JPH10319475A - バリア付カメラ - Google Patents

バリア付カメラ

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Publication number
JPH10319475A
JPH10319475A JP12587997A JP12587997A JPH10319475A JP H10319475 A JPH10319475 A JP H10319475A JP 12587997 A JP12587997 A JP 12587997A JP 12587997 A JP12587997 A JP 12587997A JP H10319475 A JPH10319475 A JP H10319475A
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JP
Japan
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barrier
camera
lens barrel
blade
blades
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Application number
JP12587997A
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English (en)
Inventor
Masahiko Sakimoto
政彦 崎本
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Publication date
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  • Blocking Light For Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラをサイズアップさせることなくインナ
ーバリアを有する小型コンパクトなカメラを実現する。 【解決手段】 カメラ本体前カバー2よりも前方に突出
する非沈胴位置と前カバー内に後退する沈胴位置間で移
動可能な鏡胴を覆うインナースライドバリア4を第1、
第2バリア羽根4a,4bに分割し、第1バリア羽根4
aをモータ5と連動連結し、第2バリア羽根4bが第1
バリア羽根4aの開閉動作に連動して開閉するように構
成し、さらにこれらのバリア羽根4a,4bをオーバー
チャージスプリングにより付勢する。また、第1、第2
バリア羽根の開状態を検出するバリア位置検知スイッチ
28を第1バリア羽根4a側に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、鏡胴を保護するた
めのバリアがカメラ本体に装備されているカメラに係
り、特にバリアの退避スペースの確保に工夫を加えてカ
メラのコンパクト化を図ったバリア付カメラに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】カメラ開発の最近の動向としては小型化
傾向が著しい進展を見せている。この小型化を図るうえ
で画期的なフィルム規格及びカメラシステムとして、現
在、新写真システム(Advanced Photo System)が実用化
されており、その展開とともに、より小型化の指向が強
いものとなっている。周知のように新写真システムのフ
ィルムは、汎用されている35mm判フィルムよりも小さ
く、したがって、この規格のフィルムを装填するカメラ
もその特性を有効に生かした小型コンパクト化が望まれ
る。また、35mm判フィルムを使用するカメラにおいて
も更なる小型化が求められている。
【0003】このような小型化の要請の対応策の一つと
して、撮影レンズを保護するレンズカバーを省略して、
カメラ本体に鏡胴を覆うためのバリアが一体的に組み込
まれたカメラが存在する。このバリアにはカメラ本体の
前面を構成する前カバーの外側で開閉動作する形式のも
の(以下、アウターバリアと呼ぶ)と、該前カバーの内
側で開閉動作する形式のもの(以下、インナーバリアと
呼ぶ)の2つの形式のものが知られている。
【0004】このようなバリアが組み込まれたカメラ
は、例えば特開平4−68325号公報(以下、第1先
行技術例と呼ぶ)、特開平4−233524号公報(以
下、第2先行技術例と呼ぶ)、特開平6−102570
号公報(以下、第3先行技術例と呼ぶ)、特開平8−2
01903公報(以下、第4先行技術例と呼ぶ)等に開示
されている。
【0005】このうち第1先行技術例は、単焦点カメラ
で、カメラ本体の前カバーより突出していないレンズ鏡
胴を覆うバリアが設けられており、このバリアを開閉時
に直進移動するインナースライド方式(インナースライ
ドバリア)としており、カメラ本体の前面に設けられた
操作部材を手動操作により上下させると、それと連動し
てインナースライドバリアが上下移動し、これによって
該バリアを開閉動作させるものである。なお、この場
合、また、バリアのオーバーチャージ機構や、バリア開
閉検知スイッチは設けられていない。また、この先行技
術において従来技術として記載されている図4(a),
(b)には2枚に分割されたインナースライドバリアが示
されている。
【0006】第2先行技術例は、レンズ鏡筒の先端部に
設けられたバリアであって、操作摘みを有するバリア操
作リングが鏡胴前面に設けられており、この操作リング
を回動操作することにより2枚に分割されたバリアが開
動して、メインスイッチがONするように構成されてい
る。
【0007】第3先行技術例は、カメラボディの外側に
設けられた1枚構成のアウタースライドバリアであっ
て、鏡胴を覆う閉位置と、鏡胴の一側方で前カバー前面
に設定された開位置間を節度的にスライド移動可能とし
たものである。また、第4先行技術例は、1枚のインナ
ースライドバリアを前カバーと鏡胴の前面との間の空間
に設けており、メインスイッチの操作によって、該バリ
アを開閉するように構成されている。
【0008】また、上記先行技術例の他にも第5先行技
術例として、単焦点カメラで、カメラ本体のグリップ側
に撮影レンズを覆うアウタースライドバリアが取り付け
られており、このアウタースライドバリアの開閉動作に
よって、ファインダーを覆うように設けられたインナー
スライドバリアが開閉するように構成されたもの等が知
られている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上掲の第1〜第5先行
技術例中、第3〜第5先行技術例では、1枚のバリアを
スライドさせる構成としているが、このうち第3及び第
5先行技術例はカメラボディの外側に設けられるアウタ
ースライドバリアを採用している。アウタースライドバ
リアはカメラ本体の前カバーの前面に設けられるもので
あるため、インナーバリアと比較して、使用時のグリッ
プ性に問題があるうえ、カメラの小型コンパクト化の要
請に十分対応し得ない。
【0010】第5先行技術例では、インナースライドバ
リアも設けられてはいるが、この場合、このインナース
ライドバリアはファインダーを覆うことを目的としてお
り、レンズ鏡胴を覆うものではないため、この構成を鏡
胴を覆うインナーバリアに転用することは困難である。
また、第5先行技術例では、バリアの開閉検知スイッチ
は設けられていない。
【0011】これに対し、第4先行技術例では、1枚構
成のインナーバリアを有するものとされているが、1枚
構成のバリアの場合、退避スペースの確保とカメラの小
型化を両立させることが極めて困難となる。
【0012】すなわち、カメラのサイズを大きくしない
限り、図5に示すように鏡胴が臨む開口部50を覆うバ
リア51は図上カメラ本体52の左側となるグリップ側
や、図上右側となる反グリップ側に退避し切れない事態
が生じる。このため、バリアを1枚構成にすることを前
提とした設計では、そのバリアが退避することができる
ようにカメラのサイズを決めなければならないが、バリ
アの退避スペースの関係でサイズアップするのは、上述
の通り、小型化傾向に反することとなる。また、第1,
第2先行技術には2枚のインナースライドバリアが開示
されているが、レンズ鏡胴との位置関係については記載
されていない。鏡胴がバリアの前方へ突出する構成の場
合には、バリアが完全に開いてから鏡胴がくり出される
必要がある。従って、バリアが閉じた状態から撮影可能
な状態になるまでに比較的長時間を必要とするため改善
が求められる。
【0013】本発明は上記のような問題点に鑑みてなさ
れたもので、カメラをサイズアップさせることなくイン
ナーバリアを有する小型コンパクトなカメラを実現する
ことを目的とするものである。また、バリアよりも鏡胴
が突出するものにおいて、撮影可能となるまでの時間を
短縮することを他の目的とするものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明では、カメラ本体の前面を構成する前カバーよ
りも前方に突出する非沈胴位置と前カバー内に後退する
沈胴位置間で移動可能な鏡胴と、前記沈胴位置にある鏡
胴の前面側を覆うインナースライドバリアとが設けられ
たカメラにおいて、前記インナースライドバリアを第1
バリア羽根及び第2バリア羽根に分割し、これら第1、
第2バリア羽根を前記鏡胴を覆う位置で閉じ合わせると
ともに、前記鏡胴の両側に開き移動可能に構成してい
る。
【0015】上記構成において、本発明では次のような
構成を付加することが望ましい。まず、前記第1、第2
バリア羽根のうち、いずれか一方のバリア羽根を駆動源
と連動連結された原動側バリア羽根とし、他方のバリア
羽根を該原動側バリア羽根の開閉動作に連動して開閉す
るように構成する。
【0016】また、第1、第2バリア羽根のうち、いず
れか一方のバリア羽根を閉方向に付勢する第1オーバー
チャージ付勢手段と、他方のバリア羽根を開方向に付勢
する第2オーバーチャージ付勢手段とを設けるか、ある
いは第1、第2バリア羽根を、単一のオーバーチャージ
付勢手段により共に閉方向に付勢するように構成する。
【0017】さらに、第1、第2バリア羽根の開閉いず
れかの状態を検出するバリア位置検知スイッチを、前記
第1、第2バリア羽根のいずれか一方を開閉いずれかの
位置で検知可能な部位に設ける。また、この構成では、
第1、第2バリア羽根が開位置にあるとき、バリア位置
検知スイッチに検知される側のバリア羽根の閉じ合わせ
端面の鏡胴からの退避空間よりも、もう一方のバリア羽
根の閉じ合わせ端面の鏡胴からの退避空間の方が大きく
なるように寸法設定する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るバリア付カメ
ラの実施の形態を図面を参照しながら説明する。図1及
び図2は本発明のバリア付カメラの第1実施形態の構成
を示し、図1は全体構造を、図2の(A)(B)は動作形態
をそれぞれ示している。
【0019】これらの図において、1はカメラ本体であ
って、このカメラ本体1内に鏡胴が設けられているとと
もに、該カメラ本体1の前面を構成する前カバー2に鏡
胴の突没を許す開口部3が形成されている。この鏡胴は
図示省略しているが、中心部にレンズを保持しており、
駆動機構により、開口部3の後方に収納される沈胴位置
と、開口部3を通じて前方に突出する非沈胴位置との間
で進退駆動されるようになっている。
【0020】前カバー2と鏡胴前面との間の空間にはイ
ンナースライドバリア4が設けられている。このバリア
4は、第1バリア羽根4a及び第2バリア羽根4bに分
割されており、これら第1、第2バリア羽根4a,4b
は前カバー2の裏面側において、図2(A)に示すように
沈胴位置にある鏡胴の前面側を覆うために開口部3を後
方から塞ぐ閉位置で閉じ合わされるとともに、図2(B)
に示すように該閉位置から両側に退避した開位置で鏡胴
の前面を開放するように、閉位置と開位置との間を水平
移動するように構成されている。
【0021】カメラ本体1の底部には、バリア4及び鏡
胴Lの駆動手段としてのモータ5が設けられており、ま
た、該モータ5とバリア4間には駆動伝達機構6が介装
されている。さらに、モータ5と駆動伝達機構6との間
にはクラッチ機構が設けられ、モータ5からの駆動力が
バリア4又は鏡胴Lに切換伝達される。なお、このモー
タ5は、フィルムを回転駆動するためのフィルム駆動用
と兼用するようにしてもよく、また、フィルム駆動用モ
ータと独立して設けるようにしてもよい。
【0022】一方、カメラ本体1の前部においてバリア
4のすぐ後方の位置には、バリア4を開閉駆動するため
のバリア駆動機構7が収納されており、このバリア駆動
機構7に駆動伝達機構6から駆動力が伝達可能とされて
いる。カメラ本体1の上部にはAFファインダーユニッ
ト8が設けられており、このファインダーユニット8に
隣接するカメラ本体上部の一隅にリトラクタブルタイプ
のフラッシュ装置9が設けられている。
【0023】前記バリア4は前カバー2と、カメラ本体
1のフレームを構成するボディ10との間に挟まれてお
り、第1、第2バリア羽根4a,4bは、閉じ合わされ
た状態で鏡胴を完全に覆うことが可能なサイズの偏平矩
形板状に形成されており、それぞれ上下辺縁部に複数の
係合片11が取り付けられている。一方、ボディ10の
前部におけるバリア4の上下部位には、それぞれ左右に
延びるガイドレール12,13が設けられており、この
上下ガイドレール12,13に、第1、第2バリア羽根
4a,4bの係合片11がスライド可能に係合され、こ
れによって第1、第2バリア羽根4a,4bは上下ガイ
ドレール12,13間で左右方向に水平スライド移動可
能に保持されている。
【0024】駆動伝達機構6は、モータ5の出力軸に取
り付けられた駆動ギア14と、複数のギアからなる減速
ギア群15及び出力ギア16を順次噛合させてなるギア
列により構成されている。なお、減速ギア群15を構成
する各ギアはボディ10に回転自在に保持されている。
また、バリア駆動機構7は出力ギア16から与えられる
回転駆動力によってバリア4を駆動するもので、次のよ
うに構成されている。
【0025】すなわち、出力ギア16はレバー17の上
端部に取り付けられている。このレバー17は下端部に
長孔17aを有するもので、この長孔17aが第1バリ
ア羽根4aの外側下端部に突設された係合ピン18と嵌
合しており、出力ギア16の回転により姿勢変位して第
1バリア羽根4aを左右方向へ移動させる。
【0026】第1バリア羽根4aには連動レバー19が
一体に取り付けられている。この連動レバー19は下ガ
イドレール13の更に下方に設けられた複数のガイド枠
20に嵌合して、該下ガイドレール13と平行に配置さ
れており、該連動レバー19とボディ10との間に介装
された第1オーバーチャージスプリング21によって常
時、第1バリア羽根4aを閉方向に付勢している。
【0027】一方、第2バリア羽根4bは、上端部に支
持ピン22が設けられており、この支持ピン22に可動
部材23の先端部が係合している。この可動部材23は
支持ピン22に係合しているJ字状の揺動部23aと、
揺動部23aの基端を一体に固着連結している当接部2
3bとにより構成されており、当接部23bとボディ1
0との間に介装された第2オーバーチャージスプリング
24により第2バリア羽根4bを常時、開方向へ付勢し
ている。
【0028】25はボディ10に設けられたストッパー
であって、可動部材23の当接部23bに干渉して第2
バリア羽根4bを開位置で保持する。26は可動部材2
3の当接部23b上に設けられた支軸であって、第2オ
ーバーチャージスプリング24が巻掛けられている。
【0029】次に、上記構成の動作を説明すると、不使
用時には鏡胴Lは沈胴位置にあり、図2の(A)に示すよ
うに、バリア4は沈胴位置にある鏡胴を覆う閉位置にあ
る。この状態では、第1バリア羽根4aは停止した出力
ギア16の減速ギア群15の端部ギアとの噛合力によっ
て閉位置で保持されている。一方、第2バリア羽根4b
は、可動部材23の当接部23bが連動レバー19の先
端部に当接している。したがって、この閉状態では第1
バリア羽根4aと第2バリア羽根4bとの対向辺縁部ど
うしが開口部3の前方で閉じ合わされて、鏡胴を保護し
ている。そして、この閉状態では第2オーバーチャージ
スプリング24が、第2バリア羽根4bを開方向へ付勢
すべくオーバーチャージされる。
【0030】この閉状態から別場所に設けられたメイン
スイッチをONすると、モータ5が動作を開始し、該モ
ータ5の回転駆動力は駆動ギア14から減速ギア群15
に伝達され、ここで適正な回転数に減速されて出力ギア
16に伝達される。出力ギア16が回転すると、図2の
(B)に示すように、レバー17が一体に回動し、このレ
バー17と長孔17a及び係合ピン18によって連動連
結されている第1バリア羽根4aが上下ガイドレール1
2,13に沿って開方向に水平移動する。
【0031】この第1バリア羽根4aの開位置への移動
に伴って連動レバー19も図上、左方向へ強制移動させ
られ、これによって第1オーバーチャージスプリング2
1が、第1バリア羽根4aを閉方向へ付勢すべくオーバ
ーチャージされる。また、連動レバー19が退避移動し
たことにより、可動部材23の当接部23bは連動レバ
ー19から離れるため、該可動部材23は第2オーバー
チャージスプリング24の付勢力によって支軸26回り
に回動し、これによって揺動部23aと支持ピン22と
の係合部を介して第2バリア羽根4bが上下ガイドレー
ル12,13に沿って開方向へ水平移動し、これによっ
て鏡胴の前面が開放される。モータ5が所定量(バリア
羽根が鏡胴の全面から退避する量)だけ駆動されると、
クラッチが切換られることによってモータからの駆動力
が鏡胴の繰り出しのために伝達される。これにより図6
の如く、鏡胴Lがバリア羽根より前方に突出する。
【0032】この開状態における第1バリア羽根4aの
位置は停止した出力ギア16の減速ギア群15の端部ギ
アとの噛合力によって保持され、第2バリア羽根4bの
位置は第2オーバーチャージスプリング24及びストッ
パー25によって保持される。このように本実施形態で
は、第1バリア羽根4aが駆動源であるモータ5と連動
連結された原動側バリア羽根として作用し、第2バリア
羽根4bが該原動側の第1バリア羽根4aの開閉動作に
連動して開閉するように構成されている。
【0033】図3は本発明のバリア付カメラの第2実施
形態の構成並びに動作形態を示し、同図(A)はバリア閉
状態を、同図(B)はバリア開状態をそれぞれ示してい
る。前記第1実施形態ではバリア4のオーバーチャージ
スプリング21,24を2カ所で構成しているが、本実
施形態では第1、第2バリア羽根4a,4bを、単一の
オーバーチャージスプリング27により共に閉方向に付
勢するようにしている。
【0034】また、第1、第2バリア羽根4a,4bの
開状態を検出するバリア位置検知スイッチ28を第1バ
リア羽根4aを開位置で検知可能な部位に設けている。
なお、本実施形態において、前記第1実施形態と構成及
び作用が共通する部分には共通の符号を付してその説明
を省略する。
【0035】図3の(A)に示すように、バリア4の第1
バリア羽根4aと第2バリア羽根4bは前記第1実施形
態のものと同様に偏平矩形板状に形成されており、それ
ぞれ複数の係合片11を介して上下ガイドレール12,
13間で左右方向に水平スライド移動可能に保持されて
いる。また、駆動伝達機構6の出力ギア16は、第1バ
リア羽根4aに連動連結されたレバー17の中間位置に
取り付けられている。
【0036】このレバー17は下端部に長孔17aを有
するとともに、上端部にフォーク状の係合部17bを有
しており、この係合部17bが第1バリア羽根4aに設
けられた係合ピン18に係合しており、出力ギア16の
回転により姿勢変位して第1バリア羽根4aを左右方向
へ移動させる。また、長孔17aは連動レバー19の一
端部に設けられた係合ピン29に嵌合している。
【0037】連動レバー19は、L字状に形成されてい
て、他端部に設けられたフォーク状の係合部19aが第
2バリア羽根4bに設けられた係合ピン30に係合して
おり、該レバー19とボディとの間に介装されたオーバ
ーチャージスプリング27によって第2バリア羽根4b
を閉方向に付勢している。
【0038】次に、上記構成の動作を説明すると、不使
用時には鏡胴Lは沈胴位置にあり、図3の(A)に示すよ
うに、バリア4は沈胴位置にある鏡胴Lを覆う閉位置に
ある。この状態では、第1バリア羽根4aは停止した出
力ギア16の減速ギア群15の端部ギアとの噛合力によ
って閉位置で保持されている。一方、第2バリア羽根4
bはオーバーチャージスプリング27の付勢力によって
閉位置で保持されている。したがって、この閉状態では
第1バリア羽根4aと第2バリア羽根4bとの対向辺縁
部どうしが開口部3の前方で閉じ合わされて、鏡胴Lを
保護している。
【0039】この閉状態から別場所に設けられたメイン
スイッチをONすることによって、前記第1実施形態と
同様にして出力ギア16が回転すると、図3の(B)に示
すように、レバー17が一体に回動し、このレバー17
と係合部17b及び係合ピン18によって連動連結され
ている第1バリア羽根4aが上下ガイドレール12,1
3に沿って開方向に水平移動し、開口部3から退避し切
ったところで、レバー17の先端がバリア位置検知スイ
ッチ28に接触する。
【0040】この第1バリア羽根4aの開位置への移動
に伴って連動レバー19も図上、右方向へ強制移動させ
られ、これによってオーバーチャージスプリング27が
第2バリア羽根4bを閉方向へ付勢すべくオーバーチャ
ージされる。また、連動レバー19が退避移動したこと
により、係合部19aと係合ピン30との係合部を介し
て第2バリア羽根4bが上下ガイドレール12,13に
沿って開方向へ水平移動し、これによって鏡胴Lの前面
が全面的に開放される。バリア位置検知スイッチ28に
よりバリア羽根が開位置に到達したことが検知されると
モータの駆動力が鏡胴Lに伝達され、図6に示す如く鏡
胴Lがバリア羽根より前方に繰り出される。
【0041】この開状態における第1、第2バリア羽根
4aの位置は停止した出力ギア16の減速ギア群15の
端部ギアとの噛合力によって保持される。また、第1、
第2バリア羽根4a,4bが開位置にあるとき、バリア
位置検知スイッチ28に検知される側の第1バリア羽根
4aの閉じ合わせ端面の鏡胴Lからの退避空間Aより
も、第2バリア羽根4bの閉じ合わせ端面の鏡胴Lから
の退避空間Bの方が大きく設定されており、このような
寸法設定とすることにより、第1バリア羽根4aが開位
置に到達したことをバリア位置検知スイッチ28が検知
した時点では、第2バリア羽根4bは確実に開口部3か
ら退避していることになり、片方のバリア羽根のみの位
置を検知する構成であっても、バリア4の開放不良が生
じないという利点がある。
【0042】図4は本発明のバリア付カメラの第3実施
形態の構成並びに動作形態を示し、同図(A)はバリア閉
状態を、同図(B)はバリア開状態をそれぞれ示してい
る。本実施形態は前記第2実施形態と同様に第1、第2
バリア羽根4a,4bを、単一のオーバーチャージスプ
リング31により共に閉方向に付勢するようにしてお
り、また、第1、第2バリア羽根4a,4bの開状態を
検出するバリア位置検知スイッチ28を第1バリア羽根
4aを開位置で検知可能な部位に設けているが、バリア
4が単一支点から両側へ旋回して開くように構成してい
る点で第2実施形態とは相違している。なお、本実施形
態において、前記第1、第2実施形態と構成及び作用が
共通する部分には共通の符号を付してその説明を省略す
る。
【0043】図4の(A)に示すように、バリア4の第1
バリア羽根4aと第2バリア羽根4bは閉じ合わせた状
態で開口部3を全面的に覆うことができる円板状となる
ような半月形状ないし部分円形状に形成されており、そ
れぞれ下方に延びるブラケット32,33を備えてい
る。
【0044】そして、第1バリア羽根4aのブラケット
32には出力ギア16が、第2バリア羽根4bのブラケ
ット33には出力ギア16と常時噛合している従動ギア
34が回転自在に支持されており、さらに、オーバーチ
ャージスプリング31は従動ギア34の支軸とボディ間
に装着されている。また、第1バリア羽根4aにはバリ
ア位置検知スイッチ28に当接させるための突起35が
設けられている。
【0045】次に、上記構成の動作を説明すると、不使
用時には鏡胴Lは沈胴位置にあり、図4の(A)に示すよ
うに、バリア4は沈胴位置にある鏡胴Lを覆う閉位置に
ある。この状態では、第1バリア羽根4aは停止した出
力ギア16の減速ギア群15の端部ギアとの噛合力によ
って閉位置で保持されている。一方、第2バリア羽根4
bはオーバーチャージスプリング31の付勢力によって
閉位置で保持されている。したがって、この閉状態では
第1バリア羽根4aと第2バリア羽根4bとの対向辺縁
部どうしが開口部3の前方で閉じ合わされて、鏡胴Lを
保護している。
【0046】この閉状態から別場所に設けられたメイン
スイッチをONすることによって、前記第1、第2実施
形態と同様にして出力ギア16が回転すると、図4の
(B)に示すように、従動ギア34も同時に出力ギア16
とは反対方向に同速度で回転し、これによって第1、第
2バリア羽根4a,4bがそれぞれのブラケット32,
33の中心支軸回りに開方向に回転して、鏡胴Lの前面
が全面的に開放される。そして、第1、第2バリア羽根
4a,4bが退避し切ったところで、第1バリア羽根4
aの突起35がバリア位置検知スイッチ28に接触す
る。この実施形態においてもバリア位置検知スイッチ2
8によりバリア羽根が開位置に到達したことが検知され
ると鏡胴Lが繰り出される(図7)。
【0047】この第1、第2バリア羽根4a,4bの開
位置への移動に伴ってオーバーチャージスプリング31
が第2バリア羽根4bを閉方向へ付勢すべくオーバーチ
ャージされる。この開状態における第1、第2バリア羽
根4aの位置は停止した出力ギア16の減速ギア群15
の端部ギアとの噛合力によって保持される。
【0048】また、第1、第2バリア羽根4a,4bが
開位置にあるとき、バリア位置検知スイッチ28に検知
される側の第1バリア羽根4aの閉じ合わせ端面の鏡胴
Lからの退避空間Aよりも、第2バリア羽根4bの閉じ
合わせ端面の鏡胴Lからの退避空間Bの方が大きく設定
されており、このような寸法設定とすることにより、第
1バリア羽根4aが開位置に到達したことをバリア位置
検知スイッチ28が検知した時点では、第2バリア羽根
4bは確実に開口部3から退避していることになり、バ
リア4の開放不良が生じないという利点がある。
【0049】なお、上記第2、第3実施形態では、バリ
ア位置検知スイッチ28は第1バリア羽根4a側に設け
られているが、第2バリア羽根4b側の1カ所に設定す
るようにしてもよい。また、バリア羽根を開閉するモー
タと鏡胴Lを繰り出すモータは別のものでもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように本発明によるとき
は、鏡胴が前カバーよりも突出し、且つ、この鏡胴を覆
うバリアをインナースライド式にしたものにおいて、該
バリアを第1バリア羽根及び第2バリア羽根に分割し、
これら第1、第2バリア羽根を前記鏡胴を覆う位置で閉
じ合わせるとともに、前記鏡胴の両側に開き移動可能に
構成しているので、バリア羽根が両側に開いたときの占
有スペースが小さくて済み、したがって簡単な構造であ
りながら、カメラの小型コンパクト化に寄与する効果が
大きい。また、1枚のバリア羽根に比べて移動距離が短
くなるため開き移動に要する時間が短くなり、鏡胴が突
出して撮影可能となるまでの時間も短縮される。
【0051】また、請求項6によるときは、第1、第2
バリア羽根が開位置にあるとき、バリア位置検知スイッ
チに検知される側のバリア羽根の閉じ合わせ端面の鏡胴
からの退避空間よりも、もう一方のバリア羽根の閉じ合
わせ端面の鏡胴からの退避空間の方が大きくなるように
寸法設定しているので、バリアの検知スイッチが1カ所
のみであっても、2枚のバリア羽根が確実に開いている
か否かの情報を取得することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のバリア付カメラの第1実施形態の構
成を示す斜視図。
【図2】 その動作形態を示し、(A)はバリア閉状態を
示す正面図、(B)はバリア開状態を示す正面図。
【図3】 本発明のバリア付カメラの第2実施形態の構
成並びに動作形態を示し、(A)はバリア閉状態を示す正
面図、同図(B)はバリア開状態を示す正面図。
【図4】 本発明のバリア付カメラの第3実施形態の構
成並びに動作形態を示し、(A)はバリア閉状態を示す正
面図、(B)はバリア開状態を示す正面図。
【図5】 従来例における不都合な状態を模式的に示す
正面図。
【図6】 本発明の第1及び第2実施形態において鏡胴
が繰り出された状態を示す斜視図。
【図7】 本発明の第3実施形態において鏡胴が繰り出
された状態を示す斜視図。
【符号の説明】
1 カメラ本体 2 前カバー 3 開口部 4 インナースライドバリア 4a 第1バリア羽根 4b 第2バリア羽根 5 モータ 6 駆動伝達機構 7 バリア駆動機構 10 ボディ 11 係合片 12 上ガイドレール 13 下ガイドレール 14 駆動ギア 15 減速ギア群 16 出力ギア 17 レバー 18 係合ピン 19 連動レバー 21 第1オーバーチャージスプリング 23 可動部材 24 第2オーバーチャージスプリング 27 オーバーチャージスプリング 28 バリア位置検知スイッチ 31 オーバーチャージスプリング 34 従動ギア

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カメラ本体の前面を構成する前カバーよ
    りも前方に突出する非沈胴位置と前カバー内に後退する
    沈胴位置間で移動可能な鏡胴と、前記沈胴位置にある鏡
    胴の前面側を覆うインナースライドバリアとが設けられ
    たカメラにおいて、前記インナースライドバリアは、第
    1バリア羽根及び第2バリア羽根に分割されており、こ
    れら第1、第2バリア羽根は前記鏡胴を覆う位置で閉じ
    合わされるとともに、前記鏡胴の両側に開き移動可能に
    構成されていることを特徴とするバリア付カメラ。
  2. 【請求項2】 第1、第2バリア羽根のうち、いずれか
    一方のバリア羽根が駆動源と連動連結された原動側バリ
    ア羽根であり、他方のバリア羽根が該原動側バリア羽根
    の開閉動作に連動して開閉するように構成されている請
    求項1に記載のバリア付カメラ。
  3. 【請求項3】 第1、第2バリア羽根のうち、いずれか
    一方のバリア羽根を閉方向に付勢する第1オーバーチャ
    ージ付勢手段と、他方のバリア羽根を開方向に付勢する
    第2オーバーチャージ付勢手段とが設けられている請求
    項2に記載のバリア付カメラ。
  4. 【請求項4】 第1、第2バリア羽根は、単一のオーバ
    ーチャージ付勢手段により共に閉方向に付勢されている
    請求項2に記載のバリア付カメラ。
  5. 【請求項5】 第1、第2バリア羽根の開閉いずれかの
    状態を検出するバリア位置検知スイッチが、前記第1、
    第2バリア羽根のいずれか一方を開閉いずれかの位置で
    検知可能な部位に設けられている請求項2に記載のバリ
    ア付カメラ。
  6. 【請求項6】 第1、第2バリア羽根が開位置にあると
    き、バリア位置検知スイッチに検知される側のバリア羽
    根の閉じ合わせ端面の鏡胴からの退避空間よりも、もう
    一方のバリア羽根の閉じ合わせ端面の鏡胴からの退避空
    間の方が大きく設定されている請求項5に記載のバリア
    付カメラ。
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