JP2006078231A - クロマトカラムの作製方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】ポリマー系充填剤の膨潤・収縮があっても、カラム容器内に空隙を生ずることなく、且つ、カラム容器の破損を招くこともなく、高い分離性能を安定的に維持することができるクロマトカラムの作製方法を提供すること。
【解決手段】ポリマー系クロマト充填剤のスラリーをカラム容器7に注入して該充填剤の充填層を形成した後、該自然沈降充填層をその高さに対して5〜20%圧縮してクロマトカラムを作製する。又、前記自然沈降充填層の圧縮を、流体圧駆動のピストン(可動栓)13をカラム容器7内に挿入することによって行うとともに、圧縮後は流体圧の供給を遮断して前記ピストン13を固定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ポリマー系クロマト充填剤のスラリーを充填してクロマトカラムを作製する方法に関する。
分離分析法の一種としての液体クロマトグラフィーが知られているが、このような液体クロマトグラフィーにおいて高い理論段数を実現するためには、カラムに充填される充填剤を均一且つ圧密化された状態とする必要がある。
ところで、充填剤をカラム容器に充填する方法としては、充填剤を適当な溶媒に分散させたスラリーをカラム容器に充填した後、ガス圧やポンプ等を用いて溶媒を更に加圧液送することによって充填剤を圧密化する湿式充填法が知られており、これについての提案が種々なされている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特開平6−242543号公報 特開2004−004093号公報 特開2004−346833号公報
ところで、充填剤としてポリマー系の充填剤を用いる場合、ポリマー系充填剤は、使用する溶媒によって膨潤したり収縮したりする性質を有しているため、充填層自体が変化しする。このため、充填剤をカラム容器に隙間なく充填した場合において、充填剤が収縮するとカラム容器内に空隙が生じ、その空隙により試料が拡散したり、偏流を生じたりし、分離性能が低下する。又、逆に充填剤が膨潤するとカラム容器を充填剤が押圧する状態となり、特に耐圧強度の低いガラスカラムやアクリルカラム等にあっては、カラム容器自体が破損する可能性がある。
そこで、通常は充填剤の膨潤を見越してカラム内の上部に多少の空隙を形成した状態で使用するか、或は充填層の膨潤・収縮を引き起こさない溶媒を使用する場合には、充填層を圧縮しないようにして空隙を無くす状態にして使用していた。
本発明は上記問題に鑑みてなされたもので、その目的とする処は、ポリマー系充填剤の膨潤・収縮があっても、カラム容器内に空隙を生ずることなく、且つ、カラム容器の破損を招くこともなく、高い分離性能を安定的に維持することができるクロマトカラムの作製方法を提供することにある。
上記目的を達成するため、請求項1記載の発明は、ポリマー系クロマト充填剤のスラリーをカラム容器に注入して該充填剤の充填層を形成した後、該自然沈降充填層をその高さに対して5〜20%圧縮してクロマトカラムを作製することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記充填層の圧縮を、流体圧駆動の可動栓をカラム容器内に挿入することによって行うとともに、圧縮後は流体圧の供給を遮断して前記可動栓を固定することを特徴とする。
本発明者の実験によれば、ポリマー系充填剤を水でスラリー化し、この充填剤スラリーをカラムに注入して自然沈降せしめることによって、又はポンプで圧送することによって充填層を形成し、この充填層を可動栓を使って圧縮した結果、通液圧やカラム性能に殆ど影響を与えることなく使用可能な圧縮率領域が存在することが確認された。その圧縮率領域は、充填剤の種類によっても異なるが、充填層の高さに対して0〜20%程度の領域であった。以後、「圧縮率」を、充填層の高さに対する値(%)として定義する。
因に、圧縮率が20%を超えると充填剤が圧縮によって変形し、通液圧が上昇するために運転ができなくなってしまう。
又、ポリマー系充填剤の膨潤及び収縮に対してもカラム内に空隙が形成されず、通液圧やカラム性能も殆ど変化しない状態で使用できるように圧縮率を10%に設定してカラムを作製し、溶媒の種類を変化させて運転したところ、カラム性能及び通液圧共に殆ど変化せず、高性能を安定的に維持することができるクロマトカラムを得ることができた。
而して、最適な圧縮率はポリマー樹脂によって異なるため、樹脂特性をその都度計測して最適な範囲を決定する必要があるが、その範囲は略5〜20%であろうと推測される。
従って、請求項1記載の発明によれば、通液溶媒の種類や組成に関わらず、ポリマー系充填剤の膨潤・収縮があっても、カラム容器内に空隙を生ずることなく、且つ、カラム容器の破損を招くこともなく、高い分離性能を安定的に維持することができるカラムを作製することができる。
又、流体圧駆動の可動栓をカラム容器内に挿入することによって圧縮を行う可動栓型カラムにおいては、所定の圧縮率(5〜20%)が維持されるよう可動栓を固定する必要があるが、請求項2記載の発明によれば、流体圧駆動の可動栓への流体圧の供給を遮断することによって可動栓を固定するようにしたため、圧縮率が所定の値(5〜20%)に維持される。
以下に本発明の実施の形態を添付図面に基づいて自然沈降による充填と、ポンプ圧送による充填との場合について説明する。
先ず、充填剤スラリーをクロマトカラムに注入し、自然沈降による充填層を形成した後、圧縮する場合について述べる。
図1はクロマトカラム充填装置1の側断面図であり、本装置1は大きくはカラム本体2と油圧ユニット3で構成されている。
上記カラム本体2においては、複数の支柱4よって水平に支持された基台5上に油圧ジャッキ6が固設されており、その上方には円筒状のカラム容器7が複数の支柱8によって垂直に支持されている。即ち、カラム容器7は、その下端外周が上下一対のカラム押えフランジ9によって支柱8に脱着可能に取り付けられており、その上端部には蓋体であるトップフランジ10がクランプ11によって脱着可能に被着されている。尚、トップフランジ10の中心部にはカラム出口配管12が挿通されており、該カラム出口配管12の一端はカラム容器7内に開口している。
又、カラム容器7内には下方から可動栓としてのピストン13が摺動自在に嵌入されており、該ピストン13の軸中心部にはカラム入口配管14が挿通されており、該カラム入口配管14の一端はカラム容器7内に開口している。
他方、前記油圧ジャッキ6から上方へ延びるロッド15の上端には中間ロッド16がクランプ17によって接続されており、該中間ロッド16の上端はクランプ18によって前記ピストン13に連結されている。
又、前記油圧ユニット3は、オイルタンク19内に油圧ポンプ20を内蔵しており、オイルタンク19の上面には、前記ピストン13の上昇/下降動作を切り替えるための上下切替バルブ21と、同ピストン13の上昇/下降速度を調整するための速度調整弁22が設けられている。そして、前記油圧ポンプ20から延びる2本の油圧配管23,24にはストップ弁25,26がそれぞれ設けられており、これらの油圧配管23,24は、前記油圧ジャッキ6の上下に開口する接続口27,28にそれぞれ接続されている。
次に、以上の構成を有するクロマトカラム充填装置1を用いて実施される本発明に係るクロマトカラムの作製方法について説明する。
ポリマー系充填剤をエタノールを溶媒としてスラリー化して得られる充填剤スラリーを、予め内径と高さが既知の不図示の円筒形タンクを投入してこれを半日程度放置し、自然沈降させ、自然沈降体積とスラリー液量を測定する。
次に、カラム本体2のクランプ11を外してトップフランジ10をカラム容器7から取り外し、カラム容器7の上端を開放するとともに、ピストン13を最下端位置まで下げる。そして、この状態で、予め調製された充填剤スラリーを不図示のスラリーポンプによってカラム容器7に上部から投入し、カラム容器7内で充填剤スラリーを自然沈降させて自然沈降充填層を形成する。
その後、カラム容器7の上部にトップフランジ10をクランプ11よって取り付け、該トップフランジ10に取り付けられたカラム出口配管12から排液できるようにする。
次に、油圧ユニット3の油圧ポンプ20を駆動し、上下切替バルブ21を上昇側に倒すとピストン13は上昇を開始する。即ち、このときストップ弁25,26は共に開状態にあり、油圧ポンプ20からのオイルは油圧配管24を経て油圧ジャッキ6に下側の接続口28から供給されてロッド15を押し上げるため、該ロッド15に中間ロッド16を介して連結されたピストン13がカラム容器7内で上昇を開始する。尚、このピストン13の上昇に伴い、油圧ジャッキ6からのオイルは上側の接続口27から油圧配管23を経て油圧ポンプ20に戻される。
而して、上述のようにピストン13がカラム容器7内で上昇すると、カラム容器7内に投入された充填剤スラリーはピストン13によって圧縮され、カラム容器7内には充填層が形成されるが、このとき、余分なスラリー溶媒はカラム出口配管12から流出する。
ところで、本発明者の実験によれば、ポリマー系充填剤を溶媒でスラリー化して得られる充填剤スラリーの場合、これをカラム容器内に投入して自然沈降させて形成される充填層を、その高さに対して0〜20%の範囲で圧縮すれば(つまり、圧縮率が0〜20%の範囲、好ましくは5〜20%の範囲であれば)、通液圧やカラム性能に殆ど影響を与えることなく使用可能なクロマトカラムを作製することができることが確認された。
従って、ここでは、例えば圧縮率を10%とする(つまり、自然沈降層をその高さの10%圧縮する)場合を考えると、充填剤スラリーの自然沈降体積は前述のように実測されているため、この自然沈降体積をV0とすると、圧縮後のカラム容器7内での充填層の体積Vは、
V=V0 ×0.9 … (1)
となる。
従って、10%圧縮後の充填層の高さhは、カラム容器7の断面積S(既知)を用いて次式にて算出することができる。
h=V/S … (2)
ここで、図1に示すカラム容器7の高さ(カラム押えフランジ9を含む)Hとピストン13の高さh’は既知であるため、10%圧縮後の充填層の高さが(2)式で求められるhの値になるよう、図1に示す高さΔh(ピストン13の下面とカラム押えフランジ9の下面との間の高さ)を実測し、その値Δhが
Δh=H−(h+h’) … (3)
に達した時点でストップ弁25,26を閉じて油圧ジャッキ6へのオイルの供給を遮断し、ピストン13の上昇を停止するとともに、該ピストン13をその停止位置に固定する。
すると、その自然沈降高さに対して10%圧縮された充填層が形成されたクロマトカラムが作製され、このクロマトカラムにカラム入口配管14から試料(例えば、アセトン)をアップフローにて通液すれば、該試料から分離された物質を含む液がカラム出口配管12から排出される。
而して、本発明方法によって作製されるクロマトカラムによれば、通液溶媒の種類や組成に関わらず、ポリマー系充填剤の膨潤・収縮があっても、カラム容器7内に空隙を生ずることなく、且つ、カラム容器7の破損を招くこともなく、高い分離性能を安定的に維持することができる。
又、油圧駆動のピストン13をカラム容器7内に挿入することによって圧縮を行う本実施の形態に係るクロマトカラム充填装置1においては、所定の圧縮率(10%)が維持されるようピストン13を固定する必要があるが、本実施の形態では、ストップ弁25,26を閉じてオイルの油圧ジャッキ6への供給を遮断することによってピストン13を固定するようにしたため、圧縮率を所定の値(10%)に安定して維持することができる。
次に、ポンプ圧送による充填層を形成した後、圧縮する場合について説明する。
図2はクロマトカラム充填装置2−1の側断面図であり、同図において、2−2は円筒状のカラム容器であって、該カラム容器2−2は、その上端外周に取り付けられた上部フランジ2−3が基台2−4上に設置されることによって垂直に支持されている。そして、このカラム容器2−2の下端には下部フランジ2−5が被着されており、該下部フランジ2−5の中心部には、一端がカラム容器2−2内に開口する排液管2−6が挿通しており、該排液管2−6にはバルブ2−7が取り付けられている。
又、カラム容器2−2の上端胴部には、水平な充填パイプ2−8が移動可能に挿通しており、該充填パイプ2−8のカラム容器2−2内に臨む先端部にはバッフル2−9が取り付けられている。そして、この充填パイプ2−8は、スラリー配管2−10を経てスラリーポンプ2−11に接続されており、スラリー配管2−10の途中にはバルブ2−12が設けられている。又、スラリーポンプ2−11の吸入側にはスラリー配管2−13を介してスラリータンク2−14が接続されている。
他方、カラム容器2−2の上方には、上部フランジ2−3に立設された複数の支持ロッド2−15によってジャッキベース2−16が水平に支持されており、このジャッキベース2−16には油圧ジャッキ2−17が垂直に取り付けられて支持されている。そして、この油圧ジャッキ2−17の本体から下方へ延びるロッド2−18の下端には、可動栓2−19がクランプ2−20によって取り付けられおり、可動栓2−19には送液路2−21が形成され、この送液路2−21の可動栓2−19の下面に開口する部分にはバルブ2−22が設けられている。
又、上記油圧ジャッキ2−17の本体の上下に開口する不図示の油圧出入口には、油圧ポンプを含む油圧ユニット2−23から延びる油圧配管2−24,2−25がそれぞれ接続されており、各油圧配管2−24,2−25にはストップバルブ2−26,2−27がそれぞれ設けられている。
次に、以上の構成を有する充填装置2−1を用いて実施される本発明に係る充填方法を図3〜図8に基づいて説明する。尚、図3〜図8は本発明に係る充填方法をその工程順に示す説明的断面図である。
本発明に係る充填剤の充填方法では、以下に示す1)液張り工程、2)充填工程、3)液抜き工程、4)充填パイプ抜き取り工程及び5)加圧工程を経てカラム容器2に充填剤が充填され、充填剤が充填されたクロマトカラムに6)通液工程において試料を通液することによって試料が各成分に分離される。
以下、各工程について説明する。
1)液張り工程:
液張り工程では、図3に示すように、スラリータンク2−14内に充填用溶媒を張るが、このとき、油圧ジャッキ2−17及びスラリーポンプ2−11は非作動状態にあり、可動栓2−19はカラム容器2内の上限位置にある。
2)充填工程:
この充填工程では、図4に示すように、前記液張り工程において充填用溶媒が張られたスラリータンク2−14内に規定量の充填剤を投入し、両者を撹拌機2−28によって混合して充填剤をスラリー化し、所定濃度の充填剤スラリーを調製する。
次に、バルブ2−12を開け、スラリーポンプ2−11を駆動してスラリータンク2−14内の充填剤スラリーをスラリー配管2−13,2−10を経て充填パイプ2−8へと送り、該充填パイプ2−8のカラム容器2−2内に開口する先端部から充填スラリーを吐出してこれをカラム容器2−2内に充填する。このとき、充填パイプ2−2の先端部から流出する充填剤スラリーは、バッフル2−9によって周囲に分散されるため、カラム容器2−2内には均一な充填層が形成され、充填剤スラリーに含まれる溶媒はカラム容器2−2下部の排液管2−6からバルブ2−7を通って外部へと排出される。ここで、充填剤スラリーの充填時のカラム容器2−1に対する通液線流速は、5m/h〜100m/h、好ましくは5m/h〜50m/hに設定される。
3)液抜き工程:
液抜き工程においては、前記充填工程での充填剤スラリーの充填によってカラム容器2−2内に充填層が形成されると、図5に示すように、そのままの状態を放置し、充填層の上部に溜った溶媒をカラム容器2−2下部の排液管2−6からバルブ2−7を通って外部へと排出する。
4)充填パイプ抜き取り工程:
前記液抜き工程においてカラム容器2−2内の充填層の上部に溜った溶媒が抜き取られると、充填パイプ2−8のカラム容器2−2への固定を解除してこれを横方向にスライドさせてカラム容器2−2から抜き取る(図6参照)。このとき、バルブ7は閉じておく。そして、工程に先立って、充填層の高さを測定しておく。
尚、本実施の形態では、充填パイプ2−8をカラム容器2−2から抜き取るようにしたが、該充填パイプ2−8をカラム容器2−2から完全に抜き取ることなく、可動栓2−19が下降したときにこれと干渉しない位置に充填パイプ2−8を退避させておくようにしても良い。
5)加圧工程:
前記工程において充填パイプ2−8が抜き取られると、可動栓2−19のカラム容器2−2内での摺動を阻害するものが無くなるため、油圧ジャッキ2−17を駆動して可動栓2−19を図7に示すようにカラム容器2−2内で下動せしめ、充填層を5〜20%圧縮加圧する。即ち、図2に示す油圧ユニット2−23の油圧ポンプを駆動してオイルを一方の油圧配管2−24から油圧ジャッキ2−17の本体上部に供給してロッド2−18を押し下げると、このロッド2−18に連結された可動栓2−19が下動してカラム容器2−2内の充填層を加圧する。加圧によって充填層が圧密され、充填層内の余分な溶媒は、送液管2−29の途中に設けられた三方弁2−30から排出される。尚、ロッド2−18の押し下げによって油圧ジャッキ2−17の本体下部から排出されるオイルは、油圧配管2−25を通って油圧ユニット2−23へと戻される。
そして、カラム容器2−2内の充填層が可動栓2−19によって所定量だけ加圧圧縮された時点で、図2に示すストップバルブ2−26,2−27を閉じると、油圧ジャッキ2−17へのオイルの供給が遮断されるため、可動栓2−19の移動が停止されてその位置に固定され、均一に圧密化された充填層が形成されたクロマトカラムが作製される。
次に、実施例に沿って本発明を更に詳細に説明するが、実施例は本発明を何ら制限する趣旨のものではない。
本実施例では、ポリマー系のイオン交換樹脂を充填剤としてクロマトカラムを作製し、アセトンを標準試料として理論段数の測定を行った。試験条件及び試験結果は以下の通りである。
1.試験条件:
1−1)標準理論段数測定試験条件
1)カラム :アキシャルコンプレッション型カラム
2)充填剤 :Toyopearl SuperQ−650C
3)移動相 :水(純粋)
4)流速 :LV=2,4,6m/h
5)温度 :室温
6)検出 :UV254nm、0.2mmセル、レンジ0.10
7)試料 :アセトン100%
8)繰り返し回数:3回
9)理論段数 :半値幅法により1m当たりの理論段数を下記計算式にて算出
理論段数={5.54(Tr/W1/22 }/L
ここに、Tr:保持時間=クロマトグラムの試料負荷からピークトップまでの長さ
1/2 :半値幅
L:カラムの長さ
1−2)実施手順:1)所定量の充填剤の自然沈降体積を測定
2)スラリー量を自然沈降体積の1.4〜1.6倍にする
3)自然沈降体積をカラム断面積で除してカラム充填長さL0 を算出
4)スラリーをカラムに充填
5)ピストンで充填層をL0 に対して10〜20%に圧縮した後ピストンを固定
6)カラム作製終了
7)充填用溶媒を移動相溶媒(純粋)に置換
8)理論段数測定実施
2.試験結果:
上記試験条件にて試験して得られた結果を表1に示す。
Figure 2006078231
本発明は、主に医薬品、ファインケミカル化学品、天然物等の分離精製に使用される液体クロマトカラムの作製に対して有用である。
クロマトカラム充填装置の側断面図である。 クロマトカラム充填装置の側断面図である。 クロマトカラム充填方法(液張り工程)を示す説明的断面図である。 クロマトカラム充填方法(充填工程)を示す説明的断面図である。 クロマトカラム充填方法(液抜き工程)を示す説明的断面図である。 クロマトカラム充填方法(充填パイプ抜き取り)を示す説明的断面図である。 クロマトカラム充填方法(加圧工程)を示す説明的断面図である。
符号の説明
1 クロマトカラム充填装置
2 カラム本体
3 油圧ユニット
6 油圧ジャッキ
7 カラム容器
10 トップフランジ
12 カラム出口配管
13 ピストン(可動栓)
14 カラム出口配管
20 油圧ポンプ
23,24 油圧配管
25,26 ストップ弁
2−1 クロマトカラム充填装置
2−2 カラム容器
2−3 上部フランジ
2−5 下部フランジ
2−6 排液管
2−8 充填パイプ
2−9 バッフル
2−10 スラリー配管
2−11 スラリーポンプ
2−13 スラリー配管
2−14 スラリータンク
2−17 油圧ジャッキ
2−19 可動栓
2−21 送液路
2−23 油圧ユニット
2−28 撹拌機
2−29 送液管
2−30 三方弁

Claims (2)

  1. ポリマー系クロマト充填剤のスラリーをカラム容器に注入して該充填剤の充填層を形成した後、該自然沈降充填層をその高さに対して5〜20%圧縮してクロマトカラムを作製することを特徴とするクロマトカラムの作製方法。
  2. 前記充填層の圧縮を、流体圧駆動の可動栓をカラム容器内に挿入することによって行うとともに、圧縮後は流体圧の供給を遮断して前記可動栓を固定することを特徴とする請求項1記載のクロマトカラムの作製方法。
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