JP2006098559A - カラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法およびカラーフィルタの形成方法 - Google Patents

カラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法およびカラーフィルタの形成方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006098559A
JP2006098559A JP2004282772A JP2004282772A JP2006098559A JP 2006098559 A JP2006098559 A JP 2006098559A JP 2004282772 A JP2004282772 A JP 2004282772A JP 2004282772 A JP2004282772 A JP 2004282772A JP 2006098559 A JP2006098559 A JP 2006098559A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
black matrix
color filter
forming
color
ink
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004282772A
Other languages
English (en)
Inventor
Norifumi Furuya
憲文 古谷
Yasumasa Akimoto
靖匡 秋本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toppan Printing Co Ltd filed Critical Toppan Printing Co Ltd
Priority to JP2004282772A priority Critical patent/JP2006098559A/ja
Publication of JP2006098559A publication Critical patent/JP2006098559A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Liquid Crystal (AREA)
  • Optical Filters (AREA)

Abstract

【課題】ブラックマトリックスと液晶表示装置基板間隔保持用スペーサの厚さ精度、厚さ制御ができるようにし、高精細なカラーフィルタのカラーフィルタ用基材に適した良好なブラックマトリックスを形成する。
【解決手段】遮光パターン層5の間の凹部の7パターンが少なくともカラーフィルタのブラックマトリックスのパターンを有し、一部の凹部7における透明パターン層4にスペーサ用凹部8を備える圧接型1を形成し、圧接型1とカラーフィルタ用基材9との間にブラックマトリックス材10を位置させた状態で圧接し、圧接型1とカラーフィルタ用基材9とが密着した状態の下で露光して凹部7におけるブラックマトリックス材10をカラーフィルタ用基材9に接着硬化させ、圧接型1を剥離分離してブラックマトリックス材10をカラーフィルタ用基材9に転写させ、未硬化部分のブラックマトリックス材10を現像除去して、ブラックマトリックス材10が硬化してなる液晶表示装置基板間隔保持用スペーサ13が一体となるブラックマトリックスを形成する。
【選択図】 図2

Description

本発明はカラー液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタなどに使用されるカラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法、およびカラーフィルタの形成方法に関し、特にカラーフィルタを対向電極基板との間隔を制御する部材(所謂、スペーサ)を備えたカラーフィルタに関するものである。
カラー液晶ディスプレイ装置のカラーフィルタなどを低コストで形成する方法としては、カラーフィルタ用基板へインクジェット法によりカラーフィルタの色材インクを供給する方法が提案されていて、大別して二方法が提案されている。第一の方法はインクジェット用のカラーフィルタインクの成分が色材分と樹脂分と溶剤分からなる方法であり、使用するインクが通常使用されているフォトリソ法用のインクの組成と同じか、多少変える程度でよい利点がある。しかし、樹脂分が入っているので、供給量に比例して厚くなる。第二の方法はインクの成分が色材分と溶剤分からなる方法である。この場合、樹脂層は予めカラーフィルタ基板に形成しておき、インク中の色材分がその樹脂に浸透して染色するようにしている。その利点はインク中に樹脂分がないのでインクの安定性が向上し、例えばノズルの詰まりが少なくなり、また粘度が低下するのでインクジェット用のインクとして好ましい特性を得やすい等の点である。またこの方法の場合、色材分が浸透してしまうので、インクを供給した後、溶剤が揮発すれば高さは最初の樹脂層の高さにほぼ同じで変化しない。この第二の方法において使用可能な樹脂層をインキ受容性がある樹脂層と呼ぶ。
また、このインクジェット法でカラーフィルタ用の色材インクをカラーフィルタ用基板に供給する場合、インクジェット装置で噴射されたインク粒子が基板に衝突してその供給部位で広がることから、所定部(画素部)以外に広がらないようにするために、画素部周辺に土手の役目をする凸部を形成するようにするか、或いは画素部周辺を撥インキ性とする方法が提案され、検討されている。なお、各画素の周辺部は遮光性があるブラックマトリックスである必要がある。そのため、この凸部や撥インキ部はカラーフィルタのブラックマトリックスを兼用することが好ましく、そのための技術が多数提案されている。なお、本願においてはブラックストライプも含めてブラックマトリックスと記す。
そして、従来からカラーフィルタのブラックマトリックス(遮光部)は、材料を金属クロムや遮光材を含有する有機の感光性材料とし、これらを材料とした膜をフォトリソ法でパターン形成したものであったが、金属クロム膜によるブラックマトリックスにおいては、反射光が多いため液晶ディスプレイの表面画質が低下し、またパターン形成時に特定有害物質である六価クロムが生成されることから、ブラックマトリックスの形成材料として金属クロムが使用されることが少なくなり、現在では前述した遮光材を有する有機の感光性材料が使用されていて、上述したインクジェット法で色材インクを供給してからフィルタを形成する場合のある程度の厚みを有したブラックマトリックスを得るための方法として考えられる。ただし、クロム膜は薄いので、色材層と重なっても厚く盛り上がってしまうことがなく、その後の工程には好都合であった。
液晶用のカラーフィルタの場合、画素部と周辺のブラックマトリクスの部分は高さが等しいことが、後工程である透明導電膜の形成等において好ましい。このため、第一の方法の場合は溶剤揮発による体積減少対策として、図16(a)(b)のように、少なくとも土手表面を撥インキ性として、インクを土手の表面よりも高く供給することができることが好ましく、第二の方法の場合には図17に示したようにすることが好ましく、共に種々の方法が提案されている。例えば後者の場合については特開2001−194521号公報に開示されている方法がある。しかし、いずれの方法も土手部や撥インキ性の部分を高コストのフォトリソ法で形成する。従って、カラーフィルタにおける色材部を低コストのインクジェット法で形成しても、全体としてカラーフィルタの低コスト化の妨げとなっている。なお、図16において、土手全体を撥インキ性とする方が、形成が容易であるが、すると画素の周辺部でインクの厚さが薄くなってしまうため、好ましくなく、種々の対策が提案されている。例えば、図18に示したように、土手の下部は親インキ性、上部は撥インキ性という構造が開示されている。しかし、この構造をフォトリソ法で形成するには、フォトリソ法を2回繰り返して、下部層と上部層を別個に形成する必要があった。このため高コストとなっていた。
一方、近年のカラー液晶ディスプレイ装置では表示する画像の高精細化が望まれるようになってきていることから、カラーフィルタでのブラックマトリックスもその高精細化に対応した仕様となってきている。特に樹脂材料からなるブラックマトリックスではその大略仕様の一例を挙げれば、厚さ1〜2μmで厚さ均一性<±5%、幅5〜20μmで幅精度<±10%、断面形状は少なくとも逆テーパー状は不可であって矩形または多少順テーパー状であること、位置精度<±3μm/m、光学濃度(遮光度OD)>3であることとされている。
このように樹脂により形成されるブラックマトリックスでも仕様が非常に厳しいが、上述した有機の感光性材料、即ち遮光材を含有する樹脂の感光性材料のフォトリソ法では、現在、求められる仕様のブラックマトリックスの形成に対応できている。
しかし、フォトリソ法ではその製法上、遮光材を含有した感光性部材の大部分が破棄されるなど、ブラックマトリックスの形成に係るコストが高くなるという問題がある。そこで、その他の製法、例えば印刷法で形成できれば、かなりのコスト低減を達成することができる。この点、ブラックマトリックスの形成に関しては、銅の凹版を使用したグラビアオフセット印刷法でブラックマトリックスを形成することが提案されている(特許文献1)。
一方、液晶層の厚さを厳密に制御する必要が高まり、また表示品質を向上させる要求も強く、従来のガラスビースを使用する方法から、感光性レジストを使用して、画質に関係しないブラックマトリクスの位置に所定の厚さで柱状のものを形成し、スペーサとして使用することが多くなっている。しかし、フォトリソ法で形成するために高コストとなっていた。
その対策として、低コスト化の切り札とも考えられているインクジェット法で形成することが特開2002―131524号公報に開示されている。その方法おいては、色材層を形成する際にスペーサも形成することを提案していて、単純にスペーサを形成するよりさらに低コスト化を図っている。しかし、スペーサの形状は直径5〜15μm程度で、高さが数μm程度であるのに対して、色材層を形成するためのインクジェットによる色材インキの粒子径は通常30μm程度であり、衝突時には広がってしまうので、この方法による形成はなかなか難しく、上記出願では種々の工夫を凝らしているが、実用には至っていない。
なお、スペーサを同時形成する方法として、顔料分散レジストを使用して色材部を形成する際に、ブラックマトリックス上の一部にも色材層を残すことにより三原色を積層されたものからなるスペーサを形成する方法が提案され一部実用化されている。しかしながら、この方法は低コスト化には有効であるが、色材層に要求される厚さとスペーサ部に要求される厚さは別個であるので調整が難しく、また位置精度を確保することも難しく、一部での採用に留まっている。
そして、上述したグラビアオフセット印刷法では、画像高精細化に対応して設定された上述の厳しいブラックマトリックス仕様に適合するものを作成することができないという問題がある。ましてスペーサを形成することは困難である。
また、一方、本発明者らは先に凹版内インク硬化転写法(凹版セル内のインクを硬化させ、その硬化したインクを基板側に転写する方法)を改良してカラーフィルタを形成する方法を提案しており、今回、この転写を利用してブラックマトリックスとスペーサを同時に形成することを検討してみた。その場合、ブラックマトリックス材とスペーサ材は同一でも構わない、また、スペーサはブラックマトリックス上に一体として形成されていてもよい。従って、ブラックマトリックスを形成するための凹部の一部をさらに深くしてスペーサ形成部とすることができることに着眼した。
特開平06−289219号公報
しかしながら、凹版凹部内で硬化したインクを転写する方法を利用してスペーサ付きのブラックマトリックスを形成する上で、以下の問題があった。
第一に、ブラックマトリックスのストライプ部分の幅(ストライプ長さ方向に直交する方向での寸法)が狭いため、ブラックマトリックス用の凹版の凹部のみにインクを充填することが困難である。例えば、インクジェット法やノズル法でブラックマトリックスを形成することができれば好都合であるが、ブラックマトリックスの幅が数μm〜20μm程度であり、現在の実用的なインクジェット装置などの解像度(一個の液滴のサイズ)が最小30μm程度であるので、このままではブラックマトリックス転写用の凹版にインク供給することが難しい。そして、インクジェット法やノズル法でインクを充填することは吐出口の径を小さくすれば原理的には可能であるが、凹部への充填に要する時間が長くなり、現実的ではない。
第二に、所謂、ドクターリングで充填することも、形成したいブラックマトリックスの厚さが数μm以下であるため、ドクターのしなりや凹部内のインクが移動するドクターに引っ張られることなどで、所定の精度でインク供給が難しかった。
第三に、ブラックマトリックス用の黒インクが凹版の凹部以外にあると黒欠点となってしまうが、従来のインク供給法では凹部以外にインクが残ってしまう場合があった。即ち、転写用凹版にインクングするドクターリングなどの従来手法では、移動するドクターに黒インクが引っ張られることで凹部以外の凸部表面にその黒インクが残ってしまうことがある。
第四に、ドクターリングで凹部上端や凸部表面を傷付けてしまうこともあった。さらに、ドクターリングによるインク供給の場合、凹部では上部が若干凹んだ状態で黒インクが詰められるようになることから、乾燥後の凹部内での黒インクの目減り分を極力少なくする(転写性を良くする、ブラックマトリックスの高さを確保する)ため、その黒インク自体の粘度を高くすることになるが、それではドクターリング時に気泡を混入させる可能性が極めて高くなる問題が出てきた。
さらに、転写用の凹版には硬化インク離型性が必要であるが、離型性があって版面強度がドクターリングにも耐え得る凹部パターンの形成材料が現状では見出せていない。
つぎに、ブラックマトリックス用の黒インクに関して考えると、その黒インクとして溶剤分の多いインクを使用すれば、上述したドクターリングなどに諸問題が仮に解決した場合、ドクターリングなどでの凹部への充填が容易になり、気泡の混入も少なくなる。
しかし、溶剤揮発による体積減少分が多くなるため、黒濃度などの条件を満足させるには凹部の深さを深くする必要がある。すると、接着剤を介してブラックマトリックス部分をカラーフィルタ用基板に転写するとき、凹部に入り込んだ接着剤の入り込み高さも加わってそのカラーフィルタ用基板上でのブラックマトリックス分の高さが仕様値よりもかなり高くなってしまうことになる。
そして、溶剤分の少ない黒インクを使用すれば体積減少分は減るが、上述したようにブラックマトリックスを得る上での凹部への適正なインク充填、気泡の混入防止が難しくなる。さらに微細なスペーサ用凹部へのインキングは困難である。
このように凹部へのインク補充方法としてインクジェット法によるインク供給、ドクターリングによるインク供給には問題が多く、ブラックマトリックスと液晶表示装置基板間隔保持用スペーサを転写にて得る際の転写型への黒インク供給に際しては採用することができなかった。
なお、高粘度品を充填後に、真空脱泡する方法もあるが、粘度範囲が極めて狭い範囲に限定されてしまい、黒インクを凹版の凹部に充填してブラックマトリックスを転写にて得る手法には採用できないものであった。
そこで本発明は上記事情に鑑み、圧接型とカラーフィルタ用基材との間にブラックマトリックス用のブラックマトリックス材を位置させた状態で両者の圧接によってブラックマトリックス材を圧接型の版面に詰め、圧接型の凹部に位置したブラックマトリックス材をカラーフィルタ用基材に転移させることで、ブラックマトリックスとスペーサの厚さ精度、厚さ制御ができるようにすることを課題とし、高精細なカラーフィルタのカラーフィルタ用基材に適した良好なブラックマトリックスを形成することを目的とするものである。以降、本発明で形成するブラックマトリックスは単にブラックストライプと記されていてもスペーサ付きのものである。
本発明は上記課題を考慮してなされたもので、圧接型からの転写によりカラーフィルタのブラックマトリックスを形成する方法であって、UV光透過性の圧接型用基材の上に、UV光透過性と感光硬化したときのブラックマトリックス材に対して剥離性とを有する離型層と、前記離型層の上に位置し、UV光透過性と感光硬化したときのブラックマトリックス材に対して剥離性とを有して、カラーフィルタのブラックマトリックスの対応部分内でブラックマトリックス線幅より小寸の抜きパターン部を有する透明パターン層と、前記透明パターン層の上に位置し、感光硬化したときの前記ブラックマトリックス材が離型することができる離型性と遮光性とを有して、少なくともカラーフィルタのブラックマトリックスのネガパターンにした遮光パターン層とを積層して、前記遮光パターン層の間の凹部のパターンが少なくともカラーフィルタのブラックマトリックスのパターンを有する凹版の圧接型であって、少なくとも一部の凹部における透明パターン層に前記抜きパターン部によるスペーサ用凹部を備える圧接型を形成し、前記圧接型とカラーフィルタ用基材との間にブラックマトリックス材を位置させた状態で圧接型とカラーフィルタ用基材とを圧接し、前記圧接により圧接型とカラーフィルタ用基材とが密着した状態の下で圧接型用基材側からUV光により露光して、圧接型の凹部における前記ブラックマトリックス材をカラーフィルタ用基材に接着硬化させ、カラーフィルタ用基材から前記圧接型を剥離分離してブラックマトリックス材をカラーフィルタ用基材に転写させて、カラーフィルタ用基材の上の未硬化部分のブラックマトリックス材を現像除去して、前記抜きパターン部から転移したブラックマトリックス材が硬化してなる液晶表示装置基板間隔保持用スペーサが一体となるブラックマトリックスを形成することを特徴とするカラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法を提供して、上記課題を解消するものである。
なお、圧接型の遮光とはUV光に対しての遮光であり、カラーフィルタのブラックマトリックス材の遮光とは可視光に対しての遮光である。また、本発明において「圧接」、「密着」という用語は必ずしも「接する」ことを表していないものであって、「押圧」することにより「近付く(近接する)」ことを表している。
また、もう一つの発明は、圧接型からの転写によりカラーフィルタのブラックマトリックスを形成する方法であって、UV光透過性の圧接型用基材の上に、ブラックマトリックスのパターンのネガパターンとなっている遮光膜が設けられ、UV光透過性の圧接型用基材の上に設けられた前記遮光膜の上に、UV光透過性と感光硬化したときのブラックマトリックス材に対しての剥離性とを有する底面材と、感光硬化したときの前記ブラックマトリックス材が離型することができる離型性とUV光透過性とを有する凸部材とを積層して、前記凸部材の間の凹部のパターンがカラーフィルタのブラックマトリックスの上の液晶表示装置基板間隔保持用スペーサパターンである圧接型を形成し、前記圧接型とカラーフィルタ用基材との間にブラックマトリックス材を位置させた状態で圧接型とカラーフィルタ用基材とを圧接し、前記圧接により圧接型とカラーフィルタ用基材とが密着した状態の下で圧接型用基材側からUV光により露光して、前記遮光膜の開口部に位置しているブラックマトリックス材をカラーフィルタ用基材に接着硬化させ、カラーフィルタ用基材から前記圧接型を剥離分離してブラックマトリックス材をカラーフィルタ用基材に転写させて、カラーフィルタ用基材の上の未硬化部分のブラックマトリックス材を現像除去して、前記凸部材の間の凹部から転移したブラックマトリックス材が硬化してなる液晶表示装置基板間隔保持用スペーサが一体となるブラックマトリックスを形成することを特徴とするカラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法であり、このカラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法を提供して上記課題を解消するものである。
上記発明において、上記圧接型は板状とすることが可能であり、また、上記圧接型は版面が外面に位置しているシリンダ状とすることが可能である。
また、上記発明において、上記ブラックマトリックス材は、カラーフィルタの色材インクに対して撥インキ性を有するものとすることが良好である場合がある。
また、もう一つの発明は、上記カラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法からなるブラックマトリックスが形成されたカラーフィルタ用基材における前記ブラックマトリックスの間の凹部に、該凹部に対応するパターン構成色の色材インクをインクジェット法により設けることを特徴とするカラーフィルタの形成方法であり、このカラーフィルタの形成方法を提供して上記課題を解消するものである。
さらに、もう一つの発明は、上記カラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法からなるブラックマトリックスが形成されたカラーフィルタ用基材の全面に対する感光硬化性の色材インクの全面塗布と、全面塗布された色材インクに対する部分露光と、色材インクの未硬化部の現像除去とをカラーフィルタのパターン構成色ごとに行なって、前記カラーフィルタ用基材における上記ブラックマトリックスの間の凹部に、該凹部に対応するパターン構成色の色材インクを設けることを特徴とするカラーフィルタの形成方法であり、このカラーフィルタの形成方法を提供して上記課題を解消するものである。
さらに、もう一つの発明は、上記カラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法からなるブラックマトリックスが形成されたカラーフィルタ用基板における前記ブラックマトリックスの間に、対応するパターン構成色の色材インクを印刷法により設けることを特徴とするカラーフィルタの形成方法であり、このカラーフィルタの形成方法を提供して上記課題を解消するものである。
請求項1の発明のカラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法によれば、圧接型の凹部内で位置した状態でブラックマトリックス材が硬化し、この硬化したブラックマトリックス材がカラーフィルタ用基材に転移して液晶表示装置基板間隔保持用スペーサを一体に備えたブラックマトリックスとなるので、ブラックマトリックス及び液晶表示装置基板間隔保持用スペーサの断面形状が良好になる。また、従来のブラックマトリックスを直接成形する高スループットの露光機が不要となり、ブラックマトリックスを形成する上でのコストを下げることができる。そして、圧接型の凹部の深さでブラックマトリックス材の厚さを確実に制御でき、仕様に応じたブラックマトリックスの形成が容易となり、カラーフィルタ用基材上において高さの精度が良好なプラックマトリックスが得られて、ブラックマトリックスの厚さを均一化できる。
インクジェットインキング法によるカラーフィルタの形成用の土手は、インクジェットインキングでは充填時に色材インクが溢れ出ないようにするために撥インキ性のブラックマトリックス材であることが好ましい。この場合、必要な光学濃度を得るための厚さより厚くなる場合が多い。従来はフォトリソ法で形成していたが、本発明の方法で形成することができる。すなわち所定の厚さは、ブラックマトリックス材の硬化厚さが所定の厚さになるように適量塗布し、裏面露光して硬化することによって得ることができる。
ブラックマトリックス材を撥インキ性にする材料は、これまでに多数開示されているが、変性シリコーン樹脂系のものが一般的である。使用するブラックマトリックス材とインクジェットインクとの組合せで、適宜選択する。
そして、液晶表示装置基板間隔保持用スペーサがブラックマトリックスに一体になった状態で形成されるようになるため、液晶表示装置の製造段階で別途にスペーサを設ける必要がなくなり、この液晶表示装置の製造工程が簡略化される。さらにはブラックマトリックスの位置に液晶表示装置基板間隔保持用スペーサがあるため、スペーサによって精細な画像表示状態が損なわれることを確実に防止できる。
請求項2の発明のカラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法によれば、圧接型とカラーフィルタ用基材との間に位置して遮光部の開口に対応した状態でUV光の露光によりブラックマトリックスのパターンでブラックマトリックス材が硬化し、この硬化したブラックマトリックス材がカラーフィルタ用基材に転移して液晶表示装置基板間隔保持用スペーサを一体に備えたブラックマトリックスとなるので、ブラックマトリックス及び液晶表示装置基板間隔保持用スペーサの形状が良好になる。また、従来のブラックマトリックスを直接成形する高スループットの露光機が不要となり、ブラックマトリックスを形成する上でのコストを下げることができる。そして、圧接型の凹部の深さでブラックマトリックス材の厚さを確実に制御でき、仕様に応じたブラックマトリックスの形成が容易となり、カラーフィルタ用基材上において高さの精度が良好なブラックマトリックスが得られて、ブラックマトリックスの厚さを均一化できる。
そして、液晶表示装置基板間隔保持用スペーサがブラックマトリックスに一体になった状態で形成されるようになるため、液晶表示装置の製造段階で別途にスペーサを設ける必要がなくなり、この液晶表示装置の製造工程が簡略化される。さらにはブラックマトリックスの位置に液晶表示装置基板間隔保持用スペーサがあるため、スペーサによって精細な画像表示状態が損なわれることを確実に防止できる。凹型を用いるので、スペーサの高さが均一であり、結果として液晶層の厚さが均一になり、表示性能が向上する。
さらに、ブラックマトリックス材を塗布したり挟み込んだりして圧接型とカラーフィルタ用基材との間に位置させる際、圧接型が平坦であるので気泡を巻き込み難くなる。また、圧接型とカラーフィルタ用基材との間に位置するときのブラックマトリックス材を薄くすることができ、ブラックマトリックスの形成に際してのブラックマトリックス材の使用量を少なくすることが可能となる。
請求項3の発明のカラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法により、板状の圧接型とカラーフィルタ用基材とを重ね合わせその間にブラックマトリックス材を配した状態での露光に際して、面全体に一括にしてUV光を照射したりライン光源にて移動させながらUV光を照射したりするなど、ブラックマトリックス材を硬化させる露光方法の選択の自由度が高いものとなる。
請求項4の発明のカラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法により、圧接型が小型のものとすることができる。また、シリンダ状の圧接型の回転によりカラーフィルタ用基材を送り出すようにすることで、圧接から剥離分離までに要する時間を短くすることができ、さらに複数のカラーフィルタ用基材に連続的にブラックマトリックスを形成できるようになる。
凹部の圧接型を使用する場合には、被転写基板であるカラーフィルタ用基材との間隔が直接にブラックマトリックスやスペーサの厚さになる。そのため、間隔が高精度制御が比較的容易である請求項4に記載の版面がシリンダ状の圧接型が特に好適である。ただし、シリンダー状の場合には、耐圧が要求されるので、透明基板(ガラス基板)の厚さを厚くする必要がある。通常は10mm以下の厚さで必要な耐圧を得ることができる。
請求項5の発明のカラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法により、カラーフィルタ用基材側に形成されたブラックマトリックスの間に色材インクを供給したときに、その色材インクを溢れさせないようにすることができる。
請求項6のカラーフィルタの形成方法により、インクジェット法によりカラーフィルタの各パターン構成色のインクを正確に供給でき、そして、インク供給に際しての気泡の混入を防止でき、よって、良好なカラーフィルタが得られる。
請求項7のカラーフィルタの形成方法により、上記ブラックマトリックスを有するカラーフィルタ用基材にカラーフィルタの各パターン構成色のインクを全面塗布し、これを部分露光して、インクの未硬化部分を除去するので、従来のフォトリソ法によるカラーフィルタの作成となり、既成の製造ラインにてカラーフィルタが得られ、製造コストを引き上げることがない。
請求項8の発明のカラーフィルタの形成方法によれば、上記ブラックマトリックスを有するカラーフィルタ用基板にカラーフィルタの各パターンを従来の印刷法により設けるので、従来の印刷法による既成の製造ラインにてカラーフィルタが得られ、ブラックマトリックス形成工程が低コストになることと安価な印刷法とによって、カラーフィルタの製造コストを引き下げることができる。
つぎに本発明を図1から図15に示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。
まず、カラーフィルタの液晶表示装置基板間隔保持用スペーサを一体に備えるブラックマトリックスを形成するために用いる圧接型について説明すると、図1は平板状の圧接型1を示していて、UV光透過性のある圧接型用基材2の表面に、カラーフィルタ用色材インクの成分構成から色材がない透明となる成分構成とした材料からなる透明な離型層3、この離型層3の上に位置し、離型層3と同じように、カラーフィルタ用色材インクの成分構成から色材がない透明となる成分構成とした材料からなる透明パターン層4、前記透明パターン層4の上に位置し、カラーフィルタ用色材インクの成分構成中、色材成分を遮光成分とした材料からなる遮光パターン層5とが積層しているものである。
上記圧接型1において、圧接型用基材2はカラーフィルタ用基材と同一材料であることが良好である。また、上記離型層3と透明パターン層4とはUV光透過性と感光硬化したときのブラックマトリックス材に対して剥離性とを有するものであり、遮光パターン層5にあってはその側面と上面に、感光硬化したときの前記ブラックマトリックス材が離型することができる離型性を生じるようにしているものである。そして、この圧接型1において、透明パターン層4は、カラーフィルタのブラックマトリックスの対応部分内でそのブラックマトリックスの線幅より小寸とした抜きパターン部6を有している。また、この透明パターン層4の上に位置する前記遮光パターン層5は、少なくともカラーフィルタのブラックマトリックスのネガパターンにした配置で設けられている。これによって圧接型1にあっては、遮光パターン層5の間にカラーフィルタのブラックマトリックスパターンとなる凹部7を有するとともに、少なくとも一部の凹部7における透明パターン層4に抜きパターン部6からなり、凹部7の幅寸法より小寸のスペーサ用凹部8を有する凹版としている。前記スペーサ用凹部8は後述する液晶表示装置基板間隔保持用のスペーサを得るためのものである。
上記構造の圧接型1の作成は、まず、離型層3における上記材料を、例えば、上述した材料をスピンコータ、スピンレスコータなどで0.数μm〜数μm程度の厚さの薄膜として圧接型用基材2に塗布した後、乾燥させてこの離型層3の部分を形成する(図2)。圧接型用基材2への接着性向上、生産性向上のため、自然乾燥だけでなく、光硬化、EB硬化、熱硬化などの乾燥工程を経るようにすることも可能である。
つぎに透明パターン層4における上記材料を、例えば、スピンコータ、スピンレスコータなどで0.数μm〜数μm程度の厚さの薄膜として離型層3の上に塗布した後、乾燥させる。そして、スペーサ部(液晶表示装置基板間隔保持用スペーサの部分)が遮光部であるパターンマスクを用い、パターンマスク上から露光してこの透明パターン層4の材料を上記小寸の抜きパターン部6以外の部分を硬化させて離型層3に接着させた後、未硬化部分の材料を現像除去して、上述のパターンとする(図3)。パターン形成後、離型層3への接着性向上、生産性向上のため、自然乾燥だけでなく、光硬化、EB硬化、熱硬化などの乾燥工程を経るようにすることも可能である。
つぎに遮光パターン層5における上記材料を、例えば、スピンコータ、スピンレスコータなどで0.数μm〜数μm程度の厚さの薄膜として透明パターン層4の上に塗布した後、乾燥させる。そして、ブラックマトリックスの部分が遮光部であるパターンマスクを用い、パターンマスク上から露光してこの遮光パターン層5の材料をカラーフィルタのブラックマトリックスのネガパターンで硬化させて透明パターン層4に接着させた後、未硬化部分の材料を現像除去して、上述のパターンとする(図1参照)。パターン形成後、透明パターン層4への接着性向上、生産性向上のため、自然乾燥だけでなく、光硬化、EB硬化、熱硬化などの乾燥工程を経るようにすることも可能である。
以上のようにして凹版とした圧接型1が形成できるが、圧接型1の作成方法はこの形態に限定されるものではない。
カラーフィルタ用のブラックマトリックス及びスペーサの形成に際しては上記圧接型1とカラーフィルタ用基材とを、その間にブラックマトリックス材(ブラックマトリックスとスペーサの形成材料で、黒インクである)を配した状態で圧接するようにしている。
ここで、ブラックマトリックス材を説明する。
ブラックマトリックス及び液晶表示装置基板間隔保持用スペーサとなるブラックマトリックス材は、樹脂、希釈モノマー、光増感剤を主成分とする無溶剤UV硬化型接着剤であって、樹脂がエチレン性不飽和基とカルボキシル基を有するアクリル系共重合体であるが、必要に応じ熱硬化成分、添加剤などが用いられ、そして、分散させるカーボンの量を樹脂分の20〜40重量%程度とする。
上記のエチレン性不飽和基とカルボキシル基を有するアクリル系共重合体は、感度の面から二重結合当量が3×103 以下であることが好ましく、カルボキシル基は溶解性の面から、樹脂酸価として50〜150の範囲が好ましい。酸価50以下では溶解性が低下し、接着剤が除去しきれずガラス基板上の転写シートの周辺部に残る。また、酸価150以上では接着剤の除去時に膨潤してしまい、きれいな転写シートの周辺部が得られないという問題がある。また、このアクリル系共重合体の分子量は1〜100×10の範囲が好ましいものであり、分子量が1×103以下では感度低下をきたし、100×10以上ではアルカリ溶解性が低下する。
アクリル系共重合体としては、グリシジルメタクリレート(GMA)のようなグリシジル基とエチレン性不飽和基を有するモノマーのアクリル系共重合体にアクリル酸の様なエチレン性不飽和基とカルボキシル基を有するモノマーを付加した後、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸のような酸無水物を付加させた物や、アクリル酸のようなエチレン性不飽和基とカルボキシル基を有するモノマーのアクリル系共重合体にGMAのようなグリシジル基とエチレン性不飽和基を有するモノマーを付加した樹脂が挙げられる。また、フェノールノボラック樹脂やクレゾールノボラック樹脂、ビスフェノールタイプ等のエポキシ樹脂にアクリル酸の様なエチレン性不飽和基を有するカルボン酸を付加した後、無水フタル酸、テトラヒドロ無水フタル酸を付加させた物も使用できる。
希釈モノマーとしては、硬化時に発泡等を起こさないよう、その沸点が200℃以上あることが好ましいく、貼り合わせ押圧時の作業にあわせ、接着剤を適切な粘度まで希釈出来れば良い。例えば、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の多官能モノマー、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート等の3官能モノマー、1.6ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート等の2官能モノマー、フェノキシエチル(メタ)アクリレート、トリシクロデシル(メタ)アクリレート、イソボニル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−アクリロイルオキシエチルモノフタレート等の単官能モノマー、水酸基を2個以上有するポリオール化合物、イソシアネート化合物及び水酸基を有する(メタ)アクリレートからなるウレタンアクリレートやエポキシアクリレート等が挙げられ、これらを適宜組み合わせて使用できる。
光増感剤としては、特に制限はなく、ベンゾフェノン、ジエチルアミノベンゾフェノン、ベンゾイル安息香酸メチル、ベンゾインイソプロピルエーテル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、ベンジルジメチルケタール、チオキサントン、ジエチルチオキサントン、2−メチル{4−(メチルチオ)フェニル}−2−モルフォリノ−1−プロパノン、等が挙げられ、その添加量は樹脂と希釈モノマーの総量に対し、0.1〜20重量部が好ましい。
添加剤としては、ハイドロキノン、ハイドロキノンモノメチルエーテル等の重合防止剤、シランカップリング剤、チタンカップリング剤等の接着性付与剤、及び、エポキシ樹脂、ポリオール、メラミン樹脂等の熱硬化成分等が挙げられ、このうち熱硬化成分が少ないと、硬化した樹脂にカルボン酸基が多く残り耐水性が低下する。その添加量はアクリル系共重合体中のカルボン酸に対し、1/2当量以上の添加が好ましい。
上記無溶剤UV硬化型接着剤においては有機溶剤を用いないものである。従って、作業の安全性、健康、環境へ及ぼす有機溶剤の影響がなくなるものである。また、この接着剤を塗布した圧接型及びカラーフィルタ用基材を加熱することなく、常温にて密着させ押圧させることができるので、加熱による圧接型用基材とカラーフィルタ用基材とに寸法差が生じないものとなる。
図4に示すように、カラーフィルタ用のブラックマトリックス及びスペーサの形成では圧接型1とカラーフィルタ用基材9とをその間に上記ブラックマトリックス材10を配した状態で圧接する。この圧接に際して、圧接型1の一端とカラーフィルタ用基材9の一端とを接しさせ、その接している分の間にブラックマトリックス材10を配置する。そして、圧接型1とカラーフィルタ用基材9との反対側が開いている状態でプレスローラなどの圧接手段11に通するようにする。圧接型1とカラーフィルタ用基材9との接している端部側に配置するブラックマトリックス材10は、圧接により薄膜化した際の容量分(塗布面積+塗布厚、但し凹部の容量も考慮する)で筋状にして塗布する。
なお、プレスロールなどの圧接手段11に通す際、圧接型1とカラーフィルタ用基材9との間からブラックマトリックス材10がはみ出て、圧接手段を汚すことがある場合には、圧接手段側との間にカバーフィルムを介在させた状態で圧接を行なうようにしてもよい。
上述したように圧接型1とカラーフィルタ用基材9との一方側(ブラックマトリックス材を配した辺と対向する辺側)を開いた状態でブラックマトリックス材10を配した側から圧接型1とカラーフィルタ用基材9とを圧接手段11に通すことでブラックマトリックス材10は面状に展開されることになり、よって気泡を巻き込むことがない。
上記圧接が行われれば、圧接型1とカラーフィルタ用基材9とが密着した状態の下で圧接型1の圧接型用基材2側からUV光により露光12を行ない、この露光12によって圧接型1のスペーサ用凹部8を含む上記凹部7に詰め込まれたブラックマトリックス材10を硬化させ、この硬化によりカラーフィルタ用基材9に強固に接着させる。
UV光の光源は面全面を均一に一括照射するもの、また、光源がラインタイプで圧接型1の幅方向に均一で流れ方向に一定に進むことで面全体が均一に照射されるものであってもよい。
上記UV光による露光の後、カラーフィルタ用基材9から圧接型1を剥離分離してブラックマトリックス材10全体をカラーフィルタ用基材9に転写させる。カラーフィルタ用基材9と圧接型1とを分ける場合、例えば、カラーフィルタ用基材9を真空吸着ステージの上に固定し、圧接型1をその一辺側から撓ませながら剥ぎ取るようにすればよい(図6)。このようにすることでブラックマトリックス材10の転写が良好になる。なお、剥離の速度は一定とすることが望ましい。
上記圧接型1を剥離分離した後は、図7に示されているようにカラーフィルタ用基板9に硬化部分と未硬化部分とが一緒になったブラックマトリックス材10が位置している。このカラーフィルタ用基材9の上の未硬化部分となっているブラックマトリックス材10を現像液による洗浄によって現像除去し、パターンの焼き固めとカラーフィルタ用基材9への接着をより強固なものとするために、これを恒温槽などの加熱手段によりベースする。
以上によって、上記抜きパターン部6から転移したブラックマトリックス材により硬化済みの液晶表示装置基板間隔保持用スペーサ13が所要位置で突出して一体となっているブラックマトリックスBMを有するカラーフィルタ用基板9が得られる(図8)。
上記実施の形態は板状の圧接型1を用いたものであるが、圧接型1をシリンダ状としてもブラックマトリックスを有するカラーフィルタ用基材9が得られる。
このシリンダ状の圧接型1の作成は、まず、図9に示すように離型層3における材料を、例えば、ダイスコータやキャップコータなどで0.数μm〜数μm程度の厚さの薄膜としてシリンダ形状の圧接型用基材2に塗布した後、乾燥させてこの離型層3の部分を形成する。圧接型用基材2への接着性向上、生産性向上のため、自然乾燥だけでなく、光硬化、EB硬化、熱硬化などの乾燥工程を経るようにすることも可能である。
つぎに透明パターン層4における上記材料を、例えば、ダイスコータ、キャップコータなどで0.数μm〜数μm程度の厚さの薄膜として離型層3の上に塗布した後、乾燥させる。そして、レーザー露光装置を用いて露光してこの透明パターン層4の材料を小寸の抜きパターン部6以外の部分を硬化させて離型層3に接着させた後、未硬化部分の材料を現像除去する(図10)。パターン形成後、離型層3への接着性向上、生産性向上のため、自然乾燥だけでなく、光硬化、EB硬化、熱硬化などの乾燥工程を経るようにすることも可能である。
つぎに遮光パターン層5における上記材料を、例えば、ダイスコータ、キャップコータなどで0.数μm〜数μm程度の厚さの薄膜として透明パターン層4の上に塗布した後、乾燥させる。そして、レーザー露光装置を用いて露光してこの遮光パターン層5の材料をカラーフィルタのブラックマトリックスのネガパターンで硬化させて透明パターン層4に接着させた後、未硬化部分の材料を現像除去する(図11)。パターン形成後、透明パターン層4への接着性向上、生産性向上のため、自然乾燥だけでなく、光硬化、EB硬化、熱硬化などの乾燥工程を経るようにすることも可能である。
カラーフィルタ用のブラックマトリックス及びスペーサの形成に際し、上記シリンダ状の圧接型1とカラーフィルタ用基材9とをその間にブラックマトリックス材10を配した状態で圧接するには、図12に示すように圧接型1と圧胴14とを対峙させ、この間にカラーフィルタ用基材9を差し入れ、前記圧接型1と圧胴14とをカラーフィルタ用基材9を一方向に送り出すように回転させて圧接型1がカラーフィルタ用基材9に圧接するように設ける。カラーフィルタ用基材9を差し入れるときにこのカラーフィルタ用基材9と圧接型1との間にブラックマトリックス材10を盛っておき、回転する圧接型1とその回転により送り出されるカラーフィルタ用基材9とを前記ブラックマトリックス材10を介在させた状態で圧接するようにする。
上記圧接型1の内部にはUV光による露光手段15を設けておき、圧接型1とカラーフィルタ用基材9との接触部分に、この圧接型1の内部からUV光を照射して露光12を行なう。
露光されたカラーフィルタ用基材9は送り出され、回転する圧接型1と剥離分離する。そして、カラーフィルタ用基材9にあっては圧接型1と接した面側にブラックマトリックス材10が位置しており(図7参照)、上記スペーサ用凹部8を含む凹部7から抜け出たブラックマトリックス材10は接着硬化した状態でカラーフィルタ用基材9に一体となっている。
この後、上記平板状の圧接型1を用いた場合と同じように、圧接型1を剥離分離した後は、カラーフィルタ用基材9の上の未硬化部分となっているブラックマトリックス材10を現像液16による洗浄によって現像除去し、パターンの焼き固めとカラーフィルタ用基材9への接着をより強固なものとするために、これを恒温槽などの加熱手段17によりベースする。
以上によって、上記抜きパターン部6から転移したブラックマトリックス材により硬化済みの液晶表示装置基板間隔保持用スペーサ13が所要位置で突出して一体となっているブラックマトリックスを有するカラーフィルタ用基板9が得られる。
上記第一の実施の形態に用いられる圧接型1では離型層3の上に、液晶表示装置基板間隔保持用スペーサを得るための小寸の抜きパターンを有する透明パターン層4を積層し、さらに、この透明パターン層4の上にブラックマトリックスを得るための遮光パターン層5を積層した構成としているが、以下に示す実施の形態の構成によっても、スペーサを一体としたブラックマトリックスを形成することができる。
図13(a)はその実施の形態において用いる転写型1が示されている。この圧接型1にあっては、UV光透過性の転写型用基板2の上にクロムなどからなるUV光遮光性のある遮光膜18が設けられていて、ブラックマトリックスのパターンのネガパターンとなっている。また、前記遮光膜18の上に、この遮光膜18の表面と遮光膜18の間に表れる圧接型用基板2の表面とを覆うようにして底面材19が設けられている。この底面材19はUV光透過性と感光硬化したときのブラックマトリックス材10に対しての剥離性とを有している。
さらに、底面材19の上には凸部材20が設けられている。この凸部材20は感光硬化したときのブラックマトリックス材10が離型することができる離型性とUV光透過性とを有している。そして、上記遮光膜18の間のすべてではなく一部の間において、その遮光膜18の間の幅より狭い幅で孔パターンが形成され、この位置を液晶表示装置基板間隔保持用スペーサ13を得るためのスペーサ用凹部8としていて、スペーサ用凹部8の底面では前記底面材19が表出するようにしている。
このように第二の実施の形態にて用いる圧接型1では最上層である凸部材20にスペーサ用凹部8を有した凹版の形態として設けられているものである。
スペーサ用凹部8のパターンを有している凸部材20の層厚は、ブラックマトリックスBMと液晶表示装置基板間保持用スペーサ13との兼用材、即ち、ブラックマトリックス材10を熱硬化した際の厚さ減少分を加味した層厚である。ただし、通常はその厚さ減少は少なく、無視できる程度である。凸部材20での前記スペーサ用凹部8の深さは通常3〜10μmである。また液晶表示装置基板間隔保持用スペーサ13は円柱状である場合が多いが、その直径は通常3〜10μmであり、ブラックマトリックス材10の硬化後においてこの寸法設定の液晶表示装置基板間隔保持用スペーサ13が得られるようにスペーサ用凹部8の寸法などの設定が行われている。なお、底面材19、凸部材20の材料は、それぞれ耐久性を持たせるためUV光硬化型であり、さらに加熱硬化型であって、200℃以上で硬化すると接着強度、機械強度が大きく増加するものとしている。この圧接型自体の作成については後述する。
この圧接型1を用いてスペーサ一体となるブラックマトリックスを形成する例を図13(b)〜(f)に沿って説明する。
まず、図13(b)に示すように、ブラックマトリックスとスペーサとの兼用材であるブラックマトリックス材10をロールラミネターを使用してカラーフィルタ用基材9との間に所定の加熱硬化厚になるように挟み込む。なお、ブラックマトリックス材10において調製方法の具体例は後述してある。
つぎに、図13(c)に示すように、圧接型用基材2側から平行なUV光で露光12し、遮光膜18がない部分においてブラックマトリックス材10の表面まで硬化する。場合によっては散乱光でもよいが、ブラックマトリックスとして硬化させる範囲が若干広がる。
つぎに、図13(d)に示すように、圧接型1とカラーフィルタ用基材9を引き剥がすと、ブラックマトリックスとして硬化したブラックマトリックス材10、またスペーサ13を一体に備えたブラックマトリックスとして硬化したブラックマトリックス材10はカラーフィル用基材9側に接着して転写し、硬化していない部分のブラックマトリックス材10はカラーフィルタ用基材9と圧接型1に分裂する。
つぎに、図13(e)に示すように、所定の現像液16を使用してスプレー現像等の現像処理を行なって未硬化のブラックマトリックス材10を除去する。後述の構成としたブラックマトリックス材10の場合にはアルカリ水溶液の現像液を使用する。
つぎに、図13(f)に示すように、加熱硬化、例えば200℃、1時間、して所要部分にスペーサ13が一体となるブラックマトリックスBMを備えたカラーフィルタ用基材9が完成する。しかし、この加熱処理は、色材層を所定場所に充填した後に色材層の加熱硬化と同時に行うこともある。
ブラックマトリックスとスペーサ13との兼用材、即ち、ブラックマトリックス材)にカラーフィルタ用インクに対して撥インキ性を付与するものを添加することが可能であり、そうすることによって、インクジェットインキングで色材インクを所定の画素部へ入れる際に必要とされる撥インキ部分を、同時に形成することができる。
(遮光パターン層を有する圧接型の具体的作成例)
上述した遮光パターンを有する圧接型1を作成した具体例を図14に沿って、以下に説明する。
図14(a)に示すように圧接型1の支持基板(圧接型用基材2)としてはコーニング社のイーグル2000(厚さ0.7mm)がカラーフィルタフィルタ用の製品が熱膨張率の点で好都合であるので、同じものを使用した。その表面に離型層3として、透明であって、UV硬化型であり、カラーフィルタ用インクのUV硬化物に対して離型性を有するものとして、特開2001―350009に開示されている合成例1で得られた感光性樹脂を主材料とし、この感光性樹脂を樹脂濃度が10重量%になるようにPGMAcで希釈し、この希釈液1000gに光重合性モノマーであるトリメチロールプロパントリアクリレートを4.0gと、光重合開始剤であるピペロニル−s−トリアジン5gと、溶剤としてPGMAc100gを加えて撹拌して得た得た塗料aを作成した。この塗料aを、加熱硬化厚さが5μmとなるようにスロットコータで塗布し、UV硬化し、厚さ5μmの透明離型層(離型層3)を得た。ここで加熱硬化厚さとは、作成工程の最後に加熱処理を行うが、その結果としての厚さであり、予備テストによって、塗布する厚さとの関係を求めておく。
つぎに、図14(b)に示すように、次にスペーサ部形成用の凹部(スペーサ用凹部8)を形成するために、スペーサ形成層(透明パターン層4を得るための層)として透明離型層(離型層3)の上に塗料aを加熱硬化厚さ6μmとなるようにスロットコータで塗布し、溶剤を揮発させた。
つぎに、図14(c)に示すように、スペーサ部を遮光部とするフォトマスク21を使用して露光12した。
つぎに、図14(d)に示すように、さらにその上にブラックマトリックス形成用のUV遮光層(遮光パターン層5を得るための層)として、UV遮光ネガレジストである特開2001−350009の実施例1に記載されている塗料bを作成し、スロットコータで加熱硬化厚さがブラックマトリクスの所定厚さである1.8μmになるよう塗布し、溶剤を揮発させた。
つぎに、図14(e)に示すようにブラックマトリックス部を遮光部とするフォトマスク22を使用し、スペーサ部と位置合わせして露光12した。
つぎに、図14(f)に示すように、現像液16として2.5%の炭酸ナトリウム液を使用して、スペーサ形成層とブラックマトリックス形成層を同時にスプレー現像し、スペーサに対応する凹部(スペーサ用凹部8)とブラックマトリックスに対応する凹部(凹部7)を所定の位置に形成した。その後、230℃で20分間加熱硬化(ベーク)して、所望の凹版の圧接型を得た。
(遮光膜を有する圧接型の具体的作成例)
上述した遮光膜を有する圧接型1を作成した具体例を図15に沿って、以下に説明する。
まず、図15(a)において、圧接型1の支持基板(圧接型用基材2)として、カラーフィルタの基板(旭硝子社製のAN 100(厚さ0.7mm))と同じものが熱膨張率の点で好都合であるので、同じAN100の厚さ0.7mmのものを使用した。そのガラス基板に厚さ1500Åのクロム膜c(遮光膜18を得るための膜)をスパッタリング法で形成した。
つぎに、図15(b)に示すように、クロムマスクをフォトリソ法で作成する方法を用いて、所望のカラーフィルタのブラックマトリクス部に対応するクロムマスク膜部分を除去し、これによって遮光膜18を形成した。
つぎに、図(15(c)に示すように、特開2000−136354の段落番号0034に記載されている樹脂分がエチレン性不飽和基とカルボキシル基を有するアクリル系共重合体である無溶剤UV硬化型塗料dを、加熱硬化厚さが5μmとなるようにスロットコータで塗布し、UV硬化して透明離型層(底面材19)を得た。
つぎに、図15(d)に示すように、スペーサ形成用層(凸部材20となる層)として透明離型層(底面材19)の上に塗料dを加熱硬化厚さ6μmとなるようにラミネータで塗布するとともに、表面に厚さ15μmのポリエチレン系の保護フィルム23を載せた。保護フィルム23は塗料dがフォトマスクに付着することを防止するのが主目的である。
つぎに、図15(e)に示すように、所望のカラーフィルタのスペーサ部を遮光部とするフォトマスク21を使用して、所定露光量を露光して、スペーサ形成用層の所定部分をUV硬化した。
つぎに、図15(f)に示すように、保護フィルム23を剥離した後、2.5%の炭酸ナトリウム、0.5%の水酸化ナトリウムを含む水溶液を使用して、スペーサ形成層をシャワー現像し、スペーサに対応する凹部(スペーサ用凹部8)を所定の位置に形成した。その後、230℃で20分間加熱硬化(ベーク)して、所望の一段凹部の圧接型を得た。加熱硬化処理によって各部材の耐性が向上するとともに、部材間の接着強度も向上した。
(ブラックマトリックス材の具体的調製)
ブラックマトリクスBMとスペーサ13を兼用する材料の塗料で、無溶剤型で且つUV硬化性のものを以下のように調製した。
まず、グリシジルメタクリレート(GMA)40g、メチルメタクリレート(MMA)60gとアセトン200gを窒素雰囲気下でADVN(大塚化学製)を用い、分子量20×10のポリマーを得た。
このポリマー溶液にアクリル酸20g、ベンジルジメチルアミン0.2gを加え反応させた後、テトラヒドロ無水フタル酸25gを加えて反応させ、シクロヘキサンを用いて析出沈殿させ、乾燥し、白色粉末130gを得た。この粉末状の樹脂の分子量は35×10、酸価は100であった。
この樹脂50gにTMP3A50g、ヒドロキシエチルメタクリレート40g、1,6−ヘキサンジオールジメタクリレート40g、ビスコート#2000(大阪有機化学製)10g、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン10g、メトキノン0.1g、グリシドキシプロピルトリメトキシシラン10g、ビスフェノールAのジグリシジルエーテル15gを加え、溶解して感光性無溶剤型接着剤Cを作成した。この接着剤C100gにブラックマトリクスに使用されるカーボンブラックを30重量%分散してブラックマトリクスとスペーサ兼用の塗料を得た。
上記液晶表示装置基板間隔保持用スペーサを一体にしたブラックマトリックスを有するカラーフィルタ用基材9を利用してカラーフィルタを形成するに際しては、ブラックマトリックスの間の凹部に、凹部に対応するパターン構成色の色材インクをインクジェット法により設けるようにすればよい。
また、従来から行われている色材インクのフォトリソ法にても実施できる。即ち、カラーフィルタ用基材8の全面に対する感光硬化性の色材インクの全面塗布と、全面塗布された色材インクに対する部分露光と、色材インクの未硬化部の現像除去とをカラーフィルタのパターン構成色ごとに行なって、ブラックマトリックスの間の凹部に、パターン構成色の色材インクを設けるようにすることでカラーフィルタを作成できる。また、色材インクをオフセット印刷や凸版印刷、平版印刷、凹版印刷により設けてもよい。
本発明に係るカラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法における圧接型の一例を示す説明図である。 圧接型の作成において離型層を設けた状態を示す説明図である。 透明パターン層を設けた状態を示す説明図である。 圧接型にカラーフィルタ用基材を重ね合わせて圧接する状態を示す説明図である。 圧接型とカラーフィルタ用基材とが圧接している状態での露光を示す説明図である。 圧接型とカラーフィルタ用基材との剥離分離を示す説明図である。 圧接型から剥離分離した状態のカラーフィルタ用基材とブラックマトリックス材とを示す説明図である。 未硬化部分のブラックマトリックス材を現像除去した状態を示す説明図である。 シリンダ状の圧接型の作成において離型層を形成した状態を示す説明図である。 シリンダ状の圧接型の作成において透明パターン層を形成した状態を示す説明図である。 シリンダ状の圧接型の作成において遮光パターン層を形成した状態を示す説明図である。 シリンダ状の圧接型を用いたカラーフィルタ用基材のブラックマトリックスの形成を示す説明図である。 遮光膜を有する圧接型による実施の形態を示す説明図である。 遮光パターン層を有する圧接型の具体的作成例を示す説明図である。 遮光膜を有する圧接型の具体的作成例を示す説明図である。 土手の表面を撥インキ性にしてインクを供給した状態を示す説明図である。 インキ受容層に供給されたインクの色材がインキ受容層に浸透して染色した状態を示す説明図である。 土手を親インキ性の部分と撥インキ性の部分との二層構造としたインク受容部にインクを供給した状態を示す説明図である。
符号の説明
1…圧接型
2…圧接型用基材
3…離型層
4…透明パターン層
5…遮光パターン層
6…抜きパターン部
7…凹部
8…スペーサ用凹部
9…カラーフィルタ用基材
10…ブラックマトリックス材
11…圧接手段
12…露光
13…液晶表示装置基板間隔保持用スペーサ
14…圧胴
15…露光手段
16…現像液
17…加熱手段
18…遮光膜
19…底面材
20…凸部材

Claims (8)

  1. 圧接型からの転写によりカラーフィルタのブラックマトリックスを形成する方法であって、
    UV光透過性の圧接型用基材の上に、UV光透過性と感光硬化したときのブラックマトリックス材に対して剥離性とを有する離型層と、前記離型層の上に位置し、UV光透過性と感光硬化したときのブラックマトリックス材に対して剥離性とを有して、カラーフィルタのブラックマトリックスの対応部分内でブラックマトリックス線幅より小寸の抜きパターン部を有する透明パターン層と、前記透明パターン層の上に位置し、感光硬化したときの前記ブラックマトリックス材が離型することができる離型性と遮光性とを有して、少なくともカラーフィルタのブラックマトリックスのネガパターンにした遮光パターン層とを積層して、前記遮光パターン層の間の凹部のパターンが少なくともカラーフィルタのブラックマトリックスのパターンを有する凹版の圧接型であって、少なくとも一部の凹部における透明パターン層に前記抜きパターン部によるスペーサ用凹部を備える圧接型を形成し、
    前記圧接型とカラーフィルタ用基材との間にブラックマトリックス材を位置させた状態で圧接型とカラーフィルタ用基材とを圧接し、
    前記圧接により圧接型とカラーフィルタ用基材とが密着した状態の下で圧接型用基材側からUV光により露光して、圧接型の凹部における前記ブラックマトリックス材をカラーフィルタ用基材に接着硬化させ、
    カラーフィルタ用基材から前記圧接型を剥離分離してブラックマトリックス材をカラーフィルタ用基材に転写させて、カラーフィルタ用基材の上の未硬化部分のブラックマトリックス材を現像除去して、前記抜きパターン部から転移したブラックマトリックス材が硬化してなる液晶表示装置基板間隔保持用スペーサが一体となるブラックマトリックスを形成することを特徴とするカラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法。
  2. 圧接型からの転写によりカラーフィルタのブラックマトリックスを形成する方法であって、
    UV光透過性の圧接型用基材の上に、ブラックマトリックスのパターンのネガパターンとなっている遮光膜が設けられ、UV光透過性の圧接型用基材の上に設けられた前記遮光膜の上に、UV光透過性と感光硬化したときのブラックマトリックス材に対しての剥離性とを有する底面材と、感光硬化したときの前記ブラックマトリックス材が離型することができる離型性とUV光透過性とを有する凸部材とを積層して、前記凸部材の間の凹部のパターンがカラーフィルタのブラックマトリックスの上の液晶表示装置基板間隔保持用スペーサパターンである圧接型を形成し、
    前記圧接型とカラーフィルタ用基材との間にブラックマトリックス材を位置させた状態で圧接型とカラーフィルタ用基材とを圧接し、
    前記圧接により圧接型とカラーフィルタ用基材とが密着した状態の下で圧接型用基材側からUV光により露光して、前記遮光膜の開口部に位置しているブラックマトリックス材をカラーフィルタ用基材に接着硬化させ、
    カラーフィルタ用基材から前記圧接型を剥離分離してブラックマトリックス材をカラーフィルタ用基材に転写させて、カラーフィルタ用基材の上の未硬化部分のブラックマトリックス材を現像除去して、前記凸部材の間の凹部から転移したブラックマトリックス材が硬化してなる液晶表示装置基板間隔保持用スペーサが一体となるブラックマトリックスを形成することを特徴とするカラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法。
  3. 上記圧接型は板状である請求項1または2に記載のカラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法。
  4. 上記圧接型は版面が外面に位置しているシリンダ状である請求項1または2に記載のカラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法。
  5. 上記ブラックマトリックス材は、カラーフィルタの色材インクに対して撥インキ性を有する請求項1から4の何れか一項に記載のカラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法。
  6. 請求項1から5の何れか一項のカラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法からなるブラックマトリックスが形成されたカラーフィルタ用基材における前記ブラックマトリックスの間の凹部に、対応するパターン構成色の色材インクをインクジェット法により設けることを特徴とするカラーフィルタの形成方法。
  7. 請求項1から5の何れか一項のカラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法からなるブラックマトリックスが形成されたカラーフィルタ用基材の全面に対する感光硬化性の色材インクの全面塗布と、全面塗布された色材インクに対する部分露光と、色材インクの未硬化部の現像除去とをカラーフィルタのパターン構成色ごとに行なって、前記カラーフィルタ用基材における上記ブラックマトリックスの間の凹部に、対応するパターン構成色の色材インクを設けることを特徴とするカラーフィルタの形成方法。
  8. 請求項1から5の何れか一項のカラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法からなるブラックマトリックスが形成されたカラーフィルタ用基板における前記ブラックマトリックスの間に、対応するパターン構成色の色材インクを印刷法により設けることを特徴とするカラーフィルタの形成方法。
JP2004282772A 2004-09-28 2004-09-28 カラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法およびカラーフィルタの形成方法 Pending JP2006098559A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004282772A JP2006098559A (ja) 2004-09-28 2004-09-28 カラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法およびカラーフィルタの形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004282772A JP2006098559A (ja) 2004-09-28 2004-09-28 カラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法およびカラーフィルタの形成方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006098559A true JP2006098559A (ja) 2006-04-13

Family

ID=36238462

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004282772A Pending JP2006098559A (ja) 2004-09-28 2004-09-28 カラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法およびカラーフィルタの形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006098559A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009244774A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Fujifilm Corp カラーフィルタ基板、及び液晶表示装置
JP2020529624A (ja) * 2017-08-18 2020-10-08 エルジー・ケム・リミテッド 基板
US11644744B2 (en) * 2016-12-20 2023-05-09 HKC Corporation Limited Display panel, manufacturing method of display panel and mask used thereof

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009244774A (ja) * 2008-03-31 2009-10-22 Fujifilm Corp カラーフィルタ基板、及び液晶表示装置
US11644744B2 (en) * 2016-12-20 2023-05-09 HKC Corporation Limited Display panel, manufacturing method of display panel and mask used thereof
JP2020529624A (ja) * 2017-08-18 2020-10-08 エルジー・ケム・リミテッド 基板
US11338499B2 (en) 2017-08-18 2022-05-24 Lg Chem, Ltd. Substrate
JP7114844B2 (ja) 2017-08-18 2022-08-09 エルジー・ケム・リミテッド 基板
US11633903B2 (en) 2017-08-18 2023-04-25 Lg Chem, Ltd. Substrate

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009134255A (ja) マイクロパターン形成用材料、マイクロパターン複合材及びその製造方法並びに微小3次元構造基板の製造方法
JP5530085B2 (ja) マイクロパターン形成用材料、マイクロパターン複合材及びその製造方法並びに微小3次元構造基板の製造方法
JPH05147359A (ja) 微細パターンの形成方法
JP5667336B2 (ja) マイクロパターン形成用硬化性組成物、マイクロパターン複合材及び微小3次元構造体の製造方法
JPH0647895A (ja) 精密印刷方法及び精密印刷装置
JP2008116880A (ja) 液晶表示装置用カラーフィルターへのスペーサービーズ形成方法および液晶表示素子の製造方法
JP2006098559A (ja) カラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法およびカラーフィルタの形成方法
JPH0648677B2 (ja) レジストパターンの形成方法
JPH04349401A (ja) カラーフィルタの製造方法
JP4397442B2 (ja) カラーフィルタの製造方法
JP4834974B2 (ja) カラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法およびカラーフィルタの形成方法
JP4588041B2 (ja) 樹脂モールドを利用した印刷版の製造方法
JP2006337952A (ja) カラーフィルタの製造方法
JP3503198B2 (ja) 凹版およびこれを用いた印刷方法
JP4169476B2 (ja) 画像の凸版印刷を行なうための複合印刷版
JP4839592B2 (ja) カラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法およびカラーフィルタの形成方法
JP4505864B2 (ja) 転写型カラーフィルタの製造方法
JP3475498B2 (ja) 凸版及びこれを用いた印刷方法
JP4858095B2 (ja) 微小突起物の形成方法
JPH0872384A (ja) 微細パターンの印刷方法
JP4453130B2 (ja) 液晶表示装置用電極基板の製造方法及び液晶表示装置
JP4797414B2 (ja) カラーフィルタのブラックマトリックスの形成方法およびカラーフィルタの形成方法
JPH0899476A (ja) 微細パターンの印刷法
JP2005115000A (ja) 精細パターンの印刷方法と印刷装置およびカラーフィルタ
JP5034465B2 (ja) 微小突起物の製造方法