JP2006098913A - カメラ - Google Patents

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Abstract

【課題】保護部材の強度を強くする必要がなく、保護部材のがたつき防止部材を設ける必要がなく、クリック感を与えるための部材は不要であるかまたは少なくてもよく、低コストのカメラを得る。
【解決手段】使用状態でカメラ本体10から突出する繰り出し位置と繰り込み位置の間で移動可能なレンズ鏡胴と、レンズ鏡胴が繰り込み位置にあるときにレンズ鏡胴が突出するための開口部12を遮蔽しレンズ鏡胴を保護する保護部材14と、保護部材14を作動させる作動部材16と、を有し、作動部材16と操作部材20が弾性部材24により連結され、弾性部材24は、その弾性力による操作部材20と作動部材16の移動方向が、レンズ鏡胴の繰り出し位置と繰り込み位置とで反対向きに働くように連結されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、使用状態でカメラ本体から突出する繰り出し位置と、電源オフ状態でカメラ本体内に退避する繰り込み位置との間で移動可能なレンズ鏡胴を有するカメラに関するものである。
使用状態でカメラ本体から突出する繰り出し位置と電源オフ状態でカメラ本体内に退避する繰り込み位置との間で移動可能なレンズ鏡胴を有するカメラにおいては、カメラの不使用時すなわちレンズ鏡胴がカメラ本体内に繰り込まれた状態においてレンズ鏡胴がむき出しになっていると、外部からレンズ面に直接機械的な衝撃が加わったとき、あるいは外部からの埃などによって、レンズ面が傷つきあるいは汚れる。そこで、レンズ鏡胴がカメラ本体内に繰り込んだ状態では、レンズ鏡胴を繰り出すためにカメラ本体に形成した開口をバリアとも呼ばれる保護部材で遮蔽し、レンズ鏡胴を保護するようになっている。
従来、カメラ本体内に繰り込んだレンズ鏡胴を保護するための保護部材の構造としては、保護部材をスライドさせて上記開口を遮蔽しまた開放するようにしたスライド式の構造をとるものがある(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)。このスライド式の保護部材は、手動操作によって保護部材を作動させる構造のもの(例えば、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)や、電動力によって保護部材を作動させる構造のものがある(例えば、特許文献1参照)。また、保護部材に直接連結された操作部材を操作することにより作動する構造のものがある(例えば、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)。
カメラを使用するときレンズ鏡胴がカメラ本体から突出する繰り出し位置と、電源オフ状態でレンズ鏡胴がカメラ本体内に退避する繰り込み位置との間で移動可能なレンズ鏡胴を有するカメラにおいて、レンズ鏡胴の保護部材を手動で作動させたとき、カメラ本体の外面に配置された保護部材が、上記開口を開放した状態でグリップの一部となるように構成したものもある(例えば、特許文献2、特許文献3、特許文献4参照)。このような保護部材がグリップの一部となるように構成したものによれば、保護部材の一部にグリップとしての機能を持たせるため、強度を強くする必要がある。また、しっかりとグリップさせるためにガタツキ防止の構造部品が必要になる。
また、レンズ鏡胴の保護部材を外装部材の内側に収納し、保護部材と直接連結された操作部材を操作することによってレンズ鏡胴が繰り出すための開口を開閉作動するようにしたものがある(例えば、特許文献5参照)。このレンズ鏡胴護装置によれば、上記開口の遮蔽状態と開放状態を保つために、クリック機構、すなわち遮蔽状態および開放状態を暫定的に維持し、遮蔽状態および開放状態を脱するためにはある程度大きい力量を必要とする機構を設ける必要がある。
特許第2593878号公報 特開2000−35605号公報 特開2001−305611号公報 特開2003−121903号公報 特開2003−84335号公報
本発明は、従来のカメラにおけるレンズ鏡胴保護装置の問題点を解消するためになされたもので、保護部材の強度を強くする必要がなく、保護部材ががたつくのを防止するための部材を設ける必要がなく、クリック感を与えるための部材は不要であるかまたは少なくてもよく、低コストのカメラを提供することを目的とする。
本発明はまた、操作部材と保護部材にそれぞれ検出手段を設けた場合、操作部材に設けられた検出手段で電源のオン・オフを制御し、保護部材に設けられた検出手段が、保護部材が開口部を開放したことを検出したときレンズ鏡胴の繰り出しを制御することで、高速起動を実現することができるカメラを提供することを目的とする。
本発明は、請求項1に記載されているように、使用状態でカメラ本体から突出する繰り出し位置と繰り込み位置の間で移動可能なレンズ鏡胴と、レンズ鏡胴が繰り込み位置にあるときにレンズ鏡胴が突出するための開口部を遮蔽しレンズ鏡胴を保護する保護部材と、この保護部材を作動させる作動部材と、を有し、上記作動部材と操作部材が弾性部材により連結されており、上記弾性部材は、その弾性力による操作部材と作動部材の移動方向が、上記レンズ鏡胴の繰り出し位置と繰り込み位置とで反対向きに働くように連結されていることを最も主要な特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、弾性部材がトーションコイルスプリングで形成されていることを特徴とする。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において、弾性部材がC形状のバネで形成されていることを特徴とする
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、弾性部材が引っ張りバネで形成されていることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明において、作動部材は保護部材が開口部を遮蔽する位置と開放する位置との間で移動するとき往復移動するように配置されていることを特徴とする
請求項6記載の発明は、請求項5記載の発明において、保護部材が開口部を開放する位置にあるときカメラの電源をオンし、保護部材が開口部を遮蔽する位置にあるときカメラの電源をオフする切り換え手段を具備していることを特徴とする。
請求項7記載の発明は、請求項6記載の発明において、保護部材が開口部を開放する位置になったときこれを検出する検出手段を具備し、この検出手段の検出信号でカメラの電源をオンすることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項1記載の発明において、操作部材は、これを手動で操作することにより保護部材を開口部の遮蔽位置と開放位置との間で移動させることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項8記載の発明において、操作部材と保護部材にそれぞれの動作位置を検出するための検出手段が設けられ、操作部材に設けられた検出手段による検出信号で電源のオン・オフを制御し、保護部材に設けられた検出手段によって保護部材が開口部を開放したことを検出したときレンズ鏡胴の繰り出しを制御することを特徴とする。
請求項1記載の発明によれば、ひとつの弾性部材で、作動部材、保護部材にその移動端での保持力を与えることができ、また、上記弾性部材の弾性力で保護部材の開閉を迅速に行うことができるカメラを、簡単な構造で安価に提供することができる。
請求項2記載の発明によれば、作動部材、保護部材を移動端で保持するための力量を安定して確保することができ、保持力と操作力のバランスが良好な構造にすることができる。
請求項3記載の発明によれば、弾性部材をより安価に得ることができるとともに、レンズ鏡胴保護装置を有するカメラを薄型にすることができる。
請求項4記載の発明によれば、請求項2,3記載の発明と同様の効果を得ることができるとともに、操作方向を請求項2,3記載の発明とは逆向きにすることができる。
請求項5、6,7記載の発明によれば、カメラ本体にレンズ鏡胴保護装置を設けていながら、電源オフ状態から撮影状態になるまでの時間を短縮することが可能になる。
請求項8,9記載の発明によれば、手動操作で保護部材を遮蔽位置と開放位置との間で移動させるようにしたものにおいて、不使用状態から使用状態への切り換え時間、すなわち電源オフ状態から撮影状態になるまでの時間を短縮することが可能になる。
以下、図面を参照しながら本発明にかかるカメラの実施例について説明する。図2、図3は本発明にかかるカメラの実施例の外観を示すもので、カメラ本体10を正面から見て右端寄りに、レンズ鏡胴がカメラ本体10から突出するための開口部12が形成され、この開口部12の左側には、横長の操作部材20がその長手方向にスライド可能に取り付けられている。上記操作部材20は手動操作によって左右にスライドさせられようになっていて、図2に示す状態では右側にスライドさせられて、後述の保護部材が開口部12を遮蔽している。この状態では、レンズ鏡胴が開口部12からカメラ本体10内に繰り込み、このレンズ鏡胴が上記保護部材で遮蔽されて保護されている。図3に示す状態では操作部材20が左側にスライドさせられて、保護部材が開口部12から側方に退避して開口部12を開放し、開口部12からレンズ鏡胴が繰り出して撮影可能な状態になっている。
次に、図1を参照しながら、上記カメラの内部機構を説明する。図1において、符号14は、レンズ鏡胴が繰り込み位置にあるときにレンズ鏡胴が突出するための開口部12を遮蔽しレンズ鏡胴を保護する保護部材を示している。保護部材14は、円形の開口部12を覆うことができるように円形の板を主体として形成され、上部の左側にはアーム145が側方に突出した形で一体に形成されている。このアーム145の先端部にはガイドピン142が、アーム145の根元近くには連結ピン141が植えられていて、これらのピン142,141がカメラ本体10側に形成された横方向のガイド溝102に嵌ることにより、保護部材14は水平方向にスライド可能に取り付けられている。図1において符号14Aは、保護部材14が右端まで移動し、保護部材14が開口部12を遮蔽している状態を示している。
上記ピン141は、レバーからなる作動部材16の先端部に形成された長孔161に嵌り、保護部材14と作動部材16が相互に回転可能に連結されている。作動部材16はカメラ本体12の下寄りの位置に軸110を中心としてカメラ本体10の前面と平行な平面内において揺動可能に支持されている。作動部材16の上記長孔161は作動部材16の長手方向に長い孔で、作動部材16が軸110を中心として円弧を描きながら揺動するとき、長孔161に対する上記作動ピン141の位置が相対移動しながら長孔161の縁で作動ピン141が押され、保護部材14が左右にスライドするようになっている。
前記操作部材20は、その上下の縁部が、カメラ本体10の正面側に形成されたガイド溝104に嵌められることによって左右にスライド可能に取り付けられている。操作部材20は、カメラ本体10の正面から見たとき作動部材16と重なって交差するように配置され、操作部材20の裏面側から突出したピン108が作動部材16の長孔に嵌り、操作部材20を手動により操作して左右方向にスライドさせると、ピン108が作動部材16の長孔の縁を押すことにより作動部材16を左右に揺動させるようになっている。操作部材20はカメラ本体10内において補助部材22と一体に連結されている。したがって、補助部材22は操作部材20と実質的に同じ部材と見ることができる。したがって、請求項において「操作部材」とは、これと一体の、上記補助部材22の類を含む。操作部材20と一体に補助部材22がスライド移動すると、その移動工程の終端においてスイッチを作動させるようになっている。このスイッチは、保護部材14が開口部12を開放する位置になったときこれを検出する検出手段として機能するとともに、保護部材14が開口部12を開放する位置にあるときカメラの電源をオンし、保護部材14が開口部12を遮蔽する位置にあるときカメラの電源をオフする切り換え手段としても機能する。
作動レバー16は軸110から下側に突出していて、この突出部に植えられたピン164と、上記補助部材22に植えられたピン221に、図4に示すような弾性部材として形成されたトーションコイルスプリング24の両端部242,241がそれぞれ上記ピン164,221に対して相対回転可能に連結されている。トーションコイルスプリング24はいわゆる「思案ばね」の一種で、その弾性力による操作部材20と作動部材16の移動方向が、上記レンズ鏡胴の繰り出し位置と繰り込み位置とで反対向きに働くように連結されている。
次に、上記トーションコイルスプリング24の動作を説明する。図1において、符号Aは、操作部材20及びこれと一体の補助部材22が右端まで移動しているときの、補助部材22の右端位置を示している。この動作態様では、作動部材16が時計方向に揺動し、保護部材14が右方にスライドして符号14Aで示す位置にあり、保護部材14が開口部12を遮蔽している。トーションコイルスプリング24はその弾性力がトーションコイルスプリング24を拡張するように、したがって両端部242,241を互いに離間させるように働いていて、結果として、上記各部材を上記の動作位置に保っている。このときのトーションコイルスプリング24の動作態様を図4(a)に示す。この状態から、カメラを使用可能な状態にするために、操作部材20を図1において左に向かって移動させると、作動部材16はピン108に押されて軸110を中心に時計方向に揺動し、補助部材22は操作部材20とともに左方に向かって移動する。これによってトーションコイルスプリング24の両端部242,241はピン164,221に押されて互いに近づいていき、トーションコイルスプリング24はそのコイルの部分が円弧を描いて移動しながら蓄勢される。やがてトーションコイルスプリング24は、図4(b)に示すように、その弾性力による作動部材16と補助部材22の付勢方向がどちらともつかない「思案点」に達し、さらに操作部材20が移動させられることにより「思案点」を越す。図1において、符号Cは、トーションコイルスプリング24が「思案点」にあるときの、補助部材22の右端位置を示している。
「思案点」を越すと、トーションコイルスプリング24の両端部242,241が左右に入れ替わり、図4(c)に示すように、トーションコイルスプリング24はその弾性力が上記両端部242,241を拡開させるように作用する。そのため、作動部材16は図1において反時計方向の揺動端まで揺動させられ、補助部材22および操作部材20は左端まで移動させられ、トーションコイルスプリング24の弾性力でそれぞれの位置に保持される。図1において、符号Bは、トーションコイルスプリング24が左端まで移動しているときの、補助部材22の右端位置を示している。作動部材16が上記のように反時計方向に揺動することによって保護部材14が左方にスライド移動させられ、開口部12を開放する。続いてレンズ鏡胴が開口部12を通してカメラ本体10の前面から繰り出し、撮影可能な態勢を取る。すなわち、トーションコイルスプリング24が「思案点」を越えて作動することにより、その弾性力が上記レンズ鏡胴の繰り出し位置と繰り込み位置とで保護部材14と補助部材22が互いに反する向きに働くように、作動部材16と補助部材22に連結されている。
操作部材20を手動操作により図1において左端にある位置から右に向かってスライド移動させると、操作部材20と一体に補助部材22が右方にスライドし、作動部材16が時計方向に揺動して保護部材14を右方にスライド移動させる。これらの動作とともに、トーションコイルスプリング24は、図4の(c)(b)(a)に示す順に作動する。すなわち、図4(c)に示す動作態様から、図4(b)に示す「思案点」を経て図4(a)に示す動作態様に至る。「思案点」を越した後はトーションコイルスプリング24の弾性力で作動部材16は時計方向への揺動限界位置に押し付けられ、操作部材20および補助部材22は右方へのスライド移動限界位置に押し付けられる。
上記のように、保護部材14が開口部12を開放する位置にあるとき、したがって、レンズ鏡胴が繰り出し位置にあるときカメラの電源をオンし、保護部材14が開口部12を遮蔽する位置にあるとき、したがって、レンズ鏡胴が繰り込み位置にあるときカメラの電源をオフする切り換え手段を具備している。この切り換え手段による電源のオン・オフを切り換えるために、例えば、保護部材14が開口部12を開放する位置になったときこれを検出する検出手段を設ける。この検出手段から検出信号が出力されたとき上記切り換え手段を作動させてカメラの電源をオンするように構成し、上記検出手段からの検出信号が途絶えたとき上記切り換え手段を作動させてカメラの電源をオフするように構成する。
なお、操作部材20と保護部材14にそれぞれの動作位置を検出するための検出手段を設け、操作部材20に設けられた検出手段による検出信号でカメラ電源のオン・オフを制御し、保護部材14に設けられた検出手段によって保護部材14が開口部12を開放したことを検出したときレンズ鏡胴の繰り出しを制御するようにするとよい。また、レンズ鏡胴が繰り込まれたことを検出する検出手段から検出信号が出力されなければ、保護部材14による開口部12の遮蔽ができないようにロックをかけるようにするとよい。
以上説明した実施例によれば、保護部材14はカメラ本体10内で往復移動するようになっていて、保護部材14の一部がグリップの機能を持つものではないから、保護部材14の強度を強くする必要がなく、保護部材14ががたつくのを防止するための部材を設ける必要もない。また、保護部材14と補助部材22が弾性部材としてのトーションコイルスプリング24で連結されるとともに、トーションコイルスプリング24の弾性力が、レンズ鏡胴の繰り出し位置と繰り込み位置とで保護部材14と補助部材22が互いに反する向きに働くように連結されているため、レンズ鏡胴の繰り出し位置と繰り込み位置が上記弾性力で安定に保持され、それぞれの位置でクリック感を与えるための部材は不要であるから、低コストのカメラを提供することができる。
また、操作部材20と保護部材14にそれぞれ検出手段を設けた場合、操作部材20に設けられた検出手段でカメラ電源のオン・オフを制御し、保護部材14に設けられた検出手段が、保護部材14が開口部12を開放したことを検出したときレンズ鏡胴の繰り出しを制御するように構成することできるため、カメラを迅速に起動することができる。
次に、作動部材と操作部材を連結する弾性部材の各種変形例について説明する。この弾性部材は、前述のとおり、いわゆる「思案ばね」であればよい。図5に示す例は、板ばね30を使用した例である。板ばね30の一端301は前記操作部材20またはこれと実質一体の補助部材22などに、他端302は前記作動部材16に連結されている。図5の左端に実線で示す状態は、操作部材20と作動部材16が左側にあって保護部材が開口部を開放し、レンズ鏡胴が繰り出されている状態にあるものとする。この状態では板ばね30がC字形に反って付勢され、この付勢力が、操作部材20と作動部材16を左側に移動させようとする力として働き、操作部材20と作動部材16を安定に保持している。操作部材を右方に向かって移動させると、板ばね30はさらに付勢しながらS字状に曲がり、図5の中央に示すような「思案点」を経ると、板ばね30の付勢力が操作部材20と作動部材16に反対向きに作用し、図5の右側に示すように、板ばね30は逆C字状に反って、その付勢力が操作部材20と作動部材16を右側に移動させようとする力として働き、操作部材20と作動部材16を右側の移動限界まで移動させて安定に保持する。作動部材が右側に移動することにより上記保護部材が開口部を遮蔽し、カメラ本体内に繰り込んだレンズ鏡胴の前方を覆ってレンズ鏡胴を保護する。操作部材20を左方に向かって移動させると、上記の動作と同様に、板ばね30が逆S字状の「思案点」を経て図5の左側に示す状態になる。この状態は、保護部材が開口部を開放した状態であって、レンズ鏡胴を繰り出して撮影可能な状態である。
図5に示すような板ばね30からなる弾性部材は、前述のトーションコイルスプリングに比べて構造が簡単であるとともに薄型化が可能であり、レンズ鏡胴を有するカメラの簡素化と薄型化を実現することができる。その他の構成は図1ないし図3に示す構成と同様に構成することができるから、説明は省略する。
図6は作動部材と操作部材を連結する弾性部材のさらに別の例を示す。図6において、弾性部材は引っ張りばね40からなる。引っ張りばね40はコイルばねからなり、その一端401は前記操作部材20またはこれと実質一体の部材に連結され、他端は作動部材16に連結されている。図6の中央に示す態様は「思案点」にあり、引っ張りばね40の両端401,402を結ぶ直線が、作動部材16の揺動中心軸110の中心軸線と交差している。上記操作部材20を右側から左に向かい、また、左側から右に向かって移動させると、上記「思案点」を越えたとき、引っ張りばね40の弾性力が操作部材20と作動部材16にこれらを逆向きに付勢する力として作用し、操作部材20を瞬時に左右の限界位置に移動させ、作動部材16を瞬時に時計方向、反時計方向の限界位置に揺動させ、かつ付勢して、これらの移動位置を安定に保持させる。作動部材16が時計方向に揺動することにより前記保護部材が開口部を遮蔽し、反時計方向に揺動することにより保護部材が開口部を開放する。
図6に示すような弾性部材を使用した場合も、前述の実施例と同様の効果を得ることができる。また、図6に示すような引っ張りばね40からなる弾性部材を用いる場合、例えば、作動部材16を軸110より反対側に延長させた部分に引っ張りばね40の一端を掛け、引っ張りばね40の他端を上記軸110よりも上側において操作部材に掛けて、操作部材の操作によって引っ張りばね40の思案点を越えるように構成してもよい。こうすることによって、操作部材の操作方向を、それによる作動部材16の作動方向、ひいては保護部材の作動方向とは逆向きになるように設計することもできる。その他の構成は図1ないし図3に示す構成と同様に構成することができるから、説明は省略する。
レンズ鏡胴の繰り出し、繰り込みは、モータその他の適宜のアクチュエータによって行われる。アクチュエータによるレンズ鏡胴の繰り出し、繰り込み制御は、例えば、以下のようにするとよい。保護部材が開口部の遮蔽位置から開放位置に移動するように操作部材20を操作すると、この操作部材20の位置を検出する検出手段で信号が発生し、カメラの電源がオンとなってカメラが起動するようにする。この起動に伴い、レンズ鏡胴の繰り出しまたは繰り込みを行うことができる待機状態とし、この待機状態において、保護部材に設けられまたは保護部材の移動位置を検出する検出手段が、保護部材が開口部を開放する位置に移動したことを検出すると、検出信号によって上記アクチュエータを起動し、レンズ鏡胴を繰り出すようにする。上記操作部材20と保護部材は、前述のように、いわゆる「思案ばね」からなる弾性部材の弾性力によって迅速に移動してそれぞれの検出手段を作動させるため、電源オンのタイミングを早期に検出して、レンズ鏡胴の繰り出し、繰り込みを迅速に行うことができる。また、レンズ鏡胴の繰り出しタイミングも的確に得ることができる。
本発明は、使用状態でカメラ本体から突出する繰り出し位置とカメラ本体内への繰り込み位置の間で移動可能なレンズ鏡胴を有するものであれば、デジタルカメラにも銀塩方式のカメラにも適用可能である。また、スチルカメラにも、ムービーカメラにも適用可能である。
本発明にかかるカメラの実施例の内部構造を示す正面図である。 上記実施例の一動作態様を示す正面図である。 上記実施例の別の動作態様を示す正面図である。 上記実施例中の弾性部材を動作態様順に示す正面図である。 本発明に適用可能な弾性部材の変形例を動作態様とともに示す正面図である。 本発明に適用可能な弾性部材のさらに別の変形例を動作態様とともに示す正面図である。
符号の説明
10 カメラ本体
12 開口部
14 保護部材
16 作動部材
20 操作部材
22 補助部材(操作部材と実質一体)
24 弾性部材
30 弾性部材
40 弾性部材

Claims (9)

  1. 使用状態でカメラ本体から突出する繰り出し位置とカメラ本体内への繰り込み位置の間で移動可能なレンズ鏡胴と、
    レンズ鏡胴が繰り込み位置にあるときにレンズ鏡胴が突出するための開口部を遮蔽しレンズ鏡胴を保護する保護部材と、
    この保護部材を作動させる作動部材と、を有し、
    上記作動部材と操作部材が弾性部材により連結されており、
    上記弾性部材は、その弾性力による操作部材と作動部材の移動方向が、上記レンズ鏡胴の繰り出し位置と繰り込み位置とで反対向きに働くように連結されていることを特徴とするカメラ。
  2. 請求項1記載のカメラのレンズ鏡胴保護装置において、弾性部材がトーションコイルスプリングで形成されていることを特徴とするカメラ。
  3. 請求項1記載のカメラのレンズ鏡胴保護装置において、弾性部材がC形状のバネで形成されていることを特徴とするカメラ。
  4. 請求項1記載のカメラのレンズ鏡胴保護装置において、弾性部材が引っ張りバネで形成されていることを特徴とするカメラ。
  5. 請求項1記載のカメラのレンズ鏡胴保護装置において、作動部材は保護部材が開口部を遮蔽する位置と開放する位置との間で移動するとき往復移動するように配置されていることを特徴とするカメラ。
  6. 請求項5記載のカメラのレンズ鏡胴保護装置において、保護部材が開口部を開放する位置にあるときカメラの電源をオンし、保護部材が開口部を遮蔽する位置にあるときカメラの電源をオフする切り換え手段を具備していることを特徴とするカメラ。
  7. 請求項6記載のカメラのレンズ鏡胴保護装置において、保護部材が開口部を開放する位置になったときこれを検出する検出手段を具備し、この検出手段の検出信号でカメラの電源をオンすることを特徴とするカメラ。
  8. 請求項1記載のカメラのレンズ鏡胴保護装置において、操作部材は、これを手動で操作することにより保護部材を開口部の遮蔽位置と開放位置との間で移動させることを特徴とするカメラ。
  9. 請求項8記載のカメラのレンズ鏡胴保護装置において、操作部材と保護部材にそれぞれの動作位置を検出するための検出手段が設けられ、操作部材に設けられた検出手段による検出信号で電源のオン・オフを制御し、保護部材に設けられた検出手段によって保護部材が開口部を開放したことを検出したときレンズ鏡胴の繰り出しを制御することを特徴とするカメラ。
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