JP2006088055A - 移床式ろ過装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】懸濁物の滞留を防止してろ材の円滑な上昇とその浄化循環を可能とする。
【解決手段】ろ過槽1内に浮遊するろ材層3を形成して、供給された原水を当該ろ材層3中に上方から下方へ通過させてろ過するとともに、ろ材31の一部をろ過槽1の上部からろ過槽外へ引き抜いてろ材31に付着した不要物を分離し再生した後、再びろ材31をろ過槽1内に戻す。ろ材31の流出を規制しつつろ過後の処理水のみをろ過槽1外へ流出させるように、処理水流出口5を、外方から容器状の処理水排出ヘッダ52で囲ってろ過槽1の側壁全周に開口させ、当該開口にウェッジワイヤスクリーン51を装着する。
【選択図】 図1
【解決手段】ろ過槽1内に浮遊するろ材層3を形成して、供給された原水を当該ろ材層3中に上方から下方へ通過させてろ過するとともに、ろ材31の一部をろ過槽1の上部からろ過槽外へ引き抜いてろ材31に付着した不要物を分離し再生した後、再びろ材31をろ過槽1内に戻す。ろ材31の流出を規制しつつろ過後の処理水のみをろ過槽1外へ流出させるように、処理水流出口5を、外方から容器状の処理水排出ヘッダ52で囲ってろ過槽1の側壁全周に開口させ、当該開口にウェッジワイヤスクリーン51を装着する。
【選択図】 図1
Description
本発明は移床式ろ過装置に関し、特に、ろ材引抜き路を設けてろ材の一部を原水と共にろ過槽外へ引き抜いて洗浄した後、再びろ過槽内に戻すようにした移床式ろ過装置の構造改良に関する。
移床式ろ過装置には、浮遊性の発泡ポリスチレンや発泡ポリプロピレン等をろ材として使用したものがあり、ろ材が浮遊性のために流動性が高く目詰まりを起こしにくいこと、ろ材が軽いために洗浄が容易であること等の利点があるため注目されている。このような移床式ろ過装置の一例を図3に示す。
図3において、ろ過槽1内の上部には中央を頂点とする山形断面のスクリーン2が配設されており、これの下方に水中に浮遊した状態で多数のろ材31が集積されて上下方向へ所定厚さのろ材層3が形成されている。ろ材層3の上部にはろ過槽1外から1本の原水供給管41が貫通させてあり、原水供給管41の先端412はろ過槽1の中心部で上方へ屈曲してスクリーン2の下方で拡開開口している。ろ材層3の下部には複数の集水ストレーナ61を突設した処理水排出ヘッダ6が設けられて、これに接続された処理水排出管43がろ過槽1外へ延びている。処理水排出管43は途中で所定高さまで立ち上げられて補助管431によって外気に連通させられ、その後、再び下降させられている。原水供給管41を経てろ過槽内へ供給された原水(図3中の黒矢印)はろ材層3を上方から下方へ通過し、この間にろ材31のフィルタ作用によって懸濁物が捕捉除去されて浄化される。浄化された処理水は処理水排出ヘッダ6から処理水排出管43を経てろ過槽1外へ排出される。処理水排出管43は既述のように所定高さまで立ち上げられて外気に通じているから、ろ過槽1内の液位はほぼ所定高さに維持される。
スクリーン2の頂部にはろ材引抜き管44の先端が開口し、ろ材引抜き管44はろ過槽1外へ延びて、途中に設けた引抜きポンプ71を経て汚泥分離サイクロン72へ至っている。汚泥分離サイクロン72からはろ材戻し管46が延びてろ過槽1の下端部内に開口している。このような構造により、懸濁物を捕捉して汚染されたろ材31がろ過槽1内を浮上して(図3の白矢印)ろ材引抜き管44により汚泥分離サイクロン72に送られ、懸濁物が汚泥として分離されて浄化される。浄化されたろ材31はろ材戻し管46によってろ過槽1の下部へ戻され、山形断面をなすガイド壁8の頂部中央に形成された開口81からろ材層3の最下位置へ浮上させられる。ろ材層3を構成するろ材31は順次上方へ移動して循環させられ、その過程で、下方へ移動する原水を浄化処理する。このような移床式ろ過装置は例えば特許文献1に記載されている。
特開平7−51510号
しかし、上記移床式ろ過装置において、比較的大径の集水ストレーナ61を複数備えてろ過槽内を横切るように配設された処理水排水ヘッダ6の部分では、ろ過槽1の水平断面が局所的に小さくなるために原水に乱流を生じて当該原水中の懸濁物が滞留堆積することがあり、このためろ材31の上昇移動が妨げられるという問題があった。
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、懸濁物の滞留を防止してろ材の円滑な上昇とその浄化循環を可能とした移床式ろ過装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本第1発明では、ろ過槽(1)内に浮遊するろ材層(3)を形成して、供給された原水を当該ろ材層(3)に上方から下方へ通過させてろ過するとともに、ろ材(31)の一部をろ過槽(1)の上部からろ過槽(1)外へ引き抜いてろ材(31)に付着した不要物を分離して再生した後、再びろ材(31)をろ過槽(1)内に戻すようにした移床式ろ過装置において、ろ材(31)の流出を規制しつつろ過後の処理水のみをろ過槽(1)外へ流出させる処理水流出口(5)を、ろ過槽(1)内へ実質的に突出しない状態でろ過槽(1)の側壁に開口させる。
本第2発明では、上記処理水流出口(5)を、外方から容器状の処理水排出ヘッダ(52)で囲ってろ過槽(1)の側壁全周に開口させ、当該開口にウェッジワイヤスクリーン(51)を装着する。
本第1発明又は本第2発明では、処理水排出口がろ過槽内へ実質的に突出していないから、ろ過槽の水平断面が部分的に狭小とならず、したがって、従来のように懸濁物が滞留堆積しないから、ろ材の上方への移動が円滑に行われる。
本第3発明では、原水をろ過槽(1)内へ供給する原水供給路(41)の先端(411)を、ろ過槽(1)の側壁周方向の複数位置に開口させる。本第3発明においては、原水供給路をろ過槽の側壁周方向の複数位置に分散して設けてろ過槽内への一様な原水供給をじつげんしているから、従来のような1本の原水供給管を使用するのに比して、原水供給路開口部のろ過槽内への突出量を小さくすることができる。これにより、ろ過槽の水平断面が部分的に狭小となるのが避けられ、ろ材の上方への移動がさらに円滑に行われる。
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以上のように、本発明の移床式ろ過装置によれば、ろ過槽内で懸濁物の滞留を生じないから、ろ材が円滑に上昇してその浄化循環が効率的に行われる。
(第1実施形態)
図1には移床式ろ過装置のろ過槽を示す。ろ過槽1内の上部には中央を頂点とする山形断面のスクリーン2が配設されており、これの下方に水中に浮遊した状態で多数のろ材31が集積されて上下方向へ所定厚さのろ材層3が形成されている。ろ材層3の上部にはろ過槽1の側壁を貫通して原水供給管41の先端411が開口させてある。すなわち、原水供給管41は槽外で分岐させられて、分岐させられた各先端41はろ過槽1の周方向等間隔の複数個所(例えば4箇所)で側壁を貫通している。なお、先端411はろ過槽1内への突出量を極力小さくしてある。ろ材層3の下部にはろ過槽1の側壁全周にウェッジワイヤスクリーン51を設けた開口が形成されて処理水排出口5となっており、その外方は円環容器状の処理水排出ヘッダ52で液密的に囲まれている。そして、処理水排出ヘッダ52の周方向の一箇所から処理水排出管43が延びている。このような構造により、処理水排出口5が実質的にろ過槽1内へ突出しないようにしてある。処理水排出管43は既に従来技術で説明したように(図3参照)、途中で所定高さまで立ち上げられて補助管431によって外気に連通させられ、その後、再び下降させられている。原水供給管41を経てろ過槽1内へ供給された原水(図1中の黒矢印)はろ材層3を上方から下方へ通過し、この間にろ材31のフィルタ作用によって懸濁物が捕捉除去されて浄化される。浄化された処理水は処理水排出口5から処理水排出ヘッダ52、処理水排出管43を経てろ過槽1外へ排出される。
図1には移床式ろ過装置のろ過槽を示す。ろ過槽1内の上部には中央を頂点とする山形断面のスクリーン2が配設されており、これの下方に水中に浮遊した状態で多数のろ材31が集積されて上下方向へ所定厚さのろ材層3が形成されている。ろ材層3の上部にはろ過槽1の側壁を貫通して原水供給管41の先端411が開口させてある。すなわち、原水供給管41は槽外で分岐させられて、分岐させられた各先端41はろ過槽1の周方向等間隔の複数個所(例えば4箇所)で側壁を貫通している。なお、先端411はろ過槽1内への突出量を極力小さくしてある。ろ材層3の下部にはろ過槽1の側壁全周にウェッジワイヤスクリーン51を設けた開口が形成されて処理水排出口5となっており、その外方は円環容器状の処理水排出ヘッダ52で液密的に囲まれている。そして、処理水排出ヘッダ52の周方向の一箇所から処理水排出管43が延びている。このような構造により、処理水排出口5が実質的にろ過槽1内へ突出しないようにしてある。処理水排出管43は既に従来技術で説明したように(図3参照)、途中で所定高さまで立ち上げられて補助管431によって外気に連通させられ、その後、再び下降させられている。原水供給管41を経てろ過槽1内へ供給された原水(図1中の黒矢印)はろ材層3を上方から下方へ通過し、この間にろ材31のフィルタ作用によって懸濁物が捕捉除去されて浄化される。浄化された処理水は処理水排出口5から処理水排出ヘッダ52、処理水排出管43を経てろ過槽1外へ排出される。
スクリーン2の頂部にはろ材引抜き管44の先端が開口し、ろ材引抜き管44は既に従来技術で説明したように(図3参照)、ろ過槽1外へ延びて、途中に設けた引抜きポンプ71を経て汚泥分離サイクロン72へ至っている。汚泥分離サイクロン72からはろ材戻し管46が延びてろ過槽1の下端部内に開口している。このような構造により、懸濁物を捕捉して汚染されたろ材31がろ過槽1内を浮上してろ材引抜き管44により汚泥分離サイクロン72に送られ(図1の白矢印)、懸濁物が汚泥として分離されて浄化される。浄化されたろ材31はろ材戻し管46によってろ過槽1の下部へ戻され、山形断面をなすガイド壁8の頂部中央に形成された開口81からろ材層3の最下位置へ浮上させられる。ろ材層3を構成するろ材31は順次上方へ移動して循環させられ、その過程で下方へ移動する原水を浄化処理する。
ここで、処理水排出口5は上述のようにろ過槽1内へ実質的に突出しておらず、したがって、ろ過槽1の水平断面が部分的に狭小となることはない。これにより、従来のように懸濁物が局所的に滞留して堆積することが防止され、ろ材31の上方への移動が円滑に行われる。特に本実施形態においては、原水供給管41の先端411のろ過槽1内への突出量も小さく抑えられているから、ろ材31の円滑な上方移動はさらに促進され、ろ材引抜き管44から汚泥分離サイクロン72へ至り再びろ過槽1へ戻るろ材31の浄化循環が効率的に行われる。
なお、本実施形態では、図1に示すように、処理水排出口5直下のろ過槽1側壁内周に近接させて図2に示すようなリング状の空気供給ヘッダ92が設けられて、これに空気供給管9が接続されている。空気供給ヘッダ92には上面の周方向複数位置に空気供給孔921が設けられて、ここから供給された圧縮空気の気泡Bがろ過槽1の側壁内周に沿って上昇する。これにより、処理水排出口5のウェッジワイヤスクリーン51にろ材31が付着して目詰まりするのを防止することができるとともに、上昇する気泡Bによってろ材31に浮上力を付与することもできる。
1…ろ過槽、3…ろ材層、31…ろ材、41…原水供給管、411…先端、5…処理水排出口、51…ウェッジワイヤスクリーン、52…処理水排出ヘッダ。
Claims (3)
- ろ過槽内に浮遊するろ材層を形成して、供給された原水を当該ろ材層に上方から下方へ通過させてろ過するとともに、ろ材の一部をろ過槽の上部からろ過槽外へ引き抜いてろ材に付着した不要物を分離して再生した後、再び前記ろ材をろ過槽内に戻すようにした移床式ろ過装置において、ろ材の流出を規制しつつろ過後の処理水のみをろ過槽外へ流出させる処理水流出口を、ろ過槽内へ実質的に突出しない状態でろ過槽の側壁に開口させたことを特徴とする移床式ろ過装置。
- 前記処理水流出口を、外方から容器状の処理水排出ヘッダで囲って前記ろ過槽の側壁全周に開口させ、当該開口にウェッジワイヤスクリーンを装着した請求項1に記載の移床式ろ過装置。
- 原水を前記ろ過槽内へ供給する原水供給路の先端を、ろ過槽の側壁周方向の複数位置に開口させた請求項1又は2に記載の移床式
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004277416A JP2006088055A (ja) | 2004-09-24 | 2004-09-24 | 移床式ろ過装置 |
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2004
- 2004-09-24 JP JP2004277416A patent/JP2006088055A/ja active Pending
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