第1スプロケット43が前進用チェーン43tによって中間軸45の前進用第2スプロケット46に連結されている。
中間軸45は、主回転軸42と平行に位置決めされており、左右両側が軸受45jによって軸支されている。中間軸45には、前進用第2スプロケット46の左右両側に前進用第3スプロケット47と前進用第4スプロケット48とが同軸に固定されている。そして、前進用第3スプロケット47が前進用チェーン47tによって左前クラッチ機構31の入力回転軸31pに固定された入力用スプロケット31sに連結されている。また、中間軸45の前進用第4スプロケット48が前進用チェーン48tによって右前クラッチ機構32の入力回転軸32pに固定された入力用スプロケット32sに連結されている。
ここで、主回転軸42の前進用第1スプロケット43と中間軸45の前進用第2スプロケット46とのギア比は、運転者の脚力を配慮して、適正値に設定されている。また、前進用第3スプロケット47、前進用第4スプロケット48および入力用スプロケット31s,32sは、等しいサイズに設定されている。
主回転軸42の後進用第1スプロケット44は、後進用チェーン44tによって後方中間軸51の後進用第2スプロケット52に連結されている。ここで、後進用第1スプロケット44と後進用第2スプロケット52とのギア比も、前進用第1スプロケット43と前進用第2スプロケット46とのギア比と等しい値に設定されている。
後方中間軸51は、主回転軸42と平行に位置決めされており、左右両側が軸受51jによって軸支されている。後方中間軸51には、後進用第2スプロケット52と同軸に後進用第3スプロケット53が固定されている。そして、後進用第3スプロケット53が後進用チェーン53tによって、第1歯車軸54の後進用第4スプロケット54sに連結されている。
第1歯車軸54は、後方中間軸51と平行に位置決めされており、左右両側が軸受54jによって軸支されている。第1歯車軸54には、後進用第4スプロケット54sと同軸に第1歯車54wが固定されており、その第1歯車54wが第2歯車軸56の第2歯車56wと噛合している。
第2歯車軸56は、第1歯車軸54と平行に位置決めされており、左右両側が軸受56jによって軸支されている。さらに、第2歯車軸56には、第2歯車56wの左右両側に後進用第5スプロケット57と後進用第6スプロケット58とが同軸に固定されている。そして、後進用第5スプロケット57が後進用チェーン57tによって左後クラッチ機構33の入力回転軸33pに固定された入力用スプロケット33sに連結されている。また、第2歯車軸56の後進用第6スプロケット58が後進用チェーン58tによって右後クラッチ機構34の入力回転軸34pに固定された入力用スプロケット34sに連結されている。
上記構成により、運転者が足踏みペダル41を踏んで主回転軸42を前進方向に回転させると、その回転運動は、前進用第1スプロケット43、前進用チェーン43tおよび前進用第2スプロケット46を介して中間軸45に伝達される。さらに、中間軸45の回転運動は、前進用第3スプロケット47、前進用チェーン47tおよび入力用スプロケット31sを介して左前クラッチ機構31に伝達される。また、中間軸45の回転運動は、前進用第4スプロケット48から前進用チェーン48tおよび入力用スプロケット32sを介して右前クラッチ機構32に伝達される。
したがって、第1サイドブレーキレバー31bおよび第2サイドブレーキレバー32bを引いて、左前クラッチ機構31および右前クラッチ機構32を連結動作させることにより、主回転軸42の前進方向の回転運動が車体フレーム12の左右のNo.1回転横軸22に伝達されるようになる。そして、左右のNo.1回転横軸22の回転運動が外側スプロケット22a、内側スプロケット22bおよび横軸用チェーン23によって左右のNo.2〜No.10回転横軸22に伝達される。即ち、車体フレーム12の左右のNo.1〜No.10回転横軸22およびNo.1〜No.10回転円板24が前進方向に等速回転するようになる。
主回転軸42の前進方向の回転運動は、後進用第1スプロケット44、後進用第2スプロケット52および後進用チェーン44tを介して後方中間軸51に伝達される。後方中間軸51の回転運動は、後進用第3スプロケット53、後進用チェーン53tおよび後進用第4スプロケット54sを介して第1歯車軸54に伝達され、さらに第1歯車54wと第2歯車56wの噛合作用によって後進方向の回転運動に変換させられた後、第2歯車軸56に伝達される。そして、第2歯車軸56の後進方向の回転運動が後進用第5スプロケット57、後進用チェーン57tおよび入力用スプロケット33sを介して左後クラッチ機構33に伝達される。また、同じく、第2歯車軸56の後進方向の回転運動が後進用第6スプロケット58から後進用チェーン58tおよび入力用スプロケット34sを介して右後クラッチ機構34に伝達される。
したがって、第3サイドブレーキレバー33bおよび第4サイドブレーキレバー34bを引いて、左後クラッチ機構33および右後クラッチ機構34を連結動作させることにより、第2歯車軸56の後進方向の回転運動が、上記したように、車体フレーム12の左右のNo.1〜No.10回転横軸22に伝達されるようになる。即ち、車体フレーム12の左右のNo.1〜No.10回転横軸22およびNo.1〜No.10回転円板24が後進方向に等速回転するようになる。
車体フレーム12の左右に位置するNo.1〜No.10回転円板24の外側には、各々の回転円板24の回転中心から偏心した位置に足状部材60が回転可能な状態で連結されている。
足状部材60は、図1に示すように、足本体62と方向制御板64とによって側面略L字形に形成されており、足本体62と方向制御板64との接続部分に回転中心軸61が通される一対の軸受61jが固定されている。回転中心軸61は、回転円板24の軸心に対して平行に保持された状態で、その回転円板24の回転中心から偏心した位置に固定されている。このため、回転中心軸61が一対の軸受61jに通された状態で、足状部材60は回転円板24の回転中心から偏心した位置に回転可能な状態で連結される。
足状部材60の足本体62は、ほぼ水平な状態に設置される幅広の基端部62bを備えており、その基端部62bの上面に前記一対の軸受61jが固定されている。足本体62は、基端部62bよりも先端側が下方に湾曲しており、先細となるように形成されている。そして、その足本体62の先端部分に接地部62fが設けられている。
足状部材60の方向制御板64は、足本体62の向きを決める縦長の板であり、足本体62の基端部62bの上面に重ねられた横板64hと、その横板64hに対して直角に折り曲げられて、車体フレーム12の側面に平行な状態に保持される縦板64tとから構成されている。方向制御板64の縦板64tの上端部(先端部)には中央長手方向に長孔64xが形成されており、その長孔64xに車体フレーム12の上部に固定されたガイドピン12pが通されている。
ガイドピン12pは、No.1〜No.10回転円板24に対応して設けられており、各々の回転円板24における軸心の真上位置で、かつ各々のガイドピン12pが等しいレベルになるように位置決めされている。
また、No.1〜No.10回転円板24に対する足状部材60の連結位置(連結点Cという)の位相は、図5に示すように、No.1回転円板24からNo.10回転円板24まで順番に90°づつズレるように設定されている。即ち、No.1回転円板24の足状部材60が0°の位置にあるときは(No.1回転円板24の位相が0°のときは)、No.2回転円板24の位相は90°、No.3回転円板24の位相は180°、No.4回転円板24の位相は270°になる。以下、同様に、No.5回転円板24からNo.10回転円板24まで位相が90°づつズレるようになる。
次に、上記した本実施形態に係るメカ・ムカデ10の動作を図面に基づいて説明する。
先ず、図5に示す初期状態(No.1回転円板24の位相が0°)でメカ・ムカデ10が停止している状態を考える。この状態では、No.1回転円板24の足状部材60、No.5回転円板24の足状部材60およびNo.9回転円板24の足状部材60が接地しており、その他の回転円板24の足状部材60は地面から離れている。
この状態からメカ・ムカデ10を前進させる場合には、第1サイドブレーキレバー31bと第2サイドブレーキレバー32bとを引いて左前クラッチ機構31と右前クラッチ機構32とを連結状態にする。なお、このとき、左後クラッチ機構33と右後クラッチ機構34とは連結解除状態にしておく。
この状態で、足踏みペダル41を踏んで駆動源40の主回転軸42を前進方向に回転させることにより、主回転軸42の回転運動が左前クラッチ機構31および右前クラッチ機構32を介して車体フレーム12の左右に位置するNo.1〜No.10回転円板24に伝達される。
図5に示す初期状態(位相0°)からNo.1〜No.10回転円板24が前進方向(矢印方向)に90°回転すると、足状部材60が接地しているNo.1、No.5、No.9回転円板24の場合、連結点Cの位置が偏心分Lだけ後方に移動する。このとき、足状部材60の方向制御板64の上端部は、長孔64xとガイドピン12pとの係合作用で、前後方向において同位置に保持されている。このため、回転円板24の連結点Cが後方に移動する過程で、足状部材60が後方に傾くようになり、その足状部材60の足本体62の接地部62fが地面を後方に蹴るように動作する。即ち、No.1〜No.10回転円板24の回転運動が方向制御板64、長孔64xおよびガイドピン12p等の運動変換機構によって足状部材60の歩行運動に変換させられる。この結果、メカ・ムカデ10は前進方向にほぼ偏心分Lだけ移動するようになる。
No.1〜No.10回転円板24が初期状態(位相0°)から90°回転した段階では、次に、No.4、No.8回転円板24の足状部材60が接地し、No.4、No.8足状部材60によってメカ・ムカデ10はさらに前進するようになる。
No.1〜No.10回転円板24が初期状態から180°回転した段階では、図6に示すように、No.3、No.7回転円板24の足状部材60が接地し、No.3、No.7足状部材60によってメカ・ムカデ10は前進する。
No.1〜No.10回転円板24が初期状態から270°回転した段階では、No.2、No.6、No.10回転円板24の足状部材60が接地し、No.2、No.6、No.10足状部材60によってメカ・ムカデ10は前進する。
このような歩行動作が繰り返り実行されることにより、メカ・ムカデ10は連続的に前進するようになる。
このように、移動中に、メカ・ムカデ10の足状部材60が前後方向で少なくとも二ヶ所以上で接地しているため、メカ・ムカデ10を安定して走行させることが可能になる。
次に、メカ・ムカデ10を後進させる場合は、第1サイドブレーキレバー31bと第2サイドブレーキレバー32bとを戻して左前クラッチ機構31と右前クラッチ機構32とを連結解除状態にする。次に、第3サイドブレーキレバー33bと第4サイドブレーキレバー34bとを引いて左後クラッチ機構33と右後クラッチ機構34とを連結状態にする。これによって、メカ・ムカデ10を後進させることが可能になる。
また、前進中にメカ・ムカデ10を左折させる場合には、第2サイドブレーキレバー32bを引いたままで、第1サイドブレーキレバー31bを戻し、左前クラッチ機構31を連結解除状態にする。これによって、左側のNo.1〜No.10回転円板24の回転が停止して、右側のNo.1〜No.10回転円板24のみが回転するようになり、メカ・ムカデ10は右側のみが前進する。この結果、メカ・ムカデ10は左折するようになる。
同様に、前進中にメカ・ムカデ10を右折させる場合には、第1サイドブレーキレバー31bを引いたままで、第2サイドブレーキレバー32bを戻し、右前クラッチ機構32を連結解除状態にする。これによって、メカ・ムカデ10は左側のみが前進するようになり、右折するようになる。
また、第1サイドブレーキレバー31bと第4サイドブレーキレバー34bとを引いて、第2サイドブレーキレバー32bと第3サイドブレーキレバー33bとを戻すことで、メカ・ムカデ10の左側を前進、右側を後進させ、定位置で右回転させることができる。
同様に、第1サイドブレーキレバー31bと第4サイドブレーキレバー34bとを戻し、第2サイドブレーキレバー32bと第3サイドブレーキレバー33bとを引くことで、メカ・ムカデ10の左側を後進、右側を前進させ、定位置で左回転させることができる。
このように、本実施形態に係るメカ・ムカデ10では、駆動源40の回転運動により多数の回転円板24が回転すると、それらの回転円板24にそれぞれ連結された多数の足状部材60が歩行運動を行うようになる。このため、メカ・ムカデ10の動きを見て楽しめるとともに、乗って楽しむこともできるようになる。
また、前後方向に並んで設置された各々の回転円板24の位相が前から順番に一定角度(90°)づつズレており、各々の回転円板24が同方向に等速回転することにより、各々の足状部材60が前から順番に一定時間遅れた状態で歩行運動を行う。このため、各々の足状部材60が前から後に波状に動くようになり、移動動作が美しく、観衆の目を楽しませることができる。
また、クラッチ機構31,32,33,34は、ドラムブレーキにより構成されており、サイドブレーキレバー31b,32b,33b,34bにより動作させる構成のため、クラッチ機構31,32,33,34を安価に製作できるようになる。
なお、本実施形態に係るメカ・ムカデ10では、運転者が足踏みペダル41を踏むことで主回転軸42を回転させる構成を例示したが、例えば、モータにより主回転軸42を回転させる構成であっても良い。
また、乗り物をムカデ状に形成する例を示したが、例えば、クモや昆虫のように乗り物を構成することも可能である。
本発明の実施形態1に係る乗り物(メカ・ムカデ)を前方から見た全体斜視図である。 メカ・ムカデの平面図である。 メカ・ムカデの駆動源を表す模式斜視図である。 メカ・ムカデの回転伝達機構を表す模式斜視図である。 メカ・ムカデの前進動作原理を表す模式図である。 メカ・ムカデの前進動作原理を表す模式図である。 従来の乗り物を表す側面図である。
符号の説明
12 車体フレーム
22 回転横軸(回転部材、回転伝達機構)
22a 外側スプロケット(回転伝達機構)
22b 内側スプロケット(回転伝達機構)
23 横軸用チェーン(回転伝達機構)
24 回転円板(回転部材)
31 左前クラッチ機構
32 右前クラッチ機構
33 左後クラッチ機構
34 右後クラッチ機構
31b 第1サイドブレーキレバー(手動ブレーキ操作手段)
32b 第2サイドブレーキレバー(手動ブレーキ操作手段)
33b 第3サイドブレーキレバー(手動ブレーキ操作手段)
34b 第4サイドブレーキレバー(手動ブレーキ操作手段)
40 駆動源
60 足状部材
64 方向制御板(動作変換機構)
64x 長孔(動作変換機構)
12p ガイドピン(動作変換機構)

Claims (6)

  1. 車体の幅方向両側で、前後方向に並んで設置されており、各々の回転中心線が前記車体の幅方向に延びるように位置決めされている多数の回転部材と、
    前記回転部材の回転中心から偏心した位置に回転可能な状態で連結されており、接地部を備える足状部材と、
    前記各々の回転部材の回転運動を前記足状部材の歩行運動に変換する動作変換機構と、
    駆動源の回転運動を前記各々の回転部材に伝達する回転伝達機構と、
    を有することを特徴とする乗り物。
  2. 請求項1に記載された乗り物であって、
    前後方向に並んで設置された各々の回転部材の位相が端から順番に一定角度づつズレており、
    前記各々の回転部材が同方向に等速回転することにより、各々の足状部材が端から順番に一定時間遅れた状態で歩行運動を行う構成であることを特徴とする乗り物。
  3. 請求項1又は請求項2のずれかに記載された乗り物であって、
    駆動源の前進方向の回転運動を車体左側の回転伝達機構に伝達可能な左前クラッチ機構と、
    前記駆動源の前進方向の回転運動を車体右側の回転伝達機構に伝達可能な右前クラッチ機構と、
    前記駆動源の後進方向の回転運動を車体左側の回転伝達機構に伝達可能な左後クラッチ機構と、
    前記駆動源の後進方向の回転運動を車体右側の回転伝達機構に伝達可能な右後クラッチ機構と、
    を有していることを特徴とする乗り物。
  4. 請求項3に記載された乗り物であって、
    クラッチ機構は、ブレーキと、そのブレーキを動作可能な手動ブレーキ操作手段とから構成されており、
    前記手動ブレーキ操作手段でブレーキを動作させることにより、駆動源の回転運動が各々の回転部材に伝達される構成であることを特徴とする乗り物。
  5. 請求項3から請求項4のいずれかに記載された乗り物であって、
    駆動源は、足踏みペダルと、その足踏みペダルによって回転させられる主回転軸とを備えており、
    前記主回転軸の前進方向の回転運動は、前進用スプロケットおよび前進用チェーンによって左前クラッチ機構および右前クラッチ機構の入力回転軸に伝達され、
    さらに、その主回転軸の前進方向の回転運動は、後進用スプロケット、後進用チェーンおよび一対の歯車によって後進方向の回転運動に変換された後、左後クラッチ機構および右後クラッチ機構の入力回転軸に伝達される構成であることを特徴とする乗り物。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載された乗り物であって、
    回転伝達機構は、各々の回転部材の回転軸に取付けられたスプロケットと、隣り合う前記回転軸のスプロケットを互いに連結するチェーンとを有していることを特徴とする乗り物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2016031497A1 (ja) * 2014-08-29 2016-03-03 Thk株式会社 アクチュエータ及びこのアクチュエータを用いたロボットハンド並びに歩行ロボット

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