JP2006091691A - 電極パターンの形成方法 - Google Patents

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泰男 西
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Abstract

【課題】表示特性向上とコスト低減の両立を図ること、また、特に今後必要とされる高精細あるいは大画面対応に有効な方法を提供する。
【解決手段】静電吸引方式の第1インクジェット14とめっき処理装置17により補助電極となる金属電極(符号2:図1参照)を並行ライン状に形成後、金属電極の間に同じく静電吸引方式の第2インクジェット20により透明導電性インクを吐出し、両側の金属電極によりインクの流出をせき止めつつ、透明電極(符号1:図1参照)を形成する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数本の透明電極を備え、前記透明電極の長手方向に沿った両端部の片方に添う金属電極を前記両端部の片方又は前記両端部に備えた電極パターンの形成方法に関する。
最近、ワードプロセッサーやパーソナルコンピューターなどのOA機器に使用される代表的な液晶表示装置のサイズと走査線数は、それぞれ対角で20数cm、行側480本、列側640本である。また、カラー表示の場合には、列側の走査線数は640×3本になる。STN単純マトリクス型表示の場合には、上記の走査線本数に対応した透明電極が基板上にストライプ状に配列されている。
したがって、カラー表示の場合、列側の走査電極1本のサイズは幅が約100μm、長さが約20cmになる。しかも、走査線数が増加し高密度化するに従って透明電極の低抵抗化が要求され、透明電極の抵抗値が高い場合には単純マトリクス型表示方式に固有の表示クロストークが発生し易くなる。
従来、低抵抗透明電極としては酸化インジウム(以下「ITO」という)が多く使用されている。尚、このITOを使用し、ITOの膜厚を2000オングストロームに設計した場合には、1本の走査電極の抵抗値は約20kΩとなる。
したがって、走査電極のITOの抵抗をさらに下げるためには、ITOの膜厚を増加させる必要があるが、ITO電極の膜厚は製作工程上や信頼性の面から上限が約3000オングストロームである。
このため、Al、Au、Ag、NiなどのようなITOに比較して抵抗値がほぼ2桁低い金属をITO電極の端部に接触させて形成する方法が従来から多く提案されている。
例えば、特許文献1では、透明電極をスクリーン印刷法により高抵抗なITO電極を形成後、そのITO電極の端部に抵抗値が低い金属をフォトリソグラフィーあるいはメタルマスクを利用し電極を形成する方法にて低抵抗化及び高生産性が提案されている。
通常、ITOを形成する方法としては、大規模かつ高価な装置を使用するDCマグネトロンスパッタ方法が多く利用されている。この方法は、抵抗値を低減することができる点では効果的であるが、走査線数の多い表示装置用としては上記の抵抗ではまだ不十分である。そこで、一つの対応策として、特許文献1記載の発明のようにITOよりも抵抗値の低い金属電極を抵抗低減用の補助電極として用いることが従来から提案されている。
特開平8−6044号公報
しかし、補助電極によって抵抗値の低減を図る場合には、表示特性は向上(表示クロストークの低減化)するものの、金属電極の形成工程が加わるために、製造コストが高くなるという問題点があった。この課題に対し、特許文献1のような提案がされているがまだ充分な生産性が得られていない。
本発明は以上の従来技術における問題に鑑みてなされたものであって、複数本の透明電極を備え、前記透明電極の長手方向に沿った両端部の片方に添う金属電極を前記両端部の片方又は前記両端部に備えた電極パターンの形成方法において、新たな方法を提供し、表示特性向上とコスト低減の両立を図ることを課題とする。また、特に今後必要とされる高精細あるいは大画面対応に有効な方法を提供することを課題とする。
以上の課題を解決するための請求項1記載の発明は、複数本の透明電極を備え、前記透明電極の長手方向に沿った両端部の片方に添う金属電極を前記両端部の片方又は前記両端部に備えた電極パターンの形成方法であって、前記金属電極を液体吐出法により形成することを特徴とする電極パターンの形成方法である。
請求項2記載の発明は、複数本の透明電極を備え、前記透明電極の長手方向に沿った両端部の片方に添う金属電極を前記両端部の片方又は前記両端部に備えた電極パターンの形成方法であって、めっき触媒を含有する液体を液体吐出法により基材上に吐出してめっき触媒パターンを形成後、少なくとも前記めっき触媒パターンにめっき液を接触させて無電解めっき法により前記金属電極を形成後、前記金属電極の長手方向に沿って透明導電性インクを液体吐出法により前記基材上に吐出して前記透明電極を形成することを特徴とする電極パターンの形成方法である。
請求項3記載の発明は、複数本の透明電極を備え、前記透明電極の長手方向に沿った両端部の片方に添う金属電極を前記両端部の片方又は前記両端部に備えた電極パターンの形成方法であって、金属粒子を含有する液体を液体吐出法により基材上に吐出して金属粒子パターンを形成後、少なくとも前記金属粒子パターンにめっき触媒液を接触させ、前記金属粒子を前記めっき触媒に置換してめっき触媒パターンを形成後、少なくとも前記めっき触媒パターンにめっき液を接触させて無電解めっき法により前記金属電極を形成後、前記金属電極の長手方向に沿って透明導電性インクを液体吐出法により前記基材上に吐出して前記透明電極を形成することを特徴とする電極パターンの形成方法である。
請求項4記載の発明は、複数本の透明電極を備え、前記透明電極の長手方向に沿った両端部の片方に添う金属電極を前記両端部の片方又は前記両端部に備えた電極パターンの形成方法であって、導電性粒子を含有する液体を液体吐出法により基材上に吐出して導電性パターンを形成しこれを乾燥定着させた後、少なくとも前記導電性パターンにめっき液を接触させて前記導電性パターンを電極として電気めっきすることにより、前記金属電極を形成後、前記金属電極の長手方向に沿って透明導電性インクを液体吐出法により前記基材上に吐出して前記透明電極を形成することを特徴とする電極パターンの形成方法である。
請求項5記載の発明は、前記基材の電極形成面の端部全周又は前記金属電極の長手方向に添うこととなる両端部に前記めっき液を規制する堰又は撥水層を形成した上で、前記めっき液を接触させる工程を実施することを特徴とする請求項2、請求項3又は請求項4に記載の電極パターンの形成方法である。
請求項6記載の発明は、前記液体吐出法が静電吸引方式の液体吐出装置により行われることを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか一に記載の電極パターンの形成方法である。
請求項7記載の発明は、前記金属電極を形成するための液体吐出法の実施に用いられる液体吐出装置に備えられた液体を吐出するノズルの内径が15μm以下であることを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか一に記載の電極パターンの形成方法である。
請求項8記載の発明は、前記金属電極を形成するための液体吐出法の実施に用いられる液体吐出装置に備えられた液体を吐出するノズルの内径が8μm以下であることを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか一に記載の電極パターンの形成方法である。
請求項9記載の発明は、前記金属電極を形成するための液体吐出法の実施に用いられる液体吐出装置に備えられた液体を吐出するノズルの内径が8μm以下であることを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか一に記載の電極パターンの形成方法である。
請求項10記載の発明は、前記金属電極を形成するための液体吐出法の実施に用いられる液体吐出装置に備えられた液体を吐出するノズルの内径が1μm未満0.1μm以上であることを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか一に記載の電極パターンの形成方法。である。
本発明によれば、金属電極を液体吐出法により形成するので、液体吐出装置を適用することができ、従来にない生産性を得ることができ、表示特性向上とコスト低減の両立を図ることができる。
特に、金属電極を液体吐出法とめっき法により形成した後に、金属電極の長手方向に沿って透明導電性インクを吐出して透明電極を形成することにより、フォトリソグラフィー技術を用いることなく、金属電極を生産性及び精度良く形成し、透明電極のエッジを金属電極により規制して金属電極と同様な高精度で安定して形成することできる。
静電吸引式の液体吐出装置によれば、より高精細な電極パターンが形成できる。
以上により、今後必要とされる高精細あるいは大画面対応に有効な方法を構成することが可能となる。
以下に本発明の一実施の形態につき図面を参照して説明する。以下は本発明の一実施形態であって本発明を限定するものではない。
図1に、本実施形態において形成される電極パターンの平面図(a)及び断面図(b)を示した(図中の寸法は下記実施例のものである。)。
図1に示すように本実施形態において形成される電極パターンには、基材10上に、複数本の透明電極1,1,・・・が並列して形成され、各透明電極1の両端部のそれぞれに低抵抗化のための補助電極である金属電極2,2が形成される。透明電極1の長手方向と、金属電極2の長手方向は一致する。すなわち、透明電極1と金属電極2とは並行する。
また、金属電極2は透明電極1の長手方向に沿った両端部の片方に添うものである。すなわち、金属電極2は透明電極1の片方の端部に接触しており、間を空けていない。本実施形態においては、このような金属電極2を透明電極1の長手方向に沿った両端部にそれぞれ形成するが、金属電極2を透明電極1の長手方向に沿った両端部の片方にのみ形成してもよい。
透明電極1を介さずに隣り合う金属電極2,2の間には、スペース3が設けられる。
透明電極1の幅は金属電極2の幅より大きく形成される。スペース3の幅は透明電極1の幅より小さく形成される。
図2に、本実施形態の電極パターンの形成方法を実施する製造ラインの概要図を示した。本実施形態においては、基材10をロールに巻かれる帯状のフレキシブルなシート部材としている。以下に、本実施形態の電極パターンの形成工程につき説明する。
概要としては、基材10がアンワインダー9から繰り出され、金属電極形成工程、透明電極形成工程を経て、ワインダー11に巻き取られる形となる。
本実施形態においては、金属電極2の形成に生産性の高いめっき法を用いるため、品質の安定化を図るために、金属電極2を形成した後に透明電極1を形成するという順序が重要となる。更に述べると、逆に透明電極1を形成した後にめっき法により金属電極2を形成すると、透明電極1へのめっき付着抑制が難しく、透明電極として開口率面での品質安定性を損なう。
まず、金属電極形成工程を実施する。
本工程には、第1インクジェット14を適用する。第1インクジェット14は、静電吸引方式のものであり、第1インクジェット14下で基材10を支持する支持ロール15を対向電極としている。
また、第1インクジェット14は、図3に示すノズルパターンを有する。図3に、ヘッドチップのノズル吐出口が開口する端面の部分図を示した(図中の寸法は下記実施例のものである。)。ノズル吐出口5,5,・・・は、図1に示した金属電極2,2,・・・と同一ピッチで配置されている。
第1インクジェット14には、単一のヘッドチップ4によるラインヘッド又は複数のヘッドチップ4を連ねたラインヘッドが構成され、基材10の幅方向のほぼ端から端まで上記ピッチでノズル吐出口5,5,・・・を配置している。第1インクジェット14のラインヘッドは固定しておき、基材10を搬送することによってパターンを長く形成する。
支持ロール15に電圧を印加し、ノズル吐出口5と基材10と間のギャップを一定に保持して基材10を搬送しつつ、第1インクジェット14から静電吸引力によりめっき触媒含有インクを基材10上に吐出し、基材10の搬送方向に平行にめっき触媒パターンをライン描画する。本実施形態では、めっき触媒としてパラジウム(Pd)を使用する。
次に、ドライヤー16によりめっき触媒パターンを乾燥定着させる。
次に、無電解めっき処理装置17により、めっき触媒パターンのパラジウム(Pd)にCuめっき処理し、厚膜化を図る事で、金属電極2を形成する。これにより低抵抗の金属電極2を低コストで高効率に形成することが可能となる。
無電解めっき処理装置17では、Cuめっき液を基材10に接触させてCuめっきを形成する。続いて、US洗浄装置18により超音波をのせた純水を基材10の表面に接触させて洗浄し、ドライヤー19で基材10の表面の水分を乾燥させる。
ここで、無電解めっき処理装置17の詳細につき図4を参照して説明する。
基材10の幅方向の両端、すなわち両側端にはめっき液フローガイド50が付与される。めっき液フローガイド50は、めっき液40を規制する堰又は撥水層により構成され、基材10を無電解めっき処理装置17に流す前に形成しておく。
めっき液タンク33からフィルター32を通り、ポンプ31によりめっき液供給ダイコーター30からめっき液40が基材10の表面に供給される。めっき液40は基材10の表面に接触して下方に流れ落ちる。
重力により下方に流れためっき液40は、エアーナイフ35で基材10から分離され、めっき液ガイド36を経由し、めっき回収槽34へ送られる。
次に、透明電極形成工程を実施する。透明電極形成工程では、先に形成された金属電極2,2間(スペース3を除く)に透明電極1をストライプ状に形成する。
本工程には、第2インクジェット20を適用する。第2インクジェット20は、静電吸引方式のものであり、第2インクジェット20下で基材10を支持する支持ロール13を対向電極としている。
また、第2インクジェット20は、図5に示すノズルパターンを有する。図5に、ヘッドチップのノズル吐出口が開口する端面の部分図を示した(図中の寸法は下記実施例のものである。)。ノズル吐出口7,7,・・・は、図1に示した透明電極1,1,・・・と同一ピッチで配置されている。
第2インクジェット20には、単一のヘッドチップ6によるラインヘッド又は複数のヘッドチップ6を連ねたラインヘッドが構成され、基材10の幅方向のほぼ端から端まで上記ピッチでノズル吐出口7,7,・・・を配置している。各ノズル吐出口7を先に形成された金属電極2,2間(スペース3を除く)の中央に対向配置して第2インクジェット20のラインヘッドは固定しておき、基材10を搬送することによってパターンを長く形成する。
支持ロール13に電圧を印加し、ノズル吐出口7と基材10と間のギャップを一定に保持して基材10を搬送しつつ、第2インクジェット20から静電吸引力により透明導電性インクを基材10上の金属電極2,2間(スペース3を除く)に吐出し、基材10の搬送方向に平行に透明電極パターンをライン描画する。
このライン描画時、透明導電性インクは、先に形成された金属電極2,2により両側から挟まれるように規制され、透明導電性インクが金属電極2,2間から流出することが抑制される。
したがって、基材10の搬送距離あたりの透明導電性インクの吐出量に、ある程度のばらつきが生じても、透明導電性インクは金属電極2,2間で流動して平均化され、金属電極2,2間の領域内に過不足なく均一に充填され、かつ、はみ出すことが無い。
このように本実施形態においては、透明電極1の両側に金属電極2,2を設けて透明導電性インクの流れを規制するが、透明電極1の片側のみに金属電極2を設ける場合においても、透明導電性インクの表張、粘度を調整することでシャープなラインを形成可能である。
その後、基材10を連続的にウエーブ搬送し、ドライヤー12で連続加熱処理してストライプ状の透明電極1を固定し、図1に示した電極パターンを完成させる。
以上の実施形態においては、基材10をロールに巻かれる帯状のフレキシブルなシート部材とし、一繋がりの基材10を全工程の設備に跨らせて流し各工程を連続施工しているが、基材10を前工程の設備から排出後、次工程の設備に流しても良い。また、基材10として、ガラス基板等の不連続なもの、板状のものなどを適用しても良い。
また、他の実施形態として、上記実施形態の金属電極形成工程を次にように実施しても良い。
すなわち、金属粒子を含有する液体を第1インクジェット14により基材10上に吐出して金属粒子パターンを形成後、少なくとも前記金属粒子パターンにめっき触媒液を接触させ、前記金属粒子を前記めっき触媒に置換してめっき触媒パターンを形成する。その後は、上記実施形態と同様に、無電解めっき処理装置17によりめっき触媒パターンにめっき液を接触させて金属電極2を形成する。
また、さらに他の実施形態として、上記実施形態の金属電極形成工程を次にように実施しても良い。
すなわち、導電性粒子を含有する液体を第1インクジェット14により基材10上に吐出して導電性パターンを形成しこれを乾燥定着させた後、無電解めっき処理装置17に代え、電気めっき処理装置に通し、少なくとも前記導電性パターンにめっき液を接触させて前記導電性パターンを電極として電気めっきすることにより、金属電極2を形成する。
次に、上記実施形態に従った一実施例を開示する。条件はすべて上記実施形態に従い、さらに次ぎのような条件とした。
図1に示すように、金属電極2の幅を10μmとし、隣り合う金属電極2間の間隔を、100μmと10μmとを交互に繰り返して構成し、100μmの方の間隔に透明電極1を形成し、10μmの方の間隔をスペース3とした。
基材10の幅を300mm、厚みを125μmとした。
図3に示すように、第1インクジェット14に備えられるヘッドチップ4のノズル吐出口5の内径を10μm、ノズルピッチを、110μmと20μmとを交互に繰り返して構成した。ノズルの厚みを175μm、ノズルの材質をポリイミド樹脂、ヘッドチップ4本体材質をシリコン(Si)とした。
金属電極形成工程においては、支持ロール15には電圧400vを印加し、ヘッドチップ4を接地し、ノズル吐出口5と基材10と間のギャップを500μmに保持した。
めっき触媒含有インクとして、下記処方のものを用いた。
触媒は、可溶性パラジウム塩 20wt%(Pd2+濃度1.0g/l)
溶剤は、イソプロピルアルコール 12wt%
グリセリン 20wt%
2−メチル 2,4−ペンタンジオール 5wt%
1,3−ブタンジオール 3wt%
イオン交換水 40wt%
描画するめっき触媒パターンの幅を10μm、厚みを0.03μmとした。
無電解めっき処理装置17においては、まず60℃の純水を基材10の表面に接触させて洗浄処理し、続いて60℃のCuめっき液を基材10に2分間接触させてCuめっきを0.4μm厚形成した。このとき、めっき液40のフローを基材10上で約30μmの厚みに調整した。続いて、US洗浄装置18で、1000khzの超音波をのせた60℃の純水を基材10の表面に接触させて洗浄し、ドライヤー19においては60℃、5分の条件で乾燥処理を施した。
図5に示すように、第2インクジェット20に備えられるヘッドチップ6のノズル吐出口7の内径をφ50μm、ピッチを130μmとした。ノズルの厚みを500μmとし、ノズルの材質はポリイミド樹脂、ヘッドチップ6本体材質をシリコン(Si)とした。
透明電極形成工程においては、支持ロール13に電圧1kvを印加し、ヘッドチップ6を接地し、ノズル吐出口7と基材10との間のギャップを500μmに保持した。透明電極1を幅100μm、膜厚0.2μmに形成した。
透明導電性インクとして、住友大阪セメント製のスミセファインS−200(100cp)を使用した。
ドライヤー12においては、120℃、10分の条件で連続加熱処理を行った。
次に、上記条件で形成した本実施例の透明電極+補助電極と従来型のITOとの比較結果を開示する。
低抵抗な液晶表示用の透明電極としては、従来からITO電極が多く使用されており、その比抵抗は約2×10-4Ω・cmである。ここで、従来の低抵抗ITO電極の幅、長さ、膜厚をそれぞれ100μm、20cm、2000オングストロームとした場合と、本発明の透明電極(ITO電極)1の比抵抗を約2×10-2Ω・cm、幅、長さ、膜厚をそれぞれ100μm、20cm、1000オングストロームとし、補助電極用の金属電極2の比抵抗を1.72×10-6Ω・cm、幅、長さ、膜厚をそれぞれ10μm×2本、20cm、2000オングストロームとした場合の比較を表1に示す。
Figure 2006091691
抵抗値は、電極の長さ、幅、膜厚をそれぞれL、W、Dとした場合に、次式(1)で表記される式(オームの法則)を用いて計算した。
式(1):R=ρL/(WD)
ここで、ρは電極固有の比抵抗である。また、ITOの抵抗がRi 、補助電極の抵抗がRm であるときの合成抵抗Rimは、次式(2)で表記される式を用いて計算した。
式(2):Rim=RiRm/(Ri+Rm)
表1から明らかなように、透明電極1の抵抗値は高くなるものの、電極全体としての抵抗値は十分に低下する。よって本発明によれば、従来のIJパターニングによる方式で問題になる補助電極部重ね書きによる生産性ダウン及び高解像度パターン形成が困難である点又めっき方式によるフォトリソによるパターニングによるコスト高及びめっき液槽への浸漬によるクリーン化における問題より高品質化での難点があるという課題を解決し、かつ低コストで高解像度の透明電極形成が可能となる。
本発明の一実施形態において形成される電極パターンの平面図(a)及び断面図(b)である。 本発明の一実施形態における製造ラインの概要図である。 本発明の一実施形態における第1インクジェットのヘッドチップの端面の部分図である。 本発明の一実施形態における無電解めっき処理装置の詳細図である。 本発明の一実施形態における第2インクジェットのヘッドチップの端面の部分図である。
符号の説明
1 透明電極
2 金属電極(補助電極)
3 スペース
4 ヘッドチップ
5 ノズル吐出口
6 ヘッドチップ
7 ノズル吐出口
9 アンワインダー
10 基材
11 ワインダー
12 ドライヤー
13 支持ロール
14 第1インクジェット
15 支持ロール
16 ドライヤー
17 無電解めっき処理装置
18 US洗浄装置
19 ドライヤー
20 第2インクジェット
30 めっき液供給ダイコーター
31 ポンプ
32 フィルター
33 めっき液タンク
34 回収槽
35 エアーナイフ
36 めっき液ガイド
50 めっき液フローガイド

Claims (10)

  1. 複数本の透明電極を備え、前記透明電極の長手方向に沿った両端部の片方に添う金属電極を前記両端部の片方又は前記両端部に備えた電極パターンの形成方法であって、前記金属電極を液体吐出法により形成することを特徴とする電極パターンの形成方法。
  2. 複数本の透明電極を備え、前記透明電極の長手方向に沿った両端部の片方に添う金属電極を前記両端部の片方又は前記両端部に備えた電極パターンの形成方法であって、めっき触媒を含有する液体を液体吐出法により基材上に吐出してめっき触媒パターンを形成後、少なくとも前記めっき触媒パターンにめっき液を接触させて無電解めっき法により前記金属電極を形成後、前記金属電極の長手方向に沿って透明導電性インクを液体吐出法により前記基材上に吐出して前記透明電極を形成することを特徴とする電極パターンの形成方法。
  3. 複数本の透明電極を備え、前記透明電極の長手方向に沿った両端部の片方に添う金属電極を前記両端部の片方又は前記両端部に備えた電極パターンの形成方法であって、金属粒子を含有する液体を液体吐出法により基材上に吐出して金属粒子パターンを形成後、少なくとも前記金属粒子パターンにめっき触媒液を接触させ、前記金属粒子を前記めっき触媒に置換してめっき触媒パターンを形成後、少なくとも前記めっき触媒パターンにめっき液を接触させて無電解めっき法により前記金属電極を形成後、前記金属電極の長手方向に沿って透明導電性インクを液体吐出法により前記基材上に吐出して前記透明電極を形成することを特徴とする電極パターンの形成方法。
  4. 複数本の透明電極を備え、前記透明電極の長手方向に沿った両端部の片方に添う金属電極を前記両端部の片方又は前記両端部に備えた電極パターンの形成方法であって、導電性粒子を含有する液体を液体吐出法により基材上に吐出して導電性パターンを形成しこれを乾燥定着させた後、少なくとも前記導電性パターンにめっき液を接触させて前記導電性パターンを電極として電気めっきすることにより、前記金属電極を形成後、前記金属電極の長手方向に沿って透明導電性インクを液体吐出法により前記基材上に吐出して前記透明電極を形成することを特徴とする電極パターンの形成方法。
  5. 前記基材の電極形成面の端部全周又は前記金属電極の長手方向に添うこととなる両端部に前記めっき液を規制する堰又は撥水層を形成した上で、前記めっき液を接触させる工程を実施することを特徴とする請求項2、請求項3又は請求項4に記載の電極パターンの形成方法。
  6. 前記液体吐出法が静電吸引方式の液体吐出装置により行われることを特徴とする請求項1から請求項5のうちいずれか一に記載の電極パターンの形成方法。
  7. 前記金属電極を形成するための液体吐出法の実施に用いられる液体吐出装置に備えられた液体を吐出するノズルの内径が15μm以下であることを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか一に記載の電極パターンの形成方法。
  8. 前記金属電極を形成するための液体吐出法の実施に用いられる液体吐出装置に備えられた液体を吐出するノズルの内径が8μm以下であることを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか一に記載の電極パターンの形成方法。
  9. 前記金属電極を形成するための液体吐出法の実施に用いられる液体吐出装置に備えられた液体を吐出するノズルの内径が4μm以下であることを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか一に記載の電極パターンの形成方法。
  10. 前記金属電極を形成するための液体吐出法の実施に用いられる液体吐出装置に備えられた液体を吐出するノズルの内径が1μm未満0.1μm以上であることを特徴とする請求項1から請求項6のうちいずれか一に記載の電極パターンの形成方法。
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