JP2006087238A - スイッチング電源回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ソフトスタート基準電圧回路22により生成されたソフトスタート基準電圧がリセットされると、コンデンサ25の放電を制限する抵抗31を設ける。
【選択図】 図2
Description
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるスイッチング電源回路を示す構成図であり、図において、直流電源1は電界効果トランジスタ(以下、TRという)2とトランス3の一次巻線が直列に挿入されている直流電源回路を構成している。
スイッチング回路11は直流電源回路を断続して交流電圧を生成するスイッチング手段を構成し、整流回路12はダイオード13,14から構成され、スイッチング回路11により生成された交流電圧を整流する機能を備えている。平滑回路15はインダクタ16及びコンデンサ17から構成され、整流回路12の出力電圧を平滑化して直流電圧を生成し、その直流電圧を負荷18に印加する機能を備えている。なお、整流回路12及び平滑回路15から整流手段が構成されている。
ゲート駆動回路20はパルス幅変調制御回路19により生成されたパルス信号にしたがってスイッチング回路11のTR2を駆動するスイッチ駆動手段を構成している。
ソフトスタート基準電圧回路22は抵抗23,24及びコンデンサ25から構成され、設定電圧発生回路21から設定電圧が印加されると、コンデンサ25が充電されることにより上昇するコンデンサ25の端子電圧(ソフトスタート基準電圧)を出力する機能を備えている。ソフトスタート回路26は起動指令を受けると内部スイッチがオン状態になり、ソフトスタート基準電圧回路22から出力されたソフトスタート基準電圧を誤差増幅回路27に与え、停止指令を受けると内部スイッチがオフ状態になり、ソフトスタート基準電圧回路22から出力されたソフトスタート基準電圧を遮断する機能を備えている。
スイッチング電源回路は、直流電圧を例えば半導体デバイスに出力する場合、半導体デバイスの破損を防止する観点から、ゆっくり直流電圧を立ち上げるソフトスタートを実施する。
具体的には次の通りである。
設定電圧発生回路21から設定電圧が印加される以前の状態では、ソフトスタート基準電圧回路22のコンデンサ25には電荷が蓄積されていないため、コンデンサ25の端子電圧であるソフトスタート基準電圧は0Vであるが、設定電圧発生回路21から設定電圧が印加されると、コンデンサ25には電荷が蓄積されていくため、コンデンサ25の端子電圧であるソフトスタート基準電圧が徐々に上昇する。
誤差増幅回路27は、起動指令を受けてから直流電圧の立ち上げが完了するまでの間、ソフトスタート回路26から出力されたソフトスタート基準電圧をパルス幅変調比較回路29に出力する。
直流電圧の立ち上げが完了すると、誤差増幅回路27は、平滑回路15から出力されたフィードバック信号と設定電圧発生回路21から出力された設定電圧を比較し、両電圧の差分電圧をパルス幅変調比較回路29に出力する。
即ち、誤差増幅回路27は、ソフトスタート基準電圧と差分電圧を比較し、小さい方の電圧を選択して出力する。
即ち、ソフトスタートの初期段階では、直流電圧を低く抑えるためパルス幅が短いパルス信号を生成し、その後、徐々に直流電圧を高くするためパルス幅が徐々に長くなるようにパルス信号を生成する。
駆動回路30は、パルス幅変調比較回路29がパルス信号を生成すると、そのパルス信号をゲート駆動回路20に出力する。
これにより、スイッチング回路11のTR2がスイッチングすることになるので、直流電源回路が断続されて交流電圧が生成される。
整流回路12は、スイッチング回路11により生成された交流電圧を整流し、平滑回路15は、整流回路12の出力電圧を平滑化して直流電圧を生成し、その直流電圧を負荷18に印加する。
この場合、ソフトスタート基準電圧が強制的に0Vにリセットされることになるため、ソフトスタート基準電圧回路22のコンデンサ25に蓄積されている電荷の放電が開始されるが、抵抗31が挿入されていない場合、多くの電流がソフトスタート基準電圧回路22からソフトスタート回路26に向けて流れ、極めて短時間にコンデンサ25の電荷量が減少する。
そこで、この実施の形態1では、コンデンサ25の電荷量の減少を抑制して、一時的な直流電圧の低下を軽減するため、抵抗31を挿入することにより時定数を大きくして、ソフトスタート基準電圧回路22からソフトスタート回路26に向けて流れる電流を抑制するようにしている。
上記実施の形態1では、ソフトスタート基準電圧回路22の出力側に抵抗31を設け、図3に示すように、抵抗33とダイオード34の並列回路を用いて放電制限手段を構成してもよい。
即ち、上記実施の形態1の場合、抵抗値が大きな抵抗31を用いる程、時定数が大きくなるため、コンデンサ25の放電抑制効果が高まるが、抵抗31に大きな抵抗値を用いると、ソフトスタート回路26が正常に動作しているときの電流量が少なくなり過ぎて誤動作を招くおそれがある。
このように、並列回路を用いれば、ソフトスタート回路26が正常に動作している通常時では、ソフトスタート基準電圧回路22を通じて電流が流れるため上記実施の形態1の不具合を解消することができる。なお、この場合、大きな抵抗値の抵抗33を使用することができるので、コンデンサ25の放電を効果的に抑制することができる。
図4はこの発明の実施の形態3によるスイッチング電源回路を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
スタート回路41は起動指令又は停止指令を出力する機能を備え、コンデンサ放電回路42はスタート回路41から停止指令を受けるとソフトスタート基準電圧回路22のコンデンサ25を放電させるコンデンサ放電手段を構成している。
即ち、スイッチング電源回路を停止する場合、次回のソフトスタートに備えてソフトスタート基準電圧回路22のコンデンサ25に蓄積されている電荷を放電しておく必要があるが、上記実施の形態1,2のようにコンデンサ放電回路42が実装されていない場合、コンデンサ25に蓄積されている電荷が自然に放電されるまで待つ必要があるため、その放電が完了するまでに多くの時間を要する。
コンデンサ放電回路42は、スタート回路41から停止指令を受けると、例えば、コンデンサ25と並列に接続されているスイッチ43(図5を参照)をオンすることにより、コンデンサ25の電荷を強制的に放電させるようにする。
図6はこの発明の実施の形態4によるスイッチング電源回路を示す構成図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
同期整流回路51はTR52,53から構成され、スイッチング回路11により生成された交流電圧を同期整流する同期整流手段を構成している。ゲート駆動回路54はパルス幅変調制御回路19から出力されたパルス信号でTR52,53を駆動し、その結果、TR2がオンのときTR52をオン及びTR53をオフし、TR2がオフのときTR52をオフ及びTR53をオンすることにより、同期整流を実現している。ダイオード55は平滑回路15の出力端子間に接続されている。
即ち、ゲート駆動回路54は、放射線の影響を受けることによってパルス幅変調制御回路19が停止すると、TR52をオフしてTR53をオンすることになる。そのため、その停止期間によっては平滑回路15のインダクタ16とコンデンサ17とが共振して、平滑回路15の出力電圧が大幅に負電圧に振れる現象が発生し、負荷18を破損するおそれがある(平滑回路15の出力端子間にダイオード55が接続されていない場合)。
ダイオード55は、平滑回路15のインダクタ16とコンデンサ17が共振すると導通し、共振による逆電流がダイオード55に流れるため、平滑回路15の出力電圧が大幅に負電圧に振れる現象を防止することができる。
よって、この実施の形態4によれば、共振の発生による負荷18の破損を防止することができる効果を奏する。
図7はこの発明の実施の形態5によるスイッチング電源回路を示す構成図であり、図において、図6と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
遮断検出回路56はパルス幅変調制御回路19のソフトスタート基準電圧回路22により生成されたソフトスタート基準電圧を監視し、そのソフトスタート基準電圧が0VにリセットされるとTR52,53のオフを指示する遮断指令をゲート駆動回路54に出力する機能を備えている。なお、遮断検出回路56はスイッチ駆動手段を構成している。
ゲート駆動回路54は、遮断検出回路56から遮断指令を受けると、同期整流回路51のTR52,53をオフして、平滑回路15の共振を防止する。
これにより、この実施の形態5によれば、平滑回路15の出力電圧が大幅に負電圧に振れる現象を防止して、負荷18の破損を防止することができる効果を奏する。
図8はこの発明の実施の形態6によるスイッチング電源回路を示す構成図であり、図において、図6と同一符号は同一または相当部分を示すので説明を省略する。
遮断検出回路57はパルス幅変調制御回路19の誤差増幅回路27の出力電圧(ソフトスタート基準電圧又は差分電圧)を監視し、その出力電圧が設定電圧以下になると、TR52,53のオフを指示する遮断指令をゲート駆動回路54に出力する機能を備えている。なお、遮断検出回路57はスイッチ駆動手段を構成している。
遮断検出回路57は、その出力電圧が設定電圧以下であることを検出すると遮断指令をゲート駆動回路54に出力する。
ゲート駆動回路54は、遮断検出回路57から遮断指令を受けると、同期整流回路51のTR52,53をオフして、平滑回路15の共振を防止する。
これにより、この実施の形態6によれば、平滑回路15の出力電圧が大幅に負電圧に振れる現象を防止して、負荷18の破損を防止することができる効果を奏する。
Claims (6)
- 直流電源回路を断続して交流電圧を生成するスイッチング手段と、上記スイッチング手段により生成された交流電圧を整流して直流電圧を出力する整流手段と、起動指令を受けるとコンデンサの充電を開始して徐々に上昇するソフトスタート基準電圧を生成し、そのソフトスタート基準電圧に応じてパルス信号又は上記整流手段から出力された直流電圧と設定電圧の差分に応じてパルス信号を生成するパルス生成手段と、上記パルス生成手段により生成されたパルス信号にしたがって上記スイッチング手段のスイッチング素子を駆動するスイッチ駆動手段と、上記パルス生成手段により生成されたソフトスタート基準電圧がリセットされると、上記コンデンサの放電を制限する放電制限手段とを備えたスイッチング電源回路。
- コンデンサの放電を抑制する抵抗を用いて放電制限手段を構成したことを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源回路。
- コンデンサの放電を抑制する抵抗と、上記抵抗と並列に接続され、上記コンデンサの放電を阻止するダイオードとを用いて放電制限手段を構成したことを特徴とする請求項1記載のスイッチング電源回路。
- 停止指令を受けるとコンデンサを放電させるコンデンサ放電手段を設けたことを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のスイッチング電源回路。
- 直流電源回路を断続して交流電圧を生成するスイッチング手段と、上記スイッチング手段により生成された交流電圧を同期整流して平滑化する同期整流手段と、起動指令を受けると徐々に上昇するソフトスタート基準電圧を生成し、そのソフトスタート基準電圧に応じてパルス信号又は上記同期整流手段から出力された直流電圧と設定電圧の差分に応じてパルス信号を生成するパルス生成手段と、上記パルス生成手段により生成されたパルス信号にしたがって上記スイッチング手段及び上記同期整流手段のスイッチング素子を駆動するスイッチ駆動手段と、上記同期整流手段の出力端子間に接続されたダイオードとを備えたスイッチング電源回路。
- 直流電源回路を断続して交流電圧を生成するスイッチング手段と、上記スイッチング手段により生成された交流電圧を同期整流して平滑化する同期整流手段と、起動指令を受けると徐々に上昇するソフトスタート基準電圧を生成し、そのソフトスタート基準電圧に応じてパルス信号又は上記同期整流手段から出力された直流電圧と設定電圧の差分に応じてパルス信号を生成するパルス生成手段と、上記パルス生成手段により生成されたパルス信号にしたがって上記スイッチング手段及び上記同期整流手段のスイッチング素子を駆動する一方、上記パルス生成手段により生成されたソフトスタート基準電圧がリセットされると、上記同期整流手段のスイッチング素子をオフするスイッチ駆動手段とを備えたスイッチング電源回路。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10459469B2 (en) | 2016-11-09 | 2019-10-29 | Fuji Electric Co., Ltd. | Constant-voltage generating apparatus and measuring apparatus |
JP2020078229A (ja) * | 2018-11-09 | 2020-05-21 | 廣達電腦股▲ふん▼有限公司Quanta Computer Inc. | 電源ユニットホールドアップ時間を延長するためのシステムおよび方法 |
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2004
- 2004-09-16 JP JP2004270249A patent/JP2006087238A/ja active Pending
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