JP4311137B2 - 自己発電式定量止水栓 - Google Patents

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本発明は、浴槽に湯水をお湯張りするときに、予め設定した目標お湯張り量になると自動的に湯水が止水する機能と流水エネルギーにより発電する発電手段とを有する自己発電式定量止水栓に関するものであり、特に、お湯張り運転の完了を報知する報知手段の制御に関する。
従来、この種の自己発電式定量止水栓として、例えば、特許文献1に示すように、湯と水との混合量を調節する湯水混合手段と、混合された混合水の水路を開閉する流水開閉手段と、この流水開閉手段の開弁によって吐水される混合水の吐水量を測定する吐水量測定手段と、この吐水量測定手段により検出され、吐水開始から吐水量の積算値であるお湯張り量を求めるお湯張り量演算手段と、予め設定された目標お湯張り量を記憶する目標お湯張り量記憶手段とを有し、お湯張り量が目標お湯張り量記憶手段により記憶された目標お湯張り量を吐水する定量お湯張り運転のときに、上記発電手段によって発電された電力を給電して流水開閉手段の開弁/閉弁を制御する制御手段とを備える自己発電式定量止水栓が知られている。
そして、この種の自己発電式定量止水栓に定量お湯張り運転の完了を使用者に報知する報知手段を設けると、報知手段の制御として、図11に示すような制御が一般的に行なわれている。因みに、この制御を図11に基づいて説明すると、(a)に示すスイッチを操作して定量お湯張り運転を開始させると、お湯張り量が目標お湯張り量に達すると(b)に示す主弁が閉弁されて定量お湯張り運転が完了する。そして、このときに、報知手段である(d)に示すブザーを作動させて使用者に定量お湯張り運転の終了を報知させるように制御している(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−90072号公報
しかしながら、上記、図11のような制御によれば、(b)に示す主弁が閉弁後に(d)に示すブザーを作動させるため、吐水中に(c)に示す発電手段により(e)に示す蓄電量を満充電させ、吐水後に蓄電手段(例えば、蓄電用コンデンサ)に蓄えられた蓄電量を電源として消費するようになる。
これにより、吐水中には満充電であった蓄電手段の蓄電量が待機状態当初から
満充電よりもブザーを作動させた目減り(ΔE)した蓄電状態で次の動作を待機していることなる。従って、上記装置には蓄電手段が必須条件となる問題がある。しかも、吐水後の待機状態当初から蓄電量が目減り(ΔE)されているため、満充電から最低蓄電量に至る蓄電手段の維持期間が目減り(ΔE)分だけ短くなってしまう問題がある。
そこで、本発明の目的は、上記点に鑑みたものであり、吐水中に報知手段を作動させる制御を設けることで、待機状態当初から蓄電手段に満充電が得られるとともに、少なくとも蓄電手段を必要としない自己発電式定量止水栓を提供することにある。
上記、目的を達成するために、請求項1ないし請求項5に記載の技術的手段を採用する。すなわち、請求項1に記載の発明では、水路を開閉する流水開閉手段(30)と、この流水開閉手段(30)の開弁によって吐水される水の吐水量を測定する吐水量測定手段(40a、40b)と、水路に配設され、水車および発電機からなり、水の流水エネルギーにより水車を回転させて発電する発電手段(40)と、吐水量測定手段(40a、40b)により検出され、吐水開始から吐水量の積算値であるお湯張り量を求めるお湯張り量演算手段(61a)と、予め設定された目標お湯張り量を記憶する目標お湯張り量記憶手段(61b)とを有し、お湯張り量が目標お湯張り量記憶手段(61b)により記憶された目標お湯張り量を吐水する定量お湯張り運転のときに、発電手段(40)によって発電された電力を給電して流水開閉手段(30)の開弁/閉弁を制御する制御手段(60)とを備える自己発電式定量止水栓において、
定量お湯張り運転が完了したことを使用者に報知する報知手段(52)が設けられ、制御手段(60)は、発電手段(40)が発電しているときに、報知手段(52)が作動されるように制御することを特徴としている。
請求項1に記載の発明によれば、発電手段(40)が発電しているときに、報知手段(52)が作動されるように制御することにより、報知手段(52)の作動は発電手段(40)による電力で作動させるため蓄電手段を必要としない。また、蓄電手段を備える場合には、吐水後に蓄電が消費されることがないため、待機状態当初から蓄電手段に満充電が得られる。
請求項2に記載の発明では、制御手段(60)は、目標お湯張り量に達する所定時間前から目標お湯張り量に達するまでの間に報知手段(52)を作動させ、目標お湯張り量に達したときに、報知手段(52)を停止させて流水開閉手段(30)を閉弁させることを特徴としている。
請求項2に記載の発明によれば、具体的には、目標お湯張り量に達する所定時間前から目標お湯張り量に達するまでの間、つまり、流水開閉手段(30)が閉弁する前に報知手段(52)を作動させることで、報知手段(52)の作動は確実に発電手段(40)による電力で作動させるため蓄電手段を必要としない。また、蓄電手段を備える場合には、吐水後に蓄電が消費されることがないため、待機状態当初から蓄電手段に満充電が得られる。しかも、お湯張り完了の報知を所定時間に相当する報知時間を確保できる。
請求項3に記載の発明では、吐水量測定手段(40a、40b)は、発電手段(40)により出力される発電パルスを検出するものであり、目標お湯張り量は、積算された発電パルスに基づいて予め設定された設定水量であって、制御装置(60)は、定量お湯張り運転の開始直後に吐水量測定手段(40a、40b)により検出された発電パルスを所定時間分積算し、設定水量に相当する積算された発電パルスより所定時間分の積算された発電パルス量を減じて求めた水量に達したときに、報知手段(52)を作動させることを特徴としている。
請求項3に記載の発明によれば、定量お湯張り運転時の吐水流量の多少かかわらず、所定時間に相当する報知時間のお湯張り完了の報知が確実に行なうことができる。また、目標お湯張り量を発電パルスに基づいて、例えば、発電パルス数をカウントして積算することで容易にお湯張り量が精度良く算出できるとともに、発電手段(40)による発電パルスを用いることで、吐水量を検出するための流量計や流量センサなどを必要としない。
請求項4に記載の発明では、制御手段(60)は、目標お湯張り量に達する前の所定量のお湯張り量から目標お湯張り量に達するまでの間に報知手段(52)を作動させ、目標お湯張り量に達したときに、報知手段(52)を停止させて流水開閉手段(30)を閉弁させることを特徴としている。請求項4に記載の発明によれば、吐水口から吐水する流量により報知手段(52)を報知する報知時間が多少変動するが、流水開閉手段(30)の閉弁前に報知手段(52)を作動できるとともに、確実にお湯張り完了の報知ができる。
請求項5に記載の発明では、制御手段(60)は、目標お湯張り量に達したときに、報知手段(52)を作動させ、その後流水開閉手段(30)を閉弁させることを特徴としている。請求項5に記載の発明によれば、多少のお湯張り量に変動が生ずるが流水開閉手段(30)の閉弁前に報知手段(52)を作動できるとともに、確実にお湯張り完了の報知ができる。
なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態の具体的手段との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態による自己発電式定量止水栓を図1ないし図6に基づいて説明する。まず、本発明を浴槽にお湯張りを行なう湯水混合栓方式の自己発電式定量止水栓に適用させたもので、お湯張り量が予め設定した目標お湯張り量に達すると自動的に止水する機能を有する水栓金具である。
図1は本実施形態による自己発電式定量止水栓10の外観を示す斜視図であり、図2は自己発電式定量止水栓10の概略構成を示す模式図であり、図3は自己発電式定量止水栓本体13の全体構成を示す構成図である。また、図4は制御手段である制御装置60の全体構成を示す模式図である。
自己発電式定量止水栓10は、図1に示すように、浴室内の浴槽と洗い場とが隣接する壁面に取り付けるタイプであって、特に、浴槽内にお湯張りを行なうときに、定量止水栓本体13の上面に設けられたお湯張り指示手段である操作パネル12内の操作手段である吐水/止水スイッチ12bを操作することで、定量お湯張り運転が開始され、吐水口13bより所望する湯温の混合水を自動で吐水し、予め設定された目標お湯張り量に達したときに、使用者にお湯張り完了を報知して、自動的に止水するようにしている。
そして、自己発電式定量止水栓10は、湯水を混合する湯水混合栓本体11と混合された混合水の水路を開閉する定量止水栓本体13とを給水管13aを介して連結されている。また、湯水混合栓本体11には、右端側に温度設定手段である温調ハンドル14、正面側に流路切替ハンドル15、左端側に流量調節ハンドル19が備えられている。16はシャワーホース、17は冷水流水路、および図1では図示されていないが温水流水路18が設けられている。
一方、定量止水栓本体13には、お湯張り指示手段である操作パネル12が上面側に設けられ、その操作パネル12の内部には、吐水する混合水の湯温を表示する表示部12aと操作手段である吐水/止水スイッチ12bとが設けられている。図中の12cは操作部であり、この操作部12cに指などで押圧を掛けると吐水/止水スイッチ12bが操作され、電気的指示を制御手段である制御装置(後述する)60に出力するようになっている。
次に、湯水混合栓本体11の概略構成を図2に基づいて説明する。図2に示すように、湯水混合栓本体11には、湯と水を混合する湯水混合手段20の他に、湯水混合手段20により混合された混合水の流量を調節する流量調節手段80と、混合された混合水を給水管13aまたはシャワーホース16のいずれか一方に流路を切り替える流路切替手段70とから構成されている。
また、湯水混合手段20の上流端には、図示しない給水配管を介して上水(水道管)に接続され、常温の水が流入される冷水流入路17と、図示しない給湯配管を介して給湯器などに接続され、給湯器から吐出される湯が流入する温水流入路18とが備えられている。
そして、湯水混合手段20は、内部にサーモワックスなどの感温体が収容されたサーモスタットからなる弁体(図示せず)、温調ハンドル14の回転角を往復動に変換する回転/往復変換部材(図示せず)、および温調ハンドル14から構成され、この温調ハンドル14を回転させることで、混合水を所望する湯温に設定できるようにしている。これにより、冷水流入路17および温水流入路18から流入した湯と水とが所望する湯温となるように混合される。
また、流量調節手段80には、流量調節ハンドル19が設けられ、この流量調節ハンドル19を回転させることで、流量調節手段80による混合水の流量を調節できるようになっている。また、流路切替手段70には、流路切替ハンドル15が設けられ、この流路切替ハンドル15を回すことにより、混合水を給水管13aまたはシャワーホース16のいずれか一方に切り替えられるとともに、給水管13aまたはシャワーホース16のいずれへも止水するストップ機能と、流量を調節する機能とを有している。
具体的には、流路切替ハンドル15を中間の位置に合わせたときには、給水管13aおよびシャワーホース16の双方が止水され、シャワー側へ一杯回すと最大の流量がシャワーホース16から流出され、中間の位置方向に回すことで徐々に流量が減量される。そして、中間の位置からさらに回転させると、今度は給水管13a側が開き始め、回転とともに流量が徐々に増量され、さらに一杯まで回転させると最大の流量が給水管13aから流出される。
これにより、給水管13aまたはシャワーホース16から吐水される混合水は、使用者の好みに応じて吐水量が調整できる。そして、給水管13aに流出した混合水は定量吐水栓本体13に流入する。
次に、定量吐水栓本体13の全体構成を図3に基づいて説明する。本実施形態の定量吐水栓本体13は、図3に示すように、給水管13aから吐水口13bに至る水路13cを開閉する流水開閉手段30と、水車40aおよび発電機40bからなり、水路13cを流れる混合水の流水エネルギーにより水車40aを回転させて発電する発電手段40と、この発電手段40により発電された電力を蓄える電源手段である蓄電用コンデンサ50と、水車40aの回転を検出して水路13cを流れる混合水の吐水量を測定する吐水量測定手段40a、40bと、蓄電用コンデンサ50により電源が供給されて流水開閉手段30の開閉を制御する制御手段である制御装置60から構成されている。
まず、流水開閉手段30は、ソレノイドなどからなる電磁弁30aにより開閉動作を行なうパイロット弁30bと、ダイヤフラムからなる主弁30cとで構成され、電磁弁30aを通電させて、混合水の一部を導いたパイロット弁30bを開弁することで、ダイヤフラムを作用させて主弁30cを開弁させるようになっている。
これにより、電磁弁30aに付加する電力が小さくても、小さな動力で動作するパイロット弁30bを通過した混合水の圧力により、ダイヤフラムを作用させて大きな動力を必要とする主弁30cを動作させたものである。なお、電磁弁30aは制御装置60により制御されてパイロット弁30bを開弁/閉弁を行なうものである。
なお、図中に示す30dは手動弁であって、使用者の人力により主弁30cを開弁させる弁である。これは、後述する蓄電用コンデンサ50に蓄えられた電力がないとき、または制御装置60、電磁弁30aなどの機器故障時に主弁30cを強制的に開弁させることができるようにしている。
発電手段40は、吐水量測定手段である水車40aおよび発電機40bとからなる。水車40aは、混合水の水路13c中に配設され、水路13cを流れる混合水の流水エネルギーを回転力に変換する。この回転力は発電機40bに伝えられて電力を発電する。そして、発電された電力は、制御装置60内に設けられた図示しない整流器により直流に変換され、さらに電圧調整された後、電源手段である蓄電用コンデンサ50に蓄えるように構成されている。
また、本実施形態では、吐水口13bから吐水する吐水量を測定するために、水車40aの回転により発生する発電機40bの出力波形を制御装置60に出力させて、その出力波形を発電パルスに変換して発電パルス数をカウントすることで水車40aの回転数に換算して積算吐水量を算出するようにしている。
なお、ここで説明する吐水量は、混合水が吐水口13bから吐水する流量L/分を示すものであって、吐水量と水車40aの回転数との関係は略比例関係となっているため、カウントした発電パルス数から回転数に変換させて吐水量が求められるように予め設定されている。
また、水車40aの回転数を発電機40bから発する出力波形から回転数信号を求めたが、これに限らず、水車40aの回転数を検出する回転センサを設けて回転数信号を制御装置60に出力させても良い。なお、図中に示す13dは整流板であり吐水口13bから吐水された水流を動圧から静圧に整流させて外部に吐水するようになっている。
次に、制御装置60の構成について説明する。制御装置60は、図示しない回路基板上に配設されたCPU、ROM、RAMを中心とした周知のマイクロコンピュータにより構成されているCPU61、およびそのCPU61に接続されるその他の電子部品から構成されて、操作パネル12の下方に設けられている。
具体的には、図4に示すように、CPU61は、操作モードに基づく主弁30cの開閉制御、発電機40bからの出力波形に基づく吐水量の計測と演算手段、報知手段である報知ブザー52の制御、表示部12aの制御などを行なう制御プログラムの制御処理が設けられている。さらに、発電機40bからの出力波形に基づく吐水開始から吐水量の積算値であるお湯張り量を求めるお湯張り量演算手段61aと予め設定された目標お湯張り量を記憶する目標お湯張り量記憶手段61bが設けられている。
62は電磁弁駆動回路であり、CPU61からの指令信号に基づいて電磁弁30aを駆動させて主弁30cを開閉する信号を出力する。63は波形整形回路であり、発電機40bから出力される出力波形をCPU61に入力するための発電パルスに変換する。64は直流電源回路であり、発電機40bで発生した交流電圧を整流、平滑して直流に変換後定電圧ICなどで電圧を安定化させる。
なお、水温センサ51は、水車40aの下流側(図3参照)に設けられ、吐水口13bから吐水される混合水の湯温を検出して、その温度情報をCPU61に出力するように接続されている。また、報知ブザー52は、回路基板(図示せず)に設けられ、CPU61から指令に基づき後述するお湯張りが完了したときに音を発して使用者に報知するようになっている。表示部12aは、回路基板(図示せず)に報知ブザー52と隣接して設けられ、CPU61からの指令に基づき水温センサ51により検出された温度を操作パネル12に表示するように構成されている。
また、電磁弁30aは電磁弁駆動回路62に接続され、発電機40bは波形整形回路63および直流電源回路64に接続され、蓄電用コンデンサ50は、一端が直流電源回路64に接続され、他端がCPU61および報知ブザー52の電源となるように接続されている。吐水/止水スイッチ12bは、表示部12a、報知ブザー52と同じように、回路基板(図示せず)に設けられ、CPU61に接続する電気回路を開閉する開閉スイッチを用いてCPU61に電気的指示を出力するようにしている。
次に、本発明の特徴であるお湯張り量が目標お湯張り量に達するまで混合水を吐水する定量お湯張り運転のときに、お湯張りの完了を使用者に報知する報知ブザー52の作動について図5に示すタイムチャートに基づいて説明する。まず、(a)に示す吐水/止水スイッチ12bを操作することで、CPU61に電気的指示が入力されて電磁弁駆動回路62に指令信号を出力する。そして、電磁弁駆動回路62により電磁弁30aを駆動させて(b)に示す主弁30cを開弁させる。これにより、混合水が吐水口13bより吐水されてお湯張りが開始される。
そして、吐水の水流エネルギーにより水車40aが回転されて、この水車40aの回転力により(c)に示す発電手段40により電力が発電されるとともに、蓄電用コンデンサ50に発電された電力が蓄えられる。これにより、(e)に示す蓄電用コンデンサ50の蓄電量が満充電レベルを維持することができる。そして、お湯張り量が目標お湯張り量に達する所定時間Tb前になると(d)に示す報知ブザー52が作動されてお湯張りの完了を使用者に報知するようにしている。
そして、所定時間Tb経過後、つまり目標お湯張り量に達すると、報知ブザー52の作動を停止するとともに、電磁弁駆動回路62により電磁弁30aを停止させて(b)に示す主弁30cを閉弁させる。これにより、吐水口13bからの吐水が停止される。なお、報知ブザー52の作動は、主弁30cが開弁状態のときに、発電手段40による電力で作動させているため(e)に示す蓄電用コンデンサ50の蓄電量は目減りすることはないので主弁30cが閉弁された待機状態当初において満充電を維持することができる。
ここで、目標お湯張り量に達する前の所定時間Tbに報知ブザー52を作動させる本実施形態の定量お湯張り運転におけるお湯張り量と目標お湯張り量との関係を図6に示すフローチャートに基づいて説明する。図6はCPU61に設けられた定量お湯張り運転における制御プログラムの制御処理を示すフローチャートである。まず、ステップ210にて、吐水/止水スイッチ12bがONしたか否かを判定することにより制御処理がスタートされる。
ここで、吐水/止水スイッチ12bがONされて定量お湯張り運転が開始されると、ステップ220にて、上述したように主弁30cが開弁される。そして、ステップ230にて、発電機40より出力された出力波形が波形整形回路63により変換された発電パルス数のカウントを開始する。そして、ステップ240にて図示しないタイマーTbがスタートされ、ステップ250にて、タイマーTbが所定時間Tbを経過したか否かを判定する。
ここで、所定時間Tbを経過したならば、ステップ260にて、所定時間Tbにカウントされた発電パルス数(NTb)を記憶しておく。ここで、所定時間Tbに未達であれば、所定時間Tbが経過するまで待つ。なお、このときに、ステップ270にて、吐水/止水スイッチ12bがONしたか否かを判定するようにしている。
これは、目標お湯張り量に達する前に、吐水/止水スイッチ12bが操作されたときであり、定量お湯張り運転の解除を電気的に指示されたものであると判定して、ステップ310に移行し、報知ブザー52が作動しておれば報知ブザー52を停止させてステップ320にて、主弁30cを閉弁させるようにしている。
次に、ステップ280は、お湯張り量が目標お湯張り量に達する所定時間Tb前に達したか否かを判定する制御処理であって、具体的には、現在の発電パルス数Nが、予め設定した目標お湯張り量に相当する発電パルス数Nよりステップ260にて記憶した発電パルス数NTbを減じたものより超えたか否かを判定している。
そして、ここで、目標お湯張り量に達する所定時間Tb前であると判定すれば、ステップ290にて、報知ブザー52を作動させる。そして、次のステップ300にて、お湯張り量が目標お湯張り量に達したか否かを判定するものであり、具体的には、現在の発電パルス数Nが、予め設定した目標お湯張り量に相当する発電パルス数Nを超えたか否かを判定する。
そして、目標お湯張り量に達すれば、ステップ310にて、報知ブザー52の作動を停止させ、ステップ320にて主弁30cを閉弁させる。これにより、お湯張り完了の報知を停止するとともに吐水を停止させる。そして、ステップ330にて、発電パルス数のカウントを停止し、ステップ340にて、現在の発電パルス数Nをクリヤして定量お湯張り運転の制御処理終了する。また、ステップ270aおよびステップ270bは、ステップ270と同じように、吐水/止水スイッチ12bがONしたか否かを判定するようにしている。
なお、現在の発電パルス数Nは、吐水開始から吐水量の積算値であるお湯張り量として、お湯張り演算手段61aに適宜記憶しているものであり、発電パルス数Nは予め設定された目標お湯張り量に相当するものである。
以上の第1実施形態の自己発電式定量止水栓10によれば、目標お湯張り量に達する所定時間Tb前から目標お湯張り量に達するまでの間、すなわち、発電手段40が発電しているときに、報知ブザー52が作動されるように制御することにより、報知ブザー52の作動は発電手段40による電力で作動させるため蓄電用コンデンサ50の蓄電を必要としない。また、蓄電用コンデンサ50を備える場合には、主弁30cが閉弁した吐水後に蓄電が消費されることがないため、待機状態当初から蓄電用コンデンサ50に満充電が得られる。
また、定量お湯張り運転時の吐水流量の多少にかかわらず、所定時間Tbに相当する報知時間のお湯張り完了の報知が確実に行なうことができる。また、目標お湯張り量を発電パルスに基づいて、例えば、発電パルス数をカウントして積算することで容易にお湯張り量が精度良く算出できるとともに、発電手段40による発電パルスを用いることで、吐水量を検出するための流量計や流量センサなどを必要としない。
(第2実施形態)
以上の第1実施形態では、目標お湯張り量に達する所定時間Tb前から目標お湯張り量に達するまでの間に報知ブザー52を作動させたが、これに限らず、目標お湯張り量に達したときに、報知ブザー52を作動させ、その後主弁30cを閉弁させるように制御しても良い。
具体的には、図7に示すように、第1実施形態の制御処理に対して、主にステップ280の制御処理を省いたもので、お湯張りを開始後に、いきなり、ステップ300におけるお湯張り量が目標お湯張り量に達したか否かを判定、つまり、現在の発電パルス数Nが、予め設定した目標お湯張り量に相当する発電パルス数Nを超えたか否かを判定させた後に、目標お湯張り量に達したときに、ステッブ290にて、報知ブザー52を作動させる。
なお、報知ブザー52を作動させたときに、ステップ240にてタイマーTbをスタートし、ステップ250にて、タイマーTbが所定時間Tbを経過したか否かを判定して報知ブザー52を所定時間Tb作動させる。これによれば、主弁30cの閉弁前に8電手段40による電力で報知ブザー52を作動できるとともに、確実にお湯張り完了の報知ができる。ただし、本実施形態では吐水されるお湯張り量が所定時間Tb分だけ余分に吐水されるが、この所定時間Tbが、例えば、10秒程度の数秒間であれば、この余分の吐水量は目標お湯張り量に対して微小であるため問題がない。
(第3実施形態)
以上の第1実施形態では、ステップ280にて、お湯張り量の判定を目標お湯張り量に達する前に所定時間Tb分のお湯張り量を減じて判定するようにさせて、所定時間Tb前から目標お湯張り量に達するまでの間に報知ブザー52を作動させたが、これに限らず、目標お湯張り量から予め設定した所定量(例えば、3L程度)を減じたお湯張り量のときから目標お湯張り量に達するまでの間に報知ブザー52を作動させても良い。
具体的には、図7に示すように、第1実施形態のステップ280の制御処理に対して、ステップ280aにて、目標お湯張り量に相当する発電パルス数Nより所定量に相当する発電パルス数Nを減じたもので判定させて、そのときから目標お湯張り量に達するまで報知ブザー52を作動させるようにしている。これによれば、吐水口13bから吐水する流量(L/m)により報知ブザー52を作動する報知時間が多少変動するが、主弁30cの閉弁前に報知ブザー52を作動できるとともに、確実にお湯張り完了の報知ができる。
(第4実施形態)
以上の実施形態では、報知ブザー52を図示しない回路基板に配設して、自己発電式定量止水栓10に内蔵させたが、これに限らず、使用者が報知しやすいような、例えば、キッチンなどに設置するように構成しても良い。具体的には、図9に示すように、受信器53と報知ブザー52とを別体に構成して、例えば、キッチンに設置し、自己発電式定量止水栓10内に送信器54を配設させて、CPU61からの制御信号を送信器54により受信器53に送信させて報知ブザー52を制御するように構成しても良い。
なお、本実施形態では、送信器54と受信器53との間を無線により構成したが、これに限らず、有線により構成しても良い。
(他の実施形態)
以上の実施形態では、発電手段40により発電された電力を蓄電手段である蓄電用コンデンサ50に蓄電する構成としたが、これに限らず、図10に示すように、蓄電用コンデンサ50を第1実施形態の構成から取り外しても良い。ただし、この場合は最初に主弁30cを開くための電気エネルギーがないため、使用者が手動弁30dを操作し、主弁30cを開き、これにより、発生した水流により発電が開始され、ここで生じた電気エネルギーによりパイロット弁30bを開き、手動弁30dの操作を解除しても水流を維持するように制御する必要がある。
また、以上の実施形態では、報知手段として報知ブザー52を用いて説明したが、電気エネルギーにより作動する発音体などの発音手段であれば報知ブザー52に限定することはない。さらに、使用者に報知しやすい場所に設置する表示器や表示灯でも良い。
また、以上の実施形態では、本発明を浴槽にお湯張りを行なう湯水混合栓方式の自己発電式定量止水栓に適用させたが、これに限らず、水道水のみを吐水する一般的な給水栓に本発明を適用させても良い。なお、本実施形態に示した具体的な数値などはあくまでも一例であり、本発明はこれらに限定されるものではない。
本発明の第1実施形態における自己発電式定量止水栓10の外観を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態における自己発電式定量止水栓10の概略構成を示す模式図である。 本発明の第1実施形態における定量止水栓本体13の全体構成を示す構成図である。 本発明の第1実施形態における制御装置60の全体構成を示すブロック図である。 (a)は吐水/止水スイッチ12b、(b)は主弁30c、(c)は発電手段40、(d)は報知ブザー52の動作を示すタイムチャート、(e)は蓄電量の蓄電形態を示す説明図である。 本発明の第1実施形態における制御装置60の制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態における制御装置60の制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第3実施形態における制御装置60の制御処理を示すフローチャートである。 本発明の第4実施形態における制御装置60の全体構成を示すブロック図である。 他の実施形態における制御装置60の全体構成を示すブロック図である。 従来技術における(a)は吐水/止水スイッチ12b、(b)は主弁30c、(c)は発電手段40、(d)は報知ブザー52の動作を示すタイムチャート、(e)は蓄電量の蓄電形態を示す説明図である。
符号の説明
30…流水開閉手段
40…発電手段
40a…水車(吐水量測定手段)
40b…発電機(吐水量測定手段)
52…報知ブザー(報知手段)
60…制御装置(制御手段)
61a…お湯張り量演算手段
61b…目標お湯張り量記憶手段

Claims (5)

  1. 水路を開閉する流水開閉手段(30)と、
    前記流水開閉手段(30)の開弁によって吐水される水の吐水量を測定する吐水量測定手段(40a、40b)と、
    水路に配設され、水車および発電機からなり、水の流水エネルギーにより水車を回転させて発電する発電手段(40)と、
    前記吐水量測定手段(40a、40b)により検出され、吐水開始から吐水量の積算値であるお湯張り量を求めるお湯張り量演算手段(61a)と、予め設定された目標お湯張り量を記憶する目標お湯張り量記憶手段(61b)とを有し、前記お湯張り量が前記目標お湯張り量記憶手段(61b)により記憶された前記目標お湯張り量を吐水する定量お湯張り運転のときに、前記発電手段(40)によって発電された電力を給電して前記流水開閉手段(30)の開弁/閉弁を制御する制御手段(60)とを備える自己発電式定量止水栓において、
    前記定量お湯張り運転が完了したことを使用者に報知する報知手段(52)が設けられ、前記制御手段(60)は、前記発電手段(40)が発電しているときに、前記報知手段(52)が作動されるように制御することを特徴とする自己発電式定量止水栓。
  2. 前記制御手段(60)は、前記目標お湯張り量に達する所定時間前から前記目標お湯張り量に達するまでの間に前記報知手段(52)を作動させ、前記目標お湯張り量に達したときに、前記報知手段(52)を停止させて前記流水開閉手段(30)を閉弁させることを特徴とする請求項1に記載の自己発電式定量止水栓。
  3. 前記吐水量測定手段(40a、40b)は、前記発電手段(40)により出力される発電パルスを検出するものであり、前記目標お湯張り量は、積算された発電パルスに基づいて予め設定された設定水量であって、前記制御装置(60)は、定量お湯張り運転の開始直後に前記吐水量測定手段(40a、40b)により検出された発電パルスを前記所定時間分積算し、前記設定水量に相当する積算された発電パルスより前記所定時間分の積算された発電パルス量を減じて求めた水量に達したときに、前記報知手段(52)を作動させることを特徴とする請求項2に記載の自己発電式定量止水栓。
  4. 前記制御手段(60)は、前記目標お湯張り量に達する前の所定量のお湯張り量から前記目標お湯張り量に達するまでの間に前記報知手段(52)を作動させ、前記目標お湯張り量に達したときに、前記報知手段(52)を停止させて前記流水開閉手段(30)を閉弁させることを特徴とする請求項1に記載の自己発電式定量止水栓。
  5. 前記制御手段(60)は、前記目標お湯張り量に達したときに、前記報知手段(52)を作動させ、その後前記流水開閉手段(30)を閉弁させることを特徴とする請求項1に記載の自己発電式定量止水栓。
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