JP2006101044A - 過電流保護回路 - Google Patents

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Kazuhiro Shimomura
和寛 下村
Keiichi Fujii
圭一 藤井
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Abstract

【課題】BTL出力回路において、出力端子が誤ってGNDまたはVCCにショートした場合や、出力端子間がショートした場合でも、それらの異常時に発生する過電流に対して、BTL出力回路を形成する半導体素子の発熱を抑えるとともに、その破壊を防止することができ、BTL出力回路を集積回路化した場合にも半導体チップそのものを破壊しないように保護することができる過電流保護回路を提供する。
【解決手段】スピーカ101を駆動する出力回路150、160を有する半導体集積回路に対して、過電流制御回路200により、出力回路150の過電流を検出する過電流検出回路170と、出力回路160の過電流を検出する過電流検出回路180との双方の過電流検出に伴い、出力回路150と出力回路160の両方の動作電流源を遮断し、その状態を所定の時間保持するとともに、所定の時間経過した後、その保持状態から復帰することにより、出力回路150または出力回路160の過電流を防止する。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えば携帯電話機のようなモバイル情報通信機器等において、負荷として例えばスピーカを駆動するために内蔵された出力駆動回路を、その過電流から保護する過電流保護回路に関するものである。
近年、特に技術進歩が著しく一般ユーザにも広く利用されるようになった携帯電話機などのモバイル情報通信機器には、通常、音声出力用のスピーカが備え付けられており、このスピーカを駆動するために、BTL出力回路等の一種の増幅機能を有する出力駆動回路が内蔵されている。
また、このようなモバイル情報通信機器においては、さらに小型軽量化および薄型化のために、BTL出力回路が、トランジスタやダイオードなどの複数の半導体素子により集積回路化された半導体集積回路として内蔵されている。
以上のような従来の出力駆動回路(例えば、特許文献1を参照)について、図3を参照しながら以下に説明する。
図3は従来の情報通信機器における出力駆動回路としてBTL出力回路の一構成例を示す回路図である。このBTL出力回路は、図3に示すように、出力回路260と出力回路270とで構成され、出力回路260は、コレクタがVCCに接続されエミッタが出力端子240に接続されたNPNトランジスタQ31と、コレクタが出力端子240に接続されエミッタがGNDに接続されたNPNトランジスタQ32と、入力端子210から信号が入力され出力端子240に信号を出力する非反転増幅器220と、トランジスタQ31、Q32と非反転増幅器220の動作電流源である電流源I31とで構成されている。出力回路270は、出力回路260の構成に対して、非反転増幅器220を反転増幅器230に置き換えた構成と同様であり、入力端子210から信号が入力され出力端子250に信号を出力する。出力端子240と出力端子250間には、BTL出力回路の駆動負荷であるスピーカ201が接続される。
以上のように構成されたBTL出力回路について、その動作を以下に説明する。
入力端子210に入力された信号は、出力回路260において非反転増幅器220で増幅された後、トランジスタQ31、Q32で駆動され出力端子240から出力される。同様に、出力回路270においては、入力端子210に入力された信号が反転増幅器230で増幅された後、トランジスタQ41、Q42で駆動され出力端子250から出力される。また、出力端子240では、入力信号から位相が非反転の正相信号が出力され、出力端子250では、入力信号から位相が反転された逆相信号が出力される。
このように、出力回路260と出力回路270によって、出力端子240と出力端子250間に接続されたスピーカ201が駆動される。
特開2002−353795号公報
しかしながら上記のような従来の出力駆動回路であるBTL出力回路では、その回路構成上、以下のような問題点が生じる。
例えば、出力端子240または出力端子250がGNDにショートされた場合、VCCからトランジスタQ31またはトランジスタQ41を介してGNDへ過電流が流れる。また、出力端子240または出力端子250がVCCにショートされた場合、VCCからトランジスタQ32またはトランジスタQ42を介してGNDへ過電流が流れる。
さらに、出力端子240と出力端子250間がショートされた場合、入力無信号時であれば、出力端子240、250ともに同電位のため過電流は流れないが、入力端子210から正弦波の正の半波が入力されているときには、出力端子240から正弦波の正の半波が出力され、出力端子250から正弦波の負の半波が出力される状態のため、VCCからトランジスタQ31、出力端子240、出力端子250、トランジスタQ42を介して、GNDへ過電流が流れ、また入力端子210から正弦波の負の半波が入力されているときには、出力端子240から正弦波の負の半波が出力され、出力端子250から正弦波の正の半波が出力される状態のため、VCCからトランジスタQ41、出力端子250、出力端子240、トランジスタQ32を介して、GNDへ過電流が流れる。
以上のように、従来のBTL出力回路に、ショートの種類によって過電流が流れるので、出力回路260、270を形成しているトランジスタQ31、Q32、Q41、Q42などの半導体素子が発熱し破壊する恐れがあり、もしBTL出力回路を集積回路化した場合には、発生した熱が伝導して半導体集積回路のパッケージが加熱され、このように、パッケージが加熱された場合には、出力回路260のトランジスタQ31、Q32と出力回路270のトランジスタQ41、Q42は、出力端子240、250に接続されたスピーカ201を駆動するため、通常面積の大きなトランジスタを使用しているので、過電流はトランジスタQ31、Q32、Q41、Q42の各部で一様にならず一部に電流が集中することがあり、そのトランジスタが破壊され、最終的に、半導体集積回路のチップそのものの破壊に至るという問題点を有していた。
これらを防止するためには、上記のようなBTL出力回路を構成する半導体素子を、過電流から保護するための回路、すなわち過電流保護回路が必要となる。
本発明は、上記従来の問題点を解決するもので、BTL出力回路において、出力端子が誤ってGNDまたはVCCにショートした場合や、出力端子間がショートした場合でも、それらの異常時に発生する過電流に対して、BTL出力回路を形成する半導体素子の発熱を抑えるとともに、その破壊を防止することができ、BTL出力回路を集積回路化した場合にも半導体チップそのものを破壊しないように保護することができる過電流保護回路を提供する。
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の過電流保護回路は、半導体素子からなり流入電流と流出電流で第1の出力端子を駆動する第1の出力回路と、半導体素子からなり流入電流と流出電流で第2の出力端子を駆動する第2の出力回路とを有し、前記第1の出力端子と前記第2の出力端子との間に負荷が接続され、前記第1の出力回路と前記第2の出力回路が電流を流入及び流出して前記負荷を駆動する出力駆動回路を、その過電流から保護する過電流保護回路であって、前記第1の出力回路の流入電流の過電流及び流出電流の過電流をそれぞれ検出する第1の過電流検出回路と、前記第2の出力回路の流入電流の過電流及び流出電流の過電流をそれぞれ検出する第2の過電流検出回路と、前記第1の過電流検出回路と前記第2の過電流検出回路の双方の過電流検出のそれぞれに伴い、前記第1の出力回路と前記第2の出力回路の両方の動作電流源を遮断する過電流制御回路とを備え、前記過電流制御回路を、前記動作電流源の遮断により、前記第1の出力回路および前記第2の出力回路の各流入電流の過電流及び各流出電流の過電流を制限するよう構成したことを特徴とする。
以上により、出力駆動回路に対して、出力端子がショートされる等の異常時に出力回路に過電流が発生した場合に、その過電流を検出し、正相側出力回路と逆相側出力回路の両方の動作電流源を遮断して、出力回路の過電流を抑えて停止させることにより、常に出力回路の定常的な平均電流の増加をなくすことができる。
また、本発明の請求項2に記載の過電流保護回路は、請求項1記載の過電流保護回路であって、前記過電流制御回路は、前記第1の出力回路と前記第2の出力回路の両方の動作電流源を遮断した状態を所定の時間保持するとともに、所定の時間経過した後に、その保持状態から復帰する機能を有する構成としたことを特徴とする。
以上により、出力駆動回路に対して、過電流が停止した後の一定時間は動作電流源を遮断する状態を保持し、その後、動作電流源が一旦オンに復帰して、再び過電流が発生した場合も、同様に動作電流源を遮断する過電流保護動作を継続させて、過電流を抑えることにより、常に出力回路の定常的な平均電流の増加をなくすことができる。
以上のように本発明によれば、出力駆動回路に対して、出力端子がショートされる等の異常時に出力回路に過電流が発生した場合に、その過電流を検出し、正相側出力回路と逆相側出力回路の両方の動作電流源を遮断して、出力回路の過電流を抑えて停止させることにより、常に出力回路の定常的な平均電流の増加をなくすことができる。
また、出力駆動回路に対して、過電流が停止した後の一定時間は動作電流源を遮断する状態を保持し、その後、動作電流源が一旦オンに復帰して、再び過電流が発生した場合も、同様に動作電流源を遮断する過電流保護動作を継続させて、過電流を抑えることにより、常に出力回路の定常的な平均電流の増加をなくすことができる。
以上のため、出力駆動回路において、出力端子が誤ってGNDまたはVCCにショートした場合や、出力端子間がショートした場合でも、それらの異常時に発生する過電流に対して、出力駆動回路を形成する半導体素子の発熱を抑えるとともに、その破壊を防止することができ、出力駆動回路を集積回路化した場合にも半導体チップそのものを破壊しないように保護することができる。
以下、本発明の実施の形態を示す過電流保護回路について、図面を参照しながら具体的に説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1の過電流保護回路を説明する。
図1は本実施の形態1の過電流保護回路を有する半導体回路の一構成例を示す回路図である。本実施の形態1において、出力回路150は、コレクタがVCCに接続されエミッタが出力端子40に接続されたNPNトランジスタQ1と、コレクタが出力端子40に接続されエミッタがGNDに接続されたNPNトランジスタQ2と、入力端子10から信号が入力され出力端子40に増幅した信号を出力する非反転増幅器20と、トランジスタQ1、Q2と非反転増幅器20の動作電流源である電流源I1と、電流源I1からの電流供給を制御するスイッチ回路30とで構成されている。出力回路160は、出力回路150の構成に対して、非反転増幅器20を反転増幅器120に置き換えた構成と同様であり、入力端子10から信号が入力され反転増幅器120により出力端子140に増幅した信号を出力する。出力端子40と出力端子140間にはスピーカ101が接続され、出力回路150と出力回路160とで出力駆動回路としてのBTL出力回路を構成している。
過電流検出回路170は、出力回路150と接続され、出力回路150のトランジスタQ1とベースとエミッタが共通でカレントミラーを形成するNPNトランジスタQ3と、トランジスタQ3のコレクタとVCC間に接続された抵抗R1と、トランジスタQ3のコレクタにベースが接続されエミッタがVCCに接続されたPNPトランジスタQ4と、出力回路150のトランジスタQ2とベースとエミッタが共通でカレントミラーを形成するNPNトランジスタQ5と、トランジスタQ5のコレクタとVCC間に接続された抵抗R2と、トランジスタQ5のコレクタにベースが接続されエミッタがVCCに接続されたPNPトランジスタQ6とで構成され、出力回路150におけるトランジスタQ1、Q2の過電流を検出する。
過電流検出回路180は、過電流検出回路170の構成に対して、出力回路150との接続を出力回路160との接続に置き換えた構成と同様であり、出力回路160におけるトランジスタQ21、Q22の過電流を検出する。
過電流制御回路190は、過電流検出回路170、180で共通に接続されたトランジスタQ4、Q6、Q24、Q26のコレクタに、ダイオード接続されたコレクタとベースが接続されたトランジスタQ7と、トランジスタQ7のベースおよびコレクタとGND間に接続された抵抗R3とで構成され、トランジスタQ7のエミッタが出力回路150、160におけるスイッチ回路30、130の制御端子に接続されている。
過電流検出回路170、180と過電流制御回路190とで過電流保護回路を構成しており、過電流検出回路170あるいは過電流検出回路180の少なくとも一方が当該出力回路の過電流を検出したときに、過電流制御回路190により、スイッチ回路30、130を制御して、出力回路150、160の動作電流源I1、I21を同時に遮断する。
以上のように構成された過電流保護回路について、その動作を以下に説明する。
図1において、スピーカ101に信号が出力されている通常動作状態では、過電流検出回路170、180のトランジスタQ4、Q6、Q24、Q26がオフしているため、過電流検出回路170、180は、過電流制御回路190へ電流を出力していない。このため、過電流制御回路190では、トランジスタQ7がオフするので、スイッチ回路30、130をそれぞれがオンするように制御している。したがって、出力回路150、160には動作電流I1、I21が供給され、出力端子40、140から通常の信号が出力される。
ここで、例えば出力端子40と出力端子140が誤ってショートした場合は、入力端子10から例えば正弦波信号の正の半波が入力されると、出力端子40からは正弦波の正の半波が、出力端子140からは正弦波の負の半波が出力された状態になり、VCCから出力回路150のトランジスタQ1及びショートされた出力端子40と出力端子140間、さらに出力回路160のトランジスタQ22を介して、GNDへ流れる過電流が発生する。
このため、トランジスタQ1とカレントミラーを形成する過電流検出回路170のトランジスタQ3、及びトランジスタQ22とカレントミラーを形成する過電流検出回路180のトランジスタQ25に流れる電流が増加するので、過電流検出回路170の抵抗R1と過電流検出回路180の抵抗R22で発生する電圧降下が上昇する。この電圧降下が、過電流検出回路170のトランジスタQ4、及び過電流検出回路180のトランジスタQ26における各々のVbeで設定されたどちらかの閾値を越えると、トランジスタQ4、またはトランジスタQ26がオンし、過電流制御回路190へ電流を出力する。このように、過電流検出回路170、180は、それぞれ出力回路150と出力回路160に発生する過電流を検出している。
また、出力端子40と出力端子140が誤ってショートした場合に、入力端子10から正弦波信号の負の半波が入力され、出力端子40から正弦波の負の半波が、出力端子140から正弦波の正の半波が出力する場合においても、過電流を検出する動作は上記と同様である。
そして、過電流制御回路190では、過電流検出回路170または過電流検出回路180から入力された電流が所定値以上なり、トランジスタQ7がオンすることによって、出力回路150のスイッチ回路30と出力回路160のスイッチ回路130をオンからオフに切替える。これによって、電流源I1と電流源I21からの出力回路150と出力回路160への両方の動作電流を遮断することができる。
従って、出力回路150と出力回路160は動作を停止し、トランジスタQ1、Q2、Q21、Q22もオフするため、VCCから、ショートされた出力端子40と出力端子140間を介してGNDへ過電流が流れることが防止される。
なお、出力端子40または出力端子140がGNDにショートされた場合や、VCCにショートされた場合など、出力回路150、160に過電流が発生する場合においては、前述の出力端子40と出力端子140がショートした場合と同様の過電流保護回路の動作によって、出力回路150と出力回路160への両方の動作電流を遮断し、どのような出力端子の異常状態においても過電流が防止できる。
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2の過電流保護回路を説明する。
図2は本実施の形態2の過電流保護回路を有する半導体回路の一構成例を示す回路図である。なお、図2において図1と同一部分には同一符号を付して、詳細な説明を省略する。本実施の形態2において、過電流制御回路200のNPNトランジスタQ7は、過電流検出回路170または過電流検出回路180の少なくとも一方で過電流を検出したときにオンし、このNPNトランジスタQ7は、ベースとコレクタがダイオード接続されてトランジスタQ4、Q6、Q24、Q26のコレクタに接続され、さらに抵抗R3を介してGNDに接続されている。また、トランジスタQ7のエミッタは、トランジスタQ7がオンすると同様にオンするNPNトランジスタQ8のベースが接続されている。トランジスタQ8は、エミッタがGNDに接地され、コレクタ−ベース間にコンデンサC1が接続されている。トランジスタQ8とコンデンサC1は、トランジスタQ8のオン時間を制御するフィルタを構成している。
NPNトランジスタQ9のベースとコレクタは、ダイオード接続されてトランジスタQ8のコレクタに接続されるとともに、さらに電流源I2を介してVCCに接続されている。ここで、トランジスタQ8がオンするとトランジスタQ9はオフされる。トランジスタQ9のエミッタは、ダイオード接続されたNPNトランジスタQ10のベースとコレクタに接続され、トランジスタQ9がオンするとともにトランジスタQ10はオンする。トランジスタQ10のエミッタは、エミッタがGNDに接地されたNPNトランジスタQ11のベースに接続され、トランジスタQ11はトランジスタQ9、Q10がオンするとともにオンする。トランジスタQ11のコレクタは、抵抗R4を介してVCCに接続され、トランジスタQ11がオンすることによって出力回路150、160のスイッチ回路30、130をオンに制御し、トランジスタQ11がオフすることによって出力回路150、160のスイッチ回路30、130をオフに制御する。以上のトランジスタQ7、Q8、Q9、Q10、Q11、コンデンサC1、抵抗R3、R4、電流源I2で、過電流制御回路200を構成している。
以上のように構成された過電流保護回路について、その動作を以下に説明する。なお、出力回路150、160で過電流が発生して、過電流検出回路170、180において過電流が検出される動作については、実施の形態1と同様のため、ここでの詳細な説明を省略する。
図2において、出力端子40と出力端子140が誤ってショートされ、入力端子10から例えば正弦波信号が入力された場合、実施の形態1の場合と同様に、出力回路150、160で過電流が発生する。この過電流が、過電流検出回路170または180によって検出されるため、過電流制御回路200へ電流が入力される。過電流制御回路200へ入力された電流は、過電流制御回路200の抵抗R3を介してGNDへ流れるので、抵抗R3において電圧降下が発生し、トランジスタQ7、Q8がオンする。
ここで、トランジスタQ8がオンすると、電流源I2からの電流がトランジスタQ8へ流れ、トランジスタQ9のベースおよびコレクタ電圧がトランジスタQ8の飽和電圧まで低下するため、トランジスタQ9、Q10、Q11がオフする。さらに、トランジスタQ11のコレクタは、抵抗R4を介してVCCに接続されているため、トランジスタQ11がオンからオフすることによって、トランジスタQ11のコレクタ電圧がLOW電圧からHIGH電圧に変化する。トランジスタQ11のコレクタ電圧がHIGH電圧になると、出力回路150、160のスイッチ回路30、130がオンからオフに切り替わり、出力回路150、160の動作電流が遮断される。
同時に出力端子を駆動するための出力回路150のトランジスタQ1、Q2と出力回路160のトランジスタQ21、Q22もオフとなるため、出力回路150、160に発生した過電流が停止する。このため、過電流検出回路170での過電流検出も停止する。ここで、過電流制御回路200には電流が入力されなくなるため、トランジスタQ7はオフするが、トランジスタQ8のベース−コレクタ間に接続されているコンデンサC1が充電されていることによって、トランジスタQ8のベース電圧が保持されるので、トランジスタQ8は、オンの状態が保たれる。このようにトランジスタQ8がオンしている状態を保持されている間は、過電流制御回路200の動作によって、出力回路150、160への動作電流が遮断されている状態が継続するため、出力回路150、160での過電流の遮断を継続することができる。
その後、一定時間が経過すると、コンデンサC1はトランジスタQ8のベース電流によって放電されるため、トランジスタQ8はオンからオフに切り替わる。過電流が一旦遮断され、その後トランジスタQ8がオフになったとすると、トランジスタQ9、Q10、Q11がオンし、トランジスタQ11のコレクタ電圧はLOW電圧を出力するので、出力回路150、160の動作電流がオンされる。このとき、出力端子40と出力端子140がショートされ、入力端子10から信号が入力されている状態が継続していれば、再び、出力回路150、160に過電流が発生し、過電流検出回路170または180で過電流が検出される。以後、このような過電流保護動作が繰り返される。
また、出力回路150、160における過電流が遮断された状態を保持する時間は、トランジスタQ8のベース電流によるコンデンサC1の放電時間によって決まるため、十分長く設定できる。このため、出力回路150、160における定常的な平均電流の増加を防ぐことができる。
なお、出力端子40または出力端子140がGNDにショートされた場合や、VCCにショートされた場合など、出力回路150、160に過電流が発生する場合においては、前記の出力端子40と出力端子140がショートした場合と同様に過電流保護回路が動作する。
このように、出力端子がショートされるなどの異常時に発生する出力回路の過電流をフィルタで状態を保持して防止できるので、出力回路の半導体素子及び半導体集積回路化した場合のパッケージが全く発熱することがなく、また出力回路を構成している半導体素子の破壊を防ぐことができる。
なお、上記の各実施の形態において、負荷として出力端子40、140に接続したスピーカ101は、他の抵抗負荷やコイル負荷など、出力回路150、160の動作に影響を与えないものであれば、どのような負荷であってもよく、同様の効果が得られる。
本発明の過電流保護回路は、BTL出力回路等の出力駆動回路において、出力端子が誤ってGNDまたはVCCにショートした場合や、出力端子間がショートした場合でも、それらの異常時に発生する過電流に対して、出力駆動回路を形成する半導体素子の発熱を抑えるとともに、その破壊を防止することができ、出力駆動回路を集積回路化した場合にも半導体チップそのものを破壊しないように保護することができるもので、スピーカが接続される出力端子がショートされた場合等の異常時に、過電流のために半導体素子が発熱、さらに破壊することを防止する機能が必要な情報通信機器に適用できる。
本発明の実施の形態1の過電流保護回路を有する半導体回路の構成を示す回路図 本発明の実施の形態2の過電流保護回路を有する半導体回路の構成を示す回路図 従来の出力駆動回路であるBTL出力回路の構成を示す回路図
符号の説明
10、210 入力端子
20、220 非反転増幅器
120、230 反転増幅器
30、130 スイッチ回路
40、140、240、250 出力端子
150、160、260、270 出力回路
170、180 過電流検出回路
190、200 過電流制御回路
Q1〜3、Q5、Q7〜11、Q21〜23、Q25、Q31〜32、Q41〜42 NPNトランジスタ
Q4、Q6、Q24、Q26 PNPトランジスタ
R1〜4、R21、R22 抵抗
C1 コンデンサ
I1〜2、I21、I31、I41 電流源
101、201 スピーカ

Claims (2)

  1. 半導体素子からなり流入電流と流出電流で第1の出力端子を駆動する第1の出力回路と、半導体素子からなり流入電流と流出電流で第2の出力端子を駆動する第2の出力回路とを有し、前記第1の出力端子と前記第2の出力端子との間に負荷が接続され、前記第1の出力回路と前記第2の出力回路が電流を流入及び流出して前記負荷を駆動する出力駆動回路を、その過電流から保護する過電流保護回路であって、前記第1の出力回路の流入電流の過電流及び流出電流の過電流をそれぞれ検出する第1の過電流検出回路と、前記第2の出力回路の流入電流の過電流及び流出電流の過電流をそれぞれ検出する第2の過電流検出回路と、前記第1の過電流検出回路と前記第2の過電流検出回路の双方の過電流検出のそれぞれに伴い、前記第1の出力回路と前記第2の出力回路の両方の動作電流源を遮断する過電流制御回路とを備え、前記過電流制御回路を、前記動作電流源の遮断により、前記第1の出力回路および前記第2の出力回路の各流入電流の過電流及び各流出電流の過電流を制限するよう構成したことを特徴とする過電流保護回路。
  2. 前記過電流制御回路は、前記第1の出力回路と前記第2の出力回路の両方の動作電流源を遮断した状態を所定の時間保持するとともに、所定の時間経過した後に、その保持状態から復帰する機能を有することを特徴とする請求項1記載の過電流保護回路。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012235403A (ja) * 2011-05-09 2012-11-29 New Japan Radio Co Ltd 容量性スピーカ駆動回路
JP2018046393A (ja) * 2016-09-14 2018-03-22 日立オートモティブシステムズ株式会社 出力保護回路及び車両用電子装置

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