JP2006097415A - 定量止水装置 - Google Patents

定量止水装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2006097415A
JP2006097415A JP2004287276A JP2004287276A JP2006097415A JP 2006097415 A JP2006097415 A JP 2006097415A JP 2004287276 A JP2004287276 A JP 2004287276A JP 2004287276 A JP2004287276 A JP 2004287276A JP 2006097415 A JP2006097415 A JP 2006097415A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
control means
water discharge
amount
stop device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004287276A
Other languages
English (en)
Inventor
Masanori Miyata
雅則 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2004287276A priority Critical patent/JP2006097415A/ja
Publication of JP2006097415A publication Critical patent/JP2006097415A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Domestic Plumbing Installations (AREA)

Abstract

【課題】 小型で操作性に優れた新規な定量止水装置を提供する。
【解決手段】 水路と水路を開閉する弁体とを有する送水手段1と、弁体を電気的に開閉して送水手段1の他端部からの吐水または止水を制御する制御手段2と、送水手段1からの吐水量を計測する計測手段3と、制御手段2の作動を入力する操作手段4と、を有し、制御手段2は操作手段4からの入力または計測手段3から入力される吐水量に応じて弁体を開閉して送水手段1からの吐水または止水を制御する定量止水装置において、
制御手段2は、操作手段4の特定の一の操作Iが第一操作であると判定し特定の二の操作IIが第二操作であると判定する判定手段21と、判定手段21が第一操作と判定すれば送水手段1からの吐水または止水を制御する弁体制御手段22と、判定手段21が第二操作と判定すれば止水する目標吐水量の設定を行う設定制御手段23と、を有する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、水栓の吐水および吐水の停止を行なう定量止水装置に関するものであり、特に、吐水量の設定および設定された吐水量での吐水の停止を行う定量止水装置に関する。
浴室や洗面所などに設置されている水栓には、様々な種類がある。一例として、図6にサーモスタットを内蔵する混合栓を示す。この混合栓9は、室内側の壁面に取り付けられ室外の給湯器からの湯と上水からの水とが流入する水栓本体91と、水栓本体91より湯と水との混合水を吐水する吐水管部92と、からなる。水栓本体91の一端面には、温度を調整する温調ハンドル94が設けられ、この温調ハンドル94を回転させることで、吐水される混合水の湯温の温度を設定できる。水栓本体91の他端面には、切替ハンドル95が設けられ、吐水管部92からの吐水および止水を行う。また、水栓本体91の後方には、給湯配管を介して給湯器などに接続され給湯器から吐出される高温の湯が流入する温水流路97と、給水配管を介して上水(水道管)に接続され常温の水が流入する常温水流路98と、が備えられている。
そして、従来より、浴槽、洗面器などに自動的にお湯張りを行なう装置として、たとえば、機械的に吐水を停止する機能や、制御装置を用いたお湯張り機能を備えた水栓が知られている。たとえば、特許文献1には、浴槽などへのお湯張りが自動的にできる自動水栓装置が開示されている。特許文献1に記載の自動水栓装置は、壁面に取り付けられた水栓本体の上方に操作パネルが設けられている。操作パネルの設定スイッチを押して目標とするお湯張り量を設定し、その後、お湯張りスイッチを押してお湯張りを開始し、設定されたお湯張り量に達したら自動的にお湯張りが停止される。
しかしながら、特許文献1に記載の自動水栓装置は、壁面に取り付けられるため、あらかじめ壁面に水栓が設置されている浴室に適用する際には、既存の水栓ごと取り換えることになり、労力と時間を要する。また、既設の水栓の種類によっては、別部材を介さなければ取り換えが不可能な場合も考えられる。
そこで、既設の水栓の吐水管部と取り換え可能な給水装置が、特許文献2に開示されている。特許文献2の給水装置は、上記の設定スイッチやお湯張りスイッチ等に相当する複数のスイッチを有するが、吐水管部は水栓本体と比較してスイッチ等を配置できる面積が小さいため、吐水管部と取り換えて設置する給水装置に多数のスイッチを設けるのは限界がある。また、スイッチの数に応じて給水装置自体を大きくすると、場所によっては取り付けられない場合も考えられる。
また、従来、複数のスイッチを設けると、たとえば浴室では、スイッチが見えにくい場合や、手探りでスイッチの操作をする場合があり、使用者が目的のスイッチと違うスイッチを操作して誤作動が発生する虞があった。しかしながら、目標とするお湯張り量の設定は一度行えば頻繁に行うものではなく、通常の操作は吐水および止水である。したがって、設定スイッチは、通常の使用時には触れることが少なく、かえって誤操作を引き起こす虞があった。
特開2003−90072号公報 特開2004−116175号公報
そこで、本発明者等は、上記問題点に鑑み、スイッチの数を減少させれば、操作性に優れ小型な定量止水装置となることに想到した。すなわち、本発明は、小型で操作性に優れた新規な定量止水装置を提供することを目的とする。
本発明の定量止水装置は、一端部から供給された水を他端部へ送る水路と該水路を開閉する弁体とを有する送水手段と、該弁体を電気的に開閉して該送水手段の他端部からの吐水または止水(吐水の停止)を制御する制御手段と、該送水手段からの吐水量を計測する計測手段と、該制御手段の作動を入力する操作手段と、を有し、該制御手段は該操作手段からの入力または該計測手段から入力される吐水量に応じて該弁体を開閉して該送水手段からの吐水または止水を制御する定量止水装置において、
前記制御手段は、前記操作手段の特定の一の操作が第一操作であると判定し特定の二の操作が第二操作であると判定する判定手段と、該判定手段が該第一操作と判定すれば前記送水手段からの吐水または止水を制御する弁体制御手段と、該判定手段が該第二操作と判定すれば止水する目標吐水量の設定を行う設定制御手段と、を有することを特徴とする。
なお、「目標吐水量」とは、たとえば浴槽などに張りたいお湯の任意の量であって、吐水を開始してから制御手段により止水されるまでに吐水される吐水量(積算吐水量)である。
本発明の定量止水装置において、前記設定制御手段は、予め記憶された複数の既定値を記憶しそのうちの1つを前記操作手段からの入力により選択して目標吐水量として設定する既定量記憶設定部を有するのが望ましい。また、前記設定制御手段は、前記操作手段からの入力により前記送水手段が吐水を開始してから再度の操作により止水されるまでの吐水量を前記計測手段で計測して得られた値を目標吐水量として記憶する任意量記憶設定部を有してもよい。
そして、前記送水手段は、前記水路の一端部が上水の水と給湯器の温水とを導く混合栓に接続されるのが好ましい。
本発明の定量止水装置は、制御手段が、上記判定手段と上記弁体制御手段と上記設定制御手段とを有するため、操作手段に対する操作の違いにより、送水手段からの吐水または止水を制御するか(弁体制御手段)、目標吐水量の設定を行うか(設定制御手段)、という異なる複数の作動を制御手段に入力することができる。その結果、操作手段を簡略化することができ、本発明の定量止水装置を小型化できる。また、上記構成によれば、弁体制御手段の作動を入力する操作手段と設定制御手段の作動を入力する操作手段とを別々に設ける必要がないため、誤って目的とは異なった操作手段を操作してしまうという誤操作を防止することができ、操作性に優れる。
この際、上記既定量記憶設定部により、既定値のうちの1つを操作手段からの入力により選択できるため、操作手段が1つであっても少ない操作で目標吐水量を設定することができ、操作性に優れる。さらに、上記任意量記憶設定部により、使用者の希望に応じた目標吐水量の設定が可能となる。この際、既定量記憶設定部と任意量記憶設定部とを併用することにより、予め記憶された既定値だけでは対応できない範囲の目標吐水量を設定することができる。
そして、操作手段が小型化された本発明の定量止水装置は、水路の一端部を混合栓に接続して用いることができ、取付が簡単な上、意匠性にも優れる。
以下に、本発明の定量止水装置を実施するための最良の形態を、図1を用いて説明する。なお、図1は、本発明の定量止水装置の構成を示すブロック図である。
本発明の定量止水装置は、水路と弁体とを有する送水手段1と、弁体を電気的に開閉して送水手段1からの吐水または止水を制御する制御手段2と、送水手段1からの吐水量を計測する計測手段3と、制御手段2の作動を入力する操作手段4と、を有する。そして、少なくとも送水手段1、制御手段2、計測手段3および操作手段4は、同一のケースに配置されているのが好ましい。
送水手段1は、水路と弁体とを有する。水路は、一端部から供給された水を他端部へ送ることができれば、その形状に限定はないが、その一端部が通常の水栓に接続されるのがよい。たとえば、上水の水と給湯器の温水とを導く混合栓に接続されるのがよい。
また、弁体は、水路を開閉する。弁体は、後述の制御手段2によって開閉される。そのため、電気的に開閉することができる直動型やパイロット式の電磁弁や電動弁であるのが好ましい。電磁弁を用いる場合には、弁体は、電磁弁と、その電磁弁の駆動により開閉される主弁と、からなる構成であるのがよい。さらに、主弁の開閉を機械的に手動で行う手動開閉部を有してもよい。手動開閉部を有することにより、制御手段2によって弁体を開閉できなくなるという問題が生じても、手動開閉部を手動で開閉することにより送水手段1からの吐水と止水を行うことができる。
計測手段3は、送水手段1からの吐水量を計測する。計測手段3としては、たとえば、上記水路に設けられ吐水時の水流により回転する回転部をもち、その回転部の回転数に応じて吐水量を計測する方式を用いることができる。この際、計測手段3は、回転部をもち、その回転数に応じて吐水量を計測するとともに発電を行う発電機であるのが好ましい。吐水時の水流を利用して発電を行うことにより、一般的に電源に用いられているAC電源や乾電池などの代用として、発電した電力を本発明の定量止水装置の電源に利用できる。なお、計測手段3が発電機である場合には、発電機からの出力波形をカウントすることで回転数を検出してもよい。
さらに、計測手段3は、吐水される水の水温を測定する温度測定部を有してもよい。温度測定部は、一般的に用いられる温度センサ等であればよい。
また、本発明の定量止水装置は、さらに、上記発電機により発生した電力を蓄える二次電池手段を有するのが好ましい。二次電池手段は、二次電池やキャパシタであるのがよい。なお、二次電池手段に電気が蓄電されておらず、他の電源を併用していない場合でも、前述の手動開閉部により手動で吐水を行うことができるため、充電が可能である。
操作手段4は、制御手段2の作動を入力する。そのため、操作手段4は、たとえば、押圧されて操作されるスイッチであるのが好ましい。また、操作手段4は、表示部を有するのが好ましい。表示部には、吐水開始からの積算吐水量や後述の目標吐水量の他、上記温度測定部で測定された水温が表示されるとよい。
制御手段2は、上記弁体を電気的に開閉して送水手段1の他端部からの吐水または止水を制御する手段であって、操作手段4からの入力または計測手段3から入力される吐水量に応じて弁体を開閉して送水手段1からの吐水または止水を制御する。そして、制御手段2は、判定手段21と、弁体制御手段22と、設定制御手段23と、を有する。
判定手段21は、操作手段4の特定の一の操作Iが第一操作であると判定し特定の二の操作IIが第二操作であると判定する。特定の一の操作Iおよび特定の二の操作IIは、互いに異なる操作であれば、特に限定はない。たとえば、操作手段4がスイッチであれば、スイッチの押圧時間が、所定時間より短ければ第一操作であると判定し、所定時間より長ければ第二操作であると判定するのが望ましい。他にも、所定時間にスイッチが押圧された回数が一回であれば第一操作であると判定し、二回であれば第二操作であると判定してもよい。なお、制御手段2では、操作手段4の特定の三の操作が第三操作であると判定手段21に判定させてもよく、第一操作や第二操作以外の他の操作を追加してもよい。
弁体制御手段22は、判定手段21が第一操作と判定すれば、弁体を開閉させて送水手段1からの吐水または止水を制御する。すなわち、弁体制御手段21は、判定手段21において、送水手段1から吐水されていない状態で第一操作と判定すれば吐水を開始し、送水手段1から吐水されている状態で第一操作と判定すれば止水する。また、計測手段3で計測された吐水量が目標吐水量に達した場合にも、弁体制御手段21により止水させてもよい。
設定制御手段23は、判定手段2が第二操作と判定すれば、止水する目標吐水量の設定を行う。目標吐水量の設定方法としては、使用者の希望に合わせて操作手段4から任意の数値を入力してもよいが、設定制御手段23は、予め記憶された複数の既定値を記憶しそのうちの1つを操作手段4からの入力により選択して目標吐水量として設定する既定量記憶設定部を有するのが望ましい。本設定方法によれば、規定量記憶設定部に記憶されている幾つかの既定値から目標吐水量に最適な値を選択するだけであるため、少ない操作で目標吐水量を設定できる。また、数値を入力する必要がないため、数値を入力するためのダイヤル式のスイッチやボタン式の増減スイッチ、テンキー等を、操作手段4から省くことができる。
また、設定制御手段23は、操作手段4からの入力により送水手段1が吐水を開始してから再度の操作により止水されるまでの吐水量を計測手段3で計測して得られた値を目標吐水量として記憶する任意量記憶設定部を有するのが望ましい。任意量記憶設定部によれば、目標吐水量を設定する際には実際に浴槽などに吐水を行って適当な量に達したら止水すればよいため、たとえ浴槽の容量を知らなくとも目標吐水量を設定することができる。そして、数値を入力する必要がないため、数値を入力するためのダイヤル式のスイッチやボタン式の増減スイッチ、テンキー等を、操作手段4から省くことができる。
本発明の定量止水装置において、制御手段は、既定量記憶設定部および任意量記憶設定部のうちの少なくともいずれか一方を備えればよい。既定量記憶設定部と任意量記憶設定部とを併用すれば、予め記憶された既定値だけでは対応できない範囲の目標吐水量(たとえば、1つ目の既定値と2つ目の既定値との間の値や、最も大きな既定値よりも大きな値)も設定することができる。
本発明の定量止水装置は、制御手段2が判定手段21、弁体制御手段22および設定制御手段23を有するため、操作手段4に対する操作の違いにより、送水手段1からの吐水または止水を制御する、目標吐水量の設定を行う、という異なる複数の作動を制御手段2に入力することができる。その結果、操作手段の構成を簡略化でき、定量止水装置を小型化できる。また、本発明の定量止水装置によれば、弁体制御手段22の作動を入力する操作手段と設定制御手段23の作動を入力する操作手段とを別々に設ける必要がないため、誤って目的とは異なった操作手段を操作してしまうという誤操作を防止することができ、操作性に優れる。
以下に、本発明の定量止水装置の実施例を、図1〜図5を用いて説明する。なお、図2は本実施例の定量止水装置の外観を示す斜視図であり、図3は図2のうちの操作手段の平面図である。また、図4は本実施例の定量止水装置の構成を模式的に示す構成図であり、図5は本実施例の定量止水装置の制御手段での処理を示すフローチャートである。
[定量止水装置の構成]
以下に、本実施例の定量止水装置の構成を、図2〜図4を用いて説明する。
本実施例の定量止水装置は、大別すると、送水手段1と、制御手段2と、計測手段3と、操作手段4と、二次電池手段5と、からなり、それぞれ長尺状のケース6(図2参照)に配設されている。
送水手段1は、ケース6とほぼ同軸的に配設された水路11と、水路11を開閉する弁体10と、を有する。水路11は、両端部が開口しており、一端部は水が供給される供給口111、他端部は供給口111から供給された水を吐出する吐水口112である。供給口111は、ケース6の外部へ延出しており、先端部には後述の袋ナット99と螺合する螺子溝(図示せず)を有する(図2参照)。
弁体10は、水路11において供給口111と吐水口112との間に位置し、主弁16、電磁弁17および手動開閉部18からなる。主弁16は、ダイアフラムをもち、パイロット弁17’を有するパイロット式の電磁弁17により開閉される。電磁弁17は、制御手段2により電気的に制御(制御に関しては後に詳説する)される。開閉を行う際は、制御手段2からの入力により、電磁弁17を通電させてパイロット弁17’に水路11の流水の一部を導き、その流水の圧力をパイロット弁17’で制御しつつダイヤフラムに作用させて主弁16を開閉する。
なお、主弁16は、制御手段2により開閉される以外にも、手動開閉部18により機械的に開閉可能である。手動開閉部18は、その一部がケース6の外部に表出しており(図2参照)、ケース6の外側から手動で回転させることにより、その回転が主弁16に伝達されて主弁16が開閉される。また、手動開閉部18は、パイロット弁として電磁弁と並列に配置された構造でもよい。
計測手段3は、水路11の吐水口112側(すなわち水路11の下流側)に位置し、送水手段1からの吐水量を計測する吐水量計測部30と、吐水される水の水温を測定する温度測定部35と、を有する。
吐水量計測部30は、発電機31、水車32および回転センサ33からなる。水車32は、吐水口112内に配設され、吐水の際の流水で回転する。この水車32の回転力は、発電機31に伝えられて発電が行われる。なお、発電された電力は、制御手段2内に設けられた整流器(図示せず)により直流に変換され、さらに電圧調整された後、電気二重層キャパシタからなる二次電池手段5に蓄えられるように構成されている。
なお、初期状態や長期間使用しなかった場合には、定量止水装置を作動させるだけの電力が二次電池手段5に蓄えられていないことがある。その場合は、前述の手動開閉部18を回転させて主弁16を開状態とすれば送水手段1から吐水されるため、発電および蓄電が可能となる。
また、回転センサ33は、水車32の回転数を検出して、送水手段1からの吐水量を計測する。回転センサ33で検出した回転数信号は、制御手段2に出力される。なお、ここで説明する吐水量は、水が送水手段1から吐水される流量[リットル/分]を示すものであって、この吐水量と水車32の回転数との関係は、回転数に基づいて吐水量が求められるように予め設定されている。したがって、回転数を検出することで吐水量が測定できるようにしてある。なお、回転センサ33の代わりに、発電機31の出力波形をカウントすることで回転数の信号としてもよい。
温度測定部35は、水車32よりも上流側に設けられた水温センサからなり、水路11を通過し吐水される流水の温度を計測する。なお、測定した水温は、後述の表示部42に表示される。
操作手段4は、ケース6の上面部に位置し、使用者が意図する制御手段2の作動を入力するスイッチ41と、2桁の数値が表示可能な表示部42と、を有する(図2および図3参照)。操作手段4は、制御手段2と電気的に接続されており、スイッチ41の押圧を電気信号に変換して制御手段2に入力し、制御手段2を作動させる。また、表示部42には、必要に応じて、上記温度測定部35で測定された水温(湯温)や、後述する設定量がデジタル表示される。
なお、本実施例の定量止水装置は、たとえば、図6に示すような浴室などに設置されている混合栓9の吐水管部92と交換することにより使用できる。混合栓本体91と吐水管部92とは、通常、袋ナット99(図6には図示せず)により連結されている。そのため、袋ナット99をゆるめて吐水管部92を取りはずした後、本実施例の定量止水装置の供給口111と混合栓本体91とを袋ナット99で螺合させて連結することにより、混合栓9に本実施例の定量止水装置を容易に取り付けることができる。
[定量止水装置の作動]
以下に、本実施例の定量止水装置の作動について、制御手段2に設けられた制御処理を、図1のブロック図および図5のフローチャートに沿って説明する。なお、以下の説明において、定量止水装置は、混合栓本体91に連結され、二次電池手段5には十分な電力が充電されており、電力の供給を受けて作動できる状態にあるものとする。
使用者によりスイッチ41が押圧されると、制御手段2の判定手段21において、スイッチの押圧時間が3秒以上であるか否かを判定し、3秒未満であれば弁体制御手段22が作動されて湯張りモード(ステップ220)が実行され、3秒以上であれば設定制御手段23が作動されて設定モード(ステップ230)が実行される(ステップ210)。以下に、湯張りモードと設定モードをそれぞれ説明する。
[湯張りモード]
湯張りモードでは、弁体制御手段22の作動により、弁体10を開閉して送水手段1からの吐水および吐水の停止を行う。
湯張りモード(ステップ220)が実行されると、弁体10が開いて水路11は開状態となり、混合栓本体91から供給された混合水(湯)の吐水が開始される(ステップ221)。吐水が開始されると、温度測定部35において測定された湯温が制御手段2に入力され、制御手段2からの出力により表示部42に表示される(ステップ222)。
その後、ステップ223において、スイッチ41の押圧の有無が判定され、スイッチが押圧されれば弁体10が閉じられて吐水は停止(止水;ステップ225)され、スイッチが押圧されなければ吐水量が設定量に達したか否かが判定(ステップ224)される。なお、設定量とは、次の欄で説明する[設定モード]で設定される目標吐水量のことである。そして、ステップ224において、吐水量が設定量に達すれば止水(ステップ225)され、設定量に達していない場合は設定量に達するまでステップ221〜223が繰り返される。
[設定モード]
設定モード230では、設定制御手段23の作動により、上記湯張りモードにおいて自動的に止水が行われる目標吐水量の設定が行われる。そして、設定制御手段23は、既定量記憶設定部と任意量記憶設定部とを有する。
設定モード(ステップ230)が実行されると、定量止水装置の使用が初めての場合は初期設定量である「20」(約200リットルの吐水量を示す)が表示部42に表示され、前回設定した場合は前回の設定量が表示される(ステップ231)。
そして、ステップ250では、スイッチ41が押圧されたか否かが判定される。既定量記憶設定部には、「10」(約100リットルの吐水量に相当)、「20」(約200リットルの吐水量に相当)、「30」(約300リットルの吐水量に相当)、「40」(約400リットルの吐水量に相当)、「99」(任意量記憶設定部に記憶される任意の量に相当)が既定値として予め記憶されており、スイッチ41が押圧されると、表示されている設定量が「20」から「30」にかわり、スイッチ41を次々と押す毎に「20→30→40→99→10→20→30→40→99→10→…」と表示される(ステップ250〜251)。使用者は、所望の吐出量が表示されるまでスイッチ41を押圧すればよい。ただし、スイッチ41を押してから5秒以上経過すると、最後に表示されていた既定値を目標吐水量として選択したことが既定量記憶設定部に記憶され、これを設定量として設定は完了される(ステップ252〜254)。
ここで、最後に「99」と表示されていた場合には、上記の100、200、300、400リットルの既定値は適用されず、使用者が実際に吐水を行って設定量を決定することができる。ステップ253において、「99」表示が確認されると、スイッチ41が押圧が3秒以上であるか否かが判定される(ステップ260)。スイッチ41の押圧が3秒以上であれば、再び設定モード230が実行される。スイッチ41の押圧が3秒未満であれば、吐水が開始される(ステップ261)。吐水が開始されると、温度測定部35において測定された湯温が制御手段2に入力され、制御手段2からの出力により表示部42に表示される(ステップ262)。
その後、ステップ263において、スイッチ41の押圧の有無が判定され、スイッチが押圧されれば、吐水量測定部30で計測された吐水開始から止水までの積算吐水量が設定制御手段23の任意量記憶設定部に入力されて記憶され(ステップ264)、その後止水され(ステップ265)、任意量記憶設定部に記憶された積算吐水量が設定量として設定される(ステップ266)。ステップ263において、スイッチが押圧されなければ、ステップ261〜263が繰り返される。
すなわち、使用者は、本実施例の定量止水装置を浴室の混合栓本体91に接続した場合には、はじめに、スイッチ41を3秒以上押圧(長押し)して目標吐水量を設定すればよい。仮に、浴槽に400リットルのお湯を張りたいのであれば、スイッチ41を長押しすることによりにより設定モードを実行させて、表示部42に「20」を表示させた状態でスイッチを連続的に2回押して、表示部42に「40」を表示させる。そのまま5秒以上放置すれば、400リットルが設定値として設定される。また、浴槽の容量がわからなかったり適当な既定値がなければ、上記と同様の手順で表示部42に「99」を表示させて5秒以上放置した後、スイッチを3秒未満押圧(短押し;通常のスイッチの押し方)して吐水を開始する。そして、浴槽のお湯の量が使用者の所望の量に達したら、スイッチを短押しして吐水を停止する。吐水の開始から止水までの積算吐水量は任意量記憶設定部に記憶され、その量が設定値として設定される。
設定後、浴槽にお湯を張る場合は、スイッチを短押しして吐水を開始させ、積算吐水量が設定値に達したら自動的に止水される。途中で吐水を止めたい場合には、吐水中にスイッチを短押しすればよい。また、さし湯をしたい場合は、スイッチを短押しして吐水を開始させ、再びスイッチを短押しして止水すればよい。
本実施例の定量止水装置は、1つのスイッチ41で湯張りモードと設定モードとをそれぞれ操作できるため、操作手段4が簡略化されて小型化でき、意匠性にも優れる。また、スイッチ41に対して特別な操作(長押し)をした場合にのみ設定モードがはたらくため、目標吐水量を設定してしまえば、その後の通常の使用時には、スイッチ41を短押しするだけで吐水および止水を行うことができる。また、スイッチ41の他にスイッチはないため、他のスイッチに触れてしまうことによる誤操作もない。
本発明の定量止水装置の構成を示すブロック図である。 実施例の定量止水装置の外観を示す斜視図である。 実施例の定量止水装置の操作手段の構成を示す平面図である。 実施例の定量止水装置の構成を模式的に示す構成図である。 実施例の定量止水装置の制御手段での処理を示すフローチャートである。 一般的な水栓の一例であるサーモスタット混合栓の外観を示す斜視図である。
符号の説明
1:送水手段
10:弁体
11:水路
2:制御手段
21:判定手段
22:弁体制御手段
23:設定制御手段
3:計測手段
30:吐水量計測部
35:温度測定部
4:操作手段
41:スイッチ
42:表示部
5:二次電池手段

Claims (11)

  1. 一端部から供給された水を他端部へ送る水路と該水路を開閉する弁体とを有する送水手段と、該弁体を電気的に開閉して該送水手段の他端部からの吐水または止水を制御する制御手段と、該送水手段からの吐水量を計測する計測手段と、該制御手段の作動を入力する操作手段と、を有し、
    該制御手段は該操作手段からの入力または該計測手段から入力される吐水量に応じて該弁体を開閉して該送水手段からの吐水または止水を制御する定量止水装置において、
    前記制御手段は、前記操作手段の特定の一の操作が第一操作であると判定し特定の二の操作が第二操作であると判定する判定手段と、該判定手段が該第一操作と判定すれば前記送水手段からの吐水または止水を制御する弁体制御手段と、該判定手段が該第二操作と判定すれば止水する目標吐水量の設定を行う設定制御手段と、を有することを特徴とする定量止水装置。
  2. 前記設定制御手段は、予め記憶された複数の既定値を記憶しそのうちの1つを前記操作手段からの入力により選択して目標吐水量として設定する既定量記憶設定部を有する請求項1記載の定量止水装置。
  3. 前記設定制御手段は、前記操作手段からの入力により前記送水手段が吐水を開始してから再度の操作により止水されるまでの吐水量を前記計測手段で計測して得られた値を目標吐水量として記憶する任意量記憶設定部を有する請求項1または2記載の定量止水装置。
  4. 前記操作手段は、押圧されて操作されるスイッチであり、
    前記判定手段は、該スイッチの押圧時間が所定時間より短ければ第一操作であると判定し、所定時間より長ければ第二操作であると判定する請求項1記載の定量止水装置。
  5. 前記操作手段は、前記目標吐水量を示す表示部を有する請求項1記載の定量止水装置。
  6. 前記計測手段は吐水される水の水温を測定する温度測定部を有し、該水温は前記表示部に表示される請求項5記載の定量止水装置。
  7. 前記計測手段は、吐水時の水流により回転する回転部をもち、該回転部の回転数に応じて吐水量を計測するとともに発電を行う発電機である請求項1記載の定量止水装置。
  8. さらに、前記発電機により発生した電力を蓄える二次電池手段を有する請求項7記載の定量止水装置。
  9. 前記送水手段は、その弁体が、前記弁体制御手段により駆動を制御される電磁弁と該電磁弁の駆動により開閉される主弁とからなり、さらに、該主弁の開閉を機械的に手動で行う手動開閉部を有する請求項1記載の定量止水装置。
  10. 前記送水手段、前記制御手段、前記計測手段および前記操作手段は、同一のケースに配置されている請求項1記載の定量止水装置。
  11. 前記送水手段は、前記水路の一端部が上水の水と給湯器の温水とを導く混合栓に接続される請求項1記載の定量止水装置。
JP2004287276A 2004-09-30 2004-09-30 定量止水装置 Pending JP2006097415A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004287276A JP2006097415A (ja) 2004-09-30 2004-09-30 定量止水装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004287276A JP2006097415A (ja) 2004-09-30 2004-09-30 定量止水装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006097415A true JP2006097415A (ja) 2006-04-13

Family

ID=36237490

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004287276A Pending JP2006097415A (ja) 2004-09-30 2004-09-30 定量止水装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006097415A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009011286A1 (ja) * 2007-07-13 2009-01-22 International Business Machines Corporation 被写体上に内在する不可視イメージを観測しながら簡易に撮影ができる装置、および、それを利用する方法

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04258419A (ja) * 1991-02-14 1992-09-14 Aisan Ind Co Ltd 定量止水栓装置
JPH0997118A (ja) * 1995-09-28 1997-04-08 Mitsubishi Rayon Co Ltd 混合水栓
JP2002201680A (ja) * 2000-12-27 2002-07-19 Inax Corp 定量止水装置
JP2003090072A (ja) * 2001-09-18 2003-03-28 Denso Corp 自動水栓装置
JP2004116175A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Toto Ltd 給水装置
JP2004245159A (ja) * 2003-02-14 2004-09-02 Toto Ltd 自動給水装置
JP2005213736A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Toto Ltd 給水制御装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04258419A (ja) * 1991-02-14 1992-09-14 Aisan Ind Co Ltd 定量止水栓装置
JPH0997118A (ja) * 1995-09-28 1997-04-08 Mitsubishi Rayon Co Ltd 混合水栓
JP2002201680A (ja) * 2000-12-27 2002-07-19 Inax Corp 定量止水装置
JP2003090072A (ja) * 2001-09-18 2003-03-28 Denso Corp 自動水栓装置
JP2004116175A (ja) * 2002-09-27 2004-04-15 Toto Ltd 給水装置
JP2004245159A (ja) * 2003-02-14 2004-09-02 Toto Ltd 自動給水装置
JP2005213736A (ja) * 2004-01-27 2005-08-11 Toto Ltd 給水制御装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2009011286A1 (ja) * 2007-07-13 2009-01-22 International Business Machines Corporation 被写体上に内在する不可視イメージを観測しながら簡易に撮影ができる装置、および、それを利用する方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4756030A (en) Bathroom controller
EP2871295B1 (en) Sanitary cleansing device
EP3106764A1 (en) Hot and cold water mixing device
WO2012001683A2 (en) System for saving the initial water consumption while taking a shower
JP5806377B2 (ja) 流量制御システム
JP2006097415A (ja) 定量止水装置
JP2005076272A (ja) 定量止水栓
US20110062245A1 (en) Electronic thermostatic mixer for dispensing water at guaranteed temperature and flow-rate, particularly for civil uses
KR102306989B1 (ko) 자동샤워장치
JP4311137B2 (ja) 自己発電式定量止水栓
JP2005105529A (ja) 混合水栓装置
JP2003049462A (ja) 水道蛇口装置
JP4314935B2 (ja) 自動水栓装置
EP2169510A1 (en) Electronic thermostatic mixer for dispensing water at guaranteed temperature and flow-rate, particularly for civil uses
JPH01203842A (ja) 自動給湯装置
JP6018833B2 (ja) 流量制御システム
JP2015113579A (ja) 吐水装置
JP2003090072A (ja) 自動水栓装置
JP2012036642A (ja) 自動給水装置
ITBS20090041A1 (it) Sistema termostatico a controllo elettronico per la miscelazione di acqua calda e fredda
JP3579490B2 (ja) 湯張り栓ユニット
JP2002038553A (ja) 自動混合水栓
JP5873322B2 (ja) ヘッダ制御システム
JP5725289B2 (ja) 自動給水装置
JPH08247309A (ja) 湯張り栓ユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070213

A977 Report on retrieval

Effective date: 20090707

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091027

A521 Written amendment

Effective date: 20091221

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20100225

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20100622