JP2006087382A - 殺菌装置用トレイ - Google Patents
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Abstract
【課題】 トレイ製造コストの上昇を少なくしながら、被殺菌物の加熱量にばらつきが発生するのを防止する。
【解決手段】 被殺菌物5を載せ置いたトレイ1を多数段積み重ねた状態で殺菌槽内へ収容し、殺菌槽内のトレイに向けて熱水を噴射することでトレイ内の被殺菌物を加熱殺菌するためのトレイであって、トレイの底板3には多数の穴4を開けておき、トレイ1上の被殺菌物5を加熱した熱水は底板3の穴4から下段のトレイ1へと落下し、下段で被殺菌物5の加熱を繰り返すことで多段に収容している被殺菌物の全体を加熱できるようにしている殺菌装置用トレイにおいて、トレイの底板3に多数の凹凸を設け、底板の凸部で被殺菌物5を支えるようにした。
【選択図】図1
【解決手段】 被殺菌物5を載せ置いたトレイ1を多数段積み重ねた状態で殺菌槽内へ収容し、殺菌槽内のトレイに向けて熱水を噴射することでトレイ内の被殺菌物を加熱殺菌するためのトレイであって、トレイの底板3には多数の穴4を開けておき、トレイ1上の被殺菌物5を加熱した熱水は底板3の穴4から下段のトレイ1へと落下し、下段で被殺菌物5の加熱を繰り返すことで多段に収容している被殺菌物の全体を加熱できるようにしている殺菌装置用トレイにおいて、トレイの底板3に多数の凹凸を設け、底板の凸部で被殺菌物5を支えるようにした。
【選択図】図1
Description
本発明は被殺菌物を載せ置いたトレイを多数段積み重ねた状態で殺菌槽内へ収容し、殺菌槽内のトレイに向けて熱水を噴射することでトレイ内の被殺菌物を加熱殺菌するための殺菌装置用トレイに関するものである。
耐熱性の袋体に密封包装した食品などの被殺菌物を殺菌槽内に収容しておき、殺菌槽内で被殺菌物へ向けて熱水を噴射することで被殺菌物を加熱殺菌する加熱殺菌装置が広く普及している。加熱殺菌装置は、横長な略円筒形の殺菌槽を持ち、殺菌槽内に熱水を噴射する熱水噴射ノズルを多数設けておく。殺菌槽内に収容する被殺菌物は、トレイ上に並べておき、トレイを多数段積み重ねた状態で殺菌槽内へ収容する。殺菌槽内を密閉し、被殺菌物に向けて熱水を噴射すると、熱水は多数段積み重ねたトレイの側面及び上面からトレイ内へと入り、熱水が被殺菌物の表面に沿って流れることで被殺菌物を加熱する。被殺菌物は120℃程度まで加熱することによって、加熱殺菌を行う。
トレイの底板には多数の穴を開けておき、被殺菌物の表面に接することで被殺菌物を加熱した熱水は、底板の表面を流れて底板の穴に入り、底板の穴を通して一段下のトレイへと落下する。一段下のトレイに落下した熱水は、そのトレイに載せ置いている被殺菌物を加熱し、その後さらに下段のトレイへの落下を繰り返すことで、多段に収容している被殺菌物を上段から順に加熱していく。
しかし、図4に記載しているようにトレイ1の底板3’に被殺菌物5を載せ置くと、底板3’に開けている穴4のうち、被殺菌物5の下側に当たる穴4は被殺菌物5によってふさがれるため、被殺菌物5の真下へ流れ落ちる熱水量は減少することになる。熱水の流れが滞ると、トレイに熱水がたまることになる。トレイに熱水がたまっていると、被殺菌物への伝熱が阻害されることになり、また熱水が下方のトレイに達するまでに要する時間が長くなると、下方のトレイでは伝熱が遅れることになる。そのため、被殺菌物5の位置によって加熱状態にばらつきが生じ、過剰加熱による品質の低下や加熱不足により殺菌が不十分となるおそれがあるという問題があった。
特開平11−178896号公報に記載の発明では、被殺菌物と底板の間に支承部材を介在させることで、底板と被殺菌物を引き離し、この隙間への熱水の侵入を可能としている。この場合、被殺菌物の真下に当たる穴から下段のトレイへ落下する熱水量を増加することができるが、トレイの製造コストは上昇することになっていた。
特開平11−178896号公報
本発明が解決しようとする課題は、トレイ製造コストの上昇を少なくしながら、被殺菌物の加熱量にばらつきが発生するのを防止することにある。
請求項1に記載の発明は、被殺菌物を載せ置いたトレイを多数段積み重ねた状態で殺菌槽内へ収容し、殺菌槽内のトレイに向けて熱水を噴射することでトレイ内の被殺菌物を加熱殺菌するためのトレイであって、トレイの底板には多数の穴を開けておき、トレイ上の被殺菌物を加熱した熱水は底板の穴から下段のトレイへと落下し、下段で被殺菌物の加熱を繰り返すことで多段に収容している被殺菌物の全体を加熱できるようにしている殺菌装置用トレイにおいて、トレイの底板に多数の凹凸を設け、底板の凸部で被殺菌物を支えるようにしたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記の殺菌装置用トレイにおいて、底板には波板を使用したことを特徴とする。請求項3に記載の発明は、前記の殺菌装置用トレイにおいて、トレイは底板と底板を受ける枠体からなり、枠体に底板を組み合わせた構造としたことを特徴とする。
本発明を実施することで、トレイ製造コストの上昇を少なくしながら、被殺菌物の加熱量にばらつきが発生するのを防止することができる。
本発明の一実施例を図面を用いて説明する。図1は本発明を実施しているトレイの熱水流動状態を示した一部断面図、図2はトレイの積み重ね状態を示した説明図、図3はトレイを収容して加熱殺菌を行う殺菌槽の断面図である。加熱殺菌装置は、一方の面に扉を設けている横長な略円筒形の殺菌槽6を持ち、殺菌槽6内で熱水を噴射することで、殺菌槽6内に収容した被殺菌物5を加熱殺菌するものである。被殺菌物5はトレイ1内に並べておき、被殺菌物5を載せ置いたトレイ1を多数段積み重ねて殺菌槽6の直胴部へ収容する。
トレイ1は、枠体2と底板3からなり、底板3には波板を使用する。トレイ1は枠体2に底板3を組み合わせることで、被殺菌物5を載せ置くことができるようにしておき、底板3には多数の穴4を開けておく。被殺菌物5は、枠体2と底板3を組み合わせた状態で底板3の上に並べており、トレイ1を多段に積み重ねることで大量の被殺菌物5を加熱殺菌することができる。
積み重ねたトレイ1は、殺菌槽6内へ収容し、殺菌槽6内で被殺菌物5へ向けて熱水を噴射することで被殺菌物5を加熱する。殺菌槽6内には、側面と上面に熱水噴射ノズル7を多数設けており、多段に重ねたトレイ1の側面と上面から熱水を噴射する。トレイ1内の被殺菌物5表面に達した熱水は、被殺菌物5の表面に沿って流れながら被殺菌物5を加熱する。
被殺菌物5の表面に沿って流れた熱水は、底板3の上面に達し、底板3にある穴4を通して一段下のトレイ1へ落下する。底板3は波板を使用しているため、底板3には多数の凹凸があり、被殺菌物5は底板3の凸部で支えることになる。そのため、底板3の凹部は被殺菌物5とは接しておらず、底板3と被殺菌物5の間に空間ができる。被殺菌物5を加熱した熱水は、底板3と被殺菌物5が直接接していない底板3の凹部に入り込むため、被殺菌物5の真下に当たる穴4からも熱水が盛んに落下する。被殺菌物5のトレイ上での位置は、各段同じ位置になるのが一般的であるため、被殺菌物5の真下に当たる穴4から落下した熱水は、下段の被殺菌物5に直接降りかかり、被殺菌物5を効率よく加熱することができる。また、被殺菌物5でふさがれていない穴4が多くあるため、熱水の流れが妨げられることがなくなり、トレイにたまる熱水量は少なくなる。熱水は上段の被殺菌物5から順に加熱し、最下段のトレイ1から落下した後は殺菌槽6の底部にたまるが、殺菌槽6の底部まで達した熱水は殺菌槽6の底部から取り出し、加熱した後に再び殺菌槽6内の熱水噴射ノズル7から噴射する。
図4に記載してるように、底板3’が平らな従来構造の場合、被殺菌物5の下面に当たる穴4は、被殺菌物5によってふさぐことになり、被殺菌物5の真下に当たる穴4から落下する熱水量は少なかった。そのため熱水は、被殺菌物5の周囲にあって、被殺菌物5でふさがれていない穴4から下段へ落下することになり、熱水落下位置の片寄りと流量の減少を招くことになっていた。しかし、上記のように底板3に凹凸を設け、熱水の流れを均一化して滞留することなく流すことで、被殺菌物5の位置による加熱のばらつきを小さくすることができる。また、底板3に波板を使用すれば、トレイ製造コストの上昇を少なくすることができ、熱水の流れを妨げることなく被殺菌物5の裏側へ誘導することができる。
1 トレイ
2 枠体
3 底板
4 穴
5 被殺菌物
6 殺菌槽
7 熱水噴射ノズル
2 枠体
3 底板
4 穴
5 被殺菌物
6 殺菌槽
7 熱水噴射ノズル
Claims (3)
- 被殺菌物を載せ置いたトレイを多数段積み重ねた状態で殺菌槽内へ収容し、殺菌槽内のトレイに向けて熱水を噴射することでトレイ内の被殺菌物を加熱殺菌するためのトレイであって、トレイの底板には多数の穴を開けておき、トレイ上の被殺菌物を加熱した熱水は底板の穴から下段のトレイへと落下し、下段で被殺菌物の加熱を繰り返すことで多段に収容している被殺菌物の全体を加熱できるようにしている殺菌装置用トレイにおいて、トレイの底板に多数の凹凸を設け、底板の凸部で被殺菌物を支えるようにしたことを特徴とする殺菌装置用トレイ。
- 請求項1に記載の殺菌装置用トレイにおいて、底板には波板を使用したことを特徴とする殺菌装置用トレイ。
- 請求項1又は2に記載の殺菌装置用トレイにおいて、トレイは底板と底板を受ける枠体からなり、枠体に底板を組み合わせた構造としたことを特徴とする殺菌装置用トレイ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004278692A JP2006087382A (ja) | 2004-09-27 | 2004-09-27 | 殺菌装置用トレイ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004278692A JP2006087382A (ja) | 2004-09-27 | 2004-09-27 | 殺菌装置用トレイ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006087382A true JP2006087382A (ja) | 2006-04-06 |
Family
ID=36228925
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004278692A Pending JP2006087382A (ja) | 2004-09-27 | 2004-09-27 | 殺菌装置用トレイ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006087382A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2013103079A1 (ja) * | 2012-01-06 | 2013-07-11 | テルモ株式会社 | ガスケット収納容器 |
JP6127167B1 (ja) * | 2016-02-01 | 2017-05-10 | 株式会社日阪製作所 | スプレー式加熱処理装置、及びスプレー式加熱処理装置用トレー |
-
2004
- 2004-09-27 JP JP2004278692A patent/JP2006087382A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2013103079A1 (ja) * | 2012-01-06 | 2013-07-11 | テルモ株式会社 | ガスケット収納容器 |
JP6127167B1 (ja) * | 2016-02-01 | 2017-05-10 | 株式会社日阪製作所 | スプレー式加熱処理装置、及びスプレー式加熱処理装置用トレー |
JP2017136133A (ja) * | 2016-02-01 | 2017-08-10 | 株式会社日阪製作所 | スプレー式加熱処理装置、及びスプレー式加熱処理装置用トレー |
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