JP2006096507A - 用紙排出トレイ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本用紙排出トレイ3は、用紙受け面6と、後壁7とを有する。用紙受け面6は、排出口5からの用紙Pの排出方向E1に向かって斜め上方に傾斜している。後壁7に沿って、サイズの異なる用紙Pの幅に対応した間隔を開けて対をなす突起9A,9B,…が複数組備えられている。小サイズの用紙に対応する第1の突起9A,9Bは、用紙受け面6に対して出没可能であり、用紙受け面6に出現しないようにされて、大サイズの用紙Pが用紙受け面6に積層されるときに、邪魔にならないようにできる。また、用紙Pは、対応する各組の突起対9A,9B,…で案内され、後壁7で受け止められて、後辺Paが互いに揃えられる。
【選択図】 図6
Description
特許文献1の用紙排出トレイでは、その上面に小サイズの用紙が積層される。積層された小サイズの用紙の幅方向の両側に、小サイズの用紙を揃えるための一対の突起が配置される。一対の突起は、互いに対向して配置され、その間に積層される用紙の端を沿わせることができる側面を有する。また、大サイズの用紙は、上述の小サイズの用紙を揃えるための突起の上に積層される。
また、特許文献2では、突起は、その上に載せられた用紙の移動を規制しないので、用紙毎に側壁に当接したときの姿勢が異なる結果、積層された用紙の後辺が揃わない。
また、本発明において、上記各突起対は、互いに対向する内側対向面を有し、内側対向面は、用紙の排出方向に平行で且つ受け面から上方へ向かって外広がりの傾斜面となっている場合がある。この場合、用紙を内側対向面の間に導入し易く、また、導入された用紙を排出方向に平行に規制できる。その結果、用紙の後辺を揃えるのに好ましい。
本実施形態では、用紙排出トレイが、プリンタに設けられている場合に則して説明するが、本発明はこれに限らない。例えば、用紙排出トレイは、用紙を搬送する用紙搬送装置に設けることができ、この用紙搬送装置としては、プリンタの他に、複写機、ファクシミリ等であってもよい。
プリンタ1は、画像を形成して用紙Pを搬送する装置本体2と、装置本体2に設けられた用紙排出トレイ3とを有している。
装置本体2では、用紙Pのサイズについて複数種のサイズから何れか一つのサイズが任意に選択され、この選択されたサイズの用紙Pが搬送される。装置本体2の側壁4には、排出口5が形成されている。
なお、図1は、用紙排出トレイにSサイズの用紙が載せられている状態を示している。また、図2は、Mサイズの用紙Pが載せられた用紙排出トレイ3の斜視図である。図3は、Lサイズの用紙Pが載せられた用紙排出トレイ3の斜視図である。また、用紙Pの排出方向E1であって排出口5において用紙Pが移動する向きを前方とし、前方とは逆の向きを後方E2とする。また、鉛直方向を上下方向Gともいう。
用紙排出トレイ3は、用紙受け面6と、後壁7と、一対の側壁8(一方のみ図示。)とを有している。側壁8は、幅方向Fに対向する用紙受け面6の一対の対向端縁から所定長さで立ち上がっている。
後壁7は、用紙受け面6の後端6aから立ち上がって形成され、上下方向Gに沿って所定長さで延びるとともに、幅方向Fに沿って所定長さで延びている。後壁7は、用紙受け面6の上に排出された用紙Pの後辺Paを受け止めて、これらの後辺Paを揃えるために設けられている。
各突起9A,9B,10A,10B,11A,11Bは、用紙受け面6の後部6bに配置され、後壁7と用紙受け面6に跨がって設けられていて、用紙受け面6から後壁7に沿って上方に突出し、用紙受け面6に沿って排出方向E1に延びている。
具体的には、Sサイズ用の一対の第1の突起9A,9Bは、用紙受け面6に対して出没可能とされていて、図2に示すMサイズの用紙Pが載せられるとき、および図3に示すLサイズの用紙Pが載せられるときに、用紙受け面6に現れなくされ、それ以外のときには、用紙受け面6に現れるようにされている。
一方、最大サイズであるLサイズの用紙に対応する一対の第3の突起11A,11Bは、出没させる必要はないので、用紙受け面6に突出して固定されている。
一対の第1の突起9A,9Bは、基準位置を挟む等距離の両側位置に、その間に幅方向Fに沿って間隔M1を開けて配置される。この間隔M1は、Sサイズの用紙の幅寸法L1に対応した値、例えば、幅寸法L1よりも大きく且つ近い値にされている。
一対の第3の突起11A,11Bは、基準位置を挟む等距離の両側位置に、その間に幅方向Fに沿って間隔M3を開けて配置される。この間隔M3は、Lサイズの用紙の幅寸法L3に対応した値、例えば、幅寸法L3よりも大きく且つ近い値にされている。
各突起9A,9B,10A,10B,11A,11Bは、内側対向面12をそれぞれ有している。一対の第1の突起9A,9Bの内側対向面12が互いに対向し、一対の第2の突起10A,10Bの内側対向面12が互いに対向し、一対の第3の突起11A,11Bの内側対向面12が互いに対向する。
各組の突起対において、内側対向面12は、用紙Pを案内し、幅方向Fの位置と姿勢とを規制する。規制された用紙Pは、用紙受け面6に沿って滑り、用紙Pの後辺Paが後壁7に受け止められて積層される。複数の用紙Pの後辺Paは、互いに平行に沿わされて、揃えられる。
また、第3の突起対11A,11Bは、第2の突起10A,10Bよりも、用紙受け面6から上方に長く突出している。また、第2の突起10A,10Bは、第1の突起9A,9Bよりも、用紙受け面6から上方に長く突出している。
一対の第1の突起9A,9B、および一対の第2の突起10A,10Bが出没可能な構造は、同様に構成されている。以下では、第1の突起9Aに則して、用紙Pが載せられていない場合と、Mサイズの用紙Pが載せられる場合とについて説明する。
本実施形態では、第1の突起9Aは、用紙受け面6に対して相対移動可能な可動部材13に形成され、可動部材13の前半部からなる。可動部材13の上端部が、後壁7に支持された支軸14の中心軸線の周りに揺動自在に支持されている。支軸14の下方に第1の突起9Aが位置している。また、用紙受け面6および後壁7に跨がる孔15が形成されている。孔15の上端に、支軸14が配置されていて、可動部材13が揺動するのに伴い、孔15内を第1の突起9Aが移動するようにされている。
図6Bを参照して、対応するサイズよりも大きなサイズとしてのMサイズの用紙Pが載せられたときに、この用紙Pにより押される被押圧部16が、突起9Aの前縁部に設けられている。
非突出状態では、可動部材13の重心は、突出状態での位置よりも、後方E2にずれた位置にある。これにより、例えば図6Bにおいて反時計回りの向きの支軸14の周りのモーメントが生じて、非突出状態の可動部材13に作用する。載せられていた用紙Pが取り去られたときに、可動部材13が自律的に突出状態に戻るように、上記モーメント、ひいては可動部材13の重さや形状が設定される。
図1と図3を参照して、Sサイズの用紙Pが載せられている場合や、用紙が載せられない場合には、全組の突起対は用紙受け面6から突出する。また、Sサイズの用紙Pは、第1の突起9A,9Bの間に載せられて、揃えられる。
また、各突起9A,9B,10A,10B,11A,11Bの内側対向面12は、用紙受け面6から上方へ向かって外広がりの傾斜面とされているので、排出される用紙Pを内側対向面12同士の間に導入し易く、導入された用紙Pの辺を、排出方向E1に平行に規制できる。その結果、用紙Pの後辺Paを揃えるのに好ましい。
上述の複数組の突起対のうちの少なくとも一組の突起対が、後壁7から排出方向E1に所定距離を離れて、用紙受け面6の後部6bに配置されることも考えられる。このような突起対であっても、用紙Pの姿勢を規制した状態で、用紙Pを案内して用紙Pの後辺Paの揃えることができる。また、後部6bに配置される突起は、用紙受け面6のみに入り込むようにしてもよい。
各突起9A,9B,10A,10Bを出没させるための構成としては、各突起9A,9B,10A,10Bを突出状態に戻すためのばね等の付勢部材を設けてもよいし、各突起9A,9B,10A,10Bを出没させるための電動モータ、ソレノイド等の駆動部材を設けてもよい。
6 用紙受け面
6a 用紙受け面の後端
6b 用紙受け面の後部
7 後壁
9A,9B 第1の突起(突起対)
10A,10B 第2の突起(突起対)
12 内側対向面
E1 排出方向
F 幅方向
L1,L2,L3 幅寸法(用紙の幅)
M1,M2,M3 間隔
P 用紙
Pa 用紙の後辺
Claims (3)
- 用紙の排出方向に向かって斜め上方に傾斜した用紙受け面、および用紙受け面の後端に立設され、用紙の排出方向と直交する方向である用紙の幅方向に延び、用紙受け面の上に排出された用紙の後辺を受け止めて該後辺を揃えるための後壁を有する用紙排出トレイにおいて、
上記用紙受け面の後部に、サイズの異なる用紙の幅に対応した間隔を開けて対をなす突起が複数組備えられ、
少なくとも相対的に小サイズの用紙用の突起対は、上記用紙受け面に対して出没可能であることを特徴とする用紙排出トレイ。 - 請求項1に記載の用紙排出トレイにおいて、
上記各突起は、後壁に沿って上方に突出していることを特徴とする用紙排出トレイ。 - 請求項1または2に記載の用紙排出トレイにおいて、
上記各突起対は、互いに対向する内側対向面を有し、内側対向面は、用紙の排出方向に平行で且つ受け面から上方へ向かって外広がりの傾斜面となっていることを特徴とする用紙排出トレイ。
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