JP2006082929A - 帯状部材の貼付装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】張力を残留させることなく帯状部材を無端ベルトに貼り付けることができる帯状部材の貼付装置を提供する。
【解決手段】帯状部材の貼付装置1は装置本体2とベルト循環手段3とテンション機構4と加圧手段5とを少なくとも備えている。ベルト循環手段3は回転力を発生されるモータと無端ベルト6を循環させる駆動ローラ12とを備えている。テンション機構4は無端ベルト6の幅方向の両縁8を無端ベルト6の表面に交差する方向に沿って互いに異なる力で押圧する。加圧手段5は仮押機構21と増押機構22とを備えている。仮押機構21が無端ベルト6に帯状部材7を押し付けて無端ベルト6に帯状部材7を仮留めする。後に増押機構22が無端ベルト6に帯状部材7をさらに押し付けて本留めする。
【選択図】図2
【解決手段】帯状部材の貼付装置1は装置本体2とベルト循環手段3とテンション機構4と加圧手段5とを少なくとも備えている。ベルト循環手段3は回転力を発生されるモータと無端ベルト6を循環させる駆動ローラ12とを備えている。テンション機構4は無端ベルト6の幅方向の両縁8を無端ベルト6の表面に交差する方向に沿って互いに異なる力で押圧する。加圧手段5は仮押機構21と増押機構22とを備えている。仮押機構21が無端ベルト6に帯状部材7を押し付けて無端ベルト6に帯状部材7を仮留めする。後に増押機構22が無端ベルト6に帯状部材7をさらに押し付けて本留めする。
【選択図】図2
Description
本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンター等の画像形成装置に使用する転写ベルトなどの無端ベルトの幅方向の両縁に弾性変形しやすい帯状部材を貼付する帯状部材の貼付装置に関する。
複写機、ファクシミリ、プリンター等の画像形成装置は、転写ベルトとして無端状のベルト(以下無端ベルトと呼ぶ)を用いている。前述した無端ベルトの幅方向の両縁には、蛇行防止用の帯状部材が貼付される。帯状部材の貼付された無端ベルトを前述した転写ベルトとして画像形成装置に使用する際には、その無端ベルトの走行精度が画質に直接影響を与える。従って、帯状部材は、無端ベルトの幅方向の両縁にまっすぐに貼り付けられなければならない。
帯状部材を無端ベルトに貼付するために、特許文献1乃至特許文献3に記載された貼付装置が用いられる。特許文献1ないし特許文献3に記載された貼付装置は、無端ベルトの幅方向の両縁に帯状部材を重ねた後、これらを互いに近づける方向に加圧して、無端ベルトの幅方向の両縁に帯状部材を貼り付ける。帯状部材と無端ベルトは、共に弾性体であるため、貼付時に両者を大きな力で押し付けると、共に長手方向に伸びる。両者の弾性や厚みの違いから伸び量が異なるため、貼付終了時に帯状部材及び無端ベルトに張力が残留する。一般に、帯状部材は、無端ベルトよりも厚いので、加圧したときに無端ベルトより長手方向に伸ばされて貼り付けられることになる。
貼付終了時に帯状部材及び無端ベルトに張力が残留することを防止するために、特許文献4に記載された帯状部材の貼付装置は、無端ベルトに作業員が手作業で仮貼り付けした帯状部材を、弾性ローラで更に帯状部材に押圧して、無端ベルトに帯状部材を貼り付ける。仮貼付け時の加圧力は、帯状部材の粘着テープが、無端ベルトの表面に張り付き、しかも帯状部材が長手方向に伸ばされない必要最小限の力でなければならない。加圧力が弱すぎる場合は、帯状部材が十分に張り付かず、帯状部材を弾性ローラで加圧する前に、帯状部材が無端ベルトから剥がれる。加圧力が強すぎる場合は、仮貼付け時に長手方向に帯状部材が伸ばされ、貼付後に経時変化が生じて、貼付不良となってしまうことがある。仮貼付け時の加圧力は、帯状部材の弾性、この帯状部材に設けられた粘着テープの粘着力、無端ベルトの表面状態、作業環境(温湿度等)に応じて適切に調整されなければならない。
特許文献1に記載された帯状部材の貼付装置は、無端ベルトを内側から外側に押圧して、該無端ベルトにテンションを付与する張力引加ローラを備えている。この張力引加ローラは、無端ベルトの幅方向の両縁を同じ力で押圧する。このため、無端ベルトの幅方向の両縁間の僅かな周長の誤差や形状誤差(真円度の違い等)により、回転中の無端ベルトのテンションが変動したり、無端ベルトの幅方向の両縁間のテンションが異なって、無端ベルトの回転中に、蛇行することがある。このため、無端ベルトの幅方向の両縁に同時に貼り付けを行うことが困難となる。
特開平6−144627号公報
特開2002−192620号公報
特開2002−192621号公報
特開2001−72317号公報
しかしながら、特許文献1乃至特許文献3に示された帯状部材の貼付装置は、一段回で無端ベルトに帯状部材を押圧して、帯状部材を無端ベルトに貼付するので、帯状部材を伸ばしながら無端ベルトに貼り付ける。このように、特許文献1乃至特許文献3に示された帯状部材の貼付装置を用いると、貼付終了時に帯状部材及び無端ベルトに張力が残留するので、帯状部材が剥がれたり、徐々に帯状部材が収縮する等の経時変化による不良が起こることがある。
前述した特許文献4に示された帯状部材の貼付装置では、手作業で帯状部材を無端ベルトに仮貼付けするので、この仮貼付け時の加圧力が該仮貼付け時に変動して、帯状部材を無端ベルトに貼り付けた終端の位置にばらつきが生じる。そのため、仮貼付け時の加圧力の調整は、作業員に熟練を必要とする。また、仮貼付け時の加圧力が必要以上に強くなってしまった場合、帯状部材が仮貼付け時に長手方向に伸ばされて、帯状部材が剥がれたり、徐々に帯状部材が収縮する等の経時変化による不良が起こることがある。
さらに、前述した特許文献2,3に示された帯状部材の貼付装置は、無端ベルトの蛇行を防止して、無端ベルトの幅方向の両縁に真直ぐに帯状部材を貼り付けるために、無端ベルトの側面に加圧した気体を吹き付けることで、この無端ベルトをガイドに押し付けている。さらに、特許文献2,3に示された帯状部材の貼付装置は、無端ベルトの幅方向の両縁に貼り付けた後、長尺の帯状部材を所定の長さに切断している。しかしながら、前述した特許文献2,3に示された帯状部材の貼付装置は、無端ベルトをガイドに押し当てるエア供給機構と、帯状部材を切断する切断機構と、を設ける必要があって、装置として大掛かりになっている。さらに、前述した特許文献2,3に示された帯状部材の貼付装置は、無端ベルトの幅方向の両縁に同時に帯状部材を貼り付けて、この帯状部材を所定の長さに切断しているので、装置としてより大掛かりになり、コスト高が懸念される。
また、帯状部材の貼付装置では、無端ベルトの蛇行を防止するために、無端ベルトを張架するローラのうちの一つを傾けて、無端ベルトを傾けた角度の閉じた方向に移動させ、位置決めガイドに突き当てて位置決めすることが考えられる。この際、傾けたローラの表面の軸芯方向の摩擦係数及び無端ベルトの摩擦係数が大きすぎる場合、無端ベルトが走行中に位置決め用のガイドを乗り越えたり、位置決めガイドに寄りすぎて無端ベルトにしわが生じることが考えられる。また、傾けたローラの表面の回転方向の摩擦係数及び無端ベルトの摩擦係数が小さすぎる場合、傾けたローラと無端ベルトが滑ってしまい連れ回りができなくなってしまう不具合が生じることが考えられる。
さらに、帯状部材の貼付装置では、無端ベルトの幅方向の両縁で同時に帯状部材を貼付する場合、無端ベルトの幅方向の両縁を加圧することになるため、無端ベルトが幅方向の中央に寄ってしわが生じる場合がある。
本発明は、以上の背景に鑑みてなされたものであり、張力を残留させることなく帯状部材を無端ベルトに貼り付けることができる帯状部材の貼付装置を提供することを目的としている。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載の本発明の帯状部材の貼付装置は、無端ベルトを循環するベルト循環手段と、前記無端ベルトの幅方向の縁に弾性変形自在な帯状部材を貼付する加圧手段と、を備えた帯状部材の貼付装置において、前記加圧手段は、前記帯状部材を前記無端ベルトに仮留めする仮押機構と、前記帯状部材を前記無端ベルトに本留めする増押機構と、を備たことを特徴としている。
請求項2に記載の本発明の帯状部材の貼付装置は、請求項1記載の帯状部材の貼付装置において、前記仮押機構及び前記増押機構が、それぞれ、前記無端ベルトが循環する際に回転するローラとの間に、前記無端ベルトと前記帯状部材とを挟むことを特徴としている。
請求項3に記載の本発明の帯状部材の貼付装置は、請求項2記載の帯状部材の貼付装置において、前記仮押機構及び前記増押機構が、それぞれ、前記無端ベルトの幅方向の両縁に対応する位置に配して、前記無端ベルトの両縁に重ねられた前記帯状部材を前記無端ベルトに取り付けることを特徴としている。
請求項4に記載の本発明の帯状部材の貼付装置は、請求項3に記載の帯状部材の貼付装置において、前記無端ベルトの幅方向の両縁それぞれに対応して配された一対の仮押機構間に設けられた波打ち防止ローラを備え、該波打ち防止ローラが、前記無端ベルトを前記ローラとの間に挟む位置に配されていることを特徴としている。
請求項5に記載の本発明の帯状部材の貼付装置は、請求項2に記載の帯状部材の貼付装置において、前記仮押機構が、(イ)前記帯状部材と前記無端ベルトとを前記ローラとの間に挟む本体部と、(ロ)前記本体部に少なくとも一つが載置される分銅と、(ハ)前記本体部を前記ローラから離す方向に付勢する付勢手段と、を備えて、前記本体部に載置する前記分銅の数を変更することで前記帯状部材の前記無端ベルトへの加圧する力を変更可能にしたことを特徴としている。
請求項6に記載の本発明の帯状部材の貼付装置は、請求項1乃至請求項5のうちいずれか一項に記載の帯状部材の貼付装置において、前記無端ベルトの幅方向の両縁を、前記無端ベルトの表面に交差する方向に沿って、互いに異なる力で押圧することを可能にしたテンション機構を備えたことを特徴としている。
請求項7に記載の本発明の帯状部材の貼付装置は、請求項6に記載の帯状部材の貼付装置において、(イ)前記ベルト循環手段が、互いに軸芯が交差するローラを複数備え、且つ、(ロ)前記複数のローラのうちの少なくとも一つのローラが、前記ローラ同士が互いに近接する端部に外周に向かって突出したガイド部材を備えたことを特徴としている。
請求項8に記載の本発明の帯状部材の貼付装置は、請求項7に記載の帯状部材の貼付装置において、前記ローラの外表面の回転方向の摩擦係数及び前記無端ベルトの摩擦係数が、前記無端ベルトが前記ローラに対しスリップすることを規制する摩擦係数であり、且つ、前記ローラの外表面の軸芯方向の摩擦係数及び前記無端ベルトの摩擦係数が、前記無端ベルトが前記ガイド部材を乗り越えることを規制する摩擦係数であることを特徴としている。
請求項9に記載の本発明の帯状部材の貼付装置は、請求項8に記載の帯状部材の貼付装置において、前記ローラの外表面が、平坦に保たれ、且つ、軸芯方向に沿って伸びたスリットが前記ローラに設けられていることを特徴としている。
以上説明したように、請求項1に記載の本発明は、仮押機構で帯状部材を無端ベルトに加圧した後、増押機構で帯状部材を無端ベルトに加圧する。仮押機構の加圧力は、帯状部材及び無端ベルトが殆ど(全く)弾性変形しない(弾性変形することを規制する)力である。仮押機構は、帯状部材が無端ベルトに貼付する必要最小限の力で帯状部材を無端ベルに押し付けて、帯状部材を無端ベルトに仮貼付けし、帯状部材の位置決めを行う。
増押機構の加圧力は、帯状部材を無端ベルトに押し付けて、これらを一度弾性変形して、帯状部材を無端ベルトに完全に固定するために必要な力である。増押機構は、帯状部材が無端ベルトに完全に貼付する力で帯状部材を無端ベルトに押し付けて、帯状部材を無端ベルトに本留めし、帯状部材を無端ベルトに密着させる。このように、増押機構では、無端ベルトの幅方向の縁に既に帯状部材が仮貼付けされて位置決めされているため、大きな力で加圧しても無端ベルト及び帯状部材が長手方向に伸びることが抑制される。したがって、張力を発生されることなく、帯状部材を無端ベルトに貼り付けることができる。また、加圧手段は、仮押機構を設けているため、帯状部材の仮貼付けを自動で行うことができ、手作業で仮貼付けを行う場合よりも、一定の加圧力で帯状部材を無端ベルトに押し付けることができる。したがって、張力を発生されることなく、帯状部材を無端ベルトに貼り付けることができ、貼付不良を発生しにくくすることができる。
請求項2に記載の本発明は、仮押機構及び増押機構が、回転するローラとの間に無端ベルト及び帯状部材を挟むので、無端ベルトに帯状部材を確実に取り付けることができる。
請求項3に記載の本発明は、無端ベルトの幅方向の両縁に同時に帯状部材を取り付けることができる。このため、効率良く帯状部材を無端ベルトに取り付けることができる。また、無端ベルトの幅方向の両縁に同時に帯状部材を押し付けるので、無端ベルトが蛇行することなく、帯状部材を無端ベルトに貼り付けることができる。
請求項4に記載の本発明は、一対の仮押機構間に波打ち防止ローラを設けているので、無端ベルトの両縁に帯状部材を押し付けた際に、無端ベルトの幅方向の中央にしわが寄って発生する波打ち現象を物理的に抑えることができる。したがって、帯状部材を無端ベルトに貼り付けることができる。
請求項5に記載の本発明は、付勢手段が本体部をローラから離す方向に付勢しているので、仮押機構の質量より弱い力で該仮押機構が、帯状部材を無端ベルトに押し付けることができる。また、本体部に載置する分銅の数を変更することで、仮押機構が、帯状部材を無端ベルトに押し付ける力を変更できる。したがって、帯状部材を無端ベルトに押し付ける加圧力の変更可能な範囲を広くすることができ、帯状部材及び無端ベルトの材質や寸法などが変更されても、常に適切な加圧力で帯状部材を無端ベルトに押し付けるができる。さらに、本体部に一定の数の分銅を載置することで、常に一定の力で、帯状部材を無端ベルトに押し付けることができる。
請求項6に記載の本発明は、無端ベルトの幅方向の両縁を互いに異なる力で押圧することが可能であるので、無端ベルトの幅方向の両縁間に周長が異なっていても、無端ベルトの両縁それぞれに確実にテンションを付与することができる。これにより、循環中に無端ベルトが蛇行することを防止できる。したがって、帯状部材を無端ベルトに確実に貼り付けることができる。
請求項7に記載の本発明は、無端ベルトが、走行中にローラの角度が閉じている方向に滑りながら移動し、無端ベルトの縁がガイド部材に当たって滑りが止まる。このため、ガイド部材は、無端ベルトの蛇行を抑えることができる。
請求項8に記載の本発明は、無端ベルトをローラに確実に連れ回すことができる。また、無端ベルトがガイド部材を乗り越えたり、無端ベルトにしわが発生することを防止できる。
請求項9に記載の本発明は、ローラの軸芯方向と回転方向の摩擦係数を変えることで、無端ベルトがガイド部材を乗り越えたり、無端ベルトにしわが発生することを防止できるとともに、無端ベルトをローラに確実に連れ回すことができる。
以下、本発明の一実施の形態を、図1乃至図8に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態にかかる帯状部材の貼付装置の斜視図である。図2は、図1に示された帯状部材の貼付装置の側面図である。図3は、図1に示された帯状部材の貼付装置の仮押機構を示す正面図である。図4は、図1に示された帯状部材の貼付装置のテンション機構を示す正面図である。図5は、図1に示された帯状部材の貼付装置の駆動ローラ及び従動ローラを示す平面図である。
図1に示された帯状部材の貼付装置1は、図8(a)及び図8(b)に示す無端ベルト6に帯状部材7を貼り付ける装置である。
無端ベルト6は、弾性変形自在な材料からなる。無端ベルト6は、図8に示すように、円筒状に形成されている。無端ベルト6は、表面に交差する方向に圧力が加えられると、図8中の矢印Xで示す長手方向及び図8中の矢印Yで示す幅方向に伸びるように弾性変形するとともに、厚みが減る方向に弾性変形する。無端ベルト6の幅方向Yの両縁8には、帯状部材7が取り付けられる。
帯状部材7は、弾性変形自在な材料からなる。帯状部材7は、図8に示すように、帯状をなしている。また、帯状部材7の図8(a)中に上側に位置する一方の表面には、接着テープ9が貼られている。接着テープ9は、母材の両面に無端ベルト6と帯状部材7とを接着するための接着剤が塗られて、構成されている。帯状部材7は、表面に交差する方向に圧力が加えられると、長手方向に伸びかつ厚みが減る方向に弾性変形する。帯状部材は、無端ベルト6の幅方向Yの両縁8に周回されて、接着テープ9の接着剤により前記両縁8に貼り付けられる。
帯状部材の貼付装置1は、図1及び図2に示すように、装置本体2と、ベルト循環手段3と、テンション機構4と、加圧手段5と、を少なくとも備えている。装置本体2は、工場のフロア等に設置される。装置本体2は、図1及び図2に示すように、底壁10と、底壁10から立設した複数の支柱11と、を備えている。支柱11は、後述する駆動ローラ12と、従動ローラ13と、テンションローラ14と、対向ローラ15と、波打ち防止ローラ16と、を支持している。
ベルト循環手段3は、図示しないモータと、駆動ローラ12と、従動ローラ13を備えている。モータは、駆動ローラ12を軸芯周りに回転する。従って、モータは、駆動ローラ12に回転力を伝える。
駆動ローラ12は、円柱状をなしており、一端が装置本体2の支柱11に軸芯回りに回転自在に支持されている。そのため、駆動ローラ12は、片持ち構造となっている。駆動ローラ12の軸芯は、底壁10の表面と平行である。
従動ローラ13は、駆動ローラ12と同様に、円柱状をなしており、一端が装置本体2の支柱11に軸芯回りに回転自在に支持されている。そのため、従動ローラ13は、片持ち構造となっている。従動ローラ13は、駆動ローラ12と間隔をあけて配されている。従動ローラ13の軸芯は、図5に示すように、底壁11の表面に沿っているとともに、駆動ローラ12の軸芯と交差している。従動ローラ13の軸芯と駆動ローラ12の軸芯とのなす角度は、1度から2度などの比較的小さな角度である。また、駆動ローラ12及び従動ローラ13の互いに近接する端部32は、前述した支柱11寄りに配されている。
前述した駆動ローラ12と従動ローラ13とには、無端ベルト6が掛け渡される。ベルト循環手段3は、モータの回転駆動力により駆動ローラ12を回転する。ベルト循環手段3は、駆動ローラ12が無端ベルト6を長手方向Xに沿って送り出し、該無端ベルト6により従動ローラ13が軸芯回りに回転する。こうして、ベルト循環手段3は、無端ベルト6を循環する。
また、駆動ローラ12の表面は、平坦に保たれている。駆動ローラ12は、図7に示すように、ガイド部材30及びスリット31を設けている。ガイド部材30は、駆動ローラ12と従動ローラ13とが互いに近接する端部32に設けられている。ガイド部材30は、駆動ローラ12の外周に向かって突出している。スリット31は、駆動ローラ12の表面から凹状に形成されている。スリット31は、駆動ローラ12の軸芯方向に沿って直線状に伸びている。スリット31は、駆動ローラ12の周方向に沿って、等間隔に配されている。
また、駆動ローラ12の外表面の前記軸芯回り即ち回転方向の摩擦係数及び無端ベルト6の摩擦係数は、駆動ローラ12が、無端ベルト6を連れ回りする摩擦係数である。即ち、駆動ローラ12の回転方向の摩擦係数及び無端ベルト6の摩擦係数は、無端ベルト6が駆動ローラ12に対しスリップすることを規制する摩擦係数である。
一方、駆動ローラ12の外表面の軸芯方向の摩擦係数及び無端ベルト6の摩擦係数は、無端ベルト6が循環すると、無端ベルト6がガイド部材30に寄っていき、且つ、無端ベルト6がガイド部材30に当接するとともに、ガイド部材30に当接すると無端ベルト6がガイド部材30に当接し続ける摩擦係数である。即ち、駆動ローラ12の外表面の軸芯方向の摩擦係数及び無端ベルト6の摩擦係数は、無端ベルト6がガイド部材30に当接した際に、無端ベルト6がガイド部材30を乗り越えることを規制する摩擦係数である。このため、無端ベルト6は、循環する際に、駆動ローラ12の軸芯方向において、ガイド部材30に当接した位置で位置決めされることとなる。
さらに、駆動ローラ12の軸芯方向の摩擦係数及び無端ベルトの摩擦係数は、無端ベルト6がガイド部材30に当接しても、該無端ベルト6にしわが寄らない摩擦係数である。駆動ローラ12の軸芯方向の摩擦係数及び無端ベルト6の摩擦係数は、駆動ローラ12の回転方向の摩擦係数及び無端ベルト6の摩擦係数よりも小さい摩擦係数である。
テンション機構4は、駆動ローラ12と従動ローラ13との間で、かつローラ12,13に掛け渡される無端ベルト6の内側に配されている。テンション機構4は、図4に示すように、軸受部材17と、付勢手段としてのコイルばね18と、テンションローラ14と、を備えている。
軸受部材17は、略コの字状をなしている。軸受部材17は、支柱11から前述したローラ12,13のほぼ平行に、直線状に伸びている。軸受部材17は、後述するテンションローラ14の軸芯部材19を嵌め込む受け部20を一対設けている。受け部20は、ローラ12,13の軸芯に沿って互いに間隔をあけているとともに、軸受部材17の互いに向き合う面に設けられている。受け部20は、軸受部材17の表面から凹に形成されている。軸受部材17は、一端部が装置本体2の支柱11に固定された片持ち構造となっている。このため、軸受部材17は、無端ベルト6の離脱を容易にしている。
テンションローラ14は、円柱状をなしている。テンションローラ14の長さは、無端ベルト6の幅方向Yの寸法以上である。テンションローラ14は、軸芯方向の両端面に軸芯部材19を設けている。軸芯部材19は、円柱状をなしている。軸芯部材19は、テンションローラ14の軸芯方向に向かって伸びている。軸芯部材19は、軸受部材17の受け部20よりも外径が小さい。そのため、軸芯部材19は、軸受部材17の受け部20内に取り付けられる。
テンションローラ14は、軸芯部材19が受け部20内に挿入されて、軸受部材17に取り付けられる。テンションローラ14は、軸受部材17に取り付けられると、その軸芯が無端ベルト6の幅方向Yと平行になる。テンションローラ14は、前述のローラ12,13の軸芯に対し直交する方向に沿って、移動自在に設けられている。
コイルばね18は、軸受部材17と、テンションローラ14の軸芯部材19と、の間に設けられている。コイルばね18は、軸芯部材19それぞれに対応して、一対設けられている。コイルばね18は、テンションローラ14の軸芯部材19を軸受部材17から離れる方向に付勢する。即ち、コイルばね18は、テンションローラ14を、無端ベルト6の表面に直交(交差)する方向に沿って、該無端ベルト6に向かって付勢する。また、コイルばね18が一対設けられているので、テンション機構4は、それぞれのコイルばね18が軸芯部材19を付勢することで、無端ベルト6の幅方向Yの両縁を互いに異なる力で押圧可能である。そのため、無端ベルト6は、常にテンションのかかった状態となる。
加圧手段5は、仮押機構21及び増押機構22を備えている。仮押機構21は、対向ローラ15との間に無端ベルト6及び帯状部材7を挟む。増押機構22は、従動ローラ13との間に無端ベルト6及び帯状部材7を挟む。仮押機構21及び増押機構22は、無端ベルト6に帯状部材7を異なる力で押圧する。
仮押機構21は、駆動ローラ12と従動ローラ13との間で、かつローラ12,13間に掛け渡される無端ベルト6の外側に配されている。図示例では、仮押機構21は、無端ベルト6の上方に配されている。仮押機構21は、図3に示すように、本体部23と、仮押ローラ26と、外周片27と、分銅24と、付勢手段としてのコイルばね25と、を備えている。仮押機構21は、ローラ12,13間に掛け渡される無端ベルト6の幅方向Yの両縁8に対応した位置に配されている。
本体部23は、柱状に形成され、かつ装置本体2の支柱11から底壁10に沿って伸びた上壁28に設けられた孔に取り付けられている。本体部23は、ローラ12,13間に掛け渡される無端ベルト6の幅方向Yの両縁8の上方(無端ベルト6の外側)に配されている。本体部23は、前記上壁28に無端ベルト6の表面に直交(交差)する方向に沿って、スライド自在に設けられている。
仮押ローラ26は、本体部23の下端部(無端ベルト6寄りの端部)に軸芯回りに回転自在に設けられている。仮押ローラ26の軸芯は、ローラ12,13の軸芯とほぼ平行である。仮押ローラ26の外周面には、ローラ12,13に掛け渡された無端ベルト6が接触する。仮押ローラ26は、帯状部材7が無端ベルト6とともに循環する際に、帯状部材7により軸芯回りに回転する。仮押ローラ26は、対向ローラ15との間に無端ベルト6及び帯状部材7を挟む。
外周片27は、上壁28より無端ベルト6の外側(図示例では上側)に位置し、本体部23の外周面から該本体部23の外側に向かって突出している。
分銅24は、本体部23に一つ以上載置される。分銅24は、本体部23に載置される数が変更自在である。
コイルばね25は、装置本体2の上壁28と外周片27との間に位置付けられる。コイルばね25は、上壁28から離れる方向(即ち無端ベルト6及び対向ローラ15から離れる方向)に本体部23及び分銅24を付勢する。コイルばね25の弾性係数は、少なくとも本体部23を上壁28から離す方向に付勢する弾性係数である。
帯状部材の貼付装置1は、対向ローラ15と、波打ち防止ローラ16とを備えている。対向ローラ15は、駆動ローラ12及び従動ローラ13と同様に、円柱状をなしており、一端が装置本体2の支柱11に軸芯回りに回転自在に支持されている。そのため、対向ローラ15は、片持ち構造となっている。対向ローラ15は、駆動ローラ12と従動ローラ13との間で、かつローラ12,13間に掛け渡される無端ベルト6の内側に配されている。
対向ローラ15は、仮押機構21との間に無端ベルト6及び帯状部材7を挟む位置に配されている。対向ローラ15の長さは、無端ベルト6の幅方向Yの寸法以上である。対向ローラ15の軸芯は、前述したローラ12,13の軸芯と無端ベルト6の幅方向Yとの双方とほぼ平行である。
対向ローラ15の外周面には、無端ベルト6が接触する。対向ローラ15は、波打ち防止ローラ16との間に無端ベルト6及び帯状部材7を挟む。対向ローラ15は、無端ベルト6が循環することによって、軸芯回りに回転する。
波打ち防止ローラ16は、円柱状をなしている。波打ち防止ローラ16は、一対の仮押機構21間に配される。波打ち防止ローラ16は、両端が装置本体2の上壁28に軸芯回りに回転自在に支持されている。そのため、波打ち防止ローラ16は、両持ち構造となっている。波打ち防止ローラ16の軸芯は、前述したローラ12,13の軸芯と無端ベルト6の幅方向Yとの双方とほぼ平行である。
波打ち防止ローラ16の外周面には、無端ベルト6が接触する。波打ち防止ローラ16は、無端ベルト6及び帯状部材7が循環することにより、軸芯回りに回転する。波打ち防止ローラ16は、無端ベルト6を対向ローラ15との間に挟む。このため、波打ち防止ローラ16は、幅方向Yの中央が対向ローラ15から離れる方向に、しわが無端ベルト6に発生することを防止する。
前述した仮押機構21は、対向ローラ15との間に挟まれた無端ベルト6に帯状部材7を押し付ける。仮押機構21は、分銅24の数を調整するなどして、無端ベルト6及び帯状部材7の厚みが薄くならない程度で、かつ無端ベルト6に帯状部材7が貼り付けられる力で、無端ベルト6に帯状部材7を押し付ける。即ち、仮押機構21の加圧力は、図6(a)に示すように、帯状部材7及び無端ベルト6が殆ど(全く)弾性変形しない(弾性変形することを規制する)力である。仮押機構21は、帯状部材7が無端ベルト6に貼付する必要最小限の力で帯状部材7を無端ベルト6に押し付けて、帯状部材7を無端ベルト6に貼り付ける。このように、帯状部材7及び無端ベルト6が殆ど(全く)弾性変形しないように、帯状部材7が無端ベルト6に貼付される必要最小限の力で、帯状部材7を無端ベルト6に押し付けて、該帯状部材7を無端ベルト6に貼り付けることを、本明細書では、仮留めするという。
即ち、仮押機構21は、対向ローラ15との間に帯状部材7及び無端ベルト6を挟んで、帯状部材7を無端ベルト6に押し付けて、該帯状部材7を無端ベルト6に仮留めする。
また、仮押機構21は、分銅24の数を変更することで、本体部23の質量よりも弱い力で、帯状部材7を押し付けることができるので、無端ベルト6への帯状部材7の加圧力を微小に調整可能である。
増押機構22は、ローラ12,13間に掛け渡される無端ベルト6の外側に配されている。増押機構22は、従動ローラ13との間に無端ベルト6及び帯状部材7を挟む位置に配されている。増押機構22は、ローラ12,13間に掛け渡される無端ベルト6の幅方向Yの両縁8に対応する位置に配されている。
それぞれの増押機構22は、装置本体2の支柱11に取り付けられたシリンダ本体(図示せず)と、シリンダ本体から伸張自在に設けられたロッド(図示せず)と、増押ローラ29を備えている。シリンダ本体は、ロッドが無端ベルト6の幅方向Yの縁8に接離するように、前述した支柱11に取り付けられている。増押ローラ29は、ロッドの無端ベルト6寄りの端部に軸芯回りに回転自在に支持されている。増押ローラ29の軸芯は、前述したローラ12,13,14,15とほぼ平行である。増押ローラ29は、外周面に帯状部材7などが接触して、該帯状部材7は無端ベルト6とともに循環すると、無端ベルト6とともに連れ回りして、軸芯を中心として回転する。
前述した増押機構22は、シリンダ本体からロッドが伸張して、増押ローラ29と従動ローラ13との間に、無端ベルト6及び帯状部材7を挟む。こうして、増押ローラ29は、帯状部材7を無端ベルト6に押し付ける。
増押機構22は、仮押機構21よりも十分に強い力で無端ベルト6に帯状部材7を押し付ける。増押機構22は、図6(b)に示すように、無端ベルト6に帯状部材7を押し付ける際に、無端ベルト6及び帯状部材7は、それぞれの厚みが薄くなるように弾性変形する。増押機構22は、仮押機構21により無端ベルト6の両縁8に仮留めされた帯状部材7をさらに加圧する。
増押機構22の加圧力は、帯状部材7を無端ベルト6に押し付けて、これらを一度弾性変形して、帯状部材7を無端ベルト6に完全に固定するために必要な力である。このように、前述した完全に固定するために必要な力で、帯状部材7を無端ベルト6に押し付けて、該帯状部材7を無端ベルト6に完全に貼り付けることを、本明細書では、本留めするという。
即ち、増押機構22は、従動ローラ13との間に帯状部材7及び無端ベルト6を挟んで、帯状部材7を無端ベルト6に押し付けて、該帯状部材7を無端ベルト6に本留めする。
次に、前述した帯状部材の貼付装置1で、無端ベルト6に帯状部材7を貼付する工程を説明する。まず、無端ベルト6を駆動ローラ12と、従動ローラ13と、テンションローラ14と、対向ローラ15と、に掛け渡す。
そして、モータを作動させて、駆動ローラ12を軸芯方向に回転させる。駆動ローラ12により、無端ベルト6が長手方向Xに沿って送られる。すると、無端ベルト6が、前述したローラ12,13,14,15の回りを循環する。もちろん、無端ベルト6が循環する際には、前述したローラ12,13,14,15は、回転する。
また、無端ベルト6は、循環する際に、軸芯が互いに交差するように駆動ローラ12及び従動ローラ13が配されているので、駆動ローラ12のガイド部材30に徐々に近づく。すると、無端ベルト6の縁8が、ガイド部材30に当接する。このとき、駆動ローラ12及び無端ベルト6の摩擦係数が前述した摩擦係数であるので、無端ベルト6は、縁8がガイド部材30に接触したままに保たれ、幅方向Yに位置決めされる。
その後、帯状部材7の接着テープ9の貼られた側の端部を、無端ベルト6の幅方向Yの縁8に接触させる。そして、仮押機構21は、対向ローラ15との間に無端ベルト6及び帯状部材7を挟んで、図6(a)に示すように、無端ベルト6に帯状部材7を仮留めする。同時に仮押機構21間に配された波打ち防止ローラ16と対向ローラ15とが、無端ベルト6の幅方向Yを挟んで、無端ベルトの中央にしわが発生することを防止する。仮押機構21が帯状部材7を仮留めした後、増押機構22は、無端ベルト6に帯状部材7を押し付けて、図6(b)に示すように、帯状部材7を無端ベルト6に本留めする。
本実施形態によれば、仮押機構21で帯状部材7を無端ベルト6に加圧した後、増押機構22で帯状部材7を無端ベルト6に加圧する。仮押機構21は、帯状部材7が無端ベルト6に貼付する必要最小限の力で帯状部材7を無端ベルト6に押し付けて、帯状部材7を無端ベルト6に仮貼付けし、帯状部材7の位置決めを行う。増押機構22は、帯状部材7が無端ベルト6に完全に貼付する力で帯状部材7を無端ベルト6に押し付けて、帯状部材7を無端ベルト6に本留めし、帯状部材7を無端ベルト6に密着させる。
このように、増押機構22では、無端ベルト6の幅方向Yの縁8に既に帯状部材7が仮貼付けされて位置決めされているため、大きな力で加圧しても無端ベルト6及び帯状部材7が長手方向に伸びることが抑制される。したがって、張力を発生されることなく、帯状部材7を無端ベルト6に貼り付けることができる。また、加圧手段5は、仮押機構21を設けているため、帯状部材7の仮貼付けを自動で行うことができ、手作業で仮貼付けを行う場合よりも、一定の加圧力で帯状部材7を無端ベルト6に押し付けることができる。したがって、張力を発生されることなく、帯状部材7を無端ベルト6に貼り付けることができ、貼付不良を発生しにくくすることができる。
また、仮押機構21及び増押機構22が、回転する対向ローラ15及び従動ローラ13との間に無端ベルト6及び帯状部材7を挟むので、無端ベルト6に帯状部材7を確実に取り付けることができる。
また、無端ベルト6の幅方向Yの両縁8に同時に帯状部材7を取り付けることができる。このため、効率良く帯状部材7を無端ベルト6に取り付けることができる。また、無端ベルト6の幅方向Yの両縁8に同時に帯状部材7を押し付けるので、無端ベルト6が蛇行することなく、帯状部材7を無端ベルト6に貼り付けることができる。
また、一対の仮押機構21間に波打ち防止ローラ16を設けているので、無端ベルト6の両縁8に帯状部材7を押し付けた際に、無端ベルト6の幅方向Yの中央にしわが寄って発生する波打ち現象を物理的に抑えることができる。したがって、帯状部材7を無端ベルト6に貼り付けることができる。
また、コイルばね25が本体部23を駆動ローラ12から離す方向に付勢しているので、仮押機構21の質量より弱い力で該仮押機構21が、帯状部材7を無端ベルト6に押し付けることができる。また、本体部23に載置する分銅24の数を変更することで、仮押機構21が、帯状部材7を無端ベルト6に押し付ける力を変更できる。したがって、帯状部材7を無端ベルト6に押し付ける加圧力の変更可能な範囲を広くすることができ、帯状部材7及び無端ベルト6の材質や寸法などが変更されても、常に適切な加圧力で帯状部材7を無端ベルト6に押し付けるができる。さらに、本体部23に一定の数の分銅を載置することで、常に一定の力で、帯状部材7を無端ベルト6に押し付けることができる。
また、無端ベルト6の幅方向Yの両縁8を互いに異なる力で押圧することが可能であるので、無端ベルト6の幅方向Yの両縁8間に周長が異なっていても、無端ベルト6の両縁8それぞれに確実にテンションを付与することができる。これにより、循環中に無端ベルト6が蛇行することを防止できる。したがって、帯状部材7を無端ベルト6に確実に貼り付けることができる。
また、無端ベルト6が、走行中に駆動ローラ12の駆動ローラ12と従動ローラ13とが互いに角度が閉じている方向に滑りながら移動し、無端ベルト6の縁8がガイド部材30に当たって滑りが止まる。このため、ガイド部材30は、無端ベルト6の蛇行を抑えることができる。
また、無端ベルト6を駆動ローラ12に確実に連れ回すことができる。また、無端ベルト6がガイド部材30を乗り越えたり、無端ベルト6にしわが発生することを防止できる。
また、駆動ローラ12の軸芯方向と回転方向の摩擦係数を変えることで、無端ベルト6がガイド部材30を乗り越えたり、無端ベルト6にしわが発生することを防止できるとともに、無端ベルト6を駆動ローラ12に確実に連れ回すことができる。
前述した実施形態では、駆動ローラ12にスリット31を設けたが、本発明のスリット31は、駆動ローラ12、従動ローラ13、テンションローラ14、対向ローラ15の内少なくとも一つのローラ11,12,13,14,15に設けても良い。
また、前述した実施形態では、テンション機構4は、無端ベルト6の内側から外側に向かって無端ベルト6に押圧していたが、本発明のテンション機構4は、表面に交差する方向に無端ベルト6を押圧するのであれば、外側から内側に無端ベルト6を押圧して無端ベルト6にテンションを加えても良い。
また、前述した実施形態では、駆動ローラ12と従動ローラ13との軸芯が、交差していたが、本発明では、駆動ローラ12、従動ローラ13、テンションローラ14、対向ローラ15のいずれのローラ11,12,13,14,15の軸芯が互いに交差していても良い。
前述した実施形態では、駆動ローラ12のローラ12,13同士が互いに近接する端部32にガイド部材30を設けたが、本発明では、駆動ローラ12、従動ローラ13、テンションローラ14、対向ローラ15、の内少なくとも一つのローラ11,12,13,14,15同士が互いに近接する端部32にガイド部材30を設けても良い。
仮押機構21で押圧する力は、無端ベルト6と、帯状部材7とが、厚みが薄くなるように弾性変形せずに、且つ、これらが互いに固定される程度の力である。
また、仮押機構21及び増押機構22の加圧力は、無端ベルト6と、帯状部材7と、の材質や形状や表面状態、帯状部材7に塗られた接着剤の粘着力、作業環境(温湿度)によって適宜変更される。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1 帯状部材の貼付装置
3 ベルト循環手段
4 テンション機構
5 加圧手段
6 無端ベルト
7 帯状部材
8 縁
12 駆動ローラ(ローラ)
13 従動ローラ(ローラ)
14 テンションローラ(ローラ)
15 対向ローラ(ローラ)
16 波打ち防止ローラ
21 仮押機構
22 増押機構
23 本体部
24 分銅
25 コイルばね(付勢手段)
30 ガイド部材
31 スリット
3 ベルト循環手段
4 テンション機構
5 加圧手段
6 無端ベルト
7 帯状部材
8 縁
12 駆動ローラ(ローラ)
13 従動ローラ(ローラ)
14 テンションローラ(ローラ)
15 対向ローラ(ローラ)
16 波打ち防止ローラ
21 仮押機構
22 増押機構
23 本体部
24 分銅
25 コイルばね(付勢手段)
30 ガイド部材
31 スリット
Claims (9)
- 無端ベルトを循環するベルト循環手段と、前記無端ベルトの幅方向の縁に弾性変形自在な帯状部材を貼付する加圧手段と、を備えた帯状部材の貼付装置において、
前記加圧手段は、前記帯状部材を前記無端ベルトに仮留めする仮押機構と、前記帯状部材を前記無端ベルトに本留めする増押機構と、を備えたことを特徴とする帯状部材の貼付装置。 - 前記仮押機構及び前記増押機構が、それぞれ、前記無端ベルトが循環する際に回転するローラとの間に、前記無端ベルトと前記帯状部材とを挟むことを特徴とする請求項1に記載の帯状部材の貼付装置。
- 前記仮押機構及び前記増押機構が、それぞれ、前記無端ベルトの幅方向の両縁に対応する位置に配して、前記無端ベルトの両縁に重ねられた前記帯状部材を前記無端ベルトに取り付けることを特徴とする請求項2に記載の帯状部材の貼付装置。
- 前記無端ベルトの幅方向の両縁それぞれに対応して配された一対の仮押機構間に設けられた波打ち防止ローラを備え、該波打ち防止ローラが、前記無端ベルトを前記ローラとの間に挟む位置に配されていることを特徴とする請求項3に記載の帯状部材の貼付装置。
- 前記仮押機構が、(イ)前記帯状部材と前記無端ベルトとを前記ローラとの間に挟む本体部と、(ロ)前記本体部に少なくとも一つが載置される分銅と、(ハ)前記本体部を前記ローラから離す方向に付勢する付勢手段と、を備えて、前記本体部に載置する前記分銅の数を変更することで前記帯状部材の前記無端ベルトへの加圧する力を変更可能にしたことを特徴とする請求項2に記載の帯状部材の貼付装置。
- 前記無端ベルトの幅方向の両縁を、前記無端ベルトの表面に交差する方向に沿って、互いに異なる力で押圧することを可能にしたテンション機構を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項5のうちいずれか一項に記載の帯状部材の貼付装置。
- (イ)前記ベルト循環手段が、互いに軸芯が交差するローラを複数備え、且つ、
(ロ)前記複数のローラのうちの少なくとも一つのローラが、前記ローラ同士が互いに近接する端部に外周に向かって突出したガイド部材を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項6のうちいずれか一項に記載の帯状部材の貼付装置。 - 前記ローラの外表面の回転方向の摩擦係数及び前記無端ベルトの摩擦係数が、前記無端ベルトが前記ローラに対しスリップすることを規制する摩擦係数であり、且つ、
前記ローラの外表面の軸芯方向の摩擦係数及び前記無端ベルトの摩擦係数が、前記無端ベルトが前記ガイド部材を乗り越えることを規制する摩擦係数であることを特徴とする請求項7に記載の帯状部材の貼付装置。 - 前記ローラの外表面が、平坦に保たれ、且つ、軸芯方向に沿って伸びたスリットが前記ローラに設けられていることを特徴とする請求項8に記載の帯状部材の貼付装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004269573A JP2006082929A (ja) | 2004-09-16 | 2004-09-16 | 帯状部材の貼付装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2004269573A JP2006082929A (ja) | 2004-09-16 | 2004-09-16 | 帯状部材の貼付装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006082929A true JP2006082929A (ja) | 2006-03-30 |
Family
ID=36161755
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2004269573A Withdrawn JP2006082929A (ja) | 2004-09-16 | 2004-09-16 | 帯状部材の貼付装置 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2006082929A (ja) |
-
2004
- 2004-09-16 JP JP2004269573A patent/JP2006082929A/ja not_active Withdrawn
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A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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