JP2006099704A - 情報処理装置および起動制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】メインプロセッサの起動後にサブプロセッサに任意のプログラムを実行させることが可能な情報処理装置を実現する。
【解決手段】サブプロセッサとして機能する第2のプロセッサ200は、電源投入に応答して起動され、ROM50に格納されたブートプログラム50Aを実行するとともに、メインプロセッサとして機能する第1のプロセッサ100を起動するための処理を実行する。第1のプロセッサ100は、その起動後に、第2のプロセッサ200に実行させるべき新たなブートプログラム202CをDRAM202にロードし、そして第2のプロセッサ200を再起動してDRAM202にロードされた新たなブートプログラム202Cを第2のプロセッサ200に実行させる。
【選択図】 図1

Description

本発明はメインプロセッサとサブプロセッサとを有する情報処理装置および同装置で用いられる起動制御方法に関する。
一般に、コンピュータのような情報処理装置においては、メインプロセッサとして機能するCPU(Central Processing Unit)に加え、起動シーケンスの制御および特定のI/Oデバイスの制御のような処理を実行するためのサブプロセッサが設けられている。このサブプロセッサは例えば1チップマイクロコンピュータ等によって実現されている。サブプロセッサは最初に起動され、このサブプロセッサによって、CPUを起動するための処理が実行される。
特許文献1には、CPUと、EC(Embedded Controller)とを備えたコンピュータが開示されている。このコンピュータにおいては、ECがサブプロセッサとして機能する。コンピュータの起動シーケンスはECによって制御される。
特開2003−271258号公報
しかし、上述のようにサブプロセッサ(EC)によってメインプロセッサ(CPU)を起動するシステムにおいては、メインプロセッサが起動された時にはサブプロセッサは既にプログラムを実行中であり、そのサブプロセッサの動作は実行中のプログラムによって支配されている。
このため、もしサブプロセッサ(EC)が実行すべきプログラムが改竄されると、もはやメインプロセッサの起動後におけるシステム動作を保証することができなくなる。また、サブプロセッサ(EC)の機能拡張を行うためには、サブプロセッサが実行すべきプログラムを格納したROMのようなハードウェアを変更することが必要となる。 本発明は上述の事情を考慮してなされたものであり、メインプロセッサの起動後にサブプロセッサに任意のプログラムを実行させることが可能な情報処理装置および起動制御方法を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の情報処理装置は、電源投入に応答して起動され第1の記憶領域に格納された第1プログラムを実行するとともに、メインプロセッサを起動するための処理を実行するサブプロセッサと、前記起動されたメインプロセッサによって制御され、前記サブプロセッサに実行させるべき第2のプログラムを第2の記憶領域にロードするロード手段と、前記起動されたメインプロセッサによって制御され、前記サブプロセッサを再起動して前記第2の記憶領域にロードされた前記第2のプログラムを前記サブプロセッサに実行させる制御手段とを具備することを特徴とする。
本発明によれば、メインプロセッサの起動後にサブプロセッサに任意のプログラムを実行させることが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
図1には、本発明の一実施形態に係わる情報処理装置の構成例が示されている。この情報処理装置はマイクロプロセッサを利用したコンピュータであり、例えば、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、あるいは各種電子機器のための組み込みシステム等として実現されている。
この情報処理装置は、第1のプロセッサ100、第1のメモリコントローラ(MC)101、DRAM102、I/Oコントローラ103、第1のコンフィグレーションユニット(CFG)104、第2のプロセッサ200、第2のメモリコントローラ(MC)201、DRAM202、I/Oコントローラ203、第2のコンフィグレーションユニット(CFG)204、ROM50、I/Oデバイス70およびコントロール/ステータスレジスタ(C/S)80などから構成されている。
第2のプロセッサ200は、バス2を介して各コンポーネントを制御する。このプロセッサ200は、起動シーケンスの制御、および例えば各種操作ボタン、入力装置のような特定のI/Oデバイスの制御等を実行するためのサブプロセッサとして機能する。第2のプロセッサ200は、マイクロコンピュータによって実現されている。この第2のプロセッサ200は、ROM50およびDRAM202のどちらからでも起動することができる。ROM50およびDRAM202のどちらをブートデバイスとして使用するかは、第2のコンフィグレーションユニット(CFG)204によって制御される。通常は、第2のプロセッサ200は、ROM50をブートデバイスとして使用する。例えば本情報処理装置に設けられた電源ボタンがオンされた時、第2のプロセッサ200はROM50から起動され、ROM50に格納されたブートプログラムを実行する。
第2のメモリコントローラ(MC)201には、DRAM202が接続されている。MC201は、第1のプロセッサ100または第2のプロセッサ200からのリード/ライト要求に応じて、DRAM202を制御する。
I/Oコントローラ203には、ROM50が接続されている。ROM50には、ブートプログラム50Aが格納されている。このブートプログラム50Aは第2のプロセッサ200の動作開始時に第2のプロセッサ200によって最初に実行されるプログラムである。
第2のコンフィグレーションユニット(CFG)204は、第2のプロセッサ200、MC201およびI/Oコントローラ203の動作設定/起動制御を行うハードウェアである。この第2のコンフィグレーションユニット(CFG)204は、MC201またはI/Oコントローラ203を制御してROM50およびDRAM202のいずれか一方を第2のプロセッサ200のためのブートデバイスとして選択する機能を有する。すなわち、CFG204によってI/Oコントローラ203が選択されている場合、第2のプロセッサ200はROM50に格納されたブートプログラムを実行し、またCFG204によってMC201が選択されている場合、第2のプロセッサ200は、DRAM202に格納されたブートプログラムを実行する。
第2のプロセッサ200が起動された後、第2のプロセッサ200は、第1のプロセッサ100を起動するための処理を実行する。この場合、第2のプロセッサ200は、第1のプロセッサ100が実行すべきブートプログラムをDRAM202上に用意すると共に、C/S80を介して第1のコンフィグレーションユニット(CFG)104を操作する。第1のプロセッサ100は本情報処理装置のメインプロセッサとして機能し、オペレーティングシステムおよび各種アプリケーションプログラムを実行する。
この第1のプロセッサ100はバス1に接続された各コンポーネント、およびバス2に接続された各コンポーネントを制御する。
第1のプロセッサ100は、第2のプロセッサ200によってDRAM202上に用意されたブートプログラムを実行する。第1のプロセッサ100はプログラムの正当性を検証するためのセキュリティ機能を有しており、第2のプロセッサ200によってDRAM202上に用意されたブートプログラムの正当性を検証する処理を実行する。
MC101には、DRAM102が接続されている。MC101は、第1の
プロセッサ100からのリード/ライト要求に応じて、DRAM102を制御する。I/Oコントローラ103はバス1とバス2との間を相互に接続する。
第1のコンフィグレーションユニット(CFG)104は、プロセッサ100、MC101およびI/Oコントローラ103の動作設定/起動制御を行う。次に、図2乃至図6を参照して、本情報処理装置を起動するための起動シーケンスについて説明する。起動シーケンスにおいては、以下の処理が実行される。
(1)第2のプロセッサ200の起動
(2)第2のプロセッサ200によって、第1のプロセッサ100を起動
(3)第1のプロセッサ100によって、第2のプロセッサ200を再起動
これら処理が実行された後、本情報処理装置は通常動作状態となる。
図2は、第2のプロセッサ200の起動処理の手順を示している。
本情報処理装置がパワーオンされた時、バス2、第2のプロセッサ200、I/Oコントローラ203、ROM50、CFG104およびCFG204は自動的に動作可能状態に設定される。このとき、CFG104は、第1のプロセッサ100、MC101、I/Oコントローラ103を停止状態に設定する。CFG204は、ROM50が第2のプロセッサ200のブートデバイスとして使用されるように、I/Oコントローラ203を自動的に選択する。
プロセッサ200は本情報処理装置のパワーオンに応答して起動され、ROM50に格納されているブートプログラム50Aを実行する。第2のプロセッサ200はブートプログラム50Aを実行することによって、MC201、DRAM202およびI/Oデバイス70を動作可能状態に設定する。
図3および図4は、第1のプロセッサ100を起動するための処理を示している。
第2のプロセッサ200は、ブートプログラム50Aを実行することによって、第1のプロセッサ100の起動制御を実行するためのプログラム202AをハードディスクのようなI/Oデバイス70からDRAM202にロードし、そのロードしたプログラム202Aを実行する。この後、第2のプロセッサ200は、プログラム202Aを実行することによって、図4に示すように、第1のプロセッサ100に実行させるべきブートプログラム202BをI/Oデバイス70からDRAM202にロードする。そして、第2のプロセッサ200は、プログラム202Aを実行することによって、C/S80を動作可能状態に設定する。第2のプロセッサ200は、C/S80を介してCFG104を操作することで、バス1、第1のプロセッサ100およびI/Oコントローラ103を動作可能状態に設定する。この場合、第2のプロセッサ200は、第1のプロセッサ100がDRAM202上のブートプログラム202Bを実行するように、第1のプロセッサ100が最初に実行すべきプログラムの格納位置を示す情報をCFG104によりセットする。この後、第2のプロセッサ200は、CFG104を操作して第1のプロセッサ100のリセットを解除する。これにより、第1のプロセッサ100が起動され、第1のプロセッサ100はDRAM202に格納されたブートプログラム202Bの実行を開始する。この場合、第1のプロセッサ100は、DRAM202に格納されたブートプログラム202Bの正当性を検証する処理を実行する。ブートプログラム202Bが正当なものでないことが検出された場合、起動シーケンスはその時点で直ちに終了される。
図5および図6は第2のプロセッサ100を再起動するための処理を示している。第1のプロセッサ100は、ブートプログラム202Bを実行することにより、MC101とDRAM102を動作可能状態に設定する。この後、第1のプロセッサ100は、ブートプログラム202Bを実行することにより、第2のプロセッサ100を再起動する処理を実行するためのプログラム102Aを、I/Oデバイス70からDRAM102にロードする。そして、第1のプロセッサ100は、プログラム102Aを実行することによって、I/Oコントローラ103を介してCFG204を操作して第2のプロセッサ200の動作を停止させる。次いで、第1のプロセッサ100は、プログラム102Aを実行することにより、図6に示すように、第2のプロセッサ200に実行させるべき新たなブートプログラム202CをI/Oデバイス70からDRAM202にロードする。第1のプロセッサ100は、CFG204を操作して第2のプロセッサ200のブートデバイスをROM50からDRAM202に切り替える。この後、第1のプロセッサ100は、CFG204を操作して第2のプロセッサ200のリセットを解除する。これにより、第2のプロセッサ200は再起動され、第2のプロセッサ200はDRAM202に格納されているブートプログラム202Cを実行する。このブートプログラム202Cは本情報処理装置に設けられた例えばI/Oデバイス等を制御するための命令群を含んでいる。
第1のプロセッサ100は、この後、I/Oデバイス70から任意のプログラムをロードしてその実行を開始する。これにより、本情報処理装置は通常動作状態に設定される。この通常動作状態の期間中、第2のプロセッサ200は、I/Oデバイスの制御等の処理を正常に実行することができる。
次に、図7のフローチャートを参照して、第2のプロセッサ200によって起動された第1のプロセッサ100によって実行される処理の手順を説明する。
第1のプロセッサ100は、第2のプロセッサ100を再起動する処理を実行するためのプログラム102A(プロセッサ(2)再起動プログラム)をI/Oデバイス70からロードする(ステップS101)。第1のプロセッサ100は、I/Oデバイス70からロードしたプログラム102AをI/Oコントローラ103を介してDRAM102に格納し、そしてそのプログラム102Aを実行する(ステップS102)。プロセッサ100は、CFG204を操作して、第2のプロセッサ200を停止する(ステップS103)。ステップS103においては、第1プロセッサ100は、CFG204を操作することによって、例えば第2のプロセッサ200をリセットする。
第1のプロセッサ100は、第2のプロセッサに実行させるべき新たなブートプログラム202CをI/Oデバイス70からロードする(ステップS104)。ステップS104においては、第1のプロセッサ100は、I/Oデバイス70からロードしたブートプログラム202CをDRAM202に格納する。
第1のプロセッサ100は、第2のプロセッサ200がDRAM202からブートするように、CFG204を操作する(ステップS105)。ステップS105においては、CFG204は、MC201を選択し、これによってブートデバイスはROM50からDRAM202に切り替えられる。
第1のプロセッサ100は第2のプロセッサ200のリセットを解除して第2のプロセッサ200を再起動し、これによって第2のプロセッサ200にDRAM202に格納されている新しいブートプログラム202Cを実行させる。
以上説明したように、本実施形態においては、第1のプロセッサ100が第2のプロセッサ200によって起動された後に、第1のプロセッサ100の制御の下で、第2のプロセッサ200を再起動して新しいプログラムを第2のプロセッサ200に実行させる処理が自動的に実行される。これにより、第2のプロセッサ200に任意のプログラムを実行させることが可能となる。
したがって、第1のプロセッサ100が起動された後は、第2のプロセッサ200の動作は第1のプロセッサ100によってロードされた新たなプログラムによって支配されることになる。よって、たとえROM50のブートプログラム50Aが改竄されても、第1のプロセッサ100が正常に起動されれば、第2のプロセッサ200の動作を保証することが可能となる。
なお、本実施形態では、ブートプログラム50Aおよびブートプログラム202CがROM50およびDRAM202にそれぞれ格納されている場合を説明したが、ブートプログラム50Aおよびブートプログラム202CをDRAM202上の異なる2つの記憶領域にそれぞれ格納してもよい。この場合、これら2つの記憶領域がそれぞれブート領域として機能する。
なお、本発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。更に、異なる実施形態に構成要素を適宜組み合わせてもよい。
本発明の一実施形態に係わる情報処理装置の構成例を示すブロック図。 図1の情報処理装置に設けられた第2のプロセッサ(サブプロセッサ)の起動処理の手順を示す図。 図1の情報処理装置に設けられた第1のプロセッサ(メインプロセッサ)を起動するための処理の手順の一部を示す図。 図1の情報処理装置に設けられた第1のプロセッサ(メインプロセッサ)を起動するための処理の手順の残りの部分を示す図。 図1の情報処理装置に設けられた第2のプロセッサ(サブプロセッサ)を再起動する処理の手順の一部を示す図。 図1の情報処理装置に設けられた第2のプロセッサ(サブプロセッサ)を再起動する処理の手順の残りの部分を示す図。 図1の情報処理装置に設けられた第1のプロセッサ(メインプロセッサ)によって実行される処理の手順を示すフローチャート。
符号の説明
100…第1のプロセッサ(メインプロセッサ)、101,201…メモリコントローラ(MC)、102,202…DRAM、103…I/Oコントローラ、104,204…コンフィグレーションユニット(CFG)、200…第2のプロセッサ(サブプロセッサ)。

Claims (9)

  1. 電源投入に応答して起動され第1の記憶領域に格納された第1プログラムを実行するとともに、メインプロセッサを起動するための処理を実行するサブプロセッサと、
    前記起動されたメインプロセッサによって制御され、前記サブプロセッサに実行させるべき第2のプログラムを第2の記憶領域にロードするロード手段と、
    前記起動されたメインプロセッサによって制御され、前記サブプロセッサを再起動して前記第2の記憶領域にロードされた前記第2のプログラムを前記サブプロセッサに実行させる制御手段とを具備することを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記制御手段は、前記サブプロセッサの動作開始時に前記サブプロセッサがプログラムをロードすべきブート領域を、前記第1の記憶領域から前記第2の記憶領域に切り替える手段を含むことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  3. 前記第2のプログラムは、前記情報処理装置に設けられたI/Oデバイスを制御するための命令群を含むことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  4. 前記第1の記憶領域は第1の記憶デバイスを含み、前記第2の記憶領域は第2の記憶デバイスを含むことを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  5. 前記メインプロセッサを起動するための処理は、前記メインプロセッサに実行させるべきプログラムを所定の記憶領域にロードする処理を含み、
    前記メインプロセッサは、その起動時に、前記所定の記憶領域にロードされたプログラムの正当性を検証する処理を実行することを特徴とする請求項1記載の情報処理装置。
  6. メインプロセッサとサブプロセッサとを含む情報処理装置の起動を制御する起動制御方法であって、
    電源投入に応答してサブプロセッサを起動して第1の記憶領域に格納された第1プログラムを実行させるとともに、前記サブプロセッサに前記メインプロセッサを起動するための処理を実行させるステップと、
    前記起動されたメインプロセッサに、前記サブプロセッサに実行させるべき第2のプログラムを第2の記憶領域にロードする処理を実行させるステップと、
    前記起動されたメインプロセッサに、前記サブプロセッサを再起動して前記第2の記憶領域にロードされた前記第2のプログラムを前記サブプロセッサに実行させる制御処理を実行させるステップとを具備することを特徴とする起動制御方法。
  7. 前記制御処理は、前記サブプロセッサの動作開始時に前記サブプロセッサがプログラムをロードすべきブート領域を、前記第1の記憶領域から前記第2の記憶領域に切り替える処理を含むことを特徴とする請求項6記載の起動制御方法。
  8. 前記第2のプログラムは、前記情報処理装置に設けられたI/Oデバイスを制御するための命令群を含むことを特徴とする請求項6記載の起動制御方法。
  9. 前記メインプロセッサを起動するための処理は、前記メインプロセッサに実行させるべきプログラムを所定の記憶領域にロードする処理を含み、
    前記メインプロセッサの起動時に、前記メインプロセッサに、前記所定の記憶領域にロードされたプログラムの正当性を検証する処理を実行させるステップをさらに具備することを特徴とする請求項6記載の起動制御方法。
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