JP4434626B2 - 帯状フープ材の曲がり矯正装置 - Google Patents

帯状フープ材の曲がり矯正装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、帯状フープ材の曲がり矯正装置に関するものであり、特に小径棒状等の細長のワークを並設した帯状フープ材に好適な曲がり矯正装置に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】
従来、小径棒状等の細長のワークを並列した帯状フープ材では、前記ワークに対する熱履歴や加工履歴によって幅方向において反りなどの曲がりが生じてしまうことがある。このような曲がりは、製品品質を損なうため矯正が必要になる。従来、加工材の曲がりの矯正方法としては、加工材を間欠的に送って加圧装置等によって矯正する方法が知られている(例えば特許文献1)。しかし、多数のワークを並列する帯状のフープ材では、上記加工に手間がかかり、生産性を低下させる要因になっている。しかも、上記加工による矯正方法では、間欠送り装置が必要になり、さらに製造ライン全体のタクトを上げるためには加圧装置を多連にする必要があり、設備費が高価になる問題や加圧装置の精度維持のために保守費用が嵩むという問題がある。また、加圧装置の精度維持を図っても各ワークに対し同等の矯正を施すのが難しく、矯正精度にバラツキが生じてしまうという問題もある。
【0003】
【特許文献1】
特開平10−286624号公報
【0004】
本発明は、上記事情を背景としてなされたものであり、帯状フープ材の曲がり矯正を効率よくしかも長手方向において均等に矯正を行うことができる帯状フープ材の曲がり矯正装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本発明の帯状フープ材の曲がり矯正装置のうち請求項1記載の発明は、帯状フープ材が長手方向に沿って挿通され、該帯状フープ材に対し押圧力を加えるように互いに小隙間を有する少なくとも1対のローラと、前記ローラを帯状フープ材の送り方向に回転させる回転手段とを備え、前記帯状フープ材は、該帯状フープ材の長手方向と交差する方向に沿ったワークが前記長手方向に所定の間隔で並列され、前記対となるローラの一方または両方のローラ面には、前記ワークを収容するワーク収容溝が、前記ローラの幅方向に沿って形成されていることを特徴とする。
請求項2記載の帯状フープ材の曲がり矯正装置の発明は、請求項1記載の発明において、前記ワーク収容溝は、前記ローラ間を移動する前記帯状フープ材のワーク間隔に同期するように、前記ローラの周方向に間隔を有して複数形成されていることを特徴とする。
【0006】
請求項記載の帯状フープ材の曲がり矯正装置の発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記対となるローラが、前記帯状フープ材の送り方向に沿って複数対並設されていることを特徴とする。
【0007】
請求項記載の帯状フープ材の曲がり矯正装置の発明は、請求項1〜3のいずれかに記載の発明において、前記ローラの一部または全部は、幅方向において一部または全部に押圧のための湾曲面または屈曲面を有していることを特徴とする。
【0008】
請求項記載の帯状フープ材の曲がり矯正装置の発明は、請求項1〜のいずれかに記載の発明において、複数対のローラが、それぞれ幅方向において一部または全部に押圧のための湾曲面を有しており、これらのローラの一部または全部は、湾曲面の曲率が異なっていることを特徴とする。
【0009】
請求項記載の帯状フープ材の曲がり矯正装置の発明は、請求項記載の発明において、前記各対のローラは、前記帯状フープ材の送り方向において、順次湾曲面の曲率が小さくなる傾向に設定されていることを特徴とする。
【0010】
請求項記載の帯状フープ材の曲がり矯正装置の発明は、請求項1〜のいずれかに記載の発明において、複数対の前記ローラのうち、前記帯状フープ材の送り方向における最終列のローラは、幅方向において平面からなるローラ面を有していることを特徴とする。
【0011】
請求項記載の帯状フープ材の曲がり矯正装置の発明は、請求項1〜のいずれかに記載の発明において、一部または全部の前記ローラは、前記帯状フープ材の曲がり部分の一部にのみ押圧力が加わるローラ面を有していることを特徴とする。
【0012】
請求項記載の帯状フープ材の曲がり矯正装置の発明は、請求項記載の発明において、一部または全部の前記ローラでは、前記帯状フープ材の曲がり部分の一部にのみ押圧力が加わるローラ面を有しているとともに、これらのローラの一部または全部では、押圧力が前記帯状フープ材の異なる部位に加わるように設定されていることを特徴とする。
【0015】
請求項10記載の帯状フープ材の曲がり矯正装置の発明は、請求項1〜のいずれかに記載の発明において、前記対のローラの一部または全部において、対となるローラの一方のローラが、前記帯状フープ材の送り方向と直交する方向に回転軸が沿うように配置され、他方のローラが前記直交方向に対し傾いた方向に回転軸が沿うように配置されていることを特徴とする。
【0016】
すなわち本発明によれば、長手方向に沿って移動する帯状フープ材を1対のローラ間に挿通させてローラ面で押圧するので、特別な間欠装置を要することなく曲がりを生じている帯状フープ材を連続的かつ均等に矯正することができる。さらに対となるローラを複数並設することで、矯正をより効果的に行うことができる。ローラは、帯状フープ材の曲がり具合や形状に応じて、特定の外面形状を設けることができる。例えば、その表面を幅方向において湾曲面または屈曲面を有するものとしてもよく、平面を有するものとしてもよい。さらに、これらを組み合わせて併設されているローラ間でローラ面の形状を異なるようにしてもよい。例えば、帯状フープ材の曲がり方向に沿った湾曲面を有する対となるローラを複数併設し、該ローラ間で、帯状フープ材の移動方向に沿って順次、曲率が小さくなる傾向で湾曲面を形成することができる。この場合、同一曲率の湾曲面を有するローラを一部で続けて並設してもよく、要は、曲率が小さくなる傾向が有するものであればよい。このように曲率の異なるローラを並設する場合に、最終列のローラは、湾曲面ではなく、平面からなるローラ面を有するもので構成することもできる。以下に各ローラにおけるローラ面の組み合わせ例を説明する。
【0017】
図9(1)は、曲率がそれぞれ異なり、順次曲率が小さくなる対のローラA1、B1と最終の対の平面ローラC1とによって、ローラを構成するものを示している。これらローラは、帯状フープ材の送り方向に沿って、順次A1、B1、C1と並設される。
また矯正をより効果的に行うために、帯状フープ材の曲がり方向と反対に湾曲するローラ面を有するローラを備えることもできる。図9(2)は、帯状フープ材と同じ方向に湾曲したローラ面を有する対のローラA2と、これと逆の方向に湾曲面を有する対のローラB2と、最終の対の平面ローラC2とによって、複数対のローラを構成するものを示している。これらローラは、帯状フープ材の送り方向に沿って、順次A2、B2、C2と並設される。
【0018】
さらに対となるローラとしては、帯状フープ材の曲がり部分の一部のみに押圧するローラ面を有するものを用いることもできる。図9(3)は、帯状フープ材1の一部にのみ押圧するローラ面を有する対のローラA3と、同じく帯状フープ材1の一部にのみ押圧するローラ面を有し、前記A3とは曲率が異なる対のローラB3と、最終の対の平面ローラC3とによって、ローラを構成するものを示している。これらローラは、帯状フープ材の送り方向に沿って、順次A3、B3、C3と並設される。
【0019】
また、帯状フープ材の一部のみを押圧するローラ面を有するローラを複数対有する場合、それらのローラ間では、帯状フープ材に対し押圧する部位が異なるようにしてもよい。図9(4)は、帯状フープ材1の一部にのみ押圧するローラ面を有する対のローラA4と、帯状フープ材の他部を押圧するローラ面を有する対のローラB4と、最終の対の平面ローラC4とによって、ローラを構成するものを示している。これらローラは、帯状フープ材の送り方向に沿って、順次A4、B4、C4と並設される。
【0020】
本発明は、帯状フープ材の曲がり矯正を行うものであり、その対象となるものは、ワークを並列した帯状フープ材である。該ワークとしては、丸棒や角棒の形状を有するものが例示され、さらに異形断面からなるものであってもよく、中実、中空のいずれであってもよい。さらには、ローラで押圧可能なものであれば帯形状のものであってもよく、これらは細長形状として表現できる。要は、ローラの押圧によってワーク形状を損なうことなく矯正を行えるものであればよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
以下に、本発明の一実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。
図1は、本発明の曲がり矯正の対象となる帯状フープ材1を示すものであり、両側の長手方向に伸張する帯部2、2間に小径棒状のワーク3が前記長手方向と交差する方向に所定の間隔で並列されている。なお、帯部2、2には、前記ワーク3と同期するように長手方向に間隔を有して複数の位置決め孔4…4が形成されている。
この帯状フープ材1は、図1に示すように加工過程における熱履歴または加工履歴によって、幅方向に曲がり(反り)が生じているものとする。
本発明の曲がり矯正装置10は、対のローラを供えており、この実施形態では、図2に示すように、それぞれ対のローラを有する3つの矯正ローラ装置20、30、40を帯状フープ材1の送り方向に沿って並設している。
【0022】
該矯正装置10では、入り側にガイドローラ11、12が順次配設され、次いで対となる送りローラ13a、13bが配設され、上記のように矯正ローラ装置20、30、40を3列に並設している。さらに矯正ローラ装置40の出側には、送りローラ14a、14bが配設され、次いでガイドローラ15、16が配設されている。
【0023】
送りローラ13a、13bと送りローラ14a、14bは、それぞれ駆動側のローラ13a、14aと位置決め側のローラ13b、14bとで構成されており、位置決め側のローラ13b、14bの外周面には、前記帯状フープ材1の位置決め孔4が順次嵌り込む位置決めピン27が周方向に間隔を有して形成されている。
【0024】
矯正ローラ装置20は、図3に示すように、対のローラとして位置決めローラ21と、矯正ローラ22とを備えており、両者は、帯状フープ材1が通過して両ローラ面21a、22aでフープ材1に押圧力を付加できるように小隙間を有して配置されている。両ローラ21、22は、通過する帯状フープ材1の送り方向と直交する方向にそれぞれ回転軸23、24を有しており、該回転軸23、24は回転手段であるモータ25に接続されて両ローラ21、22が同期回転するように構成されている。
【0025】
両ローラ21、22のローラ面21a、22aは、帯状フープ材1の曲がり方向に対応して幅方向に沿った湾曲面を有しており、帯状フープ材1の曲がりの曲率よりも両ローラ21、22の曲率が小さくて矯正効果が得られるようになっている。なお両ローラ21、22は、帯状フープ材1を上方に沿った状態で挿通するので、上方に位置する位置決めローラ21のローラ面21aを幅方向で凸湾曲面、下方に位置する矯正ローラ22のローラ面22aを幅方向で凹湾曲面で構成している。また、位置決めローラ21の外周面には、前記送りローラの位置決め側ローラ13b、14bと同様に、帯状フープ材1の位置決め孔4が順次嵌り込む位置決めピン27が周方向に間隔を有して複数設けられている。またローラ21、22間に挿通された帯状フープ材1の位置決め孔4が上記位置決めピン27に嵌っている位置では、ピンチローラ28が該帯状フープ材1を位置決めローラ21に押圧して位置決め孔4と位置決めピン27の嵌り合いを維持するように構成されている。なお、ピンチローラ28には、位置決めピン27が収まるピン用溝29が周方向に沿って形成されている。
【0026】
また、位置決めローラ21には、帯状フープ材1のワーク3が収納されるワーク収納溝26aが形成されている。該収納溝26aは、位置決めローラ21の回転と帯状フープ材1の移動に同期して、順次ワーク3が収納されるように周方向に間隔を有して複数形成されている。この収納溝26aの形成によって、ワークが正確に位置決めされるとともに姿勢が維持され、送りや矯正において確実な動作が保証される。特に矯正では、ワークが位置決めされて矯正中も適正な位置を保つため、矯正効果が各ワークで均等になる効果がある。
【0027】
また、矯正ローラ装置30、40でも、図5に示すように、それぞれ対となる位置決めローラ31、矯正ローラ32、位置決めローラ41、矯正ローラ42を有している。位置決めローラ31、矯正ローラ32は、上記矯正ローラ装置20と同様に、ローラ面が幅方向において湾曲面で構成されている。ただし、その曲率は、前記矯正ローラ装置20のものよりも小さくなっている。また、位置決めローラ41、矯正ローラ42は、これらローラと異なり、それぞれのローラ面は平面で構成されている。また、位置決めローラ31、41では、位置決めローラ21と同様にローラ面にワーク収納溝26aと位置決めピン27が設けられ、さらにピンチローラ28が配置されている。
なお、その他に、矯正ローラ装置30、40において矯正ローラ装置20と同様の構成については同一の符号を付してその説明を省略する。
【0028】
次に、上記矯正装置10の動作について説明する。
ガイドローラ11、12でガイドされつつ送りローラ13a、13bで移送される帯状フープ材1は、位置決め側の送りローラ13aに形成された位置決めピン27に位置決め孔4が嵌った状態で安定して移送される。帯状フープ材1は、さらに曲がりが生じた状態で、矯正ローラ装置20へと順次送り込まれる。矯正ローラ装置20では、位置決めローラ21と矯正ローラ22との間に、該フープ材1が送り込まれ、両ローラ21、22の湾曲したローラ面21a、22aによって押圧され、該ローラ面に沿ってより曲率の小さな曲がり状態に矯正される。この際には、帯状フープ材1は、位置決め孔27が順次、位置決めピン28に嵌り、ワーク3が、順次、位置決めローラ21のワーク収納溝26aに収納された状態で移動するので、ワーク3が適正な位置にある状態で両ローラによって押圧がなされ、より効果的に矯正がなされる。
【0029】
矯正ローラ装置20を通過した帯状フープ材1は、曲がりが小さくなった状態で矯正ローラ装置30に送り込まれる。矯正ローラ装置30では、位置決めローラ31と矯正ローラ32との小隙間に帯状フープ材1が送り込まれ、両ローラ面によって押圧がなされる。この結果、ローラ面に沿ってより曲率の小さな曲がり状態に矯正される。この際には、上記と同様に、位置決め孔27が順次、位置決めピン28に嵌り、ワーク3が順次、位置決めローラ31のワーク収納溝26aに収納された状態で移動する。
【0030】
矯正ローラ装置30を通過した帯状フープ材1は、曲がりがより小さくなった状態で矯正ローラ装置40に送り込まれる。矯正ローラ装置40では、位置決めローラ41と矯正ローラ42との小隙間に帯状フープ材1が送り込まれ、両ローラ面によって押圧がなされる。この結果、平坦なローラ面によって曲がり状態が解消するように矯正される。この際にも、上記と同様に、位置決め孔27が順次、位置決めピン28に嵌り、ワーク3が、順次、位置決めローラ41のワーク収納溝26aに収納された状態で移動する。
【0031】
上記によってワーク3…3を並列した帯状フープ材1は、矯正装置10によって連続的に、かつ均等に矯正がなされ、曲がりのないフープ材1を効率よく得ることが可能になる。
【0032】
(実施形態2)
上記実施形態では、帯状フープ材の曲がり部分の全体に、順次曲げ矯正を行う場合について説明したが、曲がり部分を部分的に順次矯正することも可能である。以下に、該矯正を可能とした矯正装置について説明する。
この曲げ矯正装置では、図6、7に示すように、矯正ローラ装置50、60、70を帯状フープ材の送り方向に沿って順次並設したものである。
また、この実施形態では、帯状フープ材として異形断面を有するワーク3aを矯正の対象としている。該ワークは、図7に示すように径が異なる2つの部分(大径部3a1、小径部3a3)で構成されており、その段部3a2で負荷が集中して破損が生じやすいという問題を有している。
【0033】
矯正ローラ装置50は、位置決めローラ51と矯正ローラ52を有しており、それぞれローラ面として湾曲面が形成されている。矯正ローラ52は、上記ワーク3aのうち、段部3a3を含むワークの中央部にのみ押圧できるローラ面52aを有している。一方、矯正ローラ装置60は、位置決めローラ61と、矯正ローラ62を有しており、それぞれローラ面として湾曲面が形成されている。そして矯正ローラ62は、上記段部3a3を除いた大径部3a1と小径部3a3の両端部側にのみ押圧できるローラ面62a、62bを有している。次に、矯正ローラ装置70は、位置決めローラ71と、矯正ローラ72とを有しており、矯正ローラ72は、ワーク3aの全体に押圧可能なほぼ平坦なローラ面72aを有している。
【0034】
上記矯正ローラ装置50〜70を備える矯正装置に帯状フープ材を送り込むと、先ず、矯正ローラ装置50において、ワーク3aのうち、段部3a2を含む中央部分が矯正ローラ52のローラ面52aの押圧によって矯正がなされ、中央部の曲げがより小さい状態に矯正される。次いで、矯正ローラ装置60で、ワーク3aのうち、段部3a2を除く両端側で矯正ローラ62のローラ面62a、62bで矯正がなされ、先に矯正された中央部分とともに、全体に曲げが小さい状態に矯正される。このフープ材を矯正ローラ装置70において矯正ローラ72のローラ面72aで平坦化する矯正を行うことにより帯状フープ材の曲がりが解消される矯正が完了する。
このように、部分的に矯正を行うことで矯正の効率を上げることができ、また、全体を一度に行うことにより応力集中などが生じて破損等が生じるおそれのあるフープ材に対しても効果的に矯正を行うことが可能になる。
【0035】
また、上記各実施形態では、対となるローラは、矯正対象となる帯状フープ材の送り方向に対し、直交する方向に回転軸を有するものとして説明したが、その一方のローラの回転軸を、上記直交方向に対し前記送り方向において傾きを有するように配置することも可能である。図8は、一方のローラ80を上記直交方向に回転軸を有するように配置し、他方のローラ81は、該直交方向と小角度で傾きを有する方向に沿って回転軸を配置している。この対のローラ80、81間に帯状フープ材を挿通させて押圧による矯正を行うと、押圧による矯正効果に加えてしごき作用による矯正効果も得られる。
【0036】
上記では、本発明の実施形態例を示したが、本発明はこれらの実施形態に限定されるものではなく、本発明の構成を満たす範囲において変更可能である。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の帯状フープ材の曲がり矯正装置によれば、帯状フープ材が長手方向に沿って挿通され、該帯状フープ材に対し押圧力を加えるように互いに小隙間を有する少なくとも1対のローラと、前記ローラを帯状フープ材の送り方向に回転させる回転手段とを備え、前記帯状フープ材は、該帯状フープ材の長手方向と交差する方向に沿ったワークが前記長手方向に所定の間隔で並列され、前記対となるローラの一方または両方のローラ面には、前記ワークを収容するワーク収容溝が、前記ローラの幅方向に沿って形成されているので、ワークが並設された帯状フープ材を連続してローラ間で押圧して矯正を行うことができ、矯正作業を効率よく、しかもフープ材の長手方向において均等に行うことができる。また、ークの姿勢を維持した状態で矯正を行うことができ、矯正がより確実になされる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における矯正の対象となる帯状フープ材を示す正面図および側面断面図である。
【図2】 同じく矯正装置の全体を示す概略図である。
【図3】 同じく矯正ローラ装置の1つを示す図である。
【図4】 同じく対となるローラの径方向の拡大断面図である。
【図5】 同じく複数の矯正ローラ装置と矯正されたフープ材を順次示す図である。
【図6】 本発明の他の実施形態における複数の矯正ローラ装置を順次示す図である。
【図7】 同じく複数の矯正ローラ装置と矯正されたフープ材を順次示す拡大図である。
【図8】 さらに他の実施形態における対となるローラの配置を示す図である。
【図9】 本発明における複数対のローラの組み合わせ例を説明する図である。
【符号の説明】
1 帯状フープ材
3、3a ワーク
4 位置決め孔
10 曲がり矯正装置
20、30、40、50、60、70 矯正ローラ装置
21、31、41、51、61、71 位置決めローラ
21a、22a、52a、62a、62b、72a ローラ面
22、32、42、52、62、72 矯正ローラ
22a ローラ面
25 モータ
26a ワーク収納溝
27 位置決めピン
28 ピンチローラ

Claims (10)

  1. 帯状フープ材が長手方向に沿って挿通され、該帯状フープ材に対し押圧力を加えるように互いに小隙間を有する少なくとも1対のローラと、前記ローラを帯状フープ材の送り方向に回転させる回転手段とを備え、前記帯状フープ材は、該帯状フープ材の長手方向と交差する方向に沿ったワークが前記長手方向に所定の間隔で並列され、前記対となるローラの一方または両方のローラ面には、前記ワークを収容するワーク収容溝が、前記ローラの幅方向に沿って形成されていることを特徴とする帯状フープ材の曲がり矯正装置。
  2. 前記ワーク収容溝は、前記ローラ間を移動する前記帯状フープ材のワーク間隔に同期するように、前記ローラの周方向に間隔を有して複数形成されていることを特徴とする請求項記載の帯状フープ材の曲がり矯正装置。
  3. 前記対となるローラが、前記帯状フープ材の送り方向に沿って複数対並設されていることを特徴とする請求項1または2に記載の帯状フープ材の曲がり矯正装置。
  4. 前記ローラの一部または全部は、幅方向において一部または全部に押圧のための湾曲面または屈曲面を有していることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の帯状フープ材の曲がり矯正装置。
  5. 複数対のローラが、それぞれ幅方向において一部または全部に押圧のための湾曲面を有しており、これらのローラの一部または全部は、湾曲面の曲率が異なっていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の帯状フープ材の曲がり矯正装置。
  6. 前記各対のローラは、前記帯状フープ材の送り方向において、順次湾曲面の曲率が小さくなる傾向に設定されていることを特徴とする請求項記載の帯状フープ材の曲がり矯正装置。
  7. 複数対の前記ローラのうち、前記帯状フープ材の送り方向における最終列のローラは、幅方向において平面からなるローラ面を有していることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の帯状フープ材の曲がり矯正装置。
  8. 一部または全部の前記ローラは、前記帯状フープ材の曲がり部分の一部にのみ押圧力が加わるローラ面を有していることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の帯状フープ材の曲がり矯正装置。
  9. 一部または全部の前記ローラでは、前記帯状フープ材の曲がり部分の一部にのみ押圧力が加わるローラ面を有しているとともに、これらのローラの一部または全部では、押圧力が前記帯状フープ材の異なる部位に加わるように設定されていることを特徴とする請求項記載の帯状フープ材の曲がり矯正装置。
  10. 前記対のローラの一部または全部において、対となるローラの一方のローラが、前記帯状フープ材の送り方向と直交する方向に回転軸が沿うように配置され、他方のローラが前記直交方向に対し傾いた方向に回転軸が沿うように配置されていることを特徴とする請求項1〜のいずれかに記載の帯状フープ材の曲がり矯正装置。
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