JP2006088193A - 管状体の曲がり矯正装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 帯状フープ材に並列された管状体の反り等の曲がりを効率よく、かつ確実に矯正する
【解決手段】 帯状フープ材の長手方向への送りに従って、管状体を順次挿通させる対のローラ10、20と、該対のローラを前記帯状フープ材の送り方向に回転させる回転手段5、15、25を備える。対のローラは、管状体33をその長さ方向の2点110、120で支持する支点ローラ10と、支点ローラ10で支持された管状体33に対し、2点110、120の間で外側から内側に向けて押圧力を加える押し込みローラ20とからなる。帯状フープ材の管状体を連続してローラ間で押圧して矯正を行うことができ、矯正作業を効率よく、しかも帯状フープ材の長手方向において均等に行うことができる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、帯状フープ材に幅方向に沿って形成され、かつ帯状フープ材の長手方向に間隔をおいて複数が並列されている管状体の曲がり矯正装置に関するものである。
従来、注射針などの小径の管状体を並列形成した帯状フープ材では、熱履歴や加工履歴によって、管状体の長さ方向において反りなどの曲がりが生じてしまうことがある。このような曲がりは、製品品質を損なうため矯正が必要になる。
従来、加工材(ワーク)の曲がりの矯正方法としては、加工材を間欠的に送って加圧装置等によって矯正する方法が知られている(例えば特許文献1)。
特開平10−286624号公報
しかし、多数のワークが並列している帯状のフープ材では、上記従来の加工方法によって矯正作業を行うと処理に手間がかかり、生産性を低下させる要因になる。しかも、上記加工による矯正方法では、間欠送り装置が必要になり、さらに製造ライン全体のタクトを上げるためには加圧装置を多連にする必要があり、設備費が高価になる問題や加圧装置の精度維持のために保守費用が嵩むという問題がある。また、加圧装置の精度維持を図っても各ワークに対し同等の矯正を施すのが難しく、矯正精度にバラツキが生じてしまうという問題もある。さらに、特許文献1に示された矯正装置は、長手方向に曲げ変形が生じている被加工材を対象としており、フープ材の幅方向(管状体の長さ方向)に曲がりが生じている帯状フープ材には適用が困難である。
本発明は、上記事情を背景としたものであり、帯状フープ材に長手方向に間隔をおいて並列されている管状体の曲がりを効率よく、かつ効果的に矯正することが可能な矯正装置を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の管状体の曲がり矯正装置のうち請求項1記載の発明は、帯状フープ材に幅方向に沿って形成され、かつ該帯状フープ材の長手方向に間隔をおいて複数並列されている管状体の曲がりを矯正する装置であって、前記帯状フープ材の長手方向への送りに従って、前記管状体を順次挿通させる対のローラと、該対のローラを前記帯状フープ材の送り方向に回転させる回転手段とを備えており、前記対のローラとして、前記管状体をその長さ方向の2点で支持する支点ローラと、該支点ローラで支持された管状体に対し、前記2点の間で前記支点ローラを基準にして外周側から内周側に向けた押圧力を加える押し込みローラとを有することを特徴とする。
請求項2記載の管状体の曲がり矯正装置の発明は、請求項1記載の発明において、前記対となるローラが、帯状フープ材の送り方向に沿って複数対併設されていることを特徴とする。
請求項3記載の管状体の曲がり矯正装置の発明は、請求項1または2に記載の発明において、複数ある前記押し込みローラの一部または全部が、幅方向において押圧のための湾曲面あるいは平面を有していることを特徴とする。
請求項4記載の管状体の曲がり矯正装置の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、複数ある前記押し込みローラの一部または全部が、幅方向において押圧のための湾曲面を有しており、該湾曲面を有する押し込みローラの一部または全部は、湾曲面の曲率が異なっていることを特徴とする。
請求項5記載の管状体の曲がり矯正装置の発明は、請求項1〜4のいずれかに記載の発明において、複数対のローラの一部または全部が、支点ローラと押し込みローラの相対位置が異なるように設定されていることを特徴とする。
請求項6記載の管状体の曲がり矯正装置の発明は、請求項1〜5のいずれかに記載の発明において、複数対のローラーの一部または全部が、押圧力が管状体の異なる部位に加えられるように設定されていることを特徴とする。
請求項7記載の管状体の曲がり矯正装置の発明は、請求項1〜6のいずれかに記載の発明において、複数対のローラーの一部または全部が、管状体に加える押圧力の方向が異なるように、支点ローラと押し込みローラの相対位置が設定されていることを特徴とする。
請求項8記載の管状体の曲がり矯正装置の発明は、請求項1〜7のいずれかに記載の発明において、前記対となるローラの一方または両方に、ローラの幅方向に沿って管状体を収納する収納溝が形成されていることを特徴とする。
請求項9記載の管状体の曲がり矯正装置の発明は、請求項8記載の発明において、前記収納溝は、対となるローラ間に管状体を挿通する際に管状体の位置決め機能を持つ形状を有していることを特徴とする。
すなわち本発明によれば、長手方向に沿って移動する帯状フープ材の管状体を対のローラ間に挿通させて、支点ローラで支持された管状体に支点間で押し込みローラによって押圧力を加えるので、特別な間欠装置を要することなく、曲がりが生じている管状体を帯状フープ材の状態で連続的かつ均等に矯正することができる。その際には、管状体の曲がり方向の反対側から押圧力が加えるように、支点ローラと押し込みローラと管状体との相対位置を定めることで効果的に矯正がなされる。
さらに対となるローラを複数併設することで、矯正をより効果的に行うことができる。複数対のローラを配置する際に、各ローラ対において支点ローラと押し込みローラの相対位置が異なるようにしても良い。すなわち、管状体の曲がりのプロファイルに応じて押圧位置、押圧方向、押圧回数、押し込み量を変えることができる。このような相対位置の相違によって押圧部分の位置や押圧力の大きさをローラ対によっては異なるものにして矯正をより効果的にすることができる。
なお、対となるローラの内、支点ローラは、管状体を、長さ方向の2点を支点にして支持可能なものであり、これら2点以外にも管状体を支持する支点や支持面を有していてもよい。なお、管状体を支持する支点は、管状体を点状に支持するものの他、線状に支持するもの、面状に支持するものであってもよい。要は管状体の長さ方向において間隔をおいて該管状体を支持する箇所が上記支点となる。複数のローラ対を有する場合には、各支点ローラにおいて支点位置、支点間隔が異なるものであってもよい。
また、上記支点では、その表面に管状体を収納する収納溝を設けるのが望ましい。該収納溝は、ローラの幅方向に形成することで帯状フープ材に設けられている管状体の長さ方向に沿ったものとなる。該収納溝を断面V字状溝のように底部側をより幅の小さい断面形状にすることで前記押し込みローラで押圧力が加わる際に、管状体の位置決めがなされて矯正が良好になされる。また、支点ローラの2つの支点は、間隔を保って軸方向に移動調整可能としても良く、また、2つの支点双方をそれぞれ単独で軸方向に移動調整可能としても良い。支点位置を調整可能とすることによって管状体の曲がり具合によって支点位置を変えて矯正を効果的に行うことができる。また、配置位置が異なるローラで支点の位置を変える必要がある場合にも、該要求に応えた支点ローラを容易に用意することができる。上記移動調整は、支点ローラを軸方向に移動させることによって行うことができ、また、支点ローラを部分的に移動可能にして上記調整を行うこともできる。
次に、対となるローラの内、押し込みローラは、上記支点ローラによって支持されている管状体に、上記2つの支点の間で、支点ローラを基準にして外周側から内周側に向けた押圧力を付与するものである。該押圧力を管状体に付与することで、曲がりを生じている管状体の矯正が可能になる。通常は、曲がり方向の逆方向から押圧力を加えることで矯正効果が得られる。押圧力は、押し込みローラに押圧のために形成された湾曲面や平面、これらの組合せの面などを管状体に押し込むことで付与することができる。押し込みのための湾曲面や平面は、押し込みローラが支点ローラに対向する面の一部に形成されているものでも良く、また、該対向面の全部に形成されているものでも良い。
複数のローラ対を有する場合には、各押し込みローラにおいて押圧位置や押圧力が異なるものであってもよい。また、押し込みローラに押圧のための湾曲面が形成されている場合に、各押し込みローラで、幅方向における湾曲面の曲率が異なるものとしても良い。曲率の異なる湾曲面で押圧することで、曲がり具合の異なる部位の押圧や、段階的な矯正押圧が可能になる。
また、上記押し込みローラの押圧部分では、その表面に管状体を収納する収納溝を設けるのが望ましい。該収納溝は、ローラの幅方向に形成することで帯状フープ材に設けられている管状体の長さ方向に沿ったものとなる。該収納溝も断面V字状溝のように底部側が幅の小さい断面形状となるテーパ形状にすることで押圧力を加える際に、管状体の位置決めがなされて矯正が良好になされる。また、押し込みローラの押圧部分は、軸方向に移動調整可能としても良い。押圧位置を調整可能とすることによって管状体の曲がり具合によって押圧位置を変えて矯正を効果的に行うことができる。また、配置位置が異なるローラで押圧点の位置を変える必要がある場合にも、該要求に応える押し込みローラを容易に用意することができる。また、押し込みローラによる押圧力を調整するために、押し込みローラと支点ローラとを径方向において相対的に遠近移動調整可能としても良い。この調整によって配置位置が異なるローラで押圧力を変える必要がある場合にも、該要求に応える押し込みローラを容易に用意することができる。
本発明は、帯状フープ材に設けられている管状体の曲がり矯正を行うものである。該管状体としては、丸管や角管の形状を有するものが例示され、さらに異形断面からなるものであってもよく、管状であれば特定の形状に限定されない。管状体としては代表的には前述したように注射針が例示されるが、特に極細のものにおいて本発明の効果が特に顕著になるといえる。極細のものとしては外径が0.1〜0.5mm未満で、長さが15〜30mmのものを挙げることができる。ただし、本発明としてはこの範囲に限定されるものではなく、さらに極細のものを対象とすることもできる。
以上説明したように、本発明の管状体の曲がり矯正装置によれば、帯状フープ材に幅方向に沿って形成され、かつ該帯状フープ材の長手方向に間隔をおいて複数並列されている管状体の曲がりを矯正する装置であって、前記帯状フープ材の長手方向への送りに従って、前記管状体を順次挿通させる対のローラと、該対のローラを前記帯状フープ材の送り方向に回転させる回転手段とを備えており、前記対のローラとして、前記管状体をその長さ方向の2点で支持する支点ローラと、該支点ローラで支持された管状体に対し、前記2点の間で前記支点ローラを基準にして外周側から内周側に向けた押圧力を加える押し込みローラとを有しているので、帯状フープ材に形成されている管状体を、支点ローラと押し込みローラとの間に挿通することで、管状体の曲がりを連続的に、かつ効果的に矯正することができる。
以下に、本発明の一実施形態を添付図に基づいて説明する。
図1は、支点ローラ10と押し込みローラ20とが対になって回転可能に設置されたローラスタンド1を示すものである。この実施形態の矯正装置では、図3に示すように支点ローラ10と押し込みローラ20との間に挿通される帯状フープ材30の進行方向に沿って、複数のローラスタンド1〜3が併設されているものである。
なお、図3では、3台のローラスタンド(3対のローラ)が併設されているものが示されているが、本発明の矯正装置としては、対のローラ単独のものでもよく、また、対となるローラを2対または4対以上有するものであってもよい。
この実施形態では、各ローラスタンド1〜3の構成は同一であるものとして説明する。
ローラスタンド1では、支点ローラ10を下方、押し込みローラ20を上方にして、互いのローラ面が対向するように併設されており、それぞれの回転軸15、25が帯状フープ材30の進行方向に交差(この実施形態では直交)するように水平に配置されている。支点ローラ10および押し込みローラ20の回転軸15、25は、ローラスタンド1に回転可能に取り付けられており、これら回転軸15、25は、ローラスタンド1に設けられている駆動モータ5によって同期して互いに逆方向に回転駆動されるように構成されている。すなわち、上記駆動モータ5と回転軸15、25とは、本発明の回転手段を構成するものである。また、本発明としては、支点ローラと押し込みローラの一方または両方が遊動ローラからなるものであっても良く、引張ローラを付設するものであってもよい。
上記支点ローラ10は、支点用フランジ11、12が軸方向に間隔をおいて形成されている。この実施形態では支点ローラ10の軸方向両端に支点用フランジ11、12が形成されているが、本発明としては、両者間で所定の間隔が得られるものであれば支点用フランジの形成位置が特に限定されるものではない。該支点用フランジ11、12の外周面には、図1、2に示すように周方向に所定の角度間隔をおいて複数の支点部110、120が外周側に突出するようにそれぞれ形成されている。また、各支点部110、120の外周面の周方向中央には、軸方向に沿って断面V字状の管状体収納溝111、121がそれぞれ形成されている。
また、上記回転軸15には、支点ローラ10の軸方向内側と軸方向外側とにそれぞれ位置合わせロール16、17が取り付けられている。該位置合わせロール16、17の外周面は、前記支点部110、120の管状体収納溝111、121の底部と略同径の位置にあり、該外周面には、後述する帯状フープ材30を位置合わせするための突起16a、17aが、支点部110、120と同じ角度間隔で複数形成されている。
一方、押し込みローラ20は、その外周面に、周方向に間隔をおいて複数の押圧部210が外周側に突出するようにして形成されており、各押圧部210…210は、前記支点部110、120と同じ角度間隔で設けられている。なお、前記押圧部210は、幅方向に沿って所定の曲率で湾曲した湾曲面で形成されている。また、各押圧部210の外周面には、軸方向に沿い、かつ上記湾曲面形状に沿って断面V字状の管状体収納溝211がそれぞれ形成されている。各押圧部210は、支点ローラ10との軸方向の位置関係において、支点用フランジ11、12の間に位置するように配置されている。また、支点ローラ10との径方向の位置関係において、各押圧部210の少なくとも先端部は、各支点部110、120の外周面よりも支点ローラ10を基準にして内周側に入り込んで位置するように配置されている。この入り込みによって押し込みローラ20による押圧力が得られるものであり、前記入り込み量を大きくすることで押圧力を大きくすることができる。
なお、上記実施形態では、押圧部および支点部を周方向に間隔をおいて複数設けたが、周方向に連続したものによって構成してもよい。
次に、上記矯正装置で矯正する管状体が設けられている帯状フープ材の一例を図4に基づいて説明する。
帯状フープ材30は、両側の長手方向に伸張する帯部31、31間に小径の管状体33が前記長手方向と交差する方向に所定の間隔で並列されている。なお、帯部31、31には、前記管状体33と同期するように長手方向に間隔をおいて複数の位置合わせ孔34…34が形成されている。該位置合わせ孔34は、前記した位置合わせローラ16、17の位置合わせ突起16a、17aが嵌合して帯状フープ材30と支点ローラ10との位置合わせが行われる。この帯状フープ材30は、図4(c)に示すように加工過程における熱履歴または加工履歴によって、幅方向に曲がり(反り)が生じているものとする。
次に、上記矯正装置を用いた管状体33の矯正動作について図5、6に基づいて説明する。
各ローラスタンド1〜3において支点ローラ10を図2示で時計方向、押し込みローラを図2示で反時計方向に回転させ、図示左方より支点ローラ10と押し込みローラ20との間に、帯状フープ材30を挿通させる。ローラ10、20間に挿通される帯状フープ材30は、帯部31が水平で位置合わせローラ16、17の接線方向に沿って移動する(図5(a)の状態)。
上記帯状フープ材30では、上記移動に伴って管状体33が押し込みロール20側の押圧部210にある管状体収納溝211に収納されるとともに、その両側で支点ローラ10の支点部110、120にある管状体収納溝111、121に収納される(図5(b)の状態)。また、これに伴って帯部31にある位置合わせ孔34に、位置合わせローラ16、17の位置合わせ突起16a、17aが嵌合して帯状フープ材30の位置合わせが行われる。
さらに、支点ローラ10および押し込みローラ20が回転すると、帯状フープ材30もこれに連れて移動し、管状体33の両端部が管状体収納溝111、121に収納され支持された状態で、押し込みローラ20の押圧部210によって上記支点間で支点ローラ10側に押し込まれる(図5(c))。この押し込み際しては、管状体33は、管状体収納溝111、121および管状体収納溝211の底部側に押し込まれ、確実な位置決めがなされる。すなわち、上記管状体収納溝111、121、211は、管状体の位置決め機能を有している。
上記押圧部210によって部分的に押し込まれた管状体33は、図6に示すように、押圧部210による押圧力によって、矯正装置に挿通される前に有していた曲がりの一部または全部が矯正される。図6では、一例として上方に曲がった管状体が示されている。押圧部210によって押圧力が与えられた管状体30は、その後、ローラ10、20の回転に伴って移動し、押圧部210による押圧力が漸減し(図5(d))、遂には、押圧部210による押圧力が解除されて管状体収納溝111、121および管状体収納溝211から離れて、ローラ10、20間を通過する(図5(e))。
さらに管状体33は、各ローラスタンド1〜3に設けられている支点ローラ10と押し込みローラ20間を順次挿通することで、曲がりが効果的に矯正され、真直な管状体を得ることができる。
なお、上記実施形態では、各ローラスタンドで同一の支点ローラと押し込みローラを有し、互いの相対的な位置関係も同一であるものとして説明したが、併設されている支点ローラと押し込みローラとをそれぞれ異なる構造としたり、相対的な位置関係が異なるものとすることができる。以下に、詳細に説明する。なお、以下の説明では、上記実施形態と同様の構造については同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
図7に示される対のローラでは、押し込みローラ20の押圧部220が、前記押圧部210とは異なる湾曲面で構成されている。すなわち、押圧部220の幅方向における湾曲面の曲率が、前記した押圧部210の幅方向における湾曲面の曲率よりも小さくなっている。該押圧部220は、図7(a)に示すように、例えば、管状体33で局部的に曲がりが生じていて押圧力を狭い範囲で付加したい場合に有効である。このように押圧部分の湾曲面の曲率が異なるものを併設したロールで矯正することにより、複数箇所で曲がりが生じていてそれぞれ曲がり具合が異なる場合や、複雑な曲がりが生じている場合でも容易に管状体の矯正を行うことが可能になる。また、管状体の曲がりを段階的に矯正する場合に、曲率の異なる湾曲面で押圧することも有効である。
次に、図8には、支点ローラ10を上方に配置し、押し込みローラ20を下方に配置して、互いの相対位置を変えて押圧力が加わる方向が前記とは異なるようにした変更例が示されている。また、この変更例では、軸方向における支点ローラ10と押し込みローラ20との相対位置が前記実施形態のものとは異なることによって押圧力が加わる部位が軸方向において異なるようになっている。
この対のローラ10、20は、図8(a)に示すように、下方に曲がりが生じている管状体33を有する帯状フープ材30を対象にする場合に有効である。帯状フープ材30は、図に示す状態で上記ローラ10、20間に挿通することで、下方側への曲がりが生じている管状体の矯正を効果的に行うことができる。また、押圧力が加わる部位を軸方向において変えることで、複数箇所で曲がりが生じていたり、複雑な曲がりが生じている管状体でも容易に矯正を行うことが可能になる。
図9は、併設されている支点ローラ10と押し込みローラの構造を変えて順次矯正を行う一例を示すものである。
図9(a)に示すものは、上流側に配置される対のローラであって、支点ローラ10を上方に配置し、押し込みローラ20を下方に配置したものであり、さらに、押し込みローラ20は、押圧部210の湾曲面の曲率が比較的大きくなっている。また、矯正前の管状体33(図9(A))の曲がり位置に合わせて、押し込みローラ20は、支点ローラ10に対して比較的左側に片寄って位置している。
図9(b)に示すものは、下流側に配置される対のローラであって、押し込みローラ20を上方に配置し、支点ローラ10を下方に配置したものであり、押圧方向が図9(a)のものとは逆方向になっている。さらに、押し込みローラ20は、押圧部220の湾曲面の曲率が比較的小さくなっている。また、図9(b)のものでは、押し込みローラ20は、支点ローラ10に対して比較的右側に片寄って位置している。
すなわち、図9(a)(b)のものは、支点ローラと押し込みローラの相対位置が異なっており、図9(a)のものでは、管状体33の比較的左側を下側から上側に向けて押圧し、図9(b)のものでは、管状体33の比較的右側を上側から下側に向けて押圧するように設定されている。
上記矯正装置で処理対象となる管状体33は、図9(A)に示すように、右側で上方に向いた局部的(曲率の小さい)な曲がりがあり、また左側で下方に向いた比較的曲率の大きな曲がりがある。この管状体33を矯正装置で対のロール間に挿通すると、まず、図9(a)に示す対のローラにおいて、押圧部210によって管状体33の左側の曲がりが優先的に矯正されて図9(B)の状態になる。次いで、図9(b)に示す対のローラにおいて、押圧部220によって管状体33の右側の曲がりが矯正される(図9(C))。この矯正動作によって、複数の曲がりを有する管状体においても効果的に真直な管状体に矯正することができる。
なお、上記説明では、支点ローラと押し込みローラとが軸方向において相対的に位置が異なる複数対のローラについて説明したが、図10(a)に示すように、径方向において支点ローラと押し込みローラとが相対的に位置が異なる(距離が異なる)複数対のローラを備えるものであってもよい。押し込みローラの先端部が、支点ローラに対し径方向において位置を異にすることによって支点ローラに支持されている管状体への押圧力を変えることができる。これにより曲がりを徐々に矯正する場合や、複数の曲がりを有し、それらが曲がりの程度を異にする場合などに効果的に矯正を行うことができる。
また、図10(b)に示すように、押し込みローラ20の押圧部230は、湾曲形状ではなく平面形状を有するものであってもよい。
なお、支点ローラと押し込みローラの相対位置は、予め固定されたものとする他に、移動調整可能とするものであってもよい。
図11(a)は、支点ローラ10に対し、押し込みローラを軸方向に移動可能としたものである。これにより、管状体を押圧する部位を任意に調整変更することができる。
図11(b)は、支点ローラ10と押し込みローラとを径方向において相対的に移動可能としたものである。いずれか一方または両方を移動可能にする。これにより、押し込みローラの先端側が支点ローラ10の支点内側に入り込む量が変わり管状体に加わる押圧力を任意に調整変更することができる。
図11(c)は、押し込みローラ20に対し、支点ローラ10を軸方向に移動可能としたものである。これにより、管状体を押圧する部位を任意に調整変更することができる。
図11(d)は、支点ローラ10を軸方向において分割ローラ10aと分割ローラ10bに分割したものであり、それぞれ個別に軸方向に移動可能としたものである。これにより、管状体を押圧する部位を任意に調整変更することができるとともに、支点間の距離を変更して矯正効果を変更することができる。上記した移動調整機構は、当然に複数のものを組み合わせたものであっても良い。
以上、本発明を上記実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態での説明に限定されるものではなく、本発明を逸脱しない範囲において変更可能であることは当然である。
本発明の一実施形態における対のローラの側面断面図である。 同じく拡大した部分正面図である。 同じく対のロールを併設した状態を示す概略図である。 同じく矯正対象となる帯状フープ材を示す図である。 同じく矯正動作を説明するための流れ図である。 図5のVI−VI断面拡大図である。 本発明の他の実施形態における押し込みローラの変更例を示す側面断面図である。 さらに他の実施形態における支点ローラと押し込みローラの相対位置を変えた変更例を示す側面断面図である。 他の実施形態における矯正動作を説明する図である。 さらに他の実施形態における支点ローラと押し込みローラの相対位置の変更例および押し込みローラの変更例を示す側面断面図である。 さらに他の実施形態における支点ローラと押し込みローラの相対位置を調整可能とした変更例を示す側面断面図である。
符号の説明
1、2、3 ローラスタンド
5 駆動モータ
10 支点ローラ
11 支点用フランジ
12 支点用フランジ
15 回転軸
20 押し込みローラ
25 回転軸
30 帯状フープ材
33 管状体
110 支点部
111 管状体収納溝
120 支点部
121 管状体収納溝
210 押圧部
220 押圧部
230 押圧部

Claims (9)

  1. 帯状フープ材に幅方向に沿って形成され、かつ該帯状フープ材の長手方向に間隔をおいて複数並列されている管状体の曲がりを矯正する装置であって、前記帯状フープ材の長手方向への送りに従って、前記管状体を順次挿通させる対のローラと、該対のローラを前記帯状フープ材の送り方向に回転させる回転手段とを備えており、前記対のローラとして、前記管状体をその長さ方向の2点で支持する支点ローラと、該支点ローラで支持された管状体に対し、前記2点の間で前記支点ローラを基準にして外周側から内周側に向けた押圧力を加える押し込みローラとを有していることを特徴とする管状体の曲がり矯正装置。
  2. 前記対となるローラが、帯状フープ材の送り方向に沿って複数対併設されていることを特徴とする請求項1記載の管状体の曲がり矯正装置。
  3. 複数ある前記押し込みローラの一部または全部は、幅方向において押圧のための湾曲面あるいは平面を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の管状体の曲がり矯正装置。
  4. 複数ある前記押し込みローラの一部または全部は、幅方向において押圧のための湾曲面を有しており、該湾曲面を有する押し込みローラの一部または全部は、前記湾曲面の曲率が異なっていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の管状体の曲がり矯正装置。
  5. 複数対のローラの一部または全部は、支点ローラと押し込みローラの相対位置が異なるように設定されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の管状体の曲がり矯正装置。
  6. 複数対のローラーの一部または全部は、押圧力が管状体の異なる部位に加えられるように設定されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の管状体の曲がり矯正装置。
  7. 複数対のローラーの一部または全部は、管状体に加える押圧力の方向が異なるように、支点ローラと押し込みローラの相対位置が設定されていることを特徴とする請求項1〜6のいすれかに記載の管状体の曲がり矯正装置。
  8. 前記対となるローラの一方または両方に、ローラの幅方向に沿って管状体を収納する収納溝が形成されていることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の管状体の曲がり矯正装置。
  9. 前記収納溝は、対となるローラ間に管状体を挿通する際に管状体の位置決め機能を持つ形状を有していることを特徴とする請求項8記載の曲がり矯正装置。
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