JP2006088480A - フィルム貼着装置 - Google Patents

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隆明 星
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Abstract

【課題】 母材フィルムを連続的に送りながらフィルムを所定間隔で貼り付けることができ、しかも、フィルムをカットする際に屑が生じない極めて生産性及び経済性に秀れたフィルム貼着装置を提供することである。
【解決手段】 母材フィルム1に所定間隔でフィルム2を貼着するフィルム貼着装置であって、巻回ロール3に巻回されたフィルム2を引き出すフィルム引き出し機構4と、該フィルム引き出し機構4によって引き出されたフィルム2を所定幅にカットし、このカットされたフィルム2を、送りロール5によって連続的に送られる母材フィルム1に所定間隔で貼着するフィルム貼着機構6とを有し、該フィルム貼着機構6は、カットされたフィルム2を吸着保持して回転する吸着ロール7と、このカットされたフィルム2を吸着ロール7から受け取り、前記送りロール5によって送られる母材フィルム1の所定箇所に貼着する貼着ロール9とで構成され、前記吸着ロール7は、正逆回転制御し得るように構成されているものである。
【選択図】 図6

Description

本発明は、フィルム貼着装置に関するものである。
所定間隔で矩形状に塗剤がコーティングされたフィルム状部材の前記塗剤の端部位置若しくは所定間隔でフィルム体が貼着されたフィルム状部材の前記フィルム体の端部位置には、該塗剤若しくはフィルム体の端部が欠損したり剥がれたりしないように、帯状の保護フィルムが貼着される場合がある。
この塗剤若しくはフィルム体の端部位置に保護フィルムが貼着されたフィルム状部材は、例えば図1に図示したように間隔をおいて塗剤39がコーティングされた母材フィルム31が巻回された巻回ロール33から、該母材フィルム31を、ヒートロール34及びフィードロール35によって送り出し、前記塗剤39の端部が貼着ロール38の下方に位置した際、一旦この母材フィルム31の送り出しを停止して、巻回ロール36から予め所定量引き出され、カッター37等でカットし、前記貼着ロール38に設けた吸着部40により吸着されていた保護フィルム32を、該吸着された保護フィルム32が母材フィルム31側となるように貼着ロール38を回転させると共に降下させ、母材フィルム31の塗剤39の端部にこの保護フィルム32を貼着し、これを連続的に行って各母材フィルム31の塗剤39の端部に保護フィルム32を貼着することで製造される。
しかしながら、上記従来の製造方法には、下記のような欠点がある。
(1)母材フィルム31を間欠的に送り出す製造方法であるため、極めて生産効率が悪い。
(2)送り速度を上げられない。これは、母材フィルム31を間欠的に送り出す場合には加減速を繰り返す必要があるため、送り速度を上げるとこの加減速に伴う張力変化が大きくなり、極めて薄い(数十μm)母材フィルム31が断裂するおそれがあるためである。
(3)保護フィルム32の消費が早く、作業性が悪い。即ち、保護フィルム32は、予め必要な所定幅のもの、例えば15mm幅のもので、巻回ロール36から引き出す際、必要な長さ分だけ引き出す必要があり(例えば、必要な保護フィルム32の寸法が600mm×15mmであれば、引き出し量は600mm)、それだけ消費が早く、巻回ロール36を頻繁に取り替える必要がある。
また、図2〜5に図示したような巻回ロール41に巻回された保護フィルム42を引き出すフィルム引き出し機構43と、該フィルム引き出し機構43によって引き出された保護フィルム42をカットロール49によりカットし、このカットされた保護フィルム42を、送りロール44によって連続的に送られる塗剤54がコーティングされた母材フィルム45に所定間隔で貼着するフィルム貼着機構46とを有し、該フィルム貼着機構46は、カットされた保護フィルム42を吸着保持して回転する吸着ロール47と、このカットされた保護フィルム42を吸着ロール47から受け取り、前記送りロール44によって送られる母材フィルム45の所定箇所に貼着する貼着ロール48とで構成され、母材フィルム45を連続的に送りながら、該母材フィルム45と略同速で連続的に引き出される保護フィルム42をカットロール49により所定間隔でカットし(打ち抜いて)、このカットされた保護フィルム42を吸着ロール47で受け取り且つ前記母材フィルム45に所定間隔で貼り付けることで、図4に図示したようなフィルム状部材を製造するフィルム貼着装置も提案されている。尚、図中符号51は送り出しロール、52はフィルム42の張力を調整するダンサーロール、53はガイドロールである。
ところが、この図2〜5のような連続タイプのフィルム貼着装置は、保護フィルム42を所定間隔で打ち抜く(カットする)と共に、母材フィルム45と保護フィルム42の双方を略同速で連続的に送ることで保護フィルム42の貼着を実現しているため、打ち抜かれ貼着された貼着用部分42a以外の部分、即ち、不要部分42bは巻き取りロール50によって巻き取らなければならず、それだけ厄介であると共に、図3,5に図示したように打ち抜かれ貼着される必要部分(貼着用部分42a)の量に比して不要部分42bが極めて多く、無駄が多い。即ち、図2〜5のようなフィルム貼着装置は、母材フィルム45を連続的に送りながら保護フィルム42を貼着できる構成ではあるが、極めて無駄が多く経済性が悪い。
本発明は、上述のような問題点を解決するもので、母材フィルムを連続的に送りながらフィルムを所定間隔で貼り付けることができ、しかも、フィルムをカットする際に屑が生じない極めて生産性及び経済性に秀れたフィルム貼着装置を提供するものである。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
母材フィルム1に所定間隔でフィルム2を貼着するフィルム貼着装置であって、巻回ロール3に巻回されたフィルム2を引き出すフィルム引き出し機構4と、該フィルム引き出し機構4によって引き出されたフィルム2を所定幅にカットし、このカットされたフィルム2を、送りロール5によって連続的に送られる母材フィルム1に所定間隔で貼着するフィルム貼着機構6とを有し、該フィルム貼着機構6は、カットされたフィルム2を吸着保持して回転する吸着ロール7と、このカットされたフィルム2を吸着ロール7から受け取り、前記送りロール5によって送られる母材フィルム1の所定箇所に貼着する貼着ロール9とで構成され、前記吸着ロール7は、正逆回転制御し得るように構成されていることを特徴とするフィルム貼着装置に係るものである。
また、請求項1記載のフィルム貼着装置において、前記吸着ロール7の正逆回転により、フィルム2は、帯状に順次カットされるように構成されていることを特徴とするフィルム貼着装置に係るものである。
また、請求項1,2いずれか1項に記載のフィルム貼着装置において、貼着ロール9は、吸着ロール7からフィルム2を受け取る際には、該吸着ロール7と同期回転し、受け取ったフィルム2を送りロール5によって送られる母材フィルム1に貼着する際には、該送りロール5と同期回転するように設定されていることを特徴とするフィルム貼着装置に係るものである。
また、請求項1〜3いずれか1項に記載のフィルム貼着装置において、フィルム2のカットは、吸着ロール7に対設されるカットロール8により行われることを特徴とするフィルム貼着装置に係るものである。
また、請求項4記載のフィルム貼着装置において、吸着ロール7の周面は、カットされたフィルム2を複数並設状態で吸着保持するように構成され、貼着ロール9の周面には、該貼着ロール9の幅方向に所定間隔で凸部11が設けられ、該凸部11は、受け取ったフィルム2を吸着保持するように構成されていることを特徴とするフィルム貼着装置に係るものである。
また、請求項5記載のフィルム貼着装置において、吸着ロール7は、カットロール8によってカットされたフィルム2を、貼着ロール9に受け渡す際、この受け渡されるフィルム2の吸着保持作用が停止するように構成されていることを特徴とするフィルム貼着装置に係るものである。
また、請求項5,6いずれか1項に記載のフィルム貼着装置において、貼着ロール9は、吸着ロール7から受け取ったフィルム2を送りロール5によって送られる母材フィルム1に貼着する際、この貼着するフィルム2の吸着保持作用が停止するように構成されていることを特徴とするフィルム貼着装置に係るものである。
また、請求項1〜7いずれか1項に記載のフィルム貼着装置において、フィルム引き出し機構4は、前記フィルム2を巻回ロール3から引き出してフィルム貼着機構6に送り出す送り出しロール14と、引き出されたフィルム2の張力を調整するダンサーロール15とを有することを特徴とするフィルム貼着装置に係るものである。
また、請求項1〜8いずれか1項に記載のフィルム貼着装置において、送りロール5は、母材フィルム1を加熱しながら送るヒートロールに構成されていることを特徴とするフィルム貼着装置に係るものである。
また、請求項1〜9いずれか1項に記載のフィルム貼着装置において、母材フィルム1は金属製フィルム1であり、この金属製フィルム1には塗剤18が所定間隔でコーティングされており、このコーティングされた塗剤18の端部位置に該塗剤18を保護するフィルム2が貼着されることを特徴とするフィルム貼着装置に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、母材フィルムを常に連続的に送りながらフィルムを所定間隔で貼り付けることができ、しかも、フィルムをカットする際に屑が生じない極めて生産性及び経済性に秀れた極めて実用性に秀れたフィルム貼着装置となる。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
母材フィルム1に所定間隔でフィルム2を貼着する際、母材フィルム1を連続的に送りながら、母材フィルム1に帯状にカットしたフィルム2を所定間隔で順次貼着することができるから、図1の間欠送りタイプに比べて極めて効率良くフィルム2を貼着することができ、それだけ生産効率の向上を図ることができる。
また、母材フィルム1を加減速無く連続的に送ることができるから、該母材フィルム1に作用する張力は略一定となり、母材フィルム1がそれだけ断裂しにくく、送り速度をより速くすることができ、この点からも生産効率の向上を図ることができる。
また、フィルム2は単に連続的に送るのではなく、正逆回転制御し得るように設定されているから、このフィルム2は端部から順次帯状にカットされ、図2〜5の装置のように大量の屑が生ぜず、経済性・環境性にも秀れたものとなる。
本発明の具体的な実施例について図6〜11に基づいて説明する。
本実施例は、母材フィルム1に所定間隔で保護フィルム2を貼着する保護フィルム貼着装置であって、巻回ロール3に巻回された保護フィルム2を引き出すフィルム引き出し機構4と、該フィルム引き出し機構4によって引き出された保護フィルム2を所定幅にカットし、このカットされた保護フィルム2を、送りロール5によって連続的に送られる母材フィルム1に所定間隔で貼着するフィルム貼着機構6とを有し、該フィルム貼着機構6は、カットされた保護フィルム2を吸着保持して回転する吸着ロール7と、このカットされた保護フィルム2を吸着ロール7から受け取り、前記送りロール5によって送られる母材フィルム1の所定箇所に貼着する貼着ロール9とで構成され、前記吸着ロール7は、正逆回転制御し得るように構成されているものである。
本実施例においては、塗剤18がコーティングされた母材フィルム1の、該塗剤18の一端側18aに保護フィルム2を貼着する構成であり(図7参照)、具体的には、母材フィルム1の表裏両面に同様に保護フィルム2を貼着するため、上述の保護フィルム貼着装置を二台を設けることになる。即ち、一台目で母材フィルム1の表側に保護フィルム2を貼着した後、続けて二台目に母材フィルム1を表裏反転せしめて導入し、裏側に保護フィルム2を貼着する。尚、更に母材フィルム1の表裏両面且つ前記塗剤18の他端側18bにも保護フィルム2を貼着する場合には、更に二台の保護フィルム貼着装置を用いて同様の処理を行う。
尚、母材フィルム1は金属製フィルム1(例えばアルミ箔)であり、この金属製フィルム1には塗剤18が矩形状に所定間隔でコーティングされており、このコーティングされた塗剤18の端部に保護フィルム2が貼着される。
各部を具体的に説明する。
フィルム貼着機構6は、図6,8に図示したような保護フィルム2を吸着する吸着ロール7と、該吸着ロール7に吸着される保護フィルム2をカットする刃を有するカットロール8と、該カットロール8によってカットされた保護フィルム2を受け取り、母材フィルム1に所定間隔で貼着する貼着ロール9とで構成されている。
保護フィルム2のカットは、該保護フィルム2を所定幅の帯状にカットするように設定されれている。具体的には、巻回ロール3に巻回される保護フィルム2は、母材フィルム1に貼着する際に必要な長さLと同じ幅を有するものであり(図7参照)、この保護フィルム2を引き出して母材フィルム1に貼着する際に必要な幅毎にカットする。
即ち、従来のように必要な長さ毎ではなく、必要な幅毎にカットするから、一枚の帯状の保護フィルム2を得るための引き出し長さは最小(例えば必要な保護フィルムの寸法が600mm×15mmであれば、幅600mmの保護フィルム2を用意し、引き出し長さは15mm)に抑えられ、それだけ巻回ロール3の交換期間を長く取ることが可能となり、生産効率の向上を図れる。
この保護フィルム2のカットは、吸着ロール7に対設されるカットロール8により行なわれる。カットロール8には、順次送られてくる保護フィルムをカットするため、所定間隔で刃が設けられており、該刃を設けたカットロール8を所定速度で回転させながら吸着ロール7に吸着される保護フィルム2を順次カットするように構成されている。
本実施例においては、カットロール8の外周に90度間隔で保護フィルム2の幅よりやや長いトムソン刃8aが4つ設けられている。
従って、保護フィルム2は、図3,5に図示した場合と異なり、図9に図示したように、端部から順次帯状にカットされ、屑(不要部分)が一切生じないから、材料を無駄なく利用できると共に廃棄物の量も削減でき、経済性・環境性に秀れることになる。
吸着ロール7の周面は、カットされた保護フィルム2を複数並設状態で吸着保持するように構成されている。具体的には、吸着ロール7の周面には多数の吸引孔12が設けられており、吸着ロール7の内部に設けられた吸引用空間13及び該吸引用空間13と吸気用パイプ16を介して連通する真空ポンプとから成る吸引機構により、吸引孔12に保護フィルム2を吸着保持し得る吸引力が生じるように構成されている。
また、貼着ロール9の周面には、該貼着ロール9の幅方向に所定間隔でカットされた保護フィルム2を受け取る凸部11が設けられ、該凸部11は、受け取った保護フィルム2を吸着保持するように構成されている。本実施例においては、凸部11は90度間隔で4つ設けられている。具体的には、上記吸着ロール7同様、貼着ロール9の凸部11には多数の吸引孔12が設けられており、貼着ロール9の内部に設けられた吸引用空間13及び該吸引用空間13と吸気用パイプ16を介して連通する真空ポンプとから成る吸引機構により、吸引孔12に保護フィルム2を吸着保持し得る吸引力が生じるように構成されている。
フィルム貼着機構6は、カットロール8と貼着ロール9とが吸着ロール7を挟むようにして夫々対設された構成であり、カットロール8は、前記トムソン刃8aによって吸着ロール7上の保護フィルム2をカットし得るように対設され、貼着ロール9は、帯状にカットされた保護フィルム2を凸部11の頂面で受け取れるように対設されている。
また、貼着ロール9は、吸着ロール7から保護フィルム2を受け取る際には、該吸着ロール7と同期回転し、受け取った保護フィルム2を送りロール5によって送られる母材フィルム1に貼着する際には、該送りロール5と同期回転するように設定されている。
更に、吸着ロール7は、カットロール8によってカットされた保護フィルム2を、貼着ロール9に受け渡す際、この受け渡される保護フィルム2の吸着保持作用が停止するように構成されており、貼着ロール9は、吸着ロール7から受け取った保護フィルム2をシート送りロール5によって送られる母材フィルム1に受け渡す際、この受け渡される保護フィルム2の吸着保持作用が停止するように構成されている。
具体的には、図10に図示したように、吸着ロール7の前記保護フィルム2が保持される周面部7aと、吸引機構が設けられた吸着ロール7の内部吸引部7bは、夫々独立にサーボモータ(図示省略)により回転制御されるように構成され、内部吸引部7bは吸引用空間部13を介して周面部7aの吸引孔12と連設しており、保護フィルム2を受け渡す際、吸引孔12により吸着されている保護フィルム2の該吸着作用が発揮されないように、受け渡し位置には吸引用空間部13が位置しないように制御される。
尚、より確実に受け渡しを行うために、受け渡す際に内方からのエアーブローにより保護フィルム2を吸着ロール7から離脱させるように構成しても良い。また、貼着ロール9も同様に吸引孔12により保護フィルム2を吸着するものであるから、同様にエアーブローにより離脱させるように構成しても良い。
フィルム引き出し機構4は、前記保護フィルム2を巻回ロール3から引き出してフィルム貼着機構6に送り出す送り出しロール14と、引き出された保護フィルム2の張力を調整するダンサーロール15とから成り、前記送り出しロール14により送り出される保護フィルム2は、その先端部が前記吸着ロール7に吸着されている。尚、図中符号17はガイドロールである。
フィルム引き出し機構4は、後述する吸着ロール7の回転制御と連動し、保護フィルム2を間欠的に引き出して該保護フィルム2を吸着ロール7に順次供給する。
送りロール5は、母材フィルム1を加熱しながら送るヒートロールに設定されている。よって、保護フィルム2は、母材フィルム1に熱融着によって貼着されることになる。この送りロール5は、貼着ロール9と対設されており、具体的には、貼着ロール9の一の凸部11で吸着ロール7から保護フィルム2を受け取る際には、他の凸部11から送りロール5によって送られる母材フィルム1へ保護フィルム2が貼着されず、且つ一の凸部11から送りロール5によって送られる母材フィルム1へ保護フィルム2を貼着する際には、他の凸部11に保護フィルム2を受け渡さないような位置に対設されている。
即ち、貼着ロール9が保護フィルム2を受け取る動作と、母材フィルム1へ保護フィルム2を貼着する動作は同時に行われないように設定されている。
ところで、カットロール8によりカットされた保護フィルム2は、貼着ロール9を介して母材フィルム1に貼着されるが、送りロール5により母材フィルム1を一定速度で送りながら保護フィルム2を貼着する場合、吸着ロール7及び貼着ロール9を一定速度で回転させても保護フィルム2の受け取り・受け渡しは良好に行えず、また、保護フィルム2を端部から順次帯状にカットすることもできない。
そこで、本実施例においては、貼着ロール9については加減速制御、吸着ロール7については正逆反転制御を行うことで上記問題を解決している。
以下、図11に基づいて更に具体的に説明する。
(1)カットロール8によりカットされた帯状の保護フィルム2aを凸部11に受け渡す際には、貼着ロール9及び吸着ロール7の回転速度を同期させる(図11(a)→(b))。
(2)吸着ロール7から貼着ロール9への保護フィルム2aの受け渡しの際、受け渡し位置Aにおいては吸引機構による吸引力が保護フィルム2に作用しないように、吸着ロール7の内部吸引部7bに設けられる吸引用空間部13が受け渡し位置Aへ移動しないように吸着ロール7の内部吸引部7bは回転させない(図11(b)→(c))。
(3)帯状の保護フィルム2aを受け取った後、前記保護フィルム2aを受け取った凸部11の以外の一の凸部11に吸着されている保護フィルム2を送りロール5によって送られる母材フィルム1の所定箇所に貼着するために、貼着ロール9の回転速度を加速する(図11(c)→(d))。
具体的には、この凸部11から母材フィルム1の所定位置への保護フィルム2の貼着は、センサによって母材フィルム1とコーティングされた塗剤18の境界部をセンシングして貼着ロール9の回転を送りロール5の回転に同期せしめた上で行われる。
(4)この際、吸着ロール7の外周部7aは、前記保護フィルム2aを貼着ロール9に受け渡した後、次に受け渡す保護フィルム2bを受け取る貼着ロール9の凸部11と同期できる位置まで後退させるため、回転方向を反転させる(図11(e))。
この反転は、保護フィルム2a受け渡し直後には行わず(急速反転は不可)、次に受け渡す保護フィルム2bがある程度進んでから行う。
尚、このように保護フィルム2を吸着する吸着ロール7の外周部7aは回転方向が反転するから、前記フィルム引き出し機構4による保護フィルム2の引き出しは母材フィルム1と異なり、連続的ではなく間欠的となる。
(5)吸着ロール7の内部吸引部7bも、次に受け渡される保護フィルム2bが落ちないように該保護フィルム2の移動に追従して回転させる(図11(d)→(e))。
(6)吸着ロール7を反転させて次に受け渡される保護フィルム2bが所定の位置まで戻ったら、上記(1)同様吸着ロール7と貼着ロール9とを同期回転させる。尚、反転時には、吸着ロール7の内部吸引部7bは、上記受け渡し位置Aまで反転させる。
以上の動作を繰り返すことで、送りロール5を連続的に回転させて送りながら母材フィルム1に所定間隔で帯状の保護フィルム2を貼着することができる。
尚、本実施例は母材フィルム1に保護フィルム2を貼着せしめる場合であるが、本発明は、要は一つのフィルムに別のフィルムを貼着する場合の全てに適用され、また、本発明で言う「フィルム」は樹脂フィルム等の極めて薄いものに限らず、本発明の作用効果が発揮される適度な厚みを有するものを含むものである。
本実施例は上述のように構成したから、母材フィルム1に所定間隔で保護フィルム2を貼着する際、母材フィルム1を連続的に送りながら、母材フィルム1に帯状にカットした保護フィルム2を所定間隔で順次貼着することができるから、従来の間欠送りタイプに比べて極めて効率良く保護フィルム2を貼着することができ、それだけ生産効率の向上を図ることができる。
また、連続的に送ることができるから、母材フィルム1に作用する張力は略一定であり、それだけ切れにくくなり、母材フィルム1を送る速度をより速くすることができ、この点からも生産効率の向上を図ることができる。
更に、保護フィルム2を、従来のように必要な長さ毎ではなく、必要な幅毎にカットするから、一枚の帯状の保護フィルム2を得るための引き出し長さは最小に抑えられ、それだけ交換期間を長く取ることが可能となり、この点においても生産効率の向上を図れる。
また、第二フィルム2を貼着ロール9に受け渡す吸引ロール7を正逆反転制御することで、保護フィルム2を、端部から順次帯状にカットすることができ、屑が一切生じないから、材料を無駄なく利用できると共に廃棄物の量も削減でき、経済性・環境性にも秀れることになる。
従って、本実施例は、母材フィルムを常に連続的に送りながら保護フィルムを所定間隔で貼り付けることができ、しかも、保護フィルムをカットする際に屑が生じない極めて生産性及び経済性に秀れたものとなる。
従来例の構成概略説明斜視図である。 関連技術の構成概略説明側面図である。 関連技術のフィルム貼着機構の拡大構成概略説明者斜視図である。 関連技術の保護フィルムが貼着された母材フィルムの概略説明図である。 関連技術の保護フィルムの打ち抜き形態の概略説明図である。 本実施例の構成概略説明側面図である。 本実施例の保護フィルムが貼着された母材フィルムの概略説明図である。 本実施例のフィルム貼着機構の拡大構成概略説明斜視図である。 本実施例の保護フィルムのカット形態の概略説明図である。 本実施例の吸着ロールの構成概略説明図である。 本実施例の吸着ロール及び貼着ロールの回転制御の概略説明図である。
符号の説明
1 母材フィルム
2 フィルム
3 巻回ロール
4 フィルム引き出し機構
5 送りロール
6 フィルム貼着機構
7 吸着ロール
8 カットロール
9 貼着ロール
11 凸部
14 送り出しロール
15 ダンサーロール
18 塗剤

Claims (10)

  1. 母材フィルムに所定間隔でフィルムを貼着するフィルム貼着装置であって、巻回ロールに巻回されたフィルムを引き出すフィルム引き出し機構と、該フィルム引き出し機構によって引き出されたフィルムを所定幅にカットし、このカットされたフィルムを、送りロールによって連続的に送られる母材フィルムに所定間隔で貼着するフィルム貼着機構とを有し、該フィルム貼着機構は、カットされたフィルムを吸着保持して回転する吸着ロールと、このカットされたフィルムを吸着ロールから受け取り、前記送りロールによって送られる母材フィルムの所定箇所に貼着する貼着ロールとで構成され、前記吸着ロールは、正逆回転制御し得るように構成されていることを特徴とするフィルム貼着装置。
  2. 請求項1記載のフィルム貼着装置において、前記吸着ロールの正逆回転により、フィルムは、帯状に順次カットされるように構成されていることを特徴とするフィルム貼着装置。
  3. 請求項1,2いずれか1項に記載のフィルム貼着装置において、貼着ロールは、吸着ロールからフィルムを受け取る際には、該吸着ロールと同期回転し、受け取ったフィルムを送りロールによって送られる母材フィルムに貼着する際には、該送りロールと同期回転するように設定されていることを特徴とするフィルム貼着装置。
  4. 請求項1〜3いずれか1項に記載のフィルム貼着装置において、フィルムのカットは、吸着ロールに対設されるカットロールにより行われることを特徴とするフィルム貼着装置。
  5. 請求項4記載のフィルム貼着装置において、吸着ロールの周面は、カットされたフィルムを複数並設状態で吸着保持するように構成され、貼着ロールの周面には、該貼着ロールの幅方向に所定間隔で凸部が設けられ、該凸部は、受け取ったフィルムを吸着保持するように構成されていることを特徴とするフィルム貼着装置。
  6. 請求項5記載のフィルム貼着装置において、吸着ロールは、カットロールによってカットされたフィルムを、貼着ロールに受け渡す際、この受け渡されるフィルムの吸着保持作用が停止するように構成されていることを特徴とするフィルム貼着装置。
  7. 請求項5,6いずれか1項に記載のフィルム貼着装置において、貼着ロールは、吸着ロールから受け取ったフィルムを送りロールによって送られる母材フィルムに貼着する際、この貼着するフィルムの吸着保持作用が停止するように構成されていることを特徴とするフィルム貼着装置。
  8. 請求項1〜7いずれか1項に記載のフィルム貼着装置において、フィルム引き出し機構は、前記フィルムを巻回ロールから引き出してフィルム貼着機構に送り出す送り出しロールと、引き出されたフィルムの張力を調整するダンサーロールとを有することを特徴とするフィルム貼着装置。
  9. 請求項1〜8いずれか1項に記載のフィルム貼着装置において、送りロールは、母材フィルムを加熱しながら送るヒートロールに構成されていることを特徴とするフィルム貼着装置。
  10. 請求項1〜9いずれか1項に記載のフィルム貼着装置において、母材フィルムは金属製フィルムであり、この金属製フィルムには塗剤が所定間隔でコーティングされており、このコーティングされた塗剤の端部位置に該塗剤を保護するフィルムが貼着されることを特徴とするフィルム貼着装置。
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