JP4217828B2 - アンテナ及び電波時計 - Google Patents
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Description
(1)信号磁束M1の一部が磁性体420を通過するため、コイル220内部を通過する信号磁束M1が減少し、アンテナ200の受信感度(受信効率)が低下する。
(2)アンテナ200と磁性体420との間の距離(詳細には、コア210と磁性体420との間の距離)によってアンテナ200のインダクタンスが変化し易く、同調ずれが生じる。
中央部に巻線が巻回された棒状のコア(例えば、図20のコア120)と、
このコアの軸方向に沿って当該コアと間隔をおき、かつ、前記コアの軸周方向に配置された複数の板状の磁性部材(例えば、図20の磁性部材142)と、
前記コアと前記複数の磁性部材とを一体的に固定する固定部材(例えば、図20の固定部材179)と、
を備えたことを特徴とするアンテナ(例えば、図20のアンテナ119)である。
請求項1に記載のアンテナと、
このアンテナを内部に収納配置した時計本体と、
を備えたことを特徴とする電波時計(例えば、図3〜5の腕時計1)である。
請求項3に記載の発明は、
金属製の筒状の時計本体、この筒状の時計本体の各開口端のうちの一方を閉塞する金属製の裏蓋部材、前記筒状の時計本体の開口端のうちの他方を閉塞する時計ガラス部材、および前記時計本体内に配置されたアンテナをそれぞれ備えている電波時計において、
前記アンテナは、中央部に巻線が巻回された棒状のコアと、このコアの軸方向に沿って当該コアと間隔をおき、かつ、前記コアの軸周方向のうち、前記裏蓋部材の内側面と対向し、かつ、前記時計本体の内側面と対向する位置に配置された磁性部材と、この磁性部材と前記コアとを互いに一体的に固定する絶縁製の固定部材と、
を備えたことを特徴とする電波時計である。
先ず、第1実施形態を説明する。
図1は、第1実施形態におけるアンテナ101を示す図である。同図(a)はアンテナ101の平面図を示し、同図(b)は正面図を示し、同図(c)は側面図を示し、同図(d)は底面図を示している。同図によれば、アンテナ101は、円柱棒形状のコア120と、銅等の導線をコア120の中央部分に巻回して成るコイル130と、板形状の磁性部材141と、を備えて構成される。
そして、このアンテナ101を標準電波による信号磁界中に置くと、該磁界は、アンテナ101に対して次のように作用する。
磁性部材141の磁気抵抗は空気中のそれと比較して極めて小さいため、信号磁束M1は、可能な限り磁性部材141を通過しようとするものと考えられる。しかし、磁性体片141aの中央側の端部141acと磁性体片141bの中央側の端部141bcとの間の距離D1は、コイル130が巻回されていないコア120の部分と磁性体片141aの端部141ae及び磁性体片141bの端部141beそれぞれとの間の距離D2に比べて長い。このため、信号磁束M1は、磁性体片141a、141b間を通らずに端部141ae側から磁性体片141aを横切ってコア120に侵入し、コア120内を通過して端部141be側から磁性体片141bを横切る経路を取る。尚ここで、端部141ae側から磁性体片141aに侵入した信号磁束M1が、磁性部材141aのどの辺りで磁性部材141aを抜けてコア120に侵入するかは、受信する電波の伝播状況や交流レベル等に応じて変化する。
磁性部材141が対向配置された空間Yにおいて、発生磁束M2は、周囲空間よりも比透磁率が高く、また発生磁束M2の方向に沿って配置された磁性体片141a、141b内を、できるだけ長く通過するような経路を取る。このため、磁性部材141の長手方向に逆らって、磁性部材141を貫通する発生磁束M2は少なくなる。この結果、同図中、磁性部材141が配置されていないコイル130の上方部分と比較して、発生磁束M2の上下方向への広がりが小さくなる。
次に、アンテナ101を備えた腕時計型の電波時計(以下、単に「腕時計」と称する。)について説明する。
図5は、腕時計1の内部構成を示すブロック図である。同図によれば、腕時計1は、CPU10と、入力部20と、表示部30と、ROM40と、RAM50と、受信制御部60と、タイムコード変換部70と、計時回路部80と、発振回路部82と、を備えて構成される。また、発振回路部82を除く各部はバスBによって接続され、発振回路部82は計時回路部80に接続されている。
表示部30は、文字盤5やCPU10によって制御されるアナログ指針機構7を含み、計時回路部80によって計時された現在時刻を表示する。
RAM50は、CPU10の作業領域として用いられ、ROM40から読み出されたプログラムやCPU10で処理されたデータ等を一時的に記憶する。
以上、第1実施形態によれば、次の効果が得られる。
(1)アンテナ101において、磁性部材141を構成する2つの磁性体片141a、141b間の磁気抵抗が極めて高いため、磁性体片141aに引き寄せられた信号磁束M1は、コア120に進入してコイル130内部を通過し、コア120を通過しない信号磁束M1が極めて少なくなる。即ち、コイル130内部を通過する信号磁束M1が増加するため、アンテナ101の受信効率が向上する。
次に、第2実施形態を説明する。尚、第2実施形態において、上述した第1実施形態と同一要素については同符合を付し、詳細な説明を省略する。
図6は、第2実施形態におけるアンテナ102を示す図である。同図(a)はアンテナ102の平面図を示し、同図(b)は正面図を示し、同図(c)は側面図を示し、同図(d)は底面図を示している。同図によれば、アンテナ102は、中央部にコイル130が巻回されたコア120と、磁性部材142と、固定部材162と、を備えて構成される。
以上、第2実施形態によれば、アンテナ102は、磁性部材142とコア120が一体的に固定されることにより、腕時計内部への配置作業が容易になるとともに、磁性部材142とコア120との間の距離が一定になる。従って、インダクタンスが一定に保たれるため、コア120と磁性部材142とを別個に配置していた従来と比較して、製造誤差によって個々の製品に生じるインダクタンスの差異やこの差異に基づく同調ずれを防止できる。この結果、設計値に基づく均質な電波時計を容易に量産・製造することができる。また、アンテナ102を、磁性部材142が裏蓋2c側に位置し、コア120が文字盤5側に位置するように配置することで、裏蓋2cを形成する金属に生じる渦電流損失を最小限に抑えることができる。
次に、第3実施形態を説明する。尚、第3実施形態において、上述した第1、第2実施形態と同一要素については同符合を付し、詳細な説明を省略する。
図7(a)は、第3実施形態におけるアンテナ103を示す図である。同図によれば、アンテナ103は、中央部にコイル130が巻回されたコア120と、磁性部材143と、を備えて構成される。
そして、このアンテナ103を標準電波による信号磁界中に置くと、該磁界は、アンテナ103に対して次のように作用する。
磁性部材143が対向配置された空間Zにおいて、発生磁束M2は、周囲空間よりも比透磁率が高い磁性部材143に引き寄せられて集中する。このため、磁性部材143が配置されていない部分(例えば、同図中のコイル130の下方部分)と比較して、磁性部材143の部分では、発生磁束M2の密度が高くなる、即ち指向性が鋭くなる。
空間Zにおいて、信号磁束M1の一部が磁性部材143に引き寄せられてこれを通過する。しかし、これ以外の部分では、磁性部材143の長さがコイル130の長さLよりも短いので、信号磁束M1が磁性部材143を通過することなくコア120に進入してコイル130内部を通過する。
また、アンテナ103は、腕時計内部において次のように配置される。
図7(b)は、アンテナ103を備えた腕時計の要部鉛直断面図であり、同図(c)は要部水平断面図である。同図によれば、アンテナ103は、下部ハウジング部4bと文字盤5との間において、コア120がその軸方向が裏蓋2c(或いは文字盤5)と平行になり、磁性部材143がコア120の上方(文字盤5側)であって文字盤5と平行になるように配置される。
以上、第3実施形態によれば、アンテナ103は、磁性部材143がコア120の長さLより短いため、磁性部材143が対向配置された部分での指向性が他の部分でのそれよりも鋭くなる。従って、図7(b)、(c)に示したように、磁性部材143が文字盤5側に位置し、コア120が裏蓋2c側に位置するように配置することで、受信感度をより向上させた腕時計を実現できる。
尚、本発明の適用は、上述した3つの実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、次のようなアンテナを構成しても良い。
例えば、上述した第1、第3実施形態では、アンテナは、磁性部材とコアとが分離して形成されているが、これを一体化しても良い。磁性部材とコアとを一体化することで、インダクタンスが一定に保たれるので、コアと磁性部材とを別個に配置していた従来と比較して、製造誤差による個々の製品に生じるインダクタンスの差異やこの差異に基づく同調ずれを防止できる。
図9は、第1実施形態において、磁性部材141とコア120とを一体化させたアンテナ104を示す図である。同図によれば、アンテナ104は、中央部にコイル130が巻回されたコア120と、磁性部材141と、固定部材164と、を備えて構成される。
図10は、第3実施形態において、磁性部材143とコア120とを一体化させたアンテナ105を示す図である。同図によれば、アンテナ105は、中央部にコイル130が巻回されたコア120と、磁性部材143と、固定部材165と、を備えて構成される。
また、上述した第1実施形態では、磁性体片141a、141bの形状を、板状体を1箇所で屈曲させた形状としたが、複数箇所で屈曲させた形状としても良いし、また、次のような形状としても良い。
図11(a)は、磁性体片が曲面形状に形成されたアンテナ106を示す図である。同図によれば、アンテナ106は、中央部にコイル130が巻回されたコア120と、磁性部材146と、を備えて構成される。
図12(a)は、磁性体片が平板形状に形成されたアンテナ108を示す図である。同図によれば、アンテナ108は、中央部にコイル130が巻回されたコア120と、磁性部材148と、を備えて構成される。
また、上述した第1実施形態では、磁性部材141が2つの磁性体片141a、141bの組から構成されることとしたが、これを、3以上の磁性体片の組によって構成されることとしても良い。
図13(a)は、磁性部材が3つの磁性体片から構成されるアンテナ111を示す図である。同図によれば、アンテナ111は、中央部にコイル130が巻回されたコア120と、磁性部材151と、を備えて構成される。
また、上述した変形例(B−2)(図12参照)において、磁性部材が3以上の磁性体片から構成されることとしても良い。
また、上述した実施形態1において、磁性部材141の隔離部分、即ち磁性体片141a、141bの間を、非磁性材料又はコア120や磁性部材141を形成する磁性材料より比透磁率が遥かに小さい材料から形成される連結部材で連結しても良い。
また、上述した第1〜第3実施形態では、磁性部材をフェライトで形成することとしたが、アモルファスで形成しても良い。
また、上述した第1、第2実施形態では、アンテナは1つの磁性部材を備えて構成されることとしたが、コアの軸周方向に複数の磁性部材を備えることとしても良い。
図17は、第1実施形態において、2つの磁性部材141を備えたアンテナ117を示す図である。同図(a)はアンテナ117の平面図を示し、同図(b)は正面図を示し、同図(c)は側面図を示している。同図によれば、アンテナ117は、中央部にコイル130が巻回されたコア120と、2つの磁性部材141−1、141−2と、を備えて構成される。2つの磁性部材141−1、141−2は、コア120の軸周方向に沿って、互いに約90度離れた位置に配置されている。
図20は、第2実施形態において、2つの磁性部材142を備えたアンテナ119を示す図である。同図(a)はアンテナ119の平面図を示し、同図(b)は正面図を示し、同図(c)は側面図を示している。同図によれば、アンテナ119は、中央部にコイル130が巻回されたコア120と、2つの磁性部材142−1、142−2と、固定部材179と、を備えて構成される。2つの磁性部材142−1、142−2は、コア120の軸周方向に沿って、互いに約90度離れた位置に配置されている。
また、上述した第3実施形態において、磁性部材143は、コイル130に対向する隔離させた複数(2つ以上)の磁性体片から構成されていても良い。また、端部が1箇所又は複数箇所で屈曲された形状を成していても良い。
更に、上述した第1〜第3実施形態では、磁性部材が屈曲された或いは平板形状を成すこととしたが、例えば棒状体(断面形状は円や多角形等、何れであっても良い。)であっても良い。
このように、この実施形態にかかるアンテナ(例えば、図1のアンテナ101)は、中央部に巻線が巻回された棒状のコア(例えば、図1のコア120)と、このコアの軸方向に沿って当該コアと間隔をおいて対向配置された板状の磁性部材(例えば、図1のコイル130)とを備え、前記磁性部材は、前記コアの巻線部分に対向する位置で隔離された複数の磁性体片(例えば、図1の磁性体片141a、141b)から成ることを特徴とする。
この実施形態にかかるアンテナによれば、コアの巻線部分に対向する位置で隔離された複数の磁性体片から成る板状の磁性部材が、コアの軸方向に沿ってこのコアと間隔をおいて対向配置されたアンテナを実現できる。アンテナでは、巻線内を通過する(鎖交する)信号磁束(受信する電波の磁界成分による磁束)の時間変化を妨げるような磁束(発生磁束)が発生するが、このとき、信号磁束は磁気抵抗がより小さい経路を取る。従って、磁気抵抗が大きい隔離部分を通過する信号磁束が極めて少なくなり、より多くの信号磁束がコアを通過する。つまり、巻線に鎖交する信号磁束が増加するため、受信効率が向上する。
この場合、この実施形態にかかるアンテナのように、アンテナの各磁性体片を、前記コアとの間の距離が、前記コアの巻線部分に対向する位置側の端部において最も長く、他方の端部に向かうにつれて短くなるように所定形状に屈曲して形成しても良い。
また、この実施形態にかかるアンテナによれば、同様の効果を奏するとともに、各磁性体片が、コアとの間の距離がコアの巻線部分に対向する位置側の端部において最も長く、他方の端部に向かうにつれて短くなるように所定形状に屈曲して形成されたアンテナを実現できる。従って、磁性部材内部の磁気抵抗は空気中のそれに比べて極めて小さいため、磁性体片のコアの巻線部分に対向する位置側の端部からコアに侵入する経路を避け、磁性体片の他方の端部からコアの巻線部分以外の部分に侵入してコアを通過する。この結果、より多くの信号磁束が巻線に鎖交するため、受信効率が更に向上する。
また、この実施形態にかかるアンテナのように、アンテナにおいて、前記複数の磁性体片を前記隔離された部分で互いに連結する、非磁性材料からなる連結部材(例えば、図15の連結部材190)を更に備えることとしても良い。
この実施形態にかかるアンテナによれば、非磁性材料からなる連結部材内部の磁気抵抗は磁性部材内部のそれに比べて極めて大きいため、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するアンテナを実現できる。
また、この実施形態にかかるアンテナのように、アンテナにおいて、前記磁性部材が前記コアのコア軸周方向に複数配置されていることとしても良い。
この実施形態にかかるアンテナによれば、請求項1に記載の発明と同様の効果を奏するとともに、磁性部材がコアのコア軸周方向に複数配置されたアンテナを実現できる。
また、この実施形態にかかるアンテナのように、請求項1に記載のアンテナにおいて、前記コアと前記磁性部材とを一体的に固定する固定部材(例えば、図9の固定部材164)を更に備えることとしても良い。
この実施形態にかかるアンテナによれば、コアと磁性部材とが固定部材で一体的に固定されたアンテナを実現できる。即ち、コアと磁性部材とが固定されることでアンテナのインダクタンスが一定に保たれるので、アンテナのインダクタンスが変化することで生じる同調ずれを防止できる。尚、この固定部材は、絶縁材料で形成されることが望ましい。
また、この実施形態にかかるアンテナ(例えば、図7のアンテナ103)は、中央部に巻線が巻回された棒状のコア(例えば、図7のコア120)と、このコアの軸方向に沿って当該コアと間隔をおいて対向配置された板状の磁性部材(例えば、図7の磁性部材143)とを備えて構成され、前記磁性部材は、その長手方向の長さが前記コアの巻線部分の長さより短く形成されていることを特徴とする。
この実施形態にかかるアンテナによれば、長手方向の長さがコアの巻線部分の長さより短く形成された板状の磁性部材が、コアの軸方向に沿ってこのコアと間隔をおいて対向配置されたアンテナを実現できる。即ち、アンテナの周囲空間のうち、磁性部材が対向配置された部分においては、この磁性部材に発生磁束が集中して指向性が鋭くなる。
この場合、この実施形態にかかるアンテナのように、アンテナにおいて、前記コアと前記磁性部材とを一体的に固定する固定部材を更に備えることとしても良い。
この実施形態にかかるアンテナ(例えば、図6のアンテナ102)よれば、コアと磁性部材とが固定部材で一体的に固定されたアンテナを実現できる。即ち、コアと磁性部材とが固定されることでアンテナのインダクタンスが一定に保たれるので、アンテナのインダクタンスが変化することで生じる同調ずれを防止できる。尚、この固定部材は、絶縁材料で形成されることが望ましい。
また、この実施形態にかかるアンテナは、中央部に巻線が巻回された棒状のコア(例えば、図6のコア120)と、このコアの軸方向に沿って当該コアと間隔をおいて対向配置された板状の磁性部材(例えば、図6の磁性部材142)と、前記コアと前記磁性部材とを一体的に固定する固定部材(例えば、図6の固定部材162)と、を備えたことを特徴とする。
この実施形態にかかるアンテナによれば、板状の磁性部材がコアの軸方向に沿ってこのコアと間隔をおいて対向配置されるとともに、コアと磁性部材とが固定部材で一体的に固定されたアンテナを実現できる。アンテナでは、巻線内を通過する(鎖交する)信号磁束(受信する電波の磁界成分による磁束)の時間変化を妨げるような磁束(発生磁束)が発生するが、このとき、信号磁束は、磁気抵抗がより小さい経路を取る。従って、磁気抵抗が大きい隔離部分を通過する信号磁束が極めて少なくなり、より多くの信号磁束がコアを通過する。つまり、巻線に鎖交する信号磁束が増加するため、受信効率が向上する。また、コアと磁性部材とが固定されることでアンテナのインダクタンスが一定に保たれるので、アンテナのインダクタンスが変化することで生じる同調ずれを防止できる。尚、この固定部材は、絶縁材料で形成されることが望ましい。
また、この実施形態にかかるアンテナ(例えば、図20のアンテナ119)は、中央部に巻線が巻回された棒状のコア(例えば、図20のコア120)と、このコアの軸方向に沿って当該コアと間隔をおいて対向配置された板状の磁性部材(例えば、図20の磁性部材142)と、前記コアと、当該コアの軸周方向に配置された複数の前記磁性部材とを一体的に固定する固定部材(例えば、図20の固定部材179)と、を備えたことを特徴とする。
この実施形態にかかるアンテナによれば、複数の板状の磁性部材が、コアのコア軸周方向に軸方向に沿ってこのコアと間隔をおいて対向配置されているとともに、コアと複数の磁性部材とが固定部材で一体的に固定されたアンテナを実現できる。また、コアと磁性部材とが固定されることでアンテナのインダクタンスが一定に保たれているので、アンテナのインダクタンスが変化することで生じる同調ずれを防止できる。尚、この固定部材は、絶縁材料で形成されることが望ましい。
更に、この実施形態にかかる電波時計(例えば、図3〜5の腕時計1)は、請求項1、6、8又は9に記載の発明にかかるアンテナと、このアンテナを内部に収納配置した時計本体と、を備えたことを特徴とする。
この実施形態にかかる電波時計によれば、金属形成された裏蓋等の近傍に存在する金属に生じる渦電流損失を抑えつつ、電波の受信感度を向上させることができる。
120 コア
130 コイル
141〜149、151〜159 磁性部材
141a、141b、141c 磁性体片
146a、146b 磁性体片
148a、148b 磁性体片
151a、151b、151c 磁性体片
153a、153b、153c 磁性体片
162、164、165、167、169 固定部材
172、174、178、179 固定部材
190 連結部材
200 従来のアンテナ
210 コア
220 コイル
400 金属
420 磁性体
M1 信号磁束
M2 発生磁束
1 腕時計
10 CPU
20 入力部
30 表示部
40 ROM
50 RAM
60 受信制御部
62 電波受信装置
70 タイムコード変換部
80 計時回路部
82 発振回路部
Claims (3)
- 中央部に巻線が巻回された棒状のコアと、
このコアの軸方向に沿って当該コアと間隔をおき、かつ、前記コアの軸周方向に配置された複数の板状の磁性部材と、
前記コアと前記複数の磁性部材とを一体的に固定する固定部材と、
を備えたことを特徴とするアンテナ。 - 請求項1に記載のアンテナと、
このアンテナを内部に収納配置した時計本体と、
を備えたことを特徴とする電波時計。 - 金属製の筒状の時計本体、この筒状の時計本体の各開口端のうちの一方を閉塞する金属製の裏蓋部材、前記筒状の時計本体の開口端のうちの他方を閉塞する時計ガラス部材、および前記時計本体内に配置されたアンテナをそれぞれ備えている電波時計において、
前記アンテナは、中央部に巻線が巻回された棒状のコアと、このコアの軸方向に沿って当該コアと間隔をおき、かつ、前記コアの軸周方向のうち、前記裏蓋部材の内側面と対向し、かつ、前記時計本体の内側面と対向する位置に配置された磁性部材と、この磁性部材と前記コアとを互いに一体的に固定する絶縁製の固定部材と、
を備えたことを特徴とする電波時計。
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