JP2006101454A - アンテナ装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コア110に巻きつけられたコイル120を有する主アンテナ100が設けられた腕時計1が所定の状態で設置される載置台300と、コア210a、210bにそれぞれ巻きつけられたコイル220a、220bを夫々有する副アンテナ200a、200bと、を備えるアンテナ装置1000において、副アンテナ200a、200bは、それぞれ異なる周波数(例えば、40kHz、60kHz)に同調し、且つ、載置台300に腕時計1が所定の状態で設置された際に、副アンテナ200a、200bのコア210a、210bの軸線方向と、主アンテナ100のコア110の軸線方向とが、平行若しくは一致するように配置される構成にした。
【選択図】図1
Description
このような電波時計が、寸法上の大型化或いは重量の増加を招くことなく確実に時刻修正を行うために、電波時計の外部に配設する補助アンテナ装置が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
電波時計の外部に配設された補助アンテナ装置は、電波時計の内蔵アンテナと磁気的に結合することにより、標準電波の受信感度を向上させるようになっている。
請求項1記載の発明は、アンテナ装置(例えば、図1〜3、図6、図8のアンテナ装置1000、1001、1002)において、
コア(例えば、図1〜3、図5〜9のコア110)と、このコアに巻きつけられたコイル(例えば、図1〜3、図5〜9のコイル120)とを有する主アンテナ(例えば、図1〜3、図5〜9の主アンテナ100)が設けられた電子機器(例えば、図1〜4、図6、図8の腕時計1)が所定の状態で設置される設置部(例えば、図1〜3、図6、図8の載置台300、301、302)と、
コア(例えば、図1〜3、図5〜9のコア210a、210b)と、このコアに巻きつけられたコイル(例えば、図1〜3、図5〜9のコイル220a、220b)とを夫々有する複数の副アンテナ(例えば、図1〜3、図5〜9の副アンテナ200a、200b)と、を備え、
前記複数の副アンテナは、それぞれ異なる周波数(例えば、40kHz、60kHz)に同調し、且つ、前記設置部に前記電子機器が所定の状態で設置された際に、前記複数の副アンテナのコアの軸線方向と、前記主アンテナのコアの軸線方向とが、平行若しくは一致するように配置されていることを特徴とする。
前記複数の副アンテナは、前記設置部(例えば、図6の載置台301)に前記電子機器(例えば、図6の腕時計1)が所定の状態で設置された際に、前記副アンテナのコアの軸線方向と前記主アンテナのコアの軸線方向とが平行となるように配置された第1の副アンテナ(例えば、図6、図7の副アンテナ200a)と、前記副アンテナのコアの軸線方向と前記主アンテナのコアの軸線方向とが一致するように配置された第2の副アンテナ(例えば、図6、図7の副アンテナ200b)とから構成されていることを特徴とする。
前記複数の副アンテナは、前記設置部(例えば、図8の載置台302)に前記電子機器(例えば、図8の腕時計1)が所定の状態で設置された際に、前記副アンテナのコアの軸線方向と前記主アンテナのコアの軸線方向とが一致するとともに、前記主アンテナ(例えば、図8、図9の主アンテナ100)を挟むように配置されている一対の副アンテナ(例えば、図8、図9の副アンテナ200a、200b)から構成されていることを特徴とする。
コア(例えば、図10〜13のコア110)と、このコアに巻きつけられたコイル(例えば、図10〜13のコイル120)とを有する主アンテナ(例えば、図10〜13の主アンテナ100)が設けられた電子機器(例えば、図10、図12の腕時計1)が所定の状態で設置される設置部(例えば、図10、図12の載置台303、304)と、
コア(例えば、図10〜13のコア410)と、このコアに巻きつけられた複数のコイル(例えば、図10〜13のコイル420a、420b)とを有する副アンテナ(例えば、図10〜13の副アンテナ400)と、を備え、
前記複数のコイルは、それぞれ異なる周波数(例えば、40kHz、60kHz)に同調し、且つ、前記副アンテナは、前記設置部に前記電子機器が所定の状態で設置された際に、前記副アンテナのコアの軸線方向と、前記主アンテナのコアの軸線方向とが、平行若しくは一致するように配置されていることを特徴とする。
コア(例えば、図14のコア110)と、このコアに巻きつけられたコイル(例えば、図14のコイル120)とを有する主アンテナ(例えば、図14の主アンテナ100)が設けられた電子機器(例えば、図14の腕時計1)が所定の状態で設置される設置部(例えば、図14の載置台305)と、
コア(例えば、図14のコア510)と、このコアに巻きつけられたコイル(例えば、図14のコイル520)とを有する副アンテナ(例えば、図14の副アンテナ500)と、この副アンテナを複数の異なる周波数に同調させるために、前記副アンテナに選択的(例えば、図15のフローチャート)に接続されるコンデンサ(例えば、図14の同調コンデンサCa、Cb)と、を備え、
前記副アンテナは、前記設置部に前記電子機器が所定の状態で設置された際に、前記副アンテナのコアの軸線方向と、前記主アンテナのコアの軸線方向とが、平行若しくは一致するように配置されていることを特徴とする。
前記副アンテナ(例えば、図16の副アンテナ600)は、電界ノイズを遮断するシールド部材(例えば、図16のシールド部材700)により覆われていることを特徴とする。
つまり、副アンテナを標準電波などの信号磁界中に置くと、信号磁束が副アンテナのコアに集中して副アンテナのコイルと鎖交し、コイルには、コイル内部を通過する信号磁束の変化を妨げる向きに発生磁束が発生する。そして、副アンテナのコイルに生じた発生磁束が、磁気的に結合している主アンテナのコイルに生じる誘導起電力をより増大させることにより、主アンテナが単独で電波を受信する場合に比べて、受信感度が向上する。
よって、アンテナ装置は、複数の周波数に対応する複数の電波を感度よく受信することができ、主アンテナが設けられた電子機器における複数の電波の受信感度を向上させることができる。
従って、このようなアンテナ装置であれば、より小型の電子機器には、より小型の主アンテナを備えることにより、電波受信機能を有する電子機器の小型化を図ることができる。
つまり、副アンテナを標準電波などの信号磁界中に置くと、信号磁束が副アンテナのコアに集中して副アンテナのコイルと鎖交し、コイルには、コイル内部を通過する信号磁束の変化を妨げる向きに発生磁束が発生する。そして、副アンテナのコイルに生じた発生磁束が、磁気的に結合している主アンテナのコイルに生じる誘導起電力をより増大させることにより、主アンテナが単独で電波を受信する場合に比べて、受信感度が向上する。
よって、アンテナ装置は、複数の周波数に対応する複数の電波を感度よく受信することができ、主アンテナが設けられた電子機器における複数の電波の受信感度を向上させることができる。
従って、このようなアンテナ装置であれば、より小型の電子機器には、より小型の主アンテナを備えることにより、電波受信機能を有する電子機器の小型化を図ることができる。
つまり、副アンテナを標準電波などの信号磁界中に置くと、信号磁束が副アンテナのコアに集中して副アンテナのコイルと鎖交し、コイルには、コイル内部を通過する信号磁束の変化を妨げる向きに発生磁束が発生する。そして、副アンテナのコイルに生じた発生磁束が、磁気的に結合している主アンテナのコイルに生じる誘導起電力をより増大させることにより、主アンテナが単独で電波を受信する場合に比べて、受信感度が向上する。
よって、アンテナ装置は、複数の周波数に対応する複数の電波を感度よく受信することができ、主アンテナが設けられた電子機器における複数の電波の受信感度を向上させることができる。
従って、このようなアンテナ装置であれば、より小型の電子機器には、より小型の主アンテナを備えることにより、電波受信機能を有する電子機器の小型化を図ることができる。
よって、ノイズの影響を低減することにより、標準電波に基づく時刻修正を正確に行うことができるとともに、主アンテナや主アンテナと接続されている回路基板のICなどがそのノイズにより破壊されることを防ぐことができる。
なお、本実施形態においては、電子機器として腕時計を例に挙げて説明する。また、説明の簡明のため、各図面においては、コイルの径を太くし、巻回数を少なく図示している。
図1は、腕時計1が設置部である載置台300に所定の状態で設置されている状態を示す斜視図である。
図1に示すように、腕時計1は、主アンテナ100を内蔵し、標準電波を受信して現在時刻データを修正する電波時計である。
また、アンテナ装置1000は、載置台300と副アンテナ200a、200bを備えている。
この腕時計1をアンテナ装置1000の載置台300に載置して係着させた際に、主アンテナ100と副アンテナ200a、200bとが位置合わせされることにより、標準電波の受信感度が向上するようになっている。
図2は、載置台300に係着される腕時計1の拡大正面図であり、図3は、図2のIII−III線における要部の拡大断面図である。図4は、腕時計1の内部構成を示すブロック図である。
載置台300は、腕時計1を使用しない際に載置して保管するための台であり、載置台300には、腕時計1の外形に沿った載置溝300aが形成されている。
そして、腕時計1を、その載置溝300aに合わせて載置して設置することにより、腕時計1が載置台300に係着するとともに、主アンテナ100と副アンテナ200a、200bとが位置合わせされて、主アンテナ100と副アンテナ200a、200bとが、磁気的に結合するようになっている。
この実施形態においては、図1から図3に示すように、載置台300に載置された腕時計1に内蔵される主アンテナ100に対し、副アンテナ200a、200bがそれぞれ平行に配置されるように、副アンテナ200a、200bは載置台300に備えられている。特に、この副アンテナ200a、200bは、主アンテナ100のコア110の軸線方向と、副アンテナ200a、200bのコア210a、210bの軸線方向とが平行となるように載置台300に配設されている。
腕時計1は、図1から図4に示すように、時計計時部4を内部に収納する樹脂成形された時計ケース2を備え、時計ケース2には、これをユーザの手首に装着するためのバンド部材8が取り付けられている。
上部ハウジング部4a、下部ハウジング部4b、文字板5は、それぞれの周縁部が時計ケース2の内側周面に設けられている中枠2gに取り付けられた構造となっている。そして、下部ハウジング部4bと上部ハウジング部4aとの間に回路基板6が配置されている。また、上部ハウジング部4aの上面に文字板5が配置され、この文字板5の上面周縁部には、枠状部材5bが、時計ガラス2aの下面周縁部に当接した状態で配置されている。
また、主アンテナ100のコイル120の端部120aは、回路基板6に接続されている。そして、主アンテナ100のコイル120に生じる誘導起電力を検出する受信回路(図示省略)は、回路基板6上に実装されている。
また、CPU10は、標準電波の受信処理を実行した際、標準電波を受信できたか否かを判断する制御を行う。
表示部30は、文字板5やCPU10によって制御されるアナログ指針機構7を含み、計時回路部80によって計時された現在時刻を表示する。
また、表示部30は、液晶表示機構や、LED点灯機構を備えてもよく、それらに標準電波の受信状態(例えば、受信良好表示や受信不能表示)を表示するようになっている。
例えば、ROM40には、所定時間毎に標準電波の受信処理を実行するための受信プログラム40aが記憶されている。
また、ROM40には、標準電波の受信に伴い、現在時刻データを修正するための時刻修正プログラム40bが記憶されている。
例えば、RAM50には、CPU10の作業領域として用いたり、プログラムやデータ等を一時的に記憶したりするためのデータ格納領域50aが形成されている。
検出部90は、例えば、接触センサであり、腕時計1を、載置台300の載置溝300aに合わせて載置した際に、載置台300に設けられている突起部(図示省略)が腕時計1のセンサ穴(図示省略)に係合し、そのセンサ穴内の接触センサ(図示省略)を押下することにより、腕時計1と載置台300とが係着しているという検出信号を出力する。なお、この接触センサが押下されず、検出信号が出力されていない状態は、腕時計1が載置台300に載置されていない状態として処理する。
図5は、アンテナ装置1000の載置台300に腕時計1が載置された際のアンテナの状態を示す説明図であり、本実施の形態の主アンテナ100と副アンテナ200a、200bの配置を示す正面図である。なお、同図において、主アンテナ100のコイル110と受信回路とを接続する導線の図示は省略している。
コア110は、電波の受信感度が高い材料、例えばフェライト等、比透磁率が高く且つ電気抵抗が大きい磁性材料により形成される。具体的には、コア110は、約1000〜100000程度の比透磁率を有する磁性材料を用いて形成される。このため、コア110内部の磁気抵抗は、主アンテナ100の周辺空間のそれの約1/1000〜1/100000程度と、極めて小さくなっている。
この副アンテナ200a、200bは、主アンテナ100のコア110の軸線方向と、副アンテナ200a、200bのコア210a、210bの軸線方向とが平行となるように載置台300に配設されている。
また、副アンテナ200a、200bのコア210a、210bは、電波の受信感度が高い材料、例えばフェライト等の磁性材料により形成されており、特に、主アンテナ100のコア110と同じ磁性材料であることが好ましい。
そして、副アンテナ200aは40kHzの標準電波を受信することができ、副アンテナ200bは60kHzの標準電波を受信することができるようになっている。
つまり、副アンテナ200a(副アンテナ200b)を標準電波による信号磁界中に置くと、信号磁束がコア210a(コア210b)に集中してコイル220a(コイル220b)と鎖交し、コイル220a(220b)には、コイル220a(220b)内部を通過する信号磁束の変化を妨げる向きに発生磁束が発生する。そして、副アンテナ200a(200b)のコイル220a(220b)に生じた発生磁束が、磁気的に結合している主アンテナ100のコイル120に生じる誘導起電力をより増大させることにより、主アンテナ100単独で電波を受信する場合に比べて、受信感度が向上するようになっている。
そして、副アンテナ200aは40kHzの標準電波の受信感度を向上させ、副アンテナ200bは60kHzの標準電波の受信感度を向上させるようになっている。
よって、腕時計などの電子機器には主アンテナ100のみを備えることにより、標準電波の受信が可能な電子機器の小型化を図るとともに、アンテナ装置1000の副アンテナ200a、200bを小型電子機器における主アンテナ100に対して所定の位置に配設することにより、主アンテナ100の受信機能を補うように、標準電波の受信感度を向上させることができる。
つまり、アンテナ装置1000は、腕時計1が標準電波を受信する受信感度を向上させることができる。
特に、アンテナ装置1000は、40kHzの標準電波を受信することができる副アンテナ200aと、60kHzの標準電波を受信することができる副アンテナ200bを備えているので、腕時計1(主アンテナ100)が受信する40kHzの標準電波と、60kHzの標準電波の、2種類の電波の受信感度を向上させることができる。
なお、本発明の適用は上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
アンテナ装置における副アンテナ200a、200bの配置を、以下に示す配置にしてもよい。
図6は、載置台301に係着される腕時計1の拡大正面図である。図7は、アンテナ装置1001の載置台301に腕時計1が載置された際のアンテナの状態を示す説明図であり、主アンテナ100と副アンテナ200a、200bの配置を示す正面図である。
載置台301は、腕時計1を使用しない際に載置して保管するための台であり、載置台301には、腕時計1の外形に沿った係着部としての載置溝300aが形成されている。
そして、腕時計1を、その載置溝300aに合わせて載置して設置することにより、腕時計1と載置台301とが係着するとともに、主アンテナ100と副アンテナ200a、200bとが位置合わせされて、主アンテナ100と副アンテナ200a、200bとが、磁気的に結合するようになっている。
この変形例1におけるアンテナ装置1001においては、図6、図7に示すように、載置台301に載置された腕時計1に内蔵される主アンテナ100に対し、第1の副アンテナである副アンテナ200aは、その主アンテナ100のコア110の軸線方向と、副アンテナ200aのコア210aの軸線方向とが平行となるように載置台301に配設されており、第2の副アンテナである副アンテナ200bは、その主アンテナ100のコア110の軸線方向と、副アンテナ200bのコア210bの軸線方向とが一致するように載置台301に配設されている。
そして、副アンテナ200aは40kHzの標準電波の受信感度を向上させ、副アンテナ200bは60kHzの標準電波の受信感度を向上させるようになっている。
アンテナ装置における副アンテナ200a、200bの配置を、以下に示す配置にしてもよい。
図8は、載置台302に係着される腕時計1の拡大正面図である。図9は、アンテナ装置1002の載置台302に腕時計1が載置された際のアンテナの状態を示す説明図であり、主アンテナ100と副アンテナ200a、200bの配置を示す正面図である。
載置台302は、腕時計1を使用しない際に載置して保管するための台であり、載置台302には、腕時計1の外形に沿った係着部としての載置溝300aが形成されている。
そして、腕時計1を、その載置溝300aに合わせて載置して設置することにより、腕時計1と載置台302とが係着するとともに、主アンテナ100と副アンテナ200a、200bとが位置合わせされて、主アンテナ100と副アンテナ200a、200bとが、磁気的に結合するようになっている。
この変形例2におけるアンテナ装置1002においては、図8、図9に示すように、載置台302に載置された腕時計1に内蔵される主アンテナ100に対し、副アンテナ200aと副アンテナ200bは、その主アンテナ100のコア110の軸線方向と、それぞれの副アンテナのコア210a、コア210bの軸線方向とが一致するように載置台302に配設されている。特に、副アンテナ200aと副アンテナ200bとが、主アンテナ100を挟むように配置されている。
そして、副アンテナ200aは40kHzの標準電波の受信感度を向上させ、副アンテナ200bは60kHzの標準電波の受信感度を向上させるようになっている。
次に、本発明に係るアンテナ装置の実施形態2について図10〜図13を用いて説明する。なお、実施形態1と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
図10は、載置台303に係着される腕時計1の拡大正面図である。図11は、アンテナ装置1003の載置台303に腕時計1が載置された際のアンテナの状態を示す説明図であり、主アンテナ100と副アンテナ400の配置を示す正面図である。
載置台303は、腕時計1を使用しない際に載置して保管するための台であり、載置台303には、腕時計1の外形に沿った係着部としての載置溝300aが形成されている。
そして、腕時計1を、その載置溝300aに合わせて載置して設置することにより、腕時計1と載置台303とが係着するとともに、主アンテナ100と副アンテナ400とが位置合わせされて、主アンテナ100と副アンテナ400とが、磁気的に結合するようになっている。
同調コンデンサCa、Cbは、コイル420a、420bをそれぞれ異なる周波数の電波に同調させるためのコンデンサであり、例えば、コイル420aは40kHzの標準電波、コイル420bは60kHzの標準電波に同調するようになっている。
そして、副アンテナ400は、コア410とコイル420aの作用により40kHzの標準電波を受信することができ、また、副アンテナ400は、コア410とコイル420bの作用により60kHzの標準電波を受信することができるようになっている。
そして、副アンテナ400は40kHzの標準電波と、60kHzの標準電波の受信感度を向上させるようになっている。
アンテナ装置における副アンテナを、以下に示す構成にしてもよい。
図12は、載置台304に係着される腕時計1の拡大正面図である。図13は、アンテナ装置1004の載置台304に腕時計1が載置された際のアンテナの状態を示す説明図であり、主アンテナ100と副アンテナ400の配置を示す正面図である。
載置台304は、腕時計1を使用しない際に載置して保管するための台であり、載置台304には、腕時計1の外形に沿った係着部としての載置溝300aが形成されている。
そして、腕時計1を、その載置溝300aに合わせて載置して設置することにより、腕時計1と載置台304とが係着するとともに、主アンテナ100と副アンテナ400とが位置合わせされて、主アンテナ100と副アンテナ400とが、磁気的に結合するようになっている。
同調コンデンサCa、Cbは、コイル420a、420bをそれぞれ異なる周波数の電波に同調させるためのコンデンサであり、例えば、コイル420aは40kHzの標準電波、コイル420bは60kHzの標準電波に同調するようになっている。
そして、副アンテナ400は、コア410とコイル420aの作用により40kHzの標準電波を受信することができ、また、副アンテナ400は、コア410とコイル420bの作用により60kHzの標準電波を受信することができるようになっている。
そして、副アンテナ400は40kHzの標準電波と、60kHzの標準電波の受信感度を向上させるようになっている。
次に、本発明に係るアンテナ装置の実施形態3について図14〜図16を用いて説明する。なお、実施形態1と同一の構成要素には同一符号を付して説明を省略する。
図14は、腕時計1に制御されるアンテナ装置1005の切替回路95に関する説明図である。図15は、腕時計1の内部構成を示すブロック図である。
コイル520には、副アンテナ500に40kHzの標準電波を同調させるためのコンデンサCaと、60kHzの標準電波を同調させるためのコンデンサCbとが、並列に接続されており、同調コンデンサCa、Cbに対応する切替スイッチ96a、96bがそれぞれ接続されている。
切替スイッチ96a、96bは、切替回路95の動作制御に基づき、オン/オフが切り替えられて、コイル520に同調コンデンサCaが接続されることと、コイル520に同調コンデンサCbが接続されることとを切り替えることができるようになっている。そして、副アンテナ500は40kHzの標準電波を受信することと、60kHzの標準電波を受信することが切り替え可能になっている。
切替回路95は、腕時計1が載置台305に所定の状態で設置された場合にCPU10と電気的に接続される。
また、図15に示すように、腕時計1のROM40には、主アンテナ100が標準電波を好適に受信できない場合に、検出部90から入力される検出信号等に基づいて、アンテナ装置1005の切替回路95に、切替スイッチ96a、96bを切り替えるための切替信号を出力し、アンテナ装置1005が標準電波を受信する最適な同調容量に切り替えるための同調容量切替プログラム40cが記憶されている。
つまり、アンテナ装置1005の切替スイッチ96a、96bを切り替えて、腕時計1(主アンテナ100)が、40kHzの標準電波を受信する場合と、60kHzの標準電波を受信する場合とにおける、副アンテナ500の同調容量を切り替えるようになっている。
一方、CPU10が、検出部90から検出信号の入力はないと判断した場合、即ち、腕時計1は載置台に載置されておらず、腕時計1(主アンテナ100)に副アンテナ500が付加されていないと判断されると(ステップS101;No)、ステップS101戻る。
ステップS102において、腕時計1のCPU10は、標準電波の受信処理を実行し、時刻情報を受信する(ステップS102)。
CPU10が、標準電波の受信をできていないと判断すると(ステップS103;No)、CPU10は、切替回路95に切替信号を出力するとともに、その切替信号に基づき切替回路95は、切替スイッチ96a、96bを切り替えることにより、同調コンデンサCa、Cbの接続を切り替えて副アンテナ500の同調容量を切り替える(ステップS104)。そして、ステップS102へ戻る。
一方、CPU10が、標準電波を受信できたと判断すると(ステップS103;Yes)、標準電波の標準タイムコードに応じた時刻データに基づき、CPU10は、現在時刻の修正処理を実行し(ステップS105)、標準電波の受信処理を終了する。
アンテナ装置における副アンテナを、以下に示す構成にしてもよい。
図17は、副アンテナ600を示す図である。同図(a)は副アンテナ600の正面図を示し、同図(b)は(a)のb−b線における断面図を示している。なお、同図において、コイルとコンデンサとを接続する導線の図示は省略している。
また、2つの副アンテナ(200a、200b)を主アンテナ100の軸線方向と一致するように配置する場合、副アンテナ(200a、200b)が主アンテナ100を挟むように配置される例に基づき説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、主アンテナ100の一方側に2つの副アンテナ(200a、200b)をその軸線方向を一致させるように配置するようにしてもよい。
つまり、複数の副アンテナのコアの軸線方向と、主アンテナのコアの軸線方向とが、平行若しくは一致するように配置されていれば、任意の配置であってよい。
同様に、副アンテナのコアにおけるコイルは1つや2つであることに限らず、3つ以上のコイルを形成するようにしてもよい。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
100 主アンテナ
110 コア
120 コイル
200a、200b 副アンテナ
210a、210b コア
220a、220b コイル
300、301、302、303、304、305 載置台(設置部)
300a 載置溝
400 副アンテナ
410 コア
420a、420b コイル
500 副アンテナ
510 コア
520 コイル
600 副アンテナ
610 コア
620 コイル
1 腕時計(電子機器、時計)
2 時計ケース
10 CPU
20 入力部
30 表示部
40 ROM
50 RAM
60 受信制御部
62 電波受信装置
70 タイムコード変換部
80 計時回路部
82 発振回路部
90 検出部
95 切替回路
96a、96b 切替スイッチ
700 シールド部材
700a 金属箔
700b 絶縁シート
Ca、Cb 同調コンデンサ
Claims (6)
- コアと、このコアに巻きつけられたコイルとを有する主アンテナが設けられた電子機器が所定の状態で設置される設置部と、
コアと、このコアに巻きつけられたコイルとを夫々有する複数の副アンテナと、を備え、
前記複数の副アンテナは、それぞれ異なる周波数に同調し、且つ、前記設置部に前記電子機器が所定の状態で設置された際に、前記複数の副アンテナのコアの軸線方向と、前記主アンテナのコアの軸線方向とが、平行若しくは一致するように配置されていることを特徴とするアンテナ装置。 - 前記複数の副アンテナは、前記設置部に前記電子機器が所定の状態で設置された際に、前記副アンテナのコアの軸線方向と前記主アンテナのコアの軸線方向とが平行となるように配置された第1の副アンテナと、前記副アンテナのコアの軸線方向と前記主アンテナのコアの軸線方向とが一致するように配置された第2の副アンテナとから構成されていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
- 前記複数の副アンテナは、前記設置部に前記電子機器が所定の状態で設置された際に、前記副アンテナのコアの軸線方向と前記主アンテナのコアの軸線方向とが一致するとともに、前記主アンテナを挟むように配置されている一対の副アンテナから構成されていることを特徴とする請求項1に記載のアンテナ装置。
- コアと、このコアに巻きつけられたコイルとを有する主アンテナが設けられた電子機器が所定の状態で設置される設置部と、
コアと、このコアに巻きつけられた複数のコイルとを有する副アンテナと、を備え、
前記複数のコイルは、それぞれ異なる周波数に同調し、且つ、前記副アンテナは、前記設置部に前記電子機器が所定の状態で設置された際に、前記副アンテナのコアの軸線方向と、前記主アンテナのコアの軸線方向とが、平行若しくは一致するように配置されていることを特徴とするアンテナ装置。 - コアと、このコアに巻きつけられたコイルとを有する主アンテナが設けられた電子機器が所定の状態で設置される設置部と、
コアと、このコアに巻きつけられたコイルとを有する副アンテナと、この副アンテナを複数の異なる周波数に同調させるために、前記副アンテナに選択的に接続されるコンデンサと、を備え、
前記副アンテナは、前記設置部に前記電子機器が所定の状態で設置された際に、前記副アンテナのコアの軸線方向と、前記主アンテナのコアの軸線方向とが、平行若しくは一致するように配置されていることを特徴とするアンテナ装置。 - 前記副アンテナは、電界ノイズを遮断するシールド部材により覆われていることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のアンテナ装置。
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