JP2006100623A - 発光装置および照明装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は蛍光体含有透明樹脂層を使用した場合において、発光効率の低下を抑制しつつ演色性を向上させることのできる発光装置および照明装置を提供することを目的としている。
【解決手段】請求項1の発明は、青色を発光する発光ダイオード素子11と;発光ダイオード素子を覆うように配置された透明樹脂層19と;透明樹脂層に含有され、前記発光ダイオード素子から放射された光により励起されて主として黄色を発光する蛍光体であって、当該蛍光体の小粒子が二次粒子化し、かつ粒径が5〜10μmの範囲の蛍光体粒子を有する黄色発光蛍光体18と;透明樹脂層に含有され、前記発光ダイオード素子から放射された光により励起されて主として赤色を発光する蛍光体であって、前記黄色発光蛍光体に対して1%ないし100%の割合で配合されるとともに、当該蛍光体の小粒子が二次粒子化し、かつ粒径が前記黄色発光蛍光体とほぼ同一の範囲の蛍光体粒子を有する赤色発光蛍光体18と;を具備することを特徴とする。
【選択図】図2

Description

本発明は発光ダイオードを使用した発光装置および照明装置に関する。
発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)は、液晶ディスプレイ、携帯電話、情報端末等のバックライト、屋内外広告等、多方面への展開が飛躍的に進んでいる。さらに、LEDは電球等のようにフィラメントが切れることがないため長寿命で信頼性が高く、また低消費電力、耐衝撃性等の特徴を有することから、産業用途のみならず一般照明用途への適用も試みられている。このようなLEDを種々の各種用途に適用する場合、白色発光を得ることが重要となる。
LEDにおいて、白色発光を実現する代表的な方式としては、(1)青、緑および赤の各色に発光する3つのLEDチップを使用する方式、(2)青色発光のLEDチップと黄色または黄色と橙色発光の蛍光体とを組合せる方式、(3)紫外線発光のLEDチップと青色、緑色および赤色の三色混合蛍光体(以下、RGB蛍光体と記す)とを組合せる方式、の3つが挙げられる。
これらのうち、一般的には(2)の方式が広く実用化されている。また、(3)の方式で発光効率8.2lm/W、平均演色評価数Ra86〜90が得られたことが報告されている。さらに、(2)の方式においても黄色ないし橙色発光蛍光体に加えて赤色発光蛍光体を使用することで、平均演色評価数Raの増加はもとより発光効率の向上も期待されている。
上記した(2)および(3)の方式を適用したLEDの構造としては、LEDチップを装備したカップ型のフレーム内に蛍光体を混合した透明樹脂を流し込み、これを固化させて蛍光体を含有する透明樹脂層を形成した構造が一般的である(例えば特許文献1参照)。このようなLEDにおいては、フリップチップ等のLEDチップの電極形状に基づく光の取出し効率の向上、またチップ形状の検討による配光制御等が進められており、チップ前面への光量は増加する傾向にある。
このようなチップ前面への光量の増加に伴って、透明樹脂層中の蛍光体粒子の分散状態も光取出し効率に影響を及ぼすようになってきている。ここで、LEDチップの配光パターンとしては、(A)横方向への光が強いパターン、(B)上面方向への光が強いパターン、が知られている。また、透明樹脂層中での蛍光体粒子の分散状態としては、(a)沈降型(透明樹脂層の下方に蛍光体粒子が沈降した状態)、(b)分散型(透明樹脂層全体に蛍光体粒子が分散した状態)、が知られている。
特開2001-148516号公報
上述した(B)の光取出し効率が高い配光パターンを有するLEDチップと、(a)沈降型の蛍光体含有透明樹脂層、(b)分散型の蛍光体含有透明樹脂層とをそれぞれ組合せてLEDを作製し、LEDとしての発光効率を比較したところ、(b)の分散型を適用することで発光効率が20%程度改善されることが分かった。
したがって、白色発光のLEDにおいては演色性等と共に発光効率の改善が求められていることから、(b)の分散型の蛍光体含有透明樹脂層を適用することが望ましい。また、黄色発光の蛍光体のみでは演色性を向上させることは難しく、黄色と橙色発光の蛍光体とを組合せるのが望ましい。しかしながら、分散型のLEDは以下に示すような問題を有している。
LEDチップを装備したカップ型フレーム内に透明樹脂を充填する際に、透明樹脂の粘度が高すぎると気泡の巻き込み等が生じてしまう。そこで、比較的低粘度の透明樹脂を使用する必要があるが、低粘度の透明樹脂中では蛍光体粒子の沈降が激しく、(b)の分散型構造を得ることが難しいという問題がある。
さらに、低粘度の透明樹脂を用いた場合にはディスペンサ内で蛍光体粒子が沈降してしまうことがあり、LEDの製造効率や製造コストに悪影響を及ぼすおそれがある。ディスペンサの内部で撹拌しながら充填を行う方法もあるが、この場合には泡の巻き込みや撹拌が部分的に不均一になる等の問題を招くおそれが大きい。
また、演色性を向上させるために、黄色と橙色発光の蛍光体とをどの程度組合せるのがよいのか、という難しい問題がある。
一方、透明樹脂中での蛍光体粒子の沈降には、蛍光体粒子の粒径が影響する。蛍光体粒子の粒径が小さいほど透明樹脂中で沈降しにくくなるが、蛍光体自体の発光効率は一般的に粒径が小さいほど低下する。従って、粒径が小さい蛍光体粒子を用いて(b)の分散型構造が得られたとしても、蛍光体自体の発光効率の低下が分散型による発光効率の向上効果を相殺することになる。これではLEDの発光効率を高めることはできない。このとき、演色性を向上させるための橙色発光の蛍光体の粒径をどの程度にして沈降させるのがよいのかも問題となる。
なお、特許文献1には平均粒径が3〜50μmの蛍光体の凝集体を用いたLEDランプが記載されている。ここでは、上記した蛍光体の凝集体で発光のバラツキを抑制している。ただし、蛍光体粒子を透明樹脂中で凝集させた凝集体は、蛍光体の粒径自体が増大するわけではないため、蛍光体の発光効率は凝集前の蛍光体粒子の粒径に依存する。従って、蛍光体の凝集体では蛍光体の発光効率を向上させることはできない。
本発明は蛍光体含有透明樹脂層を使用した場合において、発光効率の低下を抑制しつつ演色性を向上させることのできる発光装置および照明装置を提供することを目的としている。
請求項1の発明は、青色を発光する発光ダイオード素子と;発光ダイオード素子を覆うように配置された透明樹脂層と;透明樹脂層に含有され、前記発光ダイオード素子から放射された光により励起されて主として黄色を発光する蛍光体であって、当該蛍光体の小粒子が二次粒子化し、かつ粒径が5〜10μmの範囲の蛍光体粒子を有する黄色発光蛍光体と;透明樹脂層に含有され、前記発光ダイオード素子から放射された光により励起されて主として赤色を発光する蛍光体であって、前記黄色発光蛍光体に対して1%ないし100%の割合で配合されるとともに、当該蛍光体の小粒子が二次粒子化し、かつ粒径が前記黄色発光蛍光体とほぼ同一の範囲の蛍光体粒子を有する赤色発光蛍光体と;を具備することを特徴とする。
請求項2の発明は、請求項1記載の発光装置において、前記透明樹脂層は0.1〜10Pa・Sの範囲の樹脂粘度を有する透明樹脂を充填してなることを特徴とする。
請求項3の発明は、請求項1または2記載の発光装置と;発光装置を配設する基板と;基板に設けられ、発光装置からの可視光を反射する反射手段と;発光装置からの可視光を配光制御するレンズと;を具備していることを特徴とする。
各蛍光体は、発光ダイオード素子から放射された光により励起されて所定の光を発光し、この蛍光体から発光される光と発光ダイオード素子から放射される光との混色によって、または蛍光体から発光される可視光または可視光自体の混色によって、発光装置として所望の発光色を得るものである。蛍光体の種類は特に限定されるものではなく、目的とする発光色や発光素子から放射される光等に応じて適宜に選択される。
本発明における蛍光体の二次粒子とは、蛍光体原料を焼成して蛍光体粒子を作製する際に、例えば図1に示すように蛍光体の小粒子1、1同士が結合した粒子(二次粒子2)を意味する。従って、蛍光体の小粒子が集って凝集しているものとは相違する。本発明で用いられる蛍光体は、上記した蛍光体の小粒子の一部または全てが二次粒子化しているものである。二次粒子化していない一次粒子と二次粒子との比率は1:1〜0:1の範囲であることが好ましく、かつ一次粒子および二次粒子を含む蛍光体粒子の粒径が5〜10μmの範囲であることが好適である。
また、蛍光体の二次粒子2の粒径は最大径Dを示すものとする。本発明においては、最大径Dで表される粒径が5〜10μmの範囲の蛍光体二次粒子2を使用する。蛍光体二次粒子2の粒径(一次粒子が存在する場合はそれを含む蛍光体粒子全体の粒径)は、蛍光体製造時に篩い等を用いて分級して得たものである。また、蛍光体粒子の粒径はカウタカウンタ法で測定した値を示すものとする。
上述したような蛍光体の二次粒子2は、結晶成長の過程で小粒子1同士が結合したものであるため、容易には分離しないと共に、最大径Dに相当する粒径を有する一次粒子に近い発光効率を示す。さらに、最大径Dと同等の粒径を有する一次粒子に比べて比表面積が大きいため、透明樹脂中での沈降速度が小さいというような特徴を有する。これらによって、実用的な樹脂粘度を有する透明樹脂を使用した際に、蛍光体の発光効率の低下を抑制した上で、分散型の蛍光体含有透明樹脂層を得ることが可能となる。
透明樹脂層は蛍光体粒子の保持層を構成するものであり、その材質は特に限定されるものではない。透明樹脂層には例えばエポキシ樹脂やシリコーン樹脂等の各種透明樹脂を適用することができる。また、透明樹脂層の形成材料となる液状樹脂は0.1〜10Pa・Sの範囲の樹脂粘度を有することが好ましい。これによって、透明樹脂層を形成する際の気泡の巻き込み等を抑制することが可能となる。
請求項1記載の発光装置によれば、蛍光体を透明樹脂に含有させる場合に、小粒子が二次粒子化し、かつ粒径が5〜10μmの範囲の蛍光体粒子を有する黄色発光および赤色発光蛍光体を使用することにより各蛍光体の発光効率の低下を抑制し、また、赤色発光蛍光体を黄色発光蛍光体に対して1%ないし100%の割合で配合したことにより、演色性を向上させることができる。
また、請求項2記載の発光装置によれば、透明樹脂層中での蛍光体粒子の分散状態を改善することができ、発光効率の低下を抑制できる。
また、請求項3記載の照明装置によれば、発光効率の低下を抑制しつつ演色性を向上させることができる。
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。図3は本発明の発光装置としての照明装置に適用した第1の実施形態の構成を示す断面図である。同図に示す照明装置10は、青色を発光する発光ダイオード素子としてのLEDチップ11を有している。このLEDチップ11はリード端子12を有する基板13上に搭載されている。
基板13上にはキャビティ16を形成する反射板17が設けられ、透明樹脂層19に対向してレンズ(図示しない。)が配設されている。LEDチップ11はキャビティ16内に配置されている。LEDチップ11が配置されたキャビティ16内には、蛍光体18を含有する透明樹脂層19が充填されており、LEDチップ11は透明樹脂層19で覆われている。透明樹脂層19は例えばシリコーン樹脂やエポキシ樹脂等で形成される。照明装置10に印加された電気エネルギーはLEDチップ11で青色光に変換され、それらの光は透明樹脂層19中に含有された蛍光体18でより長波長の光に変換される。そして、LEDチップ11から放射される光の色と蛍光体18の発光色とに基づく色、例えば白色の光が照明装10から放出される。
上述した蛍光体含有透明樹脂層19は、例えばシリコーン樹脂やエポキシ樹脂等の液状透明樹脂に蛍光体18を添加、混合し、このような液状透明樹脂をキャビティ16内にディスペンサ等を用いて充填することにより形成される。この際、気泡の巻き込み等を抑制する上で、樹脂粘度が0.1〜10Pa・Sの範囲の液状透明樹脂を使用することが好ましい。液状透明樹脂の樹脂粘度が0.1〜10Pa・Sを超えると気泡等が発生しやすくなり、0.1Pa・S未満であると蛍光体二次粒子を使用しても分散型の蛍光体含有透明樹脂層19を形成することが困難となる。
透明樹脂層19中に含有される蛍光体18は、黄色発光蛍光体および赤色発光蛍光体である。黄色発光蛍光体は、LEDチップ11から放射された光により励起されて主として黄色を発光する蛍光体である。また、当該蛍光体の小粒子が二次粒子化し、かつ粒径が5〜10μmの範囲の蛍光体粒子を有する。
また、赤色発光蛍光体は、LEDチップ11から放射された光により励起されて主として赤色を発光する蛍光体である。また、黄色発光蛍光体に対して1%ないし100%の割合で配合されるとともに、当該蛍光体の小粒子が二次粒子化し、かつ粒径が前記黄色発光蛍光体とほぼ同一の範囲の蛍光体粒子を有する。
蛍光体含有透明樹脂層19は発光部として機能するものであり、LEDチップ11の発光方向前方に配置されている。黄色ないし橙色発光蛍光体としては、例えばRE3(Al,Ga)512:Ce蛍光体(REはY、GdおよびLaから選ばれる少なくとも1種を示す。以下同じ)等のYAG蛍光体、AE2SiO4:Eu蛍光体(AEはSr、Ba、Ca等のアルカリ土類元素である。以下同じ)等の珪酸塩蛍光体が用いられる。なお、上記したような蛍光体に代えて、組成に応じて種々の発光色が得られる窒化物系蛍光体(例えばAE2Si58:Eu)、酸窒化物系蛍光体(例えばY2Si334:Ce)、サイアロン系蛍光体(例えばAEx(Si,Al)12(N,O)16:Eu)等を適用してもよい。
上記した透明樹脂層19中に含有される蛍光体18は、例えば図1に示したように、蛍光体の小粒子1、1同士が結合して二次粒子化された蛍光体粒子、すなわち蛍光体二次粒子2を有している。さらに、このような蛍光体二次粒子2は粒径が5〜10μmの範囲とされている。
図1に示すような蛍光体二次粒子2は、例えば以下のようにして作製される。すなわち、蛍光体原料を焼成して蛍光体粒子を作製する際に、焼成温度や焼成時間を調整し、蛍光体粒子の結晶成長状態を制御することによって、蛍光体二次粒子2を有する蛍光体粒子を得ることができる。また、蛍光体二次粒子2の粒径は、例えば製造過程で篩分け等の分級処理を実施することにより制御することができる。
このような蛍光体二次粒子2は、結晶成長の過程で蛍光体の小粒子1同士が結合したものであるため、容易には分離しないと共に、二次粒子2の粒径Dに相当する粒径を有する一次粒子に近い発光効率を示す。さらに、粒径Dと同等の粒径を有する一次粒子に比べて比表面積が大きいため、透明樹脂中での沈降速度が小さいというような特徴を有する。これらによって、蛍光体18自体の発光効率を低下させることなく、例えば樹脂粘度が0.1〜10Pa・Sの範囲の液状透明樹脂中における蛍光体18の沈降を抑制することが可能となる。ここで、蛍光体二次粒子2の粒径が5μm未満であると、蛍光体18自体の発光効率の低下が避けられない。一方、粒径が10μmを超えると蛍光体二次粒子2であっても透明樹脂中で沈降しやすくなる。
また、蛍光体含有透明樹脂層19の製造過程においては、例えばディスペンサ内での蛍光体粒子の沈降が抑制されることから、分散型の蛍光体含有透明樹脂層19を効率よくかつ高精度に作製することができる。これによって、LEDランプ10の製造歩留りの向上や製造コストの低減等を図ることが可能となる。
また、例えば青色発光タイプのLEDチップ11を使用した場合、LEDチップ11からの青色発光は蛍光体18の粒間をすり抜ける青色光と、青色発光で蛍光体18を励起して発光する黄色光ないしは橙色光との混色により白色発光が得られる。このため、蛍光体18の粒径や形状がLEDランプ10の発光色に大きく影響する。蛍光体18の粒径が大きいと隙間が大きくなるため、蛍光体18の配合比を増やさないと所望の色温度が得られない。これに対して、蛍光体二次粒子を有する蛍光体18を使用することによって、蛍光体18の隙間が減少するため、目的の白色温度を得るのに必要な蛍光体量を削減することが可能となる。これによって、LEDランプ10の製造コストを低減することができる。
次に、本発明の実施例およびその評価結果について述べる。比較例1〜3、実施例1〜2を下記のように作成し、図3に示すように、演色性および発光効率を評価した。
比較例1は、黄色発光蛍光体(粒径5〜10μm)のみをシリコーン樹脂に含有させ、色温度6500Kの場合にはシリコーン樹脂に対する蛍光体の配合比を8%とし、色温度5000Kの場合にはシリコーン樹脂に対する蛍光体の配合比を10%とし、色温度3500Kの場合にはシリコーン樹脂に対する蛍光体の配合比を12%とし、このときの発光効率を1.0とした。
比較例2は、黄色発光蛍光体(粒径5〜10μm)および赤色発光蛍光体(粒径1〜10μm(黄色発光蛍光体とは異なる範囲))をシリコーン樹脂に含有させ、色温度6500Kの場合にはシリコーン樹脂に対する蛍光体の配合比を8%とするとともに黄色発光蛍光体を97.5%、赤色発光蛍光体を2.5%とし、色温度5000Kの場合にはシリコーン樹脂に対する蛍光体の配合比を10%とするとともに黄色発光蛍光体を96.0%、赤色発光蛍光体を4.0%とし、色温度3500Kの場合にはシリコーン樹脂に対する蛍光体の配合比を12%とするとともに黄色発光蛍光体を95.0%、赤色発光蛍光体を5.0%とし、このときの発光効率は比較例1と比較してそれぞれの色温度において0.8、0.7、0.6となった。
比較例3は、黄色発光蛍光体(粒径1〜5μm)および赤色発光蛍光体(粒径1〜10μm(黄色発光蛍光体とは異なる範囲))をシリコーン樹脂に含有させ、色温度6500Kの場合にはシリコーン樹脂に対する蛍光体の配合比を8%とするとともに黄色発光蛍光体を97.5%、赤色発光蛍光体を2.5%とし、色温度5000Kの場合にはシリコーン樹脂に対する蛍光体の配合比を10%とするとともに黄色発光蛍光体を96.0%、赤色発光蛍光体を4.0%とし、色温度3500Kの場合にはシリコーン樹脂に対する蛍光体の配合比を12%とするとともに黄色発光蛍光体を95.0%、赤色発光蛍光体を5.0%とし、このときの発光効率は比較例1と比較してそれぞれの色温度において0.7、0.6、0.5となった。
実施例1は、黄色発光蛍光体(粒径5〜10μm)および赤色発光蛍光体(粒径5〜10μm(黄色発光蛍光体とは同一範囲))をシリコーン樹脂に含有させ、色温度6500Kの場合にはシリコーン樹脂に対する蛍光体の配合比を8%とするとともに黄色発光蛍光体を96.0%、赤色発光蛍光体を4.0%とし、色温度5000Kの場合にはシリコーン樹脂に対する蛍光体の配合比を10%とするとともに黄色発光蛍光体を95.0%、赤色発光蛍光体を5.0%とし、色温度3500Kの場合にはシリコーン樹脂に対する蛍光体の配合比を12%とするとともに黄色発光蛍光体を94.0%、赤色発光蛍光体を6.0%とし、このときの発光効率は比較例1と比較してそれぞれの色温度において0.9、0.8、0.7となった。
実施例2は、黄色発光蛍光体(粒径1〜5μm)および赤色発光蛍光体(粒径1〜5μm(黄色発光蛍光体とは同一範囲))をシリコーン樹脂に含有させ、色温度6500Kの場合にはシリコーン樹脂に対する蛍光体の配合比を8%とするとともに黄色発光蛍光体を96.0%、赤色発光蛍光体を4.0%とし、色温度5000Kの場合にはシリコーン樹脂に対する蛍光体の配合比を10%とするとともに黄色発光蛍光体を95.0%、赤色発光蛍光体を5.0%とし、色温度3500Kの場合にはシリコーン樹脂に対する蛍光体の配合比を12%とするとともに黄色発光蛍光体を94.0%、赤色発光蛍光体を6.0%とし、このときの発光効率は比較例1と比較してそれぞれの色温度において0.8、0.7、0.6となった。
したがって、黄色発光蛍光体と赤色発光蛍光体の粒径範囲を同一にしたから、実施例1および2のものの発光効率は、比較例1〜3のものの発光効率と比較して各色温度において低下を抑制できた。また、赤色発光蛍光体を黄色発光蛍光体に対して1%ないし100%の割合で配合したことにより、演色性を向上させることができた。
本発明で用いた蛍光体の二次粒子を説明するための図。 本発明の発光装置の第1の実施形態の構成を示す断面図。 第1の実施形態の実施例の評価結果を示す表。
符号の説明
1蛍光体小粒子、2蛍光体二次粒子、10発光装置(照明装置)、11LEDチップ、13基板、16キャビティ、18蛍光体、19透明樹脂層。

Claims (3)

  1. 青色を発光する発光ダイオード素子と;
    発光ダイオード素子を覆うように配置された透明樹脂層と;
    透明樹脂層に含有され、前記発光ダイオード素子から放射された光により励起されて主として黄色を発光する蛍光体であって、当該蛍光体の小粒子が二次粒子化し、かつ粒径が5〜10μmの範囲の蛍光体粒子を有する黄色発光蛍光体と;
    透明樹脂層に含有され、前記発光ダイオード素子から放射された光により励起されて主として赤色を発光する蛍光体であって、前記黄色発光蛍光体に対して1%ないし100%の割合で配合されるとともに、当該蛍光体の小粒子が二次粒子化し、かつ粒径が前記黄色発光蛍光体とほぼ同一の範囲の蛍光体粒子を有する赤色発光蛍光体と;
    を具備することを特徴とする発光装置。
  2. 前記透明樹脂層は0.1〜10Pa・Sの範囲の樹脂粘度を有する透明樹脂を充填してなることを特徴とする請求項1記載の発光装置。
  3. 請求項1または2記載の発光装置と;
    発光装置を配設する基板と;
    基板に設けられ、発光装置からの可視光を反射する反射手段と;
    発光装置からの可視光を配光制御するレンズと;
    を具備していることを特徴とする照明装置。
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