JPH0192039A - 線材の表面皮削り加工設備 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、線材の表面疵を取り除くための表面皮削り加
工設備に関するものである。

（従来の技術） 例えば、バネ用鋼線材、軸受用鋼線材、ステンレス鋼線
材、チタン添加鋼線材等の高級線材は、表面品質の許容
限度が厳しく、圧延のままでは製品品質を十分に満足さ
せることができず、圧延後、表面皮削り加工設備で線材
表面を切削して表面疵を除去し、もって表面品質を確保
している。

第１図は、従来の線材の表面皮削り加工設備の一例を示
したものである。

図中１はサプライスタンド、３はローラ矯正機、４はス
ピンナー矯正機、５はピーリング機、６は巻取ドラム、
７はバイトである。

圧延後、コイル状に巻き取られた線材２は、サプライス
タンド１に装着されて図示矢印方向に取り出され、ロー
ラ矯正機３で捧きぐせを矯正した後、スピンナー矯正機
４で曲がりを矯正する０次いで、ピーリング機５でその
表面を切削して表面疵を除去した後、巻取ドラム６に巻
き取られる。

前記、切削時には線材２は、巻取ドラム６による巻取力
によって、スピンナー矯正機４と巻取ドラム６との間で
一定の張力がかかり真っ直ぐに伸ばされて真直度が確保
されて切削される。

ところで、この表面皮削り加工（ピーリング加工）にお
いて、精度のよい皮削りを行うには、前記真直度を一定
にすることも大切であるが、線材の真円度、即ち断面形
状が真円であることも重要である。しかし、通常、圧延
のままでの線材には０．０５〜０．３０ｍ−位の偏径差
があり、その断面は必ずしも真円ではない、このような
真円でない線材を直ちに表面皮削り加工すれば、表面削
り残しや偏゛肉切削等といったようなことが起こること
から、従来は、表面皮削り加工する前に、例えば穴ダイ
スをもった他の矯正設備で線材を矯正して真円度を確保
した後、表面皮削り加工設備に送っている。

（発明が解決しようとする問題点） したがって、従来は線材を精度よく表面皮削り加工する
ためには、真円度を矯正する設備と、高価なスピンナー
矯正機をもった表面皮削り加工設備と二つの設備を必要
とし、設備コストが嵩むとともに製造コストが高くつく
欠点があった。

本発明の目的は、一つの加工設備で精度よ（、能率よく
、且つ安価に線材の表面皮削りをすることができる線材
の表面皮削り加工設備を提供することにある。

（問題点を解決するための手段） 本発明者らは、前記目的を達成するために種々検討を行
ったところ、表面皮削り加工設備のピーリング機の前に
穴ダイスもしくはローラダイスを配置すれば、該ダイス
で所望の真円度が得られるとともに小曲がりも除去され
ること、さらにはダイスと巻取ドラムとの間で線材に適
度の張力が得られて、線材は真つ直ぐにのばされて真直
度が高まること、この結果、高価なスピンナー矯正機を
用いなくとも一つの加工設備で高い真円度と真直度で精
度よく線材の表面皮削りができることを見出し、本発明
を完成した。

ここに本発明は「線材供給側からサプライスタンドと、
ローラ矯正機と、穴ダイスもしくはローラダイスと、ピ
ーリング機と巻取ドラムとを順次配列してなる線材の表
面皮削り加工設備」をその要旨とする。

次ぎに、添付図面の実施例により本発明の作用効果を詳
細に説明する。

（実施例） 第２図は、本発明にかかる線材の表面皮削り加工設備の
一実施例を示す概略図である。

この実施例の線材の表面皮削り加工設備は、ライン上流
側よりサプライスタンドｌ、ローラ矯正機３、穴ダイス
８、ピーリング機５および巻取ドラム６を順次配設した
ものである。

サプライスタンドｌは、圧延後コイル状に巻き取られた
線材２を載置して図示矢印方向に供給するものである。

ローラ矯正機３は、複数本のロールをラインを挟んで上
下交互に千鳥状に配設したものであって、線材２の捲き
ぐせを矯正する。ピーリング機５は、線材２の周囲に３
ないし４本のバイト７をつけた１組のカッタヘッドをも
ち、カンタヘッドが高速回転して線材表面を切削する。

巻取ドラム６は、水平に突出した回転可能なドラムを有
し、これに線材を巻き取る。

なお、これら個々の装置は従来のものと同じ構造のもの
である。この加工設備は、これら装置と穴ダイス８とか
らなり、穴ダイス８はローラ矯正機３とピーリング機５
との間に、即ち従来のスピンナー矯正機の位置に配置さ
れている。穴ダイス８は、第３図の断面図に示すような
出側に行くにしたがって順次穴径を小さくした、例えば
ダイヤモンドダイス、超硬ダイスである。

この線材の表面皮削り加工設備では、圧延後の線材は下
記のようにして表面皮削される。

サプライスタンドｌに装着された圧延後の線材２は、図
示矢印方向に供給されてローラ矯正機３で捲きぐ廿が矯
正される０次いで、穴ダイス８に入り伸線加工をうけて
真円度が矯正される。この伸線加工において、次のピー
リング機５で精度よく皮削りができるためには、偏径差
が０．０５ｍｍ未満となるように真円度を矯正するのが
好ましい。そのためには、５〜１５％の減面率で伸線加
工するのがよい、このような範囲内の減面率で伸線加工
すれば、線材は適正な真円度になるとともに小曲がりも
除去される。さらにはこのような範囲内の減面率で伸線
加工すれば加工硬化の影響も小さい。

次いで、穴ダイス８で真円度を矯正された線材２は、引
き続きピーリング機５でその表面を切削されて表面斑が
取り除かれる。皮削り加工時における線材２には、巻取
ドラム６による巻取力によって張力がかかり、線材２は
穴ダイス８と巻取ドラム６との間で真っ直ぐに伸ばされ
て曲がりは修正されるから、高い真円度と真直度で皮削
り加工することができる。この皮削り加工において、そ
の切削量は材料の種類或いは用途により異なるが、通常
線材表面から０．１ないし２ｍ−程度切削するのが好ま
しい。

皮削り加工後の線材２は、次いで巻取ドラム６に巻き取
られ製品となる。

第４図は、本発明にかかるもう一つの線材の表面皮削り
加工設備の実施例を示す概略図である。

この実施例の線材の表面皮削り加工設備は、前記の穴ダ
イス８に換えてその位置に、ローラダイス９を配置した
ものである。ローラダイス９は、第５図に示すように近
接直行して配置されて１組を構成する上下１対の溝付水
平ローラ１０と左右１対の溝付竪ローラ１１とからなり
、溝付水平ローラ１０と溝付竪ローラ１１とで線材２を
゛減面加工する。

このため線材は真円となるとともに巻取力とによってロ
ーラダイス９と巻取ドラムとの間で適正な張力がかかり
、真っ直ぐに伸ばされて曲がりは修正されるから、前記
の孔ダイス８をもつ加工設備と何らその作用効果におい
てかわりはない。

次ぎに、本発明の効果を具体的に説明する。

第２図に示す本発明にかかる表面皮削り加工設備で線材
表面を切削加工した。

ＪＩＳ　Ｇ　４３０８のステンレス鋼線材（２０ｍｍφ
）をローラ矯正機３で捲きぐせを矯正した後、穴ダイス
８で減面率ｌＯ％の伸線加工して１９ｍ−φの線材とし
た０次ぎにビーリング機５で線材表面を０．３ｍｍ切削
した。

このとき、線材には巻取ドラム６と穴ダイス８との間で
減面率に応じた引抜応力が安定して働いた。

このようにして表面皮削りした線材表面を調べた結果、
削り残しや偏肉切削等もなく、偏径差も０．０３１−以
下と製品品質を十分満足させるものであった。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明によれば一つの加工設備で
線材表面を精度よく、且つ能率よく皮削り加工すること
ができるから、設備が簡素化されて製造コストも安価と
なる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、従来の線材の表面皮削り加工設備の一例を示
す説明図、 第２図は、本発明にかかる線材の表面皮削り加工設備の
一実施例を示す概略図、 第３図は、線材を穴ダイスで伸線加工している状態を示
す概略図、 第４図は、本発明にかかるもう一つの線材の表面皮削り
加工設備の実施例を示す概略図、第５図は、ローラダイ
スの説明図、である。 １：サブライスタンド２：線材 ３：ローラ矯正機　　４：スピンナー矯正機５：ビーリ
ング機　　６：＠取ドラム ７：バイト　　　　　　８：穴ダイス ９：ローラダイス　　１０：溝付水平ローラ１１：溝付
竪ローラ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 線材供給側からサプライスタンドと、ローラ矯正機と、
   穴ダイスもしくはローラダイスと、ピーリング機と、巻
   取ドラムとを順次配列してなる線材の表面皮削り加工設
   備。