JPS62228336A - チタンおよびチタン合金の皮削り方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 役生分災 本発明はチタンおよびチタン合金線材をその熱間加工時
に生ずる酸素浸透層の皮削り加工する方法に関する。

捉】Ｕえ匪 チタンおよびチタン合金は軽量でかつ比強度が優れてい
るうえ、耐食性も良好であるため、航空機、船舶、耐食
性容器、医療用材料等として近時ますます用途が拡大し
つつある有望な素材である。特にチタンおよびチタン合
金の線材は高比強度が要求される航空機用ファスナース
トック等の代表的素材として関心を集めている。

これらチタンおよびチタン合金の線材は熱間でビレット
から圧延され、また歪取り焼鈍等の中間工程を経るもの
であり、これら熱間処理工程中に線材表層に酸素が浸透
し、硬くてもろい酸素浸透Ｍ（以下αケースという）が
発生するものである。このαケースは前述のように硬く
てもろいため、αケースが発生した線材は表層割れが発
生しやすく、それが断線の原因となるため、αケースを
切削除去しなければならないものである。

従来、αケースを皮削りするには、供給ロールと巻取り
ロールとの間に送りロールおよび嬌正ロールを設け、こ
の送りロール、矯正ロールの下流側に伸線用ダイスおよ
び通常４枚の切削刃を有するシェーバ−を設け、ダイス
伸線を施すとともにシェーバ−により皮削り切削を行い
、次いでベルターにより切削面をなめすことにより行わ
れていた。しかしながら、チタンおよびチタン合金は大
きな剛性を有するため、矯正ロールでは曲りおよび偏心
が矯正できないままシェーバ−にて切削されるため、切
削代を大きくとらなければならず５歩留りが極端に悪く
ならざるを得ず、しかもシェーバ−による切削では真円
度がでにくく、偏径差も大きくなり、さらに送り速度を
それ程あげることができず、能率が悪いという問題点を
有するものであった。

目　　　　　的 本発明の目的はチタンおよびチタン合金のαケースを皮
削りする方法における従来の問題点を解消し、歩留りよ
く、しかも能率のよい皮削り方法を提供することにある
。

構　　　成 本発明はチタンまたはチタン合金の線材をその線材の熱
間加工時に発生するαケースを皮削りする方法において
、線材の供給ロールと巻取りロール間に、互いに隣接す
るローラー軸が垂直になるよう配置された２以上のカセ
ットローラダイスを設け、これらローラーダイスと巻取
ロール間にバックテンションを負荷し、ローラーダイス
により線材が実質的に真円となるよう伸線し、次いでダ
イスカッターにより線材の酸素浸透層の切削を行うこと
を特徴とするものである。

このように、本発明ではローラダイス伸線とダイスカッ
ターとの組合せにその要点を有するものである。

第１図は本発明方法を実施するのに好適な装置の一例を
示すものである。第１回において。

それぞれ上取貯線式の線材１の供給ロール２と巻取りロ
ール３との間には、上流側から送りロールとしての矯正
ロール４．３組のカセットローラダイス５、ダイスカッ
ター６および線材のスリ疵防止のために潤滑粉を塗布す
る塗布器７が配設されている。そしてカセットローラー
ダイス５と巻取りロール３との間にはバックテンション
が負荷されている。

ここで、カセットローラーダイス５とは上下一対のロー
ラーがローラーハウジング内に収納され、このローラー
ハウジングがカセットハウジング内に収納されており、
このようなカセットローラーダイス５は通常、互いに隣
接するローラー軸が垂直しこなるよう複数組、好ましく
は３組もしくはそれ以上接合されて使用されるものであ
る。このように複数組が接合されて配置されるため、カ
セットローラーダイス５はロール間距雅を大幅に短縮す
ることができ、線材１の倒れが抑制でき、高い寸法精度
が得られ、偏径差が減少され、真円度が極めて高くなる
ものである。さらにカセッ１へローラーダイスＳは摩擦
抵抗の向きが中立点で逆転するので摩擦抵抗は穴ダイス
に比べて小さく、引抜力が大幅に低下し、穴ダイスで生
ずる焼付けが生じない利点を有する。また線材１に負荷
されるバックテンションと相俊って引抜き可能限界が高
まるとともに高速伸線が可能となるものである。このカ
セットローラーダイス５による伸線はカセットのセット
数に応じて線材１の減面率を上記の如き利点をもちなが
ら適宜に変えることができ。

さらに、αケースの切削だけを目的とする場合には通常
５％程度のりダクションをかけて真円を出し曲りを矯正
するために適用されるものである。

かくして、カセットローラーダイス５により伸線された
線材１はバックテンションを負荷されたままダイスカッ
ター６によりαケースが切削される。この際、線材１は
カセットローラーダイス５により曲りが矯正されるとと
もに偏径差のほとんどない実質的に真円とされるため、
ダイスカッター６による切削はαケースの表層のみを正
確にしかも高速で切除することが可能となる。このよう
にして、カセットローラーダイス５とダイスカッター６
との組合せにより歩留りよく、しかも高速で伸線および
αケースの切削が可能となる。

ダイスカッター６により真円度を保持したままαケース
が切削された線材１はその後、塗布器７により潤滑粉が
塗布され、巻取りロール３に巻取られる。

なお、本発明において、上記工程を所望により繰返して
もよく、あるいはカセットローラーダイス５を複数セッ
トし、減面率を大きくし、所望の線径にまで伸線した後
、ダイスカッター６による切削を施してもよい。

さらにまた、上述の説明ではチタンおよびチタン合金の
伸線およびαケースの切削について説明したが、本発明
工程はオーステナイト系ステンレス鋼、１切削材等にも
応用し得ることは容易に理解されるところである。

以下に実施例を説明する。

実施例 第１図に示す装置を用いて、典型的なファスナース１−
ツク材であるＴｉ−６ＡＱ−４Ｖの７ｍφ線材の伸線お
よびαケース切削を行った。この線材のαケースの厚さ
は片側０．１４ｍｍ、両側で０．２８ｍｍであった。こ
のような線材を線速度３０〜４０ｍ／ｍｉｎで送給し、
カセットローラーダイスにより５％のりダクションを付
与したところ、偏心のない実質的な真円を有する線材が
ダイスカッターに供給され、ダイスカッターにより実質
的０．］、５ｍｍ、両側０．３ｍ＋ｎの切削を行えた。

なお、比較のため、従来例、すなわち、送りロール、シ
ェーバ−およびベルダーによる工程によりαケースの切
削を行ったところ、線速度は１０ｍ／ｗｉｎ以上には上
げられず、また得られた線材はシェーバ−に給線される
線材の偏径差が大きいため、片側０．５ｍ、両側で１．
０ｍの切削を行うことによりαケースがようやく切削さ
れた。

また得られた切削後の線材はベルダーに掛けても真円度
がでにくく偏径差がかなり見られものであった。

勿−一一釆 以上のように、本発明によればカセットローラーダイス
とダイスカッターとの組合せによりαケースを歩留りよ
く、しかも高能率に皮削りすることが可能となり、チタ
ンおよびチタン合金の伸線のネックとなっていたαケー
スの問題のない高精度の線材製品が得られるという効果
を有する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法を実施するのに好適な装置の一例を
示す説明図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、チタンまたはチタン合金の線材をその線材の熱間加
   工時に発生する表層の酸素浸透層を皮削りする方法にお
   いて、線材の供給ロールに、互いに隣接するローラー軸
   が垂直になるよう配置された２以上のカセットローラダ
   イスを設け、これらローラーダイスと巻取ロール間にバ
   ックテンションを負荷し、ローラーダイスにより線材が
   実質的に真円となるよう伸線し、次いでダイスカッター
   により線材の酸素浸透層の切削を行うことを特徴とする
   チタンおよびチタン合金の皮削り方法。