JP2006097752A - トランスファ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 組立性が良好で、部品交換が容易なトランスファ装置を提供する。
【解決手段】 3つに分割され内部に機構部を収容するハウジング3A,3B、3Cと、エンジンからの回転駆動力を入力する入力軸2と、入力された回転駆動力を前輪および後輪に分配するセンターデファレンシャル7と、入力軸2と同軸状に配置されて、センターデファレンシャル7から出力される回転駆動力を後輪に出力する後輪用出力軸4と、入力軸2および後輪用出力軸4と平行に配置され、センターデファレンシャル7から出力される回転駆動力を前輪に出力する前輪用出力軸95と、入力軸2から入力される回転駆動力の回転数の切換えを行うH/L切換フォーク61、およびセンターデファレンシャ7の差動のロックおよびフリーの切換を行うFree/Lock切換フォーク62を有するシフトユニット6とを備える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、入力された駆動力を前後輪に出力するトランスファ装置に関し、特に、組立性が良好で、部品交換が容易なトランスファ装置に関する。
エンジンから伝達される駆動力を前輪および後輪に伝達する従来のトランスファ装置として、例えば、スリーブの係合動作によって入力のハイ・ロー(H/L)の切換え、およびデファレンシャルによって前後輪に出力される駆動力をロックし、前後輪の差動をなくし、あるいは前後輪の差動を許容するためのデファレンシャルのフリー・ロック(Free/Lock)を切換える機構を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1に記載されトランスファ装置は、エンジンから伝達された駆動力を増減速する副変速機としての遊星歯車機構と、その増減速された駆動力を前輪用出力軸および後輪用出力軸に伝達するセンターデファレンシャルと、前後輪の出力軸の差動をなくして、デファレンシャルをロックし、およびそのロックを解除する差動制御装置を備えている。
このトランスファ装置によれば、前後輪にかかる負荷に応じたトルク駆動力が付与されるため、前後輪で差動が生じ、負荷に応じた駆動が可能となる。また、例えば、前輪が空転するような路面の条件下であっても、デファレンシャルをロックすることで、前後輪に駆動力を付与することができるので、車両を走行させることができる。
特開平5−58177号公報(図1)
しかし、従来のトランスファ装置によると、駆動力の増減を行うためのハイ・ロー(H/L)切換装置、およびデファレンシャルのロック・非ロック(Free/Lock)切換装置をそれぞれ別個にトランスファ装置内に組み込んでいたため、組立性が悪く、そのような切換装置の部品交換時には、トランスファ装置の全体を分解しなければならなかった。
従って、本発明の目的は、組立性が良好で、部品交換が容易なトランスファ装置を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、動力源から回転駆動力を入力される入力部と、前記入力部に入力された前記回転駆動力を前輪側および後輪側に分配する動力分配部と、前記回転駆動力の回転速度を変換して前記動力分配部に入力する速度変換部と、前記前輪および後輪に分配された前記回転駆動力の差動を許容あるいは制限する差動制限部と、所定の方向に移動する移動部材の位置を制御することにより前記速度変換部の速度変換比、および前記差動制限部の前記許容あるいは前記制限を制御する選択機構とを備えることを特徴とするトランスファ装置を提供する。
この構成によると、移動部材の位置が定まれば、速度変換部の速度変換比、および差動制限部の許容あるいは制限をするかどうかが定まる。したがって、速度変換比と差動制限部は、それぞれ制御対象が1つで済むので、構成の簡素化が図れる。
前記選択機構は、仮組立可能な構成を有することが好ましい。
この構成によると、速度変換部、差動制限部、および選択機構が仮組立によってユニット化される。ユニット化されるため、トランスファ装置への組み付けが簡単となり、部品交換もユニットを交換するだけでよくなる。
前記選択機構は、前記速度変換部の速度変換比を定める第1のカムと、前記回転駆動力の差動の許容あるいは制限を定める第2のカムとを備えることが好ましい。
本発明のトランスファ装置によれば、組立性が良好で、部品交換が容易となる。
図1は、本発明の実施の形態に係るトランスファ装置を示し、図2は、図2のセンターデファレンシャルを示す要部拡大断面を示す。このトランスファ装置1は、3つに分割され内部に機構部を収容するハウジング3A,3B、3Cと、動力源としてのエンジンからの回転駆動力を入力する入力軸2と、入力された回転駆動力を前輪および後輪に分配する動力分配部としてのセンターデファレンシャル7と、入力軸2と同軸状に配置されて、センターデファレンシャル7から出力される回転駆動力を後輪に出力する後輪用出力軸4と、入力軸2および後輪用出力軸4と平行に配置され、センターデファレンシャル7から出力される回転駆動力を前輪に出力する前輪用出力部材95と、入力軸2から入力される回転駆動力の回転速度の副変速機8を介しての切換えおよびセンターデファレンシャル7の差動制限部としてのFree/Lock切換クラッチ9のロックおよびフリーの切換えを行う選択機構としてのシフトユニット6とを備える。
入力軸2は、ハウジング3A,3B内に一部が収容されるとともに、ボールベアリング40およびニードルベアリング79によりに支持され、一端は、入力歯車23が形成される。入力歯車23は、後述する大径ギア82と噛合する歯部23aと、センターデファレンシャル7にスリーブ74を介して回転駆動力を伝達するクラッチギア23bとを有する。
(センターデファレンシャルの構成)
センターデファレンシャル7は、回転駆動力が入力され、軸方向に往復動するカム従動子70と、カム従動子70により前輪および後輪にそれらの回転数に応じて回転駆動力を伝達するトルク伝達部材としての第1および第2フェースカム72,73と、複数のカム従動子70を軸方向に往復自在に収納するとともに、カム従動子70に回転駆動力を伝達する入力部としてのケーシング76と、クラッチギア23bからの回転駆動力をケーシング76と係合することにより回転駆動力を伝達するスライド部材としてのスリーブ74とを有する。
スリーブ74は、ケーシング76の外側に位置し、上面に溝部74aが形成され、溝部74aは、センターデファレンシャル7の入力部であるケーシング76に入力される回転駆動力の回転速度の切換えを行うH/L切換フォーク61が係合している。
ケーシング76は、ほぼ中空円筒状であり、その内面にカム従動子70の係合突起71を押圧するスプライン76aを有する。ケーシング76は、後輪用出力軸4と同一軸上に存在する。
副変速機8は、入力歯車23に噛み合う大径ギア82と、大径ギア82と副軸81を介して平行に連結された小径ギア83と、小径ギア83と噛み合い、入力歯車23の回転駆動力をセンターデファレンシャル7に伝達する速度変換用ギア77と、速度変換用ギア77に設けられてスリーブ74と噛み合うように構成され、スリーブ74を介してケーシング76に回転駆動力を伝達する第2の伝達手段としてのクラッチギア77aとを有する。
副変速機8の支持軸部81aは、大径ギア82側がボールベアリング40により支持され、小径ギア83側が支持部81bにより支持されている。速度変換用ギア77は、ニードルベアリング79により後述する前輪用出力部材95と回転自在に支持されている。
副変速機8は、図示しない操作部によりH/L切換フォーク61を介して図中右方向(74′で示す位置)にスリーブ74を摺動することにより、入力軸2から直接センターデファレンシャル7に入力するか、副変速機8を介して低速回転でセンターデファレンシャル7に入力するかにより速度変換比を切換えることができるよう構成されている。
前輪用出力軸5は、ドリブンスプロケット53に取り付けられる。ドリブンスプロケット53は、チェーン93を介してドライブスプロケット90に接続され、ドライブスプロケット90は、Free/Lock切換クラッチ9を介して前輪用出力部材95と接続されている。
前輪用出力部材95は、後輪用出力軸4と同一軸上にあり、ニードルベアリング79を介して空転部材96が接続されている。
空転部材96は、後輪用出力軸4とスプライン96aを介してスプライン結合している。また、空転部材96は、ニードルベアリング79により前輪用出力部材95およびドライブスプロケット90と回動自在に支持され、前輪用出力部材95とはスリーブ91を介して係合・非係合が可能とされている。
図3は、シフトユニット6を示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は一部を断面で示した底面図である。このシフトユニット6は、カバー69と、カバー69に取付けられ、シフトロッド63上を摺動させられるH/L切換フォーク61と、H/L切換フォーク61をシフトロッド63上の所定の位置に移動させる移動部材としてのカムプレート65と、H/L切換フォーク61およびFree/Lock切換フォーク62を所定の位置に移動させるためにモータ10の回転力に基づく回転駆動力を付与するアクチュエータ68と、H/L切換フォーク61およびFree/Lock切換フォーク62の位置を検出する第1および第2のスイッチ11,12を備える。このシフトユニット6は、後述するように、H/L切換フォーク61がスリーブ74と、またFree/Lock切換フォーク62がスリーブ95と嵌合して、仮組立可能な構成を有している。
第1および第1のスイッチ11,12は、H/L切換フォーク61およびFree/Lock切換フォーク62の各端部がプランジャ11a,12aを押し上げることによりH/L切換フォーク61およびFree/Lock切換フォーク62のポジションを確認するものである。
H/L切換フォーク61は、スリーブ74の溝74aに嵌合する先端部と、第1のカムとしての溝65aに嵌入する第1ピン64を有するとともに、シフトロッド63と摺動可能に嵌合している。カムプレート65の回転に伴って、第1ピン64が溝65a内を移動することにより、H/L切換フォーク61がシフトロッド63上を摺動し、ハイまたはロー(H/L)の所定の位置をとるように構成されている。
Free/Lock切換フォーク62は、スリーブ91の溝91aに嵌合する先端部と、第2のカムとしての側面65aを押圧する第2ピン66を有する。第2ピン66は、カバー69に取付けられたスプリング受部62aとの間で、スプリング62bにより常時センターデファレンシャルがフリーとなる方向に付勢されており、カムプレート65の回転により、フリーまたはロックの位置をとるように構成されている。
(センターデファレンシャルの動作)
図4および図5は、センターデファレンシャル7がフリーの状態およびロックした状態を示す要部拡大図である。図1〜図5を参照しながら、このセンターデファレンシャル7の動作について説明する。この場合、Free/Lock切換クラッチ9のFree/Lock切換フォーク62およびH/L切換フォーク61は、図4の実線で示す位置にあるものとする。エンジンにより生じた回転駆動力は、図示しないトランスミッションおよびセンタードライブシャフトを介して入力軸2に伝達される。
入力軸2に伝達された回転駆動力は、入力軸2と一体に形成された入力歯車23のクラッチギア23bからスリーブ74を介してケーシング76に伝達される。ケーシング76は、スプライン76aと係合突起71を係止してカム従動子70を押圧する。カム従動子70に加えられた回転駆動力は、その大きさに応じて第1フェースカム72および第2フェースカム73に伝達される。
第1フェースカム72に伝達された回転駆動力は、スプライン72bを介して後輪用出力軸4に伝達され、さらに図示しない継手およびリアドライブシャフトを介してリアデファレンシャルに伝達されて左右の後輪を駆動する。
第2フェースカム73に伝達された回転駆動力は、スプライン73bを介して前輪用出力部材95に伝達される。前輪用出力部材95に伝達された回転駆動力は、スリーブ91を介してドライブスプロケット90に伝達され、さらにチェーン93によりドリブンスプロケット53に伝達されてドリブンスプロケット53に結合された前輪用出力軸5により出力される。このとき、スリーブ91は、前輪用出力部材95のスプライン95aおよびドライブスプロケット90のスプライン90aと噛み合っている。
したがって、スリーブ91の切欠91bの部分が空転部材96のスプライン96bに対応する位置にあり、スリーブ91とスプライン96bとが噛み合っていない状態となっている。前輪用出力軸5に出力された回転駆動力は、図示しない継手を介してフロントドライブシャフトに伝達され、センターデファレンシャルを介して左右の前輪を駆動する。そのため、前後輪は、前後輪にかかる負荷に応じたトルク回転力が付与されるため、前後輪で差動が生じているので、差動に応じた駆動が可能となる。
次に、カム従動子70および第1および第2フェースカム72,73を用いたセンターデファレンシャルの場合、例えば、前輪が氷上で空転した場合、後輪に回転駆動力が伝達されなくなるおそれがあるので、前後輪に回転駆動力を伝達するために、センターデファレンシャルをロックする必要がある。すなわち、Free/Lock切換フォーク62を図5のLock位置に移動させる。このとき、スリーブ91は、前輪用出力部材95のスプライン95a、空転部材96のスプライン96b、およびドライブスプロケット90のスプライン90aと噛み合っているので、前輪用出力部材95に伝達された回転駆動力は、スリーブ91を介して空転部材96およびドライブスプロケット90に伝達される。空転部材96は、スプライン96aを介して後輪用出力軸4とスプライン結合しているので、前輪用出力部材95に係る回転駆動力が空転部材96を介して後輪用出力軸4にも伝達される。したがって、前輪および後輪の差動がなくなり、前輪および後輪に回転駆動力が伝達され、前輪が氷上で空転した場合であっても、車両を走行させることが可能となる。
図6〜図9は、H/L切換フォーク61およびFree/Lock切換フォーク62a各ポジションにある場合の説明図である。
(1)H/L切換フォークがロー、Free/Lock切換フォークがロック動作の場合
図6を参照しながら、H/L切換フォーク61がロー(L)およびFree/Lock切換フォーク62がロック(Lock)にある場合を示し、(a)は、図3(b)のA−A線に対応する断面図、(b)は同じく図3(b)のB−B線に対応する断面図、(c)は同じく図3(b)のC−C線に対応する断面図、(d)は同じく図3(b)のD−D線に対応する断面図である(図7、図8、および図9においても同様の対応関係である。)。
図示しないH/L切換スイッチおよび図示しないFree/Lock切換スイッチを使用者が操作して、H/L切換フォーク61がロー(L)およびFree/Lock切換フォーク62がロック(Lock)となるようにポジションを選択する。選択することによりモータ10が回転し、アクチュエータ68によりカムプレート65が回転させられる。第1ピン64は、溝65aの回転軸67に近い小径溝部65eに位置させられ、H/L切換フォーク61はL位置に移動させられる。第2ピン66は、カムプレート65の大径部65cの側面65bを押圧し、Free/Lock切換フォーク62はLock位置に位置させられる。
このとき、入力軸2に入力された回転駆動力は、入力歯車23の歯部23aと噛み合っている副変速機8の大径ギア82を回転させ、これと一体化して形成された副軸81および小径ギア83を介して速度変換用ギア77を回転させ、速度変換用ギア77に設けられたクラッチギア77aに伝達される。スリーブ74は、図6(b)のL位置に移動させられ、クラッチギア77aとケーシング76とを係合させる。
スリーブ91は、前輪用出力部材95、空転部材96、およびドライブスプロケット90と噛み合い、一方の車輪に回転駆動力が伝達されない状態になった場合でも差動をなくすことで前輪および後輪に回転駆動力を伝達する。
H/L切換フォーク61およびFree/Lock切換フォーク62のポジションは、第および第2のスイッチ11,12のプランジャ11a,12aを押し上げるかどうかで判断する。したがって、プランジャ12aを操作していないのでロー(L)の状態であり、プランジャ11aを押し上げているので、センターデファレンシャルをロックしている状態であることが確認できる。
(2)H/L切換フォークがニュートラル、Free/Lock切換フォークがフリー動作の場合
図7を参照しながら、H/L切換フォーク61がニュートラル(N)およびFree/Lock切換フォーク62がフリーにある場合を説明する。
図示しないH/L切換スイッチおよび図示しないFree/Lock切換スイッチを使用者が操作して、H/L切換フォーク61がニュートラル(N)およびFree/Lock切換フォーク62がフリーとなるようにポジションを選択する。選択することによりモータ10が回転し、アクチュエータ68によりカムプレート65が回転させられる。第1ピン64は、中径溝部65fに位置させられ、H/L切換フォーク61はN位置に移動させられる。第2ピン66は、カムプレート65の小径部65dの側面65bを押圧し、Free/Lock切換フォーク62はFree位置に位置させられる。
このとき、入力軸2に入力された回転駆動力は、スリーブ74がクラッチギア23aおよびクラッチギア77aのいずれかとも噛み合っていないので、回転駆動力が入力されない。
スリーブ91は、前輪用出力部材95、およびドライブスプロケット90と噛み合う状態であるが、回転駆動力が入力されないため、前輪に回転駆動力は伝達されない。
H/L切換フォーク61およびFree/Lock切換フォーク62のポジションは、第1および第2のスイッチ11,12のプランジャ11a,12aを押し上げるかどうかで判断する。したがって、プランジャ12aを操作していないのでニュートラル(N)の状態であり、プランジャ11aを押し上げていないので、センターデファレンシャルがフリーの状態であることが確認できる。
(3)H/L切換フォークがハイ、Free/Lock切換フォークがフリー動作の場合
図8を参照しながら、H/L切換フォーク61がハイ(H)およびFree/Lock切換フォーク62がフリーにある場合を説明する。
図示しないH/L切換スイッチおよび図示しないFree/Lock切換スイッチを操作して、使用者がH/L切換フォーク61がハイ(H)およびFree/Lock切換フォーク62がフリーとなるようにポジションを選択する。選択することによりモータ10が回転し、アクチュエータ68によりカムプレート65が回転させられる。第1ピン64は、溝65aの大径溝部65gに位置させられ、H/L切換フォーク61はH位置に移動させられる。第2ピン66は、カムプレート65の小径部65dの側面65bを押圧し、Free/Lock切換フォーク62はFree位置に位置させられる。
このとき、入力軸2に入力された回転駆動力は、スリーブ74がクラッチギア23aおよびケーシング76と噛み合っているので、入力歯車23に入力された回転駆動力がそのまま入力され、カム従動子70,第1および第2フェースカム72,73を介して前輪および後輪に回転駆動力が分配される。
スリーブ91は、前輪用出力部材95、およびドライブスプロケット90と噛み合っており、図4に示すように前輪用出力部材95の回転駆動力が空転部材96に伝達されず、前輪用出力部材95に伝達された回転駆動力がドライブスプロケット90に伝達されるので、前輪に回転駆動力が伝達される。
H/L切換フォーク61およびFree/Lock切換フォーク62のポジションは、プランジャ12aをH/L切換フォーク61により押し上げているのでハイ(H)の状態であり、プランジャ11aを押し上げていないので、センターデファレンシャルがフリーの状態であることが確認できる。
(4)H/L切換フォークがハイ、Free/Lock切換フォークがロック動作の場合
図9を参照しながら、H/L切換フォーク61がハイ(H)およびFree/Lock切換フォーク62がロック(Lock)にある場合を説明する。
図示しないH/L切換スイッチおよび図示しないFree/Lock切換スイッチを操作して、H/L切換フォーク61がハイ(H)およびFree/Lock切換フォーク62がロック(Lock)となるようにポジションを選択する。選択することによりモータ10が回転し、アクチュエータ68によりカムプレート65が回転させられる。第1ピン64は、溝65aの回転軸67から遠い大径溝部65gに位置させられ、H/L切換フォーク61はH位置に移動させられる。第2ピン66は、カムプレート65の大径部65cの側面65bを押圧し、Free/Lock切換フォーク62はLock位置に位置させられる。
このとき、入力軸2に入力された回転駆動力は、スリーブ74がクラッチギア23aおよびケーシング76と噛み合っているので、入力歯車23に入力された回転駆動力がそのまま入力され、カム従動子70,第1および第2フェースカム72,73を介して前輪および後輪に回転駆動力が分配される。
スリーブ91は、前輪用出力部材95、空転部材96、およびドライブスプロケット90と噛み合い、一方の車輪に回転駆動力が伝達されない状態になった場合でも差動をなくすことで前輪および後輪に回転駆動力を伝達する。
H/L切換フォーク61およびFree/Lock切換フォーク62のポジションは、プランジャ12aを押し上げているので、ハイ(H)の状態であり、プランジャ11aを押し上げているので、センターデファレンシャルをロックしている状態であることが確認できる。
(実施の形態の効果)
(イ)本発明の実施の形態によれば、H/L切換フォーク61およびFree/Lock切換フォーク62をシフトユニット6としてユニット化して一体に形成したので、組立性が良好となる。
(ロ)部品交換時は、ユニットごと交換すればよいため、部品交換が容易となる。
(ハ)カムプレート65の回転制御を行うことにより、回転駆動力の回転数の切換え、およびデファレンシャルのロックおよび非ロックを行うことができるため、個々に切換え動作を行う必要がないので、構造が簡素となる。
本発明の実施の形態に係るトランスファ装置を示す断面図である。 本発明の実施の形態に係るトランスファ装置のセンターデファレンシャルを示す要部拡大断面図である。 本発明の実施の形態に係るトランスファ装置のシフトユニットを示し、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は一部を断面で示した底面図である。 本発明の実施の形態に係るトランスファ装置のセンターデファレンシャルがフリーの状態を示す要部断面図である。 本発明の実施の形態に係るトランスファ装置のシフトユニットがロックした状態を示す要部断面図である。 H/L切換フォークがロー(L)およびFree/Lock切換フォークがロック(Lock)にある場合を示し、(a)は、図3(b)のA−A線に対応する断面図、(b)は図3(b)のB−B線に対応する断面図、(c)は図3(b)のC−C線に対応する断面図、(d)は図3(b)のD−D線に対応する断面図である。 H/L切換フォークがニュートラル(N)およびFree/Lock切換フォークがフリー(Free)にある場合示し、(a)は、図3(b)のA−A線に対応する断面図、(b)は図3(b)のB−B線に対応する断面図、(c)は図3(b)のC−C線に対応する断面図、(d)は図3(b)のD−D線に対応する断面図である。 H/L切換フォークがハイ(H)およびFree/Lock切換フォークがフリー(Free)にある場合を示し、(a)は、図3(b)のA−A線に対応する断面図、(b)は図3(b)のB−B線に対応する断面図、(c)は図3(b)のC−C線に対応する断面図、(d)は図3(b)のD−D線に対応する断面図である。 H/L切換フォークがハイ(H)およびFree/Lock切換フォークがロック(Lock)のにある場合を示し、(a)は、図3(b)のA−A線に対応する断面図、(b)は図3(b)のB−B線に対応する断面図、(c)は図3(b)のC−C線に対応する断面図、(d)は図3(b)のD−D線に対応する断面図である。
符号の説明
1 トランスファ装置
2 入力軸
3A,3B ハウジング
4 後輪用出力軸
5 前輪用出力軸
6 シフトユニット
8 副変速機
9 Free/Lock切換クラッチ
10 モータ
11 第1のスイッチ
11a,12a プランジャ
12 第2のスイッチ
23b クラッチギア
23 入力歯車
23a 歯部
40 ボールベアリング
53 ドリブンスプロケット
61 H/L切換フォーク
62 Free/Lock切換フォーク
62b スプリング
63 シフトロッド
64 第1ピン
65 カムプレート
65a 溝
65b 側面
65c 大径部
65d 小径部
65e 小径溝部
65f 中径溝部
65g 大径溝部
66 回転軸
68 アクチュエータ
70 カム従動子
71 係合突起
71a 溝部
72 第1フェースカム
72b スプライン
73 第2フェースカム
73b スプライン
74 スリーブ
74a 溝
75 切換フォーク
76 ケーシング
76a スプライン
77 速度変換用ギア
77a クラッチギア
79 ニードルベアリング
81 副軸
81a 持軸部
81b 支持部
82 大径ギア
83 小径ギア
90 ドライブスプロケット
90a スプライン
91 スリーブ
91a 切欠
91a 溝
93 チェーン
95a スプライン
95 前輪用出力部材
96 空転部材
96a スプライン
96b スプライン
100 トランスファ装置
102 フロントケース
103 リアケース
110 副変速機
111 入力軸
113 H/L切換スリーブ
114 H/L切換フォーク
120 駆動力伝達部
121 スプロケット
122 クラッチ歯
123 Free/Lock切換スリーブ
124 Free/Lock切換フォーク
130 クラッチギア

Claims (3)

  1. 動力源から回転駆動力を入力される入力部と、
    前記入力部に入力された前記回転駆動力を前輪側および後輪側に分配する動力分配部と、
    前記回転駆動力の回転速度を変換して前記動力分配部に入力する速度変換部と、
    前記前輪および後輪に分配された前記回転駆動力の差動を許容あるいは制限する差動制限部と、
    所定の方向に移動する移動部材の位置を制御することにより前記速度変換部の速度変換比、および前記差動制限部の前記許容あるいは前記制限を制御する選択機構とを備えることを特徴とするトランスファ装置。
  2. 前記選択機構は、仮組立が可能な構成を有することを特徴とする請求項1記載のトランスファ装置。
  3. 前記選択機構は、前記速度変換部の速度変換比を定める第1のカムと、前記回転駆動力の差動の許容あるいは制限を定める第2のカムとを備えたことを特徴とする請求項1記載のトランスファ装置。
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