JP2006093668A - 有機半導体の精製方法及び半導体装置 - Google Patents

有機半導体の精製方法及び半導体装置 Download PDF

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Abstract

【課題】容易な有機半導体の精製方法について提供することを課題とする。また、良好な動作特性を示す半導体装置について提供する。
【解決手段】この有機半導体の精製方法の一は、有機半導体を混合したスルホキシド溶液を濾過する処理を含むことを特徴としている。半導体装置は、第1の有機半導体を混合したスルホキシド溶液を濾過する処理をして得られた第2の有機半導体を活性層として用いていることを特徴としている。
【選択図】なし

Description

本発明は、有機半導体の精製方法に関し、特にペンタセンの精製方法に関する。また、本発明の有機半導体の精製方法を用いて作製した有機半導体を含む半導体装置に関する。
近年、有機半導体を用いた半導体素子の開発が盛んに行われている。有機半導体を用いた半導体素子の開発分野では、有機半導体におけるキャリア移動度の向上を初めとする様々な課題がある。
そして、有機半導体を用いた半導体素子において、キャリア移動度の低下の一因となっているのが、有機半導体に含まれる不純物である。
その為、これまでに、有機半導体に含まれる不純物を除去する方法の開発等が行われてきている。例えば特許文献1には、超臨界状態の溶媒を用いて不純物を除去する有機半導体材料の精製方法について開示されている。
しかし、特許文献1に記載のような方法では、超臨界状態という特殊な状態を利用するため、非常に手間が掛かってしまう。
また、昇華精製についても、専用の装置を用意し、真空下で行わなければならず、非常に手間が掛かってしまう。
特開2003−347624号公報
本発明は、容易な有機半導体の精製方法について提供することを課題とする。また、本発明は、良好な動作特性を示す半導体装置について提供することを課題とする。
本発明の有機半導体の精製方法の一は、有機半導体を混合したスルホキシド溶液を濾過する処理を含むことを特徴としている。
本発明の半導体装置は、第1の有機半導体を混合したスルホキシド溶液を濾過する処理をして得られた第2の有機半導体を活性層として用いていることを特徴としている。
本発明によって、容易に有機半導体を精製することができる。また、本発明によって特殊な装置を用いなくても容易に精製を行うことができるため、良好な半導体装置を作製できる材料を低コストで手に入れることができる。
また、本発明によって、良好な特性を示す半導体装置を低コストで作製することができる。また、半導体層に含まれる不純物に起因した不具合の少ない良好な半導体装置を得ることができる。
以下、本発明の一態様について説明する。但し、本発明は多くの異なる態様で実施することが可能であり、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。
(実施の形態1)
本発明のペンタセンの精製方法は、有機半導体を混合したスルホキシド溶液を濾過する処理を含む。つまりスルホキシド溶液をろ液として用いている。
このような処理をすることによって、有機半導体と共に含まれている不純物を低減することができる。ここで、有機半導体としてはペンタセンが好ましい。また、スルホキシド溶液としては、特にジメチルスルホキシド溶液等が好ましい。また、濾過方法について特に限定はなく、濾紙またはメンブレンフィルター等を用いて行えばよい。なお、濾紙を用いる場合は、孔径1μm以下のものを用いることが好ましい。
濾過後に残ったペンタセンは、エタノール等のアルコール溶液を用いて洗浄処理することが好ましい。これによって、ペンタセンに付着したスルホキシド溶液を除去することができる。また、アルコール溶液での処理後のペンタセンは、乾燥させることが好ましい。この時、減圧下で行うことにより、乾燥に必要な温度を低温化することができる。
なお、ペンタセンを混合したスルホキシド溶液を濾過する処理は、複数回繰り返し行ってもよい。
以上のような精製方法によってペンタセンを処理することによって、ペンタセンと共に含まれている不純物を低減することができる。また、以上に説明した本発明のような精製方法は、昇華を利用した精製方法よりも簡便であり、低コストである。
(実施の形態2)
本発明の半導体装置とその作製方法の一態様について図1(A)〜(D)を用いて説明する。
基板101上にゲート電極102を形成する。ゲート電極102の形成方法について特に限定は無く、成膜した導電層をフォトリソグラフィ法によって所望の形状に加工して形成してもよいし、または、導電物を含む液滴をタイミングや位置を調節しながら吐出して所望の形状になるように描画するインクジェット法等によって形成してもよい。また、ゲート電極102を形成する材料についても特に限定は無く、例えばアルミニウム、銅、金、銀等を用いることが出来る。また、基板101についても特に限定はなく、ガラス、石英等の他、プラスチック、ポリカーボネード等の可撓性を有する基板を用いることができる。
次に、ゲート電極102を覆うゲート絶縁層103を形成する。ゲート絶縁層103について特に限定はなく、例えば、酸化珪素や窒化珪素等の絶縁物をCVD法等によって成膜して形成すればよい。この他、成膜時の処理物への印加温度にもよるがポリイミド、ポリアミック酸、ポリビニルフェノールなどの有機物をキャスト、スピナー、印刷、インクジェット等の方法により塗布してゲート絶縁層103を形成してもよい。
次にゲート絶縁層103の上に、ソース電極104、ドレイン電極105を形成する。ソース電極104、ドレイン電極105について特に限定は無く、金、銀、タングステン等の無機導電物の他、ポリ(エチレンジオキシチオフェン)/ポリ(スチレンスルホン酸)混合物(PEDOT/PSS)等を含む有機導電物等を用いて形成すればよい。また、ソース電極104,ドレイン電極105の形成方法についても特に限定はなく、スパッタリング装置や蒸着装置等の成膜装置を用いて形成した導電層を所望の形状に加工することによって形成してもよいし、または導電物を含む液滴をタイミングや位置を調節しながら吐出して所望の形状になるように描画するインクジェット法等によって形成してもよい。
次に、ゲート絶縁層103、ソース電極104、ドレイン電極105の上に半導体層106を形成する。半導体層106は本発明の精製方法によって精製したペンタセンを用いて形成すればよい。半導体層106の形成方法について特に限定はない。例えば、半導体層106を形成したい部分に対し選択的に撥水処理し、その他の部分に対し親水処理した後に、ペンタセンを自己成長させて形成してもよい。これによって、成膜後にパターニングをすることなく所望の形状に形成することができる。また、シャドウマスク等を用いた蒸着法によって所望の部分に対し選択的に成膜し、半導体層106を形成してもよい。この場合、シャドウマスクと被処理物との間隙から回り込んだ原料が堆積し、特に半導体層106を形成する必要のない部分において半導体層が形成されてしまうのを防ぐことができるよう、シャドウマスクと被処理物との密着性を高めることが好ましい。また、半導体層を被処理物全体を覆うように成膜した後、これを所望の形状に加工することによって半導体層106を形成してもよい。このような場合は加工後の真空ベーク等の処理をすることが好ましい。このような処理をすることによって半導体装置の特性が向上する。
以上のようにして作製した半導体装置はにおいて、半導体層106は活性層として機能する。そして、このような半導体装置は、例えば、液晶素子のスイッチング用回路の他、論理回路、DRAM等のメモリ回路等の回路素子として用いることができうる。
以上のようにして、作製した本発明の半導体装置は、本発明の精製方法を用いて精製したペンタセンを用いて半導体層を形成しているため、良好な動作特性を示す。また、本発明の精製方法を用いて精製したペンタセンを用いて形成しているため、材料に係るコストが非常に低いものである。
(実施の形態3)
本発明の半導体装置とその作製方法の一態様について図2(A)〜(D)を用いて説明する。
基板201上にゲート電極202を形成する。ゲート電極202の形成方法について特に限定は無く、成膜した導電層をフォトリソグラフィ法によって所望の形状に加工して形成してもよいし、または、導電物を含む液滴をタイミングや位置を調節しながら吐出して所望の形状になるように描画するインクジェット法等によって形成してもよい。また、ゲート電極202を形成する材料についても特に限定は無く、例えばアルミニウム、銅、金、銀等を用いることが出来る。また、基板201についても特に限定はなく、ガラス、石英等の他、プラスチック、ポリカーボネード等の可撓性を有する基板を用いることができる。
次に、ゲート電極202を覆うゲート絶縁層203を形成する。ゲート絶縁層203について特に限定はなく、例えば、酸化珪素や窒化珪素等の絶縁物をCVD法等によって成膜して形成すればよい。この他、成膜時の処理物への印加温度にもよるがポリイミド、ポリアミック酸、ポリビニルフェノールなどの有機物をキャスト、スピナー、印刷、インクジェット等の方法により塗布してゲート絶縁層203を形成してもよい。
次に、ゲート絶縁層203の上に半導体層204を形成する。半導体層204は本発明の精製方法によって精製したペンタセンを用いて形成すればよい。半導体層204の形成方法について特に限定はない。例えば、半導体層204を形成したい部分に対し選択的に撥水処理し、その他の部分に対し親水処理した後に、ペンタセンを自己成長させて形成してもよい。これによって、成膜後にパターニングをすることなく所望の形状に形成することができる。また、シャドウマスク等を用いた蒸着法によって所望の部分に対し選択的に成膜し、半導体層204を形成してもよい。この場合、シャドウマスクと被処理物との間隙から回り込んだ原料が堆積し、特に半導体層204を形成する必要のない部分において半導体層が形成されてしまうのを防ぐことができるよう、シャドウマスクと被処理物との密着性を高めることが好ましい。また、半導体層を被処理物全体を覆うように成膜した後、これを所望の形状に加工することによって半導体層204を形成してもよい。このような場合は加工後の真空ベーク等の処理をすることが好ましい。このような処理をすることによって半導体装置の特性が向上する。
次に半導体層204の上に、ソース電極205、ドレイン電極206を形成する。ソース電極205、ドレイン電極206について特に限定は無く、金、銀等の無機導電物の他、PEDOT/PSS等を含む有機導電物等を用いて形成すればよい。また、ソース電極205、ドレイン電極206の形成方法についても特に限定はなく、スパッタリング装置や蒸着装置等の成膜装置を用いて形成した導電層を、所望の形状に加工することによって形成してもよいし、または導電物を含む液滴をタイミングや位置を調節しながら吐出して所望の形状になるように描画するインクジェット法等によって形成してもよい。
ここで、ソース電極205、ドレイン電極206を形成する前に、半導体層204上に、自己組織化膜を形成し、ソース電極205、ドレイン電極206と半導体層204との間に自己組織化膜を設けてもよい。これによって、半導体層204とソース電極205、ドレイン電極206とのコンタクト抵抗を低下させることができる。ここで、自己組織化膜は、アミノ基を有するアルキルシラン等を用いて形成することができる。具体的には、オクタデシルトリクロロシラン、(3−アミノプロピル)トリメトキシシラン、N−2(アミノエチル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2(アミノエチル)γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン等を用いて形成することができる。
以上のようにして作製した半導体装置において半導体層204は活性層として機能する。そして、このような半導体装置は、例えば、液晶素子のスイッチング用回路の他、論理回路、DRAM等のメモリ回路等の回路素子として用いることができうる。
以上のようにして、作製した本発明の半導体装置は、本発明の精製方法を用いて精製したペンタセンを用いて半導体層を形成しているため、良好な動作特性を示す。また、本発明の精製方法を用いて精製したペンタセンを用いて形成しているため、材料に係るコストが非常に低いものである。
以上には、ゲート電極、ソース電極、ドレイン電極を含む3端子のトランジスタにの態様について説明したが、本発明によって得られた有機半導体は、上記のようなトランジスタの他、不揮発性のメモリ素子等に含まれる半導体層を形成するのに用いてもよい。これによって、半導体層に含まれる不純物に起因した特性不良の少ない良好なメモリ素子等の半導体装置を得ることができる。
(実施の形態4)
本発明の半導体装置を含む液晶装置の態様について、図5を用いて説明する。
図5は液晶装置を模式的に表した上面図である。本形態の液晶装置は、素子基板501と対向基板502とが対向するように貼り合わせられて成る。本形態の液晶装置は、画素部503を有する。そして、画素部503の一端に沿うように設けられた端子部504には、フレキシブルプリント配線(FPC)505が装着され、フレキシブルプリント配線505を介して駆動回路から画素部503に信号が入力される。なお、本形態のように、駆動回路とフレキシブルプリント配線とは独立して設けられていてもよいし、または配線パターンが形成されたFPC上にICチップが実装されたTCP等の様に複合していてもよい。
画素部503について特に限定はなく、例えば図6(A)または図6(B)の断面図で表されるように、液晶素子(画素として機能する液晶素子)とそれを駆動するためのトランジスタとを含む。図6(A)と図6(B)とは、それぞれ、液晶装置の断面構造の態様であり、含まれるトランジスタの構造が異なる。
図6(A)の断面図で表される液晶装置は、実施の形態3の半導体装置と同様に半導体層524の上にソース若しくはドレインとして機能する電極525、526を有するトランジスタ527が設けられた素子基板521を有する。ここで、半導体層524は、本発明の精製方法を適用して得られた有機半導体を含むものである。また、液晶素子は、画素電極529と対向電極532との間に液晶層534を挟んで成る。画素電極529、対向電極532のそれぞれにおいて液晶層534と接する側の表面には、配向膜530、533が設けられている。液晶層534には、スペーサ535が分散し、セルギャップを保っている。トランジスタ527は、コンタクトホールが設けられた絶縁層528によって覆われており、電極526と画素電極529とは電気的に接続している。ここで、対向電極532は、対向基板531によって支持されている。また、トランジスタ527において、半導体層524とゲート電極522とは、間にゲート絶縁層523を挟んで重畳している。
また、図6(B)の断面図で表される液晶装置は、実施の形態2の半導体装置と同様にソース若しくはドレインとして機能する電極555、554の少なくとも一部が半導体層556によって覆われた構造を有するトランジスタ557を含む素子基板551を有する。ここで、半導体層556は、本発明の精製方法を適用して得られた有機半導体を含むものである。また、液晶素子は、画素電極559と対向電極562との間に液晶層564を挟んで成る。画素電極559、対向電極562のそれぞれにおいて液晶層564と接する側の表面には、配向膜560、563が設けられている。液晶層564には、スペーサ565が分散し、セルギャップを保っている。トランジスタ557は、コンタクトホールが設けられた絶縁層558a、558bによって覆われており、電極554と画素電極559とは電気的に接続している。なお、トランジスタを覆う絶縁層は、図6(B)のように絶縁層558aと絶縁層558bとから成る多層であってもよいし、または図6(A)のように絶縁層528から成る単層であってもよい。また、図6(B)のように、トランジスタを覆う絶縁層は、絶縁層558bのように表面が平坦化された層であってもよい。ここで、対向電極562は、対向基板561によって支持されている。また、トランジスタ557において、半導体層556とゲート電極552とは、間にゲート絶縁層553を挟んで重畳している。
なお、液晶装置の構成について特に限定は無く、本形態で示した態様の他、例えば、素子基板上に、駆動回路が設けられたものであってもよい。
以上のような液晶装置は、図7(A)、(B)、(C)に示すように、電話機や、テレビ受像機等に実装される表示装置として用いることができる。また、IDカードの様な個人情報を管理する機能を有するカード等に実装してもよい。
図7(A)は電話機の図であり、本体5552には表示部5551と、音声出力部5554、音声入力部5555、操作スイッチ5556、5557、アンテナ5553等によって構成されている。この電話機は、動作特性が良く、信頼性の高いものである。本発明の半導体装置を表示部に組み込むことでこのような電話機を完成できる。
図7(B)は、本発明を適用して作製したテレビ受像機であり、表示部5531、筐体5532、スピーカー5533などによって構成されている。このテレビ受像機は、動作特性が良く、信頼性の高いものである。本発明の発光素子を有する発光装置を表示部として組み込むことでこのようなテレビ受像機を完成できる。
図7(C)は、本発明を適用して作製したIDカードであり、支持体5541、表示部5542、支持体5541内に組み込まれた集積回路チップ5543等によって構成されている。なお、表示部5542を駆動するための集積回路5544、5545についても支持体5541内に組み込まれている。このIDカードは、信頼性の高いものである。また、例えば、表示部5542において、集積回路チップ5543において入出力された情報を表示し、どのような情報が入出力されたかを確認することができる。
本発明のペンタセンの精製方法について図8を参照しながら説明する。但し、本発明はここに示すものに限定されるものではない。
ビーカー703において、200mlのジメチルスルホキシド溶液701と、0.5gのペンタセン702を混合し、溶液(1)とした(第1の処理)。
次に、溶液(1)704を、ロート708にセットした濾紙705(孔径1μm以下)を用いて濾過し、ジメチルスルホキシド溶液に溶解せずに分散していたペンタセンと、フラスコ709内に溜まるジメチルスルホキシド溶液とに分別した(第2の処理)。
次に、濾過によって得られたペンタセン706をエタノール707によって洗浄処理し、ペンタセンに付着したジメチルスルホキシドを除去した(第3の処理)。その後、減圧下でペンタセンを乾燥させた(第4の処理)。
以上に述べたような、第1の処理から第4の処理までの精製処理を4回繰り返した。そして、0.45gのペンタセン(ペンタセン(1))を得た。
実施例1によって得られたペンタセンを用いて作製した半導体装置およびその作製方法について図3を用いて説明する。
基板301上にスパッタリング法によってタングステンを成膜し、ゲート電極302を形成した。ここで、タングステンは、100nmの厚さとなるように成膜した。
次に、ゲート電極302を覆うように酸化珪素をCVD法によって成膜し、ゲート絶縁層303を形成した。ここで、酸化珪素は、100nmの厚さとなるように成膜した。
次に、ゲート絶縁層303の上に、スパッタリング法によってタングステンを成膜し、ソース電極304とドレイン電極305とを形成した。ここで、タングステンは、100nmの厚さとなるように成膜した。ここで、ソース電極304とドレイン電極305とは、それぞれ一部がゲート電極302と重畳するようにした。
次に、ゲート絶縁層303とゲート電極302との重畳部を覆うように、ペンタセン(1)を50nmの厚さとなるように成膜し、半導体層306を形成した。ここで、成膜は、蒸着法を用いて行った。また、半導体層306とソース電極304とは一部が接するように積層部を設けた。また半導体層306とドレイン電極305についても一部が接するように積層部を設けた。
以上のようにしてPチャネル型の半導体装置を作製した。
(比較例1)
実施例2に記載の半導体装置に対する比較例として、昇華精製を4回繰り返した後得られたペンタセン(ペンタセン(2))を用いて半導体装置を作製した。半導体装置は、ペンタセン(1)の替わりにペンタセン(2)を用いて半導体層306を形成した他は、実施例2と同様にして作製した。
(比較例2)
実施例2に記載の半導体装置に対する比較例として、実施例1に記載の精製も、昇華精製もしていない、未精製のペンタセン(ペンタセン(3))を用いて半導体装置を作製した。半導体装置は、ペンタセン(1)の替わりにペンタセン(3)を用いて半導体層306を形成した他は、実施例2と同様にして作製した。
以上のようにして作製した半導体装置(実施例2、比較例1、比較例2)の電圧−電流特性を図4に示す。図4において横軸は電圧(V)を、縦軸は電流(A)を表す。また、太い実線は実施例2の半導体装置の特性を、細い実線は比較例1の半導体装置の特性を、細い点線は比較例3の半導体装置の特性を表す。ここで、測定には、チャネル長(L)、チャネル幅(W)の設計値が、L=50μm、W=8000μmの半導体装置を用いた。
図4より、実施例2の半導体装置と比較例1の半導体装置とは、閾値、オン電流が同等であり、同等の電圧−電流特性を示すことが分かる。これに対し、比較例2の半導体装置は、実施例2および比較例1の半導体装置よりもオン電流が非常に低いことが分かる。
以上の結果から、本発明の精製方法によって得られたペンタセンを用いて半導体層を形成することで、良好な特性を示す半導体装置を得ることができることが分かった。また、本発明の精製方法によって得られたペンタセンを用いることで、昇華精製を繰り返し行うことにより得られたペンタセンを用いた場合よりも、精製に係る時間やコストが少なく簡便に、良好に動作する半導体装置を得られることが分かった。
本発明の半導体装置の製造方法について説明する図。 本発明の半導体装置の製造方法について説明する図。 本発明の半導体装置の製造方法について説明する図。 本発明の半導体装置の電圧−電流特性について説明する図。 本発明の半導体装置を含む液晶装置の上面図。 本発明の半導体装置を含む液晶装置の断面図。 本発明を適用した電子機器等の図。 実施例1について説明する為の図。
符号の説明
101 基板
102 ゲート電極
103 ゲート絶縁層
104 ソース電極
105 ドレイン電極
106 半導体層
201 基板
202 ゲート電極
203 ゲート絶縁層
204 半導体層
205 ソース電極
206 ドレイン電極
501 素子基板
502 対向基板
503 画素部
504 端子部
505 フレキシブルプリント配線
521 素子基板
522 ゲート電極
523 ゲート絶縁層
524 半導体層
525 電極
526 電極
527 トランジスタ
528 絶縁層
529 画素電極
530 配向膜
531 対向基板
532 対向電極
534 液晶層
535 スペーサ
551 素子基板
552 ゲート電極
553 ゲート絶縁層
554 電極
555 電極
556 半導体層
557 トランジスタ
558a 絶縁層
558b 絶縁層
559 画素電極
560 配向膜
561 対向基板
562 対向電極
564 液晶層
565 スペーサ
5551 表示部
5552 本体
5553 アンテナ
5554 音声出力部
5555 音声入力部
5556 操作スイッチ
5531 表示部
5532 筐体
5533 スピーカー
5541 支持体
5542 表示部
5543 集積回路チップ
5544 集積回路
301 基板
302 ゲート電極
303 ゲート絶縁層
304 ソース電極
305 ドレイン電極
306 半導体層

Claims (10)

  1. 有機半導体を混合したスルホキシド溶液を濾過する処理を含むことを特徴とする有機半導体の精製方法。
  2. 第1の有機半導体をスルホキシド溶液に混合して第1の溶液を作製する第1の工程と、
    前記第1の溶液を濾過する第2の工程と、
    前記第2の工程後に前記スルホキシド溶液と分離された第2の有機半導体をアルコール溶液を用いて洗浄処理した後、乾燥させる第3の工程と、
    を含むことを特徴とする有機半導体の精製方法。
  3. ペンタセンを混合したスルホキシド溶液を濾過する処理を含むことを特徴とする有機半導体の精製方法。
  4. 第1のペンタセンをスルホキシド溶液に混合して第1の溶液を作製する第1の工程と、
    前記第1の溶液を濾過する第2の工程と、
    前記第2の工程後に前記スルホキシド溶液と分離された第2のペンタセンをアルコール溶液を用いて洗浄処理した後、乾燥させる第3の工程と、
    を含むことを特徴とする有機半導体の精製方法。
  5. 前記スルホキシド溶液は、ジメチルスルホキシド溶液であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の有機半導体の精製方法。
  6. 半導体層を有し、
    前記半導体層は、第1の有機半導体を混合したスルホキシド溶液を濾過する処理によって得られた第2の有機半導体を含む
    ことを特徴とする半導体装置。
  7. 半導体層を有し、
    前記半導体層は、第1のペンタセンを混合したスルホキシド溶液を濾過する処理によって得られた第2のペンタセンを含む
    ことを特徴とする半導体装置。
  8. ゲート電極と、ドレイン電極と、ソース電極と、半導体層と、前記ゲート電極と前記半導体層とに挟まれたゲート絶縁層と、
    を有し、
    前記ドレイン電極及び前記ソース電極は、それぞれ前記半導体層と接し、
    前記半導体層は、第1の有機半導体を混合したスルホキシド溶液を濾過する処理によって得られた第2の有機半導体を含む
    ことを特徴とする半導体装置。
  9. ゲート電極と、ドレイン電極と、ソース電極と、半導体層と、
    前記ゲート電極と前記半導体層とに挟まれたゲート絶縁層と、
    を有し、
    前記ドレイン電極及び前記ソース電極は、それぞれ前記半導体層と接し、
    前記半導体層は、第1のペンタセンを混合したスルホキシド溶液を濾過する処理によって得られた第2のペンタセンを含む
    ことを特徴とする半導体装置。
  10. 請求項6乃至請求項9のいずれか一項に記載の半導体装置を回路素子として用いていることを特徴とする電子機器。
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