JP2006090387A - 給紙装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転駆動し噛合い面44を有するハブ14と、この噛合い面44と噛合う噛合い面36を有するブッシュ12と、ハブ14にすべり摩擦によって従動回転するリング16と、このリング16に対して従動回転するスリーブ18とを有し、スリーブ18の回転を停止した時、ハブ14の噛合い面44とブッシュ12の噛合い面36の噛合いを解くようリング16とスリーブ18の間に突起部50と斜面部62とを設けた。
【選択図】図1
Description
また、ソレノイドと回転爪部材と一部の歯が欠いて構成された従動歯車により、駆動伝達および遮断を行うクラッチ機構も公知である(例えば特許文献2)。また、ラチェット部を有する駆動回転体と係合爪部材を有する従動回転体とアマチュアを用いて従動回転体の回転・停止をおこなうクラッチ装置も公知である(例えば特許文献3)。さらに、歯車とこの歯車と係合する従動側係合部品とコイルバネとカム部とを備える制御手段とを有するクラッチを用いた駆動装置も公知である(特許文献4)。
また、上述した歯欠けギアを用いたクラッチ機構では、連結時や戻り時の騒音が大きく、また、吸引力の大きなソレノイドが必要となりコストが高くなる問題があった。また、上述したラチェット部と噛合う係合爪部材を有するクラッチ装置では、連結部が爪1箇所であることから強度が弱いという問題があった。また、上述した従動側係合部品と制御手段とを有するクラッチを用いた駆動装置では、連結時と解除時にモーター等で大きな駆動を与える必要があることにより高価になるという問題があった。
μ2>(sinθ−μ1・cosθ)/(cosθ+μ1・sinθ)
を満たす。
μ2・cosα+sinα<μ2(cosθ+μ1・sinθ)/(sinθ−μ1・cosθ)
を満たす。
図1において本発明の実施形態に係るクラッチ装置10が示されている。
クラッチ装置10は、第1の部材を構成するブッシュ12と、第2の部材を構成するハブ14と、すべり部材を構成するリング16と、制御部材を構成するスリーブ18と、ハブ14と、付勢手段である例えばスプリング20と、ギア部材を構成する入力ギア22と、回転軸を構成する出力軸24とを有する。クラッチ装置10は、このブッシュ12,スリーブ18,リング16,ハブ14,スプリング20,入力ギア22の順番で配置されて組み込まれ、これらの部材を出力軸24が貫通するよう配置される。
なお、上述したハブ14のすべり面と48リング16のすべり面56との摩擦係数は、上述した移動制御手段を構成するリング16の突起部50とスリーブ18の斜面部62との摩擦係数よりも大きくなるよう形成されている。
図2(a)に示すように、図示しない入力ギア22から駆動力が伝達され、ハブ14が矢印A方向へ回転している。また、ハブ14はスプリング20の付勢力により矢印B方向に付勢され、ハブ14の噛合い面44とブッシュ12の噛合い面36は互いに噛合っている。これによりハブ14の駆動力をブッシュ12に伝達し、ブッシュ12は矢印A方向へ回転している。また、リング16すべり面56がハブ14のすべり面48と当接し、すべり面56とすべり面48のすべり摩擦によって、リング16が矢印A方向へ従動回転している。さらに、リング16の突起部50がスリーブ18の斜面部62と係合し、スリーブ18はリング16と共に矢印A方向へ回転している。即ち、ハブ14,リング16,スリーブ18及びブッシュ12は一体となって矢印A方向へ回転している。
図3は、スリーブ18の回転を停止させ、力の釣り合いによりハブ12とリング16が静止した状態を模式化して示している。
ここで、
矢印B方向のスプリング20による付勢力をF1、
矢印H方向のスリーブ18による反力をN、
リング16の突起部50の傾斜部52とスリーブ18の斜面部62との摩擦係数をμ1、
ハブ14のすべり面48とリング16のすべり面56との摩擦係数をμ2、
スリーブ18の斜面部62の角度をθとすると、
各力の関係は、下式1及び下式2で表される。
クラッチ装置10は、第1の部材を構成するブッシュ12と、第2の部材を構成するハブ14と、すべり部材を構成するリング16と、制御部材を構成するスリーブ18と、ハブ14と、付勢手段である例えばスプリング20とを有する。
次に図5に示すように、回転規制部材66を矢印C方向へ付勢し、スリーブ18の突起部64と係合させてスリーブ18の回転を停止させる。スリーブ18の回転が停止すると、リング16が矢印E方向へ移動する。即ち、ハブ14は、ハブ14のすべり面48とリング16のすべり面56の摺動によるすべり摩擦により、リング16に矢印F方向へ回転力を作用させている。このときすべり面48及びすべり面56は円錐状に形成されているため、矢印L方向へスプリング20の矢印B方向の付勢力が増大される。これにより、すべり面48及びすべり面56の摺動による摩擦力が増大され、リング16の矢印F方向へ回転力も増大される。
まず、すべり面48及びすべり面56の円錐形状によるスプリング20の付勢力の増大について説明する。
図6(a)に、模式化したハブ14とリング16を示す。
ここで、
スプリング20による矢印B方向の付勢力をF1、
ハブ14のすべり面48の円錐角を2α、
ハブ14による矢印L方向の付勢力をPとすると、
ハブ14のすべり面48とリング16のすべり面56との摩擦係数をμ2とすると、
くさびの力学により、下式5が得られる。
図6(b)は、スリーブ18の回転を停止させ、力の釣り合いによりハブ12とリング16が静止した状態を示している。
ここで、
リング16の増大された矢印F方向の回転力をf、
矢印H方向のスリーブ18による反力をN、
リング16の突起部50の傾斜部52とスリーブ18の斜面部62との摩擦係数をμ1、
スリーブ18の斜面部62の角度をθ、
とすると、各力の作用は、下式7及び下式8で表される。
図7において本発明の第3の実施形態に係るクラッチ装置10が示されている。
図7(a)に示すように、回転規制部材66によって、スリーブ18の回転を停止させると、リング16の突起部50の斜面部52は、スリーブ18の斜面部62の第1の斜面部76に沿って摺動しながら矢印E方向へ移動する。このとき、斜面部62の第1の斜面部76は、水平方向に対しての角度が小さく(傾斜角θが大きく)形成されているので、突起部50は矢印E方向へ素早く移動することができる。しがたって、ブッシュ12の噛合い面36とハブ14の噛合い面44の噛合いを素早く解くことができる。
12 ブッシュ
14 ハブ
16 リング
18 スリーブ
20 スプリング
22 入力ギア
24 回転軸
34 噛合い部
36 噛合い面
38 キー溝
40 噛合い部
44 噛合い面
46 キー溝
48 すべり面
50 突起部
52 傾斜部
54 キー
56 すべり面
62 斜面部
64 突起部
70 突出部
72 キー
76 第1の斜面部
78 第2の斜面部
Claims (14)
- いずれか一方が回転駆動され、互いに噛合う噛合い部を有する第1の部材及び第2の部材と、
前記第1の部材又は前記第2の部材にすべり摩擦によって従動回転するすべり部材と、
前記すべり部材に対して従動回転する制御部材と、を有し
前記制御部材の回転を停止した時、前記第1の部材と前記第2の部材の噛合い部の噛合いを解くよう前記すべり部材と制御部材の間に移動制御手段を設けたクラッチ装置。
- 前記すべり部材は突起部を有し、前記制御部材は前記突起部と摺動する斜面部を有し、前記移動制御手段は、前記突起部と前記斜面部からなる請求項1のクラッチ装置。
- 前記第1の部材の噛合い部と前記第2の部材の噛合い部が互いに噛合う方向に付勢する付勢手段を有する請求項1及び請求項2のクラッチ装置。
- 前記第1の部材及び前記第2の部材のいずれか一方に固定される回転軸を有する請求項1乃至3のクラッチ装置。
- 前記第1の部材又は前記第2の部材の軸方向にスライド可能に係合されたギア部材を有する請求項1乃至4のクラッチ装置。
- 前記ギア部材の軸方向は第1キー部を有し、前記第1の部材又は前記第2の部材は、前記第1のキーと軸方向にスライド可能に係合される第1のキー溝部を有する請求項5のクラッチ装置。
- 前記すべり部材の突起部は第2のキー部を有し、前記第1の部材又は前記第2の部材は、前記第2のキーと軸方向にスライド可能に係合される第2のキー溝部を有する請求項2のクラッチ装置。
- 前記第1の部材又は前記第2の部材と前記すべり部材との摺動部分の摩擦係数は、前記すべり部材の突起部と前記制御部材の斜面部との摺動部分の摩擦係数よりも大きいことを特徴とする請求項2クラッチ装置。
- 前記第1の部材又は前記第2の部材と前記すべり部材との摺動部分の摩擦係数をμ1、
前記すべり部材の突起部と前記制御部材の斜面部との摺動部分の摩擦係数μ2、
前記制御部材の斜面部の角度をθ、
前記付勢手段が前記第1の部材又は前記第2の部材を付勢する力をF1とすると、
μ2>(sinθ−μ1・cosθ)/(cosθ+μ1・sinθ)
を満たすことを特徴とする請求項2のクラッチ装置。 - 前記第1の部材又は前記第2の部材と前記すべり部材との摺動部分は、円錐形状であることを特徴とする請求項1のクラッチ装置。
- 前記第1の部材又は前記第2の部材と前記すべり部材との摺動部分の摩擦係数をμ1、
前記すべり部材の突起部と前記制御部材の斜面部との摺動部分の摩擦係数μ2、
前記制御部材の斜面部の角度をθ、
前記付勢手段が前記第1の部材又は前記第2の部材を付勢する力をF1、
前記すべり部材の突起部と前記制御部材の斜面部との円錐形状の円錐角を2αとすると、
μ2・cosα+sinα<μ2(cosθ+μ1・sinθ)/(sinθ−μ1・cosθ)
を満たすことを特徴とする請求項10のクラッチ装置。 - 前記第1の部材又は前記第2の部材と前記すべり部材との摺動部分の直径は、前記すべり部材と前記制御部材との斜面部が配置された円周の直径よりも大きいことを特徴とする請求項10のクラッチ装置。
- 前記制御部材は、複数の角度からなる斜面部を有することを特徴とする請求項1のクラッチ装置。
- 前記第1の部材又は前記第2の部材と前記すべり部材との摺動部分に、粘性を有する
グリースを塗布したことを特徴とする請求項1のクラッチ装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004274694A JP4482877B2 (ja) | 2004-09-22 | 2004-09-22 | 給紙装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2004274694A JP4482877B2 (ja) | 2004-09-22 | 2004-09-22 | 給紙装置 |
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JP2004274694A Active JP4482877B2 (ja) | 2004-09-22 | 2004-09-22 | 給紙装置 |
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Country | Link |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009293795A (ja) * | 2008-05-08 | 2009-12-17 | Seiko Epson Corp | 回転軸のロック装置、およびこれを備えた記録装置 |
JP2015063367A (ja) * | 2013-09-25 | 2015-04-09 | キヤノン株式会社 | シート給送装置及び画像形成装置 |
US9964911B2 (en) | 2015-03-20 | 2018-05-08 | Canon Kabushiki Kaisha | Driving force transmitting apparatus and image forming apparatus |
-
2004
- 2004-09-22 JP JP2004274694A patent/JP4482877B2/ja active Active
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