本発明の実施の形態による回転位置調整装置は、搬送路と、コンベアと、接触部材と、調整機構とを含む。搬送路は、第1の方向に延びる中心軸線を有する容器を第1の方向に対して垂直な第2の方向に搬送する。コンベアは、第3の方向で、搬送路よりも一方に配置されている。第3の方向は、第1の方向及び第2の方向の各々に垂直な方向である。コンベアは、ベルトを有する。ベルトには、搬送面が形成されている。搬送面は、容器に形成された筒状の側面に接触しながら、搬送路の上流側から下流側に向かって移動する。接触部材は、第3の方向で、搬送路よりも他方に配置されている。接触部材には、接触面が形成されている。接触面には、容器に形成された筒状の側面が接触する。調整機構は、第2の方向でのベルトに対する接触部材の位置を調整する。
上記回転位置調整装置においては、第2の方向でのベルトに対する接触部材の位置を調整することにより、搬送路上で容器が接触面と搬送面の各々に接触している区間の長さを調整することができる。つまり、接触面の第2の方向での長さを調整することができる。
ここで、搬送路が容器を搬送しているとき、搬送面は第2の方向に移動しているが、接触面は第2の方向に移動していない。つまり、容器は、搬送面と接触面の各々に接触しているときに、周方向に回転しながら、第2の方向に搬送される。そのため、搬送路上で容器が接触面と搬送面の各々に接触している区間の長さを調整すれば、容器が周方向に回転する角度(つまり、容器の周方向での回転量)を調整することができる。
したがって、上記回転位置調整装置においては、容器を搬送しながら、容器の周方向での回転位置を調整することができる。
容器の側面は、容器の外周面に相当する。容器の側面は、第1の方向の全長に亘って、筒状に形成されていなくてもよい。
容器の材料は、特に、限定されない。容器は、例えば、合成樹脂で形成されていてもよい、金属で形成されていてもよいし、ガラスで形成されていてもよい。
容器が収容するものは、特に、限定されない。容器は、例えば、固形物を収容するものであってもよいし、液体を収容するものであってもよいし、気体を収容するものであってもよい。
搬送路は、容器を第2の方向に搬送することができるものであれば、特に限定されない。搬送路は、例えば、コンベアである。
搬送路は、例えば、一対のガイド板を含んでいてもよい。一対のガイド板は、それぞれ、第2の方向に延びている。一対のガイド板は、第3の方向に離れて配置されている。一対のガイド板は、平行に配置されている。搬送路が一対のガイド板を含む場合、搬送路による容器の搬送を安定させることができる。なお、各ガイド板は、必要に応じて、第2の方向で分断されていてもよい。
搬送路は、一対のガイド板の間隔(第3の方向での距離)を調整する機構をさらに含んでいてもよい。この場合、搬送路によって搬送される容器の種類が変更されたとしても、容器の種類に応じて、一対のガイド板の間隔を設定することができる。その結果、容器の種類が変更された場合であっても、搬送路による容器の搬送を安定させることができる。
ベルトは、例えば、無端ベルトである。無端ベルトは、例えば、第2の方向に離れて配置された複数のローラに巻き掛けられる。無端ベルトの外周面のうち、複数のローラよりも搬送路の近くに位置する部分により、搬送面が実現される。
搬送面は、搬送路と平行に位置する。つまり、搬送面は、搬送路に沿って第2の方向に延びる。これにより、搬送面は、容器と接触しつつ、搬送路の上流側から下流側へ移動することができる。
搬送面は、好ましくは、容器に形成された筒状の側面に対して、第1の方向の全長に亘って接触する。これにより、搬送面に対する容器の接触を安定させることができる。
搬送面は、容器に形成された筒状の側面に対して、直接接触していてもよいし、間接的に接触していてもよい。搬送面が筒状の側面に対して間接的に接触する態様は、例えば、搬送面が筒状の側面に貼り付けられたラベル等を介して筒状の側面に接触する態様を含む。
接触面は、接触部材の表面のうち、搬送面に接触している容器と接触する部分である。接触部材の表面は、接触面と連続して形成された表面を含む。当該接触面と連続して形成された表面は、第2の方向でのベルトに対する接触部材の位置を調整することにより、接触面となり得る。つまり、接触面は、第2の方向でのベルトに対する接触部材の位置を調整することにより、第2の方向での長さを調整することができる。
接触面は、搬送面と平行に位置する。これにより、搬送面と接触面の各々に対して、容器が接触する状態を実現することができる。
接触面の第2の方向での長さは、例えば、筒状の側面の直径や、容器の回転量等を考慮して、適宜、設定される。例えば、筒状の側面の直径が異なる複数の容器に対応するのであれば、直径が最大である場合を考慮してされる。
第2の方向でのベルトに対する接触部材の位置の調整は、接触面の第2の方向での長さ、つまり、搬送路上で容器が搬送面と接触面の各々に接触している区間の長さを調整することができるものであれば、特に限定されない。第2の方向でのベルトに対する接触部材の位置の調整は、例えば、接触面の第2の方向での端(つまり、容器が搬送される方向での上流端又は下流端)の位置を調整すればよい。
接触面の第2の方向での端の位置の調整は、第1の方向の全長に亘って行われる。つまり、接触面の第2の方向での端の位置を調整するときには、当該端の全体を、第2の方向に移動させる。
例えば、接触部材の表面のうち、搬送面に接触している容器と接触する部分(接触面)と、当該部分(接触面)に連続して形成された部分とが、搬送面と平行に配置されている場合を想定する。この場合、接触部材を第2の方向に移動させることにより、接触面の第2の方向での端(具体的には、容器が搬送される方向での上流端及び下流端の何れか)の位置を調整することができる。
例えば、接触部材のうち、容器が搬送される方向で上流側に位置する部分が巻き取られている場合、つまり、接触部材の表面のうち、搬送面に接触している容器と接触する部分(接触面)は搬送面と平行に配置されているが、当該部分(接触面)に連続して形成された部分は搬送面と平行に配置されていない場合を想定する。この場合、接触部材の表面のうち、搬送面と平行に配置されている部分の第2の方向での長さを調整することにより、接触面の第2の方向での端(具体的には、容器が搬送される方向での下流端)の位置を調整することができる。接触部材のうち、搬送面と平行な部分の長さを調整する方法としては、例えば、弾性変形可能な材料によって形成された接触部材のうち、容器が搬送される方向で上流側に位置する部分をローラに巻き付けておき、当該ローラを回転させて、接触部材のローラへの巻付量を調整する方法等が考えられる。
第2の方向でのベルトに対する接触部材の位置を調整するタイミングは、搬送路によって搬送される容器が搬送面と接触面の各々に接触する前であれば、特に限定されない。例えば、(1)搬送される容器の種類に応じて、予め調整してもよいし、(2)搬送される容器の周方向での回転位置を参照して、調整してもよい。
接触面は、容器に形成された筒状の側面に対して、直接接触していてもよいし、間接的に接触していてもよい。接触面が筒状の側面に対して間接的に接触する態様は、例えば、接触面が筒状の側面に貼り付けられたラベル等を介して筒状の側面に接触する態様を含む。
接触面は、好ましくは、容器に形成された筒状の側面に対して、第1の方向の全長に亘って接触する。これにより、接触面に対する容器の接触を安定させることができる。
上記回転位置調整装置は、ベルトの第1の方向での位置を調整する機構をさらに含んでいてもよい。この場合、容器の形状に応じて、ベルトの第1の方向での位置を調整することができる。そのため、容器の形状が変更された場合であっても、搬送面を容器の側面に接触させることができる。
上記回転位置調整装置は、接触部材の第1の方向での位置を調整する機構をさらに含んでいてもよい。この場合、容器の形状に応じて、接触部材の第1の方向での位置を調整することができる。そのため、容器の形状が変更された場合であっても、接触面を容器の側面に接触させることができる。
搬送面及び接触面の一方は、好ましくは、第3の方向から見たときに、第1の方向の全長に亘って、搬送面及び接触面の他方に重なる。別の表現をすれば、搬送面及び接触面の一方は、好ましくは、第1の方向で、搬送面及び接触面の他方と同じ位置に存在する部分を有する。この場合、容器を周方向に安定して回転させることができる。
搬送面の第1の方向での長さは、接触面の第1の方向での長さと同じであってもよいし、接触面の第1の方向での長さよりも短くてもよいし、接触面の第1の方向での長さよりも長くてもよい。
回転位置調整装置は、第3の方向でのベルトから接触部材までの距離を調整する機構をさらに含んでいてもよい。この場合、容器に形成された筒状の側面の直径に応じて、第3の方向での搬送面から接触面までの距離を調整することができる。
第3の方向でのベルトから接触部材までの距離を調整する場合、ベルトを接触部材に対して第3の方向に移動させてもよいし、接触部材をベルトに対して第3の方向に移動させてもよい。要するに、ベルト及び接触部材の何れか一方を他方に対して第3の方向に移動させればよい。
回転位置調整装置は、好ましくは、第1の識別情報取得装置をさらに備える。第1の識別情報取得装置は、接触部材よりも搬送路の下流側に配置され、容器の中心軸線周りの周方向での回転位置を識別するための情報を取得する。この場合、第1の識別情報取得装置によって取得された情報を利用することにより、容器の周方向での回転位置を識別することができる。そのため、容器の周方向での回転位置を調整できたか否かを確認することができる。
第1の識別情報取得装置は、容器の中心軸線周りの周方向での回転位置を識別するための情報を取得することができるものであれば、特に限定されない。容器の中心軸線周りの周方向での回転位置を識別するための情報は、例えば、測定したデータから直接取得してもよいし、測定したデータから推測して取得してもよい。第1の識別情報取得装置は、例えば、カメラであってもよいし、マークセンサであってもよい。マークセンサは、例えば、筒状の側面に付着されたマークの色を識別するものであればよい。
第1の識別情報取得装置は、好ましくは、第1の方向に垂直な方向から容器の周方向での回転位置を識別するための情報を取得する。この場合、第1の識別情報取得装置の配置の自由度が向上する。
第1の識別情報取得装置は、好ましくは、第3の方向から容器の周方向での回転位置を識別するための情報を取得する。この場合、第1の識別情報取得装置を配置するためのスペースを確保し易い。
回転位置調整装置は、好ましくは、第2の識別情報取得装置をさらに備える。第2の識別情報取得装置は、容器が搬送面及び接触面の各々に接触する前に、容器の中心軸線周りの周方向での回転位置を識別するための情報を取得する。調整機構は、第2の識別情報取得装置が取得した情報に基づいて、第2の方向での搬送面に対する接触面の位置を調整する。
第2の識別情報取得装置は、例えば、接触部材が有する接触面よりも搬送路の上流側に配置される。第2の識別情報取得装置は、例えば、搬送路によって搬送される容器よりも上方に配置される。
第2の識別情報取得装置は、容器の中心軸線周りの周方向での回転位置を識別するための情報を取得することができるものであれば、特に限定されない。容器の中心軸線周りの周方向での回転位置を識別するための情報は、例えば、測定したデータから直接取得してもよいし、測定したデータから推測して取得してもよい。第2の識別情報取得装置は、例えば、カメラであってもよいし、マークセンサであってもよい。マークセンサは、例えば、容器の蓋に付着されたマークの色を識別するものであればよい。
調整機構は、第1のローラと、第2のローラと、無端ベルトとを含んでいてもよい。この場合、第1のローラ及び第2のローラは、それぞれ、第1の方向に延びる中心軸線周りで回転可能に配置されている。第2のローラは、第2の方向で、第1のローラから離れている。無端ベルトは、第1のローラ及び第2のローラに巻き掛けられている。無端ベルトには、取付面が形成されている。取付面は、第1のローラ及び第2のローラの何れかを回転させるときに、第2の方向に移動する。無端ベルトの外周面のうち、第1のローラ及び第2のローラよりも搬送路の近くに位置する部分を含んで、取付面が実現される。取付面には、接触部材が設けられている。
この場合、第1のローラ及び第2のローラの何れかを回転させることにより、接触部材の表面のうち、搬送面に平行な部分(つまり、搬送面に接触している容器と接触する部分、即ち、接触面)の第2の方向での端(具体的には、容器が搬送される方向での下流端)の位置を調整することができる。その結果、接触面の第2の方向での長さを調整することができる。
調整機構は、第1のローラ、第2のローラ及び無端ベルトを含む代わりに、支持板を含んでいてもよい。支持板は、第2の方向に移動可能に配置されている。支持板には、接触部材が設けられている。
この場合、支持板を第2の方向に移動させることにより、接触部材の全体を第2の方向に移動させることができる。そのため、接触部材の表面のうち、搬送面に接触している容器と接触する部分(即ち、接触面)の第2の方向での端(具体的には、容器が搬送される方向での上流端及び下流端の何れか)の位置を調整することができる。その結果、接触面の第2の方向での長さを調整することができる。
上記回転位置調整装置は、例えば、ラベル貼付装置に用いられる。この場合、例えば、容器を、ラベル繰出機構から繰り出されたラベルとともに、周方向に回転させながら、第2の方向に搬送することにより、容器の周方向での回転位置を調整しつつ、ラベルを容器の側面に貼り付けることができる。
ラベルの形状は、特に限定されない。ラベルは、例えば、矩形状であってもよいし、楕円状であってもよい。
ラベルは、容器の側面に対して、容器の周方向で略全周に亘って貼り付けられていなくてもよい。容器に貼り付けられた状態で、ラベルの周方向での長さは、例えば、容器の側面の周方向での長さの半分以下であってもよい。
上記回転位置調整装置がラベル貼付装置に用いられる場合、接触面は、少なくともラベルを周方向で一端から他端に亘って押し当てることができる大きさであればよい。つまり、接触面の第1の方向での長さは、ラベルの第1の方向での長さよりも大きければよい。また、接触面の第2の方向での長さは、ラベルの周方向での長さよりも大きければよい。
上記回転位置調整装置がラベル貼付装置に用いられる場合、接触面は、例えば、第1の接触面と、第2の接触面と、第3の接触面とを含む。第1の接触面は、接触面のうち、ラベルの周方向での一端が接触面に接触し始めるまで、容器の側面と接触する部分である。第2の接触面は、第1の接触面のうち、容器が搬送される方向での下流端に接続されている。第2の接触面は、接触面のうち、ラベルが周方向での一端から他端に亘って押し当てられる部分である。第3の接触面は、第2の接触面のうち、容器が搬送される方向での下流端に接続されている。第3の接触面は、接触面のうち、ラベルが側面に貼り付けられた後の容器と接触し、容器の周方向での回転量を調整する部分である。
上記回転位置調整装置がラベル貼付装置に用いられる場合、接触面の第2の方向での長さは、例えば、容器が有する筒状の側面の周方向での長さの1.5倍以上であってもよい。この場合、ラベルの周方向での長さが筒状の側面の周方向での長さよりも僅かに小さくても、つまり、ラベルが筒状の側面の略全周に亘って貼り付けられる場合であっても、ラベルを、周方向の全長に亘って、接触面に押し当てることができる。
上記回転位置調整装置がラベル貼付装置に用いられる場合、回転位置調整装置は、接触部材の第1の方向での位置を調整する機構をさらに含んでいてもよい。この場合、ラベルを貼り付ける位置(第1の方向での位置)が変更された場合に、ラベルが押し当てられる接触面の位置(第1の方向での位置)を調整することができる。そのため、ラベルを貼り付ける位置(第1の方向での位置)が変更されても、ラベルの全体を接触面に押し当てることができる。
上記回転位置調整装置がラベル貼付装置に用いられる場合、接触部材は、好ましくは、軟質材で形成されている。この場合、ラベルが接触面に押し当てられるときに、接触部材が弾性変形する。そのため、ラベルを側面に貼り付け易くなる。
軟質材は、弾性変形可能な材料であれば、特に限定されない。軟質材は、ゴムであってもよいし、スポンジであってもよい。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。図中同一又は相当部分には、同一符号を付して、その説明は繰り返さない。
図1は、本発明の実施の形態による回転位置調整装置11を備えるラベル貼付装置10の概略構成を示す平面図である。ラベル貼付装置10は、容器20(図2参照)に対して、ラベル222(図2参照)を貼り付ける。ラベル貼付装置10は、搬送路12と、ラベル繰出機構としての繰出機構14と、貼付機構16と、カメラ18とを備える。回転位置調整装置11は、搬送路12と、コンベア161と、接触部材162と、調整機構163と、第1の識別情報取得装置としてのカメラ18とによって実現される。コンベア161、接触部材162及び調整機構163は、貼付機構16に含まれる。
なお、以下の説明では、容器20の中心軸線20Lが延びる方向を、第1の方向とする。第1の方向は、搬送路12が有する搬送面121に垂直な方向である。搬送路12が延びる方向を、第2の方向とする。第1の方向及び第2の方向の各々に垂直な方向を、第3の方向とする。第3の方向は、搬送路12の幅方向である。容器20の中心軸線20L周りの方向を、周方向とする。
図2を参照しながら、容器20について説明する。容器20は、中心軸線20Lを有する。容器20は、例えば、錠剤を収容する。
容器20は、容器本体201と、蓋202とを有する。容器本体201及び蓋202は、それぞれ、合成樹脂によって形成されている。
容器本体201は、側面2011を有する。側面2011は、容器本体201の外周面である。側面2011は、中心軸線20Lが延びる方向(第1の方向)に略一定の直径でストレートに延びる筒状面である。側面2011には、ラベル222が貼り付けられている。
ラベル222は、矩形形状、或いは、帯状に形成されている。ラベル222は、側面2011に貼り付けられた状態で、中心軸線20L周りの周方向に延びている。ラベル222の周方向での長さは、側面2011の周方向での長さの略半分である。そのため、ラベル222が側面2011に貼り付けられた状態で、ラベル222の周方向での一端2221と、ラベル222の周方向での他端2222との間には、隙間が形成されている。ラベル222は、周方向の全長に亘って、略同じ幅(第1の方向での長さ)を有する。ラベル222を側面2011に貼り付ける方法については、後述する。
再び、図1を参照しながら、説明する。搬送路12は、例えば、コンベアである。搬送路12は、搬送面121を有する。搬送面121は、第2の方向に移動する。搬送面121には、容器20が載置される。この状態で、容器20の中心軸線20Lは、搬送面121に垂直である。搬送面121が第2の方向に移動することにより、容器20が第2の方向に搬送される。
搬送路12は、ガイド板122と、ガイド板123とを含む。以下、これらについて説明する。
ガイド板122及びガイド板123は、搬送面121よりも上方に配置される。ガイド板122は、第3の方向で、ガイド123から離れて配置されている。
ガイド板122及びガイド板123は、それぞれ、第2の方向に延びている。つまり、ガイド板122及びガイド板123は、平行に配置されている。
ガイド板122は、複数のガイド板1221を含む。複数のガイド板1221は、第2の方向に適当な間隔で並んでいる。
ガイド板123は、複数のガイド板1231を含む。複数のガイド板1231は、第2の方向に適当な間隔で並んでいる。
ガイド板122とガイド板123との間隔、つまり、第3の方向でのガイド板122からガイド板123までの距離は、搬送される容器20に応じて、適宜、設定される。ガイド板122とガイド板123との間隔は、例えば、ガイド板123を、ガイド板122に対して、接近/離隔させることで、調整することができる。なお、図1では、ガイド板122とガイド板123との間隔が最も大きい状態を示している。
続いて、図3を参照しながら、繰出機構14について説明する。図3は、図1の一部を拡大して示す平面図である。
繰出機構14は、ラベル222を容器20の側面2011に貼り付けるために、ラベル222を搬送路12上に繰り出す。繰出機構14は、第3の方向で、搬送路12よりも一方に配置されている。
繰出機構14は、供給機構141と、剥離台142と、巻取機構143とを含む。以下、これらについて説明する。
供給機構141は、ラベル用紙22が巻き付けられたリール1411を含む。ラベル用紙22は、図4に示すように、離型紙221と、複数のラベル222とを含む。離型紙221は、帯状に形成されている。複数のラベル222は、離型紙221の一方の面に貼り付けられている。複数のラベル222は、離型紙221の長手方向に所定の間隔をあけて並んでいる。
再び、図3を参照しながら、説明する。リール1411に巻き付けられたラベル用紙22は、複数のローラ1412に巻き掛けられることにより、伸張されている。ラベル用紙22は、伸張された状態で、リール1411から剥離台142へ移送される。
図5を参照しながら、剥離台142について説明する。図5は、剥離台142を示す平面図である。
剥離台142は、板形状を有する。剥離台142は、ラベル用紙22と平行に延びる側面1421を有する。側面1421は、第1の方向から見て、第2の方向に対して交差する方向に延びている。剥離台142のうち、搬送路12に近いほうの端部は、第1の方向から見て、容器20が搬送される方向で、搬送路12から離れているほうの端部よりも、下流側に位置している。
剥離台142のうち、搬送路12に近いほうの端部、つまり、容器20が搬送される方向で下流側の端部には、エッジ部1422が形成されている。エッジ部1422の少なくとも一部は、第1の方向から見て、ガイド板122と重なる。
エッジ部1422には、側面1423が形成されている。側面1423は、第2の方向に延びている。つまり、側面1423は、側面1421とは異なる方向に延びている。
剥離台142に移送されてきたラベル用紙22のうち、離型紙221は、図6に示すように、エッジ部1422で反転される。これにより、ラベル222が離型紙221から剥離される。離型紙221から剥離されたラベル222は、側面1421と平行な方向であって、搬送路12の上流側から下流側に向かって送り出される。
再び、図3を参照しながら、説明する。ラベル222が剥離された離型紙221は、巻取機構143によって回収される。巻取機構143は、プーリ1431を含む。ラベル222が剥離された離型紙221は、プーリ1431に巻き付けられている。ラベル222が剥離された離型紙221は、複数のローラ1432に巻き掛けられることにより、伸張されている。
プーリ1431は、例えば、モータの駆動力によって回転される。プーリ1431が回転することにより、離型紙221が巻き取られる。その結果、ラベル用紙22がリール1411から送り出される。リール1411から送り出されたラベル用紙22のうち、離型紙221は、剥離台142のエッジ部1422で反転される。これにより、ラベル222が離型紙221から剥離される。ラベル222が離型紙221から剥離されるタイミングは、容器20が搬送路12上の第2の方向における所定の位置に到達したときである。容器20が搬送路12上の第2の方向における所定の位置に到達したか否かは、例えば、搬送路12の上方に配置されたセンサ24(図1参照)からの検出信号を利用すればよい。
再び、図1を参照しながら、説明する。貼付機構16は、繰出機構14によって繰り出されたラベル222とともに、容器20を周方向に回転させながら、第2の方向に搬送して、ラベル222を容器20の側面2011に貼り付ける。
貼付機構16は、繰出機構14よりも、容器が搬送される方向で下流側に配置されている。貼付機構16は、コンベア161と、接触部材162と、調整機構163とを含む。
コンベア161は、第3の方向で、搬送路12よりも一方に配置されている。接触部材162及び調整機構163は、それぞれ、第3の方向で、搬送路12よりも他方に配置されている。つまり、接触部材162及び調整機構163は、それぞれ、搬送路12に対して、コンベア161とは反対側に配置されている。
図7を参照しながら、コンベア161について説明する。なお、図7では、コンベア161の構造を判り易くするために、図1に示すカバー164等の図示を省略している。
コンベア161は、2つのローラ1611と、2つのローラ1612と、ベルト1613と、支持板1614とを含む。以下、これらについて説明する。
2つのローラ1611は、第2の方向に並んでいる。2つのローラ1611は、第2の方向に離れて配置されている。2つのローラ1611は、互いに同じ形状及び大きさで形成されている。2つのローラ1611は、それぞれ、第1の方向に延びる中心軸線1611L周りで回転可能に配置されている。
2つのローラ1612は、第2の方向に並んでいる。2つのローラ1612は、第2の方向に離れて配置されている。2つのローラ1612は、互いに同じ形状及び大きさで形成されている。2つのローラ1612は、それぞれ、第1の方向に延びる中心軸線1612L周りで回転可能に配置されている。
ローラ1612は、ローラ1611よりも大きな直径を有する。2つのローラ1612は、第3の方向で、2つのローラ1611よりも、搬送路12から離れて配置されている。2つのローラ1612の間隔(第2の方向での距離)は、2つのローラ1611の間隔(第2の方向での距離)よりも大きい。
2つのローラ1612のうち、容器20が搬送される方向で上流側に位置するローラ16121の中心軸線1612Lは、2つのローラ1611のうち、容器20が搬送される方向で上流側に位置するローラ16111の中心軸線1611Lよりも、容器20が搬送される方向で上流側に位置している。
2つのローラ1612のうち、容器20が搬送される方向で下流側に位置するローラ16122の中心軸線1612Lは、2つのローラ1611のうち、容器20が搬送される方向で下流側に位置するローラ16112の中心軸線1611Lよりも、容器20が搬送される方向で下流側に位置している。
ベルト1613は、無端ベルトである。ベルト1613は、4つのローラ1611、1611、1612、1612に巻き掛けられている。
ベルト1613は、内側ベルト1615と、外側ベルト1616とを含む。以下、これらについて説明する。
内側ベルト1615は、無端ベルトである。内側ベルト1615は、ローラ1611、1612の外周面に沿って弾性変形可能な材料によって形成されている。内側ベルト1615の材料は、例えば、ポリウレタンである。
内側ベルト1615の内側面は、4つのローラ1611、1611、1612、1612に接触している。内側ベルト1615の外側面には、外側ベルト1616が貼り付けられている。
外側ベルト1616は、無端ベルトである。外側ベルト1616は、内側ベルト1615よりも大きな厚みを有する。
外側ベルト1616は、合成ゴムによって形成されている。そのため、外側ベルト1616は、ローラ1611、1612の外周面に沿って弾性変形可能となっている。合成ゴムは、例えば、ウレタンゴムである。
外側ベルト1616の内側面は、内側ベルト1615の外側面に貼り付けられている。外側ベルト1616の外側面は、ベルト1613の全長に亘って、第1の方向に広がっている。外側ベルト1616の外周面の幅(第1の方向での長さ)は、ベルト1613の全長に亘って、略同じである。
外側ベルト1616の外周面は、搬送面1617を含む。搬送面1617は、4つのローラ1611、1611、1612、1612よりも第3の方向で搬送路12の近くに位置する。
搬送面1617は、第1の方向及び第2の方向に広がる平坦面である。つまり、搬送面1617は、搬送路12に沿って第2の方向に延びている。搬送面1617の第2の方向での長さは、2つのローラ1611の中心軸線1611L間の距離と略同じである。搬送面1617は、搬送路12によって搬送される容器20の側面2011に接触する。本実施の形態では、搬送面1617は、容器20が搬送される方向で上流側から下流側へ移動することにより、容器20の側面2011に貼り付けられるラベル222に対して、周方向の一端から他端に亘って接触する。
支持板1614は、2つのローラ1611の間に配置されている。支持板1614は、第2の方向に延びている。支持板1614は、内側ベルト1615の内側面に接触する支持面1618を有する。支持面1618は、第1の方向及び第2の方向に広がる平坦面である。
例えば、4つのローラ1611、1611、1612、1612の何れかが、モータの駆動力によって、中心軸線周りに回転する。これにより、ベルト1613が移動する。ベルト1613のうち、4つのローラ1611、1611、1612、1612よりも、第3の方向で搬送路12の近くに位置する部分は、搬送路12の上流側から下流側に向かって移動する。その結果、搬送面1617は、搬送路12の上流側から下流側に向かって移動する。
図7を参照しながら、接触部材162及び調整機構163について説明する。なお、図7では、調整機構163の構造を判り易くするために、図1に示すカバー165等の図示を省略している。
調整機構163は、2つのローラ1631と、ベルト1632と、支持板1634とを有する。以下、これらについて説明する。
2つのローラ1631は、第2の方向に並んでいる。2つのローラ1631は、第2の方向に離れて配置されている。2つのローラ1631は、互いに同じ形状及び大きさで形成されている。2つのローラ1631は、それぞれ、第1の方向に延びる中心軸線1631L周りで回転可能に配置されている。
ベルト1632は、無端ベルトである。ベルト1632は、2つのローラ1631に巻き掛けられている。ベルト1632は、ローラ1631の外周面に沿って弾性変形可能な材料によって形成されている。ベルト1632の材料は、例えば、ポリウレタンである。
ベルト1632の内周面は、2つのローラ1631に接触している。ベルト1632の外周面に対して、接触部材162が貼り付けられている。ベルト1632の外周面のうち、接触部材162が貼り付けられている部分によって、取付面1633が実現されている。
接触部材162は、合成ゴムによって形成されている。そのため、接触部材162は、ローラ1631の外周面に沿って弾性変形可能となっている。合成ゴムは、例えば、アクリルゴムである。
接触部材162は、全体として、矩形の板形状を有する。接触部材162のうち、厚さ方向で一方に位置する面は、ベルト1632の外周面に貼り付けられている。接触部材162のうち、厚さ方向で他方に位置する面は、接触面1621を含む。
接触面1621は、搬送面1617と平行に配置されている。つまり、接触面1621は、第1の方向及び第2の方向に広がる平坦面である。
接触面1621は、2つのローラ1631よりも第3の方向で搬送路12の近くに位置する。接触面1621に対して、搬送路12によって搬送される容器20の側面2011が接触する。
接触面1621の第2の方向での一端(容器20が搬送される方向での上流端)は、2つのローラ1631のうち、容器20が搬送される方向で上流側に位置するローラ16311の中心軸線1631Lに対して、第2の方向で、略同じ位置にある。
接触面1621の第2の方向での他端(容器20が搬送される方向での下流端)は、2つのローラ1631のうち、容器20が搬送される方向で下流側に位置するローラ16312の中心軸線1631Lよりも、第2の方向で、下流側に位置しない。つまり、接触面1621の第2の方向での長さは、接触面1621の第2の方向での他端(容器20が搬送される方向での下流端)が、第2の方向で、ローラ16312の中心軸線1631Lと同じ位置にあるときに、最大となる。
容器20が周方向に回転しながら第2の方向に搬送されることにより、接触面1621に対して、ラベル222が周方向の一端から他端に亘って押し当てられる。つまり、接触面1621は、ラベル222よりも大きい。
例えば、2つのローラ1631の何れかを回転させる。ローラ1631の回転は、例えば、ハンドル166(図1参照)によって実現できる。なお、ローラ1631の回転は、例えば、パルスモータによって実現してもよい。2つのローラ1631の何れかを回転させることにより、ベルト1632が移動する。ベルト1632が移動すると、ベルト1632に貼り付けられた接触部材162が移動する。
このとき、接触部材162のうち、2つのローラ1631よりも第3の方向で搬送路12の近くに位置する部分は、第2の方向に移動する。その結果、接触面1621のうち、容器20が搬送される方向での下流端の位置が変化する。要するに、接触面1621のうち、容器20が搬送される方向での下流端の全体が、第2の方向に移動する。
なお、接触面1621のうち、容器20が搬送される方向での上流端の位置は、上記のように接触部材162が移動しても、変化しない。そのため、上記のように接触部材162が移動すると、接触面1621の第2の方向での長さが変化する。
支持板1634は、2つのローラ1631の間に配置されている。支持板1634は、第2の方向に延びている。支持板1634は、内側ベルト1632の内側面に接触する支持面1635を有する。支持面1635は、第1の方向及び第2の方向に広がる平坦面である。
再び、図1を参照しながら、説明する。カメラ18は、容器20が搬送される方向で、貼付機構16よりも、下流側に配置されている。カメラ18は、第3の方向で、搬送路12よりも一方に配置されている。つまり、カメラ18は、搬送路12に対して、コンベア161と同じ側配置されている。
カメラ18は、第3の方向を向いている。カメラ18は、貼付機構16によってラベル222が側面2011に貼り付けられた容器20を撮影する。カメラ18によって撮影されたラベル222の画像を用いて、ラベル222が所定の位置に貼り付けられたか否かを検査する。
ラベル貼付装置10においては、容器20がカメラ18の前方を通過するときに、ラベル222をカメラ18の正面に向けることができる。その結果、カメラ18によって撮影されたラベル222の画像を用いて、ラベル222が所定の位置に貼り付けられたか否かを検査することができる。
図8A〜図8Dを参照しながら、容器20がカメラ18の前方を通過するときに、ラベル222をカメラ18の正面に向けるための貼付機構16の動作について、説明する。
繰出機構14によって繰り出されたラベル222のうち、容器20が搬送される方向での下流端は、図8Aに示すように、容器20の側面2011と搬送面1617との間に挟まれる。これにより、繰出機構14によって繰り出されたラベル222のうち、容器20が搬送される方向での下流端が、容器20の側面2011に貼り付けられる。この状態で、容器20の側面2011は、接触面1621に接触している。
ここで、搬送面1617は、搬送路12によって容器20が搬送される方向(つまり、第2の方向)で、上流側から下流側に向かって移動する。一方、接触面1621は、容器20が接触しているときには、搬送路12によって容器20が搬送される方向に移動しない。そのため、図8Aに示す状態から、容器20は、搬送路12によって搬送されながら、周方向に回転し始める。
容器20が第2の方向に移動しながら周方向に回転し始めることにより、ラベル222が周方向で一端から他端に亘って搬送面1617に押し当てられる。図8Bに示すように、容器20が半周回回転すると、ラベル222の周方向での一端が接触面1621に接触し始める。この状態から、容器20がさらに半周回回転することにより、ラベル222が周方向で一端から他端に亘って接触面1621に押し当てられる。そして、図8Cに示すように、ラベル222の周方向での一端が、再び、搬送面1617に接触し始める。
貼付機構16においては、図8Cに示す状態から、容器20がさらに1/4周回回転すると、図8Dに示すように、容器20が接触面1621の下流端に接触する。この状態から、容器20が搬送路12によってさらに下流側へ搬送されると、容器20が接触面1621と接触しないようになる。その結果、容器20が周方向に回転せずに搬送されるようになる。
ここで、図8Dに示す状態、つまり、容器20の周方向への回転が終了するときには、ラベル222が、第3の方向で、搬送面1617側に向いている。この状態を維持しながら、容器20は、図8Dに示す状態からさらに下流側に搬送される。その結果、容器20がカメラ18の前方を通過するときには、ラベル222がカメラ18の正面に位置する。
したがって、ラベル貼付装置10においては、カメラ18によって撮影されたラベル222の画像を用いて、ラベル222が所定の位置に貼り付けられたか否かを検査することができる。
ラベル貼付装置10においては、ラベル222が周方向の一端から他端に亘って搬送面1617に押し当てられる。そのため、ラベル222が周方向の一端から他端に亘って接触面1621に押し当てられる前に、ラベル222を容器20の側面2011に貼り付けることができる。その結果、容器20の側面2011に対するラベル222の貼付をより確実にすることができる。
ラベル貼付装置10においては、ラベル222が押し当てられる搬送面1617を有する外側ベルト1616が合成ゴムによって形成されている。そのため、ラベル222が搬送面1617に押し当てられるときに、ベルト1616が弾性変形する。その結果、ラベル222を側面2011に貼り付け易くなる。
ラベル貼付装置10においては、搬送面1617が、第1の方向の全長に亘って、容器20の側面2011に接触する。そのため、容器20の周方向への回転を安定させることができる。
ラベル貼付装置10において、接触面1621は、ラベル222よりも大きい。そのため、ラベル222の全体を接触面1621に押し当てることができる。
ラベル貼付装置10においては、第2の方向での接触面1621の長さを調整するときに、接触面1621のうち、容器20が搬送される方向での下流端の全体が第2の方向に移動する。そのため、例えば、接触面のうち、容器20が搬送される方向での下流端の一部のみを第2の方向に移動させる場合と比べて、ラベル222を接触面に対して周方向の全長に亘って均一に押し当てることができる。
ラベル貼付装置10においては、ラベル222が押し当てられる接触面1621を有する接触部材162が合成ゴムによって形成されている。そのため、ラベル222が接触面1621に押し当てられるときに、接触部材162が弾性変形する。その結果、ラベル222を側面2011に貼り付け易くなる。
ラベル貼付装置10において、カメラ18は、ラベル222が貼り付けられた容器20を、第1の方向に垂直な方向から撮影する。そのため、カメラ18の配置の自由度が向上する。
ラベル貼付装置10において、カメラ18は、ラベル222が貼り付けられた容器20を、第3の方向から撮影する。そのため、カメラ18を配置するためのスペースを確保し易くなる。
ラベル貼付装置10において、接触面1621の第2の方向での長さは、例えば、容器20の側面2011の直径や、ラベル222の周方向での長さ、ラベル222が貼り付けられた後の容器20の回転量等を考慮して、適宜、設定される。また、容器20の側面2011の直径が異なる場合には、接触面1621の第2の方向での長さだけでなく、図9に示すように、接触面1621及び搬送面1617の何れか一方を、他方に対して、接近/離隔させることにより、接触面1621と搬送面1617との間隔(第3の方向での距離)を調整する。
なお、接触面1621と搬送面1617との間隔を調整するときには、好ましくは、ガイド板122とガイド板123との間隔も調整する。これにより、搬送される容器の種類が変更された場合であっても、搬送路12による容器の搬送を安定させることができる。
[調整機構の応用例1]
図10を参照しながら、調整機構163Aについて説明する。調整機構163Aは、調整機構163と比べて、2つのローラ1631と、ベルト1632とを備える代わりに、支持板1636を備える。
支持板1636は、第2の方向に移動可能に配置されている。支持板1636の第2の方向への移動は、例えば、アクチュエータとしての電動スライダ30によって実現される。電動スライダ30は、出力部材301を備える。出力部材301は、第2の方向に移動可能である。出力部材301は、支持板1636に取り付けられる。出力部材301が第2の方向に移動することにより、支持板1636が第2の方向に移動する。
支持板1636は、ガイド板123よりも上方に配置されている。これにより、支持板1636の第2の方向への移動がガイド板123によって阻害されない。
なお、支持板1636は、ガイド板123を兼ねていてもよい。例えば、支持板1636は、容器20が搬送される方向で上流側に位置するガイド板1231を含んでいてもよい。
支持板1636は、搬送面1617と平行な支持面1637を有する。支持面1637には、接触部材162が貼り付けられている。具体的には、接触部材162のうち、厚さ方向で一方に位置する面が、支持面1637に貼り付けられている。
調整機構163Aにおいては、支持板1636を第2の方向に移動させることにより、接触部材162の全体を第2の方向に移動させることができる。そのため、接触部材における厚さ方向で他方に位置する面のうち、搬送面1617に接触している容器20と接触する部分(即ち、接触面1621)の第2の方向での端(具体的には、容器20が搬送される方向での上流端及び下流端の何れか)の位置を調整することができる。その結果、接触面1621の第2の方向での長さを調整することができる。
調整機構163Aにおいては、接触部材162の全体を第2の方向に移動させて、容器20の側面2011が接触面1621に接触し始める位置や、容器20の側面2011が接触面1621と接触しなくなる位置を変更することにより、容器20が搬送路12上で接触面1621と搬送面1617の各々に接触している区間の長さを調整することができる。その結果、容器20の周方向での回転位置を調整することができる。
[調整機構の応用例2]
上記実施の形態では、2つのローラ1631の何れかを回転させて、ベルト1632を移動させることにより、ベルト1632に貼り付けられた接触部材162を移動させていた。つまり、ベルト1632を間接的に動かしていた。しかしながら、ベルト1632を直接的に動かすようにしてもよい。
図11を参照しながら、調整機構163Bについて説明する。調整機構163Bは、アクチュエータとしての電動スライダ32を備える。電動スライダ32は、クランプ321を有する。クランプ321は、第2の方向に移動可能である。クランプ321は、ベルト1632を把持する。クランプ321が第2の方向に移動することにより、ベルト1632が移動する。その結果、接触部材1632が移動する。
以上、本発明の実施の形態について詳述してきたが、これらはあくまでも例示であって、本発明は、上述の実施の形態によって、何等、限定されない。
上記実施の形態では、本発明の実施の形態による回転位置調整装置をラベル貼付装置に用いた場合について説明したが、本発明の実施の形態による回転位置調整装置は、ラベル貼付装置に用いられていなくてもよい。例えば、本発明の実施の形態による回転位置調整装置は、インクジェットプリンタ等で容器の側面に印字をする前に、容器の回転位置を調整するものであってもよい。この場合、例えば、容器が搬送面と接触面の各々に接触する前に、容器の回転位置を画像処理等で算出し、当該算出した回転位置を参照して、第2の方向での搬送面に対する接触面の位置を調整してもよい。
このような回転位置調整装置について、図12を参照しながら、説明する。図12は、回転位置調整装置11Aを示す平面図である。なお、理解を容易にするために、図12に示す回転位置調整装置11Aでは、上記実施の形態で説明した回転位置調整装置11と同じ部材については、同一の参照符号を付している。
回転位置調整装置11Aは、第2の識別情報取得装置としてのカメラ19を備える。カメラ19は、搬送路12によって搬送される容器20よりも上方に配置されている。カメラ19は、容器20が搬送される方向で、接触面1621及び搬送面1617よりも上流側に位置する。カメラ19は、搬送路12の上方から容器20を撮影する。カメラ19が撮影した画像に基づいて、図示しない制御装置が容器20の周方向での回転位置を識別する。例えば、容器20の蓋202等に設けられた突起等を目印にして、容器20の周方向での回転位置を識別する。このようにして識別された容器20の周方向での回転位置に基づいて、例えば、図示しないパルスモータが2つのローラ1631の何れかを回転させる。これにより、ベルト1632が移動する。ベルト1632が移動することに伴って、ベルト1632に貼り付けられた接触部材162が移動する。その結果、接触面1621のうち、容器20が搬送される方向での下流端の位置が調整される。
上記実施の形態では、回転位置調整装置11がラベル貼付装置10に用いられていたために、調整機構163が支持板1634を含んでいたが、例えば、回転位置調整装置11がラベル貼付装置に用いられない場合には、調整機構163が支持板1634を含んでいなくてもよい。
例えば、上記実施の形態では、回転位置調整装置11がカメラ18を含んでいたが、回転位置調整装置11は、カメラ18を含んでいなくてもよい。