JP2006090003A - 壁部支持構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】
壁面パネル部材間の位置精度を良好なものとすると共に、建物内側からも位置調整を容易に行えて、施工作業性が良好な壁部支持構造を提供する。
【解決手段】
スタッド本体17aの装着面部17bの上,下各端部からは、建物内側に向けて、一体となるように水平方向に延設された舌片状の取付面部17d,17dが略直角に設けられている。
この取付面部17dは、面内外方向に弾性変形可能となるように、板状の平坦部17eを有し、この平坦部17eの先端縁近傍には、締結部材20のボルト部材21のネジ部21aを挿通する固定点としての固定孔23が上下方向に貫通されて開口形成されている。
そして、タッピングネジ25の回転により、ネジ部25aが、このネジ孔24内側面に螺合される螺合量によって、取付面部17dの下面から、ネジ部25aの先端25bが突設される突設量が決定される。
【選択図】図1

Description

この発明は、住宅等の建物の外壁部等に用いられる壁部支持構で、特に、タイル貼り外壁部の目地通り精度を向上させることが出来る壁部支持構造に関するものである。
従来、図6に示すような外壁部構造が、知られている(例えば、特許文献1等参照)。
まず、構成から説明すると、この従来の外壁部構造では、建物としてのユニット住宅1が、上階建物ユニット2と、下階建物ユニット3とを上下方向に配置することにより、主に構成されている。
これらの上,下階建物ユニット2,3は、各々四隅に位置する4本の柱フレーム部材4…と、これらの各柱フレーム部材4…の下端部間を連結する床梁フレーム部材5…と、各柱フレーム4…の上端部間を連結する天井梁フレーム部材6…とを有して、略ボックスラーメン構造となるように、略直方体形状を呈して形成されている。
また、このユニット住宅1の外壁部7に位置する前記床梁フレーム部材5と、天井梁フレーム部材6との間には、長手方向を上下方向に沿わせて延設されるスタッド8…が、一定間隔を置いて複数本、固着されている。
そして、これらのスタッド8…の外側面側に設けられた装着面部8aに、パネル状の壁面部材としての外壁パネル部材9の裏面側が、固定されることにより、複数の外壁パネル部材9…が、上,下又は左右方向に隣接されて配置されるように構成されている。
これらの外壁パネル部材9の表面側には、複数の矩形タイル部材10…が、配列されて貼設されている。
この従来の外壁部構造では、前記矩形タイル部材10の長辺側を水平方向に向けて縦横に配列されると共に、上段と下段との矩形タイル部材10…が、水平方向で左,右の位置をずらされて千鳥状を呈するように貼設されている。
次に、この従来の外壁部構造の作用について説明する。
この従来の外壁部構造では、予め工場段階で、前記スタッド8…の外側面側に設けられた装着面部8aに、前記矩形タイル部材10が貼設された外壁パネル部材9の裏面側が、固定される。
この際、隣接配置される他の外壁パネル部材9…の矩形タイル部材10の目地と、この外壁パネル部材9の矩形タイル部材10の目地とが、揃うように、ジャッキ等の高さ矯正治具を用いて、この外壁パネル部材9を下方から持ち上げる。
そして、外部からタッピングネジ等を用いて前記目地間を前記スタッド8の装着面部8aに、固着させるようにして、この外壁パネル部材9を、前記各上,下階建物ユニット2,3の外壁部7に支持させるようにしている。
前記外壁パネル部材9…が、外壁部7に設けられた前記各上,下階建物ユニット2…,3…は、施工現場まで搬送されて、上下方向又は左右方向に隣接配置される。
また、図7に示すような他の従来の壁部支持構造も知られている(例えば、特許文献2等参照)。
まず、構成から説明すると、このようなものでは、ユニット住宅1の外壁部7のうちコーナー部11には、前記柱フレーム部材4の外側面を覆うように、フレーム部材12を介して、水平断面形状を略L字型とするコーナーパネル部材13が装着されている。
また、このコーナーパネル部材13に隣接配置されて、前記スタッド8の装着面部8a及び前記柱フレーム部材4に沿うように設けられるコーナースタッド14の装着面部14aに、支持されて前記外壁パネル部材9,9が固定されている。
次に、この従来の壁部支持構造の作用について説明する。
この従来の壁部支持構造では、前記コーナーパネル部材13を前記柱フレーム部材4の外側面を覆うように、装着した状態で、このコーナーパネル部材13の左,右に位置する前記外壁パネル部材9,9を、前記スタッド8の装着面部8a又は、コーナースタッド14の装着面部14aに、固着させる。
この際、前記隣接配置される外壁パネル部材9…の矩形タイル部材10の目地が、このコーナーパネル部材13の矩形タイル部材10の目地と、揃うように、ジャッキ等の高さ矯正治具を用いて、この外壁パネル部材9を下方から持ち上げつつ、外部からタッピングネジ等を用いて、固着させる。
特開2004−108009号公報(段落0020乃至0041,図2) 特開2003−49486号公報(段落0017乃至0042、図3)
しかしながら、このような従来の外壁部構造及び壁部支持構造では、隣接配置される外壁パネル部材9又は、コーナーパネル部材13の矩形タイル部材10,10の目地を、揃えるように、ジャッキ等の高さ矯正治具を用いて、この外壁パネル部材9を下方から持ち上げつつ、外部からタッピングネジ等を用いて、固着させている。
このため、ジャッキ等の高さ矯正治具を必要とすると共に、タッピングネジを外部から目地に立てて固着させなければならず、取付作業性が良好ではなかった。
また、施工現場まで搬送された前記各上,下階建物ユニット2…,3…を、上下方向又は左右方向に隣接配置させる際にも、各上,下階建物ユニット2,2及び3,3間や、或いは上,下階建物ユニット2,3間でも、各矩形タイル部材10,10の目地を、揃える必要がある。
しかしながら、一旦、前記スタッド8又は、コーナースタッド14に、固着された前記外壁パネル部材9の位置を変更することは困難であった。また、前記上階建物ユニット2では、ユニット住宅1の外側での高所作業となり、更に作業性が良好であるとは言い難かった。
更に、外部からタッピングネジを目地に立てて固着させているので、防水性を向上させることが困難であると共に、層間変位追従性を阻害する虞もあった。
そこで、この発明は、壁面パネル部材間の位置精度を良好なものとすると共に、建物内側からも位置調整を容易に行えて、施工作業性が良好な壁部支持構造を提供することを課題としている。
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、上下方向に離し置きされる上梁材及び下梁材の対向面部に、棒状のスタッド本体の上下各端部に設けられた上下固定部が、各々固定されて、前記上梁材及び下梁材間に架け渡されるスタッドを有し、前記スタッド本体の外側面に形成された装着面部に、パネル状の壁面部材を固着させることにより、前記上梁材及び下梁材間を覆う壁部を構成する壁部支持構造であって、前記上下固定部は、前記スタッド本体の上下各端部から水平方向に延設される舌片状の取付面部を有し、該取付面部が、前記上梁材及び下梁材の対向面部から離間する離間量を変更可能とすることにより、前記壁面部材の上下方向固定位置を可変する壁面位置調整手段を設けた壁部支持構造を特徴としている。
また、請求項2に記載されたものは、前記壁面位置調整手段は、弾性変形可能に構成される前記取付面部のうち、前記上下固定部の固定点から一定距離離間された位置に、上下方向に貫通して形成されたネジ孔に螺合されて、先端を前記対向面部に当接させる螺合部材を有する壁部支持構造を特徴としている。
更に、請求項3に記載されたものは、前記取付面部のうち、前記ネジ孔の周囲には、内向き凸状に形成されたボス部を設ける請求項2記載の壁部支持構造を特徴としている。
また、請求項4に記載されたものは、前記取付面部に設けられる前記ネジ孔を、バーリング加工によって形成された筒状部を用いて構成して、該筒状部の内側面に前記螺合部材のネジ山部を螺合させる請求項2又は3記載の壁部支持構造を特徴としている。
そして、請求項5に記載されたものは、前記壁部は、ユニット建物を構成するユニット建物の外壁部であると共に、前記壁面部材には、矩形タイル部材が配列されている請求項1乃至4記載の壁部支持構造を特徴としている。
このように構成された本願発明の請求項1記載のものは、前記上下固定部に設けられた舌片状の取付面部が、前記壁面位置調整手段によって、前記スタッド本体の上下各端部から水平方向に延設された部分の前記上梁材及び下梁材の対向面部から離間する離間量が、変更される。
このため、該スタッド本体の前記装着面部に固着された前記壁面部材が、この離間量の変更によって、上下方向に、該スタッド本体と共に移動して、固定位置が変更される。
前記舌片状の取付面部は、前記スタッド本体の上下各端部から水平方向に延設されているので、建物内側からも、前記壁面部材の位置調整を容易に行えて、壁面部材間の位置精度を良好なものとすることができる。
また、請求項2に記載されたものは、前記壁面位置調整手段の螺合部材が、前記弾性変形可能に構成される前記取付面部の上下方向に貫通する様に形成されたネジ孔に螺合されて、先端が前記対向面部に当接されている。
このため、該螺合部材を回転させて、螺合量が変更されることにより、前記取付面部の
前記上梁材及び下梁材の対向面部に対する離間量が変更される。
従って、微調整を容易に行えると共に、一枚の舌片状の前記弾性変形可能に構成される前記取付面部に、固定点と共に、一定距離離間させて、ネジ孔を形成するだけで、概略構成できる。よって、複雑な上,下機構を必要とせず、前記スタッドを加工する際に同時に加工する事も出来、製造コストの増大が抑制される。
そして、請求項3に記載されたものは、前記取付面部のうち、前記ネジ孔の周囲には、内向き凸状に形成されたボス部が設けられているので、取付時に必要とされる該ネジ孔の周囲の剛性を向上させることができる。
また、請求項4に記載されたものは、前記取付面部に設けられる前記ネジ孔が、バーリング加工によって形成された筒状部を用いて構成されているので、該筒状部の内側面に前記螺合部材のネジ山部を螺合させる部分を設ける際の上下方向の螺合寸法を増大させることができる。
このため、壁面部材の重量を充分に支持出来る強度を容易に与えることができる。
そして、請求項5に記載されたものは、前記壁面部材に、矩形タイル部材が配列されている外壁部を有する複数の建物ユニットを、施工現場で、隣接させて配置する際、前記ユニット建物の内側から、前記壁面位置調整手段によって、前記壁面部材の位置調整を行って、該建物ユニット間の目地部を、容易に揃えることが出来る。
従って、上階の建物ユニットの目地部の調整も、従来の建物の外側から行わなければならない場合に比して、足場の確保等を簡略化等出来、更に、施工作業性が良好である。
次に、図面に基づいて、この発明を実施するための最良の実施の形態の壁部支持構造を説明する。
なお、前記従来例と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
図1乃至図4は、この発明の実施の形態の壁部支持構造を説明するものである。
まず、構成を説明すると、この発明の実施の形態の壁部支持構造では、図2又は図3に示すように、建物としてのユニット住宅15が、複数の上階建物ユニット2…と、下階建物ユニット3…とを上下方向に配置することにより、主に構成されている。
これらの上,下階建物ユニット2,3は、各々四隅に位置する4本の柱フレーム部材4…と、これらの各柱フレーム部材4…の下端部間を連結する下梁材としての床梁フレーム部材5…と、この床梁フレーム部材5と、平行となるように上下方向に離し置きされて、各柱フレーム4部材…の上端部間を連結する上梁材としての天井梁フレーム部材6…とを有して、略ボックスラーメン構造となるように略直方体形状を呈して形成されている。
この実施の形態では、前記床梁フレーム部材5と、天井梁フレーム部材6とが、各々図1に示すように、建物内側に開放された断面略コ字状を呈している。
このうち、これらの床梁フレーム部材5と、天井梁フレーム部材6との対向面5a,6aには、ボルト固定孔5b,6bが、一定間隔を置いて複数形成されている。
また、このユニット住宅15の外壁部16に位置する前記床梁フレーム部材5と、天井梁フレーム部材6との間には、長手方向を上下方向に沿わせて延設されるスタッド17…及びコーナースタッド18…が、一定間隔を置いて複数本、設けられている。
このうち、前記コーナスタッド18は、水平断面形状が略L字型となるように、装着面部18bと直交するように建物内側方向に向けて延設される壁部18cが一体に形成されている形状以外は、前記スタッド17と略同様に構成されるので、前記スタッド17の構成を中心に説明する。
前記スタッド17は、棒状のスタッド本体17aの外側面に、パネル状の壁面部材としての外壁パネル部材9を固着させる装着面部17bが形成されていて、この装着面部17bの左,右側辺からは、この装着面部17bと直交するように建物内側方向に向けて延設される左,右壁部17c,17cと共に、水平断面形状を建物内側に開放された略コ字状としている。
また、このスタッド本体17aの装着面部17bの上,下各端部からは、建物内側に向けて、一体となるように水平方向に延設された舌片状の取付面部17d,17dが略直角に設けられている。
この取付面部17dは、面内外方向に弾性変形可能となるように、壁面位置調整手段を構成する板状の平坦部17eを有し、この平坦部17eの先端縁近傍には、上下固定部を構成すると共に、締結部材20のボルト部材21及びナット部材22のうち、ボルト部材21のネジ部21aを挿通する固定点としての固定孔23が上下方向に貫通されて開口形成されている。
そして、この固定孔23及び前記対向面5a,6aに形成されたボルト固定孔5b,6bに挿通された前記ボルト部材21のネジ部21aが、前記対向面5a,6aの裏面側で、前記ナット部材22と螺着されることにより、この取付面部17dが、前記各対向面5a,6aに固定されて、前記天井梁フレーム部材6及び床梁フレーム部材5間に架け渡されることにより、長手方向を上下方向に沿わせて延設されるように構成されている。
また、図4に示すように、この取付面部17dの平坦部17eの折り曲げられた基端部近傍には、前記固定点としての固定孔23から一定距離L、スタッド本体17a方向に離間された位置に、上下方向に貫通して形成されたネジ孔24が設けられている。
このネジ孔24には、前記壁面位置調整手段の一部を構成する螺合部材としてのタッピングネジ25のネジ部25aが螺合されて、このタッピングネジ25の先端25bが、前記対向面部5b,6bに各々当接されている。
そして、このタッピングネジ25の回転により、前記ネジ部25aが、このネジ孔24内側面に螺合される螺合量によって、前記取付面部17dの下面から、ネジ部25aの先端25bが突設される突設量が決定される。
従って、このネジ部25aの先端25bの突設量によって、前記取付面部17dが、前記天井梁フレーム部材6及び床梁フレーム部材5の対向面部5b,6bから離間する離間量h1が変更可能となることにより、前記スタッド17及びコーナースタッド18の上下方向位置が調整されて、前記外壁パネル部材9の上下方向固定位置が可変されるように構成されている。
また、この実施の形態の壁部支持構造の取付面部17dのうち、ネジ孔24の周囲には
、内向き凸状に一定の高さを有して、略円形形状に形成されたボス部26が設けられている。
更に、これらのスタッド8…の外側面側に設けられた装着面部8aには、前記外壁パネル部材9の裏面側に、図1に示すように固定された枠体9aを介して、これらの複数の外壁パネル部材9…が、上,下又は左右方向に隣接されて、配置されるように固定支持される。
これらの外壁パネル部材9の表面側には、複数の矩形タイル部材10…が、配列されて貼設されている。
この実施の形態の外壁部構造では、前記矩形タイル部材10の長辺側を水平方向に向けて縦横に配列されると共に、上段と下段との矩形タイル部材10…が、水平方向で左,右の位置をずらすことにより千鳥状を呈するように貼設されている。
そして、これらの矩形タイル部材10,10間には、目地部30,30が各々形成されている。
次に、この実施の形態の壁部支持構造の作用について説明する。
この実施の形態では、まず、図3に示すように、前記コーナーパネル部材13が、前記柱フレーム部材4の外側面を覆うように、装着された状態で、このコーナーパネル部材13の左,右に位置する前記外壁パネル部材9,9が、前記スタッド17の装着面部17b又は、コーナースタッド18の装着面部18bに装着される。
次に、これらのスタッド17及びコーナースタッド18の前記上,下各端部に設けられた舌片状の取付面部17d,17dでは、前記タッピングネジ25を回転させることよって、この取付面部17d,17dの前記床梁フレーム部材5及び天井梁フレーム部材6の各対向面部5a,6aから離間する離間量h1が、変更される。
すなわち、前記弾性変形可能に構成される取付面部17bに設けられた前記タッピングネジ25が、この取付面部17bの上下方向に貫通する様に形成されたネジ孔24に螺合されて、前記各対向面部5a,6aに当接されている先端25bによって、押圧されることにより、前記各対向面部5a,6aが前記スタッド17及びコーナースタッド18の前記上,下各端部から、離反又は近接される。
このため、このタッピングネジ25を回転させて、螺合量が変更されることにより、前記取付面部17b,17bの前記床梁フレーム部材5及び天井梁フレーム部材6に対する離間量が変更されて、スタッド本体17a…の前記装着面部17b又は18bに固着された前記外壁パネル部材9が、この離間量の変更によって、上下方向にこれらのスタッド本体17a等と共に移動して、固定位置が変更される。
更に、前記舌片状の取付面部17bは、前記スタッド本体17aの水平断面略コ字状に建物内側に向けて開放された内側に、上下各端部から水平方向に延設されているので、ユニット住宅15内側からも、前記外壁パネル部材9が装着された状態で、上下方向の位置調整を容易に行えて、外壁パネル部材9,9間又は、コーナーパネル部材13のとの間の位置精度を良好なものとすることができる。
更に、前記ボルト部材21を前記ナット部材22に螺合させて締結することにより、一旦、工場内で、前記外壁パネル9…を前記上,下階建物ユニット2,3に固定する。
この際、前記舌片状の取付面部17dが、前記平坦部17eによって延設されて、この平坦部17eの先端縁近傍に形成される前記固定孔23位置が、前記水平断面コ字状を呈するように形成される前記左,右側壁部17c,17cの内側端縁位置よりもユニット住宅15の内側方向に突設されている。
このため、前記ボルト部材21をこの固定孔23に挿通して、前記ナット部材22に螺合させる際、スパナ等の工具で、このボルト部材21の頭部を把持し易く、作業性が良好である。
そして、施工現場まで、これらの上,下階建物ユニット2,3を搬送して、上,下方向及び左,右方向に隣接配置する。
施工現場への配置後、前記ボルト部材21の前記ナット部材22に対する螺合を適宜、緩めて、前記タッピングネジ25を回転させて、螺合量が変更されることにより、前記スタッド本体17aの取付面部17bの前記床梁フレーム部材5及び天井梁フレーム部材6の対向面部5a,6aに対する離間量が、ユニット住宅15の内側から変更可能である。
従って、前記外壁パネル部材9,9に、矩形タイル部材10…が配列されている外壁部16を有する複数の上,下階建物ユニット2…,又は3…を、施工現場で、左,右方向に隣接させて配置する際、前記ユニット住宅15の内側から、タッピングネジ25を回転させ、前記外壁パネル部材9,9の上,下位置調整を行って、これらの隣接する建物ユニット間の目地部30,30を、容易に揃えることが出来る。
よって、例えば、上階の建物ユニット2,2間の目地部30,30の調整も、従来のユニット住宅15の外側から、前記ジャッキ等の高さ矯正治具を用いながら、タッピングネジを外部から目地部30に立てて固着させなければならない場合に比して、足場の確保等を簡略化等出来、更に、施工作業性が良好である。
また、下階の建物ユニット3,3間の目地部30,30の調整も、ユニット住宅15の内側から行えるので、隣地境界線との間の間隔が少ない住宅等の建物に用いて好適である。
更に、この実施の形態では、前記タッピングネジ25を回転させて、螺合量が変更されることにより、微調整が容易に行える。
前記外壁パネル部材9,9の上下方向位置の調整により、目地部30,30が揃えられると、前記ボルト部材21及びナット部材22が再び締結されて、装着が概略完了する。
この実施の形態の壁面位置調整手段は、一枚の舌片状の前記弾性変形可能に構成される前記取付面部17dに、固定点としての前記固定孔23と共に、一定距離離間させて、ネジ孔24が形成されるだけで、タッピングネジ25を立設可能なように、概略構成できる。
しかも、この取付面部17dは、前記スタッド本体17a…の上,下端部を一体に屈曲形成するだけで構成出来る。
よって、複雑な上,下機構を必要とせず、前記スタッド17等を加工する際に同時に加工する事も出来、製造コストの増大が抑制される。
そして、この実施の形態では、前記取付面部17dのうち、前記ネジ孔24の周囲には、内向き凸状に形成されたボス部26が設けられているので、取付時に必要とされるネジ孔24の周囲の剛性を向上させることができる。
このため、外壁パネル部材9の重量を充分に支持出来る強度を容易に与えることができる。
また、前記タッピングネジ25の先端25bの当接部分と、このネジ山部25aの前記ネジ孔24内側面と螺合されている部分との間隔を一定間隔設けることができるので、前記タッピングネジ25を支持する部分が、上,下2カ所となり、このタッピングネジ25を立設させやすい。
従って、更に、装着及び調整作業性を良好なものとすることができる。
更に、この実施の形態では、前記取付面部17dに設けられて、面内外方向に弾性変形可能に構成される板状の平坦部17eが、この平坦部17eの先端縁近傍に形成される固定点としての固定孔23と、前記ネジ孔24との間に位置しているので、前記タッピングネジ25の螺合量に応じて撓み、前記スタッド本体17aを更に容易に上下方向に移動させることができる。
図5は、この実施の形態の実施例1の壁部支持構造を示している。
なお、前記実施の形態と同一乃至均等な部分については、同一符号を付して説明する。
この実施例1の壁部支持構造に用いられるスタッド117では、前記取付面部17dに設けられるネジ孔124が、バーリング加工によって形成された筒状部125を用いて構成されている。
そして、この筒状部125の内側面125aに、前記タッピングネジ25のネジ山部25aを螺合させることにより、上下方向の螺合寸法h2が、板材に貫通するようにネジ孔が形成されている場合に比して、長く設定されるように構成されている。
次に、この実施例1の壁部支持構造の作用について説明する。
この実施例1の壁部支持構造では、前記実施の形態の作用効果に加えて、更に、図5に示すように、前記取付面部17dの平坦部17eに設けられる前記ネジ孔124が、バーリング加工によって形成された筒状部125を用いて構成されている。
このため、この筒状部125の内側面125aに前記タッピングネジ25のネジ山部25aを螺合させる内側面125a部分を設ける際の上下方向の螺合寸法h2を増大させることができる。
従って、更に、前記タッピングネジ25を安定させて立設させることができる。
また、取付時に必要とされるネジ孔124の周囲の剛性が、このバーリング加工された筒状部125によって、向上させることができる。
このため、外壁パネル部材9の重量を充分に支持出来る強度を容易に与えることができる。
他の構成、及び作用効果については、前記実施の形態と同様であるので、説明を省略する。
以上、図面を参照して、本発明の実施の形態及び実施例1を詳述してきたが、具体的な構成は、この実施の形態及び実施例1に限らず、本発明の要旨を逸脱しない程度の設計的変更は、本発明に含まれる。
即ち、前記実施の形態の壁部支持構造では、複数の矩形タイル部材10…を配列することにより、目地部30,30が形成される外壁パネル部材9を用いたユニット住宅15を例示して説明してきたが、特にこれに限らず、例えば、樹脂塗料等によって外装を被覆された外壁パネル部材等であっても、スタッド本体17aの装着面部17bに固定されるものであれば良く、表面外装部分の形状、目地の数量、及び材質が特に限定されるものではない。
また、前記スタッド17,17は、前記外壁パネル部材9の左,右両側裏面側に位置するように一対ずつ設けられているが、単数本或いは3本以上の複数本設けられていても良く、数量、配置間隔及び材質等が特に限定されるものではない。
この発明の最良の実施の形態の壁部支持構造で、要部の一部断面拡大斜視図である。 実施の形態の壁部支持構造で、全体の構成を説明する上,下階建物ユニットの分解斜視図である。 実施の形態の壁部支持構造で、全体の構成を説明する図2中A−A線に沿った位置での断面図である。 実施の形態の壁部支持構造で、壁面位置調整手段の構成を説明する縦断面図である。 実施例1の壁部支持構造で、壁面位置調整手段の構成を説明する縦断面図である。 一従来例の外壁部構造で、充填部材の上面側の構成を説明する斜視図である。 他の従来例の壁部支持構造で、ユニット住宅のコーナー部の構成を説明する水平断面図である。
符号の説明
5 床梁フレーム部材(下梁材)
6 天井梁フレーム部材(上梁材)
9 外壁パネル部材
10 矩形タイル部材
15 ユニット住宅(建物)
16 外壁部
17,117 スタッド
18 コーナースタッド(スタッド)
17a スタッド本体
17b,18b 装着面部
17d,17d 取付面部(上下固定部)
20 締結部材
21 ボルト部材
22 ナット部材
23 固定孔(固定点)
24,124 ネジ孔
壁面位置調整手段
17e 平坦部
25 タッピングネジ
26 ボス部
30 目地部
125 筒状部

Claims (5)

  1. 上下方向に離し置きされる上梁材及び下梁材の対向面部に、棒状のスタッド本体の上下各端部に設けられた上下固定部が、各々固定されて、前記上梁材及び下梁材間に架け渡されるスタッドを有し、前記スタッド本体の外側面に形成された装着面部に、パネル状の壁面部材を固着させることにより、前記上梁材及び下梁材間を覆う壁部を構成する壁部支持構造であって、
    前記上下固定部は、前記スタッド本体の上下各端部から水平方向に延設される舌片状の取付面部を有し、該取付面部が、前記上梁材及び下梁材の対向面部から離間する離間量を変更可能とすることにより、前記壁面部材の上下方向固定位置を可変する壁面位置調整手段を設けたことを特徴とする壁部支持構造。
  2. 前記壁面位置調整手段は、弾性変形可能に構成される前記取付面部のうち、前記上下固定部の固定点から一定距離離間された位置に、上下方向に貫通して形成されたネジ孔に螺合されて、先端を前記対向面部に当接させる螺合部材を有することを特徴とする壁部支持構造。
  3. 前記取付面部のうち、前記ネジ孔の周囲には、内向き凸状に形成されたボス部を設けることを特徴とする請求項2記載の壁部支持構造。
  4. 前記取付面部に設けられる前記ネジ孔を、バーリング加工によって形成された筒状部を用いて構成して、該筒状部の内側面に前記螺合部材のネジ山部を螺合させることを特徴とする請求項2又は3記載の壁部支持構造。
  5. 前記壁部は、ユニット建物を構成するユニット建物の外壁部であると共に、前記壁面部材には、矩形タイル部材が配列されていることを特徴とする請求項1乃至4記載の壁部支持構造。
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