JP2005105529A - 混合水栓装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 使用者が比較的高温の混合水に触れて不快を感じることを防止することが可能な混合水栓装置を提供すること。
【解決手段】 制御装置60は、水温センサ51が検出した混合水温が所定温度以上である場合には、初期の所定時間のみブザー52を発音して警告を発する。したがって、比較的高温の混合水が吐出された場合には、使用者が温調ハンドルの設定温度を見落としていたとしても、比較的高温の混合水が吐出することを警告することができる。このようにして、使用者が比較的高温の混合水に触れて不快を感じることを防止することができる。
【選択図】 図4
【解決手段】 制御装置60は、水温センサ51が検出した混合水温が所定温度以上である場合には、初期の所定時間のみブザー52を発音して警告を発する。したがって、比較的高温の混合水が吐出された場合には、使用者が温調ハンドルの設定温度を見落としていたとしても、比較的高温の混合水が吐出することを警告することができる。このようにして、使用者が比較的高温の混合水に触れて不快を感じることを防止することができる。
【選択図】 図4
Description
本発明は、湯と水とを混合した混合水を供給する混合水栓装置に関する。
従来から、供給された高温の湯と水とを混合し、混合水を吐出するための混合水栓装置が知られている。このような混合水栓装置では、温度調節手段である温度調節ハンドルを操作することで、所望温度の混合水を吐出できるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−90072号公報
しかしながら、上記従来技術の混合水栓装置では、吐出される混合水の温度を知る手段は、温度調節ハンドルによって設定された温度を示す表示部のみである。したがって、温度調節ハンドルにより比較的高温が設定されているときに、使用者がこの表示部を注視することなく混合水の吐出操作をし、吐出された混合水に触れた場合、思いの外高温であることにより不快を感じることがあるという問題がある。
本発明は、上記点に鑑みてなされたものであって、使用者が比較的高温の混合水に触れて不快を感じることを防止することが可能な混合水栓装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、
湯と水とを混合して混合水とする湯水混合手段(20)を備え、
湯水混合手段(20)で混合された混合水を吐出する混合水栓装置(10)であって、
混合水の温度を検出する混合水温検出手段(51)と、
警告を発生する警告手段(52)と、
混合水温検出手段(51)が検出した温度が所定温度以上である場合には、警告手段(52)を警告発生制御する制御手段(60)とを備えることを特徴としている。
湯と水とを混合して混合水とする湯水混合手段(20)を備え、
湯水混合手段(20)で混合された混合水を吐出する混合水栓装置(10)であって、
混合水の温度を検出する混合水温検出手段(51)と、
警告を発生する警告手段(52)と、
混合水温検出手段(51)が検出した温度が所定温度以上である場合には、警告手段(52)を警告発生制御する制御手段(60)とを備えることを特徴としている。
これによると、吐出される混合水の温度が所定温度以上である場合には、警告手段(52)が警告を発し、使用者に所定温度以上である旨を告知することができる。したがって、使用者が比較的高温の混合水に触れて不快を感じることを防止することが可能である。
また、請求項2に記載の発明では、前記所定温度を変更する警告温度変更手段を備えることを特徴としている。
これによると、使用者の好み等に応じて、警告を発する基準となる温度を変更することができる。したがって、使用者が混合水に触れて不快を感じることを一層防止することが可能である。
また、請求項3に記載の発明では、制御手段(60)は、混合水温検出手段(51)が検出した温度が前記所定温度以上となった場合には、初期の所定時間のみ警告を発生するように警告手段(52)を制御することを特徴としている。
これによると、所定温度以上の混合水が吐出された場合には、初期の所定時間のみ使用者に警告し、その後は警告を中止する。したがって、所定温度以上の混合水の吐出が長時間継続するような場合に、使用者等が警告を煩わしく感じることを防止することができる。
また、請求項4に記載の発明では、制御手段(60)は、混合水温検出手段(51)が検出した温度が前記所定温度以上となっている場合には、所定時間間隔をあけて断続的に警告を発生するように警告手段(52)を制御することを特徴としている。
これによると、所定温度以上の混合水が吐出されている場合には、断続的に警告が行なわれ、所定温度以上の混合水が吐出されている間、警告が連続することがない。したがって、所定温度以上の混合水の吐出が長時間継続するような場合に、使用者等が警告を煩わしく感じることを防止することが可能であるとともに、所定温度以上の混合水吐出が継続していることを使用者等に告知することができる。
また、請求項5に記載の発明では、制御手段(60)は、前記所定温度以上の温度域を複数の温度帯に分割し、混合水温検出手段(51)が検出した温度が前記所定温度以上となった場合には、前記温度帯毎に異なる警告を発生するように警告手段(52)を制御することを特徴としている。
これによると、吐出される混合水の温度が所定温度以上である場合には、警告手段(52)が温度帯に応じた警告を発し、使用者に吐出される混合水の高温度合を告知することができる。したがって、使用者が混合水に触れて不快を感じることを確実に防止することが可能である。
また、請求項6に記載の発明では、前記複数の温度帯の分割温度を変更する分割温度変更手段を備えることを特徴としている。
これによると、使用者の好み等に応じて、警告内容を切り替える基準となる温度を変更することができる。したがって、使用者が混合水に触れて不快を感じることを一層確実に防止することが可能である。
また、請求項7に記載の発明では、制御手段(60)は、混合水の吐出が中止された時点における混合水温検出手段(51)が検出した温度を記憶し、この記憶された温度が所定温度以上である場合には、混合水の次回の吐出が開始されるときに、混合水温検出手段(51)が検出した温度に係わらず、警告手段(52)を警告発生制御することを特徴としている。
これによると、混合水の吐出開始時に、先回の吐出終了時の混合水の温度に基づいて、警告を発することができる。すなわち、混合水の吐出開始時に、吐出中止中に冷却された低温の湯が吐出された後に、湯水混合手段(20)で混合された混合水が吐出されるような場合には、冷却された低温の湯が吐出されている時点で、その後に吐出される混合水について事前警告することが可能である。したがって、使用者が混合水に触れて不快を感じることを、より一層確実に防止することが可能である。
また、請求項8に記載の発明では、警告手段(12a)は、表示手段(12a)であり、制御手段(60)が警告発生制御をするときには、表示手段(12a)の表示状態を変更することを特徴としている。
これによると、吐出される混合水の温度が所定温度以上である場合には、使用者等の視覚に訴えて警告することができる。
また、請求項9に記載の発明では、警告手段(52)は、発音手段(52)であり、制御手段(60)が警告発生制御をするときには、発音手段(52)を発音させることを特徴としている。
これによると、吐出される混合水の温度が所定温度以上である場合には、使用者等の聴覚に訴えて警告することができる。
また、請求項10に記載の発明では、湯水混合手段(20)の下流側に設けられ、混合水の水流を受けて発電する発電手段(40)を備え、警告手段(52)は、発電手段(40)が発電した電力により作動して警告を発生することを特徴としている。
これによると、警告手段(52)を作動するために、混合水栓装置(10)の外部から給電する必要がない。
なお、上記各手段に付した括弧内の符号は、後述する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示す一例である。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1の実施形態)
本発明を適用した第1の実施形態における定量止水機能を有する混合水栓装置である定量止水栓を図1ないし図5に基づいて説明する。本実施形態の定量止水栓10は、浴槽に湯張りを行なう湯水混合栓方式の給水栓であり、予め設定した目標湯張り量になると自動的に止水する機能を有する水栓金具である。
本発明を適用した第1の実施形態における定量止水機能を有する混合水栓装置である定量止水栓を図1ないし図5に基づいて説明する。本実施形態の定量止水栓10は、浴槽に湯張りを行なう湯水混合栓方式の給水栓であり、予め設定した目標湯張り量になると自動的に止水する機能を有する水栓金具である。
図1は第1の実施形態における定量止水栓10の外観を示す斜視図であり、図2は定量止水栓10の概略構成を示す模式図であり、図3は定量止水栓本体13の全体構成を示す構成図である。また、図4は制御手段である制御装置60の全体構成を示す模式図である。
図1に示すように、本実施形態の定量止水栓10は、浴室内の浴槽と洗い場とが隣接する壁面に取り付けるタイプであって、特に、浴槽内に湯張りを行なうときに、定量止水栓本体13の上面に設けられた湯張り指示手段である操作パネル12内の操作手段である吐水/止水スイッチ12bを操作することで、吐水口13b(図3参照)より所望する湯温の混合水を自動で吐水して、予め設定された目標湯張り量分の湯張りを完了したときに自動止水できるようになっている。
本実施形態の定量止水栓10は、湯水を混合する湯水混合栓本体11と混合された混合水の水路を開閉する定量止水栓本体13とを給水管13aを介して連結されている。また、湯水混合栓本体11には、右端側に温度設定手段である温調ハンドル14、正面側に流路切替ハンドル15、左端側に流量調節ハンドル19が備えられている。16はシャワーホース、17は冷水流水路、および図1では図示されていないが温水流水路18が設けられている。
一方、定量止水栓本体13には、お湯張り指示手段である操作パネル12が上面側に設けられ、その操作パネル12には、吐水する混合水の湯温を表示する表示手段である表示部12aと操作手段である吐水/止水スイッチ12bとが設けられている。また、図中の12cは操作部であり、この面に指などで押圧を掛けることにより、吐水/止水スイッチ12bが操作され、電気的指示を制御手段である制御装置(後述する)60に出力するようになっている。
ここで、湯水混合栓本体11の概略構成を図2に基づいて説明する。図2に示すように、湯水混合栓本体11には、湯と水を混合する湯水混合手段20の他に、湯水混合手段20により混合された混合水の流量を調節する流量調節手段80と、混合された混合水を給水管13aまたはシャワーホース16のいずれか一方に流路を切り替える流路切替手段70とから構成されている。
また、湯水混合手段20の上流端には、図示しない給水配管を介して上水(水道管)に接続され、常温の水が流入される冷水流入路17と、図示しない給湯配管を介して給湯器などに接続され、給湯器から吐出される湯が流入する温水流入路18とが備えられている。
そして、湯水混合手段20は、内部にサーモワックスなどの感温体が収容されたサーモスタットからなる弁体(図示せず)、温調ハンドル14の回転角を往復動に変換する回転/往復変換部材(図示せず)、および温調ハンドル14から構成され、この温調ハンドル14を回転させることで、混合水を所望する湯温に設定できるようにしている。これにより、冷水流入路17および温水流入路18から流入した湯と水とが所望する湯温となるように混合される。
また、流量調節手段80には、流量調節ハンドル19が設けられ、この流量調節ハンドル19を回転させることで、流量調節手段80による混合水の流量を調節できるようになっている。また、流路切替手段70には、流路切替ハンドル15が設けられ、この流路切替ハンドル15を回すことにより、混合水を給水管13aまたはシャワーホース16のいずれか一方に切り替えられるとともに、給水管13aまたはシャワーホース16のいずれへも止水するストップ機能と、流量を調節する機能とを有している。
具体的には、流路切替ハンドル15を中間の位置に合わせたときには、給水管13aおよびシャワーホース16の双方が止水され、シャワー側へ一杯回すと最大の流量がシャワーホース16から流出され、中間の位置方向に回すことで徐々に流量が減量される。そして、中間の位置からさらに回転させると、今度は給水管13a側が開き始め、回転とともに流量が徐々に増量され、さらに一杯まで回転させると最大の流量が給水管13aから流出される。
これにより、給水管13aまたはシャワーホース16から吐水される混合水は、使用者の好みに応じて吐水量が調整できる。そして、給水管13aに流出した混合水は定量吐水栓本体13に流入する。
次に、定量止水栓本体13の全体構成を図3に基づいて説明する。本実施形態の定量止水栓本体13は、図3に示すように、給水管13aから吐水口13bに至る水路13cを開閉する流水開閉手段30と、水車40aおよび発電機40bからなり、水路13cを流れる混合水の流水エネルギーにより水車40aを回転させて発電する発電手段40と、この発電手段40により発電された電力を蓄える電源手段である蓄電用コンデンサ50と、水車40aの回転を検出して水路13cを流れる混合水の吐水量を測定する吐水量測定手段40a、40bと、蓄電用コンデンサ50により電源が供給されて流水開閉手段30を制御する制御手段である制御装置60から構成されている。
まず、流水開閉手段30は、ソレノイドなどからなる電磁弁30aにより開閉動作を行なうパイロット弁30bと、ダイヤフラムからなる主弁30cとで構成され、電磁弁30aを通電させて、混合水の一部を導いたパイロット弁30bを開弁することで、ダイヤフラムを作用させて主弁30cを開弁させるようになっている。
これにより、電磁弁30aに付加する電力が小さくても、小さな動力で動作するパイロット弁30bを通過した混合水の圧力により、ダイヤフラムを作用させて大きな動力を必要とする主弁30cを動作させたものである。なお、電磁弁30aは制御装置60により制御されてパイロット弁30bを開弁/閉弁を行なうものである。
なお、図中に示す30dは手動弁であって、使用者の人力により主弁30cを開弁させる弁である。これは、後述する蓄電用コンデンサ50に蓄えられた電力がないとき、または制御装置60、電磁弁30aなどの機器故障時に主弁30cを強制的に開弁させることができるようにしている。
発電手段40は、吐水量測定手段である水車40aおよび発電機40bとからなる。水車40aは、混合水の水路13c中に配設され、水路13cを流れる混合水の水流を受け流水エネルギーを回転力に変換する。この回転力は発電機40bに伝えられて電力を発電する。そして、発電された電力は、制御装置60内に設けられた図示しない整流器により直流に変換され、さらに電圧調整された後、電源手段である蓄電用コンデンサ50に蓄えるように構成されている。
また、本実施形態では、吐水口13bから吐水する吐水量を測定するために、水車40aの回転により発生する発電機40bの出力波形を制御装置60に出力させて、その出力波形パルスをカウントすることで水車40aの回転数に換算して積算吐水量を算出するようにしている。
なお、ここで説明する吐水量は、混合水が吐水口13bから吐水する流量L/分を示すものであって、吐水量と水車40aの回転数との関係は略比例関係となっているため、カウントした出力波形から回転数に変換させて吐水量が求められるように予め設定されている。
また、ここでは、水車40aの回転数を発電機40bから発する出力波形から回転数信号を求めたが、これに限らず、水車40aの回転数を検出する回転センサを設けて回転数信号を制御装置60に出力させても良い。また、図中に示す13dは整流板であり吐水口13bから吐水された水流を動圧から静圧に整流させて外部に吐水するようになっている。
次に、制御装置60の構成について説明する。制御装置60は、回路基板上に実装されたCPU、ROM、RAMを中心とした周知のマイクロコンピュータ(マイコン)61(図4参照)、およびそのマイコン61に接続されるその他の電子部品から構成されて、操作パネル12の下方に設けられている。
具体的には、図4に示すように、マイコン61は、主弁30cの開閉制御、発電機40bからの出力波形に基づく吐水量の計測と演算手段、ブザー52の制御、表示部12aの制御などを行なう制御プログラムの制御処理が設けられている。
62は電磁弁駆動回路であり、マイコン61からの指令信号に基づいて電磁弁30aを駆動させて主弁30cを開閉する信号を出力する。63は波形整形回路であり、発電機40bから出力される出力波形をマイコン61に入力するためのパルスに変換する。64は直流電源回路であり、発電機40bで発生した交流電圧を整流、平滑して直流に変換後定電圧ICなどで電圧を安定化させる。
なお、混合水温検出手段である水温センサ51は、水車40aの下流側(図3参照)に設けられ、吐水口13bから吐出される混合水の湯温を検出して、その温度情報をマイコン61に出力するように接続されている。また、警告手段であり発音手段であるブザー52は、マイコン61から指令に基づき音を発して使用者に報知するようになっている。
表示部12aは、制御装置60を構成する回路基板上に設けられ、マイコン61からの指令に基づき水温センサ51により検出された温度を操作パネル12に表示するように構成されている。
また、電磁弁30aは電磁弁駆動回路62に接続され、発電機40bは波形整形回路63および直流電源回路64に接続され、蓄電用コンデンサ50は、一端が直流電源回路64に接続され、他端がマイコン61、ブザー52等の電源となるように接続されている。
本実施形態の吐水/止水スイッチ12bは、制御装置60を構成する回路基板上に設けられ、押圧操作が行なわれる度に、マイコン61に電気的指示を出力するようになっている。
次に、上記構成に基づき、本実施形態の定量止水栓10の作動について説明する。
図5は、制御装置60の概略制御動作を示すフローチャートである。
定量止水栓10が混合水吐出中止状態にあるときにも、制御装置60は、蓄電用コンデンサ50から給電され、吐水/止水スイッチ12bが押されたか否かを監視している(ステップS100)。吐水/止水スイッチ12bが押されたと判断した場合には、電磁弁30aを作動し主弁30cを開弁する(ステップS110)。これにより、湯水混合手段20で混合された混合水が吐出口13bから吐出される。
ステップS110が実行されると、制御装置60は、定量止水モードを設定する(ステップS120)。定量止水モードが設定されると、水路13cを流れる混合水の水流を受けた水車40aの回転により発生する発電機40bの出力波形を入力し、出力波形パルスをカウントすることで積算吐出量を算出する。そして、積算吐出量が予め設定された目標吐出量となるまで定量止水モードを継続する。
なお、このとき、混合水の水流により発電機40bは発電を行い、直流電源回路64を介して蓄電コンデンサ50に蓄電を行なっている。
ステップS120において定量止水モードを設定すると、制御装置60は、水温センサ51からの温度情報に基づいて、水路13cを流れ吐出口13bから吐出される混合水の温度をモニタリングする(ステップS130)。そして、ステップS130で得た混合水温が所定温度K以上であるか否か判断する(ステップS140)。この判断基準となる温度Kは、初期(工場出荷時)には、45℃に設定されており、図示しない警告温度変更手段を操作することにより、使用者等にも設定変更を行なうことができるようになっている。
ステップS140において、混合水温が温度K以上であると判断した場合には、既にブザー52により警告を発したか否か判断する(ステップS150)。警告を発していない場合には、ブザー52を一定時間(本例では30秒間)作動させ警告音を発生させる(ステップS160)。
そして、ステップS160の実行を開始したら、水温センサ51から入力した混合水温を表示部12aに表示する(ステップS170)。ステップS140で混合水温が温度K未満であると判断した場合、およびステップS150で既に警告を発したと判断した場合(既に警告を発していると判断した場合も含む)には、直接ステップS170に進み、混合水温の表示を行なう。
ステップS170を実行したら、吐水/止水スイッチ12bが押されたか否かを判断する(ステップS180)。吐水/止水スイッチ12bが押されていないと判断した場合には、ステップS120へリターンし、吐水/止水スイッチ12bが押されたと判断した場合には、電磁弁30aを作動し主弁30cを閉弁してステップS100へリターンする。
すなわち、ステップS180では、吐水/止水スイッチ12bの操作を監視し、スイッチ操作が行なわれるまでは、ステップS120〜ステップS170を継続する。そして、スイッチ操作が行なわれた場合、および積算吐出量が予め設定された目標吐出量となり定量止水モードが完了した場合に、混合水の吐出を中止しステップS100へリターンする。
上述の構成および作動によれば、制御装置60は、水温センサ51が検出した混合水温が温度K以上となった場合には、初期の所定時間のみ警告を発生するようにブザー52を発音する。したがって、比較的高温の混合水が吐出された場合には、使用者が温調ハンドル14の設定温度を見落としていたとしても、比較的高温の混合水が吐出することを警告することができる。このようにして、使用者が比較的高温の混合水に触れて不快を感じることを防止することができる。
また、ブザー52の発音による警告は、混合水吐出開始時の所定時間(本例では30秒間)のみ行なわれ、その後は発音されないので、混合水吐出中ブザー52が鳴り続けて使用者等が警告を煩わしく感じることを防止することができる。
また、警告を行なう基準となる温度Kは、図示しない警告温度変更手段を操作することにより、使用者の好み(温度感覚等)に応じて設定変更することができる。
さらに、本実施形態の定量止水栓10は、混合水の水流により発電する発電手段40と、発電手段40により発電した電力を貯える蓄電用コンデンサ50を備えており、ブザー52を含む制御装置60の作動に利用している。したがって、定量止水栓10の外部から給電する必要がないので、構成を簡素化することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について、図6に基づいて説明する。本第2の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、ブザー52の警告音発生パターンが異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
次に、第2の実施形態について、図6に基づいて説明する。本第2の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、ブザー52の警告音発生パターンが異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
図6は、本実施形態の制御装置60の概略制御動作を示すフローチャートであり、図5と同様の部分の一部は省略している。
図6に示すように、制御装置60は、ステップS140において、混合水温が温度K以上であると判断した場合には、内蔵されたタイマーが所定時間T(本例では5分)未満であるか否か判断する(ステップS152)。タイマーが5分に達していると判断した場合には、ブザー52を一定時間(本例では30秒間)作動させ警告音を発生させる(ステップS160)。なお、タイマーには、初期5分が入力されている。すなわち、ステップS152において初回の判断が行なわれるときには、ステップS160へ進む。
ステップS160の実行を開始したら、タイマーをリセットし(ステップS162)、ステップS170へ進む。ステップS152でタイマーが5分未満であると判断した場合には、タイマーカウント(時間を積算)し(ステップS164)、ステップS170に進む。
上述の構成および作動によれば、制御装置60は、水温センサ51が検出した混合水温が温度K以上となった場合には、温度K以上である間、所定時間間隔をあけて(本例では5分毎に30秒間)警告を発生するように断続的にブザー52を発音する。したがって、比較的高温の混合水が吐出された場合には、使用者が温調ハンドル14の設定温度を見落としていたとしても、比較的高温の混合水が吐出することを警告することができる。このようにして、使用者が比較的高温の混合水に触れて不快を感じることを防止することができる。
また、ブザー52の発音による警告は、断続的に行なわれるので、混合水吐出中ブザー52が鳴り続けて使用者等が警告を煩わしく感じることを防止することができる。さらに、比較的高温の混合水の吐出が継続している最中に定量止水栓10に近づいた使用者等にも警告することができる。吐出継続中の警告を重視する場合には、ブザー52の発音間隔を一層短くしてもかまわない。例えば、5秒毎に1秒間発音して警告するものであってもよい。
(第3の実施形態)
次に、第3の実施形態について、図7に基づいて説明する。本第3の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、ブザー52の警告音発生パターンが異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
次に、第3の実施形態について、図7に基づいて説明する。本第3の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、ブザー52の警告音発生パターンが異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
図7は、本実施形態の制御装置60の概略制御動作を示すフローチャートであり、図5と同様の部分の一部は省略している。
図7に示すように、制御装置60は、ステップS150において、警告を発していないと判断した場合には、ステップS130で得た混合水温が所定温度Kn以上であるか否か判断する(ステップS154)。この判断基準となる温度Knは、初期(工場出荷時)には、Kより高い55℃に設定されており、図示しない分割温度変更手段を操作することにより、使用者等にも設定変更を行なうことができるようになっている。
ステップS154において、混合水温が温度Kn未満であると判断した場合(本例では45℃以上55℃未満の場合)には、ブザー52を一定時間(本例では30秒間)第1パターンで作動させ警告音を発生させる(ステップS166)。第1パターンは、例えば、「ピッ、ピッ、ピッ」と断続的に鳴るパターンである。
ステップS154において、混合水温が温度Kn以上であると判断した場合(本例では55℃以上の場合)には、ブザー52を一定時間(本例では30秒間)第2パターンで作動させ警告音を発生させる(ステップS168)。第2パターンは、例えば、「ピッピッピッピッピッ」と連続的に鳴るパターンである。
ステップS166およびステップS168のいずれかの実行を開始したら、ステップS170に進む。
上述の構成および作動によれば、制御装置60は、水温センサ51が検出した混合水温が温度K以上となった場合には、初期の所定時間のみ警告を発生するようにブザー52を発音する。したがって、比較的高温の混合水が吐出された場合には、使用者が温調ハンドル14の設定温度を見落としていたとしても、比較的高温の混合水が吐出することを警告することができる。このようにして、使用者が比較的高温の混合水に触れて不快を感じることを防止することができる。
また、水温センサ51が検出した混合水温が温度K以上となった場合には、温度Kより高い温度Knにより分割される2つの温度帯毎に異なるパターンで警告する。したがって、使用者等に吐出される混合水の高温度合を知らせることができる。本実施形態では、温度K以上の温度域を2つの温度帯に分割していたが、3つ以上の温度帯に分割し、各温度帯毎に異なるパターンの警告するものであってもよい。
また、ブザー52の発音による警告は、混合水吐出開始時の所定時間(本例では30秒間)のみ行なわれ、その後は発音されないので、混合水吐出中ブザー52が鳴り続けて使用者等が警告を煩わしく感じることを防止することができる。
また、警告を行なう基準となる温度Kおよび警告パターンを切り替える温度Knは、図示しない警告温度変更手段および分割温度変更手段を操作することにより、使用者の好み(温度感覚等)に応じて設定変更することができる。
(第4の実施形態)
次に、第4の実施形態について、図8に基づいて説明する。本第4の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、混合水吐出開始時に事前警告を行なう点が異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
次に、第4の実施形態について、図8に基づいて説明する。本第4の実施形態は、前述の第1の実施形態と比較して、混合水吐出開始時に事前警告を行なう点が異なる。なお、第1の実施形態と同様の部分については、同一の符号をつけ、その説明を省略する。
図8は、本実施形態の制御装置60の概略制御動作を示すフローチャートであり、図5と同様の部分の一部は省略している。
図8に示すように、制御装置60は、ステップS180において、吐水/止水スイッチ12bが押されたと判断した場合には、警告フラグを0として初期化を行ない(ステップS230)、その直後にその時点での混合水の温度を記憶する(ステップS240)。そして、電磁弁30aを作動し主弁30cを閉弁した後、ステップS100へリターンする。
ステップS100において、吐水/止水スイッチ12bが押されたと判断した場合には、ステップS240において記憶した混合水温が所定温度K以上であるか否か判断する(ステップS210)。
ステップS210において、混合水温が温度K以上であると判断した場合には、ブザー52を作動させ警告音を発生させる(ステップS220)。そして、その後ステップS110へ進む。また、ステップS210において、混合水温が温度K未満であると判断した場合には、ステップS220を実行せずにステップS110へ進む。ステップS220でのブザー52の作動は、ステップS140の判断が実行されるまで継続される。
上述の構成および作動によれば、制御装置60は、混合水の吐出開始時に、先回の吐出終了時の混合水の温度に基づいて、ブザー52を作動し警告を発することができる。したがって、混合水の吐出開始時に、混合水の吐出を中止しステップS100で吐水/止水スイッチ12bの操作状態を監視している間に冷却された水路13c内等の低温の湯が吐出された後に、湯水混合手段20で混合された比較的高温の混合水が吐出されるような場合に、吐水/止水スイッチ12bが操作された時点で、その後に吐出される比較的高温の混合水について事前警告することが可能である。したがって、使用者が混合水に触れて不快を感じることを、より一層確実に防止することが可能である。
(他の実施形態)
上記各実施形態では、それぞれ、比較的高温の混合水が吐出されたときに、初期の所定時間のみ警告を行なうもの、断続的に警告を行なうもの、温度域を複数の温度帯に分割し温度帯毎に異なるパターンの警告を行なうもの、および事前警告を行なうものについて説明したが、これらを適宜組み合わせたものであってもよい。例えば、断続的に警告を行なうものにおいて分割した温度帯毎に異なるパターンの警告を行なうものであってもよい。
上記各実施形態では、それぞれ、比較的高温の混合水が吐出されたときに、初期の所定時間のみ警告を行なうもの、断続的に警告を行なうもの、温度域を複数の温度帯に分割し温度帯毎に異なるパターンの警告を行なうもの、および事前警告を行なうものについて説明したが、これらを適宜組み合わせたものであってもよい。例えば、断続的に警告を行なうものにおいて分割した温度帯毎に異なるパターンの警告を行なうものであってもよい。
また、上記各実施形態では、警告手段は発音手段であるブザー52であったが、警告手段は表示手段であってもよい。例えば、混合水の温度が所定温度未満のときには、表示部12aを連続点灯表示し、混合水の温度が所定温度以上のときには、表示部12aを点滅表示して警告するものであってもよい。また、表示部12aの周囲に別の発光表示手段を設け、混合水の温度が所定温度以上のときにのみ、点灯もしくは点滅させて警告を行なうものであってもよい。
また、上記各実施形態で説明した混合水栓装置は、定量止水タイプであるとともに、発電手段を備えた所謂自己発電タイプであったが、本発明は湯と水とを混合した混合水を吐出する混合水栓装置であれば、広く適用することが可能である。
10 定量止水栓(混合水栓装置)
12 操作パネル
12a 表示部(他の実施形態における警告手段、表示手段)
12b 吐水/止水スイッチ
14 温調ハンドル
20 湯水混合手段
40 発電手段
51 水温センサ(混合水温検出手段)
52 ブザー(警告手段、発音手段)
60 制御装置(制御手段)
12 操作パネル
12a 表示部(他の実施形態における警告手段、表示手段)
12b 吐水/止水スイッチ
14 温調ハンドル
20 湯水混合手段
40 発電手段
51 水温センサ(混合水温検出手段)
52 ブザー(警告手段、発音手段)
60 制御装置(制御手段)
Claims (10)
- 湯と水とを混合して混合水とする湯水混合手段(20)を備え、
前記湯水混合手段(20)で混合された前記混合水を吐出する混合水栓装置(10)であって、
前記混合水の温度を検出する混合水温検出手段(51)と、
警告を発生する警告手段(52)と、
前記混合水温検出手段(51)が検出した温度が所定温度以上である場合には、前記警告手段(52)を警告発生制御する制御手段(60)とを備えることを特徴とする混合水栓装置。 - 前記所定温度を変更する警告温度変更手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の混合水栓装置。
- 前記制御手段(60)は、前記混合水温検出手段(51)が検出した温度が前記所定温度以上となった場合には、初期の所定時間のみ警告を発生するように前記警告手段(52)を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の混合水栓装置。
- 前記制御手段(60)は、前記混合水温検出手段(51)が検出した温度が前記所定温度以上となっている場合には、所定時間間隔をあけて断続的に警告を発生するように前記警告手段(52)を制御することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の混合水栓装置。
- 前記制御手段(60)は、前記所定温度以上の温度域を複数の温度帯に分割し、前記混合水温検出手段(51)が検出した温度が前記所定温度以上となった場合には、前記温度帯毎に異なる警告を発生するように前記警告手段(52)を制御することを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれか1つに記載の混合水栓装置。
- 前記複数の温度帯の分割温度を変更する分割温度変更手段を備えることを特徴とする請求項5に記載の混合水栓装置。
- 前記制御手段(60)は、前記混合水の吐出が中止された時点における前記混合水温検出手段(51)が検出した温度を記憶し、この記憶された温度が所定温度以上である場合には、前記混合水の次回の吐出が開始されるときに、前記混合水温検出手段(51)が検出した温度に係わらず、前記警告手段(52)を警告発生制御することを特徴とする請求項1ないし請求項6のいずれか1つに記載の混合水栓装置。
- 前記警告手段(12a)は、表示手段(12a)であり、
前記制御手段(60)が前記警告発生制御をするときには、前記表示手段(12a)の表示状態を変更することを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載の混合水栓装置。 - 前記警告手段(52)は、発音手段(52)であり、
前記制御手段(60)が前記警告発生制御をするときには、前記発音手段(52)を発音させることを特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか1つに記載の混合水栓装置。 - 前記湯水混合手段(20)の下流側に設けられ、前記混合水の水流を受けて発電する発電手段(40)を備え、
前記警告手段(52)は、前記発電手段(40)が発電した電力により作動して警告を発生することを特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか1つに記載の混合水栓装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003336116A JP2005105529A (ja) | 2003-09-26 | 2003-09-26 | 混合水栓装置 |
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JP2005105529A true JP2005105529A (ja) | 2005-04-21 |
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ID=34532358
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JP2003336116A Pending JP2005105529A (ja) | 2003-09-26 | 2003-09-26 | 混合水栓装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2003
- 2003-09-26 JP JP2003336116A patent/JP2005105529A/ja active Pending
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