JP2008240287A - 屋根パネルの支持構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】異なる屋根の勾配に対応することのできる屋根パネルの支持構造を得る。
【解決手段】上階建物ユニット15の天井梁15aには束24が立設されており、その束24に対して母屋26が取り付けられている。母屋26の上フランジ26b上面が屋根パネル30との当接面となっている。ここで、束24の側面と母屋26の端部プレート27外端面とが向き合うように配置されるとともに、スリット27bを通されたボルト36が束24に連結されることにより、束24に対して母屋26の傾斜角度を変更することができる状態となっている。そして、母屋26の上フランジ26b上面に屋根パネル30が置かれて上フランジ26b上面が屋根パネル30の傾斜角度と同一となるところまで傾いた時点で、束24と母屋26とを複数のボルト37によって固定することにより、屋根勾配に対応する。
【選択図】図1
【解決手段】上階建物ユニット15の天井梁15aには束24が立設されており、その束24に対して母屋26が取り付けられている。母屋26の上フランジ26b上面が屋根パネル30との当接面となっている。ここで、束24の側面と母屋26の端部プレート27外端面とが向き合うように配置されるとともに、スリット27bを通されたボルト36が束24に連結されることにより、束24に対して母屋26の傾斜角度を変更することができる状態となっている。そして、母屋26の上フランジ26b上面に屋根パネル30が置かれて上フランジ26b上面が屋根パネル30の傾斜角度と同一となるところまで傾いた時点で、束24と母屋26とを複数のボルト37によって固定することにより、屋根勾配に対応する。
【選択図】図1
Description
本発明は、屋根パネルの支持構造に関する。
複数枚の屋根パネルによりなる勾配屋根を備えた住宅等の建物において、屋根パネルを母屋等の横架材及び束を介して建物本体に支持する支持構造が知られている。一般に、従来の支持構造では、横架材の角部が屋根パネルに当接された状態で当該屋根パネルを支持している。ここで、横架材は横方向に対する応力が上下方向に対する応力よりも小さいため、屋根パネルを取り付ける際にその衝撃によって横方向にたわみが生じ易いという問題がある。また、屋根パネルの取り付け後においては横架材に横座屈が生じ易いなどの問題もある。
そこで、これらの問題を解決しようとするものとして、プレート状の屋根パネル取付具を勾配屋根の勾配に対応した傾斜角度となるように束に取り付けるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
これによれば、上記のように設置された屋根パネル取付具に屋根パネルを取り付けることにより、その当接面において面接触した状態で屋根パネルを支持することができる。その結果、上記問題を解決できるものとされている。
特開平8−284300号公報
しかしながら、上記従来の技術では、屋根の勾配に応じて複数の屋根パネル取付具が必要となる。そのため、屋根の勾配が異なる毎に屋根パネル取付具を用意しなければならず、部品管理が煩雑になったり高コストを招いたりするおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、異なる屋根の勾配に対応することのできる屋根パネルの支持構造を提供することを主たる目的とするものである。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
手段1.所定の勾配を有した屋根を形成する屋根パネルを、建物本体上に設けられた支持手段に支持するようにした屋根パネルの支持構造であって、
前記支持手段に、
前記屋根パネルの下面と当接される当接面を有する当接部と、
前記当接部の傾斜角度を前記屋根の勾配に応じて調整する角度調整手段と
が備えられていることを特徴とする屋根パネルの支持構造。
前記支持手段に、
前記屋根パネルの下面と当接される当接面を有する当接部と、
前記当接部の傾斜角度を前記屋根の勾配に応じて調整する角度調整手段と
が備えられていることを特徴とする屋根パネルの支持構造。
手段1によれば、角度調整手段により屋根の勾配に応じて支持手段の当接部が角度調整されて、屋根パネルの下面と支持手段の当接面とが面接触した状態となる。このため、従来技術のように、屋根の勾配が異なるごとに屋根パネル取付具を用意しなくても、当接面にて面接触した状態で屋根パネルを支持することができる。その結果、屋根パネルの支持状態が安定することはもとより、支持手段についての部品管理の煩雑さを解消してコストの上昇を抑制することができる。
手段2.前記角度調整手段は、前記当接部に前記屋根パネルが設置される際の当該屋根パネルの荷重により、前記当接面の傾斜角度が前記屋根の勾配と等しい角度に調整されることを特徴とする手段1に記載の屋根パネルの支持構造。
手段2によれば、当接部に屋根パネルが設置される際、その屋根パネルの自重を操作力として当接部が傾斜し、自動的に当接面が屋根勾配と等しい角度に調整される。これにより、屋根パネルを支持手段に設置するという一般的な屋根の施工作業を行うことによって当接部の傾斜角度が自動調整されるため、作業工数の増大を招くこともないし、複雑な角度調整作業も不要となるため、現場作業性の面で優れてたものとなる。
手段3.前記屋根パネルは、前記屋根の傾斜方向にみて、前記支持手段以外に当該支持手段による支持箇所とは異なる複数の箇所で支持されており、当該複数の箇所における支持により前記屋根パネルの傾斜角度が決定されており、この傾斜角度が決められている屋根パネルが前記支持手段上に設置されることにより前記当接面の傾斜角度が前記屋根勾配に等しくなるように調整されることを特徴とする手段2に記載の屋根パネルの支持構造。
手段3によれば、屋根パネルの傾斜角度は屋根勾配方向にみた複数の支持箇所において決定されている。このため、支持手段における当接部、詳細には当接面の傾斜角度は屋根パネルの傾斜角度に依存して決定されることとなる。その結果、予め当接面の傾斜角度を決定しておくよりも確実に屋根パネルと当接面とを面接触させることが可能となり、そのための現場調整作業も不要となる利点がある。
手段4.前記支持手段は、高さ方向に延びる束と、その束に取り付けられて横方向に延びる横架材とを含んで構成されており、前記当接部は横架材であることを特徴とする手段1乃至3のいずれかに記載の屋根パネルの支持構造。
手段4によれば、横架材により当接部が構成されることから、横架材の傾斜角度を調整すれば済み、横架材自体は既存のものを大幅に変更することなく利用することができる。
手段5.前記横架材は、前記屋根の棟と軒との間に位置する母屋であることを特徴とする手段4に記載の屋根パネルの支持構造。
手段5によれば、横架材の中でも母屋により当接部が構成される。棟と軒との間に配置される母屋の数は複数となることがあるが、このような場合において以上説明した効果が一層顕著なものとなる。
手段6.前記横架材は前記束の側面に取り付けられており、その取り付け構造によって前記角度調整手段が構成されて前記束に対して前記横架材が角度調整可能とされていることを特徴とする手段4又は5に記載の屋根パネルの支持構造。
手段6によれば、横架材が束の側面に取り付けられており、その取り付け構造によって前記角度調整手段が構成される。すなわち、束に対して横架材が角度調整されるものとなる。これにより、ボルトとそのボルトが挿通されるボルト孔との関係だけで角度調整手段を構築することも可能となり、低コストでの実現が可能となる。なお、本手段の具体的態様としては後述する第1の実施形態が挙げられる。
手段7.前記束の前記横架材支持面を角度調整可能として前記角度調整手段が構成されていることを特徴とする手段4又は5に記載の屋根パネルの支持構造。
手段7によれば、束の横架材支持面を角度調整可能とするものであるため、束の一部を従来と異なる構造とすれば、横架材は従来と同一のものを使用することが可能となって低コストでの実現が可能となる。また、上記手段6の発明と並列の関係にあるため、手段6に対して新たな角度調整手段の具体的態様を提供することになって設計者による選択の幅を広げることができる。なお、本手段の具体的態様としては後述する第2の実施形態が挙げられる。
手段8.前記支持手段には、前記屋根勾配の変更に伴って変化する前記屋根と前記建物本体との間の高さに応じて、当該支持手段の高さを調整する高さ調整手段が設けられていることを特徴とする手段1乃至7のいずれかに記載の屋根パネルの支持構造。
手段8によれば、屋根の勾配の変更に伴って変化する屋根と建物本体との高さに応じて、高さ調整手段により支持手段の高さを調整することができる。このため、従来技術では、屋根の勾配に応じて高さの異なる支持手段を用意しなければならなかったが、本手段ではそれが不要となるため、製造コスト及び部品管理の面において有利となる。
手段9.前記高さ調整手段は、前記当接部に前記屋根パネルが設置される際の当該屋根パネルの荷重により、前記支持手段の高さが調整されるように設定されていることを特徴とする手段8に記載の屋根パネルの支持構造。
手段9によれば、屋根パネルが当接部に設置される際、その屋根パネルの荷重によって支持手段の高さが調整される。これにより、手段2と同様に、屋根パネルを支持手段に設置するという一般的な屋根の施工作業を行うことによって支持手段の高さが自動調整されるため、作業工数の増大を招くこともないし、複雑な高さ調整作業も不要となるため、現場作業性に優れている。
手段10.前記支持手段は、前記建物本体に取り付けられる第1支持手段と、この第1支持手段に対して高さ方向の移動調整が可能となるように支持された第2支持手段とを備え、これら第1支持手段及び第2支持手段によって前記高さ調整手段が構成されていることを特徴とする手段8又は9に記載の屋根パネルの支持構造。
手段10によれば、建物本体に取り付けられる第1支持手段に第2支持手段が高さ方向へ移動可能に支持されている。このため、簡単な構造で高さ調整手段を実現することができる。
[第1の実施形態]
以下に、第1の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図1は第1の実施形態における屋根パネルの支持構造を示す縦断面図、図2は束と母屋との連結部分を示す分解斜視図、図3はユニット式建物の概要を示す正面図、図4は屋根パネルが母屋に載置される前の状態を示す縦断面図である。
以下に、第1の実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、図1は第1の実施形態における屋根パネルの支持構造を示す縦断面図、図2は束と母屋との連結部分を示す分解斜視図、図3はユニット式建物の概要を示す正面図、図4は屋根パネルが母屋に載置される前の状態を示す縦断面図である。
第1の実施形態では、水平方向に離間して設けられている一対の束の側面に、水平方向へ延びるように母屋の両端が取り付けられ(束勝ち構造)、その水平方向に延びる母屋に屋根パネルが取り付けられる屋根パネルの支持構造について具現化したものである。
まず、建物の概略構成について説明する。図3に示すように、本実施の形態における建物はユニット式建物10よりなる。ユニット式建物10は、複数の建物ユニット12を組み付けてなる建物本体11と、この建物本体11の上部に配設される小屋組21と、この小屋組21の上部に配設される屋根31とを含んで構成されている。
建物ユニット12は、基礎13の上部に配置されて下階部分(1階)を構成する複数の下階建物ユニット14と上階部分(2階)を構成する複数の上階建物ユニット15とを備えている。
小屋組21は、軒先受け具22、束23,24、棟木25及び母屋26から構成されている。軒先受け具22は、建物本体11の上縁部である軒基端部に配置されている。束23は、建物本体11の上部の左右中央に直立して配設され、束24は、軒先受け具22と束23との中間位置に直立して配設されている。束23,24は、いずれも横断面が中空筒状の角形鋼管とされている。束23の上端には、図の奥行方向へ水平に延びる棟木25が組み付けられ、束24の上端には、図の奥行方向へ水平に延びる母屋26がそれぞれ組み付けられている。
これら軒先受け具22、棟木25及び母屋26に架け渡すようにして屋根31が設けられている。屋根31は、複数枚の屋根パネル30から形成されており、棟側から軒側にかけて下方に傾斜する勾配屋根となっている。したがって、屋根パネル30は、棟木25及び母屋26を介して束23,24に支持されている。
次に、束24及び母屋26による屋根パネル30の支持構造について、図1を参照して説明する。
図1に示すように、上階建物ユニット15は、周知のとおり、複数本の柱とこれらを連結する床梁及び天井梁15aとにより構成された躯体を備え、当該躯体に対して外壁などの建物構成部材が予め工場において一体化されることにより構成されている。
束24の下端には平板状のベースプレート28が形成されており、ベースプレート28は天井梁15aの上面に設けられている。天井梁15aとベースプレート28とはボルト41により固定されている。束24の本体部分はベースプレート28から上方へ延びている。
一対の束24の互いに向き合う側面には、母屋26の端面が当接された状態で当該母屋26が取り付けられている。より詳細には、母屋26は、屋根31の勾配に応じて傾斜(図1では右斜め下方に傾斜)した状態で束24に対してボルト36,37により取り付けられている。
母屋26は、H形鋼により構成されており、ウェブ26aと、その上端に形成される上フランジ26bと、その下端に形成される下フランジ26cとを有している。上フランジ26bには、屋根パネル30を連結するための複数の屋根パネル用ボルト孔26dがウェブ26aを避けるようにして設けられている。具体的には、図2に示すように、屋根パネル用ボルト孔26dは、ウェブ26aを挟んだ両側(図1では右側及び左側)において、ウェブ26aの長手方向に離間してそれぞれ一対形成されており、計4つが形成されている。
屋根パネル30は、屋根材の下地となる屋根下地面材としての屋根下地材32と、その屋根下地材32を補強する補強材としてのパネルフレーム33とから構成されている。パネルフレーム33は、母屋26と同様にH形鋼により構成されており、ウェブ33aとその上端に形成される上フランジ33bと下端に形成される下フランジ33cとを有している。下フランジ33cには、母屋26に形成されている屋根パネル用ボルト孔26dに対応する位置にパネル側ボルト孔33dがそれぞれ設けられている。
そして、母屋26の上フランジ26bと屋根パネル30の下フランジ33cとは面接触した状態で当接されており、互いに対応する屋根パネル用ボルト孔26d及びパネル側ボルト孔33dにボルト35がねじ込まれることにより屋根パネル30が母屋26に取り付けられている。
以下に、束24と母屋26との連結部分の構成について、図2を参照して詳しく説明する。
母屋26の端面には、上フランジ26bから下フランジ26cまで延びる矩形平板状の端部プレート27が取り付けられている。この取り付けは例えば溶接によって行われている。端部プレート27には、上下左右に離間して位置する複数(本実施形態では4つ)の母屋側ボルト孔27aと、これら母屋側ボルト孔27aを避けたところに位置する弧状のスリット27bとが形成されている。
一方、束24の一側面(端部プレート27に対向する側面であるとともに、一対の束24の互いに向き合う側面)には、スリット27bに対応する位置に母屋支持用ボルト孔24aが形成されている。このため、母屋26のスリット27bを通されたボルト36が束24の母屋支持用ボルト孔24aにねじ込まれることにより、母屋26が束24に取り付けられている。また、母屋26が束24から抜け落ちない程度の締結力によって取り付けられることにより、母屋26に所定以上の外力がかかると当該母屋26が束24に対して回動するようになっている。さらに、その外力によって母屋26は回動するのみならず、スリット27bに沿って可動するようにもなっている。これにより、母屋26の傾斜角度及び上下左右の位置が調整される。なお、母屋26の傾斜角度及び上下左右の位置の調整は、作業者が個別に行うものではなく、当該母屋26に載置される屋根パネル30の自重によって行われる。
ここで、母屋26のウェブ26aの端面において、当該ウェブ26aとスリット27bとが交差する位置に、例えば半円状の凹部26eが形成されている。これにより、母屋26がスリット27bに沿って可動する際に、ボルト36の頭部がウェブ26aに干渉しないようになっている。
母屋26の上フランジ26b上面が屋根パネル30の傾斜角度と同一となるところまで傾けられた状態で、束24と母屋26とが複数のボルト37によって固定されている。具体的には、束24には、母屋側ボルト孔27aに対応する位置に、母屋支持用ボルト孔24aを囲むようにして束側第1ボルト孔24bが形成されている。これら束側第1ボルト孔24aは、母屋26の上フランジ26bに4寸勾配の屋根パネル30が当接されて母屋26が傾斜している状態で、端部プレート27の母屋側ボルト孔27aと対応するように位置設定されている。したがって、4寸勾配の屋根31の場合には、母屋側ボルト孔27a及び束側第1ボルト孔24bにそれぞれボルト37をねじ込むことにより、束24に対して母屋26が固定される。
また、6寸勾配の屋根31の場合において、母屋26の上フランジ26b上面が屋根パネル30の傾斜角度と同一となるところまで傾けられた状態では、母屋6の傾斜角度が4寸勾配の場合と異なる。そこで、束24には、母屋26が6寸勾配に応じた傾斜角度となった場合に母屋側ボルト孔27aと対応する束側第2ボルト孔24cが形成されている。したがって、6寸勾配の屋根31の場合には、母屋側ボルト孔27a及び束側第2ボルト孔24cにそれぞれボルト37をねじ込むことにより、束24に対して母屋26が固定される。
次に、母屋26に対する屋根パネル30の取り付け手順について、図1〜図4を参照して説明する。なお、ここでは4寸勾配の屋根31を例に説明する。
まず、一対の束24に対して母屋26を製造工場において予め取り付けておく。この場合、束24と母屋26とは、母屋支持用ボルト孔24aとスリット27bとをボルト36によって連結しておくだけの状態としておく。つまり、束側第1ボルト孔24b又は束側第2ボルト孔24cと母屋側ボルト孔27aとをボルト37によって締結することはしない。これにより、束24に対して母屋26は、ボルト36を中心に回動できるように、かつスリット27bに沿って移動できるようになっている。ここで、母屋支持用ボルト孔24aとスリット27bとのボルト36による締付力は、多少の外力によっては母屋26が変位することがなくかつ屋根パネル30の重力によって変位することができる程度に設定される。これにより、束24と母屋26とを一つのユニットとして取り扱う際に多少の外力が付与されても、束2424に対して母屋26が変位してしまうことを防止することができる。また、工場出荷時には、図4に示すように、母屋26の上フランジ26b及び下フランジ26cがほぼ水平になる位置関係で束24に母屋26を連結する。
この状態で、束24及び母屋26からなるユニットを施工現場に搬送し、そのユニットを、建物本体11(具体的には上階建物ユニット15の天井梁15a)上に固定する。この固定は、束24のベースプレート28を天井梁15a上に置いてボルト41を締付けることによって行われる。同様に、天井梁15a上には、母屋25を挟むように軒先受け具22及び束23を固定し、束23の上端部には棟木25を固定する。
次に、屋根パネル30を設置する。屋根パネル30の設置作業は、クレーンによって吊り下げた状態で、軒先受け具22、棟木25及び母屋26上に落とし込むことによって行う。ここで、屋根31の屋根勾配(屋根パネル30の傾斜角度)は、棟木25の高さ位置、軒先受け具22の高さ位置、及び棟木25と軒先受け具22との水平距離によって決定されるものである。本実施形態における屋根パネル30は軒先受け具22から棟木25に至る長さを有しているため、上記設置作業により、屋根パネル30は軒先受け具22及び棟木25によって規定される傾斜角度に自動的に設定されることとなる。
この場合、母屋26の上フランジ26bには、屋根パネル30の重力が加わる。この屋根パネル30からの荷重によって、図4のように上フランジ26bが水平となっている状態から、図1のように母屋26が屋根パネル30の勾配に応じて傾斜するとともにスリット27bに沿って上下左右に変位され、母屋26の上面に屋根パネル30の下面が面接触した状態となる。このようにして、母屋26の傾斜角度は屋根パネル30の設置作業に伴い自動調整されることとなる。
その後、現場作業者は、母屋26と屋根パネル30とのボルト35による固定作業を行うことにより、母屋26に対して屋根パネル30を固定する。また、その連結作業に前後して母屋26と束24との固定作業を行う。母屋26と束24との固定作業は、母屋側ボルト孔27aとこれに対峙している4寸用の束側第1ボルト孔24bとをボルト37により締め付ける作業と、束24及び母屋26の出荷時より連結されているボルト36の本締めを行う作業とからなり、これらの作業により束24に対する母屋26の相対位置を確定する。その他、現場作業者は、屋根パネル30を軒先受け具22や棟木25にボルト等によって固定する作業も行う。
以上の取り付け手順により、母屋26の上面と屋根パネル30の下面とが面接触した状態で屋根パネル30が建物本体11上に支持される。
以上説明した構成及び作用により、第1の実施形態における屋根パネル30の支持構造では、以下に示す有利な効果が得られる。
第1の実施形態では、母屋26に設けられている端部プレート27のスリット27bに、ボルト36が挿通されて束24の母屋支持用ボルト孔24aにねじ込まれることにより母屋26が束24に支持されている。これにより、母屋26が回動するため、母屋26の傾斜角度の調整することができる。その結果、従来技術のように、屋根勾配に応じて傾斜角度の異なる屋根パネル取付具を用意しなくてもよい。したがって、部品管理の煩雑性や高コストを解消することができる。
第1の実施形態では、母屋26の傾斜角度の調整は、屋根パネル30を母屋26上に置く設置作業時に自動的に行われる。これにより、屋根パネル30を母屋26に載置するという一般的な屋根31の施工作業を行うことによって母屋26の傾斜角度が自動調整されるため、作業工数の増大を招くこともないし、複雑な角度調整の調整も不要となるため、現場作業性の面で優れている。
第1の実施形態では、母屋26のウェブ26aの端面には、端部プレート27のスリット27bに対応する位置に凹部26eが形成されている。このため、ボルト36が束24にねじ込まれた状態でも、ボルト36の頭部がウェブ26aに干渉することなく、スリット27bに沿って母屋26を円滑に変位させることができる。
第1の実施形態では、母屋26の角度調整が行われた後に、母屋26が束24にボルト37により取り付けられている。このため、建物10の施工後においても、角度調整後における母屋26の傾斜角度を安定保持することができる。
[第2の実施形態]
第2の実施形態は、水平方向に離間して設けられている束24の上面に母屋26の下面が当接された状態で取り付けられ(母屋勝ち構造)、その水平方向に延びる母屋26に屋根パネル30が取り付けられる支持構造について適用したものである。
第2の実施形態は、水平方向に離間して設けられている束24の上面に母屋26の下面が当接された状態で取り付けられ(母屋勝ち構造)、その水平方向に延びる母屋26に屋根パネル30が取り付けられる支持構造について適用したものである。
以下に、第2の実施形態について図面を参照しつつ説明する。図5は第2の実施形態における屋根パネルの支持構造を示す分解斜視図、図6は屋根パネルが母屋に載置されている状態を示す縦断面図である。なお、第1の実施形態と同一の構成は同一符号を付して説明を省略し、第1の実施形態との相違点を中心に説明する。また、第2の実施形態では、第1の実施形態と同様に、4寸勾配及び6寸勾配の屋根31に対応することのできる屋根パネル30の支持構造を例に説明する。
図5に示すように、束50は、下胴部51、上胴部52及び母屋支持部53から構成されている。下胴部51及び上胴部52はいずれも中空筒状の角形鋼管とされている。下胴部51は、建物本体11の上縁部に固定されるようになっている。この下胴部51の上部には、束50の高さ調整が可能となるように上胴部52が取り付けられるようになっている。また、上胴部52の上側の開口部には、母屋支持部53の上面の傾斜角度が調整可能となるように母屋支持部53が取り付けられるようになっている。
母屋支持部53の上面には、母屋26が取り付けられ、その母屋26の上面には、屋根パネル30が取り付けられるようになっている。この母屋26に屋根パネル30が取り付けられる際に母屋支持部53が所定角度に至るまで傾斜する。そして、母屋支持部53の上面と屋根パネル30の下面とが面接触した状態で屋根パネル30が母屋26を介して束50により支持されるものである。
以下に、束50の構成について詳しく説明する。なお、第2の実施形態における母屋26は従来から一般に用いられているH型鋼によって構成されている。
上胴部52の各側面の下部には、左右に離間して位置する一対の連結孔52aが形成されている。下胴部51の各側面の上部には、連結孔52aに対応する位置に一対の連結孔51aとそれより上方に位置する一対の連結孔51bとがそれぞれ形成されている。具体的には、連結孔51aは4寸勾配の屋根パネル30が母屋26に載置された場合に連結孔52aと対応し、連結孔51bは6寸勾配の屋根パネル30が母屋26に載置された場合に連結孔52aと対応するような位置に形成されている。
また、上胴部52の横断面は、下胴部51の横断面よりも大きく形成されており、下胴部51に挿通できるようになっている。これにより、下胴部51に上胴部52が挿通された状態で、連結孔52a及び連結孔51aを介して連結するのか、または連結孔52a及び連結孔51bを介して連結するのかを選択することによって束50の高さ調整を行うことができる。
上胴部52の外周面には、同一側面にある一対の連結孔52aの中央位置の上側に係合凹部52bがそれぞれ形成されている。
下胴部51の内周面には、係合凹部52bと係合される係合凸部51cが上下に離間して形成されている。具体的には、下側の係合凸部51cは、4寸勾配の屋根31の場合に係合凹部52bと係合されるような位置に形成されている。上側の係合凸部51cは、6寸勾配の屋根31の場合に係合凹部52bと係合されるような位置に形成されている。また、係合凸部51cは、下胴部51に上胴部52が挿通された状態で上胴部52の内面に接触するような突出量を有している。これにより、上胴部52が下胴部51に挿通された際に、上胴部52が自重によって下方に移動しないようになっている。
母屋支持部53は、矩形平板状の母屋当接板部54とその下面の両縁(図5では手前側及び奥側)から下方に延びる略扇状の角度調整部55とを備えている。
母屋当接板部54の4隅には、母屋26を連結するためのボルト孔54aが複数(4つ)形成されている。
各角度調整部55において、弦の両端を通る一対の直線部によって形成される隅部には、ピンホール55bがそれぞれ形成されている。また、上胴部52の各角度調整部55に対応した両側面には、ピンホール55bに対応する位置にピンホール52dがそれぞれ形成されている。そして、各角度調整部55が上胴部52の上側の開口部に挿入された状態で両ピンホール52d,55bにピン60が挿通されることにより、ピン60を軸線にして母屋支持部53が回動可能に支持されている。これにより、母屋支持部53の傾斜角度を調整できるようになっている。
各角度調整部55には、ピンホール55bの左斜め下方に一対のボルト孔55aが形成されている。ピンホール55b及びボルト孔55aは一直線上に配置されている。上胴部52の各角度調整部55に対応した両側面には、ボルト孔55aと対応する位置に一対のボルト孔52cが形成されている。そのボルト孔52cの下側には、同様にボルト孔55aと対応する位置に一対のボルト孔52eが形成されている。具体的には、ボルト孔52cは、各角度調整部55が上胴部52の上側の開口部に挿入された状態において、6寸勾配の屋根パネル30が母屋26に載置された際にボルト孔55aに対応するように形成されており、ボルト孔55eは、4寸勾配の屋根パネル30が母屋26に載置された際、ボルト孔55aに対応するように形成されている。これにより、母屋26の上面に屋根パネル30が載置されて上フランジ26bの上面が屋根パネル30の傾斜角度と同一となるところまで傾斜した際に、上胴部52と母屋支持部53とが固定されるようになっている。
各角度調整部55には、係合凸部55cがそれぞれ形成されている。各係合凸部55cは、各角度調整部55が上胴部52の上側の開口部に挿入された状態で上胴部52の内面に接触するような突出量を有している。これにより、母屋支持部53が上胴部52の上側の開口部に挿通された際に、母屋支持部53が自重によって傾斜しないようになっている。
また、上胴部52には、係合凸部55cに対応する位置に係合凸部55cと係合される一対の係合凹部52fが形成されている。具体的には、上側の係合凹部52fは、6寸勾配の屋根パネル30が母屋26に載置された際に、係合凸部55cと係合されるような位置に形成されている。下側の係合凹部52fは、4寸勾配の屋根パネル30が母屋26に載置された際に、係合凸部55cと係合されるような位置に形成されている。
上記構成のため、6寸勾配の屋根31の場合には、係合凸部55cと上側の係合凹部52fとが係合された状態で、ボルト孔55aとボルト孔52cとが水平方向に見て略同一直線上に位置している。また、4寸勾配の屋根31の場合には、係合凸部55cと下側の係合凹部52fとが係合された状態で、ボルト孔55aとボルト孔52eとが水平方向に見て略同一直線上に位置している。
次に、屋根パネル30の束50への取り付け手順について、図6を参照して説明する。なお、ここでは、4寸勾配の屋根31を例に説明する。
まず、束50に母屋26及び屋根パネル30が取り付けられる前に、束50の高さ寸法が最も長くなるように高さ調整を行っておく。また、母屋支持部53は、母屋当接板部54の傾斜角度が最も急勾配となるように傾斜角度を調整する。なお、この状態において、下胴部51の係合凸部51及び母屋支持部53の係合凸部55cが上胴部52の内面にそれぞれ接触している。
上記の取付作業に前後して、母屋支持部53に母屋26を取り付ける。具体的には、母屋当接板部54の上面に母屋26の下フランジ26cの下面を当接させ、その当接面にてボルト38により取り付ける。なお、束50に対する母屋26の取り付けは予め製造工場において行っておいてもよい。
次に、母屋26の上面に屋根パネル30を載置する。この屋根パネル30の自重により、母屋支持部53がピン60を軸線にして回動して母屋26の傾斜角度が自動調整される。この場合、母屋26の上面と屋根パネル30の下面とが面接触した状態となる。
また、母屋26の上面に屋根パネル30が載置された状態では、屋根パネル30の自重により、上胴部52が下胴部51に沿って所定位置に至るまで下方へ移動する。これにより、屋根31の勾配に応じて束50の高さ調整が行われる。この場合、上胴部52の連結孔52aと下胴部51の連結孔51aとが水平方向に見てほぼ一致している。このため、両連結孔51a,52aにボルト40をねじ込んで上胴部52を下胴部51に固定する。
なお、その他の各部のボルト締め作業は第1の実施形態と実質的に同様の作業となるため、ここでは説明を省略する。
以上の取り付け手順により、屋根31の勾配に応じて、母屋支持部53の傾斜角度が調整されるとともに束50の高さが調整される。そして、母屋26の上面と屋根パネル30の下面とが面接触した状態で屋根パネル30が束50により支持される。
以上説明した構成及び作用により、第2の実施形態における屋根パネルの支持構造では、以下に示す有利な効果が得られる。
第2の実施形態では、束50の上部に、母屋支持部53の角度調整が可能となるように当該母屋支持部53が取り付けられている。このため、第1の実施形態と同様に、屋根31の勾配に応じて、束50の上部に専用の屋根パネル取付具を設ける必要がないため、部品管理の煩雑性や高コストを解消することができる。また、母屋支持部53に屋根パネル30が載置されることにより母屋支持部53の傾斜角度が調整される。これにより、第1の実施形態と同様の理由により現場作業の面で優れている。
第2の実施形態では、束50は下胴部51と上胴部52とを備え、両胴部には互いに固定するための連結孔51a,52bが設けられている。このため、従来技術では、屋根31の勾配に応じて高さの異なる束50を用意しなければならないが、第2の実施形態では、それが不要となるため、製造コスト及び部品管理の面において有利となる。また、その束50の高さ調整は、屋根パネル30が母屋26に載置されることにより自動的に行われる。勿論、束50の位置に対応した屋根パネル30の高さ位置や傾斜角度は、第1の実施形態と同様に、軒先受け具22及び棟木25の位置関係によって決定されているものである。これにより、屋根パネル30を母屋26に載置するという一般的な屋根31の施工作業を行うことによって束50の高さを調整することができる。その結果、作業工数の増大を招くこともないし、複雑な高さ調整作業も不要となるため、現場作業性の面で優れている。
第2の実施形態では、下胴部51と上胴部52とがボルト40により固定されている。このため、下胴部51と上胴部52とを互いに強固に固定することができ、束50の屋根パネル30に対する支持力を長期にわたって維持することができる。
第2の実施形態では、下胴部51に係合凸部51cが形成され、上胴部52に係合凸部51cに係合される係合凹部52bが形成されている。そして、例えば、4寸勾配の屋根31の場合には、上胴部52の係合凹部52bと下胴部51の下側の係合凸部51cとが互いに係合される。この状態で連結孔52aと下側の連結孔51aとが対応するように各部の位置関係が設定されている。これにより、下胴部51に上胴部52を取り付ける際に、両連結孔52a,51aの位置合わせが容易となる。その結果、両連結孔52a,51aにボルト40が挿通不能となるなどの不具合を抑制することができる。なお、その他の係合凸部と係合凹部との関係についても同様のことが言えるものであり、総じて一方の部材が他方の部材に対して予定位置を通り過ぎてしまうことを防止することができるものである。
[他の実施形態]
なお、以上説明した第2の実施形態に限らず、例えば以下に別例として示した形態で実施することもできる。
なお、以上説明した第2の実施形態に限らず、例えば以下に別例として示した形態で実施することもできる。
第1の実施形態では、束24に対して母屋26をボルト37により固定したが、タッピンネジ等の他の固定手段を使用して固定してもよい。タッピングネジによる固定方法であれば、束24や母屋26に形成するボルト孔の数を大幅に減少させることができる。また、タッピングネジによる固定方法であれば、例えば、屋根パネル30を母屋26の上面に載置した場合に、束24のボルト孔24bと端部プレート27のボルト孔27aとが水平方向に見て一致しないなどの製造誤差の不具合を解消することができる。
第2の実施形態では、下胴部51と上胴部52とをボルト40により固定したが、これについても、タッピンネジ等の他の固定手段を使用して固定してもよい。同様に、上胴部52と母屋支持部53とをタッピンネジを使用して固定してもよい。これによれば、下胴部51の連結孔51aや母屋支持部53のボルト孔55aを設ける製造工程が不要となる。
第2の実施形態では、束50を上胴部52及び下胴部51の2部材構成により、高さ調整を行えるようにしたが、第1の実施形態の束24に束50の構成を適用して高さ調整が行える構成としてもよい。この場合には、母屋26を上下左右に変位させるスリット27bが不要となる。
第2の実施形態では、母屋26を介して屋根パネル30を束50により支持したが、母屋支持部53の上面に直接屋根パネル30を取り付けてもよい。
上記の各実施形態では、4寸勾配及び6寸勾配の屋根31における屋根パネル30の支持構造を示したが、特定の屋根勾配に限定されず、それ以外の勾配屋根であってもよい。特に、3種以上の屋根勾配に対応するには、各部の固定をタッピングネジによるものとするとよい。
上記の各実施形態では、支持手段として母屋26を含んだものを説明したが、本発明の支持手段として適用されるのは母屋26のみならず、棟木25や軒先受け具22であってもよい。例えば、棟木25を本発明の支持手段として考える場合には、母屋26及び軒先受け具22によって屋根パネル30の傾斜角度が屋根勾配に等しくなるように決定され、この状態で束23に対して棟木25の傾斜角度が屋根パネル30の荷重によって調整されるものとすればよい。
上記の各実施形態では、屋根パネル30を母屋26又は母屋支持部53に載置することにより、母屋26又は母屋支持部53における傾斜角度の調整を行ったが、屋根パネル30を載置する前に予め母屋26又は母屋支持部53における傾斜角度の調整を行ってもよい。
上記の実施形態では、複数の建物ユニット12を備えたユニット式建物10を例に説明したが、他の工法で構築された建物について適用することもできる。
10…建物としてのユニット式建物、24…支持手段としての束、24a…角度調整手段及び高さ調整手段の一部を構成する母屋支持用ボルト孔、24b,24c…固定手段としての束側ボルト孔、26…支持手段及び横架材としての母屋、26b…当接部及び当接面としての上フランジ、27…端部プレート、27a…固定手段としての母屋側ボルト孔、27b…角度調整手段及び高さ調整手段の一部を構成するスリット、30…屋根パネル、31…屋根、36…角度調整手段及び高さ調整手段の一部を構成するボルト、50…支持手段としての束、51…第1支持手段としての下胴部、52…第2支持手段としての上胴部、53…当接部としての母屋支持部、54…当接面を構成する母屋当接板部、55…角度調整手段を構成する角度調整部。
Claims (10)
- 所定の勾配を有した屋根を形成する屋根パネルを、建物本体上に設けられた支持手段に支持するようにした屋根パネルの支持構造であって、
前記支持手段に、
前記屋根パネルの下面と当接される当接面を有する当接部と、
前記当接部の傾斜角度を前記屋根の勾配に応じて調整する角度調整手段と
が備えられていることを特徴とする屋根パネルの支持構造。 - 前記角度調整手段は、前記当接部に前記屋根パネルが設置される際の当該屋根パネルの荷重により、前記当接面の傾斜角度が前記屋根の勾配と等しい角度に調整されることを特徴とする請求項1に記載の屋根パネルの支持構造。
- 前記屋根パネルは、前記屋根の傾斜方向にみて、前記支持手段以外に当該支持手段による支持箇所とは異なる複数の箇所で支持されており、当該複数の箇所における支持により前記屋根パネルの傾斜角度が決定されており、この傾斜角度が決められている屋根パネルが前記支持手段上に設置されることにより前記当接面の傾斜角度が前記屋根勾配に等しくなるように調整されることを特徴とする請求項2に記載の屋根パネルの支持構造。
- 前記支持手段は、高さ方向に延びる束と、その束に取り付けられて横方向に延びる横架材とを含んで構成されており、前記当接部は横架材であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の屋根パネルの支持構造。
- 前記横架材は、前記屋根の棟と軒との間に位置する母屋であることを特徴とする請求項4に記載の屋根パネルの支持構造。
- 前記横架材は前記束の側面に取り付けられており、その取り付け構造によって前記角度調整手段が構成されて前記束に対して前記横架材が角度調整可能とされていることを特徴とする請求項4又は5に記載の屋根パネルの支持構造。
- 前記束の前記横架材支持面を角度調整可能として前記角度調整手段が構成されていることを特徴とする請求項4又は5に記載の屋根パネルの支持構造。
- 前記支持手段には、前記屋根勾配の変更に伴って変化する前記屋根と前記建物本体との間の高さに応じて、当該支持手段の高さを調整する高さ調整手段が設けられていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の屋根パネルの支持構造。
- 前記高さ調整手段は、前記当接部に前記屋根パネルが設置される際の当該屋根パネルの荷重により、前記支持手段の高さが調整されるように設定されていることを特徴とする請求項8に記載の屋根パネルの支持構造。
- 前記支持手段は、前記建物本体に取り付けられる第1支持手段と、この第1支持手段に対して高さ方向の移動調整が可能となるように支持された第2支持手段とを備え、これら第1支持手段及び第2支持手段によって前記高さ調整手段が構成されていることを特徴とする請求項8又は9に記載の屋根パネルの支持構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2007079744A JP2008240287A (ja) | 2007-03-26 | 2007-03-26 | 屋根パネルの支持構造 |
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Cited By (1)
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CN107461059A (zh) * | 2017-09-29 | 2017-12-12 | 贵州天鹰钢结构有限公司 | 一种钢结构厂房 |
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