以下に本発明の実施の形態を説明するが、請求項に記載の構成要件と、発明の実施の形態における具体例との対応関係を例示すると、次のようになる。この記載は、請求項に記載されている発明をサポートする具体例が、発明の実施の形態に記載されていることを確認するためのものである。従って、発明の実施の形態中には記載されているが、構成要件に対応するものとして、ここには記載されていない具体例があったとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件に対応するものではないことを意味するものではない。逆に、具体例が構成要件に対応するものとしてここに記載されていたとしても、そのことは、その具体例が、その構成要件以外の構成要件には対応しないものであることを意味するものでもない。
さらに、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明が、請求項に全て記載されていることを意味するものではない。換言すれば、この記載は、発明の実施の形態に記載されている具体例に対応する発明であって、この出願の請求項には記載されていない発明の存在、すなわち、将来、分割出願されたり、補正により追加される発明の存在を否定するものではない。
請求項1に記載の携帯電話機用載置台(例えば、図1の三脚アダプタ2)は、携帯電話機(例えば、図1のカメラ付き携帯電話機1)と接続される接続端子(例えば、図3の接続端子32)と、携帯電話機と通信処理する通信部(例えば、図11のCPU81)と、リモートコントローラ(例えば、図1のリモートコントローラ4)から送信されてきた信号を受信する受信部(例えば、図3の受光部33)とを備え、接続端子は、携帯電話機を回動自在に保持し、通信部は、受信部で受信された信号に基づく指令を携帯電話機に送信することを特徴とする。
請求項2に記載の携帯電話機用載置台は、情報記録媒体(例えば、図11のリムーバブルメディア105)を装着する装着部(例えば、図3のメディアスロット34)をさらに備え、通信部は、携帯電話機から送信されてきたデータを、装着部に装着されている情報記録媒体に記録することを特徴とする。
請求項3に記載の携帯電話機用載置台は、メモ、写真、あるいは、絵を保持する保持部(例えば、図3のメモホルダ36)をさらに備えることを特徴とする。
請求項4に記載の携帯電話機用載置台の接続端子は、携帯電話機と接続されていない場合において、リモートコントローラ(例えば、図7の接続端子63)に接続可能とされることを特徴とする。
請求項5に記載の携帯電話機用載置台(例えば、図1の三脚アダプタ2)は、携帯電話機(例えば、図1のカメラ付き携帯電話機1)と接続される接続端子(例えば、図3の接続端子32)と、携帯電話機と通信処理する通信部(例えば、図11のCPU81)と、情報記録媒体(例えば、図11のリムーバブルメディア105)を装着する装着部(例えば、図3のメディアスロット34)とを備え、接続端子は、携帯電話機を回動自在に保持し、通信部は、携帯電話機から送信されてきたデータを、装着部に装着されている情報記録媒体に記録することを特徴とする。
請求項6に記載の携帯電話機用載置台は、リモートコントローラ(例えば、図1のリモートコントローラ4)から送信されてきた信号を受信する受信部(例えば、図3の受光部33)をさらに備え、通信部は、受信部で受信された信号に基づく指令を携帯電話機に送信することを特徴とする。
請求項7に記載の携帯電話機用載置台の接続端子は、携帯電話機と接続されていない場合において、リモートコントローラ(例えば、図7の接続端子63)に接続可能とされることを特徴とする。
請求項8に記載の携帯電話機用載置台は、メモ、写真、あるいは、絵を保持する保持部(例えば、図3のメモホルダ36)をさらに備えることを特徴とする。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明を適用した携帯電話機撮影システムの構成例を表わしている。この構成例においては、三脚アダプタ2と接続されるカメラ付き携帯電話機1、三脚3の上面に固定される三脚アダプタ2、三脚3、および、三脚アダプタ2を介してカメラ付き携帯電話機1を遠隔操作するためのリモートコントローラ4が備えられている。カメラ付き携帯電話機1と三脚アダプタ2は、接続端子20(図2)と接続端子32(図3)を介して、相互に通信処理を行う。三脚アダプタ2とリモートコントローラ4は、相互に赤外線通信あるいは無線通信を行う(以下、赤外線通信を例にする)。
カメラ付き携帯電話機1は、三脚アダプタ2に接続された場合、カメラモードに遷移し、リモートコントローラ4からの指示に応じて、CCD(Charge Coupled Device)カメラ15(図2)により被写体を撮影する。またカメラ付き携帯電話機1は、三脚アダプタ2に接続された場合、電源を三脚アダプタ2に供給する。これにより、三脚アダプタ2には、電源供給部を設ける必要がなくなり、装置の小型化を実現することができる。勿論、三脚アダプタ2に、ボタン電池などを設けるようにすることも可能である。
さらにカメラ付き携帯電話機1は、CCDカメラ15により撮影した画像データを記録するためのメモリに空き容量がない場合、三脚アダプタ2に装着されているリムーバブルメディア105(図11)に画像データを転送し、そこに記録させることもできる。
三脚アダプタ2は、カメラ付き携帯電話機1から供給される電源により駆動される。その詳細は後述するが、三脚アダプタ2は、リモートコントローラ4から受信した信号(スチル画撮影実行信号、動画撮影開始信号、または動画撮影終了信号など)をカメラ付き携帯電話機1に供給する。また三脚アダプタ2は、カメラ付き携帯電話機1から供給された画像データを、装着されているリムーバブルメディア105に記録させる。
リモートコントローラ4は、ユーザにより操作され、例えば、スチル画撮影実行、動画像撮影開始、または動画撮影終了などの各種指令を入力することができるようになされている。リモートコントローラ4は、入力された各種指令に基づく赤外線信号を、発光部71(図8)から三脚アダプタ2の受光部33(図3)に向けて照射する。
図2は、図1に示したカメラ付き携帯電話機1の外観の構成例を示している。
図2に示されるように、カメラ付き携帯電話機1は、基本的に、表示部12および本体13から構成され、中央のヒンジ部11により折り畳み可能に形成されている。
表示部12の上端左部には、アンテナ14が設けられており、このアンテナ14を介して、基地局(図示せず)との間で電波が送受信される。表示部12の上端中央部には、CCDカメラ15が設けられており、所望の被写体が撮影される。表示部12のCCDカメラ15の下方近傍には、スピーカ16が設けられており、音声が出力される。
表示部12のほぼ中央には、LCD(Liquid Crystal Display)17が設けられている。LCD17には、電波の受信状態、電池の残量、電話帳として登録されている氏名や電話番号、および発信履歴の他、入力ボタン18が操作されることにより作成された文章などが表示される。
一方、本体13には、「0」乃至「9」の数字ボタン(テンキー)、「*」ボタン、および「♯」ボタンなどからなる入力ボタン18が設けられている。ユーザは、この入力ボタン18を操作することで、例えば、電子メールとして送信する文章やメモ帳などを作成することができる。本体13の下方近傍には、マイクロフォン19が設けられており、ユーザの音声が集音される。本体13の下端部中央には、他の装置(本実施の形態では、三脚アダプタ2)と接続するための凹状の接続端子20が設けられている。
本体13の(図2を正面とした場合の)背面には、ストラップ取付部21が設けられている。ユーザは、カメラ付き携帯電話機1を携帯する際、必要に応じて、ストラップ取付部21にストラップ(つりひも)22を取り付けることができる。
次に、図3乃至図6を参照して、図1に示した三脚アダプタ2の構成例について説明する。図3は、三脚アダプタ2の外観斜視図を示しており、図4は、図3の三脚アダプタ2を矢印A方向に見た場合の外観斜視図を示しており、図5は、図3の三脚アダプタ2を矢印B方向に見た場合の外観側面図を示している。図6は、カメラ付き携帯電話機1、三脚アダプタ2、および三脚3の接続を説明するための分解斜視図を示している。
三脚アダプタ2は、本体30、および、本体30に回動自在に連結された回動部31により構成されている。回動部31には、他の装置(本実施の形態では、カメラ付け携帯電話機1またはリモートコントローラ4)と接続するための凸状の接続端子32が形成されている。接続端子32は、カメラ付き携帯電話機1の接続端子20と接続される(図6参照)。回動部31は、ユーザにより任意の角度に回動され、その状態で、カメラ付き携帯電話機1を保持することができる。
例えば、ユーザは、図5Aに示される状態から、接続端子32が形成された回動部31を矢印L方向へ回動させ、図5Bに示されるような角度で、カメラ付き携帯電話機1を保持させることができる。またユーザは、図5Bに示される状態から、矢印L方向へ回動させ、図5Cに示されるような角度で、カメラ付き携帯電話機1を保持させることができる。さらにユーザは、図5Bに示される状態から、矢印R方向へ回動させ、図5Aに示されるような角度で、カメラ付き携帯電話機1を保持させることができる。このように、ユーザは、接続端子32が形成された回動部31を矢印L方向または矢印R方向へ回動させ、任意の角度で、カメラ付き携帯電話機1を保持させることができる。なお、図5A乃至図5Cに示した回動部31の角度は、あくまで一例であり、ユーザがその角度を自由に調整することができる。
図3を上面とした場合において、本体30の側面には、リモートコントローラ4から発光された赤外線信号を受光するための受光部33が設けられており、受光した赤外線信号に対応する各種指令が、接続端子32を介してカメラ付き携帯電話機1に供給される。
受光部33の近傍には、抜差自在なリムーバブルメディア105(図11)を装着するためのメディアスロット34が設けられており、カメラ付き携帯電話機1から供給された画像データが、装着されているリムーバブルメディア105に記録される。
また本体30の側面には、着脱ボタン35が設けられており、接続端子32に接続されているカメラ付き携帯電話機1を着脱する場合に操作される。例えば、ユーザは、着脱ボタン35を押下しながら、カメラ付き携帯電話機1を着脱させるようにすることで、カメラ付き携帯電話機1を三脚アダプタ2から簡単に着脱させることができる。すなわち、カメラ付き携帯電話機1が三脚アダプタ2に接続されるとロックがかかるようになされており、これにより、カメラ付き携帯電話機1が確実に保持される。そして、そのロックを解除するために、三脚アダプタ2には着脱ボタン35が設けられている。
また本体30の上面には、メモホルダ36が設けられており、ユーザは、好みのメモ、写真、あるいは絵などを挟むことができる。本体30の側面端部には、ストラップ取付部37が設けられている。ユーザは、三脚アダプタ2を携帯する際、カメラ付き携帯電話機1のストラップ取付部21に取り付けられたストラップ22(図2)を、ストラップ取付部37に取り付けることができる。これにより、カメラ付き携帯電話機1と三脚アダプタ2を1つのストラップで携帯することができる。
本体30の背面(図4)には、三脚アダプタ2を三脚3に取り付けるためのネジ穴41が形成されており、そこに三脚3の突起部51が係合される(図6参照)。これにより、三脚アダプタ2は、三脚3に固定される。
次に、図7乃至図10を参照して、図1に示したリモートコントローラ4の構成例について説明する。図7は、リモートコントローラ4の外観斜視図を示しており、図8は、図7のリモートコントローラ4を矢印A方向に見た場合の外観側面図を示している。図9は、三脚アダプタ2およびリモートコントローラ4の接続を説明するための分解斜視図を示しており、図10は、三脚アダプタ2およびリモートコントローラ4が接続された場合の外観斜視図を示している。
リモートコントローラ4は、本体60により構成されており、本体60の上面(図7)には、スチル画撮影実行ボタン61、および動画撮影実行ボタン62が設けられている。ユーザは、スチル画像の撮影を実行したい場合、スチル画撮影実行ボタン61を押下し、動画像の撮影を開始したい場合、動画撮影実行ボタン62を押下し、実行中の動画像の撮影を終了したい場合、再び動画撮影実行ボタン62を押下する。
本体60の側面には、三脚アダプタ2と接続するための凹状の接続端子63が形成されている。接続端子63は、三脚アダプタ2の接続端子32と接続される(図9参照)。これにより、図10に示されるように、三脚アダプタ2とリモートコントローラ4を連結して一体にし、それを携帯することができる。
また本体60の側面(図8)には、三脚アダプタ2に赤外線信号を照射するための発光部71が設けられており、スチル画撮影実行ボタン61または動画撮影実行ボタン62が操作されると、その操作に対応する赤外線信号が三脚アダプタ2の受光部33に向けて照射される。
図11は、図1に示した携帯電話機撮影システムの機能的構成例を示すブロック図である。
カメラ付き携帯電話機1のCPU(Central Processing Unit)81は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)82に記憶されている制御プログラムをRAM83に展開し、バス86を介してカメラ付き携帯電話機1の全体の動作を制御する。またCPU81は、三脚アダプタ2から接続端子20およびバス86を介して供給された各種指令に基づいて、所定の処理を実行する。例えば、CPU81は、三脚アダプタ2からスチル画撮影の実行が指令された場合、カメラモードを設定し、スチル画撮影を実行するとともに、表示制御部85を制御し、撮影された画像をLCD17に表示させる。
EEPROM82は、カメラ付き携帯電話機1の電源がオフされても、例えば、直前の設定条件などを記憶しておき、次の電源のオン時に、同じ設定を再現することができるようにするための設定パラメータ、あるいは、撮影された画像データなどを記憶する不揮発性メモリである。RAM83は、CPU81が各種の処理を実行する上で必要なデータや、各部との間でやり取りするデータなどを一時的に記憶する。
通信制御部84は、アンテナ14を介して基地局(図示せず)との間で電波を送受信し、例えば、音声通話モード時において、アンテナ14で受信されたRF(Radio Frequency)信号を増幅して周波数変換処理、アナログディジタル変換処理、およびスペクトラム逆拡散処理等の所定の処理を施し、得られた音声データを、バス86を介して音声コーデック88に出力する。また、通信制御部84は、音声コーデック88から音声データが供給されてきたとき、ディジタルアナログ変換処理、周波数変換処理、およびスペクトラム拡散処理等の所定の処理を施し、得られた音声信号をアンテナ14から送信する。
表示制御部85は、LCD17の表示を制御し、電子メールとして送信する文章を作成する作成画面やCCDカメラ15で撮影された画像等をLCD17に表示させる。入力部87は、入力ボタン18やその他のボタン等により構成され、それらに対するユーザの操作を検出し、対応する信号を、バス86を介してCPU81に出力する。音声コーデック88は、通信制御部84から供給されてきた音声データを音声信号に変換し、対応する音声信号をスピーカ16から出力する。また、音声コーデック88は、マイクロフォン19により集音されたユーザの音声を音声データに変換し、それを、バス86を介して通信制御部84に出力する。
外部接続検出部89は、接続端子20に他の装置が接続されたことを検出したとき、それをCPU81に通知する。カメラインターフェース(I/F)部90は、CCDカメラ15で撮影された画像データを、バス86および表示制御部85を介して、LCD17に表示させる。電源供給部91は、カメラ付き携帯電話機1の各部に対して電源を供給する。また電源供給部91は、接続端子20を介して他の装置(本実施の形態の場合、三脚アダプタ2)に対しても電源を供給する。
三脚アダプタ2のCPU101は、ROM102に記憶されている制御プログラムをRAM103に展開し、バス104を介して三脚アダプタ2の全体の動作を制御する。CPU101は、受光部33から供給された赤外線信号に対応する各種指令をバス104および接続端子32を介してカメラ付き携帯電話機1に供給する。受光部33は、リモートコントローラ4の発光部71から照射された赤外線信号を受光し、それを、バス104を介してCPU101に供給する。メディアスロット34には、必要に応じて、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、あるいは、半導体メモリなどのリムーバブルメディア105が適宜装着され、カメラ付き携帯電話機1から供給された画像データなどがそこに記録される。三脚アダプタ2の各部は、接続端子32を介してカメラ付き携帯電話機1の電源供給部91から供給された電源により駆動される。
リモートコントローラ4の入力部110は、スチル画撮影実行ボタン61または動画撮影実行ボタン62により構成され、それらに対するユーザの操作を検出する。発光部71は、入力部110で検出された操作に対応する赤外線信号を三脚アダプタ2の受光部2に向けて照射する。
次に、図12と図13のフローチャートを参照して、カメラ付き携帯電話機1における処理について説明する。
ステップS1において、外部接続検出部89は、接続端子20が三脚アダプタ2に接続されているか否かを判定し、接続端子20が三脚アダプタ2に接続されていないと判定した場合、ステップS2に進む。この場合、外部接続検出部89は、三脚アダプタ2の接続を検知していないため、CPU81に対して何も通知しない。ステップS2において、CPU81は、外部接続検出部89から何の通知も受けていないため、カメラ付き携帯電話機1における通常処理(例えば、発呼処理、アドレス検索処理、あるいは、アドレス登録処理など)を行う。その後、処理はステップS1に戻り、上述した処理が繰り返し実行される。
ステップS1において、接続端子20が三脚アダプタ2に接続されていると判定された場合、外部接続検出部89は、接続端子20に三脚アダプタ2が接続されている旨をCPU81に通知して、ステップS3に進む。ステップS3において、CPU81は、外部接続検出部89からの接続検知の通知に基づいて、電源供給部91を制御し、三脚アダプタ2に電源を供給させ、三脚アダプタ2のCPU101を起動させる。
ステップS4において、CPU81は、ユーザにより入力部87が操作され、カメラ付き携帯電話機1がカメラモードに設定されているか否かを判定し、カメラモードに設定されていないと判定した場合、ステップS5に進み、カメラモードに設定する。すなわち、カメラ付き携帯電話機1が三脚アダプタ2に接続された際に、カメラモードが設定されていなかった場合、自動的にカメラモードが設定される。
ステップS5の処理の後、または、ステップS4において、カメラ付き携帯電話機1がカメラモードに設定されていると判定された場合、ステップS6に進み、CPU81は、三脚アダプタ2から接続端子20およびバス86を介して、(後述する図14のステップS32の処理により送信されてきた)スチル画撮影実行信号を受信したか否かを判定する。
ステップS6において、三脚アダプタ2からスチル画撮影実行信号を受信したと判定された場合、ステップS7に進み、CPU81は、カメラインターフェース部90を制御し、CCDカメラ15によりスチル画像の撮影処理を実行させるとともに、表示制御部85を制御し、LCD17を一時的にオフさせる。これにより、ユーザに対して、撮影が実行されたこと(リレーズされたこと)を知らせることができる。なお、撮影が実行されたことを通知する方法としては、LCD17をオフさせるだけでなく、例えば、アンテナ14や入力ボタン18を発光させるようにしたり、あるいは、スピーカ16から効果音などを出力させるようにしてもよい。
ステップS8において、CPU81は、CCDカメラ15で撮影されたスチル画像をEEPROM82に記録させる。ステップS9において、CPU81は、表示制御部85を制御し、一時的にオフされていたLCD17をオンさせる。
ステップS6において、スチル画撮影実行信号を受信していないと判定された場合、ステップS10に進み、CPU81は、さらに三脚アダプタ2から(後述する図14のステップS32の処理により送信されてきた)動画撮影開始信号を受信したか否かを判定する。
ステップS10において、動画撮影開始信号を受信していないと判定された場合、ステップS6に戻り、上述した処理が繰り返し実行される。ステップS10において、動画撮影開始信号を受信したと判定された場合、ステップS11に進み、CPU81は、カメラインターフェース部90を制御し、CCDカメラ15により動画像の撮影処理を開始させる。
ステップS12において、CPU81は、EEPROM82のメモリ残量が閾値以上であるか否かを判定し、EEPROM82のメモリ残量が閾値以上であると判定した場合、ステップS13に進み、CCDカメラ15で撮影された動画像をEEPROM82に記録させる。
ステップS12において、EEPROM82のメモリ残量が閾値以上ではない、すなわち、メモリ残量が残りわずかであると判定された場合、ステップS14に進み、CPU81は、バス86、接続端子20、三脚アダプタ2の接続端子32、およびバス104を介してCPU101に対し、メディアスロット34にリムーバブルメディア105が装着されているか否かを問い合わせ、CPU101の通知から三脚アダプタ2にリムーバブルメディア105が装着されていると判定した場合、ステップS15に進む。
ステップS15において、CPU81は、さらに、三脚アダプタ2のCPU101に対し、メディアスロット34に装着されているリムーバブルメディア105に空き容量があるか否かを問い合わせ、CPU101の通知からリムーバブルメディア105に空き容量があると判定した場合、ステップS16に進む。
ステップS16において、CPU81は、CCDカメラ15で撮影された動画像を、バス86、接続端子20、三脚アダプタ2の接続端子32、およびバス104を介して、メディアスロット34に装着されているリムーバブルメディア105に供給し、そこに記録させる。
ステップS13またはステップS16の処理の後、ステップS17において、CPU81は、三脚アダプタ2から(後述する図134のステップS32の処理により送信されてきた)動画撮影終了信号を受信したか否かを判定し、動画撮影終了信号を受信していないと判定した場合、ステップS12に戻り、上述した処理を繰り返し実行する。そして、ステップS17において、動画撮影終了信号を受信したと判定された場合、ステップS18に進み、CPU81は、カメラインターフェース部90を制御し、CCDカメラ15による動画像の撮影処理を終了させる。
ステップS14において、三脚アダプタ2にリムーバブルメディア105が装着されていないと判定された場合、または、ステップS15において、メディアスロット34に装着されているリムーバブルメディア105に空き容量がないと判定された場合、ステップS19に進み、CPU81は、表示制御部85を制御し、LCD17に、例えば、「動画像を記録する空き容量がありません」といったエラーメッセージを表示させたり、あるいは、音声コーデック88を制御し、スピーカ16から、そのエラーメッセージに対応する音声を出力させる。これにより、ユーザは、動画像を記録することができないことを知り、三脚アダプタ2のメディアスロット34に、充分に空き容量のあるリムーバブルメディア105を装着させることができる。従って、ステップS19において、エラーメッセージが表示された後、メディアスロット34に充分に空き容量のあるリムーバブルメディア105が装着された場合、処理はステップS16に進むようにしてもよい。
以上のように、カメラ付き携帯電話機1は、入力ボタン18などを用いて撮影処理が直接指示されなくても、三脚アダプタ2から(実際にはリモートコントローラ4から三脚アダプタ2を介して)供給されるスチル画撮影実行信号または動画撮影信号に基づいて、撮影処理を実行することができる。すなわち、ユーザは、カメラ付き携帯電話機1をリモートコントローラ4を用いて遠隔操作することにより、撮影処理を実行させることができる。
次に、図14のフローチャートを参照して、図12と図13のカメラ付き携帯電話機1の処理に対応して実行される三脚アダプタ2における処理について説明する。なお、この処理は、カメラ付き携帯電話機1により、図12のステップS3の処理が実行されたとき、開始される。すなわち、三脚アダプタ2には、接続端子32を介してカメラ付き携帯電話機1が接続されており、カメラ付き携帯電話機1の電源供給部91から供給される電源により各部が駆動されている。
ステップS31において、受光部33は、リモートコントローラ4の発光部71から照射された赤外線信号を受信したか否かを判定し、赤外線信号を受信したと判定した場合、その赤外線信号に対する各種指令を、バス104を介してCPU101に供給する。例えば、リモートコントローラ4において、スチル画撮影実行ボタン61が押下された場合、スチル画撮影実行信号がCPU101に供給され、動画撮影実行ボタン62が押下された場合、動画撮影開始信号がCPU101に供給され、さらに動画撮影処理の実行中に動画撮影実行ボタン62が押下された場合、動画撮影終了信号がCPU101に供給される。
ステップS32において、CPU101は、バス104および接続端子32を介して、カメラ付き携帯電話機1に、受信信号(例えば、スチル画撮影実行信号、動画撮影開始信号、または動画撮影終了信号など)を送信する。
ステップS31において、リモートコントローラ4から赤外線信号を受信していないと判定された場合、ステップS33に進み、CPU101は、カメラ付き携帯電話機1から、接続端子32およびバス104を介して画像データが供給されたか否かを判定し、カメラ付き携帯電話機1から画像データが供給されていないと判定した場合、ステップS31に戻り、上述した処理を繰り返し実行する。
ステップS33において、カメラ付き携帯電話機1から画像データが供給されたと判定された場合、ステップS34に進み、CPU101は、メディアスロット34に装着されているリムーバブルメディア105に画像データを供給し、そこに記録させる。
ステップS32またはステップS34の処理の後、ステップS35において、CPU101は、接続端子32とカメラ付き携帯電話機1との接続が解除されたか否かを判定し、接続端子32とカメラ付き携帯電話機1との接続が解除されていない(すなわち、接続中である)と判定した場合、ステップS31に戻り、上述した処理を繰り返し実行する。
ステップS35において、接続端子32とカメラ付き携帯電話機1との接続が解除されたと判定された場合、処理は終了される。
以上のように、三脚アダプタ2は、カメラ付き携帯電話機1を三脚3に固定させるだけではなく、通信機能を有しているため、リモートコントローラ4から受信したスチル画撮影実行信号などをカメラ付き携帯電話機1に供給したり、あるいは、カメラ付き携帯電話機1から供給される画像データを記録することができる。すなわち、三脚アダプタ2は、メディアスロット34にリムーバブルメディア105を装着することによって、カメラ付き携帯電話機1のメモリ残量がなくなった場合の外部メモリとしての用途に適用することができる。
ところで、ユーザは、三脚アダプタ2に接続されたカメラ付き携帯電話機1を、リモートコントローラ4を用いて遠隔操作することになるため、カメラ付き携帯電話機1が盗難される恐れがある。そこで、例えば、カメラ付き携帯電話機1が三脚アダプタ2に接続されると強制的にキーロックがかかり、ユーザによりキーロック解除のためのパスワードが入力されるまで、キーロック解除を行わないようにすることができる。
次に、図15のフローチャートを参照して、カメラ付き携帯電話機1におけるキーロック処理について説明する。なお、この処理は、ユーザによりLCD17にキーロック設定画面(図示せず)が表示され、そこにパスワードが入力されたとき、開始される。
ステップS41において、CPU81は、ユーザにより入力されたキーロック解除時のパスワードを設定し、ステップS42において、自動キーロックを設定する。これにより、三脚アダプタ2にカメラ付き携帯電話機1が接続されると、自動的にキーロックがかかる。またこのとき、自動キーロックが設定されたことをユーザに知らせるために、CPU81は、表示制御部85を制御し、LCD17に、例えば、「自動キーロックが設定されました」といったメッセージや自動キーロックを表わすアイコンなどを表示させる。
ステップS43において、外部検出部89は、接続端子20が三脚アダプタ2に接続されたか否かを判定し、接続端子20が三脚アダプタ2に接続されていないと判定した場合、ステップS44に進む。この場合、外部接続検出部89は、三脚アダプタ2の接続を検知していないため、CPU81に対して何も通知しない。ステップS44において、CPU81は、ユーザにより自動キーロックが解除されたか否かを判定し、自動キーロックが解除されていないと判定した場合、ステップS43に戻り、上述した処理を繰り返し実行する。
ステップS44において、ユーザにより自動キーロックが解除されたと判定された場合、それ以降の処理は行われず、キーロック処理はそのまま終了される。
ステップS43において、接続端子20が三脚アダプタ2に接続されたと判定された場合、外部接続検出部89は、接続端子20に三脚アダプタ2が接続された旨をCPU81に通知して、ステップS45に進む。ステップS45において、CPU81は、外部接続検出部89からの接続検知の通知に基づいて、キーロックを強制的に設定する。
ステップS46において、外部接続検出部89は、接続端子20と三脚アダプタ2との接続が解除されたか否かを判定し、接続端子20と三脚アダプタ2との接続が解除されるまで待機する。そして、ステップS46において、接続端子20と三脚アダプタ2との接続が解除されたと判定された場合、外部接続検出部89は、接続端子20と三脚アダプタ2との接続が解除された旨をCPU81に通知して、ステップS47に進む。ステップS47において、CPU81は、外部接続検出部89からの接続解除の通知に基づいて、表示制御部85を制御し、LCD17に、例えば、「キーロック解除のためのパスワードを入力してください」といったメッセージを表示させる。
ステップS48において、CPU81は、入力部87およびバス86を介して入力されたパスワードが正しいか否か、すなわち、ステップS41の処理で設定されたパスワードと同じであるか否かを判定し、正しいパスワードが入力されたと判定した場合、ステップS49に進む。ステップS49において、CPU81は、ステップS45の処理で強制的に設定したキーロックを解除する。
ステップS48において、正しいパスワードが入力されていないと判定された場合(間違ったパスワードが入力されたと判定された場合)、ステップS50に進み、CPU81は、入力ミスが所定の回数以上になったか否かを判定し、入力ミスが未だ所定の回数以上になっていないと判定した場合、ステップS48に戻り、上述した処理を繰り返し実行する。
ステップS50において、入力ミスが所定の回数以上になったと判定された場合、ステップS51に進み、CPU81は、表示制御部85を制御し、LCD17に、例えば、「パスワードが間違っています」といったメッセージを表示させる。またこのとき、CPU81は、パスワードの入力ミスが続いたことにより、カメラ付き携帯電話機1が盗難されたと判断し、管理会社などに通報するようにしてもよい。
このように、ユーザが必要に応じてキーロックを設定することにより、たとえカメラ付き携帯電話機1が盗難されたとしても、カメラ付き携帯電話機1が故意に使用されることを防止することができる。
以上においては、折り畳み型のカメラ付き携帯電話機1を三脚アダプタ2に接続させるようにしたが、これに限らず、例えば、図16に示されるようなストレート型のカメラ付き携帯電話機1、あるいは、図17に示されるようなL字型に変更可能なカメラ付き携帯電話機1を用いるようにすることもできる。また、これらのカメラ付き携帯電話機1を三脚アダプタ2に接続させることで、回動部31の回動動作により、CCDカメラ15を任意の角度で保持することができる。
また以上においては、三脚アダプタ2とカメラ付き携帯電話機1を接続し、それを三脚3に固定するようにしたが、三脚アダプタ2は、三脚3に必ずしも固定する必要はなく、三脚アダプタ2とカメラ付き携帯電話機1を接続し、それを、例えば、机の上などに載置するようにしてもよい。
1 カメラ付き携帯電話機, 2 三脚アダプタ, 3 三脚, 4 リモートコントローラ, 15 CCDカメラ, 17 LCD, 20 接続端子, 31 回動部, 32 接続端子, 33 受光部, 34 メディアスロット, 41 ネジ穴, 51 突起部