JP2006075880A - しごき曲げ機における曲げ加工方法及びその装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 真の抗張力を用い、ワークの位置ずれを阻止すると共に、機械系の撓みとワークの弾性変形を正確に把握することにより、ベンドビームの適正ストローク量を求め、目標角度を達成して、曲げ精度を向上させ、曲げ補正作業の削減とワークの無駄を無くし、加工効率の向上を図る。
【解決手段】 製品情報J及びブランキング工程で検出された真の抗張力σ1 に基づいて、板押さえ力F1 と曲げ反力F2 を算出し、その後、曲げ加工に伴う実際のスプリングバック量ΔΘを算出し、ベンドビーム36のストローク量D3 、A3 を算出する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、板押さえで押圧固定したワークをベンドビームによりしごき曲げするしごき曲げ機における曲げ加工方法及びその装置に関する。
従来より、例えば特許第2891363号公報には、ワークの真の抗張力を検出する方法が開示されている。
この方法によれば、ラムの圧力センサを介して検出した圧力データと、予め登録されている金型情報に基づいて、ワークの真の抗張力を検出する。
特許第2891363号公報
しかし、従来は、前記検出した真の抗張力を、しごき曲げ機における曲げデータの算出には用いておらず、そのため、次のような課題が発生している。
即ち、従来のしごき曲げ機においては、公称板厚tO 、公称抗張力σO を有するワークW(図8)に対して、目標角度ΘO となるように、ベンドビーム52の上下方向駆動軸(D値)と前後方向駆動軸(A軸)のストローク量を算出している。
ところが、しごき曲げ機においては、図示するように、上板押さえ50と下板押さえ51でワークWを押圧固定した状態で、該ワークWを上下方向と前後方向に移動するベンドビーム52によりしごき曲げ加工する。
このため、加工中に、ワークWを押圧固定する板押さえ50、51の位置がずれることにより(図8の矢印A)、ワークWの位置ずれが発生する。
また、ベンドビーム52を介して機械系が撓むことにより(矢印B)、更には、ベンドビーム52が、加工後ワークWから離れると、該ワークWの弾性変形に基づいて若干角度が戻るスプリングバックにより(図4)、ベンドビーム52を所望の位置に位置決めすることが困難となる。
その結果、前記目標角度ΘO (図8)が得られず、曲げ精度が低下するので、目標角度ΘO が得られるまで、何度も曲げ補正作業を行わなければならず、それによって、ワークWが無駄になり、工数が増えて全体の加工時間が長くなり、加工効率が低下している。
この場合、しごき曲げ機においては(図8)、板厚よりも、抗張力の変化が曲げ精度に影響を及ぼす。
しかし、従来より用いている公称の抗張力σO は、よく知られているように、かなり大まかな表示となっており、そのため、このような公称の抗張力σO に基づいて算出された前記ベンドビームのストローク量は、実際の値とはかけ離れている。
従って、既述したように、目標角度ΘO が得られるまで、何度も曲げ補正作業を行う必要があるなどの課題が発生する。
本発明の目的は、真の抗張力を用い、ワークの位置ずれを阻止すると共に、機械系の撓みとワークの弾性変形を正確に把握することにより、ベンドビームの適正ストローク量を求め、目標角度を達成して、曲げ精度を向上させ、曲げ補正作業の削減とワークの無駄を無くし、加工効率の向上を図る。
上記課題を解決するために、本発明によれば、請求項1に記載したように、
製品情報J及びブランキング工程で検出されたワークWの真の抗張力σ1 に基づいて、板押さえ力F1 と曲げ反力F2 を算出し、その後、曲げ加工に伴う実際のスプリングバック量ΔΘを算出し、ベンドビーム36のストローク量D3 、A3 を算出することを特徴とするしごき曲げ機30における曲げ加工方法、及び、 請求項3に記載したように、
製品情報J及びブランキング工程で検出されたワークWの真の抗張力σ1 に基づいて、板押さえ力F1 と曲げ反力F2 を算出する板押さえ力算出手段3Dと曲げ反力算出手段3E、
曲げ加工に伴う実際のスプリングバック量ΔΘを算出するスプリングバック量算出手段3G、
該曲げ加工に伴う実際のスプリングバック量ΔΘと、前記製品情報J及びブランキング工程で検出されたワークWの真の抗張力σ1 並びに板押さえ力F1 と曲げ反力F2 に基づいて、ベンドビーム36のストローク量D3 、A3 を算出するストローク量算出手段3Fを有することを特徴とするしごき曲げ機30における曲げ加工装置という技術的手段が講じられている。
上記本発明の構成によれば、ワークWの抗張力σ1 を用いて板押さえ力F1 を算出することから、この板押さえ力F1 により、ワークWが押圧固定されるので、該ワークWの位置ずれは阻止され、また、ワークWの真の抗張力σ1 を用いて曲げ反力F2 を算出することから、機械系の撓みを正確に把握でき、更には、スプリングバック量ΔΘをリアルタイムに算出することから、ワークWの弾性変形を正確に把握でき、このため、ベンドビームの適正ストローク量を求めることが可能となり、従って、目標角度を達成して、曲げ精度を向上させることができ、何度も曲げ補正作業を行う必要がなくなり、それに伴い、ワークの無駄が無くなり、加工効率の向上を図ることができる。
このため、本発明によれば、真の抗張力を用い、ワークの位置ずれを阻止すると共に、機械系の撓みとワークの弾性変形を正確に把握することにより、ベンドビームの適正ストローク量を求め、目標角度を達成して、曲げ精度を向上させ、曲げ補正作業の削減とワークの無駄を無くし、加工効率の向上を図るという効果を奏する。
以下、本発明を、実施の形態により添付図面を参照して、説明する。
図1は本発明の全体図であり、図示する板金加工システムは、ブランキング加工機4とそのNC装置2、しごき曲げ機30とそのNC装置3、及び上位NC装置1により構成されている。
この構成により、上位NC装置1からの製品情報Jを、NC装置2、3に入力することにより(図7のステップ101)、先ず、ブランキング加工機側、例えばパンチングマシンによるブランキング工程において、ワークWの真の抗張力σ1 を検出し(図7のステップ102)、次に、この真の抗張力σ1 を用い、しごき曲げ機30側の曲げ工程において、板押さえ力F1 などが算出される(図7のステップ103〜ステップ110)。
この場合、真の抗張力σ1 の検出の仕方は、例えば前記した特許第2891363号公報に開示されており、ラム4A(図1)の圧力センサを介して検出した圧力データと、予め登録されている金型情報に基づいて、検出する。
上記しごき曲げ機30は(図2)、門型フレーム22を有し、これにより、曲げ加工中のワークW側の反力から及ぼされる機械系の撓みが生じにくくなっており、該門型フレーム22の内側両端には(図3)、ラム駆動源31(例えばモータMとボールねじ・ナット機構)が設置されている。
この構成により、ラム駆動源31を作動すれば,前記門型フレーム22にガイドされたラム32が上下方向(Z軸方向)に直動し、所定位置に位置決め可能である。
上記直動自在なラム32(図1)に対向した位置には、下部テーブル21が配置され、該ラム32の下端には、上板押さえ33が、下部テーブル21の上端には、下板押さえ34がそれそれ設けられている。
また、下部テーブル21(図2)の後方には、D軸37とA軸38を介して、上下方向(Z軸方向)と前後方向(Y軸方向)に移動するベンドビーム36が下部フレーム35上に設置され、該ベンドビーム36は、その正曲げ金型36A又は逆曲げ金型36Bにより、ワークWをしごき曲げる。
この構成により、上板押さえ33と下板押さえ34で押圧固定されたワークWに対して、上記ベンドビーム36は、試し曲げ加工を行い(図7のステップ105)、これにより、実際のスプリングバック量ΔΘがリアルタイムで算出される(図7のステップ106〜ステップ108)。
更に、補正量を考慮して(図7のステップ109)、最終ストローク量D3 、A3 が算出された場合には(図7のステップ110)、ベンドビーム36は、この最終ストローク量D3 、A3 だけ移動することにより、実際の曲げ加工を行う(図7のステップ111)。
更に、下部テーブル21(図2)の前方には、加工テーブル48の上方を、前後方向(Y軸方向)に位置決め自在なマニピュレータ40が設置されている。
これにより、前記試し曲げ加工(図7のステップ105)、又は実際の曲げ加工(図7のステップ111)においては、マニピュレータ40(図2)の上側クランパ44と下側クランパ45で把持したワークWを位置決めした後、前記ラム32を下降することにより、上板押さえ33と下板押さえ34でワークWを押圧固定した状態で、前記D軸37とA軸38を作動すれば、ベンドビーム36を介して、ワークWがしごき曲げされる。
又は、下部テーブル21の前方に、マニピュレータ40が設置されていない場合には、作業者がワークWを把持しながらそれの位置決めを行った後、ラム32を下降するなど前記と同様の動作を行う。
上記下部テーブル21(図3)の両端部には、ブラケット7、8を介して、投光器5と受光器6が設置され、これにより、非接触式の画像処理方式角度検出センサ10が構成されている。
この角度検出センサ10は、投光器5から投光された光線が、ワークWの端面で反射された後、その反射光を受光器6で受光することにより、スプリングバック前後のワークWの曲げ角度Θ1 、Θ2 を検出する(図4、図7のステップ105〜ステップ107)。
そして、検出された曲げ角度Θ1 (図4)、Θ2 は、受光器6からの受光信号Sとして、NC装置3(図1)のスプリングバック量算出手段3Gに送信されて画像処理され、曲げ加工に伴う実際のスプリングバック量ΔΘがリアルタイムで算出される(図7のステップ108)。
このスプリングバック量ΔΘは、図4に示すように、ベンドビーム36がワークWに接触した状態における曲げ角度Θ1 と、ベンドビーム36がワークWから離反した状態における曲げ角度Θ2 との差Θ2 −Θ1 であり、ベンドビーム36がワークWから離れると、該ワークWの弾性変形により、角度が若干戻る現象をいう。
このように、本発明では、スプリングバック量ΔΘを算出後(図7のステップ108)、このスプリングバック量ΔΘに基づいて、ストローク量の補正量D2 、A2 を算出し(図7のステップ109)、更に、この補正量D2 、A2 と初期のストローク量D1 、A1 (図7のステップ104)に基づいて、ベンドビーム36の最終のストローク量D3 (=D1 +D2 )、A3 (=A1 +A2 )を算出することにより(図7のステップ110)、目標角度を得るようにしている。
しごき曲げ機30(図1)のNC装置3は、CPU3Aと、入出力手段3Bと、記憶手段3Cと、板押さえ力算出手段3Dと、曲げ反力算出手段3Eと、ストローク量算出手段3Fと、スプリングバック量算出手段3Gと、曲げ加工制御手段3Hにより構成されている。
CPU3Aは、本発明による動作手順(図7に相当)に従って、各手段に指示を与えることにより、しごき曲げ機30全体を制御する。
この場合、しごき曲げ機30のNC装置3と、前記パンチングマシンのNC装置2とは、双方向通信回線9を介して、互いに接続されており、パンチングマシン側で行われるワークWの真の抗張力σ1 の検出動作も(図7のステップ102)、しごき曲げ機30側で(図1)監視可能である。
入出力手段3Bは、製品情報J及び前記ブランキング工程で検出されたワークWの真の抗張力σ1 を入力し、この入力された各データは、記憶手段3Cに記憶され、後述する本発明による板押さえ力算出手段3C、曲げ反力算出手段3Dなどがそれぞれ動作する場合に、参照するようになっている。
この入出力手段3Bは、例えば操作盤(図示省略)であり、キーボード、マウスなどの入力手段と、液晶などの画面からなる出力手段により構成され、作業者が前記製品情報を入力した場合には、その入力結果を画面で確認できる。
この場合、製品情報Jとしては、例えばCAD情報があり、該CAD情報は、ワークWの板厚(公称)、材質、曲げ長さ、曲げ角度(目標角度)、摩擦係数などを含み、展開図、立体図等により構成されている。
記憶手段3Cは、既述したように、入出力手段3Bを介して入力された製品情報J及びブランキング工程で検出された真の抗張力σ1 を記憶する他に、本発明による動作手順(図7に相当)を具体化した加工プログラムを記憶し、更には、本発明による曲げデータ(図6)も記憶する。
板押さえ力算出手段3Dと曲げ反力算出手段3Eは、前記製品情報J及びワークWの真の抗張力σ1 に基づいて、それぞれ板押さえ力F1 と曲げ反力F2 を算出する(図7のステップ103)。
この場合、板押さえ力F1 は、板押さえ力F1 =f1 (板厚,真の抗張力σ1 ,曲げ長さ,摩擦係数)に従い、また、曲げ反力F2 は、曲げ反力F2 =f2 (板厚,真の抗張力σ1 ,曲げ長さ,摩擦係数)に従い、それぞれ算出される。
そして、この算出結果は、ストローク量算出手段3Fに送られ、該ストローク量算出手段3Fは、送られた板押さえ力F1 と曲げ反力F2 及び前記製品情報Jに基づいて、目標角度に対するベンドビーム36の初期のD軸、A軸ストローク量D1 、A1 を算出する(図7のステップ104)。
この場合、ベンドビーム36の初期のD軸、A軸ストローク量D1 、A1 は、D1 =f3 (板押さえ力F1 ,曲げ反力F2 ,曲げ角度)、A1 =f4 (板押さえ力F1 ,曲げ反力F2 ,曲げ角度)に従って、それぞれ算出される。
ストローク量算出手段3Fは、図5に示すように、初期ストローク量算出手段3F1と、補正量算出手段3F2と、最終ストローク量算出手段3F3により構成されている。
このうち、初期ストローク量算出手段3F1は、前記したように、板押さえ力F1 と曲げ反力F2 及び製品情報Jに基づいて、ベンドビーム36の初期のD軸、A軸ストローク量D3 、A3 を算出する。
補正量算出手段3F2は、スプリングバック量算出手段3Gを介して算出されたスプリングバック量ΔΘ及び入力された製品情報Jと真の抗張力σ1 に基づいて、ベンドビーム36のD値、A軸の補正量D2 、A2 を算出する(図4のステップ109)。
この場合、ベンドビーム36のD軸、A軸の補正量D2 、A2 は、D2 =f4 (曲げ角度,スプリングバック量ΔΘ,板厚,真の抗張力σ1 )、A2 =f5 (曲げ角度,スプリングバック量ΔΘ,板厚,真の抗張力σ1 )に従って、それぞれ算出される。
また、最終ストローク量算出手段3F3は、前記ベンドビーム36の初期のD軸、A軸ストローク量D1 、A1 とD値、A軸の補正量D2 、A2 に基づいて、ベンドビーム36の最終のD軸、A軸ストローク量D3 、A3 を算出する(図7のステップ110)。
この場合、ベンドビーム36の最終のD軸、A軸ストローク量D3 、A3 は、D3 =初期のストローク量D1 +補正量D2 、A3 =初期のストローク量A1 +補正量A2 に従って、それぞれ算出される。
スプリングバック量算出手段3Gは、受光器6(図3)からの受光信号S(図4)を入力することにより、それを画像処理し、曲げ加工に伴う実際のスプリングバック量ΔΘをリアルタイムで算出する(図7のステップ108)。
曲げ加工制御手段3Hは、しごき曲げ機30に指示を出すことにより、ラム駆動源31、D軸37、A軸38などを駆動制御し、上板押さえ33と下板押さえ34で押圧固定されたワークWを、ベンドビーム36によりしごき曲げする。
これにより、曲げ加工制御手段3Hは、例えば試し曲げ加工においては(図7のステップ105)、前記算出された初期のD軸、A軸ストローク量D1 、A1 だけベンドビーム36を移動させることにより、ワークWをしごき曲げした後(図7のステップ106)、該ベンドビーム36をワークWから離し(図7のステップ107)、前記角度検出センサ10を介してスプリングバック前後の曲げ角度Θ1 、Θ2 が検出されると共に、スプリングバック量算出手段3Gを介してスプリングバック量ΔΘが算出されるように、該ベンドビーム36の動作を制御する。
また、曲げ加工制御手段3Hは、例えば実際の曲げ加工においては(図7のステップ111)、前記算出された最終のD軸、A軸ストローク量D3 、A3 だけベンドビーム36を移動させることにより、ワークWをしごき曲げし、目標角度が得られるように、該ベンドビーム36の動作を制御する。
以下、上記構成を有する本発明の動作を、図7に基づいて説明する。
(1)板押さえ力F1 、曲げ反力F2 の算出動作。
先ず、図7のステップ101において、上位NC装置1から製品情報Jを入力し、ステップ102において、ブランキング工程で真の抗張力σ1 を検出し、ステップ103において、板押さえ力F1 、曲げ反力F2 を算出する。
即ち、CPU3Aは(図1)、入出力手段3Bを介して、上位NC装置1から製品情報Jを入力すると共に、パンチングマシンのNC装置2に対して、動作準備完了である旨を双方向通信回線9を介して知らせると、該NC装置2では、ブランキング工程におけるワークWの真の抗張力σ1 が検出されるので、該CPU3Aは、その検出された真の抗張力σ1 を、入出力手段3Bを介して入力する。
この製品情報Jと真の抗張力σ1 は、既述したように、記憶手段3Cに 記憶され、これにより、板押さえ力算出手段3Cなどが動作する場合に参照可能となる。
これにより、板押さえ力算出手段3Cと曲げ反力算出手段3Dは、製品情報J(板厚、曲げ長さ、摩擦係数)及び真の抗張力σ1 に基づいて、板押さえ力F1 と曲げ反力F2 をそれぞれ算出する。
(2)初期のD軸、A軸ストローク量D1 、A1 の算出動作。
次いで、図7のステップ104において、目標角度に対する初期のD軸、A軸ストローク量D1 、A1 を算出する。
前記板押さえ力F1 と曲げ反力F2 が算出された後(図7のステップ103)、CPU3Aは(図1)、ストローク量算出手段3Fを制御し、前記製品情報J(曲げ角度)及び板押さえ力F1 と曲げ反力F2 に基づき、初期ストローク量算出手段3F1を介して(図5)、ベンドビーム36の初期のD軸、A軸ストローク量D1 、A1 を算出する。
(3)スプリングバック量ΔΘ(=Θ2 −Θ1 )の算出動作。
図7のステップ105において、試し曲げ加工を行い、ステップ106において、初期のD軸、A軸ストローク量D1 、A1 だけ移動したベンドビーム36がワークWと接触した状態で、曲げ角度Θ1 を検出し、ステップ107において、ベンドビーム36がワークWから離反した状態で、曲げ角度Θ2 を検出し、ステップ108において、スプリングバック量ΔΘ(=Θ2 −Θ1 )を算出する。
次いで、CPU3Aは(図1)、曲げ加工制御手段3Hとスプリングバック量算出手段3Gを制御し、ベンドビーム36(図4)を前記算出された初期のD軸、A軸ストローク量D1 、A1 だけ移動させることにより、ワークWをしごき曲げした後、該ワークWから離し、角度検出センサ10を介して検出されたスプリングバック前後の曲げ角度Θ1 、Θ2 を、受光器6の受光信号Sとしてスプリングバック量算出手段3Gに入力させて画像処理することにより、スプリングバック量ΔΘ(=Θ2 −Θ1 )を算出する。
(4)最終のD軸、A軸ストローク量D3 、A3 の算出動作。
図7のステップ109において、D軸、A軸の補正量D2 、A2 を算出し、ステップ110において、初期のD軸、A軸ストローク量D1 、A1 とD軸、A軸の補正量D2 、A2 に基づいて、最終のD軸、A軸ストローク量D3 、A3 を算出する。
前記スプリングバック量ΔΘ(=Θ2 −Θ1 )が算出されたことを検知したCPU3Aは(図1)、再度ストローク量算出手段3Fを制御する。
これにより、今度は、前記製品情報J(曲げ角度、板厚)とスプリングバック量ΔΘ(=Θ2 −Θ1 )及び真の抗張力σ1 に基づき、補正量算出手段3F2を介して(図5)、D軸、A軸の補正量D2 、A2 を算出した後、該D軸、A軸の補正量D2 、A2 と前記初期のD軸、A軸ストローク量D1 、A1 に基づき、最終ストローク量算出手段3F3を介して、ベンドビーム36の最終のD軸、A軸ストローク量D3 、A3 を算出する。
そして、このベンドビーム36の最終のD軸、A軸ストローク量D3 、A3 により、実際の曲げ加工が行われる(図7のステップ110)。
この場合、既述したブランキング工程におけるワークWの真の抗張力σ1 は(図1)、ロットごとに検出し、検出されるごとにしごき曲げ機30側のNC装置3に送信され、記憶手段3Cに記憶される。
また、板押さえ力F1 と曲げ反力F2 も、ロットごとに算出し、同様に、記憶手段3Cに記憶される。
更に、スプリングバック量ΔΘ(=Θ2 −Θ1 )については、同様に、ロットごとに算出してもよいし、本実施形態のように、最初の試し曲げ加工において(図7のステップ105)算出されたスプリングバック量ΔΘ(=Θ2 −Θ1 )を、ロットが変わってもそのまま一定として用いることもできる。
即ち、最初に算出されたスプリングバック量ΔΘ(=Θ2 −Θ1 )に基づいて、ロットごとのD軸、A軸の補正量D2 、A2 を算出し、これにより、ロットごとの最終のD軸、A軸ストローク量D3 、A3 を算出する。
このようにして、ロットごとの真の抗張力σ1 、板押さえ力F1 、曲げ反力F2 、及び最終のD軸、A軸ストローク量D3 、A3 は、図6に示すように、データベース化して記憶手段3Cに記憶させておく。
そして、実際の曲げ加工の際には(図7のステップ111)、CPU3Aは(図1)、ロットごとに図6のデータベースを検索し、曲げ加工制御手段3Hを介して、例えば該当するロットに関して、所定の板押さえ力F1 により、ワークWを押圧固定した状態で、所定の最終のD軸、A軸ストローク量D3 、A3 だけ、ベンドビーム36を移動させることにより、ワークWをしごき曲げする。
このような動作を、ロット1(図6)からnまで繰り返すことにより、本発明によれば、真の抗張力を用い、ワークの位置ずれを阻止すると共に、機械系の撓みとワークの弾性変形を正確に把握することにより、ベンドビームの適正ストローク量を求め、目標角度を達成して、曲げ精度を向上させ、曲げ補正作業の削減とワークの無駄を無くし、加工効率の向上を図ることが可能となる。
尚、本実施形態においては、板厚については、公称板厚を用いたが、前記真の抗張力σ1 と同様に、ブランキング工程においてワークWの真の板厚を検出し、この真の板厚を用いれば、曲げ精度はより一層向上する。
本発明は、しごき曲げ機における曲げ加工方法及びその装置に利用され、真の抗張力を用い、ワークの位置ずれを阻止すると共に、機械系の撓みとワークの弾性変形を正確に把握することにより、ベンドビームの適正ストローク量を求め、目標角度を達成して、曲げ精度を向上させ、曲げ補正作業の削減とワークの無駄を無くし、加工効率の向上を図る場合に有用であり、具体的には、パンチングマシンなどのブランキング加工機と、しごき曲げ機から成る板金加工システムに適用されて極めて有用であり、また、しごき曲げ機としては、既述した直動ラムを有する場合でけでなく、プーメランにより旋回上下動するクランプビームを有する場合にも適用がある。
本発明の全体図である。 本発明を構成するしごき曲げ機30の側面図である。 図2の前方斜視図である。 本発明によるスプリングバック量ΔΘを説明する図である。 本発明を構成するストローク量算出手段3Fの詳細図である。 本発明によるロットごとの曲げデータを示す図である。 本発明の動作を説明するためのフローチャートである。 従来技術の説明図である。
符号の説明
1 上位NC装置
2 ブランキング加工機のNC装置
3 しごき曲げ機30のNC装置
3A CPU
3B 入出力手段
3C 記憶手段
3D 板押さえ力算出手段
3E 曲げ反力算出手段3E
3F ストローク量算出手段
3G スプリングバック量算出手段
3H 曲げ加工制御手段
4 ブランキング加工機
5 投光器
6 受光器
7 投光器5のブラケット
8 受光器6のブラケット
9 双方向通信線
10 角度検出センサ
21 下部テーブル
22 門型フレーム
30 しごき曲げ機
31 ラム駆動源
32 ラム
33 上板押さえ
34 下板押さえ
35 下部フレーム
36 ベンドビーム
37 D軸
38 A軸
40 マニピュレータ
44 上側クランパ
45 下側クランパ
48 加工テーブル
W ワーク

Claims (6)

  1. 製品情報及びブランキング工程で検出されたワークの真の抗張力に基づいて、板押さえ力と曲げ反力を算出し、その後、曲げ加工に伴う実際のスプリングバック量を算出し、ベンドビームのストローク量を算出することを特徴とするしごき曲げ機における曲げ加工方法。
  2. 上記板押さえ力と曲げ反力を算出した後、ベンドビームの初期のD軸、A軸ストローク量を算出し、その後、曲げ加工に伴う実際のスプリングバック量を算出してベンドビームのD軸、A軸の補正量を算出し、該ベンドビームの初期のD軸、A軸ストローク量とD軸、A軸の補正量に基づいて、ベンドビームの最終のD軸、A軸ストローク量を算出する請求項1記載のしごき曲げ機における曲げ加工方法。
  3. 製品情報及びブランキング工程で検出されたワークの真の抗張力に基づいて、板押さえ力と曲げ反力を算出する板押さえ力算出手段と曲げ反力算出手段、
    曲げ加工に伴う実際のスプリングバック量を算出するスプリングバック量算出手段、
    該曲げ加工に伴う実際のスプリングバック量と、前記製品情報及びブランキング工程で検出されたワークの真の抗張力並びに板押さえ力と曲げ反力に基づいて、ベンドビームのストローク量を算出するストローク量算出手段を有することを特徴とするしごき曲げ機における曲げ加工装置。
  4. 上記曲げ加工に伴う実際のスプリングバック量は、角度検出センサを介して検出されたスプリングバック前後の曲げ角度を、スプリングバック量算出手段に送信して算出される請求項3記載のしごき曲げ機における曲げ加工装置。
  5. 上記ストローク量算出手段は、初期ストローク量算出手段と、補正量算出手段と、最終ストローク量算出手段により構成されている請求項3記載のしごき曲げ機における曲げ加工装置。
  6. 上記初期ストローク量算出手段は、製品情報及び板押さえ力と曲げ反力に基づいて、ベンドビームの初期のD軸、A軸ストローク量を算出し、補正量算出手段は、曲げ加工に伴う実際のスプリングバック量と製品情報及びブランキング工程で検出されたワークの真の抗張力に基づいて、ベンドビームのD軸、A軸の補正量を算出し、最終ストローク量算出手段は、ベンドビームの初期のD軸、A軸ストローク量とD軸、A軸の補正量に基づいて、ベンドビームの最終のD軸、A軸ストローク量を算出する請求項5記載のしごき曲げ機における曲げ加工装置。
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