JP2006087029A - 電力増幅器 - Google Patents

電力増幅器 Download PDF

Info

Publication number
JP2006087029A
JP2006087029A JP2004272260A JP2004272260A JP2006087029A JP 2006087029 A JP2006087029 A JP 2006087029A JP 2004272260 A JP2004272260 A JP 2004272260A JP 2004272260 A JP2004272260 A JP 2004272260A JP 2006087029 A JP2006087029 A JP 2006087029A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
output
power amplifier
integrator
output impedance
amplifier
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2004272260A
Other languages
English (en)
Inventor
Kuniya Araki
邦彌 荒木
Takeyoshi Watanabe
健芳 渡辺
Shingo Takatsuka
進吾 高塚
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NF Corp
Original Assignee
NF Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NF Corp filed Critical NF Corp
Priority to JP2004272260A priority Critical patent/JP2006087029A/ja
Publication of JP2006087029A publication Critical patent/JP2006087029A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Amplifiers (AREA)

Abstract

【課題】 いかなる負荷に対しても安定で、かつ良好な周波数応答特性を得ることができる電力増幅器を提供する。
【解決手段】 積分器3とパワーアンプ5を有し、パワーアンプ5の出力電圧または出力電流を積分器3にフィードバックし、積分器3よりパワーアンプ5の制御信号を調整することで、出力電圧または出力電流を一定に制御するようにした電力増幅器であって、積分器3の積分用コンデンサ3cにより時定数を調整するとともに、可変抵抗11、12を介してパワーアンプ5の出力電圧と出力電流のフィードバック量を調整することで、電力増幅器の出力インピーダンスを可変する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、周波数応答特性の補償機能を有する電力増幅器に関するものである。
一般に、負荷に電圧を印加したときに流れる電流は、その電圧や負荷のインピーダンスに依存することが知られている。例えば、負荷として抵抗を接続し、この負荷に電圧Eを加え、その時の電流Iをプロットしながら変化させると、このときのプロットは図6に示すように直線状の負荷線LR1で表わすことができる。同様にして、負荷としてインダクタ又はコンデンサを接続し、負荷に電圧Eを加え、その時の電流Iをプロットしながら変化させると、このときのプロットは図7に示すように円形の負荷線LR2で表わすことができる。
ここで、縦軸と横軸で区切られる四つの領域のうち、右上の領域を1象限、左上の領域を2象限、左下の領域を3象限、右下の領域を4象限とすると、負荷として抵抗を接続した場合の直線状の負荷線LR1は、1象限と3象限の領域に存在するのに対し、負荷としてインダクタやコンデンサを接続した場合の円形の負荷線LR2は、1象限から4象限の全ての領域に存在する。
ところで、一般の電源装置に用いられる電力増幅器は、1象限のみ、もしくは3象限のみで動作(ユニポーラ動作)するようになっており、これに対し1象限から4象限の全ての領域に存在する負荷を駆動するには、いわゆるバイポーラ動作を可能とした電力増幅器が用いられている。
図8は、このような電力増幅器の一例の概略構成を示すもので、積分器101とパワーアンプ102から構成されていて、パワーアンプ102の出力電圧を抵抗103を介して積分器101の入力側にフィードバックし、積分器101よりパワーアンプ102の制御信号を制御することで、パワーアンプ102の出力電圧が常に一定になる定電圧特性を得られるようにしている。
この場合、定電圧特性を有する電力増幅器は、理想的には出力インピーダンスがゼロであり、負荷が変動しても出力の電圧が変動しないようになっている。しかし、実際は、理想的でないため、出力インピーダンスが存在し、この出力インピーダンスは、周波数が高くなるにしたがい大きくなることが知られている。つまり、このような定電圧特性を有する電力増幅器では、出力インピーダンスとしてインダクタンスが存在している。
ところが、出力インピーダンスとしてインダクタンスが存在していると、実際の負荷としてコンデンサ負荷が接続された場合、出力のインダクタンスと負荷のキャパシタンスが直列共振を起こすことがあり、負荷に対する動作が不安定になるという問題を生じる。このことは、特に、出力波形として高い周波数を含んでいる方形波やパルス波形の場合は、この影響が顕著となり、出力波形にリンギングが発生するという問題を生じる。
一方、電力増幅器には、上述した図8において、パワーアンプ102の出力電流を積分器101の入力端側にフィードバックし、積分器101よりパワーアンプ102の制御信号を制御することで、パワーアンプ102の出力電流を常に一定にした定電流特性を得られるようにしたものもある。
このような定電流特性を有する電力増幅器は、上述した定電圧特性を有するものの出力インピーダンスと反対で、理想的には出力インピーダンスが無限大であり、負荷が変動しても出力電流が変動しないようになっている。この場合も、実際は、出力インピーダンスが無限大でなく、この出力インピーダンスは、周波数が高くなるにしたがい小さくなることが知られている。つまり、このような定電流特性を有する電力増幅器では、出力インピーダンスとしてキャパシタンスが存在している。
このことは、実際の負荷としてインダクタ負荷が接続された場合、出力のキャパシタンスと負荷のインダクタンスが並列共振を起こすことがあり、負荷に対する動作が不安定になる。また、この場合も、上述したと同様に、出力波形として高い周波数を含んでいる方形波やパルス波形の場合は、この影響が顕著となり、出力波形にリンギングが発生するという問題も生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、いかなる負荷に対しても安定で、かつ良好な周波数応答特性を得ることができる電力増幅器を提供することを目的とする。
請求項1記載の発明は、積分器と増幅器本体を有し、前記増幅器本体の出力電圧または出力電流を前記積分器にフィードバックし、前記積分器より前記増幅器本体の制御信号を調整することで、前記増幅器本体の出力電圧または出力電流を一定に制御するようにした電力増幅器であって、出力インピーダンスを可変可能にする出力インピーダンス可変手段を具備したことを特徴としている。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記出力インピーダンス可変手段は、前記積分器の時定数を調整可能とする時定数調整手段を有し、前記時定数調整手段により調整された前記積分器の出力に基づいて前記出力インピーダンスを可変することを特徴としている。
請求項3記載の発明は、請求項1記載の発明において前記出力インピーダンス可変手段は、前記積分器の積分ゲインを調整可能とする積分ゲイン調整手段を有し、前記積分ゲイン調整手段により調整された前記積分器の出力に基づいて前記出力インピーダンスを可変することを特徴としている。
請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記出力インピーダンス可変手段は、前記増幅器本体の出力電圧または出力電流の少なくとも一方の情報を前記増幅器本体にフィードバックするローカルフィードバック手段と、該ローカルフィードバック手段によるフィードバック量を調整可能なフィードバック量調整手段とを有し、前記フィードバック量調整手段により調整されるフードバック量に基づいて前記出力インピーダンスを可変することを特徴としている。
請求項5記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記出力インピーダンス可変手段は、前記積分器の時定数を調整可能とする時定数調整手段と、前記増幅器本体の出力電圧または出力電流の少なくとも一方の情報を前記増幅器本体にフィードバックするローカルフィードバック手段と該ローカルフィードバック手段によるフィードバック量を調整可能なフィードバック量調整手段と、を有し、前記時定数調整手段により調整された前記積分器の出力および前記フィードバック量調整手段により調整されるフードバック量の少なくとも一つに基づいて前記出力インピーダンスを可変することを特徴としている。
請求項6記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記出力インピーダンス可変手段は、前記積分器の積分ゲインを調整可能とする積分ゲイン調整手段と、前記増幅器本体の出力電圧または出力電流の少なくとも一方の情報を前記増幅器本体にフィードバックするローカルフィードバック手段と該ローカルフィードバック手段によるフィードバック量を調整可能なフィードバック量調整手段と、を有し、前記積分ゲイン調整手段により調整された前記積分器の出力および前記フィードバック量調整手段により調整されるフードバック量の少なくとも一つに基づいて前記出力インピーダンスを可変することを特徴としている。
請求項7記載の発明は、請求項5又は6記載の発明において、前記出力インピーダンス可変手段は、前記積分器の出力と前記ローカルフィードバック手段よりフィードバックされる情報を加算する加算手段をさらに有することを特徴としている。
請求項8記載の発明は、請求項1乃至6のいずれかに記載の発明において、前記出力インピーダンス可変手段は、前記増幅器本体の出力端子に可変可能なインダクタ、コンデンサおよび抵抗の少なくとも一つを接続したことを特徴としている。
本発明によれば、いかなる負荷に対しても安定で、かつ良好な周波数応答特性を得ることができる電力増幅器を提供できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に従い説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の第1の実施の形態に適用される電力増幅器の概略構成を示している。この場合の電力増幅器は、定電圧特性と定電流特性を切換え操作により選択できるものを示している。
図において、1は入力端子で、この入力端子1には、入力信号2が入力されている。入力端子1には、積分器3が接続されている。積分器3は、OPアンプ3a、抵抗3b、積分用コンデンサ3cからなるものである。OPアンプ3aは、反転入力端子に抵抗3bを介して入力端子1が接続され、反転入力端子と出力端子との間に積分用コンデンサ3cが接続され、非反転入力端子が接地されている。この場合、積分用コンデンサ3cは、容量分を可変可能にしたもので、積分器3の時定数を調整とする時定数調整手段を構成している。
積分器3には、抵抗13aを介して反転アンプ13の反転入力端子が接続されている。反転アンプ13は、反転入力端子と出力端子との間に抵抗13bが接続され、非反転入力端子が接地されている。
反転アンプ13には、加算手段としての加算器4が接続されている。この加算器4は、OPアンプ4aと抵抗4bからなるものである。OPアンプ4aは、反転入力端子に抵抗4bを介して反転アンプ13の出力端子が接続され、非反転入力端子が接地されている。
加算器4(OPアンプ4aの出力端子)には、増幅器本体としてのパワーアンプ5が接続されている。パワーアンプ5には、負荷6が接続されている。
パワーアンプ5の出力端子には、抵抗7を介して切換え器8の一方の固定接片(CV)8aが接続されている。また、パワーアンプ5の出力端子には、電流検出器9が直列接続されている。この電流検出器9の出力端子には、抵抗10を介して切換え器8の他方の固定接片(CC)8bが接続されている。
切換え器8は、さらに固定切片8a、8bを選択する可動切片8cを有するもので、この可動切片8cが積分器3のOPアンプ3aの反転入力端子に接続されている。これにより、例えば、切換え器8の可動切片8cを固定切片(CV)8a側に切換えると、パワーアンプ5の出力電圧が積分器3側にフィードバック(CV帰還)され、パワーアンプ5の出力電圧を常に一定にする定電圧特性が得られ、また、可動切片8cを固定切片(CC)8b側に切換えると、パワーアンプ5の出力電流が積分器3側にフィードバック(CC帰還)され、パワーアンプ5の出力電流を常に一定にする定電流特性が得られるようになっている。
また、パワーアンプ5の出力端子には、ローカルフィードバック手段として、フィードバック量調整手段の可変抵抗11を介して加算器4のOPアンプ4aの反転入力端子が接続され、また、電流検出器9の出力端子には、他のローカルフィードバック手段として、フィードバック量調整手段の可変抵抗12を介して加算器4のOPアンプ4aの反転入力端子が接続されている。これにより、加算器4には、それぞれローカルフィードバック手段を構成する可変抵抗11、12を介してパワーアンプ5の出力電圧と出力電流がフィードバック情報として入力され、これらフィードバック情報と反転アンプ13を介して与えられる積分器3からの出力とを加算してパワーアンプ5に入力するようにしている。
この場合、これら可変抵抗11、12は、積分器3の積分用コンデンサ3cとともに、電力増幅器の出力インピーダンスを可変する出力インピーダンス可変手段を構成するものである。
ここで、図2(a)は、定電圧特性を有する電力増幅器の出力インピーダンスZと周波数fの関係を示すものである。例えば可変抵抗11を小さくすると電圧フィードバック量が大きくなり、加算器4とパワーアンプ5からなる回路部分が定電圧動作に近づき、出力インピーダンスZは、図示A2方向に小さくなる。可変抵抗11を大きくすると電圧フィードバック量が小さくなり、出力インピーダンスZは図示A1方向に大きくなる。可変抵抗12を小さくすると電流フィードバック量が大きくなり、加算器4とパワーアンプ5からなる回路部分が定電流動作に近づき、出力インピーダンスZは、図示A1方向に大きくなる。可変抵抗12を大きくすると、電流フィードバック量が小さくなることにより、出力インピーダンスZは図示A2方向に小さくなる。
また、積分器3の積分用コンデンサ3cを小さくすると、ある周波数における積分用コンデンサ3cのインピーダンスが増加し、その周波数における積分器3のゲインが増加し、電力増幅器全体の開ループゲインが増加し、電力増幅器がより定電圧特性に近づき、その周波数における出力インピーダンスZが小さくなり、図示B1方向に変化する。積分用コンデンサ3cを大きくすると、積分用コンデンサ3cのインピーダンスは減少し、積分器3のゲインが減少し、電力増幅器全体の開ループゲインが減少し、加算器4とパワーアンプ5からなる回路部分の出力インピーダンスの値に近づいて、図示B2方向に変化する。
また、図2(b)は、定電流特性を有する電力増幅器の出力インピーダンスZと周波数fの関係を示すもので、この場合も、可変抵抗11、12を可変すると、出力インピーダンスZは、図示A方向に変化し、積分用コンデンサ3cを可変すると、出力インピーダンスZは、図示B方向に変化するようになっている。
次に、以上のように構成した実施の形態の作用を説明する。
まず、切換え器8の可動切片8cを固定切片(CV)8a側に切換え、パワーアンプ5の出力電圧を積分器3側にフィードバック(CV帰還)し、パワーアンプ5の出力電圧を常に一定にする定電圧特性を有する電力増幅器を説明する。
この場合、電力増幅器は、出力インピーダンスとしてインダクタンスを有しており、出力端子にコンデンサ成分の負荷6を接続すると、出力のインダクタンスと負荷6のキャパシタンスが直列共振を起こすことがある。
この状態で、積分器3の積分用コンデンサ3cと可変抵抗11、12を可変する。すると、図2に示すように電力増幅器の出力インピーダンスが強制的に変化され、負荷6のキャパシタンスとの共振状態を回避することができる。
この場合、積分器3の積分コンデンサ3cを小さくすると、ある周波数における積分コンデンサ3cのインピーダンスが上昇し、積分器3のゲインが増加するため、電力増幅器全体の開ループゲインが増加し、電力増幅器がより定電圧特性に近づき、その周波数における出力インピーダンスを小さくする方向に可変できる。逆に、積分器3の積分コンデンサ3cを大きくすると、ある周波数における積分コンデンサ3cのインピーダンスが低下し、積分器3のゲインが減少するため、電力増幅器全体の開ループゲインが減少し、加算器4とパワーアンプ5からなる回路部分の出力インピーダンスの値に近づき、出力インピーダンスを大きくする方向に可変できる。
また、可変抵抗11、12を可変すると、パワーアンプ5より加算器4のOPアンプ4aの反転入力端子にフィードバックされる電圧フィードバック量と電流検出器9より加算器4のOPアンプ4aの反転入力端子にフィードバックされる電流フィードバック量がそれぞれ調整されるが、このとき可変抵抗11により電圧フィードバック量を大きく、可変抵抗12により電流フィードバック量を小さくするように調整することで、出力インピーダンスを小さくする方向に可変でき、逆に、可変抵抗11により電圧フィードバック量を小さく、可変抵抗12により電流フィードバック量を大きくするように調整することで、出力インピーダンスを大きくなる方向に可変できる。
これら積分器3の積分用コンデンサ3cと可変抵抗11、12の可変操作は、負荷6の条件に応じてパワーアンプ5の周波数応答や波形応答を観測しながら最適な状態になるまで調整する。
次に、切換え器8の可動切片8cを固定切片(CC)8b側に切換え、パワーアンプ5の出力電流を積分器3側にフィードバック(CC帰還)し、パワーアンプ5の出力電流を常に一定にする定電流特性を有する電力増幅器を説明する。
この場合、電力増幅器は、出力インピーダンスとしてキャパシタンスを有しており、出力端子にインダクタンスの負荷6を接続すると、出力のキャパシタンスと負荷6のインダクタンスが並列共振を起こすことがある。
この状態で、積分器3の積分用コンデンサ3cと可変抵抗11、12を可変する。すると、電力増幅器の出力インピーダンスが強制的に変化され、負荷6のインダクタンスとの共振状態を回避することができる。
この場合も、上述したと同様で、積分器3の積分用コンデンサ3cを小さくすると、出力インピーダンスを大きくする方向に可変でき、逆に、積分用コンデンサ3cを大きくすると、出力インピーダンスを小さくする方向に可変できる。
また、可変抵抗11、12を可変し、電圧フィードバック量を大きく、電流フィードバック量を小さくすると、出力インピーダンスを小さくする方向に可変でき、逆に、電圧フィードバック量を小さく、電流フィードバック量を大きくすると、出力インピーダンスを大きくなる方向に可変できる。
従って、このようにすれば、積分器3の積分用コンデンサ3cにより時定数を調整するとともに、可変抵抗11、12を介してパワーアンプ5の出力電圧と出力電流のフィードバック量を調整することで、電力増幅器の出力インピーダンスを可変できるようにしたので、負荷としてコンデンサやインダクタが接続された場合、周波数の変化により電力増幅器の出力インピーダンスが増減することがあっても、このときの出力インピーダンスを適宜可変することで、負荷と共振を起こすような事態を確実に回避することができる。これにより、負荷に対して安定で、かつ良好な周波数応答特性を得ることができ、特に、出力波形として高い周波数を含んでいる方形波やパルス波形の場合にも、出力波形にリンギングが発生するという問題を解消できる。
(変形例)
第1の実施の形態では、積分器3のOPアンプ3aの積分用コンデンサ3cの容量を可変することで積分器3の積分ゲインを可変するようにしたが、図1と同一部分には、同符号を付した図3に示すように、積分器3のOPアンプ3aの出力端子に積分ゲイン調整手段としての積分ゲイン可変回路21を接続するようにしてもよい。積分ゲイン可変回路21は、OPアンプ21a、抵抗21b、可変抵抗21cからなるものである。OPアンプ21aは、反転入力端子に抵抗21bを介して積分器3のOPアンプ3aの出力端子が接続され、反転入力端子と出力端子との間に可変抵抗21cが接続され、非反転入力端子が接地され、可変抵抗21cを可変することで、積分器3の積分ゲインを可変できるようになっている。
この場合も、積分ゲイン可変回路21により積分器3の積分ゲインを大きくすると、電力増幅器全体の開ループゲインが増加し、電力増幅器がより定電圧特性に近づき、その周波数における出力インピーダンスを小さくする方向に可変できる。逆に、積分器3の積分ゲインを小さくすると、電力増幅器全体の開ループゲインが減少し、加算器4とパワーアンプ5からなる回路部分の出力インピーダンスの値に近づき、出力インピーダンスを大きくする方向に可変できる。
このようにして積分ゲイン可変回路21により積分器3の積分ゲインを可変するようにしても、第1の実施の形態と同様な効果を得ることができる。
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されるものでなく、実施段階では、その要旨を変更しない範囲で種々変形することが可能である。例えば、上述した実施の形態では、電力増幅器の出力インピーダンスを可変するのに、可変抵抗11、12および積分器3の積分用コンデンサ3c(積分ゲイン可変回路21)の全てを用いるようにしたが、負荷6の状態によっては、積分用コンデンサ3c(又は積分ゲイン可変回路21)の調整のみ、可変抵抗11、12のうち少なくとも一方の調整のみで行なうことや、積分用コンデンサ3c(又は積分ゲイン可変回路21)の調整と可変抵抗11、12のうちの一方の調整の組み合わせで行なうこともできる。また、これら積分用コンデンサ3c(又は積分ゲイン可変回路21)および可変抵抗11、12を単独で設け、それぞれを調整するようにしてもよい。
また、可変抵抗11、12および積分器3の積分用コンデンサ3c(積分ゲイン可変回路21)による調整量を、予め何種類か用意しておき、これらの中から適当なものを選択するだけでも、実用上十分な場合もある。
さらに、可変抵抗11、12および積分器3の積分用コンデンサ3c(積分ゲイン可変回路21)に代えて、パワーアンプ5の出力端子に可変可能なインダクタやコンデンサや抵抗を接続するようにしてもよい。例えば、定電圧特性を有する電力増幅器の場合、図4(a)に示すように電力増幅器AMPの等価出力インピーダンスとして抵抗RとインダクタンスLが存在していると、実際の負荷LDとしてコンデンサ負荷が接続されると、インダクタンスと負荷のキャパシタンスが直列共振を起こすことがある。そこで、同図(b)に示すように電力増幅器AMPの出力端子に可変抵抗VRと可変インダクタVLの直列回路に接続し、これら可変抵抗VRおよび可変インダクタVLの少なくとも一方を可変し、電力増幅器AMPの出力インピーダンスを可変することで共振を防止するようにしても良い。また、定電流特性を有する電力増幅器の場合、図5(a)に示すように電力増幅器AMPの等価出力インピーダンスとして抵抗RとキャパシタンスCが存在していると、実際の負荷LDとしてインダクタンス負荷が接続されると、キャパシタンスと負荷のインダクタンスが並列共振を起こすことがある。この場合、同図(b)に示すように電力増幅器AMPの出力端子に可変抵抗VRと可変コンデンサVCの並列回路に接続し、これら可変抵抗VRおよび可変コンデンサVCの少なくとも一方を可変し、電力増幅器AMPの出力インピーダンスを可変することで共振を防止するようにしても良い。
さらに、上述した実施の形態では、定電圧特性と定電流特性の両者を切換えにより得られるものについて述べたが、定電圧特性のみを有する電力増幅器、または定電流特性のみ有する電力増幅器にも適用できる。
さらに、上述では、一貫してバイポーラ動作を可能とした電力増幅器について述べたが、通常用いられるユニポーラ動作の電力増幅器にも適用することができる。
さらに、上記実施の形態には、種々の段階の発明が含まれており、開示されている複数の構成要件における適宜な組み合わせにより種々の発明が抽出できる。例えば、実施の形態に示されている全構成要件から幾つかの構成要件が削除されても、発明が解決しようとする課題の欄で述べた課題を解決でき、発明の効果の欄で述べられている効果が得られる場合には、この構成要件が削除された構成が発明として抽出できる。
本発明の第1の実施の形態に適用される電力増幅器の概略構成を示す図。 第1の実施の形態の作用を説明するための図。 第1の実施の形態の変形例の概略構成を示す図。 第1の実施の形態の変形例の概略構成を示す図。 第1の実施の形態の変形例の概略構成を示す図。 抵抗負荷の場合の負荷線を説明するための図。 インダクタ負荷の場合の負荷線を説明するための図。 従来の電力増幅器の概略構成を示す図。
符号の説明
1…入力端子
2…入力信号
3…積分器、
3a…OPアンプ
3b…抵抗
3c…積分用コンデンサ
4…加算器
4a…OPアンプ
4b…抵抗
5…パワーアンプ
6…負荷
7、10…抵抗
8…切換え器
8a.8b…固定切片
8c…可動切片
9…電流検出器
11.12…可変抵抗
13…反転アンプ
13a、13b…抵抗
21…積分ゲイン可変回路
21a…OPアンプ
21b…抵抗
21c…可変抵抗

Claims (8)

  1. 積分器と増幅器本体を有し、前記増幅器本体の出力電圧または出力電流を前記積分器にフィードバックし、前記積分器より前記増幅器本体の制御信号を調整することで、前記増幅器本体の出力電圧または出力電流を一定に制御するようにした電力増幅器であって、
    出力インピーダンスを可変可能にする出力インピーダンス可変手段を具備したことを特徴とする電力増幅器。
  2. 前記出力インピーダンス可変手段は、前記積分器の時定数を調整可能とする時定数調整手段を有し、
    前記時定数調整手段により調整された前記積分器の出力に基づいて前記出力インピーダンスを可変することを特徴とする請求項1記載の電力増幅器。
  3. 前記出力インピーダンス可変手段は、前記積分器の積分ゲインを調整可能とする積分ゲイン調整手段を有し、
    前記積分ゲイン調整手段により調整された前記積分器の出力に基づいて前記出力インピーダンスを可変することを特徴とする請求項1記載の電力増幅器。
  4. 前記出力インピーダンス可変手段は、前記増幅器本体の出力電圧または出力電流の少なくとも一方の情報を前記増幅器本体にフィードバックするローカルフィードバック手段と、該ローカルフィードバック手段によるフィードバック量を調整可能なフィードバック量調整手段とを有し、
    前記フィードバック量調整手段により調整されるフードバック量に基づいて前記出力インピーダンスを可変することを特徴とする請求項1記載の電力増幅器。
  5. 前記出力インピーダンス可変手段は、
    前記積分器の時定数を調整可能とする時定数調整手段と、
    前記増幅器本体の出力電圧または出力電流の少なくとも一方の情報を前記増幅器本体にフィードバックするローカルフィードバック手段と該ローカルフィードバック手段によるフィードバック量を調整可能なフィードバック量調整手段と、を有し、
    前記時定数調整手段により調整された前記積分器の出力および前記フィードバック量調整手段により調整されるフードバック量の少なくとも一つに基づいて前記出力インピーダンスを可変することを特徴とする請求項1記載の電力増幅器。
  6. 前記出力インピーダンス可変手段は、
    前記積分器の積分ゲインを調整可能とする積分ゲイン調整手段と、
    前記増幅器本体の出力電圧または出力電流の少なくとも一方の情報を前記増幅器本体にフィードバックするローカルフィードバック手段と該ローカルフィードバック手段によるフィードバック量を調整可能なフィードバック量調整手段と、を有し、
    前記積分ゲイン調整手段により調整された前記積分器の出力および前記フィードバック量調整手段により調整されるフードバック量の少なくとも一つに基づいて前記出力インピーダンスを可変することを特徴とする請求項1記載の電力増幅器。
  7. 前記出力インピーダンス可変手段は、前記積分器の出力と前記ローカルフィードバック手段よりフィードバックされる情報を加算する加算手段をさらに有することを特徴とする請求項5又は6記載の電力増幅器。
  8. 前記出力インピーダンス可変手段は、前記増幅器本体の出力端子に可変可能なインダクタ、コンデンサおよび抵抗の少なくとも一つを接続したことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の電力増幅器。
JP2004272260A 2004-09-17 2004-09-17 電力増幅器 Pending JP2006087029A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004272260A JP2006087029A (ja) 2004-09-17 2004-09-17 電力増幅器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004272260A JP2006087029A (ja) 2004-09-17 2004-09-17 電力増幅器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006087029A true JP2006087029A (ja) 2006-03-30

Family

ID=36165119

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004272260A Pending JP2006087029A (ja) 2004-09-17 2004-09-17 電力増幅器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006087029A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140148456A (ko) * 2012-03-30 2014-12-31 퀄컴 인코포레이티드 벅 조정기의 외부 lc 필터에서의 피킹의 억제를 위한 시스템 및 방법

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61149883A (ja) * 1984-12-25 1986-07-08 Mitsubishi Electric Corp 測距装置
JPH01137810A (ja) * 1987-11-25 1989-05-30 Toko Inc バイカッド回路
JPH07131272A (ja) * 1993-10-29 1995-05-19 N F Kairo Sekkei Block:Kk 電力増幅装置
JPH1037784A (ja) * 1996-07-22 1998-02-10 Mikuni Corp 内燃機関の制御装置
JPH10303700A (ja) * 1997-04-28 1998-11-13 Kokusai Electric Co Ltd インピーダンス整合器
JP2000174567A (ja) * 1998-12-10 2000-06-23 Toshiba Corp 自動弁別型光受信回路および光送受信モジュール
JP2001339256A (ja) * 2000-05-26 2001-12-07 Hitachi Ltd スイッチング方式交流信号増幅器
JP2003068571A (ja) * 2001-08-27 2003-03-07 Nec Corp 可変コンデンサおよび可変インダクタ並びにそれらを備えた高周波回路モジュール

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61149883A (ja) * 1984-12-25 1986-07-08 Mitsubishi Electric Corp 測距装置
JPH01137810A (ja) * 1987-11-25 1989-05-30 Toko Inc バイカッド回路
JPH07131272A (ja) * 1993-10-29 1995-05-19 N F Kairo Sekkei Block:Kk 電力増幅装置
JPH1037784A (ja) * 1996-07-22 1998-02-10 Mikuni Corp 内燃機関の制御装置
JPH10303700A (ja) * 1997-04-28 1998-11-13 Kokusai Electric Co Ltd インピーダンス整合器
JP2000174567A (ja) * 1998-12-10 2000-06-23 Toshiba Corp 自動弁別型光受信回路および光送受信モジュール
JP2001339256A (ja) * 2000-05-26 2001-12-07 Hitachi Ltd スイッチング方式交流信号増幅器
JP2003068571A (ja) * 2001-08-27 2003-03-07 Nec Corp 可変コンデンサおよび可変インダクタ並びにそれらを備えた高周波回路モジュール

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20140148456A (ko) * 2012-03-30 2014-12-31 퀄컴 인코포레이티드 벅 조정기의 외부 lc 필터에서의 피킹의 억제를 위한 시스템 및 방법
JP2015512609A (ja) * 2012-03-30 2015-04-27 クアルコム,インコーポレイテッド バックレギュレータの外部lcフィルタ内のピーキングを抑圧するためのシステムおよび方法
KR102044673B1 (ko) * 2012-03-30 2019-11-14 퀄컴 인코포레이티드 벅 조정기의 외부 lc 필터에서의 피킹의 억제를 위한 시스템 및 방법

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7551033B2 (en) Dynamic bandwidth compensating method and associated apparatus
JPS61238118A (ja) 非安定マルチバイブレータ回路
JP2010508577A (ja) 電力を結合する電源システム
JPH04316205A (ja) 高周波電力増幅装置
CN101167031A (zh) 补偿负载电容对功率调节器的影响的装置和方法
JP5382894B2 (ja) 多重帯域電力増幅器
DE19945709C2 (de) Schaltungsanordnung zur Regelung des Arbeitspunkts eines Leistungsverstärkers und deren Verwendung
CN102045034A (zh) 可变增益放大电路
EP0777319B1 (en) Operational amplifier having an adjustable frequency compensation
JP2006087029A (ja) 電力増幅器
EP0507388A2 (en) Differential amplifier with signal-dependent quiescent current control
US5631546A (en) Power supply for generating at least two regulated interdependent supply voltages
US8670639B2 (en) Optical-switch driver circuit, optical switch, and optical changeover switch
JPH07131272A (ja) 電力増幅装置
KR20050049862A (ko) 자동 이득 조절 귀환 증폭기
US20180152157A1 (en) Programmable gain amplifier
US6218906B1 (en) Amplifier circuit
US6879607B2 (en) Semiconductor laser module
US6914491B2 (en) Controlling an oscillator or a phase-delay device in a phase-control circuit
JPH05115173A (ja) 可変直流電源
JP2007166394A (ja) 電力分配器、電力分配器の特性制御方法
JP4506719B2 (ja) 高周波用可変減衰回路
JP4062444B2 (ja) 群遅延調整回路、群遅延調整システムおよび群遅延調整方法
JPH0832901A (ja) Crtドライブ回路
US20230421133A1 (en) Active filter

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070828

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091209

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100119

A02 Decision of refusal

Effective date: 20100525

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02