JP2006084147A - 燃焼機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】 給気側と排気側の双方に対して風圧のバランスがとれ、耐風速性が向上し、オイルバーナーを安定させた状態で燃焼させることができる燃焼機器を提供する。
【解決手段】 筐体1前面に、互いに独立した空間を介して燃焼部に連通する排気口2aと給気口とを備えた給排気板13を設け、前記排気口2aと前記給気口にそれぞれ対向し、上下に延びる複数のスリット状の排気孔11と給気孔とを備えた給排気カバーを前記給排気板13に装着してなる燃焼機器において、前記給排気板13の左右の一側に排気口2aを、他側に給気口を並設し、前記排気孔11の上下方向の位置を、前記排気口2aの上下方向の位置よりズラしてなる構成とした。
【選択図】図2
【解決手段】 筐体1前面に、互いに独立した空間を介して燃焼部に連通する排気口2aと給気口とを備えた給排気板13を設け、前記排気口2aと前記給気口にそれぞれ対向し、上下に延びる複数のスリット状の排気孔11と給気孔とを備えた給排気カバーを前記給排気板13に装着してなる燃焼機器において、前記給排気板13の左右の一側に排気口2aを、他側に給気口を並設し、前記排気孔11の上下方向の位置を、前記排気口2aの上下方向の位置よりズラしてなる構成とした。
【選択図】図2
Description
本発明は温水暖房機等の燃焼機器に係わり、さらに詳しくは、室外機の筐体前面に設けられた給排気孔の耐風速性能を向上するための構造に関する。
従来の温水暖房機等の燃焼機器は、室内機と室外機とにより構成されている。この室外機の耐風速性能においては、給排気のバランス(給排気の位置、構造等)によって給排気に当る風圧が変化する。それに起因する燃焼に与える影響としては、給気不足、給気過多(炎のリフト)、排気が給気へ回り込むこと(ショートサーキット)による不完全燃焼がある。
燃焼機器の給気側と排気側の双方に対して風圧のバランスがとれ、耐風速性能を向上させるものとして、例えば、図4(A)、(B)に示すようなものが知られている(特許文献1参照。)。
筺体1'内に暖房用の温水を得る熱交換器を有する燃焼部と、前記筺体1'の前面上部に同燃焼部に燃焼空気を供給する給気孔14' を設け、同給気孔14' の近傍に前記燃焼部にて生成された燃焼ガスを排出する排気孔13' を設けてなる燃焼機器において、前記給気孔14' は上下に延びる複数のスリットを設けるとともに、同スリットに開口方向左向きに屈曲する凸状のルーバ17b'と、開口方向右向きに屈曲する凸状のルーバ17a'とを組合わせて設けた。
筺体1'内に暖房用の温水を得る熱交換器を有する燃焼部と、前記筺体1'の前面上部に同燃焼部に燃焼空気を供給する給気孔14' を設け、同給気孔14' の近傍に前記燃焼部にて生成された燃焼ガスを排出する排気孔13' を設けてなる燃焼機器において、前記給気孔14' は上下に延びる複数のスリットを設けるとともに、同スリットに開口方向左向きに屈曲する凸状のルーバ17b'と、開口方向右向きに屈曲する凸状のルーバ17a'とを組合わせて設けた。
上記構成において、排気孔13' 側から矢印方向に斜め前から風が吹いてきた場合、排気孔13' が受ける風の力が大きいので、給気側は3ヵ所の給気孔14' で風を受けることにより、排気孔13' と給気孔14' の双方に対して風圧のバランスがとれ、耐風速性が向上し、オイルバーナーを安定させた状態で燃焼させることができる燃焼機器となる。
また、給気孔14' 側から矢印方向に斜め前から風が吹いてきた場合、給気孔14' が受ける風の力が大きいので、給気側は1ヵ所の給気孔14' で風を受けることにより、排気孔13' と給気孔14' の双方に対して風圧のバランスがとれ、上記と同様に耐風速性が向上し、オイルバーナーを安定させた状態で燃焼させることができる燃焼機器となる。
また、給気孔14' 側から矢印方向に斜め前から風が吹いてきた場合、給気孔14' が受ける風の力が大きいので、給気側は1ヵ所の給気孔14' で風を受けることにより、排気孔13' と給気孔14' の双方に対して風圧のバランスがとれ、上記と同様に耐風速性が向上し、オイルバーナーを安定させた状態で燃焼させることができる燃焼機器となる。
しかしながら、上記構成の場合、排気孔13' が水平方向に延びるスリット状に形成され、給気孔14' と同一水平面上に並設されているため、風が排気孔13' 側から真横に吹いてきた場合、排気が給気孔14' に回り込み、ショートサーキットによる不完全燃焼のおそれがある。また、給気孔14' のルーバ17a,17b の構造が複雑となり、金型費用や加工工数が増加し、コストアップにつながるという問題がある。
本発明は上記の問題点に鑑み、給気側と排気側の双方に対して風圧のバランスがとれ、耐風速性能が向上し、ショートサーキット現象を防ぎ、オイルバーナーを安定させた状態で燃焼させることができる燃焼機器を提供することを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するため、筐体前面に、互いに独立した空間を介して燃焼部に連通する排気口と給気口とを設けるとともに、前記排気口と前記給気口にそれぞれ対向し、上下に延びる複数のスリット状の排気孔と給気孔とを設けてなる燃焼機器において、
前記筐体前面の左右の一側に前記排気口を、他側に前記給気口を並設し、前記排気孔の上下方向の位置を、前記排気口の上下方向の位置よりズラしてなる構成となっている。
前記筐体前面の左右の一側に前記排気口を、他側に前記給気口を並設し、前記排気孔の上下方向の位置を、前記排気口の上下方向の位置よりズラしてなる構成となっている。
また、前記複数の排気孔のうち、前記筐体の側面側の一部を遮風部材により閉塞してなる構成となっている。
また、前記複数の給気孔のうち、少なくとも前記排気孔寄りの前記給気孔間に遮風部材を設けてなる構成となっている。
本発明によれば、排気孔の上下方向の位置を、排気口の上下方向の位置より上方に設け、また、排気孔の下端面の位置を、給気孔の下端面の位置より上方に設け、また、複数の排気孔のうち、筐体の側面側の一部を遮風部材により排気しないようにする構成とし、更に、複数の給気孔のうち、排気孔側の1番目と2番目との間に遮風部材を設けた構成とすることにより、給気側と排気側の双方に対して風圧のバランスがとれ、耐風速性能が向上し、ショートサーキット現象を防ぎ、オイルバーナーを安定させた状態で燃焼させることができる燃焼機器となる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいた実施例として詳細に説明する。図1(A)は本発明における燃焼機器の外観斜視図、図1(B)は燃焼機器の横断面図、図1(C)は給排気孔部分の要部拡大斜視図である。
図1(A)乃至(C)において、燃焼機器は、底板1a上に立設した両側面および背面からなる外板1bと、前面を覆う前板1cと、上面を覆う天板1dとからなる筐体1内に配置された送風機4、バーナ7および下部に燃焼室5を備えた熱交換器6と、前記前板1cの上部に形成された開口部に設けられ、前記バーナ7への給気路3を構成する給気口9aと、前記熱交換器6からの排気ガスを外部に排出する排気路8を構成する排気口2aとを備えた給排気板13と、同給排気板13に取付けられ、前記給気口9aに連なる開口を有する給気箱9および前記排気口2aに連なる開口を有する排気箱2と、前記給排気板13の前面にに装着され、前記給気口9aに対向するスリット状の給気孔12を備えた給気カバー14a と、前記排気口2aに対向するスリット状の排気孔11とを備えた排気カバー14b とで構成されている。
前記給気孔12は、上下に延びる複数のスリットを設けるとともに、同スリットに開口方向左向きに屈曲する凸状の切り起こしにより形成されたルーバ12a と、開口方向右向きに屈曲する凸状の切り起こしにより形成されたルーバ12b とを組合わせて設けられている。
また、前記排気孔11は、上下に延びる複数のスリットにより形成されている。
また、前記排気孔11は、上下に延びる複数のスリットにより形成されている。
前記排気孔11と前記給気孔12とをほぼ同一水平線上の左右に並設し、図2に示すように、前記排気孔11の上下方向の位置(高さh1)を、前記排気口2aの上下方向の位置(高さh2)より上方に設けてなる構成となっている。
この構成により、バーナにて生成された燃焼ガス(排気ガス)b'は、図2の矢印で示すように、前記排気路8から排気箱2を経由して、同排気箱2の前記排気口2aを通り、前記筐体1の前面に設けられた排気孔11から筐体1の外部上方に向け排出される。
この構成により、バーナにて生成された燃焼ガス(排気ガス)b'は、図2の矢印で示すように、前記排気路8から排気箱2を経由して、同排気箱2の前記排気口2aを通り、前記筐体1の前面に設けられた排気孔11から筐体1の外部上方に向け排出される。
この結果、排気ガスb'は風が排気孔11側から真横に吹いてきた場合でも、並設されている給気孔12に回り込むショートサーキット現象を防ぐことができ、バーナーを安定させた状態で燃焼させることができる燃焼機器となる。
図3(A)と(B)に示すように、前記複数の排気孔11のうち、例えば、筐体の側面側の3列を、前記給排気板13と前記排気カバー14b との間に遮風部材15にて遮風し、前記3列の排気孔11をダミー孔とし(デザイン上の観点より孔は設けておく)、排気しないよう閉塞してなる構成となっている。
これにより、風が排気孔11側の斜め前から吹いてきた場合、排気ガスにかかる風圧が減り耐風速性能を向上することができる。
これにより、風が排気孔11側の斜め前から吹いてきた場合、排気ガスにかかる風圧が減り耐風速性能を向上することができる。
図3(A)と(C)に示すように、前記複数の給気孔12のうち、例えば、前記排気孔11側の1番目と2番目との間に遮風部材16を設けてなる構成となっている。
これにより、風が排気孔11側から真横に吹いてきた場合でも、排気ガスが並設されている給気孔12に回り込むショートサーキット現象を防ぐことができ、バーナーを安定させた状態で燃焼させることができる燃焼機器となる。
これにより、風が排気孔11側から真横に吹いてきた場合でも、排気ガスが並設されている給気孔12に回り込むショートサーキット現象を防ぐことができ、バーナーを安定させた状態で燃焼させることができる燃焼機器となる。
以上に説明したように、前記給排気板13の左右の一側に排気口2aを、他側に給気口9aを並設し、前記排気孔11の上下方向の位置を、前記排気口2aの上下方向の位置より上方に設けた構成とする。また、前記排気孔11の下端面の位置を、前記給気孔12の下端面の位置より上方に設けた構成とする。また、前記複数の排気孔11のうち、前記筐体1の側面側の一部を遮風部材15により排気しないようにする構成とする。更に、前記複数の給気孔12のうち、前記排気孔11側の1番目と2番目との間に遮風部材16を設けた構成とすることにより、給気側と排気側の双方に対して風圧のバランスがとれ、耐風速性能が向上し、ショートサーキット現象を防ぎ、オイルバーナーを安定させた状態で燃焼させることができる燃焼機器となる。
1 筐体
1a 底板
1b 外板
1c 前板(前面板)
1d 天板
2 排気箱
2a 排気口
3 給気路
4 送風機
5 燃焼室
6 熱交換器
7 バーナ
8 排気路
9 給気箱
9a 給気口
11 排気孔
12 給気孔
12a,12b ルーバ
13 給排気板
14a 給気カバー
14b 排気カバー
15,16 遮風部材
1a 底板
1b 外板
1c 前板(前面板)
1d 天板
2 排気箱
2a 排気口
3 給気路
4 送風機
5 燃焼室
6 熱交換器
7 バーナ
8 排気路
9 給気箱
9a 給気口
11 排気孔
12 給気孔
12a,12b ルーバ
13 給排気板
14a 給気カバー
14b 排気カバー
15,16 遮風部材
Claims (3)
- 筐体前面に、互いに独立した空間を介して燃焼部に連通する排気口と給気口とを設けるとともに、前記排気口と前記給気口にそれぞれ対向し、上下に延びる複数のスリット状の排気孔と給気孔とを設けてなる燃焼機器において、
前記筐体前面の左右の一側に前記排気口を、他側に前記給気口を並設し、前記排気孔の上下方向の位置を、前記排気口の上下方向の位置よりズラしてなることを特徴とする燃焼機器。 - 前記複数の排気孔のうち、前記筐体の側面側の一部を遮風部材により閉塞してなることを特徴とする請求項1記載の燃焼機器。
- 前記複数の給気孔のうち、少なくとも前記排気孔寄りの前記給気孔間に遮風部材を設けてなることを特徴とする請求項1記載の燃焼機器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004270949A JP2006084147A (ja) | 2004-09-17 | 2004-09-17 | 燃焼機器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004270949A JP2006084147A (ja) | 2004-09-17 | 2004-09-17 | 燃焼機器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006084147A true JP2006084147A (ja) | 2006-03-30 |
Family
ID=36162792
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004270949A Pending JP2006084147A (ja) | 2004-09-17 | 2004-09-17 | 燃焼機器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006084147A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112344545A (zh) * | 2019-08-09 | 2021-02-09 | 株式会社能率 | 热源机 |
-
2004
- 2004-09-17 JP JP2004270949A patent/JP2006084147A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN112344545A (zh) * | 2019-08-09 | 2021-02-09 | 株式会社能率 | 热源机 |
CN112344545B (zh) * | 2019-08-09 | 2023-09-19 | 株式会社能率 | 热源机 |
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